JP2007333432A - 走査型プローブ顕微鏡及び検査方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 照射光を発する光源5、第1の周波数で振動しながら試料50a上を走査し、照射光を第1反射光として反射する第1カンチレバー10、第1の周波数とは異なる第2の周波数で振動しながら試料50b上を走査し、照射光を第2反射光として反射する第2カンチレバー20、第1反射光及び第2反射光を電気信号に光電変換する光電変換素子6、電気信号から第1の周波数で振動する第1の測定信号を抽出する第1位相検波器35、及び電気信号から第2の周波数で振動する第2の測定信号を抽出する第2位相検波器45を備える走査型プローブ顕微鏡。
【選択図】 図1
Description
第1の実施の形態に係る走査型プローブ顕微鏡は、図1に示すように、照射光を発する光源5、第1の周波数で上下に振動しながら試料50a上を走査し、照射光を第1反射光として反射する第1カンチレバー10、及び第1の周波数とは異なる第2の周波数で上下に振動しながら試料50b上を走査し、照射光を第2反射光として反射する第2カンチレバー20を備える。なお試料50aと試料50bは、同一物体の異なる部分でもよいし、異なる物体でもよい。
図1に示す走査型プローブ顕微鏡と異なり、図3に示す変形例に係る走査型プローブ顕微鏡においては、光電変換素子6に第1位相検波器35及び第2位相検波器45が接続されている。第1位相検波器35は第1加振器13に接続されており、第1の参照信号を第1加振器13から受信する。第1位相検波器35は上段電気信号と第1の参照信号との積演算を行い、ローパスフィルタで積分することにより、上段電気信号から第1の周波数で振動する第1の上段測定信号を抽出する。また第1位相検波器35は下段電気信号と第1の参照信号との積演算を行い、ローパスフィルタで積分することにより、下段電気信号から第1の周波数で振動する第1の下段測定信号を抽出する。第1位相検波器35には、第1差分算出モジュール36が接続されている。第1差分算出モジュール36は、第1の上段測定信号と第1の下段測定信号との差をとり、第1の差分測定信号を算出する。第1差分算出モジュール36は、第1フィードバックモジュール32に第1の差分測定信号を伝送する。第1フィードバックモジュール32は第1の差分測定信号の振幅の変化を監視することにより、第1カンチレバー10の振幅の変化を検知する。
図1に示す走査型プローブ顕微鏡と異なり、図4に示す第2の実施の形態に係る走査型プローブ顕微鏡は、第1の光源15及び第2の光源25を備える。第1の光源15は、照射光を第1カンチレバー10に向けて照射する。第2の光源25は、照射光を第2カンチレバー20に向けて照射する。また第2の実施の形態に係る走査型プローブ顕微鏡は、第1反射光を受光する第1の光電変換素子16及び第2反射光を受光する第2の光電変換素子26を備える。第1の光電変換素子16及び第2の光電変換素子26のそれぞれには、2分割フォトダイオード等が使用可能である。第1の光電変換素子16は、上段受光部116a及び下段受光部116bを備える。第2の光電変換素子26は、上段受光部126a及び下段受光部126bを備える。第1の光電変換素子16の上段受光部116aは、第1反射光を第1の上段電気信号に光電変換する。第1の光電変換素子16の下段受光部116bは、第1反射光を第1の下段電気信号に光電変換する。第2の光電変換素子26の上段受光部126aは、第2反射光を第2の上段電気信号に光電変換する。第2の光電変換素子26の下段受光部126bは、第2反射光を第2の下段電気信号に光電変換する。
図4に示す走査型プローブ顕微鏡と異なり、図5に示す第1の変形例に係る走査型プローブ顕微鏡においては、第1の光電変換素子16に第1位相検波器35が接続されており、第2の光電変換素子26に第2位相検波器45が接続されている。第1位相検波器35は、第1の上段電気信号と第1の参照信号との積演算を行い、ローパスフィルタで積分して、第1の周波数で振動する第1の上段測定信号を抽出する。また第1位相検波器35は、第1の下段電気信号と第1の参照信号との積演算を行い、ローパスフィルタで積分して、第1の周波数で振動する第1の下段測定信号を抽出する。第2の光電変換素子26には、第2位相検波器45が接続されている。第2位相検波器45は、第2の上段電気信号と第2の参照信号との積演算を行い、ローパスフィルタで積分して、第2の周波数で振動する第2の上段測定信号を抽出する。また第2位相検波器45は、第2の下段電気信号と第2の参照信号との積演算を行い、ローパスフィルタで積分して、第2の周波数で振動する第2の下段測定信号を抽出する。図5に示す走査型プローブ顕微鏡のその他の構成要素は、図4と同様であるので説明は省略する。
図4に示す走査型プローブ顕微鏡と異なり、図6に示す第2の変形例に係る走査型プローブ顕微鏡は、照射光を発する光源5を備える。照射光の進行方向には、コリメートレンズ90が配置されている。コリメートレンズ90は、照射光を平行光にする。平行光にされた照射光の進行方向には、プリズム91が配置されている。プリズム91は、照射光を第1カンチレバー10及び第2カンチレバー20の方向に屈折させる。プリズム91で屈折された照射光の進行方向には、第1集光レンズ92及び第2集光レンズ93が配置されている。第1集光レンズ92は、照射光を第1カンチレバー10上に集光する。第2集光レンズ93は、照射光を第2カンチレバー20上に集光する。
上記のように、本発明を実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。例えば第1の実施の形態では、図1に示す光源5は照射光として赤色レーザビームを発すると説明した。これに対し光源5は、近赤外レーザ、青色レーザ、及び緑色レーザ等を発してもよい。また第1の実施の形態では、光電変換素子6が2分割フォトダイオードである場合を説明した。これに対し光電変換素子6は、4分割フォトダイオードであってもよい。この場合、4分割フォトダイオードを構成する4つの受光部のそれぞれに第1位相検波器及び第2位相検波器を接続すれば、上下方向のみならず、第1カンチレバー10及び第2カンチレバー20のそれぞれのXY方向の変位を検出することも可能となる。さらに第1の実施の形態では、第1フィードバックモジュール32は第1の測定信号の振幅の変化を監視することにより、第1カンチレバー10の振幅の変化を検知すると説明したが、第1フィードバックモジュール32は第1の測定信号の位相の変化を監視することにより、第1カンチレバー10の位相の変化を検知してもよい。この場合、第1カンチレバー10の位相が変化した時には、第1フィードバックモジュール32は第1ピエゾ33に第1のフィードバック電圧を印加して第1カンチレバー10の上下位置を変動させ、第1の周波数(100kHz)における第1カンチレバー10の位相を一定に保たせる。第2カンチレバー20についても同様である。以上示したように、この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明からは妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
6…光電変換素子
10…第1カンチレバー
11…第1の探針
12…第1ホルダ
13…第1加振器
15…第1の光源
16…第1の光電変換素子
20…第2カンチレバー
21…第2の探針
22…第2ホルダ
23…第2加振器
25…第2の光源
26…第2の光電変換素子
31…第1粗動モジュール
32…第1フィードバックモジュール
33…第1ピエゾ
35, 135, 235…第1位相検波器
36, 236…第1差分算出モジュール
37…第1画像生成モジュール
41…第2粗動モジュール
42…第2フィードバックモジュール
43…第2ピエゾ
45, 145, 245…第2位相検波器
46, 246…第2差分算出モジュール
47…第2画像生成モジュール
50a, 50b…試料
70…サンプルスキャナ
90…コリメートレンズ
91…プリズム
92…第1集光レンズ
93…第2集光レンズ
94…第1反射鏡
95…第2反射鏡
106a, 116a, 126a…上段受光部
106b, 116b, 126b…下段受光部
136…差分算出モジュール
150…制御モジュール
250…入力装置
251…出力装置
Claims (8)
- 照射光を発する光源と、
第1の周波数で振動しながら試料上を走査し、前記照射光を第1反射光として反射する第1カンチレバーと、
前記第1の周波数とは異なる第2の周波数で振動しながら前記試料上を走査し、前記照射光を第2反射光として反射する第2カンチレバーと、
前記第1反射光及び前記第2反射光を電気信号に光電変換する光電変換素子と、
前記電気信号から、前記第1の周波数で振動する第1の測定信号を抽出する第1位相検波器と、
前記電気信号から、前記第2の周波数で振動する第2の測定信号を抽出する第2位相検波器
とを備えることを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。 - 前記第1の測定信号から前記試料の表面画像を生成する第1画像生成モジュールを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡。
- 前記第2の測定信号から前記試料の表面画像を生成する第2画像生成モジュールを更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の走査型プローブ顕微鏡。
- 照射光を発するステップと、
第1の周波数で振動しながら試料上を走査する第1カンチレバーで、前記照射光を第1反射光として反射するステップと、
前記第1の周波数とは異なる第2の周波数で振動しながら前記試料上を走査する第2カンチレバーで、前記照射光を第2反射光として反射するステップと、
前記第1反射光及び前記第2反射光を電気信号に光電変換するステップと、
前記電気信号から、前記第1の周波数で振動する第1の測定信号を抽出するステップと、
前記電気信号から、前記第2の周波数で振動する第2の測定信号を抽出するステップ
とを含むことを特徴とする検査方法。 - 前記第1の周期で振動する第1の参照信号を生成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の検査方法。
- 前記第1の測定信号を抽出するステップが、前記電気信号と前記第1の参照信号との積演算を行うステップを更に含むことを特徴とする請求項5に記載の検査方法。
- 前記第2の周期で振動する第2の参照信号を生成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の検査方法。
- 前記第2の測定信号を抽出するステップが、前記電気信号と前記第2の参照信号との積演算を行うステップを更に含むことを特徴とする請求項7に記載の検査方法。
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JP2006162745A JP2007333432A (ja) | 2006-06-12 | 2006-06-12 | 走査型プローブ顕微鏡及び検査方法 |
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- 2006-06-12 JP JP2006162745A patent/JP2007333432A/ja active Pending
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