JP2007333164A - 動吸振器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は小型化及び薄型化に対応することを課題とする。
【解決手段】動吸振器10は、下面側が制振対象物20に固定された固定部材30と、外周側の一端が固定部材30の周縁部32に固定され、内周側の他端が固定部材30の中央に延在形成された板ばね部材40と、固定部材30の中央に位置するように、板ばね部材40の他端に支持された錘50とを有する。固定部材30及び板ばね部材40は、高減衰金属材料により形成されるため、入力された振動をより効果的に減衰させることができる。
【選択図】図1
【解決手段】動吸振器10は、下面側が制振対象物20に固定された固定部材30と、外周側の一端が固定部材30の周縁部32に固定され、内周側の他端が固定部材30の中央に延在形成された板ばね部材40と、固定部材30の中央に位置するように、板ばね部材40の他端に支持された錘50とを有する。固定部材30及び板ばね部材40は、高減衰金属材料により形成されるため、入力された振動をより効果的に減衰させることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は動吸振器に係り、特に制振対象物の振動を吸収するように構成された動吸振器に関する。
振動を発生する制振対象物を有する装置や構造物を制振する手段として、振動を吸収する動吸振器がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の動吸振器は、所定の質量を有する錘を油圧シリンダで駆動する能動式の構成であり、錘を油圧シリンダで駆動するように構成されている。
特開平7−91486号公報
上記特許文献1に記載された動吸振器では、錘を油圧シリンダで駆動する構成であるので、油圧シリンダを制御するための制御回路や作動油を供給または排出するための弁を設けることになり、複雑な構成であり、且つより大きな設置スペースが必要であるので、搭載される装置が所定以上の大きさを有することが条件となってしまい、小型化された装置に取り付けることが難しいという問題がある。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決した動吸振器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
本発明は、制振対象物に固定される固定部材と、前記固定部材から延在されたばね部材と、前記ばね部材に支持された錘と、を備え、前記ばね部材と前記固定部材は、高減衰金属材料により形成されていることにより、上記課題を解決するものである。
前記ばね部材は、長方形状に形成されており、前記固定部材の周縁部の任意の複数個所に配置されることが望ましい。
前記ばね部材は、円盤形状に形成されており、外周が前記固定部材の周縁部に固定され、中央部分に前記錘が固着されることが望ましい。
前記ばね部材は、前記錘の下面に結合される第1の板ばね部材と、前記錘の上面に結合される第2の板ばね部材と、を有することが望ましい。
前記ばね部材と前記固定部材は、高減衰金属材料からなる同一素材を加工することにより一体形成されていることが望ましい。
本発明によれば、制振対象物に固定される固定部材と、前記固定部材から延在されたばね部材と、前記ばね部材に支持された錘と、を備え、前記ばね部材と前記固定部材は、高減衰金属材料により形成されているため、部品点数の少ないシンプルな構成とすることができると共に、小型化及び薄型化も可能であるので、比較的小型の装置にも設置することができ、且つ故障なども生じにくいのでメンテナンスも容易に行うことができる。
また、ばね部材及び固定部材が高減衰金属材料により形成されるため、入力された振動に対する制振効果をより高めることが可能になる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は本発明による動吸振器の実施例1を示す縦断面図である。図2は図1に示す動吸振器の平面図である。図1及び図2に示されるように、動吸振器10は、下面側が制振対象物20に固定された固定部材30と、外周側の一端が固定部材30の周縁部32に固定され、内周側の他端が固定部材30の中央に延在形成された板ばね部材40と、固定部材30の中央に位置するように、板ばね部材40の他端に支持された錘50とを有する。
また、固定部材30と板ばね部材40は、高減衰金属材料により形成されている。すなわち、固定部材30及び板ばね部材40は、高減衰金属材料により形成されるため、入力された振動をより効果的に減衰させることができる。尚、高減衰金属材料とは、内部摩擦が非常に高くて振動エネルギを効率よく吸収する性質を有する金属材料のことを意味する。また、上記制振合金としては、例えば、片状黒鉛鋳鉄(Fe-C-Al)、T.D.ニッケル(Fe-Ni)、サイレンタロイ(Fe-Cr-Al)、NIVCO-10(Co-Ni)、KIXI合金(Mg-Zr)、ソノストン(Mn-Cu)、インクラミュート(Mn-Cu)などがある。
固定部材30は、上面側の中央に凹部34が形成されて環状に形成されている。また、固定部材30には、制振対象物20に固定するためのボルト挿通孔(図2中隠れて見えない)が設けられ、固定部材30はボルト挿通孔に挿通された複数のボルト60により制振対象物20に固定される。尚、凹部34は、上下方向に貫通する貫通孔でも良いし、あるいは有底凹部でも良い。
板ばね部材40は、長方形状に形成されており、固定部材30の周縁部32の任意の複数個所(本実施例では、周方向に90度間隔で4箇所)に配置されている。錘50は、比較的比重の大きい金属材により円柱形状に形成された質量体であり、片持ち梁状態の4本の板ばね部材40によって上下方向に変位可能に支持されている。尚、板ばね部材40の端部は、溶接などの固着手段により固定部材30、錘50に固着されている。
そのため、上下方向の振動が制振対象物20より固定部材30に入力されると、固定部材30が弾性変形することで振動を減衰すると共に、錘50を支持する板ばね部材40の端部が上下方向に弾性変形することで内部摩擦に変換されて振動エネルギを吸収する。そのため、上下動する錘50は、振幅が徐々に小さくなるように変化して制振対象物20の振動が制振される。
従って、動吸振器10は、固定部材30と、板ばね部材40と、錘50とを積重させた構成であるので、部品手数が少なく、小型化及び薄型化が図られており、取付スペースも小さくて済むので、小型化された装置の制振対象物にも容易に取り付けることができる。
図3は実施例2の動吸振器を示す縦断面図である。図4は実施例2の動吸振器を示す平面図である。尚、図3及び図4において、上記実施例1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図3及び図4に示されるように、動吸振器70は、錘50の下面を上下方向に変位可能に支持する第1の板ばね部材40と、錘50の上面を上下方向に変位可能に支持する第2の板ばね部材42とを有する。さらに、動吸振器70は、下段の固定部材30と、固定部材30に積重された上段の固定部材36とを有する。第2の板ばね部材42は、第1の板ばね部材40と同様に、長方形状に形成されており、固定部材36の周縁部32の任意の複数個所(本実施例では、周方向に90度間隔で4箇所)に配置されている。
また、上記第2の板ばね部材42及び固定部材36は、第1の板ばね部材40及び固定部材30と同様に、高減衰金属材料により形成されるため、入力された振動をより効果的に減衰させることができる。
第2の板ばね部材42は、外周側の一端が上段の固定部材36の周縁部32に固定され、内周側の他端が固定部材36の中央に延在形成された片持ち状態に取り付けられている。また、第2の板ばね部材42の端部は、上記板ばね部材40と同様に、溶接などの固着手段により固定部材32、錘50に固着されている。
そのため、上下方向の振動が制振対象物20より入力されると、固定部材30が弾性変形することで振動を減衰すると共に、錘50を支持する板ばね部材40,42の端部が上下方向に弾性変形することで振動を減衰する。そのため、上下動する錘50の入力された振動の加速度が大きい場合でも、固定部材30及び板ばね部材40,42の弾性変形によって内部摩擦に変換されるため、入力された振動エネルギが効果的に吸収されて制振対象物20の振動が制振される。
図5は実施例3の動吸振器を示す縦断面図である。図6は実施例3の動吸振器を示す平面図である。尚、図5及び図6において、上記実施例1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図5及び図6に示されるように、動吸振器80では、固定部82と板ばね部84とが同一素材を加工することにより一体的に形成された支持台85を有する。また、固定部82及び板ばね部84は高減衰金属材料により形成されている。この動吸振器80の支持台85は、円柱状の高減衰金属材料からなる素材を切削加工することにより固定部82と板ばね部84とが形成される。
そして、板ばね部84の厚さは、切削加工により任意の寸法にできるので、板ばね部84のばね定数を入力される振動の大きさに応じて適宜変更することが可能である。
また、板ばね部84は、ダイヤフラムのように円盤形状に形成されており、中央には上下方向に貫通する貫通孔86が設けられ、固定部82の内周に形成された凹部88を覆うように水平方向に延在形成されている。従って、本実施例の動吸振器80は、板ばね部84が固定部82と同一素材から加工されているので、上記実施例1のものよりも部品点数が減少しており、その分組み立て工数を減らすことが可能になる。
そのため、上下方向の振動が制振対象物20より入力されると、錘50を支持する板ばね部84の中央部が上下方向に弾性変形することで振動を減衰する。そのため、固定部82が弾性変形することで振動を減衰すると共に、板ばね部84の弾性変形によって内部摩擦に変換されるため、入力された振動エネルギが効果的に吸収されて制振対象物20の振動が制振される。
図7は実施例4の動吸振器を示す縦断面図である。図8は実施例4の動吸振器を示す平面図である。尚、図7及び図8において、上記実施例3と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図7及び図8に示されるように、動吸振器90の支持台85は、上記実施例3と同様に円柱状の高減衰金属材料からなる素材を切削加工することにより固定部82と板ばね部84とが形成される。さらに、動吸振器90では、板ばね部84に複数の孔92が周方向に等間隔で設けられている。この複数の孔92を設けることにより板ばね部84は、各孔92間の接続部94によって支持されることになる。そのため、板ばね部84のばね定数は、接続部94の数及び幅によって調整することが可能になる。
すなわち、本実施例では、12個の孔92が一定の間隔で設けられているが、孔92の孔径及び設置数を変更することで板ばね部84のばね定数を任意の値に設定すること可能である。
そのため、上下方向の振動が制振対象物20より入力されると、固定部82が弾性変形することで振動を減衰すると共に、錘50を支持する板ばね部84及び接続部94が上下方向に弾性変形することで振動を減衰する。そのため、板ばね部84及び接続部94の弾性変形によって内部摩擦に変換されるため、入力された振動エネルギが効果的に吸収されて制振対象物20の振動が制振される。
図9は実施例5の動吸振器を示す縦断面図である。図10は実施例5の動吸振器を示す平面図である。尚、図9及び図10において、上記実施例3と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図9及び図10に示されるように、動吸振器100では、固定部82A,82Bと板ばね部84A,84Bとが一体的に形成された支持台85A,85Bが2段に積重されている。また、固定部82A,82Bと板ばね部84A,84Bは、高減衰金属材料により形成されている。動吸振器100の支持台85A,85Bは、上記実施例3、4と同様に円柱状の高減衰金属材料からなる素材を切削加工することにより固定部82A,82Bと板ばね部84A,84Bとが形成される。さらに、錘50の下面には、支持台85Aの第1の板ばね部84Aがボルト102により固定され、錘50の上面には支持台85Bの第2の板ばね部84Bがボルト104により固定されている。
そのため、上下方向の振動が制振対象物20より入力されると、固定部82A,82Bが弾性変形することで振動を減衰すると共に、錘50を支持する板ばね部84A,84Bの中央部が上下方向に弾性変形することで振動を減衰する。そのため、上下動する錘50の入力された振動の加速度が大きい場合でも、板ばね部84A,84Bの弾性変形によって内部摩擦に変換されるため、入力された振動エネルギが効果的に吸収されて制振対象物20の振動が制振される。
上記各実施例では、錘50の形状及び大きさが同じであるが、これに限らず、錘50は入力される振動エネルギの大きさに応じて適宜異なる大きさのものと交換できるようにすることも可能である。また、錘50の構成を円盤状に形成された金属板を複数枚積重する構成とし、その枚数を変更するようにして制振効果を高めることもできる。
また、上記実施例の動吸振器は、小型化及び薄型化されているので、装置の振動の発生形態に応じて複数個所に設けることも可能であり、特に形状及び構成が複雑なものでも複数の動吸振器を取り付けることで、制振性能をより高めることが可能になり、振動による騒音(振動音)を低下させて静音性(静粛性)の向上も図ることが可能になる。
10,70,80,90,100 動吸振器
20 制振対象物
30,36 固定部材
40,42 板ばね部材
50 錘
82 固定部
84 板ばね部
84A 第1の板ばね部
84B 第2の板ばね部
85,85A,85B 支持台
92 孔
94 接続部
20 制振対象物
30,36 固定部材
40,42 板ばね部材
50 錘
82 固定部
84 板ばね部
84A 第1の板ばね部
84B 第2の板ばね部
85,85A,85B 支持台
92 孔
94 接続部
Claims (5)
- 制振対象物に固定される固定部材と、
前記固定部材から延在されたばね部材と、
前記ばね部材に支持された錘と、を備え、
前記ばね部材と前記固定部材は、高減衰金属材料により形成されていることを特徴とする動吸振器。 - 前記ばね部材は、長方形状に形成されており、前記固定部材の周縁部の任意の複数個所に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の動吸振器。
- 前記ばね部材は、円盤形状に形成されており、外周が前記固定部材の周縁部に固定され、中央部分に前記錘が固着されたことを特徴とする請求項1に記載の動吸振器。
- 前記ばね部材は、前記錘の下面に結合される第1の板ばね部材と、前記錘の上面に結合される第2の板ばね部材と、を有することを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の動吸振器。
- 前記ばね部材と前記固定部材は、高減衰金属材料からなる同一素材を加工することにより一体形成されていることを特徴とする請求項1記載の動吸振器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006168068A JP2007333164A (ja) | 2006-06-16 | 2006-06-16 | 動吸振器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006168068A JP2007333164A (ja) | 2006-06-16 | 2006-06-16 | 動吸振器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007333164A true JP2007333164A (ja) | 2007-12-27 |
Family
ID=38932816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006168068A Pending JP2007333164A (ja) | 2006-06-16 | 2006-06-16 | 動吸振器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007333164A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010185504A (ja) * | 2009-02-12 | 2010-08-26 | Kanto Auto Works Ltd | ブレーキダストカバー |
CN113847385A (zh) * | 2021-09-10 | 2021-12-28 | 中国电子科技集团公司第十一研究所 | 一种吊舱减振器及减振系统 |
-
2006
- 2006-06-16 JP JP2006168068A patent/JP2007333164A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010185504A (ja) * | 2009-02-12 | 2010-08-26 | Kanto Auto Works Ltd | ブレーキダストカバー |
CN113847385A (zh) * | 2021-09-10 | 2021-12-28 | 中国电子科技集团公司第十一研究所 | 一种吊舱减振器及减振系统 |
CN113847385B (zh) * | 2021-09-10 | 2023-08-15 | 中国电子科技集团公司第十一研究所 | 一种吊舱减振器及减振系统 |
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