JP2007332852A - 内燃機関用排出ガス浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リーンNOx触媒の再生のために排気添加弁から還元剤を供給し、捕集器への排気微粒子の堆積量を運転履歴式にて推定する内燃機関用排出ガス浄化装置において、堆積量推定精度を向上させて、捕集器再生時の捕集器の破損を防止する。
【解決手段】捕集器25の再生が完了してから現在までの内燃機関1の運転時間を再生後運転時間とし、捕集器25の再生が完了してから現在までにおいて排気添加弁24から還元剤を供給した時間の積算値を還元剤供給時間としたとき、再生後運転時間に占める還元剤供給時間の割合が増加するのに伴って排気微粒子の堆積量の積算値が大きくなるように、排気微粒子の堆積量の積算値を補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排出ガスに含まれるパティキュレート(以下、排気微粒子という)を捕集する捕集器、および 排出ガスに含まれるNOxを浄化するNOx触媒を備える内燃機関用排出ガス浄化装置に関するものである。
従来の排出ガス浄化装置は、排気微粒子を捕集する捕集器と、排出ガスの空燃比がリーンのときにNOxを吸蔵し、この吸蔵されたNOxを排出ガスの空燃比がリッチのときに還元して放出するリーンNOx触媒とを備えている。そして、リーンNOx触媒および捕集器よりも上流に配置された排気添加弁から還元剤としての燃料を供給する(以降において「添加パージ」と称する)ことにより、リーンNOx触媒に吸蔵されたNOxを還元・放出させてリーンNOx触媒を再生するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
また、捕集器は、一般に、多数の排気流路を有するセラミック多孔質体からなり、排気流路を区画する多孔質の隔壁を排出ガスが通過する際に、排気微粒子を吸着、捕集する。そして、捕集器に捕集された排気微粒子がそのまま堆積すると圧損が増大して機関効率が低下するため、堆積量の算出値が所定値に達すると捕集器内の排気微粒子を燃焼させて捕集器を再生するようにしている。
捕集器への排気微粒子の堆積量を推定する手法としては、捕集器の前後差圧に基づいて堆積量を推定する差圧式が知られている。また、内燃機関の運転状態を示す状態量(例えば、回転数および燃料噴射量)に基づいて内燃機関から排出される排気微粒子の量を予測し、予測した排気微粒子の排出量に基づいて求めた堆積量増加分を積算して堆積量を推定する運転履歴式が知られている。因みに、差圧式では低速低負荷時に堆積量の測定誤差を生じやすいため、低速低負荷時には運転履歴式にて堆積量を推定する。
特開2005−69182号公報
ところで、排出ガス中にNOが含まれる場合には排気微粒子の燃焼が比較的低温(300℃程度)で行われることがわかっている。一方、リーンNOx触媒の再生のために添加パージによる排気添加弁から還元剤を供給したときには、捕集器に導入される排出ガス中のNOも還元剤によって還元される。したがって、排気添加弁から還元剤を供給してHC排出が多くなっている場合は、捕集器に供給されるNOが少なくなるため排気微粒子が燃焼しないことがわかった。
図4は捕集器に堆積する排気微粒子の堆積速度(すなわち、時間当たり排気微粒子堆積量)を示すもので、線aはリーンNOx触媒の再生のために排気添加弁から還元剤を供給しているときの特性、線cは還元剤を供給していないときの特性であり、還元剤供給時は還元剤非供給時よりも急速に排気微粒子が捕集器内に堆積する。
因みに、図4中の線bは、リーンNOx触媒の再生を行うために、吸入空気量を減少させたり筒内燃料噴射量を増加させることにより空燃比をリッチにしている(以降において「燃焼パージ」と称する)ときの特性である。この場合、排出ガス中のHCは軽質なHCに改質されていて、捕集器を通過する排出ガスのHC濃度が還元剤供給時とは異なる。このため、排気微粒子の堆積速度は、還元剤供給時の堆積速度よりも著しく遅く、還元剤非供給時の堆積速度よりも僅かに速い程度である。つまり、リーンNOx触媒の再生のために排気添加弁から還元剤を供給した量が多いほど、捕集器への排気微粒子堆積量が多くなる。なお、時間当たりの還元剤の供給量が一定の場合には、還元剤を供給した期間が長いほど、捕集器への排気微粒子堆積量が多くなる。
しかしながら、従来の運転履歴式にて堆積量を推定する方法では、リーンNOx触媒への還元剤の供給状態の違いにより生じる排気微粒子の堆積速度の差を考慮していないため、推定値よりも実際の堆積量が多くなってしまう。その結果、過剰に堆積した排気微粒子が捕集器再生時に急激に燃焼し、過昇温により捕集器が破損し易いという問題が生じてしまう。
本発明は上記点に鑑みて、リーンNOx触媒の再生のために排気添加弁から還元剤を供給し、捕集器への排気微粒子の堆積量を運転履歴式にて推定する内燃機関用排出ガス浄化装置において、堆積量推定精度を向上させて、捕集器再生時の捕集器の破損を防止することを目的とする。
本発明の第1の特徴では、リーンNOx触媒(23)の再生のために排気添加弁(24)から還元剤を供給し、捕集器(25)への排気微粒子の堆積量を運転履歴式にて推定する内燃機関用排出ガス浄化装置であって、捕集器(25)の再生が完了してから現在までの期間において排気添加弁(24)からの還元剤の累積供給量が多いほどに、排気微粒子の堆積量の積算値を大きく補正する堆積量補正手段(S107、S108)を備えている。
このような構成では、還元剤供給時には排気微粒子の堆積速度が高くなることを考慮して排気微粒子の堆積量を推定するため、堆積量推定精度が向上し、捕集器再生時の捕集器の破損を防止することができる。
本発明の第2の特徴では、リーンNOx触媒(23)の再生のために排気添加弁(24)から還元剤を供給し、捕集器(25)への排気微粒子の堆積量を運転履歴式にて推定する内燃機関用排出ガス浄化装置であって、排気添加弁(24)から還元剤が供給されているときの排気微粒子の堆積量増加分が、排気添加弁(24)から還元剤が供給されていないときの排気微粒子の堆積量増加分よりも多くなるように、排気微粒子の堆積量増加分を算出することを特徴とする。
このような構成では、還元剤供給時には排気微粒子の堆積速度が高くなることを考慮して排気微粒子の堆積量を推定するため、堆積量推定精度が向上し、捕集器再生時の捕集器の破損を防止することができる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る排出ガス浄化装置を適用した内燃機関の全体構成を示す図である。
図1に示す圧縮着火式内燃機関1は、車両の走行駆動源として用いられる。内燃機関1は、高圧燃料を蓄える1つのコモンレール(図示せず)と、このコモンレールに連結されて内燃機関1のシリンダ内に燃料を噴射する複数の燃料噴射弁(図示せず)を有している。
内燃機関1は、吸気通路を構成する吸気管11および吸気マニホールド12、排気通路を構成する排気マニホールド21および排気管22、吸入空気を加圧するターボ過給器31を備えている。
ターボ過給器31は、吸気管11に配置されたコンプレッサ311と、排気管22に配置されたタービン312とを有し、コンプレッサ311とタービン312はタービン軸を介して連結されている。これにより、排出ガスの熱エネルギーを利用してタービン312を駆動するとともに、タービン軸を介してコンプレッサ311を駆動し、吸気管11に導入される吸入空気をコンプレッサ311で加圧する。
コンプレッサ311よりも下流側の吸気管11には、吸気管11を開閉する吸気絞り弁13が設けられている。この吸気絞り弁13は、吸気管11の通路面積を調整する弁体131と、この弁体131を駆動する電動機132とを備えている。
コンプレッサ311よりも下流側で且つ吸気絞り弁13よりも上流側の吸気管11には、コンプレッサ311で圧縮されて高温となった吸気を冷却するインタークーラ14が設けられている。
コンプレッサ311よりも上流側の吸気管11には、吸入空気量に応じた電気信号を出力するエアフロメータ15が設置されている。
タービン312よりも下流側の排気管22には、排出ガスの空燃比がリーンのときにNOxを吸蔵し、この吸蔵されたNOxを排出ガスの空燃比がリッチのときに還元して放出するリーンNOx触媒23が設置されている。
タービン312よりも下流側で且つリーンNOx触媒23よりも上流側の排気管22には、排気管22中に燃料を噴射してリーンNOx触媒23に還元剤としての燃料を供給する排気添加弁24が設けられている。この排気添加弁24は、噴孔を開閉するニードルを、電磁ソレノイドによって駆動する形式の弁である。因みに、本実施形態においては、排気添加弁24の開弁中は、排気添加弁24から時間当たり一定量の還元剤が供給される。
排気管22において排気添加弁24よりも下流側で且つリーンNOx触媒23よりも上流側には、排出ガス中の排気微粒子を捕集する捕集器25が設けられている。この捕集器の25は、コーディエライトや炭化珪素等の多孔質セラミック製のハニカム体の流路を目封じしたフィルタ本体を内蔵しており、フィルタ本体の表面に排気微粒子が捕集されるようになっている。また、捕集器25のフィルタ本体の表面には、白金やパラジウム等の貴金属を主成分とする酸化触媒が担持されており、所定の温度条件下で排気微粒子を酸化、燃焼し、除去するようになっている。
排気管22には、捕集器25の直上流側から分岐した第1分岐通路と、捕集器25の直下流側から分岐した第2分岐通路とが接続されており、両分岐通路間に差圧センサ26が設けられている。この差圧センサ26は、捕集器25の入口側と出口側との間の差圧(以下、前後差圧という)に応じた電気信号を出力する。
ECU40は、図示しないCPU、ROM、EEPROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータを備え、マイクロコンピュータに記憶したプログラムに従って演算処理を行うものである。
そして、ECU40には、エアフロメータ15や差圧センサ26からの信号が入力され、さらに、吸気絞り弁13の開度、内燃機関回転数、車速、冷却水温、クランク位置、燃料圧、アクセルペダルの踏み込み量等を検出する各種センサ(図示せず)からの信号が入力されるようになっている。また、ECU40は、演算結果に基づいて、吸気絞り弁13、排気添加弁24等を制御する。
上記構成になる排出ガス浄化装置の作動について説明する。
本実施形態においては、リーンNOx触媒23の再生方法として、排気添加弁24から燃料を供給して触媒雰囲気をリッチにする方法(以下、第1の触媒再生方法という)と、EGR率を高くすることで新気の吸入空気量を減らす制御および筒内燃料噴射量を増加させる燃料噴射量増量制御のうち少なくとも一方により空燃比をリッチにする方法(以下、第2の触媒再生方法という)とを有する。より詳細には、本実施形態における第2の触媒再生方法は、EGR率を高くすることで新気の吸入空気量を減らす制御と燃料噴射量増量制御とメイン噴射遅角制御を行う。
また、2つの触媒再生方法は、内燃機関運転状態によって使い分けるようにしている。図2は2つの触媒再生方法の使用領域を示す図である。図2において、縦軸は内燃機関1のトルク、横軸は内燃機関1の回転数であり、斑点を付した低負荷・低回転の領域Aでは第2の触媒再生方法を用い、斜線を付した中負荷・中回転の領域Bでは第1の触媒再生方法を用いる。なお、高負荷・高回転の領域CではリーンNOx触媒23の再生を禁止する。
図3は作動例を示すタイムチャートであり、最上段の内燃機関運転領域A、Bは、図2の領域A、Bに相当する。図3に示すように、リーンNOx触媒23のNOx吸蔵量が所定値Mnox1に達すると、そのときの内燃機関運転領域が領域Aの場合は第2の触媒再生方法により、そのときの内燃機関運転領域が領域Bの場合は第1の触媒再生方法により、リーンNOx触媒23に吸蔵されたNOxを還元・放出させてリーンNOx触媒23を再生する。
図3の下から2段目は、捕集器25内の排気微粒子堆積量を示すもので、図中の線dは従来の運転履歴式による推定値であり、図中の線eは実際の排気微粒子堆積量である。このように、従来の運転履歴式による推定値は誤差が発生してしまう。これは、図4に示すように、第1の触媒再生方法実行中の排気微粒子の堆積速度(図4の線a)は、第2の触媒再生方法実行中の排気微粒子の堆積速度(図4の線b)や、触媒再生を行っていないときの排気微粒子の堆積速度(図4の線c)よりも著しく高いにも拘わらず、従来の運転履歴式による推定方法は、常に触媒再生を行っていないときの排気微粒子の堆積速度に基づいて排気微粒子堆積量を推定しているためである。
これに対し、本実施形態では、排気微粒子堆積量の推定を以下のように行うことにより、運転履歴式による排気微粒子堆積量の推定誤差を少なくするようにしている。
図5はECU40で実行される捕集器再生制御処理を示す流れ図である。この制御処理は、内燃機関1の始動時にキースイッチの操作によりECU40に電源が投入されると開始され、内燃機関1の停止時にキースイッチの操作によりECU40への電力供給が停止されると終了する。
まず、ステップS101で各種情報を読み込む。具体的には、エアフロメータ15にて検出される吸入空気量、差圧センサ26にて検出される捕集器25の前後差圧、内燃機関回転数、燃料噴射量、さらには第1の触媒再生方法によるリーンNOx触媒23の再生を実行中か否かの情報を読み込む。
次に、ステップS102で排気微粒子堆積量の推定方法を選択する。すなわち、捕集器25を通過する排出ガスの流量が所定流量以上で、且つ、内燃機関1が定常運転状態または準定常運転状態の場合は、差圧式にて排気微粒子堆積量を正確に測定することができるため、ステップS102でYESと判定し、ステップS103に進んで、ステップS101で読み込んだ捕集器25の前後差圧に基づいて(すなわち、差圧式にて)排気微粒子堆積量を推定する。
因みに、ステップS102の判定に用いる捕集器25を通過する排出ガスの流量は、ステップS101で読み込んだ吸入空気量から推定することができる。また、内燃機関回転数や燃料噴射量が安定している状態のときに、内燃機関1が定常運転状態または準定常運転状態と判定する。
そして、ステップS103で求めた排気微粒子堆積量が所定値Mpm1以下の場合にはステップS104でNOと判定してステップS101に戻り、ステップS103で求めた排気微粒子堆積量が所定値Mpm1を超えている場合にはステップS104でYESと判定し、ステップS105に進んで周知の方法により捕集器25の再生を行う。
一方、ステップS102でNOと判定した場合には、堆積量推定手段としてのステップS106に進み、運転履歴式にて排気微粒子堆積量を推定する。具体的には、内燃機関回転数および燃料噴射量に基づいて、前回推定時から現在までの間の排気微粒子の堆積量増加分を算出し、その堆積量増加分を前回算出した排気微粒子堆積量に加算して、現在の排気微粒子堆積量Mpmを推定する。なお、触媒再生を行っていない運転状態での、内燃機関回転数および燃料噴射量と排気微粒子の堆積量増加分との関係を定義するマップがECU40のROMに記憶されており、排気微粒子の堆積量増加分はそのマップから求められる。
次に、ステップS107に進み、補正係数kを求める。具体的には、捕集器25の再生が完了してから現在までの内燃機関1の運転時間(以下、再生後運転時間という)T1と、捕集器25の再生が完了してから現在までにおいて、第1の触媒再生方法によるリーンNOx触媒23の再生を実行した時間の積算値(以下、還元剤供給時間という)T2とを算出し、還元剤供給時間T2を再生後運転時間T1で除算して補正係数kを求める(すなわち、k=T2/T1)。 因みに、ステップS101で読み込んだ第1の触媒再生方法によるリーンNOx触媒23の再生を実行中か否かの情報に基づいて、還元剤供給時間T2を求める。
補正係数kは、T2/T1の値が0の時は1であり、T2/T1の値が大きくなるのに伴って大きくなる。換言すると、補正係数kは、再生後運転時間T1に占める還元剤供給時間T2の割合が増加するのに伴って大きくなる。
次に、ステップS108に進み、ステップS106で求めた排気微粒子堆積量MpmとステップS107で求めた補正係数kとを乗算して、補正後の排気微粒子堆積量Mpmcを求める(すなわち、Mpmc=k×Mpm)。なお、ステップS107およびステップS108は、本発明の堆積量補正手段を構成する。
この補正後の排気微粒子堆積量Mpmcは、再生後運転時間T1に占める還元剤供給時間T2の割合が増加するのに伴って大きくなる。したがって、補正後の排気微粒子堆積量Mpmcは、従来の運転履歴式による排気微粒子堆積量の推定値(図3の線d)よりも、実際の排気微粒子堆積量(図3の線e)に近い値、すなわち、誤差の少ない推定値となる。
そして、ステップS108で求めた補正後の排気微粒子堆積量Mpmcが所定値Mpm1以下の場合にはステップS104でNOと判定してステップS101に戻り、その推定値が所定値Mpm1を超えている場合にはステップS104でYESと判定し、ステップS105に進んで周知の方法により捕集器25の再生を行う。
本実施形態では、運転履歴式にて排気微粒子堆積量を推定する際、第1の触媒再生方法による再生実行中には排気微粒子の堆積速度が高くなることを考慮して排気微粒子の堆積量を推定するため、運転履歴式による堆積量推定精度が向上し、捕集器再生時の捕集器25の破損を防止することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。図6は第2実施形態に係る排出ガス浄化装置における捕集器再生制御処理を示す流れ図である。
本実施形態は、第1実施形態における運転履歴式による排気微粒子堆積量の推定方法を、一部変更したものである。なお、第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6において、ステップS102でNOと判定した場合には、ステップS201に進み、ステップS101で読み込んだ情報に基づいて、第1の触媒再生方法によるリーンNOx触媒23の再生を実行中か否かを判定する。
ここで、ECU40(図1参照)のROMには、第1の触媒再生方法による再生実行中の、内燃機関回転数および燃料噴射量と排気微粒子の堆積量増加分との関係を定義する第1マップと、触媒再生を行っていない運転状態での、内燃機関回転数および燃料噴射量と排気微粒子の堆積量増加分との関係を定義する第2マップとが記憶されている。内燃機関回転数および燃料噴射量が等しい場合、第1マップで求める排気微粒子の堆積量増加分が、第2マップで求める排気微粒子の堆積量増加分よりも多くなっている。
そして、第1の触媒再生方法による再生実行中であればステップS201でYESと判定し、ステップS202に進んで前回推定時から現在までの間の排気微粒子の堆積量増加分を第1マップから求める。一方、第1の触媒再生方法による再生実行中でなければステップS201でNOと判定し、ステップS203に進んで前回推定時から現在までの間の排気微粒子の堆積量増加分を第2マップから求める。
次に、ステップS204では、ステップS202またはステップS203で求めた排気微粒子の堆積量増加分を前回算出した排気微粒子堆積量の積算値に加算して、現在の排気微粒子堆積量Mpmを推定する。なお、ステップS201〜204は、本発明の堆積量推定手段を構成する。
本実施形態では、運転履歴式にて排気微粒子堆積量を推定する際、第1の触媒再生方法による再生実行中には排気微粒子の堆積速度が高くなることを考慮して排気微粒子の堆積量を推定するため、運転履歴式による堆積量推定精度が向上し、捕集器再生時の捕集器25(図1参照)の破損を防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る排出ガス浄化装置を適用した内燃機関の全体構成を示す図である。 図1のリーンNOx触媒23を再生するための2つの再生方法の使用領域を示す図である。 図3は第1実施形態の作動例を示すタイムチャートである。 図1の捕集器25に堆積する排気微粒子の堆積速度を示す特性図である。 図1のECU40で実行される捕集器再生制御処理を示す流れ図である。 本発明の第2実施形態に係る排出ガス浄化装置における捕集器再生制御処理を示す流れ図である。
符号の説明
1…内燃機関、21…排気マニホールド(排気通路)、
22…排気管(排気通路)、23…リーンNOx触媒、24…排気添加弁、
25…捕集器。

Claims (6)

  1. 内燃機関(1)の排気通路(21、22)に設けられ、排出ガスの空燃比がリーンのときにNOxを吸蔵し、この吸蔵されたNOxを排出ガスの空燃比がリッチのときに還元して放出するリーンNOx触媒(23)と、
    前記排気通路(21、22)において前記リーンNOx触媒(23)の上流側に配設され、排出ガスの空燃比をリッチにするための還元剤を供給する添加パージ手段を実行する排気添加弁(24)と、
    前記排気通路(21、22)において前記排気添加弁(24)よりも下流側で且つ前記リーンNOx触媒(23)よりも上流側に配設され、排出ガス中の排気微粒子を捕集する捕集器(25)と、
    前記内燃機関(1)の運転状態を示す状態量に基づいて前記捕集器(25)への排気微粒子の堆積量増加分を算出し、その堆積量増加分を積算して前記捕集器(25)内の排気微粒子の堆積量を推定する堆積量推定手段(S106)とを備え、
    この堆積量推定手段(S106)による堆積量の推定値が所定値に達すると前記捕集器(25)に堆積した排気微粒子を燃焼させて前記捕集器(25)の再生を行う内燃機関用排出ガス浄化装置であって、
    前記捕集器(25)の再生が完了してから現在までの期間において前記排気添加弁(24)からの還元剤の累積供給量が多いほどに、排気微粒子の堆積量の積算値を大きく補正する堆積量補正手段(S107、S108)を備えることを特徴とする内燃機関用排出ガス浄化装置。
  2. 前記堆積量補正手段(S107、S108)は、
    前記排気添加弁(24)から時間当たり一定量の還元剤が供給される中、前記捕集器(25)の再生が完了してから現在までの前記内燃機関(1)の運転時間を再生後運転時間とし、前記捕集器(25)の再生が完了してから現在までにおいて前記排気添加弁(24)から還元剤を供給した時間の積算値を還元剤供給時間としたとき、
    前記再生後運転時間に占める前記還元剤供給時間の割合の値と、還元剤の前記累積供給量とを対応させて算出することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用排出ガス浄化装置。
  3. 前記堆積量推定手段(S106)は、前記内燃機関(1)の回転数および燃料噴射量に基づいて排気微粒子の堆積量増加分を算出するためのマップを1つ有し、そのマップから算出した堆積量増加分を積算して前記捕集器(25)内の排気微粒子の堆積量を推定することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関用排出ガス浄化装置。
  4. 吸入空気量を減少、あるいは、筒内燃料噴射量の増加の少なくともいずれかを行って還元剤を供給する燃焼パージ手段を更に備え、
    前記堆積量補正手段(S107、S108)は、前記添加パージ手段による還元剤の供給時よりも、前記燃焼パージ手段による還元剤の供給時の方が、前記補正を大きく設定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の内燃機関用排出ガス浄化装置。
  5. 内燃機関(1)の排気通路(21、22)に設けられ、排出ガスの空燃比がリーンのときにNOxを吸蔵し、この吸蔵されたNOxを排出ガスの空燃比がリッチのときに還元して放出するリーンNOx触媒(23)と、
    前記排気通路(21、22)において前記リーンNOx触媒(23)の上流側に配設され、排出ガスの空燃比をリッチにするための還元剤を供給する排気添加弁(24)と、
    前記排気通路(21、22)において前記排気添加弁(24)よりも下流側で且つ前記リーンNOx触媒(23)よりも上流側に配設され、排出ガス中の排気微粒子を捕集する捕集器(25)と、
    前記内燃機関(1)の運転状態を示す状態量に基づいて前記捕集器(25)への排気微粒子の堆積量増加分を算出し、その堆積量増加分を積算して前記捕集器(25)内の排気微粒子の堆積量を推定する堆積量推定手段(S201〜204)とを備え、
    この堆積量推定手段(S201〜204)による堆積量の推定値が所定値に達すると前記捕集器(25)に堆積した排気微粒子を燃焼させて前記捕集器(25)の再生を行う内燃機関用排出ガス浄化装置であって、
    前記堆積量推定手段(S201〜204)は、前記排気添加弁(24)から還元剤が供給されているときの排気微粒子の堆積量増加分が、前記排気添加弁(24)から還元剤が供給されていないときの排気微粒子の堆積量増加分よりも多くなるように、排気微粒子の堆積量増加分を算出することを特徴とする内燃機関用排出ガス浄化装置。
  6. 前記堆積量推定手段(S201〜204)は、前記排気添加弁(24)から還元剤が供給されているときの排気微粒子の堆積量増加分を算出するための第1マップと、前記排気添加弁(24)から還元剤が供給されていないときの排気微粒子の堆積量増加分を算出するための第2マップとを有することを特徴とする請求項5に記載の内燃機関用排出ガス浄化装置。
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