JP2001193440A - ディーゼルエンジンの排気浄化装置 - Google Patents
ディーゼルエンジンの排気浄化装置Info
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Abstract
HCの増加や触媒のHC被毒を回避できるディーゼルエ
ンジンの排気浄化装置を提供すること。 【解決手段】機関燃料を燃焼して排出される排気の浄化
用に排気管31に設けられ、排気ガスに含まれるNOx
を還元剤を用いて還元するNOx触媒と、NOx触媒の
上流側に配置されNOx触媒に還元剤を供給する還元剤
供給装置35,37と、NOx触媒の上流側に位置し排
気ガスのPMを捕集するPM捕集装置と、PM捕集装置
であるECU11が捕集したPMの捕集状態を検出する
PM捕集状態検出手段であるECU11と、このPM捕
集状態検出手段によって検出したPMの捕集状態に基づ
いて、前記還元剤供給装置によるNOx触媒への還元剤
の添加量を補正する還元剤添加量補正手段であるECU
11とを有する。
Description
エンジンの排気ガス中に含まれる窒素酸化物(以下「N
Ox」という。)や浮遊粒子状物質であるすすに代表さ
れるパティキュレート・マター(Particulate Matter以
下特に断らない限り「PM」という。)を除去するディ
ーゼルエンジンの排気浄化装置に関する。
る反面、排気ガス中に含まれるNOxやPMの除去が重
用な課題となっている。
れないように、ディーゼルエンジンの排気系には、NO
xを還元剤により還元するNOx触媒やNOx触媒の上
流側または下流側に位置し、排気ガス成分中のPMを捕
集するPM捕集装置としてのディーゼルエンジン・パテ
ィキュレート・フィルタ(以下「DPF」という。)を
備えたディーゼルエンジンの排気浄化装置が周知である
(特開平6−272541号公報参照)。
化水素(以下「HC」)等の還元剤が必要であり、しか
も好適に還元するには還元剤が適量供給されることが望
ましい。
燃料噴射装置によって行う主噴射の実行後、前記燃料噴
射装置によって副次的にかつ膨張行程で行われる副噴射
によって、あるいは機関排気通路に燃料噴射装置とは別
個設けた燃料添加装置によって供給される。
すると、それ以上のPM捕集はできない。このため、繰
り返し使用できるようにDPFの再生が必要になる。D
PFの再生は、捕集されたPMを排気ガス熱や電気ヒー
タ熱等の熱利用によって定期的に燃焼して行う。
M捕集量が増大すると、次第に背圧すなわち排気抵抗が
増大し、その影響で吸入空気量が減少する。よって、N
Ox還元剤としての燃料供給量が一定であるとするなら
ば、吸入空気量減少によるベースA/Fのリッチ化によ
って、排気空燃比がNOx還元に好適な条件よりもリッ
チにずれる。ここで、ベースA/Fとは、機関出力を出
すのに直接影響する空燃比のことである。
て機能するはずの排気ガス成分に含まれるHC(未燃燃
料成分)が過剰となってNOx触媒をすり抜け、排出H
Cが増加したり、前記HCがNOx触媒表面に付着する
いわゆるHC被毒を招来して触媒劣化を引き起こしたり
する虞がある。
のであり、その解決しようとする課題は、ディーゼルエ
ンジンの運転状況に拘わらず排出HCの増加やHC被毒
を回避できるディーゼルエンジンの排気浄化装置を提供
することを技術的課題とする。
ジンの排気浄化装置は、前記課題を解決するために次の
手段を採用する。 (1)すなわち、機関燃料を燃焼して排出される排気の
浄化用に機関排気通路に設けられ、排気ガス成分中に含
まれるNOxを還元剤を用いて還元するNOx触媒と、
このNOx触媒の上流側に配置され前記NOx触媒に還
元剤を供給する還元剤供給装置と、前記NOx触媒の上
流側または下流側に位置し排気ガス成分中のパティキュ
レート・マターを捕集するパティキュレート・マター捕
集装置と、前記パティキュレート・マター捕集装置が捕
集したパティキュレート・マターの捕集状態を検出する
パティキュレート・マター捕集状態検出手段と、このパ
ティキュレート・マター捕集状態検出手段によって検出
したパティキュレート・マターの捕集状態に基づいて、
前記還元剤供給装置による前記NOx触媒への前記還元
剤の供給量を補正する還元剤供給量補正手段とを有す
る。
還元型NOx触媒でも選択還元型NOx触媒でもどちら
でもよい。「還元剤供給装置」は、還元剤をNOx触媒
に供給できる装置であればよい。
元剤供給装置として適用しこの還元剤供給装置が主噴射
以外に副次的に燃料を噴くようにし、この副噴射実行時
の燃料噴射装置を還元剤供給装置といってもよいし、燃
料噴射装置とは別の燃料供給装置を機関排気通路に設
け、この燃料供給装置を還元剤供給装置といってもよ
い。
は、排気ガス中に含まれるPMを捕集する装置であり、
例えばDPFのことである。「パティキュレート・マタ
ー捕集装置」は以降「PM捕集装置」という。
手段」は、PM捕集装置が捕集したPM捕集量を検出す
る手段のことであり、例えば、ディーゼルエンジンの運
転状況を検出する各種センサからの電気信号に基づい
て、PM捕集量を演算するエンジンコントロール用の電
子制御ユニット(以下「ECU」という)が好適であ
る。パティキュレート・マター捕集状態検出手段は、以
降「PM捕集状態検出手段」という。
Uが好適であり、その場合、ECUは、前記PM捕集状
態検出手段による検出値に基づいて、還元剤の供給量が
適正に補正できるように演算する。還元剤供給量補正手
段の「供給量補正」の意味は、還元剤の供給量の多寡に
よって排気空燃比がリッチ化することがないように、還
元剤の供給量を加減することである。
の捕集状態、換言すればPM捕集量の多寡をPM捕集状
態検出手段が検出する。そして、その検出結果に基づい
て、還元剤供給量補正手段がNOx触媒への還元剤の供
給量を補正する。
て検出したPM量の多少に応じて、背圧すなわち排気抵
抗が変化し、PM捕集装置が捕集したPM捕集量が多け
れば背圧は高くなり、その影響で吸入空気量が減少す
る。この場合、NOx還元剤としての燃料供給量が一定
とするならば、吸入空気量が減少した場合は、ベースA
/Fがリッチにずれるため、NOx還元剤に好適な排気
空燃比よりもリッチ空燃比となってしまう。
段によって検出したPMの捕集状態に基づいて、還元剤
供給量補正手段がNOx触媒への還元剤の供給量を補正
する。
少した場合は、当該還元剤の供給量を減らせば、ベース
A/Fが変化してリッチ化することはない。すなわちリ
ッチずれやHC被毒を回避ができる。 (2)前記(1)の場合において、PM捕集状態検出手
段は、機関吸気系に導入される吸入空気量の変化量に基
づいて、PMの捕集量を検出することが好適である。P
M捕集装置によるPMの捕集量に比例して、背圧が変化
し、背圧の変化に応じて吸入空気量も増減し、吸入空気
量の増減に応じて燃焼量が変化し、それに応じてPMの
発生量も変化するので、吸入空気量とPM捕集量との間
には相関関係があるからである。 (3)前記(2)の場合において、前記吸入空気量の変
化量は、前記NOx触媒に前記還元剤を添加している還
元剤添加時の吸入空気量と、前記PM捕集装置が初期状
態にある時に流れる吸入空気量との差分であることを特
徴としてもよい。「PM捕集装置が初期状態にある」と
は、PM補足装置がPMを捕集していない新の状態やP
Mがほとんど付着していない状態であり、例えばPM捕
集装置がDPFの場合であれば、DPFの再生を行った
場合を挙げられる。 (4)前記(3)の場合において、前記還元剤供給量補
正手段は、前記差分に基づいて、前記還元剤の供給量を
補正することが好ましい。差分が大きいということは、
PM捕集装置によるPMの捕集量が増えたためそれだけ
背圧が増大して吸入空気量が少ないということであり、
反対に差分が小さいということは、PM捕集装置による
PMの捕集量が減少したためそれだけ背圧が減少して吸
入空気量が多いということである。したがって、差分が
大きくよって吸入空気量が少ないのにも拘わらず、前記
還元剤としての燃料供給量が一定であるとするならば、
還元剤添加時の排気空燃比は、好適な条件よりもリッチ
にずれる。
還元剤供給量補正手段が還元剤の供給量を補正すること
は好適である。 (5)前記(1)の場合において、前記機関排気通路の
うち前記NOx触媒の上流箇所に設置され、前記機関燃
料を前記還元剤に適用し、前記NOx触媒が活性不十分
な状態にある時に、前記機関燃料を改質して軽質燃料を
生成する機関燃料改質器を有するようにすることもでき
る。
えば軽油)に比して炭素数が低い低炭素数成分燃料に機
関燃料を改質することで生成された燃料であり、排気ガ
ス温度の比較的低い条件においても熱分解しやすく、酸
素と十分に反応することができる。よってこの軽質燃料
を還元剤として添加すれば、NOx触媒が活性不十分な
状態においても、触媒上で十分反応する。
した図面に基づいて説明する。 〈第1の実施の形態〉図1〜図3を用いて本発明に係る
実施の形態を説明する。
ジン1」)の全体構造を概略示す。エンジン1は、気筒
2を4本備えたエンジン本体3と、エンジン本体3の前
記気筒内に燃焼に必要な空気を送り込む吸気装置5と、
この吸気装置5を経て前記各気筒2に送られる空気およ
び気筒内に噴射供給される軽油等の機関燃料とからなる
混合気をエンジン1の図示しない燃焼室で燃焼した後、
前記各気筒2から出る排気ガスを浄化する装置6を介し
て大気中に放出する排気装置7と、NOx低減用に設け
られた排出ガス再循環装置であるEGR装置8と、エン
ジン1全体の作動制御を行うエンジン制御装置であるE
CU11とを有する。
媒コンバータとDPFの機能を併せ持った装置、換言す
れば従来からあるトラップ型のNOx触媒を担持したパ
ティキュレートフィルタであり、この明細書では便宜上
DPRと名称を付けることにし、以降、装置6のことを
DPR6ということにする。なお、NOx触媒はいわゆ
る吸蔵還元型NOx触媒でも選択還元型NOx触媒でも
どちらでもよい。
料を噴射する燃料供給装置13を備えている。燃料供給
装置13は、図示しない燃料タンクから燃料を濾過して
燃料ポンプ15へ送る。また、エンジン1の回転に応じ
た適切な量の噴射燃料と噴射時期とをECU11により
制御してコモンレール17を経由させて、各気筒ごとに
設けたインジェクタ18から燃焼室内に噴射する。
リーナ19を始端としエンジン本体3の吸気ポートを終
端とする、機関吸気通路としての吸気管21を有する。
吸気管21には、前記エアクリーナ19と前記吸気ポー
トとの間に、エアクリーナ19の近傍に配置され吸入空
気量を検出するエアフローメータ20,吸気管21の吸
気を昇圧するターボチャージャ23のコンプレッサ23
a,コンプレッサ23aを作動した場合に生ずる圧縮熱
により昇温した吸気を冷却するインタークーラ25,吸
入分岐管であるインテークマニホールド27を順次配置
してある。また、エアフローメータ20はその内部に吸
気温を測定する図示しない吸気温センサを有する。さら
に、インテークマニホールド27は、その内部に機関吸
気圧を検出し、その検出値に相当する電気信号をECU
11に出力する図示しない吸気圧センサを有する。
ニホールド27との間には、吸気管21を流れる吸気の
量を制御する吸気絞り弁29を設置してある。また、吸
気管21の適所には、図示を省略するが、機関冷却水等
の機関関連要素を昇温したり車室用ヒータの熱源となる
燃焼式ヒータを取り付けてある。
ポートを始端とし図示しないマフラを終端とする機関排
気通路としての排気管31を有する。排気管31には、
前記排気ポートと前記マフラとの間に、排気集合管であ
るエキゾーストマニホールド28,ターボチャージャ2
3のタービン23b,DPR6,DPR6の下流近傍に
位置し、DPR6の出ガス温度(排気温度)を検出する
排気温度センサ32を順次配置してある。
するので、排気ガス成分中に含まれるNOxを還元剤を
用いて還元する。このためDPR6は、燃料供給管33
を介して燃料ポンプ15とつながっており、機関燃料が
還元剤として供給される。
であり、終端は排気管31に取り付けられたDPR6の
上流側近傍に位置する燃料添加ノズル35である。そし
て、当該始端と終端との間には、機関燃料改質器36,
燃料添加ノズル35にかかる燃料の圧力(以下「燃圧」
という)を一定に保つ圧力調整装置であるプレッシャー
・レギュレータ等の燃料添加制御弁37を順次配置して
ある。
NOx触媒の上流側に配置され前記NOx触媒に還元剤
を供給する還元剤供給装置として機能する。なお、還元
剤供給装置は、還元剤をNOx触媒に供給できる装置で
あればよい。よって、インジェクタ18を機関出力を出
すための主噴射以外に副次的に燃料を噴くようにし、こ
の副噴射実行時のインジェクタ18を還元剤供給装置と
してもよい。
Ox触媒が未だ活性していない未活性状態にある時に、
前記機関燃料を改質して炭素数が11以下の軽質燃料を
生成し、この軽質燃料をDPR6のNOx触媒に供給す
るものである。
の制御下でリレースイッチ39をON/OFFすること
で、その作動が制御される。また、リレースイッチ39
は、バッテリー41と接続されている。
ド28とインテークマニホールド27とを結びエンジン
本体3をバイパスさせて排気ポートから出る排気ガスを
吸気側に向けて戻すEGR管43と、EGR管43を流
れる排気ガスの量を制御するEGR弁45とを有する。
管21に導入して吸気装置5を流れる吸気を昇温し、こ
の昇温吸気が気筒2に向けて吸気管21を流れて暖機を
促進する。
熱で機関冷却水を暖め、この暖められた機関冷却水は、
前記車室用ヒータのヒータコアやエンジン本体3のウォ
ータジャケット等、昇温必要箇所に送られて当該箇所の
温度を上げる。そして、前記昇温必要箇所に燃焼式ヒー
タで暖めた機関冷却水を送れるように、エンジン1は、
前記暖めた機関冷却水を循環する図示しない機関冷却水
循環路を有するが図示は省略してある。
によって相互に接続された、中央処理制御装置CPU,
読み出し専用メモリROM,ランダムアクセスメモリR
AM,入力インタフェース回路,出力インタフェース回
路等から構成されている。
サと電気的に接続され、これら各種センサの出力信号が
入力インタフェース回路からECU11内に入ると、こ
れらのパラメータは、一時的にランダムアクセスメモリ
RAMに記憶される。そして、CPUがこれらのパラメ
ータに基づいて必要とする演算処理を行うにあたり、双
方向性バスを通じてランダムアクセスメモリRAMに記
憶されていた前記パラメータを必要に応じて呼び出し、
CPUによる演算結果に基づいて出力インタフェース回
路に接続されている各種装置を適宜作動する。
サとしては、吸気管21に設けたエアフローメータ2
0,排気管31に設けた排気温度センサ32,前記ウォ
ータジャケットに取り付けられた水温センサ,エアフロ
ーメータ20の吸気温センサ,回転数センサ,イグニッ
ションスイッチ,アクセルペダルもしくはアクセルペダ
ルと連動して動作するアクセルレバー等に取り付けられ
たアクセルポジションセンサ,スタータスイッチ等を例
示できる。これらのセンサは、検出した検出値に相当す
る電気信号を出力してECU11に送る。
ータは、ECU11のランダムアクセスメモリRAMに
一時的に記憶され、必要に応じて呼び出される。前記出
力インタフェース回路は、前記各種センサの出力信号に
基づいて作動する燃料ポンプ15,インジェクタ18,
燃料添加ノズル35,リレースイッチ39を介した機関
燃料改質器36,燃料添加制御弁37,前記燃焼式ヒー
タその他の装置と電気的に接続され、これら装置の作動
制御を行う。
DPR6の構成要素の一つであるNOx触媒の再生を、
DPR6のパティキュレートフィルタによるPM捕集状
態に応じて好適に実現するルーチンのプログラムについ
て説明する。
理を行うのは、ECU11のCPUである。そして、こ
のプログラムは、所定時間ごと、例えば、エアフローメ
ータ20が電気信号を出力するごとに繰り返し実行され
る。
ログラムもあるが、本発明の主題とするところではない
ので、その説明は省略する。図2のS101において、
ディーゼルエンジン1の運転状態をまず把握する。その
ために、エンジン回転数,エンジン負荷,エアフローメ
ータ20の吸入空気量,排気温,機関冷却水温を各種セ
ンサで検出する。そして、それらの検出値を電気信号に
変えてECU11に送る。
度T0よりも高いかどうかを判定する。これによりDP
R6のNOx触媒に機関燃料を還元剤として供給可能な
状態にエンジン1があるかどうかを判断する。機関冷却
水温度Tは、このルーチン実行時の機関冷却水温度のこ
とであり、所定温度T0は、暖機状態にある時の機関冷
却水温度のことであり、具体的には例えば80℃以上の
温度をいう。
相関関係があり、機関冷却水温度が前記のように80℃
以上と高ければ、NOx触媒も通常活性しているので、
このときに還元剤をNOx触媒に供給すれば、還元剤が
有効に機能して排気ガス中のNOxを還元する。
可能と判定しS103に進む。そして、否定判定すれば
還元剤の添加は不可としてこのルーチンを終了する。S
103では、還元剤である機関燃料をNOx触媒に添加
している時(還元剤添加時)の吸入空気量Gaと、DP
R6に含まれる、PM捕集装置であるDPFがまだPM
を捕集していない初期状態にある時のエンジン回転数お
よび負荷から求められる吸入空気量Ga0との差分ΔG
aを求める。
PMの捕集量が少ないこと、すなわち、まだDPFによ
るPM捕集には余裕があることを示す。反対にΔGaが
大きい場合は、DPFによるPM捕集に余裕がない、す
なわち、DPFによるPM捕集がやがてできなくなるこ
とを意味する。この場合、排気空燃比は、前記初期状態
の場合の空燃比に比してリッチ側にずれる。
DPFにより捕集されたPMの捕集量を前記差分ΔGa
から間接的に検出するPM捕集状態検出手段ということ
ができる。なお、このS103を含むプログラムは、E
CU11のROMに記憶され、ROMの属性はECU1
1にある。よって、S103の属するECU11のこと
をPM捕集状態検出手段ということにする。
て、PM捕集状態検出手段であるECU11は、機関吸
気系に導入される吸入空気量の変化量ΔGaに基づい
て、PMの捕集状態を検出するといえる。
係数Kiをとり、横軸に前記ΔGaをとってなる図示し
ない周知のKi−ΔGaマップの利用によって、前記差
分ΔGaから燃料添加補正係数Kiを求める。
補正係数Kiを燃料噴射時間Qinjを演算式Qinj=Qi0
×(1−Ki)を用いて求める。ここで、Qi0は、縦軸
にエンジン1の負荷をとり、横軸に回転数をとってなる
図示しない周知の負荷−回転数マップから求まる燃料噴
射量(燃料噴射時間)であり、S101で求めておいた
エンジン負荷とエンジン回転数とを当該マップに対応す
ることで求められる値である。
が求まると、この燃料添加補正係数Kiに基づいてS1
05で燃料噴射時間Qinjを求めることができる。した
がって、S104およびS105をS103で求めた差
分ΔGaに基づいて前記NOx触媒への前記還元剤の供
給量を補正する、還元剤供給量補正手段ということにす
る。
ラムは、ECU11のROMに記憶され、ROMの属性
はECU11にある。よって、S104およびS105
の属するECU11のことを還元剤供給量補正手段とい
うこともできる。
間Qinjに基づいて、機関燃料をECU11の制御の
元、燃料添加制御弁37を作動することによって燃料添
加ノズル35から還元剤として噴射し、このルーチンを
終了する。
気浄化装置の作用効果を述べる。ディーゼルエンジン1
では、DPR6に含まれるDPFが捕集した排気ガス成
分中のPMの捕集量をPM捕集状態検出手段であるEC
U11により、差分ΔGaを用いて間接的に検出する。
は、PM捕集装置であるDPFによるPMの捕集量が増
えたためそれだけ背圧が増大して吸入空気量Gaが少な
いということであり、反対に差分ΔGaが小さいという
ことは、DPFによるPMの捕集量が減少したためそれ
だけ背圧が減少して吸入空気量Gaが多いということで
ある。
入空気量Gaが少ないのにも拘わらず、燃焼室への燃料
供給量が一定であるとするならば、還元剤添加時の排気
空燃比は好適な条件よりもリッチにずれる。
PMの捕集量の多寡に基づいて、還元剤供給量補正手段
であるECU11がDPR6に含まれるNOx触媒への
還元剤の供給量を補正する。
PFが捕集した排気ガス成分中のPMの捕集量をPM捕
集状態検出手段であるECU11によって検出し、この
検出した捕集量に基づいて、還元剤供給量補正手段であ
るECU11が燃料添加制御弁37を作動して燃料添加
ノズル35から噴射してNOx触媒への還元剤の供給量
を補正する。
は、当該還元剤の供給量を減らせば、排気空燃比が、変
化してリッチ化することはない。すなわち排出HCの増
加やHC被毒を回避できる。
来するのは、十分に燃料が酸素と反応しないから、換言
すれば空気量に対して燃料の量が多いからである。よっ
て、これを回避すべく、エンジンの運転状態に拘わら
ず、燃料の酸素に対する割合が過多にならないように、
吸入空気量に対する燃料の割合を調整するというのが図
2に示す技術的思想である。 (変形例)次に排出HCの増加やHC被毒を回避してN
Ox触媒の再生を実現するために、機関燃料改質器36
を用いた場合の別のルーチンを図3のフローチャートを
参照して説明する。
の運転状態をまず把握する。そのために、エンジン回転
数,エンジン負荷,機関冷却水温,排気温を各種センサ
で検出する。そして、それらの検出値を電気信号に変え
てECU11に送る。
るかどうかを判定するために機関冷却水温度Tが適宜の
所定温度T0よりも高いかどうかを判定する。所定温度
T0は、エンジン1が暖機状態にあるかどうか、換言す
れば、機関燃料を還元剤としてDPR6のNOx触媒に
適用可能かどうかを判断するための目安となる温度であ
る。
可能な状態にエンジン1があると判定しS203に進
む。そして、否定判定すれば還元剤の添加は不可として
このルーチンを終了する。
NOx触媒に添加する条件である、添加時間,添加の間
隔および燃料の圧力である燃圧を算出する。S204で
は、機関燃料改質器36を作動させるかどうかの判断の
目安として排気温が所定値T1よりも低いかどうかを判
定する。所定値T1は、NOx触媒が活性化状態になる
に必要な温度よりも幾分低い温度のことであり、ほぼ2
50℃〜300℃の範囲である。また、所定値T1は、
機関燃料改質器36を作動させるかどうかの判断の目安
となる温度でもある。燃料を改質して軽質化させる理由
は、低い温度の排気ガスでも燃料と酸素との反応比率を
高めるためである。軽質化された燃料は、位炭素数成分
の燃料(例えば11以下)である。
み、機関燃料改質器36を作動して機関燃料を改質して
軽質燃料を生成する。否定判定すればS206に進み、
改質されていない燃料をDPR6に噴射し、このルーチ
ンを終了する。
質を必要としないのは、排気温度が十分高ければ、燃料
を軽質化しなくても熱分解しやすく、酸素と十分に反応
するからである。
じて軽質燃料をNOx還元剤として供給するので、低い
排気ガス温度条件下でも触媒上で反応し、排気HCの増
加やHC被毒を回避することができる。
やHC被毒を招来するのは、十分に燃料が酸素と反応し
ていないからであり、そうであるならば、NOx触媒が
活性不十分な状態でも燃料と酸素との反応比率が高まる
ようにしてやれば、前記排出HCの増加やHC被毒の回
避ができるという思想である。
ールド28の各枝管にDPFをそれぞれ内蔵するように
し、NOx触媒はDPR6の取り付け位置に設置し、こ
のようにすることでDPFとNOx触媒とを分離する構
成にしてDPR6設置の場合と同等の効果を奏すること
もできる。
エンジンの排気浄化装置にあっては、例えばディーゼル
エンジンの運転状況に拘わらず、排出HCの増加やHC
被毒を回避できる。
の排気浄化装置を適用したディーゼルエンジンの平面図
である。
タによるPM捕集状態に応じて実現するルーチンのフロ
ーチャートである。
方法で行うルーチンのフローチャートである。
還元剤供給量補正手段) 13 燃料供給装置 15 燃料ポンプ 17 コモンレール 18 インジェクタ(還元剤供給装置) 19 エアクリーナ 20 エアフローメータ 21 吸気管 23 ターボチャージャ 23a コンプレッサ 23b タービン 25 インタークーラ 27 インテークマニホールド 28 エキゾーストマニホールド 29 吸気絞り弁 31 排気管(機関排気通路) 32 排気温度センサ 33 燃料供給管 35 燃料添加ノズル(還元剤供給装置) 36 機関燃料改質器 37 燃料添加制御弁(還元剤供給装置) 39 リレースイッチ 43 EGR管 45 EGR弁 ΔGa 差分(変化量) T1 排気温が所定値
Claims (5)
- 【請求項1】機関燃料を燃焼して排出される排気の浄化
用に機関排気通路に設けられ、排気ガス成分中に含まれ
るNOxを還元剤を用いて還元するNOx触媒と、 このNOx触媒の上流側に配置され前記NOx触媒に還
元剤を供給する還元剤供給装置と、 前記NOx触媒の上流側または下流側に位置し排気ガス
成分中のパティキュレート・マターを捕集するパティキ
ュレート・マター捕集装置と、 前記パティキュレート・マター捕集装置が捕集したパテ
ィキュレート・マターの捕集状態を検出するパティキュ
レート・マター捕集状態検出手段と、 このパティキュレート・マター捕集状態検出手段によっ
て検出したパティキュレート・マターの捕集状態に基づ
いて、前記還元剤供給装置による前記NOx触媒への前
記還元剤の供給量を補正する還元剤供給量補正手段とを
有するディーゼルエンジンの排気浄化装置。 - 【請求項2】前記パティキュレートマター捕集状態検出
手段は、機関吸気系に導入される吸入空気量の変化量に
基づいて、パティキュレートマターの捕集状態を検出す
ることを特徴とする請求項1記載のディーゼルエンジン
の排気浄化装置。 - 【請求項3】前記吸入空気量の変化量は、前記NOx触
媒に前記還元剤を添加している還元剤添加時の吸入空気
量と、前記パティキュレートマター捕集装置が初期状態
にある時に流れる吸入空気量との差分であることを特徴
とする請求項2記載のディーゼルエンジンの排気浄化装
置。 - 【請求項4】前記還元剤供給量補正手段は、前記差分に
基づいて、前記還元剤の供給量を補正することを特徴と
する請求項3記載のディーゼルエンジンの排気制御装
置。 - 【請求項5】前記機関排気通路のうち前記NOx触媒の
上流箇所に設置され、前記機関燃料を前記還元剤に適用
し、前記NOx触媒が活性不十分な状態にある時に、前
記機関燃料を改質して軽質燃料を生成する機関燃料改質
器を有することを特徴とする請求項1記載のディーゼル
エンジンの排気浄化装置。
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