JP2007332448A - 薄膜形成装置及び薄膜形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】膜厚ムラの発生を抑制できる薄膜形成装置及び薄膜形成方法を提供する。
【解決手段】開口部Kを有する処理槽52内に貯留された処理液Lに処理対象物WFを浸漬して、薄膜を形成する。処理槽52を介して処理液Lの温度を調整する第1温度調整装置73と、開口部Kに臨む処理液Lの温度を調整する第2温度調整装置72とを有する。第1温度調整装置73は気体を用いて処理液の温度を調整し、第1温度調整装置73及び第2温度調整装置72の双方に温度調整された気体を供給する。また、第2温度調整装置72は蓋体54と処理液の液面との間の気体を介して処理液の温度を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄膜形成装置及び薄膜形成方法に関するものである。
液滴吐出ヘッド(インクジェットヘッド)においては、アクチュエータ基板を駆動する駆動回路と接続するために、封止基板表面にスパッタ等により金属配線を設けている(例えば特許文献1〜3参照)。封止基板上への配線形成方法としては、まずNi−Cr合金を基板全面にスパッタし、続いて、AuをNi−Cr膜上にスパッタする。その後、レジストパターニングを行い、残ったレジストをマスクとしてAu及びNi−Crををエッチングする。最後に例えばOプラズマアッシング等の方法によりレジストを剥離除去することにより、基板上に配線パターン(薄膜)が形成される。
上記のスパッタ配線は、スパッタ時の加熱により、積層されたスパッタ膜(Au/Ni−Cr)中の下地膜(Ni−Cr)の拡散が起こり、配線(Au)抵抗上昇や応力発生により基板(ウエハ)が反るという問題が生じる。
そこで、プロセス耐性があるスパッタ下地膜(Ni−Cr)を配線に用い、その上に低温成膜プロセスであるめっきによりAu配線を厚膜化することで低抵抗化及び応力低減を図っている。
特開2000−127379号公報 特開2000−135790号公報 特開2000−296616号公報
しかしながら、上述したような従来技術には、以下のような問題が存在する。
Auめっきは、めっき析出速度が遅く、めっき槽内で液流が生じると液流の速い部分はめっき析出が抑制されるため、局部的に膜厚ムラが発生してしまう。この場合、膜厚の薄い配線は、膜抵抗(電気抵抗)が上昇し、電圧降下を招くという問題を生じさせる。また、封止基板用ウエハには多数の開口部が形成されているため、ウエハ全面で一様な流れを作り出すことは困難である。
そこで、めっき処理中にめっき液を静止させるために、めっき槽を所定温度の液体に浸漬させて、めっき液を温度調整する方法が多く採られている。ところが、めっき槽の開口部で露出するめっき液の表面で放熱があるため、例えばめっき槽の開口部と底部とでは、めっき液に温度差が生じることから対流が生じ、めっき液を静止させることが困難であった。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、膜厚ムラの発生を抑制できる薄膜形成装置及び薄膜形成方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明は、以下の構成を採用している。
本発明の薄膜形成装置は、開口部を有する処理槽内に貯留された処理液に処理対象物を浸漬して、薄膜を形成する薄膜形成装置であって、前記処理槽を介して前記処理液の温度を調整する第1温度調整装置と、前記開口部に臨む前記処理液の温度を調整する第2温度調整装置とを有することを特徴とするものである。
従って、本発明の薄膜形成装置では、処理液のうち処理槽に囲まれた領域の処理液は第1温度調整装置により温度が調整され、処理槽の開口部に臨む処理液は第2温度調整装置により温度が調整されるため、処理液の温度に分布を生じさせずに均一化できる。そのため、本発明では、対流等により液流が生じることを防止して、処理液を静止させることが可能になり、処理対象物に成膜される薄膜に膜厚ムラが発生することを抑制できる。
また、本発明では、膜厚ムラが抑制されることから最低限の膜厚で薄膜を形成することが可能になるため、処理時間を短縮でき、スループットを向上させることができるとともに、処理液の使用量も減らすことができ、地球環境保護にも貢献できる。
この処理液としては、めっき液を適用することができる。
これにより、本発明では、めっき処理により処理対象物に薄膜を形成する場合でも、膜厚むらがない薄膜(めっき膜)を成膜することができる。
前記第2温度調整装置としては、前記開口部を閉塞する蓋体と前記処理液の液面との間の気体を介して前記処理液の温度を調整する構成を採用できる。
この場合、前記第2温度調整装置としては、前記蓋体と前記処理液の液面との間に温度調整された気体を供給する気体供給装置を有する構成を好適に採用できる。
この構成では、前記蓋体と前記処理液の液面との間に供給された気体により、処理槽の開口部に臨む処理液の温度を調整して、処理槽に囲まれた領域の処理液の温度と同一にできるため、対流等により液流が生じることを防止して、処理液を静止させることが可能になり、処理対象物に成膜される薄膜に膜厚ムラが発生することを抑制できる。
また、上記構成で前記第1温度調整装置が気体を用いて前記処理液の温度を調整する場合には、前記気体供給装置は、前記第1温度調整装置及び前記第2温度調整装置の双方に前記温度調整された気体を供給する構成を好適に採用できる。
これにより、本発明では、各温度調整装置毎に気体供給装置を設ける必要がなくなり、装置の簡素化及び低価格化を実現できるとともに、同じ温度に調整された気体により処理液の温度を調整できるため、より厳密に処理液の温度を均一化することが可能になる。
また、前記開口部を閉塞する蓋体と前記処理液の液面との間の気体を介して前記処理液の温度を調整する場合、前記第2温度調整装置は、前記蓋体と前記処理液の液面との間の気体を加熱する加熱装置を有する構成を好適に採用できる。
これにより、本発明では、蓋体から放熱で処理液の温度が低下する場合でも、加熱装置が付与する熱により、前記蓋体と前記処理液の液面との間の気体を介して、開口部に臨む処理液の温度低下を防止して温度を均一化することが可能になる。
また、本発明では、前記第2温度調整装置が、前記開口部に臨む前記処理液の液面に当接して前記処理液の温度を調整する構成も好適に採用できる。
この場合、前記第2温度調整装置としては、所定温度に温度調整され、前記液面に当接して前記開口部を閉塞する蓋体を含む構成を採用できる。
従って、本発明では、蓋体により処理槽の開口部を閉塞することで処理液の放熱を抑制することができるとともに、蓋体との熱交換により開口部に臨む処理液の温度を調整することが可能になり、処理槽に囲まれた領域の処理液の温度と同一にできる。
また、本発明では、前記蓋体の温度を調整する蓋体温度調整装置を備える構成を好適に採用できる。
これにより、本発明では、蓋体の温度を所定値に維持することで、開口部に臨む処理液の温度を処理槽に囲まれた領域の処理液の温度と同一に保持することが可能になる。
この蓋体温度調整装置としては、前記蓋体を加熱する加熱装置を有する構成や、前記蓋体に設けられた空隙に温度調整された媒体を供給する媒体供給装置を有する構成を採用できる。後者の構成では、前記第1温度調整装置は、前記媒体を用いて前記処理液の温度を調整し、前記媒体供給装置は、前記第1温度調整装置及び前記第2温度調整装置の双方に前記温度調整された媒体を供給することが好適である。
これにより、本発明では、各温度調整装置毎に媒体供給装置を設ける必要がなくなり、装置の簡素化及び低価格化を実現できるとともに、同じ温度に調整された媒体により処理液の温度を調整できるため、より厳密に処理液の温度を均一化することが可能になる。
また、前記蓋体温度調整装置としては、前記処理槽とともに前記蓋体の温度を調整する第1温度調整装置である構成も好適に採用できる。
これにより、第1温度調整装置が前記処理槽とともに前記蓋体の温度を調整するため、装置の簡素化及び低価格化を実現できるとともに、同じ調整系により処理液の温度を調整できるため、より厳密に処理液の温度を均一化することが可能になる。
また、本発明では、前記第1温度調整装置が、温度調整用媒体が貯留されるとともに、前記処理槽を収容して温度調整する調整槽を有し、前記処理槽が、前記調整槽内に突出して前記温度調整用媒体との間の熱交換を促進する熱交換促進部を有する構成を好適に採用できる。
これにより、本発明では、処理槽内の処理液に対する温度調整に要する時間を短縮でき、薄膜形成のスループットを向上させることが可能になる。
一方、本発明の薄膜形成方法は、開口部を有する処理槽内に貯留された処理液に処理対象物を浸漬して、薄膜を形成する薄膜形成方法であって、前記処理槽を介して前記処理液の温度を調整する工程と、前記開口部に臨む前記処理液の温度を調整する工程とを有することを特徴とするものである。
従って、本発明の薄膜形成装置では、処理液のうち処理槽に囲まれた領域の処理液の温度と、処理槽の開口部に臨む処理液の温度とをそれぞれ同一に調整できるため、処理液の温度に分布を生じさせずに均一化できる。そのため、本発明では、対流等により液流が生じることを防止して、処理液を静止させることが可能になり、処理対象物に成膜される薄膜に膜厚ムラが発生することを抑制できる。
また、本発明では、膜厚ムラが抑制されることから最低限の膜厚で薄膜を形成することが可能になるため、処理時間を短縮でき、スループットを向上させることができるとともに、処理液の使用量も減らすことができ、地球環境保護にも貢献できる。
以下、本発明の薄膜形成装置及び薄膜形成方法の実施の形態を、図1ないし図7を参照して説明する。ここでは、めっき処理により基板に薄膜を形成する場合の例を用いて説明する。
なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
(第1実施形態)
図1は、薄膜形成装置であるめっき装置51の概略的な構成図である。
このめっき装置51は、めっき槽(処理槽)52、加温槽53、めっき槽52内に温風を供給する温風供給装置(第2温度調整装置)72、加温槽53内で温水を循環させる温水供給装置(第1温度調整装置)73を主体に構成されている。
めっき槽52は、上部が開口する有底筒状を呈しており、ガラス系やテフロン(登録商標)やポリプロピレン等の耐薬品性の高い材料で形成されている。めっき槽52の内部には、めっき液(処理液)Lが貯留され、このめっき液Lに処理対象物であるウエハWFを浸漬することにより、当該ウエハWFに薄膜である配線が形成される。
また、めっき槽52には、開口部Kを閉塞する蓋体54が設けられている。蓋体54には、開口部Kと連通し、温風供給装置72から供給される温風を開口部Kに導入するための導入口54aが設けられている。
温風供給装置72は、温度調整された気体を供給する気体供給装置を構成するものであって、エア供給部74、及び加熱部75を有している。加熱部75は、制御装置CONTの制御の下、エア供給部74から供給されたエアを所定温度に加熱して温度調整する。エア供給部74から供給され、加熱部75で加熱されて温度調整されたエアは、供給管76を介して導入口54aからめっき槽52内に温風として供給される。
加温槽53は、温度調整された液体(ここでは水)HLを用い、この液体HLに浸漬されためっき槽52を介してめっき液Lの温度を調整するものである。
温水供給装置73は、液体HLの温度を調整し、加温槽53に対して循環・供給するものであって、加温槽53の上部に設けられた吸入管53aから液体HLを吸入し、吸入管53aよりも下方に設けられた送出管53bから送出するポンプ77と、ポンプ77から送出された液体HLを上記制御装置CONTの制御の下、所定温度に加熱して温度調整する加熱部78とを備えている。
また、加温槽53には、液体HLの温度を計測する温度センサ79が配設されている。さらに、めっき槽52には、開口部Kにおける気体温度を計測する温度センサ81が配設されている。これら温度センサ79、81の計測結果は、制御装置CONTに出力される。制御装置CONTは、センサ79、81の計測結果に応じて加熱部75、78の作動をそれぞれ制御することで、液体HLの温度及び温風の温度を制御する。
上記の構成のめっき装置51の作用について以下に説明する。
加温槽53に浸漬されためっき槽52に対しては、温水供給装置73から所定温度(ここでは、45〜60℃の範囲(例えば50℃))に温度調整された温水HLが供給され、めっき槽52を介してめっき液L、特にめっき槽52に囲まれた領域のめっき液Lの温度が例えば50℃に調整される。
上記温水供給装置73から供給される温水HLの温度は、温度センサ79が計測した液体HLの温度に基づいて、所定温度に調整されている。
一方、温風供給装置72からは、所定温度(ここでは、45〜60℃の範囲(例えば50℃))に温度調整された温風(気体)が導入口54aからめっき槽52内の開口部Kに供給される。なお、この温風の供給量は、めっき液Lの液面を揺らさない程度の流量である。これにより、めっき槽52の開口部Kに臨むめっき液Lは、導入された温風により、例えば50℃に温度調整される。
上記温風供給装置72から供給される温風の温度は、温度センサ81が計測した開口部K内の気体温度に基づいて、所定温度に調整されている。
このように、本実施形態では、温水供給装置73によりめっき槽52で囲まれた領域のめっき液Lの温度を調整しつつ、温風供給装置72によりめっき槽52の開口部Kに臨むめっき液Lの温度を調整するので、めっき液Lの温度を一定の所定値に保持することが可能になる。従って、本実施形態では、対流等によりめっき液Lに液流を生じさせずに静止させることができ、結果として、ウエハWFに形成されるめっき膜の膜厚ムラを抑制することが可能になる。
また、本実施形態では、めっき膜の膜厚ムラが抑制されることから最低限の膜厚で薄膜を形成することが可能になるため、処理時間を短縮でき、タクトタイムを短くしてスループットを向上させることができるとともに、処理液の使用量も減らすことができ、地球環境保護にも貢献できる。
さらに、本実施形態では、温度センサ79、81の計測結果に応じて温水及び温風の温度を調整するので、より高い精度でめっき液Lの温度を調整することが可能である。加えて、制御装置CONTが加熱部75、78の双方の作動を制御するため、温水、温風の温度をより正確に同一にすることが可能になり、めっき液Lの静止状態を安定して保持することができる。
なお、上記実施形態では、温度センサ79、81の計測結果をフィードバックして温水、温風の温度を調整する、いわゆるクローズド制御としたが、これに限定されるものではなく、温水、温風の温度差に比較的大きな許容値が与えられる場合には、温度センサ79、81を設けることなく、温度調整された温水、温風を供給するオープン制御としてもよい。
(第2実施形態)
続いて、薄膜形成装置の第2実施形態について図2を参照して説明する。
この図において、図1に示す第1の実施の形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、上記第1実施形態に対して、温風供給装置の代わりに、蓋体54とめっき液Lの液面との間のエア(気体)を加熱するために、第2温度調整装置としてヒータ(加熱装置)82が、蓋体54に開口部Kに臨ませて設けられている。ヒータ82には、電力を供給する駆動部83が接続されている。駆動部83の作動(すなわちヒータ82の作動)は、制御装置CONTによって制御される。制御装置CONTは、センサ81の計測結果に応じてヒータ82の作動を制御することで、めっき槽52における開口部K内の温度を制御する。
他の構成は、上記際1実施形態と同様である。
上記の構成のめっき装置51では、ヒータ82の加熱により、開口部Kにおける気体の温度が調整されることで、この開口部Kに臨むめっき液Lの液面の温度も所定温度(例えば50℃)に調整される。
従って、本実施形態では、上記第1実施形態と同様の作用・効果が得られることに加えて、より簡単な構成でめっき液Lを静止状態として、均一な膜厚のめっき膜を得ることが可能になる。
(第3実施形態)
続いて、薄膜形成装置の第3実施形態について図3を参照して説明する。
この図において、図1に示す第1の実施の形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
上記第1、第2実施形態では、蓋体54とめっき槽52内のめっき液Lとの間の気体を介してめっき液Lの温度を調整する構成としたが、本実施形態ではめっき液Lの液面に当接することによりめっき液Lの温度を調整する場合について説明する。
図3に示すように、本実施形態では、めっき槽52の開口部Kにおいて、蓋体54の外周部がめっき槽52の内周と嵌合し、蓋体54が下面でめっき液Lの液面に当接した状態で開口部Kを閉塞する構成となっている。
蓋体54には、温度調整用媒体(媒体)としての温水(液体)HL2が流通する空隙54bが設けられている。そして、本実施形態のめっき装置51では、蓋体54の空隙54bに温度調整された温水を供給して蓋体54の温度を調整する蓋体温度調整装置である第2温水供給装置(媒体供給装置)84が第2温度調整装置として設けられている。
第2温水供給装置84は、液体HL2の温度を調整し、空隙54bに対して循環・供給するものであって、吸入管85aから液体HL2を吸入し、送出管85bから送出するポンプ86と、ポンプ86から送出された液体HL2を上記制御装置CONTの制御の下、所定温度に加熱して温度調整する加熱部87とを備えている。
上記構成のめっき装置51では、第2温水供給装置84における加熱部87で加熱された温度調整された温水HL2が送出管85bから蓋体54の空隙54bに供給・循環することにより、蓋体54の温度を所定温度に維持することが可能になる。従って、この蓋体54と当接するめっき液Lとの間で熱交換が行われることにより、めっき液Lの液面温度を所定温度(例えば50℃)に調整して保持することが可能になり、上記第1、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
加えて、本実施形態では、気体よりも比熱の小さい固体である蓋体54との間でめっき液Lの熱交換が行われることから、めっきLが液定温度に達するまでの時間を短くすることができ、迅速な温度制御が可能になり生産性の効率化に寄与できる。
なお、上記実施形態では、温水供給装置73と第2温水供給装置84とがそれぞれ個別に温水の温度調整を行い、加温槽53、蓋体54の空隙54bに温水を供給する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば加熱部を共用し、加温槽53、蓋体54の空隙54bの双方に温水を供給する温水供給装置を設けることにより、めっき槽52で囲まれた領域のめっき液Lの温度と、開口部Kに臨むめっき液Lの温度とをより厳密に同一とすることが可能になり、温度分布に起因するめっき液Lの液流を抑制し、静止状態を安定して保持することができる。
また、この場合、加温槽53に貯溜された温水の一部を蓋体54の空隙54bに導入・循環させる構成としても、同様の作用・効果を実現することが可能である。
さらに、上記実施形態では、蓋体54の空隙54bに温水を供給して蓋体54の温度を調整する構成としたが、これ以外にも、図2に示したヒータ82を空隙54b内に加熱装置として配置し、蓋体54の温度を調整することにより、めっき液Lの温度を制御する構成としてもよい。
(第4実施形態)
続いて、薄膜形成装置の第4実施形態について図4を参照して説明する。
この図において、図1に示す第1の実施の形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
上記第3実施形態では、蓋体54の温度を調整する蓋体温度調整装置として第2温水供給装置84を設けたが、本実施形態では、第1温度調整装置である温水供給装置73が蓋体温度調整装置(第2温度調整装置)を兼ねる構成となっている。
具体的には、図4に示すように、本実施形態におけるめっき装置51では、蓋体54がめっき槽52の側壁や底壁と略同一厚さの板状に形成され、めっき槽52の開口部Kに嵌合して閉塞(密閉)する構成となっている。この蓋体54には、めっき槽52とともに加温槽53内の温水HLに浸漬されたときに温水HLから突出する突部54cが設けられており、突部54cにはめっき槽52の内部と連通する貫通孔54dが形成されている。
また、本実施形態では、めっき槽52の外周部に加温槽53内に突出し鉛直方向に延びるフィン(熱交換促進部)92が複数設けられている。また、蓋体54の上面にも加温槽53内に突出するフィン(熱交換促進部)94が複数設けられている。
上記構成のめっき装置51では、めっき槽52を蓋体54で密封する際に、めっき液Lを補充する場合等に突部54cの貫通孔54dからめっき液Lを供給することができる。また、めっき処理時にガスが発生するニッケルめっきを行う際には、この貫通孔54dからガスを排出することが可能となっている。
そして、温水供給装置73により供給された温水HLにより、めっき槽52に囲まれた領域のめっき液Lの温度が例えば50℃に調整される。また、蓋体54がめっき槽52とともに温水HLに浸漬されることにより、蓋体54もめっき槽52と同様に温度が例えば50℃に調整されることになる。このとき、これらめっき槽52及び蓋体54に対する温度調整に際しては、フィン92、94により温水HLとの熱交換が促進されるため、めっき槽52及び蓋体54を短時間で所定温度に制御することができる。
なお、本実施形態では、貫通孔54dから露出するめっき液Lから放熱が生じるため、貫通孔24dの大きさ(径)はなるべく小径にすることが好ましい。
このように、本実施形態では、同じ温水HLによりめっき槽52及び蓋体54の温度を調整するため、めっき槽52で囲まれた領域のめっき液Lの温度と、開口部Kに臨むめっき液Lの温度とをより厳密に同一とすることが可能になり、温度分布に起因するめっき液Lの液流を抑制し、静止状態を安定して保持することができる。
また、本実施形態では、蓋体54の温度を調整するための機構を別途設けずに、温水供給装置73を共用する構成としているので、装置を簡素化することができ、小型化及び低価格化を実現できる。
さらに、本実施形態では、フィン92、94によりめっき槽52及び蓋体54と温水HLとの熱交換が促進されるため、迅速な温度調整が可能となり、生産性の向上に寄与できる。
(薄膜形成方法)
続いて、上記のめっき装置51を用いた薄膜形成方法により配線パターン(導電膜パターン)を形成する方法について説明する。
図5(a)〜(e)は、配線パターン(導電膜パターン)の形成方法の工程を示す図である。
図5(a)に示すように、まず熱酸化したシリコン基板(基板)1の表面にNi−Cr合金(Cr20%)をスパッタ(または真空蒸着法等)によりNiCr膜(下側金属膜)2を形成し、該NiCr膜2上にAu膜(上側金属膜)3を積層する。ここで、前記NiCr膜2の膜厚としては0.03〜0.2μm程度が好ましく、本実施形態では0.1μmとした。また、前記Au膜3の膜厚としては0.1〜0.3μm程度が好ましく、本実施形態では0.2μmとした。
なお、前記下側金属膜と前記上側金属膜とは異なる材料から構成されていれば、上記の組み合わせに限定されることはない。具体的には、上記下側金属膜としては、Ni、Cr、Cr含有合金、Ni含有合金、TiW合金のいずれかにより形成することができ、上記上側金属膜としては、Ni、Cu、Auのうちの少なくとも一つから形成することができる。このような材料からなる金属膜は、配線パターンとして好適に採用することができる。
次に、図5(b)に示すように、前記Au膜3上にレジストを塗布し、形成すべき配線パターンに応じた配置でレジストが残るように、フォトリソ等によりパターニングすることでレジストパターン4を形成する。この場合、例えば点状のレジストパターン4を形成することにより、例えばパッドとして用いられる配線パターンを形成することが可能になり、線状のレジストパターン4を形成することにより、配線として用いられる配線パターンを形成できる。
次に、このレジストパターン4をマスクとして、例えばウェットエッチングにより、図5(c)に示すように、前記NiCr膜2及びAu膜3を選択的にエッチングしてパターニングする。具体的には、前記シリコン基板1上に配線パターンの形状に対応したNiCr膜2及びAu膜3を残し、その他の領域のNiCr膜2及びAu膜3を除去する。
この後、Oプラズマアッシング等のプラズマ処理により、前記Au膜3上のレジストパターン4を剥離する。これにより、図5(d)に示すように、シリコン基板1上に形成すべき配線パターンに応じたNiCr膜2及びAu膜3が露出する。
この後、前記Au膜3に対しメッキ処理を行う前処理として、前記Au膜3の表面に対して活性化処理を行う。
具体的に、このような表面活性化処理としては、例えば酸素プラズマ等の乾式方式を採用することで、前記Au膜3の表面に付着している有機物の除去を行うことができ、また硫酸過水等の湿式法を採用することで、前記Au膜3の表面に形成された酸化物を除去することができる。
このような前処理を行うことで、露出するAu膜3の表面に形成された不純物(有機物、酸化物)等を除去しつつ、後のメッキ処理時において、メッキとAu膜3との間の密着性を高めることができる。
この後、上述しためっき装置51を用いて、図5(e)に示すように、前記Au膜3に対してAuメッキ膜6を析出させる。
具体的には、めっき液Lとして、50℃に加温した無電解Auメッキ液中にシリコン基板1を1〜5時間浸漬し、図5(e)に示すように、前記Au膜3に対して0.7〜1μmのAuメッキ膜6を析出させる。ここで、予めレジストパターン4が除去されており、またメッキは等方成長するため、Auメッキ膜6はAu膜3の側面及び上面を覆うようにして成膜される。
なお、上記メッキ処理に用いる材料としては、Ni、Cu、Auのうちの少なくとも一つで形成される、すなわちNi,Cuのみ、又はこれら材料(Ni、Cu、Au)の2種以上の組み合わせによるものを採用することが好ましい。
本実施形態では、メッキ処理を無電解メッキとしているので、Auメッキ形成時の温度上昇を抑制することが可能となり、シリコン基板1の反り発生を防止することができる。
なお、無電解Auメッキには、亜硫酸浴を用いた。また、上記の化学処理と化学処理との間では、純水による洗浄を3〜5分間行っている。
このようにして、シリコン基板1には、NiCr膜2、Au膜3が積層され、前記Au膜3の上面及び側面がAuメッキ膜6によって覆われてなる配線パターン7が形成される。この配線パターン7の電気特性は、スパッタで形成した配線に比べて低温成膜プロセスであり、Ni−Crの拡散が少なくAuの成長粒子が大きいため抵抗値は小さく、また配線パターン7が形成されたシリコン基板(ウエハ)1においては、低温成膜プロセスを用いたためパターン形成後の反りが半減する。
そして、この配線パターン7は、めっき処理時にめっき液Lが温度調整されて静止状態が保持されているため、膜厚のばらつきが小さく信頼性の高いものとすることができる。
(液滴吐出ヘッド)
次に、上記薄膜形成方法により、配線パターン(導電膜パターン)が形成された基板を有するデバイスによって構成された液滴吐出ヘッドについて図6を参照して説明する。図6は、液滴吐出ヘッドHの断面構成図である。
本実施形態の液滴吐出ヘッドHは、インク(機能液)を液滴状にしてノズルから吐出するものである。図6に示すように、液滴吐出ヘッドHは、液滴が吐出されるノズル開口15を備えたノズル基板16と、ノズル基板16の上面(+Z側)に接続されてインク流路を形成する流路形成基板10と、流路形成基板10の上面に接続されて圧電素子(駆動素子)300の駆動によって変位する振動板400と、振動板400の上面に接続されてリザーバ100を形成するリザーバ形成基板(保護基板)20と、リザーバ形成基板20上に設けられた前記圧電素子300を駆動するための駆動回路部(ドライバIC)200A〜200Bと、駆動回路部200A〜200Bと接続された複数の配線パターン(膜パターン)34とを備えて構成されている。
液滴吐出ヘッドHの動作は、各駆動回路部200A〜200Bに接続された図示略の外部コントローラによって制御される。流路形成基板10には、複数の平面視略櫛歯状の開口領域が区画形成されており、これらの開口領域は、ノズル基板16と振動板400とにより囲まれて圧力発生室12を形成する。また、上記平面視略櫛歯状の開口領域のうち、リザーバ形成基板20と流路形成基板10とにより囲まれた部分がリザーバ100を形成している。
流路形成基板10の図示下面側(−Z側)は開口しており、その開口を覆うようにノズル基板16が流路形成基板10の下面に接続されている。流路形成基板10の下面とノズル基板16とは、例えば接着剤や熱溶着フィルム等を介して固定されている。ノズル基板16には、液滴を吐出する複数のノズル開口15が設けられている。具体的には、ノズル基板16に設けられた複数(例えば720個程度)のノズル開口15はY軸方向(紙面と直交する方向)に配列されている。
圧力発生室12とノズル開口15とは、各々対応して設けられている。すなわち、圧力発生室12は、複数のノズル開口15に対応するように、Y軸方向に複数並んで設けられている。圧力発生室12は、X軸方向に関して互いに対向するように配置されており、それらの間には隔壁10Kが形成されている。
複数の圧力発生室12の基板中央部側の端部は上述した隔壁10Kによって閉塞されているが、基板外縁部側の端部は互いに接続するように集合され、リザーバ100と接続されている。リザーバ100は、機能液導入口25と圧力発生室12との間で機能液を一時的に保持するものであって、リザーバ形成基板20にY軸方向に延びる平面視矩形状に形成されたリザーバ部21と、流路形成基板10に形成された連通部13とから構成されている。そして、連通部13において各圧力発生室12と接続され、複数の圧力発生室12の共通の機能液保持室(インク室)を形成している。図6に示す機能液の経路をみると、ヘッド外端上面に開口する機能液導入口25より導入された機能液が、導入路26を経てリザーバ100に流れ込み、供給路14を経て、複数の圧力発生室12のそれぞれに供給されるようになっている。
流路形成基板10とリザーバ形成基板20との間に配置された振動板400は、流路形成基板10側から順に弾性膜50と下電極膜60とを積層した構造を備えている。流路形成基板10側に配される弾性膜50は、例えば1〜2μm程度の厚さの酸化シリコン膜からなるものであり、弾性膜50上に形成される下電極膜60は、例えば0.2μm程度の厚さの金属膜からなるものである。本実施形態において、下電極膜60は、流路形成基板10とリザーバ形成基板20との間に配される複数の圧電素子300の共通電極としても機能するようになっている。
振動板400を変形させるための圧電素子300は、下電極膜60側から順に圧電体膜70と、上電極膜80とを積層した構造を備えている。圧電体膜70の厚さは例えば1μm程度、上電極膜80の厚さは例えば0.1μm程度である。
なお、圧電素子300の概念としては、圧電体膜70及び上電極膜80に加えて、下電極膜60を含むものであってもよい。下電極膜60は圧電素子300として機能する一方、振動板400としても機能するからである。本実施形態では、弾性膜50及び下電極膜60が振動板400として機能する構成を採用しているが、弾性膜50を省略して下電極膜60が弾性膜50を兼ねる構成とすることもできる。
圧電素子300(圧電体膜70及び上電極膜80)は、複数のノズル開口15及び圧力発生室12のそれぞれに対応するように複数設けられている。
圧電素子300を含む振動板400上の領域を覆って、リザーバ形成基板20が設けられており、リザーバ形成基板20の上面(流路形成基板10と反対側面)には、封止膜31と固定板32とを積層した構造のコンプライアンス基板30が接合されている。このコンプライアンス基板30において、内側に配される封止膜31は、剛性が低く可撓性を有する材料(例えば、厚さ6μm程度のポリフェニレンスルフィドフィルム)からなり、この封止膜31によってリザーバ部21の上部が封止されている。他方、外側に配される固定板32は、金属等の硬質の材料(例えば、厚さ30μm程度のステンレス鋼)からなる板状部材である。
この固定板32には、リザーバ100に対応する平面領域を切り欠いてなる開口部33が形成されており、この構成によりリザーバ100の上部は、可撓性を有する封止膜31のみで封止され、内部圧力の変化によって変形可能な可撓部22となっている。
通常、機能液導入口25からリザーバ100に機能液が供給されると、例えば、圧電素子300の駆動時の機能液の流れ、あるいは、周囲の熱などによってリザーバ100内に圧力変化が生じる。しかしながら、上述のように、リザーバ100の上部が封止膜31のみよって封止された可撓部22を有しているので、この可撓部22が撓み変形してその圧力変化を吸収する。したがって、リザーバ100内は常に一定の圧力に保持される。なお、その他の部分は固定板32によって十分な強度に保持されている。そして、リザーバ100の外側のコンプライアンス基板30上には、リザーバ100に機能液を供給するための機能液導入口25が形成されており、リザーバ形成基板20には、機能液導入口25とリザーバ100の側壁とを連通する導入路26が設けられている。
リザーバ形成基板20は、流路形成基板10とともに液滴吐出ヘッドHの基体を成す部材であるから剛体とすることが好ましく、リザーバ形成基板20を形成する材料として流路形成基板10と略同一の熱膨張率を有する材料を用いることがより好ましい。本実施形態の場合、流路形成基板10がシリコンからなるものであるから、それと同一材料のシリコン単結晶基板が好適である。シリコン単結晶基板を用いた場合、異方性エッチングにより容易に高精度の加工を施すことが可能であるため、圧電素子保持部24や溝部700を容易に形成できるという利点が得られる。その他、流路形成基板10と同様、ガラス、セラミック材料等を用いてリザーバ形成基板20を作製することもできる。
リザーバ形成基板20上には2個の駆動回路部200A〜200Bが配設されている。
駆動回路部200A〜200Bは、例えば回路基板あるいは駆動回路を含む半導体集積回路(IC)を含んで構成されている。各駆動回路部200A〜200Bは、複数の接続端子(図示せず)を備えており、一部の接続端子がリザーバ形成基板20上に形成された配線パターン34に対してワイヤーW1により接続されている。駆動回路部200A〜200Bの他の一部の接続端子は、リザーバ形成基板20の溝部700内に配置された上電極膜80に対してワイヤーW2により接続されている。
リザーバ形成基板20のうち、X軸方向に関して中央部には、Y軸方向に延びる溝部700が形成されている。
溝部700によってX軸方向に関し区画されるリザーバ形成基板20のうち、回路駆動部200Aと接続される複数の圧電素子300を封止している部分を第1封止部20Aとし、駆動回路部200Bと接続される複数の圧電素子300を封止ししている部分を第2封止部20Bとする。これらの第1封止部20A及び第2封止部20Bには、それぞれ圧電素子300に対向する領域に、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間を確保するとともに、その空間を密封する圧電素子保持部24が設けられている。圧電素子300のうち、少なくとも圧電体膜70は、この圧電素子保持部24内に密封されている。
第1封止部20Aの圧電素子保持部24によって封止されている圧電素子300のうち、上電極膜80の−X側の端部は、第1封止部20Aの外側まで延びて、溝部700の底面部に露出している。溝部700における流路形成基板10上に下電極膜60の一部が配置されている場合においては、上電極膜80と下電極膜60との短絡を防止するための絶縁膜600が、上電極膜80と下電極膜60との間に介挿されている。同様に、第2封止部20Bの圧電素子保持部24によって封止されている圧電素子300のうち、上電極膜80の+X側の端部が、第2封止部20Bの外側まで延びて、溝部700内に露出しており、この露出側の端部にも、上電極膜80と下電極膜60との間に絶縁膜600が介挿されている。
本実施形態では、上記配線パターン34、駆動回路部200A、200B等が設けられたリザーバ形成基板20及び圧電素子300が設けられた流路形成基板10がそれぞれ本発明に係る薄膜形成方法を用いて形成されたデバイスの一部を構成し、これらのデバイスを組み立て、固定することにより、液滴吐出ヘッドHが製造される。
上述した構成を有する液滴吐出ヘッドHにより機能液の液滴を吐出するには、当該液滴吐出ヘッドHに接続された外部コントローラ(図示略)によって機能液導入口25に接続された不図示の外部機能液供給装置を駆動する。外部機能液供給装置から送出された機能液は、機能液導入口25を介してリザーバ100に供給された後、ノズル開口15に至るまでの液滴吐出ヘッドHの内部流路を満たす。
また外部コントローラは、リザーバ形成基板20上に実装された駆動回路部200A、200B等に例えば配線パターン34を介して駆動電力や指令信号を送信する。指令信号等を受信した駆動回路部200A、200Bは、外部コントローラからの指令に基づく駆動信号を、各圧電素子300に送信する。
すると、圧力発生室12に対応するそれぞれの下電極膜60と上電極膜80との間に電圧が印加される結果、弾性膜50、下電極膜60及び圧電体膜70に変位が生じ、この変位によって各圧力発生室12の容積が変化して内部圧力が高まり、ノズル開口15より液滴が吐出される。
本実施形態では、上記リザーバ形成基板20に形成された配線パターン34、及び流路形成基板10に形成された圧電体膜70、上電極膜80が、上述した薄膜形成方法により形成されている。
そのため、本実施形態に係る液滴吐出ヘッドHにおいては、配線の膜厚のばらつきが小さいことから、駆動電圧を小さくすることが可能になり、またノズル間での吐出量のバラツキも小さくすることができる。また、低温プロセスであるめっき積層により、抵抗値の低減、応力の低減が可能となり、基板の反りを緩和できることから、反り等による駆動回路部200A、200Bの接合不良等が生じず、安定した液滴吐出動作を確保することが可能になる。
(液滴吐出装置)
次に、上述した液滴吐出ヘッドHを備えた液滴吐出装置の一例について図7を参照しながら説明する。本例では、その一例として、前述の液滴吐出ヘッドを備えたインクジェット式記録装置について説明する。
図7に示す液滴吐出ヘッドは、インクカートリッジ等と連通するインク流路を具備する記録ヘッドユニットの一部を構成して、インクジェット式記録装置に搭載されている。図7に示すように、液滴吐出ヘッドを有する記録ヘッドユニット61A及び61Bには、インク供給手段を構成するカートリッジ62A及び62Bが着脱可能に設けられており、この記録ヘッドユニット61A及び61Bを搭載したキャリッジ63が、装置本体64に取り付けられたキャリッジ軸65に軸方向移動自在に取り付けられている。
記録ヘッドユニット61A及び61Bは、例えば、それぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐出するものとしている。そして、駆動モータ66の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト67を介してキャリッジ63に伝達されることで、記録ヘッドユニット61A及び61Bを搭載したキャリッジ63がキャリッジ軸65に沿って移動するようになっている。一方、装置本体64にはキャリッジ軸65に沿ってプラテン68が設けられており、図示しない給紙ローラなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シートSがプラテン68上に搬送されるようになっている。上記構成を具備したインクジェット式記録装置は、前述の液滴吐出ヘッドHを備えているので、小型で信頼性が高く、更に低コストなインクジェット式記録装置となっている。
なお、図7では、プリンタ単体としてのインクジェット式記録装置を示したが、本発明はこれに限らず、係る液滴吐出ヘッドを組み込むことによって実現されるプリンタユニットに適用することも可能である。このようなプリンタユニットは、例えば、テレビ等の表示デバイスやホワイトボード等の入力デバイスに装着され、該表示デバイス又は入力デバイスによって表示若しくは入力された画像を印刷するために使用される。
また上記液滴吐出ヘッドは、液相法により各種デバイスを形成するための液滴吐出装置にも適用することができる。この形態においては、液滴吐出ヘッドより吐出される機能液として、液晶表示デバイスを形成するための液晶表示デバイス形成用材料、有機EL表示デバイスを形成するための有機EL形成用材料、電子回路の配線パターンを形成するための配線パターン形成用材料などを含むものが用いられる。これらの機能液を液滴吐出装置により基体上に選択配置する製造プロセスによれば、フォトリソグラフィ工程を経ることなく機能材料のパターン配置が可能であるため、液晶表示装置や有機EL装置、回路基板等を安価に製造することができる。
また、上記実施形態では、本発明に係る薄膜形成方法を液滴吐出ヘッドHに用いられる基板に適用する構成としたが、これ以外にも、半導体配線形成や、非接触型カード媒体におけるアンテナ回路、基板上に形成された小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を流すことにより、電子放出が生ずる現象を利用する表面伝導型電子放出素子の薄膜形成等にも適用可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、処理液としてめっき液を用いるめっき処理に本発明の薄膜形成方法を適用する例を示したが、これに限定されるものではなく、処理液としてエッチング液を用いるエッチング処理に本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、第4実施形態で示しためっき槽52及び蓋体54に熱交換促進用のフィン92、94を設けたが、これらのフィンを第1乃至第3実施形態等に示すめっき槽52及び蓋体54に設けても、同様の作用・効果を奏することが可能である。
また、上記実施形態では、第1温度調整装置が液体である温水HLを用いてめっき槽52の温度を調整する構成としたが、温度調整された気体を用いる構成としたもよい。この場合、熱交換特性の高い比熱の小さな気体を用いることが好ましい。また、このように気体を用いてめっき槽52を温度調整する場合には、例えば図1に示した第1実施形態のように第2温度調整装置が気体を用いてめっき液Lの温度調整をする際に、双方の温度調整装置に温度調整された気体を供給する気体供給装置を設けることにより、めっき槽52に囲まれためっき液L及び開口部Kに臨むめっき液Lをより高い精度で同一温度として静止状態とすることができ、膜厚のバラツキをより効果的に抑えることが可能になる。
なお、気体を用いてめっき槽52を温度調整する場合には、例えば図3に示す蓋体54の空隙54bに温度調整された気体を供給する構成とし、加温槽53内及び蓋体54の空隙54bの双方に温度調整された気体を供給する気体供給装置を設ける構成とすればよい。
また、上記実施形態では、下地金属(下地配線)の第1導電膜としてNi−Cr合金を一例として示したが、これに限定されるものではなく、Ni、Cr、Cr含有合金、Ni含有合金にも適用可能である。
例えば、下地配線としてNiを用いる場合、上記NiCrを用いる場合と同様の手順で膜パターンを形成できるが、Niの場合はエッチング液の塩酸濃度が10〜15%と、NiCrを用いる場合よりも低くてもよい。
また、メッキ形成する第2導電膜としてニッケル膜を成膜する例を示したが、これに限定されるものではなく、CuやAu、さらには、これらを2種類以上組み合わせることも可能である。
第1実施形態のめっき装置を示す概略構成図である。 第2実施形態のめっき装置を示す概略構成図である。 第3実施形態のめっき装置を示す概略構成図である。 第4実施形態のめっき装置を示す概略構成図である。 薄膜形成方法の工程を示す図である。 液滴吐出ヘッドの断面構成図である。 液滴吐出装置の一例を示す斜視構成図である。
符号の説明
CONT…制御装置、 HL2…温水(媒体、液体)、 K…開口部、 L…めっき液(処理液)、 WF…ウエハ(処理対象物)、 1…シリコン基板(基板)、 51…めっき装置(薄膜形成装置)、 52…めっき槽(処理槽)、 53…加温槽(調整槽)、 54…蓋体、 54b…空隙、 72…温風供給装置(第2温度調整装置、気体供給装置)、 73…温水供給装置(第1温度調整装置)、 82…ヒータ(加熱装置、第2温度調整装置)、 84…第2温水供給装置(媒体供給装置、第2温度調整装置、蓋体温度調整装置)、 92、94…フィン(熱交換促進部)

Claims (16)

  1. 開口部を有する処理槽内に貯留された処理液に処理対象物を浸漬して、薄膜を形成する薄膜形成装置であって、
    前記処理槽を介して前記処理液の温度を調整する第1温度調整装置と、
    前記開口部に臨む前記処理液の温度を調整する第2温度調整装置とを有することを特徴とする薄膜形成装置。
  2. 請求項1記載の薄膜形成装置において、
    前記第2温度調整装置は、前記開口部を閉塞する蓋体と前記処理液の液面との間の気体を介して前記処理液の温度を調整することを特徴とする薄膜形成装置。
  3. 請求項2記載の薄膜形成装置において、
    前記第2温度調整装置は、前記蓋体と前記処理液の液面との間に温度調整された気体を供給する気体供給装置を有することを特徴とする薄膜形成装置。
  4. 請求項3記載の薄膜形成装置において、
    前記第1温度調整装置は、気体を用いて前記処理液の温度を調整し、
    前記気体供給装置は、前記第1温度調整装置及び前記第2温度調整装置の双方に前記温度調整された気体を供給することを特徴とする薄膜形成装置。
  5. 請求項2記載の薄膜形成装置において、
    前記第2温度調整装置は、前記蓋体と前記処理液の液面との間の気体を加熱する加熱装置を有することを特徴とする薄膜形成装置。
  6. 請求項1記載の薄膜形成装置において、
    前記第2温度調整装置は、前記開口部に臨む前記処理液の液面に当接して前記処理液の温度を調整することを特徴とする薄膜形成装置。
  7. 請求項6記載の薄膜形成装置において、
    前記第2温度調整装置は、所定温度に温度調整され、前記液面に当接して前記開口部を閉塞する蓋体を含むことを特徴とする薄膜形成装置。
  8. 請求項7記載の薄膜形成装置において、
    前記蓋体の温度を調整する蓋体温度調整装置を備えることを特徴とする薄膜形成装置。
  9. 請求項8記載の薄膜形成装置において、
    前記蓋体温度調整装置は、前記蓋体を加熱する加熱装置を有することを特徴とする薄膜形成装置。
  10. 請求項8記載の薄膜形成装置において、
    前記蓋体温度調整装置は、前記蓋体に設けられた空隙に温度調整された媒体を供給する媒体供給装置を有することを特徴とする薄膜形成装置。
  11. 請求項10記載の薄膜形成装置において、
    前記第1温度調整装置は、前記媒体を用いて前記処理液の温度を調整し、
    前記媒体供給装置は、前記第1温度調整装置及び前記第2温度調整装置の双方に前記温度調整された媒体を供給することを特徴とする薄膜形成装置。
  12. 請求項8記載の薄膜形成装置において、
    前記蓋体温度調整装置は、前記処理槽とともに前記蓋体の温度を調整する第1温度調整装置であることを特徴とする薄膜形成装置。
  13. 請求項1から12のいずれかに記載の薄膜形成装置において、
    前記第1温度調整装置は、温度調整用媒体が貯留されるとともに、前記処理槽を収容して温度調整する調整槽を有し、
    前記処理槽は、前記調整槽内に突出して前記温度調整用媒体との間の熱交換を促進する熱交換促進部を有することを特徴とする薄膜形成装置。
  14. 請求項1から13のいずれかに記載の薄膜形成装置において、
    前記処理液は、めっき液であることを特徴とする薄膜形成装置。
  15. 開口部を有する処理槽内に貯留された処理液に処理対象物を浸漬して、薄膜を形成する薄膜形成方法であって、
    前記処理槽を介して前記処理液の温度を調整する工程と、
    前記開口部に臨む前記処理液の温度を調整する工程とを有することを特徴とする薄膜形成方法。
  16. 請求項15記載の薄膜形成方法において、
    前記処理液は、めっき液であることを特徴とする薄膜形成方法。
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