JPH06158332A - 二酸化珪素被膜の製造方法 - Google Patents

二酸化珪素被膜の製造方法

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Publication number
JPH06158332A
JPH06158332A JP31675592A JP31675592A JPH06158332A JP H06158332 A JPH06158332 A JP H06158332A JP 31675592 A JP31675592 A JP 31675592A JP 31675592 A JP31675592 A JP 31675592A JP H06158332 A JPH06158332 A JP H06158332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
silicon dioxide
coating film
dioxide coating
film
Prior art date
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Pending
Application number
JP31675592A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Honda
久男 本多
Akihide Sano
彰秀 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Sheet Glass Co Ltd filed Critical Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority to JP31675592A priority Critical patent/JPH06158332A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二酸化珪素の過飽和状態となった珪弗化水素
酸水溶液からなる処理液と基材とを接触させて、基材表
面に二酸化珪素被膜を析出させる二酸化珪素被膜の製造
方法において、膜厚分布にむらのない基板を製造する。 【構成】 処理液の作用が基材全体均一に行われるよう
に、例えば処理液中において、基材を回転せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は二酸化珪素被膜の製造方
法に関し、特に珪弗化水素酸の二酸化珪素過飽和水溶液
と基材とを接触させて基材表面に二酸化珪素被膜を形成
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、色々な材料の表面を二酸化珪素膜
で被覆することが広く行なわれている。これらの成膜法
には通常、蒸着、スパッタ等の真空法が採用されてい
る。しかしながら、これらの方法は装置あるいは付帯設
備が高価であるために、二酸化珪素被膜に要するコスト
が高くなる他、小さな基材しか処理できないという欠点
があった。
【0003】一方、二酸化珪素被膜の製造方法として
は、これら蒸着、スパッター等の手法の他に、二酸化珪
素飽和水溶液にほう酸を添加し過飽和状態とした処理液
に基材を浸漬して基材表面に二酸化珪素を析出させる方
法(例えば特開昭60−33233号)。あるいは添加
剤としてアルミニウム化合物、カルシウム化合物、マグ
ネシウム化合物、バリウム化合物、ニツケル化合物、コ
バルト化合物、亜鉛化合物、銅化合物、からなる群より
選ばれた少なくとも一種の化合物及びまたは金属を用い
る方法(例えば特開昭62−20876号)が知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記析出法は低温で膜
形成可能であり、かつあらゆる材質、形状の基材に被膜
形成可能であるという利点を持つが、処理液中にも粒子
が発生するために、処理槽から一定量をくみ出してフィ
ルターリングし処理槽に戻す循環処理の方法を必要とす
る。その循環において処理槽内をなるべく層流にし下部
から上部へオーバーフローする方法が粒子除去に効果が
あるが、基材をカセット等にセットし浸漬すると、カセ
ット等の影響を受けて流れが乱流を生じ膜厚分布が悪く
なる、又槽の下部と上部の温度ムラや流れの影響等によ
り下部の二酸化珪素膜が厚く上部にかけて膜厚が薄く成
膜される欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の課
題を解決するために、二酸化珪素の過飽和状態となつた
珪弗化水素酸溶液からなる処理液と基材とを接触させて
基材表面に二酸化珪素被膜を析出させる二酸化珪素被膜
の製造方法において、二酸化珪素の過飽和状態となつた
珪弗化水素酸水溶液からなる処理液と基材とを接触させ
る時、基材を垂直に保持し、同一平面内で自転または公
転させて処理液との接触を全部分同一の条件下とするこ
とによって、膜厚分布の均一な基材を得ることを可能に
した。以下に本発明を詳細に説明する。
【0006】本発明において使用した二酸化珪素被膜製
造装置の略図を図2、図3に示す。円形基材13の保持
をなるべく接触面積を少なくするためにホルダー14で
3点で支持し、処理槽内に浸漬し上部蓋に付いているモ
ーター15によりギヤー16,17を介して回転させる
事を特徴とする。回転方法は基材を垂直に溶液内に保持
し基材の同一平面内で自転或は、自転させながら公転す
る方法(図示していない)とする。ここで回転速度は
0.1〜1.0rpmとする。0.1rpm以下では回
転速度が遅すぎて膜厚分布の改善に効果がなく、1.0
rpm以上では回転速度が速すぎてホルダーの影響を受
けて好ましくない。
【0007】1分間あたり処理液全量の10%以上の処
理液がフィルターでろ過され戻される処理液であること
が好ましい。ここで、接触時において、10%以上の処
理液を循環させることは均質な被膜を連続的に得るため
に効果的であり、フィルターで処理液をろ過することは
凹凸形状のない被膜を得るために好ましい。また、浸漬
中の基板表面において該処理液が層流となって流れるよ
うにすることがムラのない均質な被膜を得るために効果
的である。
【0008】本発明において使用した二酸化珪素被膜製
造装置の系統図を図1に示す。図1において、浸漬槽は
外槽1と内槽2からなり内槽2と外槽1の間には水3が
満たしてある。この水は一定温度になるようにヒーター
4で加熱されかつ温度分布均一化のため攪拌機5で攪拌
されている。内槽2は前部6、中部7、後部8からな
り、工業用シリカゲル粉末を二酸化珪素の供給源として
二酸化珪素を溶解飽和させた4モル/リットルの珪弗化
水素酸水溶液17リットルに攪拌しながら水4リットル
を添加した処理液21リットルが満たしてある。後部8
の反応液を循環ポンプ10により一定量ずつくみ出して
フィルター11でろ過し内槽前部6へ戻す処理液循環を
開始した。ここで、フィルター11のメッシュは1.5
μmであり、反応液循環流量を3.2リットル/分(反
応液全量が21リットルであるので循環流量は約19%
/分である)と設定した。その後、内槽2後部8へ金属
アルミニウム板12を添加し二酸化珪素の過飽和状態と
なった処理液を得た。
【0009】
【実施例】以下、実施例、比較例を挙げて本発明を詳細
に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下
の実施例に限定されるものではない。
【0010】(実施例)図1に示す二酸化珪素被膜製造
装置に二酸化珪素を溶解飽和させた4モル/リットルの
珪弗化水素酸水溶液17リットルに攪拌しながら水4リ
ットルを添加した処理液21リットルを満たし循環ポン
プ10を作動させ内槽後部8の反応液を一定量づつくみ
出してフィルター11でろ過し内槽前部6へ戻す処理液
循環を開始した。
【0011】ここで、フィルター11のメッシュは1.
5μmであり、反応液循環流量を4リットル/分(反応
液全量が21リットルであるので循環流量は約19%/
分である)と設定した。内槽2後部8へ金属アルミニウ
ム板12を添加し二酸化珪素の過飽和状態となった処理
液を得た。その後、基材を本発明の回転装置9にセット
し回転処理した後エリプソメトリーで膜厚分布を測定し
た。測定結果を表1に示す。
【0012】図2、3に示す本発明の回転装置は円形基
材13の保持をなるべく接触面積を少なくするためにホ
ルダー14で3点で支持し、処理槽内に浸漬し上部蓋に
付いているモーター15によりギヤー16,17を介し
て回転させる事を特徴とする。回転方法は基材を垂直に
溶液内に保持し基材の同一平面内で自転或は、自転させ
ながら公転する方法とする。ここで回転速度は0.1〜
1.0rpmとする。0.1rpm以下では回転速度が
遅すぎて膜厚分布の改善に効果がなく、1.0rpm以
上では回転速度が速すぎてホルダーの影響を受けて好ま
しくない。
【0013】
【表1】
【0014】(比較例)通常のカセットに基材をセット
し処理した他は実施例と同様の処理を行って膜厚分布を
測定した。測定結果を表2に示す。
【0015】
【表2】
【0016】
【発明の効果】実施例、比較例から明らかなように本発
明の回転装置を使用して処理した方が膜厚分布が改善さ
れ均一な二酸化珪素被膜を持つ基板を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するために使用した二酸化珪素被
膜製造装置の系統説明図である。
【図2】本発明を実施するために使用した基板回転装置
を示す側面の概略図である
【図3】その正面図である。
【符号の説明】
1.外槽 2.内槽 3.水 4.ヒーター 5.攪拌機 6.内槽前
部 7.内槽中部 8.内槽後部 9.基材回
転装置 10.循環ポンプ 11.フィルター 12.金属
アルミニウム板 13.基材 14.ホルダー 15.モー
ター 16.17.ギヤー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二酸化珪素の過飽和状態となった珪弗化
    水素酸水溶液からなる処理液と基材とを接触させて基材
    表面に二酸化珪素被膜を析出させる二酸化珪素被膜の製
    造方法において、処理液と基材とを接触させる際に、基
    材を回転せしめる事を特徴とする二酸化珪素被膜の製造
    方法。
JP31675592A 1992-11-26 1992-11-26 二酸化珪素被膜の製造方法 Pending JPH06158332A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31675592A JPH06158332A (ja) 1992-11-26 1992-11-26 二酸化珪素被膜の製造方法

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Publications (1)

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JPH06158332A true JPH06158332A (ja) 1994-06-07

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ID=18080562

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JP31675592A Pending JPH06158332A (ja) 1992-11-26 1992-11-26 二酸化珪素被膜の製造方法

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JP (1) JPH06158332A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007332448A (ja) * 2006-06-19 2007-12-27 Seiko Epson Corp 薄膜形成装置及び薄膜形成方法
US10787738B2 (en) 2016-01-27 2020-09-29 Basf Se Process for the generation of thin inorganic films

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007332448A (ja) * 2006-06-19 2007-12-27 Seiko Epson Corp 薄膜形成装置及び薄膜形成方法
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