JP2007332278A - 反応性ホットメルト接着剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 1)炭素数8以上のアルキレン基を有するジオールまたはジカルボン酸を構成単位として含む、分子量3000以上のポリエステルポリオールを5〜35重量%含有するポリオール、及び2)ポリイソシアネートを反応させて得られるイソシアネート末端ポリウレタンプレポリマー100重量部に、3)ゼオライト粉末0.3〜5重量部を配合した反応性ホットメルト接着剤組成物。ゼオライト粉末の平均粒子径が、10〜100μmであると好ましい。
【選択図】 なし
Description
本発明は、特にドアパネル、机の天板などの広い面積を有する被着体の貼合せに有効に適用でき、発泡による接着不良を解消でき、製造ラインの自動化に適したウレタン湿気硬化型反応性ホットメルト接着剤組成物の提供を目的とする。
本発明におけるその他のポリオールとしては、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、アクリルポリオール、ポリオレフィンポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオール、ロジン変性ポリオール、ポリエチレンブチレンポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリカプロラクトンポリオール等が用いられる。
上記ポリオールとポリイソシアネートからプレポリマーを得るには、加熱及び脱泡可能な混合機を用いて、50〜130℃の範囲で窒素ガスをパージする等の方法で空気と遮断しつつ数時間加熱、反応させる。
ゼオライト粉末は、一般的にその平均粒径が100μm以下であることが好ましい。より好ましくは、10〜80μmである。10μm未満では、発泡抑制の効果が少なく、100μmを超えると接着性が低下したり、接着層の機械的強度が不十分となり、接着強さが低くなる傾向にある。また、ゼオライト粉末表面の細孔径は二酸化炭素ガスを良好に吸着する4オングストローム以上が好ましい。ゼオライト粉末の配合量は、イソシアネート末端ポリウレタンプレポリマー100重量部に対して0.3〜5重量部である。0.3重量部未満では、炭酸ガスの吸着が十分でなく発泡し、5重量部を超えて多くなると接着性が劣るためである。
予め真空乾燥機により脱水処理したセバチン酸と1,6−ヘキサンジオールを主成分とするポリエステルポリオール(官能基数:2.0、分子量5000、)15重量%と、アジピン酸と1,6−ヘキサンジオールを主成分とするポリエステルポリオール(官能基数:2.0、分子量2000)55重量%とジフェニルメタンジイソシアネート30重量%を加熱、脱泡攪拌可能な反応容器に投入し、窒素ガス雰囲気中で混合攪拌しながら、110℃で2時間反応させた後、更に110℃で2時間減圧脱泡攪拌し、NCO/OH=2.0のポリウレタンプレポリマー(粘度:7Pa・S/120℃)を得た。
比較例1で得られたポリウレタンプレポリマー100重量部にゼオライト粉末(ユニオン昭和株式会社製 モレキュラシーブ4A:細孔径 4オングストローム:平均粒子径50μm)を0.3重量部配合し、110℃で30分減圧脱泡攪拌し反応性ホットメルト接着剤を得た。
比較例1で得られたポリウレタンプレポリマー100重量部にゼオライト粉末(ユニオン昭和製 モレキュラシーブ4A:細孔径 4オングストローム)を5重量部配合し110℃で30分減圧脱泡攪拌し反応性ホットメルト接着剤組成物を得た。
比較例1で得られたポリウレタンプレポリマー100重量部にゼオライト粉末(ユニオン昭和株式会社製 モレキュラシーブ4A:細孔径 4オングストローム)を10重量部配合し110℃で、30分減圧脱泡攪拌し反応性ホットメルト接着剤組成物を得た。
予め真空乾燥機により脱水処理したセバチン酸と1,6−ヘキサンジオールを主成分とするポリエステルポリオール(官能基数:2.0、分子量5000、)32重量%と、1,6−ヘキサンジオールを主成分とするポリカーボネートポリオール(官能基数:2.0、分子量1000)44重量%とジフェニルメタンジイソシアネート24重量%を加熱、脱泡攪拌可能な反応容器に投入し、窒素ガス雰囲気中で混合攪拌しながら、110℃で2時間反応させた後、更に110℃で2時間減圧脱泡攪拌し、NCO/OH=2.0のポリウレタンプレポリマー(粘度:7Pa・s/120℃)100重量部にゼオライト粉末(ユニオン昭和株式会社製 モレキュラシーブ4A:細孔径 4オングストローム)を1重量部配合し110℃で30分減圧脱法攪拌し反応性ホットメルト接着剤組成物を得た。
予め真空乾燥機により脱水処理したアジピン酸と1,6−ヘキサンジオールを主成分とするポリエステルポリオール(官能基数:2.0、分子量5000、)15重量%と、アジピン酸と1,6−ヘキサンジオールを主成分とするポリエステルポリオール(官能基数:2.0、分子量2000)55重量%とジフェニルメタンジイソシアネート30重量%を加熱、脱泡攪拌可能な反応容器に投入し、窒素ガス雰囲気中で混合攪拌しながら、110℃で2時間反応させた後、更に110℃で2時間減圧脱泡攪拌し、NCO/OH=2.0のポリウレタンプレポリマー(粘度:7Pa・s/120℃)を得た。
30μmのPETフィルムに実施例1〜3、比較例1〜3で得た反応性ホットメルト接着剤組成物を、ロールコーターで50μm塗工し、直ちに同じPETフィルムを貼合わせ、80℃ラミネートロールの1回通しを行ない、温度20℃、湿度65%の条件で7日以上養生し発泡状態を観察した。発泡性は、目視確認により発泡数1個/50mm×50mm以下を「○」発泡数2〜5個/50mm×50mmを「△」、発泡数6個/50mm×50mm以上を「×」として評価した。
カバ材(かばの木、比較的強度が高く、均質)に実施例1〜3、比較例1〜3で得た反応性ホットメルト接着剤組成物を、約100μm塗布し、直ちにメラミン鋼板を貼合わせハンドロールにて圧着し、温度20℃、湿度65%RHの条件で7日間養生し接着状態を観察した。初期接着性は、せん断接着強さ0.5N/mm2以上もしくは被着体の破壊を「○」、接着剤の凝集破壊かつ、せん断接着強さ0.2〜0.5N/mm2を「△」、せん断接着強さ0.2N/mm2未満もしくは被着体からの界面破壊を「×」として評価した。
7日間養生した後の経時接着性は、せん断接着強さ5N/mm2以上もしくは被着体の破壊を「○」、接着剤の凝集破壊かつ、せん断接着強さ2〜5N/mm2を「△」、せん断接着強さ0.2N/mm2未満もしくは被着体からの界面破壊を「×」として評価した。
Claims (2)
- 1)炭素数8以上のアルキレン基を有するジオールまたはジカルボン酸を構成単位として含む、分子量3000以上のポリエステルポリオールを5〜35重量%含有するポリオール、及び2)ポリイソシアネートを反応させて得られるイソシアネート末端ポリウレタンプレポリマー100重量部に、3)ゼオライト粉末0.3〜5重量部を配合した反応性ホットメルト接着剤組成物。
- ゼオライト粉末の平均粒子径が、10〜100μmである請求項1に記載の反応性ホットメルト接着剤組成物。
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