JP2007332190A

JP2007332190A - 工業石鹸用液体洗浄剤

Info

Publication number: JP2007332190A
Application number: JP2006162797A
Authority: JP
Inventors: Yoshitoshi Meguro; 喜十司目黒
Original assignee: MEGURO KAGAKU KOGYO KK
Current assignee: MEGURO KAGAKU KOGYO KK
Priority date: 2006-06-12
Filing date: 2006-06-12
Publication date: 2007-12-27

Abstract

【課題】従前から存在するパーライト粉体を使用する安価な工業用石鹸（ピンク石鹸）と同時に使用することで、工業用石鹸の洗浄効果を効果的に向上させることができる工業石鹸用液体洗浄剤を得る。
【解決手段】粉状の工業用石鹸と同時に使用される液体洗浄剤であって、有機溶剤を主成分とし、活性剤及び増量剤を含有して成ることで、工業用石鹸を使用するに際して、この液体洗浄剤を一緒に使用することで、液体洗浄剤に含有された有機溶剤の溶解作用により、塗料等の汚れを溶かすことができ、安価な工業用石鹸の洗浄効果を効果的に向上させる。
【選択図】なし

Description

本発明は、各種工業で業務用の手洗い石鹸として使用されている粉状の工業石鹸（ピンク色の粉石鹸）の使用時に際して、石鹸と同時に使用する工業石鹸用液体洗浄剤に関する。

各種工業においては、従前より作業後に手を洗うために、多孔質粉末（パーライト粉末）を利用した粉状の工業用石鹸が広く使用されてきた。この工業用石鹸は、ピンク色に着色された石鹸粉から構成されることから、ピンク石鹸とも称呼されている。
この工業用石鹸は、粉末を手に適量をのせてよくこすり合わせ、水で濯ぐことで、手に付着した油成分を除去するものである。

上述の工業用石鹸を使用して手を洗った場合、油成分は除去されるものの、手に付着した塗料、接着剤、インク等の汚れに対して、十分な洗浄効果がなかった。これは、工業用石鹸に、これらの汚れを溶かすような溶剤が含まれていないという理由による。
その一方、多孔質粉末に溶剤を吸着させて粉体状の石鹸としたり、又は、溶剤を含有した液体状の石鹸とすることにより、塗料等の汚れを溶かす作用を持つ石鹸も開発されてはいるが、石鹸自体が従前のパーライト粉体を使用するピンク石鹸に比較して高価となり、広く普及していなかった。

本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、従前から存在するパーライト粉体を使用する安価な粉状の工業用石鹸（ピンク石鹸）と同時に使用することで、工業用石鹸の洗浄効果を効果的に向上させることができる工業石鹸用液体洗浄剤を提供することを目的としている。

上記目的を達成するため本発明は、粉状の工業用石鹸と同時に使用される液体洗浄剤であって、有機溶剤を主成分とし、界面活性剤及び増量剤を含有して成ることを特徴としている。

本発明によれば、粉状の工業用石鹸を使用するに際して、液体洗浄剤を一緒に使用することで、液体洗浄剤に含有された有機溶剤の溶解作用により、塗料等の汚れを溶かすことができ、安価な工業用石鹸の洗浄効果を効果的に向上させることができる。

本発明の工業石鹸用液体洗浄剤の実施形態の一例について説明する。
工業石鹸用液体洗浄剤は、従前より使用されるパーライト粉体を使用した工業用石鹸（ピンク石鹸）を手に塗りこむに際して、同時に使用する液体洗浄剤である。この液体洗浄剤は、有機溶剤を主成分とし、界面活性剤及び増量剤を含有しで構成されている。

有機溶剤は、手に付着した塗料・インクなどを溶かして油性化して剥離するためのものであり、手（皮膚）に付着しても問題の少ないアルコール系のもの等を使用する。また、水に溶解する成分を含有している。
有機溶剤により油性化される塗料としては、物体の表面を保護する目的で使用される油性塗料、水性塗料、合成樹脂塗料があげられる。

界面活性剤は、塗料等に含まれた油成分を分解するとともに、洗浄時の水切れを良好にし、また、臭いの付着を防止するためのものであり、ア二オン系のもの等を使用する。

増量剤は、増量効果を発揮させるためのものであり、例えば水が使用される。

工業石鹸用液体洗浄剤の具体例な配合について説明する。
工業石鹸用液体洗浄剤は、下表の材料及び配合で作成したものを使用した。
有機溶剤は、異なる種類の溶剤の混合物であってもよい。また、界面活性剤は、性質の異なる複数の界面活性剤を混合したものでもよい。

（表１）
アルコール系有機溶剤７０重量％
アニオン系界面活性剤８重量％
水２２重量％

次に、工業石鹸用液体洗浄剤の使用手順について説明する。
先ず、従前から存在するパーライト粉体を使用した工業石鹸（ピンク石鹸）を手に適量をのせた状態で、その上から工業石鹸用液体洗浄剤を適量かけ、よくこすり合わせる。こうすることで、手に付着した塗料や接着剤等の汚れが液体洗浄剤に含まれた有機溶剤の働きで溶けて油性化し、界面活性剤により油成分を分解させる。
その後、水で濯ぐことで、手に付着した汚れや油成分を除去することができる。この際、界面活性剤の効果により、水切れを良くするとともに、臭いの付着も防止することができる。

上記の要領で、工業石鹸用液体洗浄剤を工業石鹸使用時に同時に使用することで、パーライト粉体を使用した安価な工業石鹸（ピンク石鹸）を用いた場合でも、塗料や接着剤等、工業石鹸を単独で使用した場合には除去できない汚れについても除去することが可能となる。

Claims

粉状の工業用石鹸と同時に使用される液体洗浄剤であって、
有機溶剤を主成分とし、界面活性剤及び増量剤を含有して成ることを特徴とする工業石鹸用液体洗浄剤。