JP2007331421A - 頭部保護エアバッグ - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグの膨張初期におけるインナチューブのぶれを抑えることができ、かつ、膨張本体部におけるインナチューブの直下のエリアに、厚く膨張させる保護エリアを設けることができる頭部保護エアバッグを提供すること。
【解決手段】頭部保護エアバッグ20は、エアバッグ本体21と、エアバッグ本体21の接続口部23に配置されて、膨張用ガスGをガス導入部48とガス分岐部49とを経て前後両側へ流出させるインナチューブ47と、を備える。ガス分岐部49は、膨張本体部24のセル25Eの膨らむ領域内において、膨張本体部24の車内側壁部21aと車外側壁部21bとに共に分離可能として配設され、かつ、下縁相互を支持可能に結合させた車内側支持材41と車外側支持材42とに包まれて支持される。下縁側の支持結合部43は、膨張用ガスGを展開用縦セル26のガス流入口部26aへ案内可能に、ガス流入口部26a近傍まで延びている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の窓(サイドウインド)の上縁側から、膨張用ガスを流入させて、窓の車内側を覆うように下方に展開膨張し、乗員の頭部を保護可能な頭部保護エアバッグに関する。
従来、頭部保護エアバッグでは、窓の車内側の上縁側に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時、窓の車内側を覆うように展開膨張する構成としていた。さらに、膨張用ガスの熱や圧力によるエアバッグの破損を防止したり、あるいは、膨張用ガスの流れ方向を調整するように、エアバッグ本体内にインナチューブを配設させるものがあった(例えば、特許文献1参照)。
このようなエアバッグは、エアバッグ本体が、膨張用ガスを流入させて、窓を覆うように膨らむ膨張本体部と、膨張本体部の上縁側から突出して、膨張用ガスを供給するインフレーターと接続される筒状の接続口部と、を有して構成されていた。また、インナチューブは、接続口部から膨張本体部の上縁側に挿入されて、インフレーターからの膨張用ガスを膨張本体部へ供給可能なガス流出口を備えて、構成されていた。
また、インナチューブとして、膨張本体部内に挿入された部位の前後両端にガス流出口を設けて、インフレーターからの膨張用ガスを前後両側に流出させて膨張本体部を膨張させる頭部保護エアバッグもあった(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−321587号公報 特開2003−146174号公報
しかし、これらのエアバッグでは、膨張本体部の展開膨張を円滑にさせるように、インナチューブが、エアバッグの膨張初期にぶれてガス流出口の向きを変えることを防止可能に、エアバッグ本体内で支持されているものの、その支持が、エアバッグ本体の膨張本体部の厚さを規制して、エアバッグ本体を板状に膨張させるように、膨張本体部の車内側壁部と車外側壁部とを結合させた厚さ規制部を利用していた。すなわち、インナチューブの下縁側が、厚さ規制部の上端に支持されるように、構成されていた。
そのため、厚さ規制部の部位では、エアバッグ本体の膨張本体部の膨張時に、厚さを確保できないことから、インナチューブの直下のエリアに、厚く膨張させた保護エリアを設けることができなかった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、エアバッグの膨張初期におけるインナチューブのぶれを抑えることができ、かつ、膨張本体部におけるインナチューブの直下のエリアに、厚く膨張させる保護エリアを設けることができる頭部保護エアバッグを提供することを目的とする。
本発明に係る頭部保護エアバッグは、窓の車内側の上縁側に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時、窓の車内側を覆うように展開膨張する構成として、
膨張用ガスを流入させて、窓を覆うように膨らむ膨張本体部、及び、膨張本体部の上縁から上方へ突出して、膨張用ガスを供給するインフレーターと接続される筒状の接続口部、を有したエアバッグ本体と、
接続口部に挿入されるガス導入部、及び、ガス導入部の下端から前後方向に沿って延びて膨張本体部内の上縁側に挿入されるガス分岐部、を有して、膨張本体部を膨張可能に、インフレーターからの膨張用ガスを、ガス導入部とガス分岐部とを経て、ガス分岐部の前後両端に設けられたガス流出口から前後両側へ流出させるインナチューブと、
を備えて構成され、
膨張本体部が、それぞれ、膨張用ガスの流入時に車内側壁部と車外側壁部との間を離すように膨らむとともに、車内側壁部と車外側壁部とを連結して膨張時の厚さを規制可能な複数の厚さ規制部により区画される複数のセルを配設させて構成される頭部保護エアバッグであって、
エアバッグ本体が、
車内側壁部と車外側壁部とにおけるエアバッグ本体の外周縁の部位相互と厚さ規制部の部位相互とを結合させて形成する結合バッグとして構成され、
インナチューブのガス分岐部の配置位置を含めたガス分岐部の直下付近のエリアに、複数のセルの内の少なくとも一つのセルを配設させ、
インナチューブのガス分岐部の前後方向両側と下方とを越える形状として、エアバッグ本体内のガス分岐部の車内側と車外側との位置に、それぞれ配設される可撓性を有したシート状の車内側支持材と車外側支持材とを備え、さらに、
インナチューブのガス分岐部の前後方向の少なくとも一方側におけるガス分岐部から離れた位置に、複数のセルの内の一つであって、膨張用ガスの流入当初に膨張本体部を下縁まで展開可能に、膨張本体部の上縁側から下縁側に延びる展開用縦セルを、配設させて構成され、
車内側支持材と車外側支持材とが、
上縁側を、エアバッグ本体の外周縁の上縁側における接続口部付近の車内側壁部と車外側壁部との結合部位に結合させるとともに、セルの膨らむ領域内において、車内側壁部と車外側壁部とに共に分離可能として配設され、さらに、膨張用ガスの流入時におけるインナチューブのガス分岐部を支持可能に、少なくとも展開用縦セル側のガス分岐部の下方となる下縁側に、相互に結合させた支持結合部を配設させ、
支持結合部が、支持結合部によってガス分岐部から流出した膨張用ガスを展開用縦セルの上部に設けられたガス流入口部へ案内可能に、ガス流入口部近傍まで延設させて、配設されていることを特徴する。
本発明に係る頭部保護エアバッグでは、膨張用ガスの流入時、膨張用ガスは、エアバッグ本体の接続口部に配置されたインナチューブのガス導入部からガス分岐部を経て、ガス分岐部の前後両端に配設されたガス流出口からガス分岐部の前後両側に流出されて、エアバッグ本体の膨張本体部が膨張する。その際、インナチューブのガス分岐部は、車内側、車外側、及び、下縁側が、車内側支持材、車外側支持材、及び、支持結合部によって、包まれるように、支持されることから、エアバッグの膨張初期におけるぶれが抑えられ、エアバッグは、窓の上縁側から迅速に展開膨張して、窓を覆うことが可能となる。
また、車内側支持材と車外側支持材とは、セルの膨らむ領域内において、車内側壁部と車外側壁部とに共に分離可能として配設されており、膨張本体部におけるインナチューブのガス分岐部の直下近傍のセルでも、膨張本体部の車内側壁部と車外側壁部とが、ともに、インナチューブ、車内側支持材、及び、車外側支持材と結合されておらず、相互に離れることができることとなって、所定の厚さの保護エリアを容易に形成可能に膨張できる。
さらに、車内側支持材と車外側支持材との支持結合部が、展開用縦セルの上部に設けられたガス流入口部近傍まで延設させて、配設されており、ガス分岐部から流出した膨張用ガスを展開用縦セルのガス流入口部へ迅速に案内させることができて、展開用縦セルを迅速に展開させることができ、膨張本体部の全体の展開を促進させることができる。
さらにまた、車内側支持材と車外側支持材とは、インナチューブのガス分岐部の前後方向両側と下方とを越える形状として、ガス分岐部近傍の膨張本体部の車内側壁部と車外側壁部との内周面側を覆える形状としており、ガス分岐部の前後両端から流出する直後の高温・高圧の膨張用ガスが、ガス分岐部近傍の膨張本体部の車内側壁部と車外側壁部とに直ちに接触することを防止でき、ガス分岐部近傍の膨張本体部自体の熱や圧力に対する耐久性を向上させることができる。
したがって、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、エアバッグの膨張初期におけるインナチューブのぶれを抑えることができ、かつ、膨張本体部におけるインナチューブの直下のエリアに、厚く膨張させる保護エリアを設けることができて、さらに、膨張本体部の全体の展開を促進させることができるとともに、インナチューブ近傍の膨張本体部自体の耐久性を向上させることができる。
そして、展開用縦セルの上部におけるガス流入口部の周縁のガス分岐部から離れた縁側には、ガス分岐部からの膨張用ガスを展開用縦セルの下部側へ向うように案内可能なガイド部を、配設することが望ましい。このような構成では、車内側支持材と車外側支持材との相互の結合部位である支持結合部に案内された膨張用ガスが、前後方向に沿って展開用縦セルのガス流入口部を越えるように流れようとしても、ガイド部により下向きに方向を変えられることから、円滑に展開用縦セルの下部側に向かうこととなり、一層、展開用縦セルの展開を促進させることができる。
また、展開用縦セルが、膨張本体部の前後方向の少なくとも一方側の端部に配設されていれば、迅速に展開を完了させ難い膨張本体部の端部を、展開用縦セルを利用して、迅速に展開させることができて、膨張本体部の全体の迅速な展開完了を促進することができる。
さらに、インナチューブのガス分岐部の配置位置を含めたガス分岐部の直下付近のエリアに配設される膨張本体部のセルが、前後方向に延びる厚さ規制部の上方に配置され、展開用縦セルの上部と連通して前後方向に延びる横セルとして構成する場合には、支持結合部は、ガス分岐部からの膨張用ガスを横セル側より展開用縦セル側に流し可能に、展開用縦セル側の端部を、横セル下方の前後方向に延びる厚さ規制部における展開用縦セル側の端部付近の上方位置まで、延設させることが望ましい。すなわち、このような横セルが膨張本体部に配設されている場合、支持結合部が、展開用縦セル側の端部を、横セル下方の前後方向に延びる厚さ規制部における展開用縦セル側の端部より、ガス分岐部側に位置させて、短くしていては、展開用縦セルよりも、横セルに先に膨張用ガスが流れて、膨張本体部の下縁までの展開を促進し難くしてしまう。しかし、上記の構成では、ガス分岐部の直下近傍に横セルが配設されていても、展開用縦セルに円滑に膨張用ガスが流れて、膨張本体部の全体の迅速な展開を確保することができる。さらに、上記の構成では、ガス分岐部の直下近傍に、前後方向に延びて厚く膨らむ横セルが配設されることから、ガス分岐部の直下近傍に乗員の頭部が配置される車両に搭載される頭部保護エアバッグとして、好適となる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、図1に示すように、実施形態の頭部保護エアバッグ20は、前後二列シートの車両Vに搭載される頭部保護エアバッグ装置Mに使用されるものである。この頭部保護エアバッグ装置Mは、頭部保護エアバッグ20の他、インフレーター12と、取付ブラケット10,13と、エアバッグカバー9と、を備えて構成されている。
インフレーター12は、図1に示すように、略円柱状のシリンダタイプとして、頭部保護エアバッグ20における膨張用ガスを流入させるための接続口部23が外周側から嵌められ、クランプ15を利用して頭部保護エアバッグ20の接続口部23と連結されている。そして、インフレーター12は、取付ブラケット13を利用してセンターピラー部CPとリヤピラー部RPとの間のルーフサイドレール部RRのインナパネル2に、ルーフヘッドライニング5の下縁5aに覆われて、取付固定されている。なお、インナパネル2は、車両Vのボディ(車体)1側の部材である。また、取付ブラケット13は、板金製として、インフレーター12を保持し、取付ボルト14を利用してインナパネル2に固定されている。
取付ブラケット10は、二枚の板金製の当板から構成され、頭部保護エアバッグ20の各取付部35を二枚の当板で挟むように、各取付部35に取り付けられ、取付ボルト11によって、各取付部35をインナパネル2に取付固定している。なお、各取付ボルト11は、各取付部35を貫通してインナパネル2の取付孔に設けられたナットに、締結されている。
エアバッグカバー9は、フロントピラー部FPに配置されるフロントピラーガーニッシュ4とルーフサイドレール部RRに配置されるルーフヘッドライニング5とのそれぞれの下縁4a,5a側から構成されている。なお、フロントピラーガーニッシュ4とルーフヘッドライニング5とは、合成樹脂製とし、フロントピラー部FPとルーフサイドレール部RRとにおいて、それぞれ、ボディ1のインナパネル2における車内側に、取付固定されている。また、ルーフヘッドライニング5は、フロントピラー部FPの上方付近から、センターピラー部CPの上方を経て、リヤピラー部RPの上方付近まで、配設されている。
頭部保護エアバッグ20は、フロントピラー部FPの下縁側から、ルーフサイドレール部RRの下縁側を経て、センターピラー部CPを越えたリヤピラー部RPの上方付近までの範囲に折り畳まれて収納されている。そして、この頭部保護エアバッグ20は、インフレーター12からの膨張用ガスを供給されて、図1の二点鎖線に示すように、窓(サイドウインド)W1,W2とセンターピラー部CP,リヤピラー部RPとの車内側を覆うように、展開膨張することとなる。頭部保護エアバッグ20は、図2〜4に示すように、エアバッグ本体21,インナチューブ47,及び,インナチューブ47を支持する車内側支持材41,車外側支持材42,を備えて構成されている。
エアバッグ本体21は、図2,3に示すように、インフレーター12からの膨張用ガスGを流入可能なガス流入部22と、膨張用ガスGを流入させない非流入部29と、を備えて構成されている。ガス流入部22は、サイドウインドW1,W2を覆うように膨らむ膨張本体部24と(図7のB参照)、膨張本体部24の上縁24aにおける前後方向の略中間から上方へ延びるように突出して、膨張用ガスGを供給するインフレーター12と接続される円筒状の接続口部23と、を備えて構成されている。膨張本体部24は、前席側のサイドウインドW1を覆う前膨張部24cと、後席側のサイドウインドW2を覆う後膨張部24dと、を備えて構成されている。非流入部29は、ガス流入部22の周縁を区画する周縁部30と、膨張本体部24を板状に膨張させるための厚さ規制部32と、膨張本体部24の上縁24a側に設けられた取付部35と、を備えて構成されている。さらに、非流入部29は、膨張本体部24の容積を低減させるように、前膨張部24cと後膨張部24dとの間に配置される厚さ規制部32の一つとして、長方形板状の幅広厚さ規制部34を備え、さらに、周縁部30の前縁30a側に連結されて前方側に延びる三角板状の連結部36と、を備えている。連結部36には、前端に取付部35が配設されている。
そして、このエアバッグ本体21は、結合バッグタイプとしており、ポリエステル糸やポリアミド糸等を平織り等して形成した可撓性を有した布材からなる車内側壁部21aと車外側壁部21bとの外周縁相互を、縫合糸38を利用した縫合と接着剤39を利用した接着とにより、結合させて、袋状に形成されている。そして、非流入部29の周縁部30と厚さ規制部32との部位が、車内側壁部21a,車外側壁部21b相互を縫合と接着とを利用して、結合させて、形成されている。
厚さ規制部32は、膨張本体部24を板状に膨張させるように、膨張本体部24の厚さを規制できるように配設されており、さらに、縫合部位の強度低下を防止するために、幅広厚さ規制部34を除いて、端部や分岐部に、縫合糸38を環状に縫い付けた応力緩和部32aを設けて構成されている。また、取付部35は、頭部保護エアバッグ20の上縁20a側の複数箇所(実施形態では四箇所)に形成され、それぞれ、車内側壁部21a,車外側壁部21bを二枚重ねとした状態で形成され、取付ボルト11を貫通させる取付孔35aが形成されている。なお、連結部36は、膨張本体部24の前端に、車内側壁部21a,車外側壁部21bと別体の布材を縫合して配設されているものの、前端の取付部35の部位だけは二枚重ねとして構成されて、取付孔35aが形成されている。
そして、実施形態の膨張本体部24における前膨張部24cと後膨張部24dとは、厚さ規制部32によって区画されて膨らむ複数のセル25から構成されている。実施形態の場合、前膨張部24cでは、I字形状として前後に並設された二つの厚さ規制部32A,32Bによって区画されて、上下方向に沿って前後に並設される三個のセル25A,25B,25Cが配設されている。各セル25A,25B,25Cの上端側と下端側とは相互に連通されている。後膨張部24dでは、四つのセル25D,25E,25F,25Gが配設されている。セル25Dは、横置きY字形状の厚さ規制部32、すなわち、横長厚さ規制部33、における二又部33aの前方側と幅広厚さ規制部34との間に配置され、セル25Eは、横長厚さ規制部33の横棒部33bの上方側に配置され、セル25Fは、横棒部33bの下方側に配置され、セル25Gは、横棒部33bの後端33cと周縁部30の後縁30bとの間に配置されている。また、幅広厚さ規制部34の上方と下方とには、前膨張部24cと後膨張部24dとを連通するセル25H,25Iが配設されている。
インナチューブ47は、図2,4に示すように、接続口部23に挿入されるガス導入部48と、ガス導入部48の下端から前後方向に沿って延びて膨張本体部24内の上縁24a側に挿入されるガス分岐部49と、を有した略L字形状のパイプ状に形成されている。ガス分岐部49には、ガス導入部48を経て流入されたインフレーター12からの膨張用ガスGを前後方向に沿って前後両側に流出可能に、前後両端に、それぞれ、前ガス流出口50と後ガス流出口51とが、配設されている。このインナチューブ47は、図4の二点鎖線に示すように、ガス導入部48の前縁側を折目FCとして展開させた形状のチューブ用基布46を、その折目FCで折り重ね、前ガス流出口50,後ガス流出口51の部位を除いて、重ねた部位相互を縫合糸53を利用して縫合することにより、形成されている。チューブ用基布46は、エアバッグ本体21の車内側壁部21aや車外側壁部21bと同様にポリエステル糸やポリアミド糸等を平織り等して形成した可撓性を有した布材から形成されている。
そして、実施形態の頭部保護エアバッグ20では、図2に示すように、インナチューブ47のガス分岐部49が、膨張本体部24の後膨張部24dのセル25Eの領域の前部側に配置されている。なお、このセル25Eは、前後方向に延びた横長厚さ規制部33の横棒部33bの上方に配置されて、前後方向に延びた横セル27を構成しており、さらに、この横セル27は、実施形態の場合、後席に着座した乗員の頭部を受け止め可能な保護エリアの保護用セルとして、配設されている。
また、インナチューブ47のガス分岐部49の前後方向の少なくとも一方側、実施形態の場合、ガス分岐部49から離れた後方側の位置のセル25Gが、膨張用ガスGの流入当初に膨張本体部24を下縁24bまで展開可能に、膨張本体部24の上縁24a側から下縁24b側に延びる展開用縦セル26としている。
さらに、図2,5,6に示すように、エアバッグ本体21内のガス分岐部49の車内側Iと車外側Oとの位置には、インナチューブ47のガス分岐部49の前後方向両側と下方とを越える形状とした車内側支持材41と車外側支持材42とが、配設されている。実施形態の場合、車内側支持材41と車外側支持材42とは、図2,4に示すように、車内側壁部21aや車外側壁部21bと同様にポリエステル糸やポリアミド糸等を平織り等して形成した可撓性を有したシート状の略長方形状の布材から形成され、前後方向の長さを、幅広厚さ規制部34の後部34a付近から周縁部30の後縁30bまでの長さとし、上下方向の長さを、周縁部30の上縁30cからガス分岐部49を越えた横セル27の上下方向の中間部位付近までの長さとしている。
これらの車内側支持材41と車外側支持材42とは、図2,3,5,6に示すように、上縁41a,42a側を、エアバッグ本体21の外周縁の上縁側、すなわち、周縁部30の上縁30cにおける接続口部23付近の車内側壁部21aと車外側壁部21bとの結合部位に結合させている。そして、車内側支持材41と車外側支持材42とは、セル25(セル25H,25D,25E,25G)の膨らむ領域内において、車内側壁部21aと車外側壁部21bとに共に分離可能として配設されるとともに、膨張用ガスGの流入時におけるインナチューブ47のガス分岐部49を支持可能に、少なくとも展開用縦セル26側となる後部側としたガス分岐部49の下方の下縁41b,42b側に、相互に結合させた支持結合部43を配設させている。実施形態の場合、支持結合部43は、接着剤54を利用して形成されている。なお、支持結合部43は、接着剤54を利用する他、縫合糸38を、単独使用したり、あるいは、併用してもよい。
そして、この支持結合部43は、支持結合部43により、ガス分岐部49の後ガス流出口51から流出した膨張用ガスGを展開用縦セル26の上部に設けられたガス流入口部26aへ案内可能に、ガス流入口部26a近傍まで後方側へ延設させて、配設されている。車内側支持材41と車外側支持材42との間を後方へ流れる膨張用ガスGは、支持結合部43の後端43aより後方の下縁41b,42b相互の間の開口44から、ガス流入口部26a側へ流れることとなる(図2,6参照)。
なお、実施形態の場合、展開用縦セル26は、膨張本体部24の前後方向の少なくとも一方側の端部、実施形態の場合、後縁(後端部)24f、に配設されており、展開用縦セル26の上部におけるガス流入口部26aの周縁のガス分岐部49から離れた縁側は、周縁部30の上縁30cから後縁30b側に1/4円状の曲線としたガイド部31が形成されており(図2参照)、ガス分岐部49の後ガス流出口51から流出された膨張用ガスGは、このガイド部31に当たれば、円滑に、開口44、ガス流入口部26aを経て展開用縦セル26の下部26b側へ向うように案内される。
また、実施形態の場合、支持結合部43は、ガス分岐部49の後ガス流出口51からの膨張用ガスGを横セル27側より展開用縦セル26側に流し可能に、展開用縦セル26側の端部となる後端43aを、横セル27下方の前後方向に延びる横長厚さ規制部33における展開用縦セル26側の端部となる後端33c付近の上方位置まで、延設させている。
さらに、実施形態の場合、車内側支持材41と車外側支持材42とは、図4に示すように、周縁部30の上縁30cに結合される部位には、接続口部23(図2,4参照)の領域に配置される部位41c,42cも備え、また、下縁41b,42b側の一部が、幅広厚さ規制部34の後部34aと横長厚さ規制部33の二又部33aの上部との部位における車内側壁部21aと車外側壁部21bとの結合部位にも、結合されている。勿論、下縁41b,42b側の一部が、車内側壁部21aと車外側壁部21bとの結合部位に結合されていても、セル25の膨らむ領域内においては、車内側支持材41と車外側支持材42とは、車内側壁部21aと車外側壁部21bとに共に分離可能として配設されている。
実施形態の頭部保護エアバッグ20の製造について述べると、エアバッグ本体21の車内側壁部21aと車外側壁部21bとの内の例えば車外側壁部21bの内側面における周縁部30と厚さ規制部32との配置位置に、接着剤39を塗布する。ついで、支持結合部43の部位で結合させた車内側支持材41と車外側支持材42とを車外側壁部21bの所定位置に載せ、車内側支持材41における周縁部30と厚さ規制部32との配置位置に、接着剤39を塗布する。そして、車内側壁部21aを車外側壁部21bの上に重ねて、接着力が周縁部30と厚さ規制部32の全域に均等に発生するように、接着剤39の塗布部位を加圧する。その後、接着剤39の塗布部位における車内側壁部21a,車外側壁部21b相互を、縫合糸38を利用し、車内側支持材41と車外側支持材42とを共縫いしつつ、縫合する。さらに、周縁部30の前縁30aに連結部36を結合させれば、エアバッグ本体21を製造することができる。そしてさらに、インナチューブ47を接続口部23から挿入して、膨張本体部24の横セル27の上部の車内側支持材41と車外側支持材42との間に、前ガス流出口50を前方に向け、かつ、後ガス流出口51を後方に向けて、ガス分岐部49を配設し、接続口部23にガス導入部48を配設させれば、頭部保護エアバッグ20を製造することができる。
このように製造した頭部保護エアバッグ20の車両Vへの搭載を説明すると、まず、下縁20b側を上縁20a側に接近させるように、蛇腹折り等によって折り畳み、折り畳み完了時には、破断可能な図示しない折り崩れ防止用テープを巻いておく。さらに、取付ブラケット13を取付済みのインフレーター12を、エアバッグ本体21の接続口部23に位置するインナチューブ47のガス導入部48内に挿入するとともに、クランプ15を利用して、頭部保護エアバッグ20の接続口部23と接続させ、また、頭部保護エアバッグ20の各取付部35に取付ブラケット10を取り付ける。その後、各取付ブラケット10,13を、ボディ1側のインナパネル2の所定位置に配置させ、各取付孔35aを挿通させる等して、取付ボルト11,14を締結し、各取付ブラケット10,13をインナパネル2に固定すれば、頭部保護エアバッグ20をボディ1側のインナパネル2に固定することができる。
そして、インフレーター12に、所定のインフレーター作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を結線し、フロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッドライニング5をボディ1に取り付け、さらに、リヤピラーガーニッシュ6,センターピラーガーニッシュ7をボディ1に取り付ければ、頭部保護エアバッグ装置Mを、車両Vに搭載することができる。
頭部保護エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載後、インフレーター12が作動されれば、インフレーター12からの膨張用ガスGが、頭部保護エアバッグ20内に流入し、頭部保護エアバッグ20は、くるんでおいた図示しないテープを破断させ、さらに、フロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッドライニング5の下縁4a,5a側のエアバッグカバー9を押し開いて、下方へ突出しつつ、図1の二点鎖線に示すように、サイドウインドW1,W2やセンターピラー部CP,リヤピラー部RPの車内側を覆うように、大きく展開膨張することとなる。
そして、実施形態の頭部保護エアバッグ20では、膨張用ガスGの流入時、膨張用ガスGは、図2の二点鎖線に示すように、エアバッグ本体21の接続口部23に配置されたインナチューブ47のガス導入部48からガス分岐部49を経て、ガス分岐部49の前後両端に配設された前ガス流出口50と後ガス流出口51とからガス分岐部49の前後両側に流出されて、エアバッグ本体21の膨張本体部24が膨張する。その際、インナチューブ47のガス分岐部49は、図5のA,Bに示すように、車内側I、車外側O、及び、下縁49a側が、車内側支持材41、車外側支持材42、及び、支持結合部43によって、包まれるように、支持されることから、頭部保護エアバッグ20の膨張初期におけるぶれが抑えられ、頭部保護エアバッグ20は、サイドウインドW1,W2の上縁側から迅速に展開膨張して、サイドウインドW1,W2やセンターピラー部CP,リヤピラー部RPの車内側を覆うことができる。
また、車内側支持材41と車外側支持材42とは、セル25の膨らむ領域内において、図5のBに示すように、車内側壁部21aと車外側壁部21bとに共に分離可能として配設されており、膨張本体部24におけるインナチューブ47のガス分岐部49の直下近傍の横セル27でも、膨張本体部24の車内側壁部21aと車外側壁部21bとが、ともに、インナチューブ47、車内側支持材41、及び、車外側支持材42と結合されておらず、相互に離れることができることとなって、所定の厚さの保護エリアを容易に形成可能に膨張できる。
さらに、車内側支持材41と車外側支持材42との支持結合部43が、展開用縦セル26の上部に設けられたガス流入口部26a近傍まで延設させて、配設されており、図6のA,Bに示すように、ガス分岐部49から流出した膨張用ガスGを展開用縦セル26のガス流入口部26aへ迅速に案内させることができて、展開用縦セル26を迅速に下部26bまで展開させることができ、図7のA,Bに示すように、膨張本体部24の全体の展開を促進させ、さらに、膨張本体部24の全体の円滑な膨張完了を促進させることができる。
さらにまた、車内側支持材41と車外側支持材42とは、図2,4〜6に示すように、インナチューブ47のガス分岐部49の前後方向両側と下方とを越える形状として、ガス分岐部49近傍の膨張本体部24の車内側壁部21aと車外側壁部21bとの内周面側を覆える形状としており、ガス分岐部49の前後両端から流出する直後の高温・高圧の膨張用ガスGが、ガス分岐部49近傍の膨張本体部24の車内側壁部21aと車外側壁部21bとに直ちに接触することを防止でき、ガス分岐部49近傍の膨張本体部24自体の熱や圧力に対する耐久性を向上させることができる。
したがって、実施形態の頭部保護エアバッグ20では、頭部保護エアバッグ20の膨張初期におけるインナチューブ47のぶれを抑えることができ、かつ、膨張本体部24におけるインナチューブ47の直下のエリアに、厚く膨張させる保護エリアを設けることができて、さらに、膨張本体部24の全体の展開を促進させることができるとともに、インナチューブ47近傍の膨張本体部24自体の耐久性を向上させることができる。
また、実施形態では、展開用縦セル26の上部におけるガス流入口部26aの周縁のガス分岐部49から離れた後縁30b側には、ガス分岐部49からの膨張用ガスGを展開用縦セル26の下部26b側へ向うように案内可能なガイド部31が配設されている。このような構成では、車内側支持材41と車外側支持材42との相互の結合部位である支持結合部43に案内された膨張用ガスGが、ガイド部31により下向きに方向を変えられることから、円滑に展開用縦セル26の下部26b側に向かうこととなり、一層、展開用縦セル26の下部26bまでの展開を促進させることができる。
また、実施形態の場合、展開用縦セル26が、膨張本体部24の前後方向の少なくとも一方側の端部となる後縁24fに配設されていれば、迅速に展開を完了させ難い膨張本体部24の後縁24f側を、展開用縦セル26を利用して、迅速に展開させることができて、膨張本体部24の全体の迅速な展開完了を促進することができる。
さらに、実施形態では、支持結合部43が、ガス分岐部49からの膨張用ガスGを横セル27側より展開用縦セル26側に流し可能に、展開用縦セル26側の端部となる後端43aを、横セル27下方の前後方向に延びる横長厚さ規制部33における展開用縦セル26側の後端33c付近の上方位置まで、延設させており、ガス分岐部49の直下近傍に横セル27が配設されていても、展開用縦セル26に円滑に膨張用ガスGが流れて、膨張本体部24の全体の迅速な展開を確保することができる。ちなみに、このような横セル27が膨張本体部24に配設されている場合、支持結合部43が、展開用縦セル26側の端部である後端43aを、横セル27下方の横長厚さ規制部33における展開用縦セル26側の後端33cより、ガス分岐部49側に位置させて、短くしていては、展開用縦セル26よりも、横セル27に先に膨張用ガスGが流れて、膨張本体部24の下縁24bまでの展開を促進し難くしてしまう。さらに、実施形態の構成では、ガス分岐部49の直下近傍に、前後方向に延びて厚く膨らむ保護用セルとしての横セル27が配設されることから、ガス分岐部49の直下近傍に乗員の頭部が配置される車両に搭載される頭部保護エアバッグ20として、好適となる。
なお、実施形態では、展開用縦セル26を膨張本体部24の後方側の端部となる後縁24f側に配置させたが、頭部保護エアバッグ20の各部の配置を前後で入れ替えて、膨張本体部24の前縁24e(図2参照)側に展開用縦セル26を配設させてもよい。
勿論、図8の頭部保護エアバッグ20Aに示すように、膨張本体部24の前後方向の端部を除いた前後方向の略中央位置に、展開用縦セル26を配設させるように構成してもよい。この場合には、展開用縦セル26の上部に、ガス分岐部49からの膨張用ガスGを展開用縦セル26の下部26b側へ向うように案内可能なガイド部31A、例えば、車内側壁部21a,車外側壁部21bの相互の結合部位を、周縁部30の上縁30c側から斜め後方向の下方に延ばすように形成したガイド部31A、を配設することが好ましい。この場合、ガス分岐部49からの膨張用ガスGは、前後方向に沿って展開用縦セル26のガス流入口部26aを越えるように後方へ流れようとしても、ガイド部31Aにより下向きに方向を変えられることから、円滑に展開用縦セル26の下部26b側に向かうこととなり、展開用縦セル26の展開を促進させることができる。なお、図例のガイド部31Aは、展開用縦セル26(セル25G)とセル25Jとを区画する厚さ規制部32C(32)の上部側に配設されている。
本発明の一実施形態の頭部保護エアバッグが使用される頭部保護エアバッグ装置の車両搭載状態を車内側から見た概略正面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグの正面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグの膨張時の状態を示す断面図であり、図2のIII−III部位に対応する。 実施形態の頭部保護エアバッグの構成部材を示す分解図である。 実施形態の頭部保護エアバッグにおけるインナチューブのガス分岐部の直下付近の膨張状態を順に示す断面図であり、図2のV−V部位に対応する。 実施形態の頭部保護エアバッグにおける展開用縦セルの上部付近の膨張状態を順に示す断面図であり、図2のVI−VI部位に対応する。 実施形態の頭部保護エアバッグの車両搭載状態での膨張状態を車内側から見た概略正面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置の変形例を示す図である。
符号の説明
20・20A…頭部保護エアバッグ、
21…エアバッグ本体、
21a…車内側壁部、
21b…車外側壁部、
23…接続口部、
24…膨張本体部、
24a…(膨張本体部の)上縁、
24b…(膨張本体部の)下縁、
25・25A・25B・25C・25D・25E・25F・25G・25H・25I・25J…セル、
26…展開用セル、
26a…ガス流入口部、
27…(保護用セル)横セル、
31・31A…ガイド部、
32・32A・32B・32C…厚さ規制部、
33…横長厚さ規制部、
33c…後端、
34…幅広厚さ規制部、
41…車内側支持材、
42…車外側支持材、
43…支持結合部、
43a…後端、
47…インナチューブ、
48…ガス導入部、
49…ガス分岐部、
50…前ガス流出口、
51…後ガス流出口、
V…車両、
W1・W2…(窓)サイドウインド、
G…膨張用ガス、
M…頭部保護エアバッグ装置。

Claims (4)

  1. 窓の車内側の上縁側に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時、前記窓の車内側を覆うように展開膨張する構成として、
    膨張用ガスを流入させて、前記窓を覆うように膨らむ膨張本体部、及び、該膨張本体部の上縁から上方へ突出して、膨張用ガスを供給するインフレーターと接続される筒状の接続口部、を有したエアバッグ本体と、
    前記接続口部に挿入されるガス導入部、及び、該ガス導入部の下端から前後方向に沿って延びて前記膨張本体部内の上縁側に挿入されるガス分岐部、を有して、前記膨張本体部を膨張可能に、前記インフレーターからの膨張用ガスを、前記ガス導入部と前記ガス分岐部とを経て、前記ガス分岐部の前後両端に設けられたガス流出口から前後両側へ流出させるインナチューブと、
    を備えて構成され、
    前記膨張本体部が、それぞれ、膨張用ガスの流入時に車内側壁部と車外側壁部との間を離すように膨らむとともに、前記車内側壁部と前記車外側壁部とを連結して膨張時の厚さを規制可能な複数の厚さ規制部により区画される複数のセルを配設させて構成される頭部保護エアバッグであって、
    前記エアバッグ本体が、
    前記車内側壁部と前記車外側壁部とにおける前記エアバッグ本体の外周縁の部位相互と前記厚さ規制部の部位相互とを結合させて形成する結合バッグとして構成され、
    前記インナチューブの前記ガス分岐部の配置位置を含めた前記ガス分岐部の直下付近のエリアに、複数のセルの内の少なくとも一つのセルを配設させ、
    前記インナチューブの前記ガス分岐部の前後方向両側と下方とを越える形状として、前記エアバッグ本体内の前記ガス分岐部の車内側と車外側との位置に、それぞれ配設される可撓性を有したシート状の車内側支持材と車外側支持材とを備え、さらに、
    前記インナチューブのガス分岐部の前後方向の少なくとも一方側における前記ガス分岐部から離れた位置に、前記複数のセルの内の一つであって、膨張用ガスの流入当初に前記膨張本体部を下縁まで展開可能に、前記膨張本体部の上縁側から下縁側に延びる展開用縦セルを、配設させて構成され、
    前記車内側支持材と前記車外側支持材とが、
    上縁側を、前記エアバッグ本体の外周縁の上縁側における前記接続口部付近の前記車内側壁部と前記車外側壁部との結合部位に結合させるとともに、前記セルの膨らむ領域内において、前記車内側壁部と前記車外側壁部とに共に分離可能として配設され、さらに、膨張用ガスの流入時における前記インナチューブのガス分岐部を支持可能に、少なくとも前記展開用縦セル側の前記ガス分岐部の下方となる下縁側に、相互に結合させた支持結合部を配設させ、
    該支持結合部が、該支持結合部によって前記ガス分岐部から流出した膨張用ガスを前記展開用縦セルの上部に設けられたガス流入口部へ案内可能に、前記ガス流入口部近傍まで延設させて、配設されていることを特徴する頭部保護エアバッグ。
  2. 前記展開用縦セルの上部における前記ガス流入口部の周縁の前記ガス分岐部から離れた縁側に、前記ガス分岐部からの膨張用ガスを前記展開用縦セルの下部側へ向うように案内可能なガイド部が、配設されていることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ。
  3. 前記展開用縦セルが、前記膨張本体部の前後方向の少なくとも一方側の端部に配設されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の頭部保護エアバッグ。
  4. 前記インナチューブの前記ガス分岐部の配置位置を含めた前記ガス分岐部の直下付近のエリアに配設される前記膨張本体部の前記セルが、前後方向に延びる厚さ規制部の上方に配置され、前記展開用縦セルの上部と連通して前後方向に延びる横セルとして、構成され、
    前記支持結合部が、前記ガス分岐部からの膨張用ガスを前記横セル側より前記展開用縦セル側に流し可能に、前記展開用縦セル側の端部を、前記横セル下方の前後方向に延びる前記厚さ規制部における前記展開用縦セル側の端部付近の上方位置まで、延設させていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の頭部保護エアバッグ。
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