JP2007330648A - 食器洗い機付き厨房装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単で信頼性のある構成で、キッチンのシンク部側から逆流する排水が食器洗い機内部に浸入するのを確実に防止することができる。
【解決手段】シンク部3を有するキッチン2と、前記キッチン2に取り付けられると共に洗浄槽4を有する食器洗い機本体1と、前記洗浄槽4と前記シンク部3とを連通する排水経路12を備え、前記排水経路12の一部にフロート式の逆止弁18を配置したもので、キッチン2のシンク部3側から逆流して排水経路12内に流れ込もうとする排水が多い場合は勿論、少ない場合でも、逆止弁18のフロート19が逆流してきた排水で浮き上がって、排水経路12を遮断することによりシールし、食器洗い機本体1内に排水が流れ込むのを未然に、かつ確実に防止することができる。
【選択図】図1
【解決手段】シンク部3を有するキッチン2と、前記キッチン2に取り付けられると共に洗浄槽4を有する食器洗い機本体1と、前記洗浄槽4と前記シンク部3とを連通する排水経路12を備え、前記排水経路12の一部にフロート式の逆止弁18を配置したもので、キッチン2のシンク部3側から逆流して排水経路12内に流れ込もうとする排水が多い場合は勿論、少ない場合でも、逆止弁18のフロート19が逆流してきた排水で浮き上がって、排水経路12を遮断することによりシールし、食器洗い機本体1内に排水が流れ込むのを未然に、かつ確実に防止することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、食器等に洗浄水を噴射して洗浄する食器洗い機付きの厨房装置に関するものである。
従来の一般的な食器洗い機付き厨房装置は、図5に示すように構成されていた。以下、その構成について説明する。
図5において、1は、給排水が行ないやすいように、キッチン2のシンク部3の近傍に併設された食器洗い機本体である。また、図5では、排水経路12及び食器洗い機本体1の扉1aを横向きに図示しているが、これは、理解しやすくするためのものであり、実際は、食器洗い機本体1の前面とシンク部3側との関係が異なっている。
食器洗い機本体1は、内部に食器15を出し入れし、洗浄するための洗浄槽4を設けていて、洗浄槽4内へは、給水弁5により水または湯を供給するようにしている。ここで、その洗浄水の供給は、水位センサ(図示せず)を利用して適切な水位に設定し、給水弁5からの給水を自動的に止めるようになっている。
洗浄槽4の底部には排水孔6を設け、この排水孔6に連通すると共にモータ7aによって駆動される洗浄ポンプ7が取り付けられ、この洗浄ポンプ7により、洗浄水を洗浄槽4の内部で循環するようにしている。また、排水孔6には、残さいを捕集する残さいフィルター8が設けられている。また、洗浄槽4の近傍には、乾燥ファン9を設けていて、洗浄槽4へ風が送れるように構成している。洗浄槽4の前面には排気を排出する排気口10を設けている。また、洗浄槽4には、排水を機外へ排出する排水ポンプ11と、排水を外部に導く排水経路12が取り付けられている。排水経路12の一端は、キッチン2のシンク部3に取り付けられていて、その途中にオーバーフロー水受け13を設けている。17は、シンク部3に取り付けられたフィルターである。
上記のように構成された従来の食器洗い機付き厨房装置の動作を説明する。
洗浄槽4内に供給された洗浄水は、残さいフィルター8を通過して洗浄ポンプ7に吸い込まれ、洗浄ポンプ7より洗浄槽4の内底部に設けた洗浄ノズル14に供給される。洗浄ノズル14から噴射された洗浄水は、食器15を洗浄した後、再び排水孔6に戻るという経路で循環する。この際、食器15から脱落した残さい等は、洗浄水とともに残さいフィルター8に流入し、この残さいフィルター8を通過できない大きさの残さいは、残さいフィルター8で捕集される。残さいフィルター8の目は、シンク部3に設けたフィルター17の目より大きく、残さいフィルター8を通過した細かい残さいは、フィルター17で捕集されることになる。
また、洗浄ノズル14と洗浄槽4の底部との間には、洗浄水加熱用のヒータ16を装備し、洗浄ノズル14の上方には、食器15を整然と配置でき、洗浄水が効果的に食器15に噴射されるように構成された食器かご15aを設置して効率的に洗浄を行っている。洗い、すすぎ行程において食器15を洗浄した後、汚れた洗浄水は、排水経路12を通って排出される。このとき排水経路12を経て、キッチン2のシンク部3へ残さいを含む排水が排出されるが、残さいフィルター8の目が大きいために、残さいフィルター8の目より小さな残さいが排出される。
ここで、残さいフィルター8の目より小さい残さいが排出されるために、小さい残さいが残さいフィルター8の目を隙間なく詰まらせ、洗浄ポンプ7に供給される水が減ることにより、洗浄ポンプ7の能力が低下することはない。そして、シンク部3に設けた、残さいフィルター8より小さい目のフィルター17を通って排水される。フィルター17は、配管を詰まらせるような残さいを通過させることはない。
また、シンク部3から逆流する水は、オーバーフロー水受け13により、通常の使用状態では食器洗い機本体1側に流れるのを防止することができる。また乾燥行程においては、最終加熱すすぎを高温で行い、洗浄槽4内を高温に保つことにより、食器15に熱をもたせ、乾燥し易くする。さらに、洗浄槽4内に、乾燥ファン9によって供給された風は、洗浄槽4内のヒータ16により暖められ、洗浄槽4内に配置された食器15に残った水滴を蒸発させる。水分を含んだ温風は、洗浄槽4内を充満しながら、洗浄槽4に設けた排気口10より機外へ排出させる。乾燥行程初期は高温の蒸気が大量に発生し、時間経過とともに徐々に蒸気が減少し、より乾燥した排気が排出されていく(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−49424号公報
しかしながら、このような従来の食器洗い機付き厨房装置の構成では、キッチン2のシンク部3に設けたフィルター17が目詰まりした場合や、シンク部3内に一度に大量の水を流した場合などにおいて、排水が逆流し、キッチン2のシンク部3の取り付けたオーバーフロー水受け13の取り付け位置より逆流した排水の水位が高くなると、排水が食器洗い機本体1の中に浸入するという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、簡単で信頼性の高い構成で、キッチンのシンク部からの排水が食器洗い機内部へ逆流するのを確実に防止することができる食器洗い機付き厨房装置を提供することを目的としている。
上記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗い機付き厨房装置は、シンク部を有するキッチンと、前記キッチンに取り付けられると共に洗浄槽を有する食器洗い機と、前記洗浄槽と前記シンク部とを連通する排水経路を備え、前記排水経路の一部にフロート式の逆止弁を配置したもので、キッチンのシンク部側から逆流して排水経路内に流れ込もうとする排水が多い場合は勿論、少ない場合でも、逆止弁のフロートが逆流してきた排水で浮き上がって、排水経路を遮断することによりシールし、食器洗い機内に排水が流れ込むのを未然に、かつ確実に防止することができる。
本発明の食器洗い機付き厨房装置は、キッチンのシンク部側から逆流する排水が多い場合でも、逆止弁のフロートが確実に浮き上がって排水経路を遮断するので、排水が食器洗い機内部に流れ込むのを未然に、かつ確実に防止することができるものである。
第1の発明は、シンク部を有するキッチンと、前記キッチンに取り付けられると共に洗浄槽を有する食器洗い機と、前記洗浄槽と前記シンク部とを連通する排水経路を備え、前記排水経路の一部にフロート式の逆止弁を配置したもので、キッチンのシンク部側から逆流して排水経路内に流れ込もうとする排水が多い場合は勿論、少ない場合でも、逆止弁のフロートが逆流してきた排水で浮き上がって、排水経路を遮断することによりシールし、食器洗い機内に排水が流れ込むのを未然に、かつ確実に防止することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の逆止弁は、略球形のフロートと、食器洗い機側でかつ前記フロートの略上方に配置され、前記フロートが浮き上がったときに前記フロートで密閉されるシール部材とを備えたもので、キッチンのシンク部側から逆流する排水により、フロートが浮き上がり、シール部材が密閉されることにより排水経路がシールされるもので、簡単で信頼性の高い構成で、逆流する排水量に関係なく食器洗い機に排水が流れ込んだりするのを未然に防止することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の排水経路の逆止弁より食器洗い機側の一部を、前記食器洗い機側が上になるように傾斜させたもので、キッチンのシンク部側から排水が食器洗い機側へ逆流した場合、逆止弁が作用する前に若干の水が逆止弁より食器洗い機側に浸入した場合においても、排水経路の一部が食器洗い機側が上になるように傾斜しているため、食器洗い機に排水が流入することがなく安心して使用することができる。
第4の発明は、第1〜3のいずれか一つの発明の逆止弁を、排水経路のシンク部側出口に配置したもので、キッチンのシンク部側から食器洗い機側に排水が逆流する場合、排水経路のシンク部側出口、すなわちシンク部近傍で、逆止弁により排水の浸入が阻止されて、排水経路内に排水が通らないため、食器洗い機内部への排水の逆流を確実に防止すると共に、手入れしづらい排水経路内を汚すことがなく、衛生的である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における食器洗い機付き厨房装置の縦断面図、図2は、同食器洗い機付き厨房装置の要部断面斜視図、図3、4は同食器洗い機付き厨房装置の要部断面部である。なお、上記従来例における食器洗い機付き厨房装置と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施の形態における食器洗い機付き厨房装置の縦断面図、図2は、同食器洗い機付き厨房装置の要部断面斜視図、図3、4は同食器洗い機付き厨房装置の要部断面部である。なお、上記従来例における食器洗い機付き厨房装置と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
図1において、本実施の形態における食器洗い機付き厨房装置は、キッチン2と、そのキッチン2のシンク部3に併設された食器洗い機本体1より構成されている。食器洗い機本体1の内部には、食器15を洗浄する洗浄槽4が設けられている。洗浄槽4の側面に設置した排水ポンプ11は、排水経路12につながっている。排水経路12は、洗浄槽4側から順に配設された排水経路12aと、排水経路12bと、排水経路12cから構成され、排水経路12cは、キッチン2のシンク部3aにつながっている。また、排水経路12bの中には、フロート式の逆止弁18が設けられている。
図2、3、4、に示すように、前記逆止弁18は、略球形のフロート19と、フロート19が排水経路12b内を転がっていかないように、その位置を保持するためのリブ20と、フロート19の上方に位置し、フロート19が浮き上がってきたときにそのフロート19で密閉されるシール部材21から構成されている。また、フロート19が下がっているとき、排水経路12bの流路が十分確保されるように配置している。さらに、食器洗い機本体1からの排水でフロート19が浮かないように、シンク部3との接続部3aの方向へは十分に排水が抜けるようにしている。
上記のように構成された食器洗い機付き厨房装置の動作、作用について説明する。
洗浄槽4内に、給水弁5より給水された水が洗浄ポンプ7により洗浄ノズル14に送られ、洗浄槽4内に設置した食器15を洗浄する。洗い、すすぎ行程で使用され、汚れた水は、排水ポンプ11により、スムーズにシンク部3に排水される。
食器洗い機本体1の通常の運転時には、図3に示すようにフロート19が下がっており、汚れた水は、排水ポンプ11により、スムーズにシンク部3に排水される。
排水には、食器洗い機本体1の中にある残さいフィルター8の網の目より細かい残さいが含まれていて、キッチン2のシンク部3に取り付けたフィルター17により細かい残さいが回収される。また、シンク部3に排水された水を外部に排出する配管22内に異物が詰まって排水できないような場合や、フィルター17が目詰まりした場合や、キッチン2のシンク部3に大量の水が一度に捨てられた場合、本来シンク部3から配管22内に流れ込むべき水が、排水経路12内に流れ込む。
すると、図4に示すように、排水経路12b内に設けたフロート19が、シンク部3側から排水経路12内に流れ込んできた排水によって得られた浮力により、その排水の流量速度に遅れることなく浮き上がって上昇し、排水経路12b内に設置したシール部材21に球形をしたフロート19が多少転がりながら、その位置を決め、確実にシールすることにより、シンク部3からの排水の食器洗い機内部への逆流防止が可能となる。
また、本実施の形態では、図1に示すように、排水経路12bを、食器洗い機本体1側が上になるように傾斜させてあるので、逆止弁が18が働く前に排水経路12内に少量の水が浸入した場合でも、食器洗い機本体1内部にその排水が逆流することはない。
以上のように、本実施の形態によれば、排水経路12に逆止弁18を設けたことにより、キッチン2の排水用の配管22内やフィルター17に異物が詰まって排水できない場合や、シンク部3に一度に大量の水が捨てられた場合でも、簡単で信頼性の高い構成で、シンク部3側から逆流する排水が食器洗い機本体1内部に浸入することを確実に防止することができる。
なお、特に図示しないが、逆止弁18を、排水経路12のシンク部3側出口、すなわち排水経路12cの出口部に配置すれば、排水がキッチン2のシンク部3から食器洗い機本体1側に逆流する場合、排水経路12cの出口部で排水の逆流が阻止され排水経路12内を排水が通ることがないため、手入れしづらい排水経路12内を汚すことがなく、衛生的である。
以上のように、本発明にかかる食器洗い機付き厨房装置は、排水経路にフロート式の逆止弁を配置したため、簡単で信頼性の高い構成で、キッチンのシンク部側から逆流する排水を食器洗い機内部に流れ込むことを未然にしかも確実に防止することができるもので、食器洗い機付き厨房装置に広く適用できる。
1 食器洗い機本体
2 キッチン
3 シンク部
4 洗浄槽
12 排水経路
15 食器
19 フロート
21 シール部材
22 配管
2 キッチン
3 シンク部
4 洗浄槽
12 排水経路
15 食器
19 フロート
21 シール部材
22 配管
Claims (4)
- シンク部を有するキッチンと、前記キッチンに取り付けられると共に洗浄槽を有する食器洗い機と、前記洗浄槽と前記シンク部とを連通する排水経路を備え、前記排水経路の一部にフロート式の逆止弁を配置した食器洗い機付き厨房装置。
- 逆止弁は、略球形のフロートと、食器洗い機側でかつ前記フロートの略上方に配置され、前記フロートが浮き上がったときに前記フロートで密閉されるシール部材とを備えた請求項1に記載の食器洗い機付き厨房装置。
- 排水経路の逆止弁より食器洗い機側の一部を、前記食器洗い機側が上になるように傾斜させた請求項1または2に記載の食器洗い機付き厨房装置。
- 逆止弁を、排水経路のシンク部側出口に配置した請求項1〜3のいずれか1項に記載の食器洗い機付き厨房装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006168326A JP2007330648A (ja) | 2006-06-19 | 2006-06-19 | 食器洗い機付き厨房装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006168326A JP2007330648A (ja) | 2006-06-19 | 2006-06-19 | 食器洗い機付き厨房装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007330648A true JP2007330648A (ja) | 2007-12-27 |
Family
ID=38930664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006168326A Pending JP2007330648A (ja) | 2006-06-19 | 2006-06-19 | 食器洗い機付き厨房装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007330648A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104264749A (zh) * | 2014-09-28 | 2015-01-07 | 邱广三 | 一种集成水洗柜 |
CN112031092A (zh) * | 2019-06-04 | 2020-12-04 | 宁波方太厨具有限公司 | 一种用于双水槽的排水装置 |
-
2006
- 2006-06-19 JP JP2006168326A patent/JP2007330648A/ja active Pending
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CN112031092A (zh) * | 2019-06-04 | 2020-12-04 | 宁波方太厨具有限公司 | 一种用于双水槽的排水装置 |
CN112031092B (zh) * | 2019-06-04 | 2022-03-18 | 宁波方太厨具有限公司 | 一种用于双水槽的排水装置 |
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