JP7271928B2 - 浴槽洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、浴槽洗浄装置に関する。
浴槽を自動で洗浄する浴槽洗浄装置が知られている(特許文献1)。このような浴槽洗浄装置は、浴槽の内壁面に洗剤や水(湯)などを散布することで、浴槽の内壁面を自動で洗浄することができる。
特開平10-66659号公報
従来、洗剤を水で希釈した洗剤水をノズルから浴槽の内壁面等に向けて噴出させ、その噴出した洗剤水を回収して再度浴槽内に向けて噴出する浴槽洗浄装置が知られている。例えば、特許文献1の浴槽洗浄装置では、浴槽内で生成した洗剤水を循環させ、繰り返しノズルから噴出させることで浴槽内の洗浄が行われるように構成されている。これにより、浴槽内を洗浄することを可能としながらも、洗剤水の消費量を抑えることができる。
ここで、浴槽内に向けてノズルから噴出させた洗剤水を回収して、その回収した洗剤水を再度浴槽内に向けてノズルから噴出させる構成(回収式)では、一度洗浄に使用した洗剤水を回収するため、回収時に垢や塵等の汚れが回収流路に侵入することが考えられる。回収流路に汚れが侵入すると、ポンプの機能低下や回収流路の閉塞を起こし、洗剤水の回収率が低下し、その結果洗浄力が低下するという問題がある。
特許文献1では、洗剤水を循環させるためのポンプの吸引側に湯垢や塵等を濾過するフィルターを備えているため、回収式の構成としながらもポンプが湯垢や塵等を吸引することを防ぐこともできる。しかし、特許文献1のようにフィルターを設けたとしても、フィルターに汚れが堆積してしまい、回収流路が閉塞されるという問題がある。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、フィルターへの汚れの堆積を抑制し、回収流路の閉塞を抑制できる浴槽洗浄装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、洗剤を貯留する洗剤タンクと、前記洗剤タンクから供給される洗剤と給水源から供給される水とを混合して洗剤水を生成する洗剤混合部と、前記洗剤水を浴槽の内壁面に向けて噴出する洗浄ノズルと、前記洗剤混合部と前記洗浄ノズルとを接続する洗浄流路と、前記浴槽に設けられ、回収口を有する排水部材と、前記回収口から回収された前記洗剤水を、前記洗剤タンクと前記洗浄ノズルとの間に戻すための回収流路と、前記回収流路上に設けられるフィルターと、前記フィルターを水により洗浄するフィルター洗浄部と、前記フィルター洗浄部を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする浴槽洗浄装置である。
この浴槽洗浄装置によれば、フィルターを洗浄するフィルター洗浄部を設けることで、フィルターに汚れが付着したとしてもフィルター洗浄部によりフィルターを洗浄することができる。そのため、フィルターにより汚れの侵入を抑制しながらも、フィルターに汚れが堆積することで回収流路が閉塞されることを抑制できる。その結果、洗剤水の回収率の低下を抑制することができ、汚れによる洗浄力の低下を抑制することができる。また、人によるフィルターのメンテナンスを不要にする、または、フィルターのメンテナンスの頻度を低減することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記フィルター洗浄部は、前記洗剤水の回収時における下流側から上流側に向かって前記回収流路内に水を流すことで前記フィルターを洗浄することを特徴とする浴槽洗浄装置である。
この浴槽洗浄装置によれば、洗剤水の回収時における下流側から上流側に向かって回収流路内に水を流すことで、フィルターに付着した汚れを水の流れにより除去し、排出することができる。これにより、フィルターに汚れが堆積することで回収流路が閉塞されることを抑制できる。
第3の発明は、第2の発明において、前記洗剤タンクと前記洗剤混合部とを接続する洗剤流路をさらに備え、前記フィルター洗浄部は、ポンプを有し、前記ポンプは、前記洗剤流路、前記洗浄流路、及び前記回収流路のいずれかにおいて、前記フィルターと前記ノズルとの間に設けられることを特徴とする浴槽洗浄装置である。
この浴槽洗浄装置によれば、フィルター洗浄部がポンプを有することで、フィルターの洗浄時において、勢いよく水を逆流させることができる。これにより、フィルターに付着した汚れをより容易に除去することができる。
第4の発明は、第2または第3の発明において、前記フィルター洗浄部は、前記フィルターの洗浄時において、前記フィルターを洗浄する水の流れの方向、前記フィルターを洗浄する水の速度、及び前記フィルターを洗浄する水の流量の少なくともいずれかを変化させることを特徴とする浴槽洗浄装置である。
この浴槽洗浄装置によれば、フィルターの洗浄時において、フィルターを洗浄する水の流れの方向、フィルターを洗浄する水の速度、及びフィルターを洗浄する水の流量の少なくともいずれかを変化させることで、フィルターの汚れに対し多方向から動きを加えることができる。これにより、より確実にフィルターに付着した汚れを除去することができ、フィルターに汚れが堆積することで回収流路が閉塞されることをより確実に抑制できる。
第5の発明は、第1~第4のいずれか1つの発明において、前記排水部材は、前記浴槽の排水部に設けられ、排水口をさらに有し、前記排水口及び前記回収口は、前記排水部において開口することを特徴とする浴槽洗浄装置である。
この浴槽洗浄装置によれば、排水部材が浴槽の排水部において開口する(すなわち、互いに近接した位置に設けられる)排水口と回収口とを有することで、フィルター洗浄時にフィルターから除去され回収口から流れ出た汚れをすぐに排水口に排出することができる。これにより、汚れがフィルターに再付着することを抑制できる。
第6の発明は、第1~第5のいずれか1つの発明において、前記制御部は、前記洗浄ノズルから前記洗剤水を噴出させる本洗浄モードと、前記本洗浄モードよりも後に実行され、前記洗浄ノズルから水を噴出させるすすぎモードと、を実行可能であり、前記制御部は、前記本洗浄モードよりも前に、前記フィルター洗浄部による前記フィルターの洗浄を実行することを特徴とする浴槽洗浄装置である。
この浴槽洗浄装置によれば、本洗浄モードよりも前に、フィルター洗浄部によるフィルターの洗浄を実行することで、フィルターの汚れが抑制された状態で本洗浄モードを実行することができる。そのため、本洗浄モードで洗剤水を回収する際に、汚れの侵入を防止しつつ、より確実に回収流路から洗剤水を回収することができる。
第7の発明は、第1~第6のいずれか1つの発明において、前記制御部は、前記洗浄ノズルから前記洗剤水を噴出させる本洗浄モードと、前記本洗浄モードよりも後に実行され、前記洗浄ノズルから水を噴出させるすすぎモードと、を実行可能であり、前記制御部は、前記本洗浄モードよりも後に、前記フィルター洗浄部による前記フィルターの洗浄を実行することを特徴とする浴槽洗浄装置である。
この浴槽洗浄装置によれば、本洗浄モードよりも後に、フィルター洗浄部によるフィルターの洗浄を実行することで、本洗浄モードの実行中にフィルターについた汚れを時間をあけすぎることなく、除去することができる。そのため、より確実にフィルターに蓄積した汚れを除去することができる。
第8の発明は、第1~第7のいずれか1つの発明において、前記制御部は、前記洗浄ノズルから前記洗剤水を噴出させる本洗浄モードと、前記本洗浄モードよりも後に実行され、前記洗浄ノズルから水を噴出させるすすぎモードと、を実行可能であり、前記制御部は、前記すすぎモード中に、前記フィルター洗浄部により、前記洗剤水の回収時における下流側から上流側に向かって前記回収流路内に水を流すことを特徴とする浴槽洗浄装置である。
この浴槽洗浄装置によれば、すすぎモード中に、フィルター洗浄部により、洗剤水の回収時における下流側から上流側に向かって回収流路内に水を流すことで、フィルターにおいても下流側から上流側に向かう水の流れを生じさせることができる。フィルターにおいて下流側から上流側に向かう水の流れが生じることで、浴槽に付着していた汚れがすすぎモードにおいて排出される液体に含まれている場合にも、フィルターから汚れを遠ざけることができる。したがって、浴槽に付着していた汚れが、すすぎモード中にフィルターに付着することを抑制できる。
第9の発明は、第1~第8のいずれか1つの発明において、前記制御部は、前記洗浄ノズルから前記洗剤水を噴出させる本洗浄モードと、前記本洗浄モードよりも前に実行され、前記洗浄ノズルから水を噴出させる前洗浄モードと、を実行可能であり、前記制御部は、前記前洗浄モード中に、前記フィルター洗浄部により、前記洗剤水の回収時における下流側から上流側に向かって前記回収流路内に水を流すことを特徴とする浴槽洗浄装置である。
この浴槽洗浄装置によれば、前洗浄モード中に、フィルター洗浄部により、洗剤水の回収時における下流側から上流側に向かって回収流路内に水を流すことで、フィルターにおいても下流側から上流側に向かう水の流れを生じさせることができる。フィルターにおいて下流側から上流側に向かう水の流れが生じることで、浴槽に付着していた汚れが前洗浄モードにおいて排出される液体に含まれている場合にも、フィルターから汚れを遠ざけることができる。したがって、浴槽に付着していた汚れが、前洗浄モード中にフィルターに付着することを抑制できる。
本発明の態様によれば、フィルターへの汚れの堆積を抑制し、回収流路の閉塞を抑制できる浴槽洗浄装置が提供される。
実施形態に係る浴槽洗浄装置を模式的に表す説明図である。 図2(a)及び図2(b)は、実施形態に係る浴槽洗浄装置の排水部材を模式的に表す斜視図及び断面図である。 実施形態に係る浴槽洗浄装置の排水部材の一部を模式的に表す側面図である。 実施形態に係る浴槽洗浄装置の排水部材の一部を模式的に表す斜視図である。 図5(a)及び図5(b)は、実施形態に係る浴槽洗浄装置のフィルター周辺を模式的に表す斜視図及び断面図である。 図6(a)及び図6(b)は、実施形態に係る浴槽洗浄装置のフィルターを模式的に表す斜視図及び側面図である。 図7(a)及び図7(b)は、実施形態に係る浴槽洗浄装置のフィルターを模式的に表す平面図である。 実施形態の変形例に係る浴槽洗浄装置を模式的に表す説明図である。 実施形態に係る浴槽洗浄装置の動作を表すフローチャートである。 実施形態の変形例に係る浴槽洗浄装置のフィルター周辺を模式的に表す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る浴槽洗浄装置を模式的に表す説明図である。
図1に表したように、浴槽洗浄装置200は、洗剤タンク10と、洗剤混合部20と、洗浄ノズル30と、制御部40と、排水部材50と、を備える。浴槽洗浄装置200は、浴槽100に設置される。
洗剤タンク10は、浴槽100のリムの上面に設けられた洗剤投入口135と接続されており、洗剤投入口135から投入された洗剤を貯留する。洗剤タンク10には、フロートスイッチなどの水位検知部11が設けられる。
洗剤混合部20は、洗剤タンク10及び給水源WSの下流に設けられる。洗剤混合部20は、洗剤タンク10から供給される洗剤と給水源WSから供給される水とを混合して洗剤水を生成する。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加熱されたお湯も含むものとする。つまり、給水源WSは、給湯器を有していてもよい。
洗剤混合部20は、例えば、洗剤水を貯留するタンクである。洗剤混合部20は、洗浄ノズル30から洗剤水を噴出する際には洗剤水を貯留し、洗浄ノズル30から水を噴出する際には水を貯留する。洗剤混合部20には、フロートスイッチなどの水位検知部21が設けられる。なお、洗剤混合部20は、ベンチュリ管などであってもよい。
洗剤タンク10と洗剤混合部20との間には、洗剤流路15が設けられる。洗剤流路15は、洗剤タンク10と洗剤混合部20とを接続する。洗剤流路15には、開閉弁16と、流量調整部17と、ポンプ18と、逆流防止部19と、が設けられる。
開閉弁16は、例えば、電磁弁である。開閉弁16は、洗剤混合部20への洗剤の供給を制御する。開閉弁16を開状態にすることで、洗剤タンク10に貯留された洗剤が洗剤混合部20に供給される。開閉弁16を閉状態にすることで、洗剤タンク10から洗剤混合部20への洗剤の供給が停止される。
流量調整部17は、開閉弁16の下流に設けられる。流量調整部17は、例えば、オリフィスである。流量調整部17は、洗剤流路15を流れる洗剤の流量を調整する。流量調整部17は、必要に応じて設けられ、省略可能である。なお、洗剤流路15における「下流」は、洗剤タンク10から洗剤混合部20に向かって液体が流れる場合における下流(すなわち、洗剤混合部20側)である。
ポンプ18は、開閉弁16及び流量調整部17の下流に設けられる。ポンプ18は、洗剤流路15内の洗剤を洗剤混合部20に送液する。
逆流防止部19は、開閉弁16と流量調整部17との間に設けられる。逆流防止部19は、ポンプ18側から開閉弁16側への液体の逆流を抑制する。逆流防止部19は、例えば、逆止弁である。
給水源WSと洗剤混合部20との間には、給水流路25が設けられる。給水流路25は、給水源WSと洗剤混合部20とを接続する。給水流路25には、開閉弁26と、流量調整部27と、が設けられる。
開閉弁26は、例えば、電磁弁である。開閉弁26は、洗剤混合部20への水の供給を制御する。開閉弁26を開状態にすることで、給水源WSからの水が洗剤混合部20に供給される。開閉弁26を閉状態にすることで、給水源WSから洗剤混合部20への水の供給が停止される。
流量調整部27は、開閉弁26の下流に設けられる。流量調整部27は、例えば、定流量弁である。流量調整部27は、給水流路25を流れる水の流量を調整する。なお、給水流路25における「下流」は、給水源WSから洗剤混合部20に向かって液体が流れる場合における下流(すなわち、洗剤混合部20側)である。
洗浄ノズル30は、浴槽100の内壁面110に設けられる。より具体的には、洗浄ノズル30は、浴槽100の内壁面110の最下部に位置する内底面111、または、内底面111よりも上方に位置する内側壁面112に設けられる。洗浄ノズル30は、液体(洗剤水または水)を浴槽100の内壁面110(内側壁面112)に向けて噴出する。洗浄ノズル30は、モータ32により鉛直方向を軸に(すなわち、水平方向に)回転可能に設けられている。
洗剤混合部20と洗浄ノズル30との間には、洗浄流路35が設けられる。洗浄流路35は、洗剤混合部20と洗浄ノズル30とを接続する。洗浄流路35には、噴出制御部36と、逆流防止部37と、が設けられる。
噴出制御部36は、洗浄ノズル30からの液体の噴出を制御する。噴出制御部36は、洗剤混合部20の下流に設けられる。噴出制御部36は、例えば、ポンプである。噴出制御部36は、電磁弁などの開閉弁であってもよい。この場合、洗剤混合部20をベンチュリ管にする、洗剤混合部20がタンクの場合はその位置を高くしヘッド圧を大きくするなど、液体を洗浄ノズル30へ圧送する圧送手段を備える。なお、洗浄流路35における「下流」は、洗剤混合部20から洗浄ノズル30に向かって液体が流れる場合における下流(すなわち、洗浄ノズル30側)である。
逆流防止部37は、噴出制御部36の下流に設けられる。逆流防止部37は、洗浄ノズル30から洗剤混合部20への洗剤水や水、排水などの逆流を抑制する。逆流防止部37は、例えば、逆止弁である。逆流防止部37は、電磁弁などの開閉弁であってもよい。逆流防止部37は、複数設けられてもよい。
浴槽100の内底面111には、浴槽100内の液体を排出するための排水部115が設けられる。排水部115は、内底面111から下方に向かって延び、上下方向に貫通する筒状の部分である。浴槽100の内底面111は、排水部115に向かって下方傾斜している。このような下方傾斜を設けることで、浴槽100内の液体を内底面111に沿って排水部115に導くことができる。
排水部材50は、浴槽100の排水部115に設けられる。排水部材50は、排水口51と回収口52とを有する。排水口51及び回収口52は、排水部115において開口する。つまり、排水口51及び回収口52は、互いに近接した位置に設けられている。排水口51及び回収口52を互いに近接した位置に設けることで、排水性能と回収性能とを両立させることができる。
排水口51及び回収口52は、排水部115に流入した液体を排水側と回収側とに分ける。すなわち、排水部115に流入した液体のうち排水口51に流れた液体は、浴槽洗浄装置200の外部に排出される。一方、排水部115に流入した液体のうち回収口52に流れた液体は、回収口52から浴槽洗浄装置200の内部に戻される(回収される)。排水部材50については、後述する。
浴槽洗浄装置200は、回収口52から回収された液体(洗剤水)を、洗剤タンク10と洗浄ノズル30との間に戻すための回収流路55を有する。回収流路55の一端は、排水部115(回収口52)に接続される。回収流路55の他端は、洗剤流路15、洗剤混合部20、または洗浄流路35に接続される。洗剤混合部20がベンチュリ管の場合、回収流路55の他端は、洗浄流路35に接続される。回収流路55には、開閉弁56が設けられる。開閉弁56は、例えば、電磁弁である。
回収流路55上には、回収した洗剤水を濾過するためのフィルター80が設けられる。フィルター80は、例えば、回収口52に設けられる。フィルター80は、回収口52よりも下流(回収流路55の他端側)に設けられてもよい。なお、本願明細書において「フィルター」とは、流路の閉塞やポンプの性能劣化を抑制するために設けられるものであって、下流側に毛髪や湯垢、塵等の汚れが通過することを阻止するものである。このため、液体は通過させ、固体は通過させない機能を実現するものであり、具体的には液体を通過させる複数の開口を有するものであればよい。ただし、開口が大きすぎると所定サイズの固体を通過させてしまい、小さすぎると液体が通過しにくくなるとともにすぐに目詰まりを起こしてしまう原因となるため、バランスを考慮して適切なものを選択するとよい。フィルター80については、後述する。
回収流路55には、回収口52から回収された洗剤水を貯留する回収部57が設けられる。このような回収部57を設けることで、回収流路55の管内が液体で満たされている状態を維持しながら洗剤水を循環させることができる。これにより、洗剤水を循環させる際にポンプ18が空気を吸い込んで泡が発生することを抑制できる。
この例では、回収部57は、排水部材50に設けられている。回収部57は、排水部材50とは別に設けられてもよい。また、洗剤混合部20がタンクの場合、回収部57を設けずに、回収口52から回収された洗剤水を洗剤混合部20に貯留してもよい。
回収口52から回収された洗剤水は、回収流路55を通り、ポンプ18により、洗剤混合部20に戻される。そして、回収された洗剤水が洗剤混合部20に所定量溜まったら(すなわち、洗剤水が所定量回収されたら)、回収された洗剤水は、噴出制御部36により、洗浄ノズル30から再び噴出される。洗浄ノズル30から噴出された洗剤水は、回収口52から再び回収される。これを繰り返すことで、洗剤水を循環させながら浴槽洗浄を行うことができる。
なお、この例では、洗剤流路15に設けられたポンプ18を作動させることで洗剤水の回収を行っているが、回収流路55にポンプを設け、このポンプを作動させることで洗剤水の回収を行ってもよい。また、洗浄流路35に設けられたポンプを作動させることで洗剤水を回収する構成としてもよい。つまり、実施形態において、洗剤水の回収は、洗剤流路15、洗浄流路35、及び回収流路55のいずれかに設けられるポンプによって行われる。
浴槽100の排水部115には、開閉部60が設けられる。開閉部60は、浴槽100の排水部115を開閉する排水栓である。
制御部40は、開閉弁16、ポンプ18、開閉弁26、噴出制御部36、及び開閉弁56と電気的に接続されており、開閉弁16、ポンプ18、開閉弁26、噴出制御部36、及び開閉弁56を制御する。制御部40は、モータ32と電気的に接続されており、モータ32を制御してもよい。
図2(a)及び図2(b)は、実施形態に係る浴槽洗浄装置の排水部材を模式的に表す斜視図及び断面図である。
図2(a)及び図2(b)に表したように、排水部材50は、排水弁プレート510と、回収タンク520と、排水接続部530と、を有する。
排水弁プレート510は、プレート部511と、排水孔部512と、上延部513と、下延部514と、接続部515と、を有する。プレート部511は、水平方向に拡がる板状の部分である。排水孔部512は、プレート部511を上下方向に貫通する孔である。上延部513は、排水孔部512を囲むように設けられ、プレート部511の上面から上方に延びる部分である。上延部513は、浴槽100の排水部115の下端の外側に位置する。換言すれば、排水弁プレート510は、上延部513に囲まれた空間に浴槽100の排水部115の下端が位置するように取り付けられる。下延部514は、排水孔部512を囲むように設けられ、プレート部511の下面から下方に延びる部分である。下延部514は、浴槽100の排水部115の下端の下方に位置する。接続部515は、プレート部511の外周部に設けられ、排水弁プレート510を浴槽100の下方に設けられる防水パンの下部に接続する部分である。
回収タンク520は、排水管部521と、タンク部522と、回収接続部523と、を有する。排水管部521は、上下方向に延び、上下方向に貫通する筒状の部分である。タンク部522は、排水管部521を囲むように設けられ、上方が開放された容器状の部分である。タンク部522は、回収口52から回収された洗剤水を貯留する回収部57として機能する。回収接続部523は、タンク部522の下面に設けられ、タンク部522を上下方向に貫通する筒状の部分である。タンク部522に貯留された洗剤水は、回収接続部523を介して、洗剤タンク10と洗浄ノズル30との間に戻される。
排水接続部530は、上下方向に延び、上下方向に貫通する筒状の部材である。排水接続部530は、浴槽100の排水部115と排水弁プレート510とを接続する。排水接続部530は、排水弁プレート510の排水孔部512の内側に設けられる。排水接続部530は、浴槽100の排水部115の下端の内側に設けられる。
排水部材50は、回収タンク520の排水管部521及び排水接続部530からなる2重管構造を有する。排水口51は、排水管部521の上端に囲まれた部分である。回収口52は、排水管部521の上端と排水接続部530の上端との間の隙間である。排水管部521の上端と浴槽100の排水部115の内壁との間の隙間を回収口52とみなしてもよい。排水管部521は、排水口51と回収口52との間に位置する。つまり、排水管部521の上端の内側が排水口51であり、排水管部521の上端の外側が回収口52である。
このように、回収口52は、排水口51を囲むように設けられている。排水口51を囲むように回収口52を設けることで、浴槽100の排水部115に達した洗剤水が排水口51の外側にある回収口52に先に流入するため、洗剤水をより迅速に回収することができる。
排水口51及び回収口52は、例えば、浴槽100の内底面111よりも低い位置に設けられる。排水口51及び回収口52は、浴槽100の内底面111と同じ高さに設けられていてもよい。換言すれば、回収タンク520の排水管部521の上端は、浴槽100の内底面111と同じ高さに設けられていてもよい。
なお、実施形態において、回収口52と排水口51とは、横並びに(水平方向に並ぶように)設けられていてもよい。換言すれば、排水部材50は、2重管構造を有するものに限定されない。排水部材50は、少なくとも排水口51と回収口52との間に位置する仕切り壁を有していればよい。図2(a)及び図2(b)に表した例では、排水管部521が、排水口51と回収口52との間に位置する仕切り壁に相当する。排水部材50は、仕切り壁として、排水管部521の代わりに、排水口51と回収口52との間に位置する壁部を有していてもよい。また、排水口51及び回収口52の上面視における形状は、円形に限定されず、多角形であってもよい。
図3は、実施形態に係る浴槽洗浄装置の排水部材の一部を模式的に表す側面図である。
図3は、排水弁プレート510の側面図である。
図3に表したように、排水弁プレート510は、下延部514に切り欠き部516を有する。切り欠き部516の上端は、例えば、プレート部511の下面と同じ高さである。切り欠き部516の上端は、プレート部511の下面よりも下方に位置していてもよい。この例では、切り欠き部516は、筒状の下延部514の対向する2か所に設けられている。切り欠き部516の数は、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
このような切り欠き部516を設けることで、回収口52から洗剤水を回収する際に、回収タンク520のタンク部522内の空気を切り欠き部516によりタンク部522外に逃がすことができる。これにより、タンク部522内に洗剤水が流入した際に、タンク部522の空気が逃げる場所がなく、タンク部522内に洗剤水が流入することができず、回収が妨げられることを抑制できる。また、切り欠き部516の面積が増えると、タンク部522内の空気を外部に排出しやすくなる。
図4は、実施形態に係る浴槽洗浄装置の排水部材の一部を模式的に表す斜視図である。
図4は、回収タンク520の斜視図である。
図4に表したように、回収タンク520は、タンク部522に設けられる通気孔524を有していてもよい。通気孔524は、タンク部522の上部に設けられる。この例では、通気孔524は、2つ設けられている。通気孔524の数は、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
このような通気孔524を設けることで、回収口52から洗剤水を回収する際に、タンク部522内の空気を通気孔524によりタンク部522外に逃がすことができる。これにより、タンク部522内に洗剤水が流入した際に、タンク部522の空気が逃げる場所がなく、タンク部522内に洗剤水が流入することができず、回収が妨げられることを抑制できる。
図5(a)及び図5(b)は、実施形態に係る浴槽洗浄装置のフィルター周辺を模式的に表す斜視図及び断面図である。
図5(a)は、フィルター80を上方に取り外した状態を表している。
図5(b)は、フィルター80を取り付けた状態を表している。
図5(a)及び図5(b)に表したように、フィルター80は、回収口52に設けられる。この例では、フィルター80は、回収口52の上に、回収口52を覆うように設けられている。フィルター80は、回収口52の内部に設けられてもよい。また、フィルター80は、回収口52よりも下流(回収流路55の他端側)に設けられてもよい。
フィルター80は、濾過部81と、フレーム部82と、を有する。濾過部81は、金属製または樹脂製のメッシュである。本願明細書において「メッシュ」とは、液体と垢や塵等の汚れとを分離可能なふるいのことである。濾過部81は、金属の線を編み込んだメッシュであってもよいし、樹脂製のエッチングメッシュであってもよいし、金属製のパンチングメッシュであってもよい。また、濾過部81に設けられる孔の形は、長方形や正方形などを含む多角形であってもよいし、円形であってもよい。
フレーム部82は、濾過部81を支持する。フレーム部82は、樹脂製である。濾過部81が樹脂製のエッチングメッシュの場合、濾過部81は、フレーム部82と一体に形成されていてもよい。
洗浄ノズル30から噴出され、浴槽100の洗浄に使用された洗剤水は、浴槽100の排水部115に流れ、フィルター80(濾過部81)を通って、回収口52に流れる。このとき、回収される洗剤水に含まれる垢や塵等の汚れは、濾過部81により濾過され、濾過部81に付着する。このようなフィルター80を設けることで、回収される洗剤水に含まれる垢や塵等の汚れが回収流路55の下流に侵入することを抑制できる。一方、濾過部81に汚れが堆積すると、回収流路55が閉塞されて洗剤水の回収率が低下し、その結果洗浄力が低下するおそれがある。
そこで、実施形態に係る浴槽洗浄装置200では、フィルター80を水により洗浄するフィルター洗浄部90を設ける。このように、フィルター洗浄部90を設けることで、フィルター80に汚れが付着したとしてもフィルター洗浄部90によりフィルター80を洗浄することができる。そのため、フィルター80により汚れの侵入を抑制しながらも、フィルター80に汚れが堆積することで回収流路55が閉塞されることを抑制できる。その結果、洗剤水の回収率の低下を抑制することができ、汚れによる洗浄力の低下を抑制することができる。また、人によるフィルター80のメンテナンスを不要にする、または、フィルター80のメンテナンスの頻度を低減することができる。
以下、フィルター洗浄部90によるフィルター80の洗浄について図1を参照しながら説明する。なお、本願明細書において「フィルターの洗浄」は、少なくとも濾過部81の洗浄を含む。すなわち、フィルター80の濾過部81以外の部分(例えば、フレーム部82)のみを洗浄する場合は、本願明細書における「フィルターの洗浄」には相当しない。
図1に表したように、この例では、洗剤流路15に設けられたポンプ18が、フィルター洗浄部90として機能する。制御部40は、ポンプ18(フィルター洗浄部90)を制御することで、フィルター80の洗浄を行う。
より具体的には、制御部40は、開閉弁56を開にした状態でポンプ18を作動させて、回収流路55の他端側(洗剤流路15側)から回収流路55の一端側(回収口52側)に向かって回収流路55内に水を流すことで、フィルター80を洗浄する。換言すれば、制御部40は、ポンプ18により洗剤水の回収時とは逆の向きに水を流す(水を逆流させる)ことで、フィルター80を洗浄する。フィルター80の洗浄に使用される水は、洗剤混合部20を介して給水源WSから供給される。
このように、回収流路55の洗剤水の回収時における下流側から上流側に向かって回収流路55内に水を流す(水を逆流させる)ことで、図5(b)に矢印で示したように、回収口52から排水口51に向かう水の流れを生じさせることができる。この流れを生じさせることで、フィルター80に付着した汚れを水の流れにより除去し、排水口51側に排出することができる。これにより、フィルター80に汚れが堆積することで回収流路55が閉塞されることを抑制できる。
また、排水口51及び回収口52を互いに近接した位置に設けることで、フィルター洗浄時にフィルター80から除去され回収口52から流れ出た汚れをすぐに排水口51に排出することができる。これにより、汚れがフィルター80に再付着することを抑制できる。
また、ポンプ18をフィルター洗浄部90として使用することで、フィルター80の洗浄時において、勢いよく水を逆流させることができる。これにより、フィルター80に付着した汚れをより容易に除去することができる。
フィルター洗浄部90は、フィルター80の洗浄時において、フィルター80を洗浄する水(以下、「フィルター洗浄水」と称する)の流れの方向、フィルター洗浄水の速度、及びフィルター洗浄水の流量の少なくともいずれかを変化させることが好ましい。制御部40は、ポンプ18の出力を変化させることで、フィルター洗浄水の速度及びフィルター洗浄水の流量を変化させることができる。フィルター洗浄部90は、フィルター80の洗浄時において、フィルター洗浄水の流れの方向、フィルター洗浄水の速度、及びフィルター洗浄水の流量の少なくともいずれかを断続的に変化させることがより好ましい。制御部40は、例えば、ポンプ18を断続的に作動させることで、フィルター洗浄水の速度及びフィルター洗浄水の流量を断続的に変化させることができる。フィルター洗浄水の流れの方向の変化については、後述する。
このように、フィルター80の洗浄時において、フィルター洗浄水の流れの方向、フィルター洗浄水の速度、及びフィルター洗浄水の流量の少なくともいずれかを変化させることで、フィルター80の汚れに対し多方向から動きを加えることができる。これにより、より確実にフィルター80に付着した汚れを除去することができ、フィルター80に汚れが堆積することで回収流路55が閉塞されることをより確実に抑制できる。
図6(a)及び図6(b)は、実施形態に係る浴槽洗浄装置のフィルターを模式的に表す斜視図及び側面図である。
図7(a)及び図7(b)は、実施形態に係る浴槽洗浄装置のフィルターを模式的に表す平面図である。
図6(a)及び図6(b)に表したように、フィルター洗浄部90は、ガイド部91を有する。ガイド部91は、第1ガイド部91aと、第2ガイド部91bと、を有する。第1ガイド部91a及び第2ガイド部91bは、フィルター80のフレーム部82の下部に接続されている。
第1ガイド部91a及び第2ガイド部91bは、それぞれ、第1傾斜面91c及び第2傾斜面91dを有する。図6(b)に表したように、回収口52から流出した水は、フィルター80の下面により、第1ガイド部91a及び第2ガイド部91bに導かれる。
図7(a)に表したように、第1ガイド部91aに導かれた水は、第1ガイド部91aの第1傾斜面91cにより、フィルター80の上面において、時計回りの旋回流を生じさせる。一方、図7(b)に表したように、第2ガイド部91bに導かれた水は、第2ガイド部91bの第2傾斜面91dにより、フィルター80の上面において、反時計回りの旋回流を生じさせる。
制御部40は、第1ガイド部91aに導かれる水の流量と、第2ガイド部91bに導かれる水の流量と、の比(流量比)を調節することで、フィルター80の上面における旋回流の方向を変化させることができる。例えば、回収流路55を回収口52側において第1ガイド部91a側と第2ガイド部91b側との2つに分岐させ、分岐させた2つの回収流路55のそれぞれにポンプを設け、ポンプの出力を調節することで、流量比を調節することができる。また、例えば、回収流路55を回収口52側において第1ガイド部91a側と第2ガイド部91b側との2つに分岐させ、分岐させた2つの回収流路55のそれぞれに流調弁または電磁弁を、分岐部よりも上流側の回収流路55にポンプを、設け、流調弁または電磁弁を制御することで、流量比を調節することができる。
図8は、実施形態の変形例に係る浴槽洗浄装置を模式的に表す説明図である。
図8に表したように、この例では、給水流路25において流量調整部27の下流に、開閉弁28が設けられている。開閉弁28は、例えば、電磁弁である。
また、この例では、給水流路25と回収流路55とを接続するフィルター洗浄流路85が設けられている。フィルター洗浄流路85の一端は、給水流路25の流量調整部27と開閉弁28との間に接続されている。フィルター洗浄流路85の他端は、回収流路55のフィルター80と開閉弁56との間に接続されている。
フィルター洗浄流路85には、逆流防止部86及び逆流防止部87と、大気開放弁88と、開閉弁89が設けられている。逆流防止部86及び逆流防止部87は、回収流路55から給水流路25への洗剤水や水、排水などの逆流を抑制する。逆流防止部37は、例えば、逆止弁である。開閉弁89は、例えば、電磁弁である。
制御部40は、開閉弁89を開、かつ、開閉弁28及び開閉弁56を閉とした状態で、開閉弁26を開にして、給水流路25側(給水源WS側)から回収流路55側に向かってフィルター洗浄流路85内に水を流す。これにより、回収流路55においては、回収流路55の洗剤水の回収時における下流側から上流側に向かって回収流路55内に水を流してフィルター80を洗浄することができる。このように、この例では、給水流路25に設けられた開閉弁26が、フィルター洗浄部90として機能する。制御部40は、開閉弁26を制御することで、フィルター80の洗浄を行う。
図9は、実施形態に係る浴槽洗浄装置の動作を表すフローチャートである。
図9に表したように、制御部40は、本洗浄モードと、すすぎモードと、前洗浄モードと、を実行可能である。前洗浄モードは、必要に応じて実行され、省略可能である。
使用者がリモコンなどによって浴槽洗浄の操作を実行すると(ステップS101)、制御部40は、浴槽100内の水を排水部115から排水する(ステップS102)。
例えば、浴槽100には、浴槽100の内部の水位を検知するための水位検知部が設けられている。水位検知部により検知可能な最低水位になってから(あるいは、水位検知部が検知しない状態になってから)所定時間経過したら、排水が終了したものとみなすことができる。
次に、制御部40は、前洗浄モードを実行する(ステップS103)。前洗浄モードにおいて、制御部40は、洗浄ノズル30から浴槽100の内壁面110に向けて洗剤水または水を噴出させる。前洗浄モードの実行中において、制御部40は、洗浄ノズル30から噴出させた液体を排水する。前洗浄モードにおいて洗剤水を噴出させる場合、前洗浄モードの実行中において、制御部40は、洗剤水の回収を行ってもよい。
次に、制御部40は、本洗浄モードを実行する(ステップS104)。本洗浄モードにおいて、制御部40は、洗浄ノズル30から浴槽100の内壁面110に向けて洗剤水を噴出させる。本洗浄モードの実行中において、制御部40は、洗剤水の回収を行う。
次に、制御部40は、すすぎモードを実行する(ステップS105)。すすぎモードにおいて、制御部40は、洗浄ノズル30から浴槽100の内壁面110に向けて水を噴出させる。すすぎモードの実行中において、制御部40は、洗浄ノズル30から噴出させた液体を排水する。
このように、本洗浄モードの実行中において、洗剤水の回収を行うことで、洗剤の使用量を増やさずに洗浄力を向上させることができる。
制御部40は、図9に表した浴槽洗浄のフローの開始と終了との間において、フィルター洗浄部90によるフィルター80の洗浄を実行する。制御部40は、例えば、本洗浄モード(ステップS104)よりも前に、フィルター洗浄部90によるフィルター80の洗浄を実行する。より具体的には、制御部40は、前洗浄モード(ステップS103)の前、前洗浄モード(ステップS103)の実行中、または、前洗浄モード(ステップS103)と本洗浄モード(ステップS104)との間に、フィルター80の洗浄を実行する。なお、前洗浄モードにおいて洗剤水の回収を行う場合は、前洗浄モードと本洗浄モードとの間に、フィルター80の洗浄を実行することが好ましい。
このように、本洗浄モードよりも前に、フィルター洗浄部90によるフィルター80の洗浄を実行することで、フィルター80の汚れが抑制された状態で本洗浄モードを実行することができる。そのため、本洗浄モードで洗剤水を回収する際に、汚れの侵入を防止しつつ、より確実に回収流路55から洗剤水を回収することができる。
また、制御部40は、本洗浄モード(ステップS104)よりも後に、フィルター洗浄部90によるフィルター80の洗浄を実行してもよい。より具体的には、制御部40は、本洗浄モード(ステップS104)とすすぎモード(ステップS105)との間、すすぎモード(ステップS105)の実行中、または、すすぎモード(ステップS105)の後に、フィルター80の洗浄を実行してもよい。
このように、本洗浄モードよりも後に、フィルター洗浄部90によるフィルター80の洗浄を実行することで、本洗浄モードの実行中にフィルター80についた汚れを時間をあけすぎることなく、除去することができる。そのため、より確実にフィルター80に蓄積した汚れを除去することができる。
なお、制御部40は、本洗浄モードよりも前及び本洗浄よりも後の両方においてフィルター80の洗浄を実行してもよいし、いずれか一方においてのみフィルター80の洗浄を実行してもよい。
また、制御部40は、浴槽洗浄を行わない期間が所定の期間を超えた場合に、設備保護のためにフィルター洗浄部90によるフィルター80の洗浄を実行してもよい。所定の期間は、任意の期間とすることができる。所定の期間は、1日間(24時間)であってもよいし、1週間(7日間)であってもよい。このように、設備保護のためのフィルター80の洗浄を実行することで、長期間浴槽洗浄を行わない場合にも、フィルター80に汚れが固着することを抑制できる。
フィルター80の洗浄は、使用者が浴槽100の内部にいない状態で行われることが好ましい。フィルター80の洗浄は、例えば、夜間(使用者が寝ている時間)、日中(使用者が外出している時間)、使用者がタイマーで設定した時間などに実行される。また、例えば、10日間の使用状況の統計をとって、自動学習により使用者が浴槽100を使用しない時間帯を取得し、その時間帯にフィルター80の洗浄を実行してもよい。
また、制御部40は、フィルター80の洗浄を実行する際に、使用者に報知してもよい。報知手段は、例えば、ブザーやアナウンスなどの音声による報知であってもよいし、LEDの点灯などによる視覚的な報知であってもよい。
なお、前洗浄モード中またはすすぎモード中にフィルター80の洗浄を行うときは、開閉部60により排水部115を開にするが、それ以外の場合(すなわち、フィルター80の洗浄中に浴槽100内の液体を排出させない場合)には、開閉部60により排水部115を閉にして、フィルター80の洗浄を行うことが好ましい。排水部115を閉にしてフィルター80の洗浄を行うことで、フィルター80に付着していた汚れが排水部115から浴槽100内に流れることを抑制できる。
図10は、実施形態の変形例に係る浴槽洗浄装置のフィルター周辺を模式的に表す断面図である。
すすぎモードにおいて排出される液体(すすぎモードに使用された水)には、浴槽100に付着していた汚れが含まれる。したがって、すすぎモードにおいて排出される液体がフィルター80の近くを流れると、浴槽100に付着していた汚れがフィルター80に付着するおそれがある。
そこで、実施形態において、制御部40は、すすぎモード中に、フィルター洗浄部90により、洗剤水の回収時における下流側から上流側に向かって回収流路55内に水を流す。洗剤水の回収時における下流側から上流側に向かって回収流路55内に水を流すことで、図10に矢印で示したように、フィルター80においても下流側から上流側に向かう水の流れを生じさせることができる。このような水の流れにより、すすぎモードにおいて液体を排出する際に、フィルター80から汚れを遠ざけることができる。したがって、浴槽100に付着していた汚れが、すすぎモード中にフィルター80に付着することを抑制できる。
また、このような水の流れを生じさせることで、浴槽100に付着していた汚れがフィルター80に付着することを抑制するとともに、洗剤水の回収時にフィルター80に付着した汚れを除去することもできる。
なお、制御部40は、前洗浄モード中に、フィルター洗浄部90により、洗剤水の回収時における下流側から上流側に向かって回収流路55内に水を流してもよい。これにより、浴槽100に付着していた汚れが、前洗浄モード中にフィルター80に付着することを抑制できる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、浴槽洗浄装置などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 洗剤タンク、 11 水位検知部、 15 洗剤流路、 16 開閉弁、 17 流量調整部、 18 ポンプ、 19 逆流防止部、 20 洗剤混合部、 21 水位検知部、 25 給水流路、 26 開閉弁、 27 流量調整部、 28 開閉弁、 30 洗浄ノズル、 32 モータ、 35 洗浄流路、 36 噴出制御部、 37 逆流防止部、 40 制御部、 50 排水部材、 51 排水口、 52 回収口、 55 回収流路、 56 開閉弁、 57 回収部、 60 開閉部、 80 フィルター、 81 濾過部、 82 フレーム部、 85 フィルター洗浄流路、 86、87 逆流防止部、 88 大気開放弁、 89 開閉弁、 90 フィルター洗浄部、 91 ガイド部、 91a、91b 第1、第2ガイド部、 91c、91d 第1、第2傾斜面、 100 浴槽、 110 内壁面、 111 内底面、 112 内側壁面、 115 排水部、 135 洗剤投入口、 200 浴槽洗浄装置、 510 排水弁プレート、 511 プレート部、 512 排水孔部、 513 上延部、 514 下延部、 515 接続部、 516 切り欠き部、 520 回収タンク、 521 排水管部、 522 タンク部、 523 回収接続部、 524 通気孔、 530 排水接続部、 WS 給水源

Claims (7)

  1. 洗剤を貯留する洗剤タンクと、
    前記洗剤タンクから供給される洗剤と給水源から供給される水とを混合して洗剤水を生成する洗剤混合部と、
    前記洗剤水を浴槽の内壁面に向けて噴出する洗浄ノズルと、
    前記洗剤混合部と前記洗浄ノズルとを接続する洗浄流路と、
    前記浴槽に設けられ、回収口を有する排水部材と、
    前記回収口から回収された前記洗剤水を、前記洗剤タンクと前記洗浄ノズルとの間に戻すための回収流路と、
    前記回収流路上に設けられるフィルターと、
    前記フィルターを水により洗浄するフィルター洗浄部と、
    前記フィルター洗浄部を制御する制御部と、
    を備え
    前記フィルター洗浄部は、前記洗剤水の回収時における下流側から上流側に向かって前記回収流路内に水を流すことで前記フィルターを洗浄し、
    前記洗剤タンクと前記洗剤混合部とを接続する洗剤流路をさらに備え、
    前記フィルター洗浄部は、ポンプを有し、
    前記ポンプは、前記洗剤流路、前記洗浄流路、及び前記回収流路のいずれかにおいて、前記フィルターと前記ノズルとの間に設けられ、
    前記制御部は、前記フィルターの洗浄時において、前記ポンプの出力を変化させることで、前記フィルターを洗浄する水の速度及び前記フィルターを洗浄する水の流量の少なくともいずれかを変化させることを特徴とする浴槽洗浄装置。
  2. 前記フィルター洗浄部は、前記フィルターの洗浄時において、前記フィルターを洗浄する水の流れの方向を変化させることを特徴とする請求項記載の浴槽洗浄装置。
  3. 前記排水部材は、前記浴槽の排水部に設けられ、排水口をさらに有し、
    前記排水口及び前記回収口は、前記排水部において開口することを特徴とする請求項1または2に記載の浴槽洗浄装置。
  4. 前記制御部は、前記洗浄ノズルから前記洗剤水を噴出させる本洗浄モードと、前記本洗浄モードよりも後に実行され、前記洗浄ノズルから水を噴出させるすすぎモードと、を実行可能であり、
    前記制御部は、前記本洗浄モードよりも前に、前記フィルター洗浄部による前記フィルターの洗浄を実行することを特徴とする請求項1~のいずれか1つに記載の浴槽洗浄装置。
  5. 前記制御部は、前記洗浄ノズルから前記洗剤水を噴出させる本洗浄モードと、前記本洗浄モードよりも後に実行され、前記洗浄ノズルから水を噴出させるすすぎモードと、を実行可能であり、
    前記制御部は、前記本洗浄モードよりも後に、前記フィルター洗浄部による前記フィルターの洗浄を実行することを特徴とする請求項1~のいずれか1つに記載の浴槽洗浄装置。
  6. 前記制御部は、前記洗浄ノズルから前記洗剤水を噴出させる本洗浄モードと、前記本洗浄モードよりも後に実行され、前記洗浄ノズルから水を噴出させるすすぎモードと、を実行可能であり、
    前記制御部は、前記すすぎモード中に、前記フィルター洗浄部により、前記洗剤水の回収時における下流側から上流側に向かって前記回収流路内に水を流すことを特徴とする請求項1~のいずれか1つに記載の浴槽洗浄装置。
  7. 前記制御部は、前記洗浄ノズルから前記洗剤水を噴出させる本洗浄モードと、前記本洗浄モードよりも前に実行され、前記洗浄ノズルから水を噴出させる前洗浄モードと、を実行可能であり、
    前記制御部は、前記前洗浄モード中に、前記フィルター洗浄部により、前記洗剤水の回収時における下流側から上流側に向かって前記回収流路内に水を流すことを特徴とする請求項1~のいずれか1つに記載の浴槽洗浄装置。
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