JP2007329029A - サージアブソーバ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一対の端子電極部材2,3の間に放電空間を囲む絶縁性管4がロウ付けによって固着されるとともに、前記一対の端子電極部材の内表面に、他方の端子電極部材に向けて突出する突出電極5、6がそれぞれ固着され、該突出電極に、その放電開始面12への溶融ロウ材の這い上がりを規制するロウ材ストッパ手段として凹部15が形成されている。
【選択図】図1
Description
さらに、ロウ材ストッパ手段は、前記放電開始面に被膜したロウ材との濡れ性が低いバリア膜である構成としてもよく、バリア膜の部分でそれ以上のロウ材の這い上がりを防止することができる。
端子電極部材は、絶縁性管との固着部から突出電極の固着部までの間が平面に形成されていることにより、絶縁性管と端子電極部材との間に介在したロウ材が端子電極部材の表面を伝って突出電極と端子電極部材との接合部まで到達して、これら突出電極と端子電極部材との固着をも確実にすることができる。
本実施形態に係るサージアブソーバ1は、図1に示すように、一対の対向配置された端子電極部材2、3と、これら端子電極部材2、3を両端に配して内部がアルゴン(Ar)等のガスで封止されたセラミックス、硝子等からなる絶縁性管4と、端子電極部材2、3にそれぞれ設けられた突出電極5、6とから構成される。
一方、絶縁性管4はアルミナ(Al2O3)等のセラミックスや硝子などからなり、その外周が端子電極部材2、3の外周に一致する形状となっている。この絶縁性管4の両端面にはモリブデン(Mo)−タングステン(W)合金層とニッケル(Ni)層との2層構造からなるメタライズ層7が備えられている。そして、この絶縁性管4は、メタライズ層7を備えた端面に銀(Ag)銅(Cu)系の枠状のロウ材8を介して一対の端子電極部材2、3が固着されることにより、内部空間9が閉塞されており、その内部にアルゴンガスが封止されている。
まず、一対の端子電極部材2、3および突出電極5、6を成形する。そして、各端子電極部材2、3の貫通孔13に突出電極5、6の突起14を圧入固定する。
そして、突出電極5が固着された端子電極部材2上に固形のロウ材8をその周縁部に沿って枠状に設置し、このロウ材8の上に絶縁性管4の一端面を重ねるようにして設置する。さらに、絶縁性管4の上端面にロウ材8を載置し、その上に突出電極6が固着された端子電極部材3を載置して仮組みする。
この製造過程において、両端子電極部材2、3と絶縁性管4との間のロウ材8は、溶融状態となり、その溶融ロウ材8´が図2に示すように端子電極部材2、3の内表面上を通って突出電極5、6の基端部まで流れ出す現象が生じる。そして、その溶融ロウ材8´の一部は、突出電極5、6の基端に形成されている環状の凹部15内から端子電極部材2、3の貫通孔13と突出電極5、6の突起14との隙間に毛細管現象によって矢印で示すように侵入して両者間を固着する。また、残部は環状の凹部15内に貯留される。
すなわち、この突出電極5、6の周方向に沿って形成された環状の凹部15が、突出電極5、6の外表面を伝って這い上がる溶融ロウ材8´の放電開始面12への到達を規制するロウ材ストッパ手段とされているものである。
そして、この場合に、前述した製造工程時に放電開始面12がロウ材の付着等がない電極材としての材質に確保されているから、放電開始電圧をほぼ一定の状態に安定させることができるのである。
第2実施形態のサージアブソーバ21が前記第1実施形態と異なる点は、図3に示すように、各突出電極5、6におけるロウ材ストッパ手段としての凹部22が突出電極5、6の長さの途中位置に形成されている点である。
なお、前記凹部21は、突出電極5、6の長さの途中位置でかつ放電開始面12よりも基端側に形成される。
図4に示す第3実施形態のサージアブソーバ31は、突出電極5、6が円錐台形状に形成され、その基端部に周方向に沿う環状に凹部15が形成された構成である。また、図5に示す第4実施形態のサージアブソーバ41は、円錐台形状の突出電極5、6の長さ方向の途中位置に周方向に沿って環状に凹部15が形成された構成である。図6に示す第5実施形態のサージアブソーバ51は、突出電極5、6はほぼ円錐台形に形成されるが、先端部に突出方向に向けた凹部15が周方向に沿って環状に形成された構成である。
いずれの実施形態においても、ロウ材ストッパ手段としての凹部15に溶融ロウ材を貯留し得て、放電開始面12への付着を防止することができる。
このように構成したサージアブソーバ81は、今までの各実施形態のもののようにロウ材を貯留するための凹部を有する構成ではなく、突出電極82、83を図9例の場合はらせん状に屈曲状態としたことにより、その長さが端子電極部材2、3の表面から放電開始面12までの絶縁性管4の軸方向に沿う直線距離に対して大幅に大きく形成され、その結果、溶融ロウ材の這い上がりが生じたとしても放電開始面12への到達が抑制されるのである。
この第9実施形態のサージアブソーバ91においては、突出電極92、93の外表面で溶融ロウ材の這い上がりが生じたとしても、バリア膜94の部分でそれ以上の這い上がりが抑制され、放電開始面12へのロウ材付着が防止されるのであり、かかるバリア膜94も本発明ではロウ材ストッパ手段とする。
例えば、一対の端子電極部材は、実施形態で挙げた金属の他、CuやNi系の合金でもよく、突出電極も、Ti、Ni、Fe−Ni合金の他に、Fe、Cu、Mo、Mn、W、Ag、Al、Pd、Ptまたは、これら2種以上の合金でもよい。この場合、第9実施形態のバリア膜を除き、突出電極表面に、SnO2、SiC、ITO、TiC、TiCN、BaAl4等の導電性被膜をスパッタリング等により形成してもよい。
さらに、一対の突出電極は、円柱、角柱などの柱状、円錐状、三角錐状などの先端に向かって外周の内径を減ずる形状にしても良く、さらに打ち抜き加工等で作製した金属細板状等も可能である。
また、突出電極と端子電極部材との固着方法は、圧入後にロウ付けされる構成としたが、溶接等でもよい。
Claims (6)
- 一対の端子電極部材の間に放電空間を囲む絶縁性管がロウ付けによって固着されるとともに、前記一対の端子電極部材の内表面に、他方の端子電極部材に向けて突出する突出電極がそれぞれ固着され、該突出電極に、その放電開始面への溶融ロウ材の這い上がりを規制するロウ材ストッパ手段が形成されていることを特徴とするサージアブソーバ。
- 前記ロウ材ストッパ手段は、突出電極の外表面に形成したロウ材を貯留可能な凹部であることを特徴とする請求項1に記載のサージアブソーバ。
- 前記ロウ材ストッパ手段は、突出電極が屈曲形成され、その長さが端子電極部材の表面から放電開始面までの絶縁性管の軸方向に沿う直線距離より大きく形成されることにより構成されていることを特徴とする請求項1記載のサージアブソーバ。
- 前記ロウ材ストッパ手段は、前記放電開始面に被膜したロウ材との濡れ性が低いバリア膜であることを特徴とする請求項1記載のサージアブソーバ。
- 前記凹部は、突出電極の放電開始面を避けた位置に、周方向又は長さ方向に沿って溝状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のサージアブソーバ。
- 前記端子電極部材は、絶縁性管との固着部から突出電極の固着部までの間が平面に形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のサージアブソーバ。
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