JP2007326944A - Cip用脱臭剤組成物およびその使用方法 - Google Patents

Cip用脱臭剤組成物およびその使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 洗浄性、低泡性および貯蔵安定性に優れることはもとより、各種飲食料品の製造設備に付着したフレーバー、特にパッキン等に付着したフレーバーを効率よく除去し、且つ洗浄後に洗浄剤臭がほとんど残存しない脱臭剤組成物を提供すると共に、製造機器類へのダメージはもとより配管のパッキン等の重量減少が小さい、あるいは膨潤や劣化のない、特にCIP洗浄に用いられるCIP用脱臭剤組成物ならびにこれを用いた脱臭方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 (A)水溶性溶剤、(B)糖アルコール、(C)高分子ポリマーおよび(D)水、さらに(E)非イオン界面活性剤、(F)可溶化剤を含有することを特徴とするCIP用脱臭剤組成物と、それを用いた洗浄脱臭方法にある。
【選択図】 なし

Description

本発明は各種飲料または食品(本明細書において「飲食料品」という。)の製造設備に付着したフレーバー、特にパッキン等に付着したフレーバーを効率よく除去するCIP用脱臭剤組成物及びこれを用いた脱臭方法に関する。
近年、嗜好の多様化に伴い、各種フレーバーを用いた飲料や食品が多く製造されている。
しかし、この種の飲食料品はフレーバー臭を有するため、この製造設備、特にパッキン等にフレーバー臭が強固に付着してしまい、フレーバー臭の脱臭が大きな問題となっている。ここでいう「製造設備」とは、飲食料品製造用のタンク、その原材料タンクおよび充填機、ならびにこれらを連結する配管、バルブ等を含めたものをいう。
特に、食品工場や、飲料工場では、製造設備を分解することなく、内部の洗浄を行うCIP洗浄(Cleaning In Place:定置洗浄)が多く用いられるが、このCIP洗浄において、フレーバー臭の脱臭が課題となっている。
一般的に、CIPの洗浄方法としては、1)製品の排出(湯洗浄)、2)薬剤洗浄(酸またはアルカリ)、3)湯洗浄(中間濯ぎ)、4)薬剤洗浄(アルカリまたは酸)、5)湯洗浄(中間濯ぎ)、6)薬剤洗浄(殺菌剤:次亜塩素酸ナトリウム、過酢酸、ヨウ素、界面活性剤、酵素など)、7)湯洗浄(最終濯ぎ)の順に行われる。汚れの種類や状態によってはこれらの操作の一部が省略される場合も、また同じ操作が繰り返される場合もある。上記アルカリ洗浄工程、酸洗浄工程および殺菌工程は、汚れの質や量、各種設備の規模に応じ、10〜90℃で10〜60分間、一般に20〜40分間おこなわれる。
フレーバー臭の脱臭技術としては、従来、酸性洗浄剤および/またはアルカリ性洗浄剤を用いて、酸洗浄工程とアルカリ洗浄工程とを組み合わせる方法や、それを繰り返し行う方法、あるいはこれらの方法で脱臭、洗浄の後、次亜塩素酸ソーダ、過酢酸、過炭酸塩等の酸化剤やお茶エキス等を循環接触させて脱臭処理を行う方法等が採用されている。しかしながら、こうした洗浄方法や脱臭処理を行ってもなお、フレーバー臭に対する十分な脱臭効果が得られていない。
また、特開2003−49193号公報には、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル等の特定の非イオン界面活性剤を主成分として含有するCIP洗浄用脱臭剤組成物が提案されているが、製造設備への損傷が少なく、低泡ではあるものの、依然としてフレーバー臭に対する課題の解決に至っていない(特許文献1を参照)。
特開2005−206794号公報には、特定の一般式で表される脂肪酸、エーテルカルボン酸、ジグリセライドまたはトリグリセライド及び脂肪酸エステルの群から選択される一種または複数種を0.005〜30.0重量%或いはこれに無機酸及び/又は有機酸を0.01重量%以上含有して構成され、さらに必要に応じて可溶化剤を0.005〜30.0重量%(いずれも純分換算)含有して構成されるCIP洗浄剤が記載されている。そして、食品、飲料等の製造設備に付着したフレーバー、特にパッキン等に付着したフレーバーを効率よく除去するとともに、低泡性で、さらに酸洗浄と脱臭の両工程をワンステップで実施しうるCIP洗浄剤組成物及びそれを用いた洗浄方法が開示されている(特許文献2を参照)。
特開2005−200627号公報には、所定のSP値を有する溶剤A及び非イオン界面活性剤等の界面活性剤Bを含有させ、CIP(定置洗浄)洗浄において効率良く残存フレーバーを除去でき、洗浄後に溶剤臭がほとんど残存しないCIP用洗浄剤組成物が開示されている(特許文献3を参照)。さらに詳しくは、炭素数5〜24の炭化水素化合物等の25℃でのSP値が6〜9である溶剤A及び非イオン界面活性剤等の界面活性剤Bを含有する洗浄媒体1を被洗浄物に接触させ、並びに界面活性剤Bを含有し、溶剤Aの濃度が0.5重量%未満である洗浄媒体2を被洗浄物に接触させるものである。上記溶剤Aとしては、特に炭素数10〜14の脂肪族炭化水素が好ましく、デカン、イソデカン、ウンデカン、イソウンデカン、ドデカン、イソドデカン、トリデカン、イソトリデカン、テトラデカン、イソテトラデカン、C12−α−オレフィン等が挙げられている。また、上記界面活性剤Bは、非イオン界面活性剤、特にポリオキシアルキレンアルキルエーテルは、グリフィンの計算式によるHLB値が3以上8未満のものが好ましいとの記載がなされている。
特開2005−314580号公報には、アルキルポリグリコシド、アルキルグリセリルエーテル及びポリオキシアルキレンアルキルアミンから選ばれる1種以上の非イオン界面活性剤を含有させ、CIP(定置洗浄)洗浄において効率良く残存フレーバーを除去でき、洗浄後に溶剤臭がほとんど残存しないCIP用洗浄剤組成物が開示されている(特許文献4を参照)。
したがって、フレーバー臭に対する脱臭効果の高いCIP用脱臭剤組成物であっても、CIP用脱臭剤組成物を構成する溶剤等の成分によっては、CIP用脱臭剤組成物自身の臭い(以下、「脱臭剤臭」ともいう。)が残留してしまうために所望の脱臭効果を得るに至らなかったり、また、他の洗浄工程やすすぎ等により残留していた脱臭剤臭が除去されることによって、脱臭剤臭によってマスキングされていたフレーバー臭が現れてくる場合があるため、CIP用脱臭剤組成物自身が臭いのないものであることが望まれている。
特開2000−342669号公報には、多価アルコールを含有し布帛表面に噴霧して使用する消臭組成物が開示されている。
特開2003−49193号公報 特開2005−206794号公報 特開2005−200627号公報 特開2005−314580号公報 特開2000−342669号公報
本発明は、各種飲食料品の製造設備に付着したフレーバー、特にパッキン等に付着したフレーバーを効率よく除去し、且つ洗浄後に脱臭剤臭がほとんど残存しない脱臭剤組成物であって、特にCIP洗浄に用いられるCIP用脱臭剤組成物ならびにこれを用いた脱臭方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を行った結果、(A)水溶性溶剤、(B)糖アルコール、(C)高分子ポリマーおよび(D)水、さらに(E)非イオン界面活性剤および/または(F)可溶化剤を含有することを特徴とする飲食料品の製造設備に用いられるCIP用脱臭剤組成物を提供できるに至った。
また、上記CIP用脱臭剤組成物の希釈液を用いて、CIPまたは浸漬にて脱臭を行うことを特徴とする飲食料品の製造設備の洗浄方法、および上記CIP用脱臭剤組成物と市販の酸性またはアルカリ性CIP洗浄剤とを混合調整した脱臭洗浄剤希釈液を用いて、酸またはアルカリ洗浄工程と脱臭工程との両工程をワンステップで行うことを特徴とする飲食料品の製造設備の脱臭方法を提供できるに至った。
すなわち、本発明は、(A)水溶性溶剤、(B)糖アルコール、(C)高分子ポリマーおよび(D)水を含有するCIP用脱臭剤組成物を第1の要旨とする。
そして上記のCIP用脱臭剤組成物に、さらに(E)非イオン界面活性剤を含有するCIP用脱臭剤組成物を第2の要旨とする。
そのうえ上記のCIP用脱臭剤組成物に、(F)可溶化剤を含有するCIP用脱臭剤組成物を第3の要旨とする。
なかでも、上記(A)成分の水溶性溶剤が、アルキレングリコール、ポリオキシアルキレンエーテルから選ばれる少なくとも一種であるCIP用脱臭剤組成物を第4の要旨とし、上記(B)成分の糖アルコールがエリスリトール、キシリトールおよびソルビトールから選ばれる少なくとも一種であるCIP用脱臭剤組成物を第5の要旨とする。また、上記(C)成分の高分子ポリマーが、スルホン酸系モノマーとカルボン酸系モノマーとの共重合体およびそのアルカリ塩を使用したCIP用脱臭剤組成物を第6の要旨とし、上記(E)成分の非イオン界面活性剤がポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンスチレン化フェニルエーテルから選ばれる少なくとも一種であるCIP用脱臭剤組成物を第7の要旨とする。さらに上記(F)成分の可溶化剤がアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、有機酸および/または無機酸、炭素数4〜6のアルキルグリコシドから選ばれる少なくとも一種であるCIP用脱臭剤組成物を第8の要旨とする。
また、上記のCIP用脱臭剤組成物の希釈液を用いて、CIPまたは浸漬にて脱臭を行う飲食料品の製造設備の脱臭方法を第9の要旨とする。
そしてまた、上記のCIP用脱臭剤組成物と、酸性CIP洗浄剤またはアルカリ性CIP洗浄剤とを混合調整した脱臭洗浄剤希釈液を用いて、酸またはアルカリ洗浄工程と脱臭工程との両工程をワンステップで行う飲食料品の製造設備の脱臭方法を第10の要旨とする。
本発明によれば、(A)水溶性溶剤、(B)糖アルコール、(C)高分子ポリマーおよび(D)水を含有するCIP用脱臭剤組成物、さらに(E)非イオン界面活性剤および/または(F)可溶化剤を含有するCIP用脱臭剤組成物を用いることにより、ゴム材質に対する影響が少なく、脱臭後に脱臭剤臭がほとんど残留しないで各種飲食料品の製造設備に付着したフレーバー、特にパッキン等に付着したフレーバーに対して優れた脱臭性を得ることができる。
また、上記のCIP用脱臭剤組成物と、酸性CIP洗浄剤またはアルカリ性CIP洗浄剤とを混合調整した脱臭洗浄剤希釈液を用いることにより、酸またはアルカリ洗浄工程と脱臭工程との両工程をワンステップで行うことができ、洗浄時間の短縮が可能となる。
また、本発明の脱臭剤組成物は、酸性CIP洗浄剤にもアルカリ性CIP洗浄剤にも添加して使用できるため、従来のようにアルカリ用と酸用との2種類のCIP用脱臭剤組成物を使い分ける必要がないために作業が煩雑となることはなく、また、使用する薬剤数が少なくすることができるために在庫の管理等がしやすいといった利点がある。
つぎに、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
本発明に用いられる(A)成分である水溶性溶剤としては、特に制限はないが、例えばアルキレングリコールとしてはエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリオキシアルキレンエーテルとしてはエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、商品名「アデカカーポールMH,PH,GHシリーズ」(旭電化工業製)等が挙げられる。これらのうち、製造設備類で使用されているゴムパッキンに対する影響性の点から、25℃でのSP値が9を超えるものが好ましく、特にアルキレングリコールでは、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリオキシアルキレンエーテルでは、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、商品名「アデカカーポールMH1000」(旭電化工業製)などが好ましい。これらは、単独で用いることも、あるいは二種以上を併用して用いることもできる。
上記(A)成分の水溶性溶剤の組成物中における含有量は、純分換算で3〜40質量%、好ましくは5〜30質量%である。3質量%未満では、所望の脱臭性能に乏しく、40質量%を超えると、材質影響性および脱臭剤臭の残留の点から好ましくない。
本発明に用いられる(B)成分である糖アルコールとしては、グリセロール、エリスリトール、キシリトール、リビトール、アラビトール、イジトール、ガラクチトール、ソルビトール、マンニトール、ペルセイトール、オクチトール、マルチトール、ラクチトール、パラチニット、イソマルトなどが挙げられる。これらは、単独で用いることも、あるいは二種以上を併用して用いることもできる。そして、これらの中でも、好ましくは炭素数3〜6の糖アルコール、さらに好ましくは炭素数4〜6の糖アルコール、具体的にはエリスリトール、キシリトール、ソルビトールなどが好ましく用いられる。
上記(B)成分である糖アルコールの組成物中における含有量は、純分換算で1〜35質量%、好ましくは2〜20質量%である。1質量%未満では、所望の脱臭性能に乏しく、35質量%を超えると、フレーバーの脱臭性能は飽和となり、さらに経済的にも好ましくない。
本発明に用いられる(C)成分である高分子ポリマーとしては、ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸、アクリル酸マレイン酸共重合体、アミレン・マレイン酸共重合体、カルボン酸系モノマーとスルホン酸系モノマーの共重合体等、およびこれらのアルカリ金属塩等が挙げられる。なお、これらのアルカリ金属塩は部分中和物であっても完全中和物であってもよい。なかでもカルボン酸系モノマーとスルホン酸系モノマーの共重合体アルカリ金属塩が好ましく、例えば、商品名「アクアリックLS20」(日本触媒社製)等が挙げられる。これらは、単独で用いることも、あるいは二種以上を併用して用いることもできる。
上記(C)成分である高分子ポリマーの組成物中における含有量は、純分換算で1〜10質量%、好ましくは1〜5質量%である。1質量%未満では、所望の脱臭性能に乏しく、10質量%を超えると、溶液の安定性の点で好ましくない。
本発明に用いられる(D)成分である水としては、例えば、純水、イオン交換水、軟水、蒸留水、水道水等が挙げられる。これらは、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、経済性及び貯蔵安定性の点から、水道水、イオン交換水が好ましく用いられる。
なお、上記「水」は、本発明の脱臭剤組成物を構成する各成分に由来する結晶水や水溶液の形で含まれる水と、その他の外から加えられる水との総和であり、組成物全体が100質量%となるよう配合される。
本発明に用いられる(E)成分である非イオン界面活性剤としては特に制限はなく、一般的に非イオン界面活性剤として用いられている材料から選択することができる。具体的には、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、脂肪族アルコールアルコキシレート、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、リバースタイプのポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、エチレンジアミンタイプのポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、リバースタイプのエチレンジアミンタイプのポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステルおよびこのジエステルタイプ、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンペンタエリスリット脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンひまし油、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、アルキルポリグリコシド等が挙げられる。これらの非イオン界面活性剤は、単独で用いることも、あるいは2種以上を併用して用いることもできる。そして、これらの中でも、好ましくはポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、リバースタイプのポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、エチレンジアミンタイプのポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、リバースタイプのエチレンジアミンタイプのポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、さらに好ましくはポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンスチレン化フェニルエーテルが挙げられる。
上記(E)成分である非イオン界面活性剤の組成物中における含有量は純分換算で2〜15質量%に設定される。非イオン界面活性剤の含有量が2質量%よりも少ない量では所望の洗浄性、低泡性能が得られず、含有量を15質量%より多くしても、含有量が15質量%の場合と比較して洗浄性、低泡性能はほとんど向上しない。
本発明に用いられる(F)成分である可溶化剤としては、メタキシレンスルホン酸、トルエンスルホン酸、安息香酸、クメンスルホン酸、オクテニルコハク酸、およびこれらのアルカリ金属塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムなどのアニオン界面活性剤、アルキルグリコシド、無機酸および/または有機酸等が挙げられる。ここで用いられる無機酸としてはスルファミン酸、燐酸、硝酸、硫酸、塩酸等が挙げられ、有機酸としては、ギ酸、酢酸、ヒドロキシ酢酸、フマル酸、マレイン酸、マロン酸、アジピン酸、琥珀酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、グルコン酸、ヘプトン酸等が挙げられる。これらの可溶化剤は、単独で用いることも、あるいは二種以上を併用して用いることもできる。そして、これらの中でも、好ましくはアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、有機酸、無機酸、炭素数4〜6のアルキルグリコシドなどが好ましく用いられる。
上記(F)成分である可溶化剤の組成物中における含有量は、純分換算で1〜20質量%である。可溶化剤の含有量が1質量%よりも少ない量では安定性向上効果が得られない場合があり、含有量を20質量%より多くしても、含有量が20質量%の場合と比較して可溶化性能はほとんど向上しない。
本発明のCIP用脱臭剤組成物には、必要に応じて、アルカリ剤、分散剤、キレート剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、消泡剤、防腐剤、腐食抑制剤、天然抽出物、(F)成分以外の有機酸および/または無機酸、アニオン界面活性剤等を任意に含有することもできる。
本発明における飲食料品の製造設備の脱臭方法としては、(1)本発明のCIP用脱臭剤組成物の希釈液を用いて、CIPまたは浸漬にて脱臭を行う方法と、(2)本発明のCIP用脱臭剤組成物と、酸性CIP洗浄剤またはアルカリ性CIP洗浄剤とを混合調整した脱臭洗浄剤希釈液を用いて、酸またはアルカリ洗浄工程と脱臭工程との両工程をワンステップで行う方法とが挙げられる。
なお、本発明のCIP用脱臭剤組成物、酸性CIP洗浄剤またはアルカリ性CIP洗浄剤の希釈には、純水、イオン交換水、軟水、蒸留水、水道水等が適宜用いられる。
また、上記(1)および(2)の脱臭方法において、脱臭剤希釈液または脱臭洗浄剤希釈液中における本発明のCIP脱臭剤組成物の濃度は、製造する飲食料品の種類や汚れの状態に応じて0.01〜10質量%となるように調整することが好ましく、一般的な飲食料品の種類や汚れの状態にあっては0.1〜5質量%程度に調整しておこなわれる。
上記飲食料品の製造設備の脱臭方法(1)としては、具体的には、本発明の脱臭剤組成物を0.01〜10質量%に水または湯で希釈した脱臭剤希釈液を、浸漬槽に準備し、フレーバー臭の着香した各種飲食料品の製造設備の部品等を分解して、所定時間(通常、1〜15時間)接触保持させたのち、水または湯を用いて濯ぎを行い、乾燥を行って一連の工程が完了する。
このとき、脱臭剤希釈液の温度は作業性の観点から10〜70℃の範囲で設定することが好ましい。なお、浸漬槽には、脱臭剤希釈液を循環させるための循環ポンプや超音波振動板、ヒータ等の保温装置を付設してもよい。また、浸漬槽の代わりにバケツ等を用いてもよいし、スポンジ、たわし、ブラシ等を用いて擦り洗いしてもよい。
また、上記飲食料品の製造設備の脱臭方法(2)としては、具体的には、本発明のCIP用脱臭剤組成物と、酸性CIP洗浄剤またはアルカリ性CIP洗浄剤とを混合調整した脱臭洗浄剤希釈液を用いて、各種飲食料品の製造設備におけるCIP洗浄の酸またはアルカリ洗浄工程と脱臭工程との両工程をワンステップでおこなうものである。
このとき、脱臭洗浄剤希釈液全体に対して、本発明のCIP用脱臭剤組成物の濃度は0.1〜5質量%の範囲に調整され、また、酸性CIP洗浄剤またはアルカリ性CIP洗浄剤の濃度は1〜10質量%の範囲になるように調整される。
そして、飲食料品の種類や汚れの状態に応じて、脱臭洗浄剤希釈液の温度は、通常60〜95℃の範囲に設定され、通常0.5〜1時間かけて、洗浄工程と脱臭工程との両工程をワンステップでおこなうものである。
本発明に用いられる上記酸性またはアルカリ性CIP洗浄剤としては、市販のものを使用することができ、例えば、酸性CIP洗浄剤では商品名:パンケレートMS1(大三工業社製)、商品名:パンケレートV40(大三工業社製)、商品名:パンケレートVC(大三工業社製)、商品名:パンケレートVS10(大三工業社製)、パンケレートMS2(大三工業社製)などが挙げられ、アルカリ洗浄剤では、商品名:ダイキレートGS(大三工業社製)、パンケレートUD10(大三工業社製)、パンケレートCA、ダイキレートML1(大三工業社製)、パンクリーナM(大三工業社製)などが挙げられる。
また、上記脱臭方法(1)および(2)以外の脱臭方法としては、通常のCIPの洗浄方法の途中工程または最終工程に、本発明の脱臭剤組成物を0.01〜10質量%に水または湯で希釈した脱臭剤希釈液を、所定時間(通常、0.5〜2時間)循環させる脱臭行程を新たに加えてもよい。
このとき、脱臭剤希釈液の温度は10〜95℃の範囲に設定することが好ましく、特に40〜95℃で使用するのが好ましい。脱臭工程後は、水または湯を用いて濯ぎを行い、乾燥を行って一連の工程が完了する。
次に、実施例について比較例と併せて記載し説明する。
後記表1〜8に示す実施例1〜25及び比較例1〜12の組成(各表の数値の単位は質量%である。)の供試CIP用脱臭剤組成物を調整し、その脱臭性について試験し評価した。表中における各成分の配合量は有姿で示すとともに、各成分の有効成分量(質量%、「%」と略して示す。)について後記の通り示した。また試験の結果を後記表1〜8に併せて示した。
なお、試験方法、評価基準は、以下に示すとおりである。
〔脱臭性試験1および残留性試験1〕
・試験方法
(1)着香テストピースの調製
脱臭試験に供される着香テストピースは次のようにして調製した。まず、EPDMパッキン(日阪製作所EX15PKG)を長さ40mmに裁断し、次いでこの裁断片をアップル飲料にそれぞれ全浸漬し、95℃の温度で8時間加熱した。その後、裁断片を取り出し、常温の流水で5分間濯いだ後、室温で乾燥し、アップル飲料のフレーバー臭の移った着香テストピースとした。
(2)操作
上記着香テストピースを、供試CIP用脱臭剤組成物の1質量%希釈液200mlに1本ずつ投入し、80℃の温度で保持しながら20分間撹拌した。その後、着香テストピースを取り出し、80℃で20分間濯いだ後、室温で乾燥し、フレーバー臭の臭気判定を行った(脱臭性試験1)。また、このときの残留する脱臭剤臭の臭気判定を併せておこなった(残留性試験1)。
(3)判定
臭気判定は10名のパネラーによる官能テストに基づき、各試験後テストピースのフレーバー臭の度合いおよび残留する脱臭剤臭の度合いを、それぞれ以下の評価基準により4段階で評価した。
・評価基準(フレーバー臭について:脱臭性試験1)
◎:フレーバー臭なし
○:僅かにフレーバー臭あり
△:ややフレーバー臭あり
×:フレーバー臭強い
とし、◎、○および△を実用性のあるものとした。
・評価基準(脱臭剤臭について:残留性試験1)
◎:脱臭剤臭なし
○:僅かに脱臭剤臭あり
△:やや脱臭剤臭あり
×:脱臭剤臭強い
とし、◎、○および△を実用性のあるものとした。
〔脱臭性試験2および残留性試験2〕
・試験方法
(1)着香テストピースの調製
上記脱臭性試験1および残留性試験1と同様に行った。
(2)操作
上記着香テストピースを、脱臭洗浄剤希釈液全体に対して1質量%相当となる供試CIP用脱臭剤組成物と、10質量%相当となるアルカリ性CIP洗浄剤(商品名:「ダイキレートGS」)とが混合した水溶液からなる脱臭洗浄剤希釈液を用いて同様の試験を行い評価した。
(3)判定
上記脱臭性試験1および残留性試験1と同様に行った。
〔脱臭性試験3および残留性試験3〕
・試験方法
(1)着香テストピースの調製
上記脱臭性試験1および残留性試験1と同様に行った。
(2)操作
上記着香テストピースを、脱臭洗浄剤希釈液全体に対して1質量%相当となる供試CIP用脱臭剤組成物と、2質量%相当となる酸性CIP洗浄剤(商品名:「パンケレートV40」)とが混合した水溶液からなる脱臭洗浄剤希釈液を用いて同様の試験を行い評価した。
(3)判定
上記脱臭性試験1および残留性試験1と同様に行った。
〔材質影響性試験1〕
・試験方法
(1)被試験体
EPDMシートを50mm×20mm(厚さ2mm、重量2.3g前後)に裁断したものをテストピースとした。
(2)操作
後記表1〜8に示す実施例1〜25及び比較例1〜12の組成(各表の数値の単位は質量%である)の供試CIP用脱臭剤組成物を調整し、各脱臭剤組成物の1質量%希釈液100mlを120mlスクリュー管に入れた後、上記の被試験体のシート1枚をそれぞれのスクリュー管に投入して、80℃で24時間全浸漬した。
(3)判定
一日後に、被試験体のシートを取り出し、水洗し、105℃に設定された恒温乾燥器(型式:MOV−212(U)/三洋電機株式会社製)で2時間乾燥後、乾燥前後の外観変化とともに、下式1より重量減少率を求めて以下の評価基準により評価した。
(式1)
重量減少率(%)=(テスト前のシート重量(g)−テスト後のシート重量(g))/テスト前のシート重量(g)×100
・評価基準
○:外観変化がほとんど見られず、重量変化率が0.05%未満
△:外観変化が若干見られ、重量変化率が0.05%以上0.2%未満
×:外観変化が著しく見られ、重量変化率が0.2%以上
とし、評価基準が○および△を実用性があるものと判定した。
〔材質影響性試験2〕
・試験方法
(1)被試験体
上記材質影響性試験1と同様のものを使用した。
(2)操作
後記表1〜8に示す実施例1〜25及び比較例1〜12の組成(各表の数値の単位は質量%である)の脱臭洗浄剤希釈液全体に対して1質量%相当となる供試CIP用の各脱臭剤組成物と、10質量%相当となるアルカリ性CIP洗浄剤(商品名:「ダイキレートGS」)とが混合した水溶液からなる脱臭洗浄剤希釈液100mlを120mlスクリュー管に入れた後、上記の被試験体のシート1枚をそれぞれのスクリュー管に投入して、80℃で24時間全浸漬した。
(3)判定
上記材質影響性試験1と同様に行った。
〔材質影響性試験3〕
・試験方法
(1)被試験体
上記材質影響性試験1と同様のものを使用した。
(2)操作
後記表1〜8に示す実施例1〜25及び比較例1〜12の組成(各表の数値の単位は質量%である)の脱臭洗浄剤希釈液全体に対して1質量%相当となる供試CIP用脱臭剤組成物と、2質量%相当となる酸性CIP洗浄剤(商品名:「パンケレートV40」)とが混合した水溶液からなる脱臭洗浄剤希釈液を用いて同様の試験を行い評価した。
(3)判定
上記材質影響性試験1と同様に行った。
〔貯蔵安定性試験〕
・試験方法
供試CIP用脱臭剤組成物について貯蔵安定性試験を次のようにして行った。
250ml容量のポリエチレン製容器に、供試CIP用脱臭剤組成物200mlを入れて、30℃に設定されたインキュベーターに、1週間配置後の沈殿や濁りの有無について、以下の評価基準により評価した。
・評価基準
○:透明均一で沈殿や分離がない
△:濁りを生じるが均一で沈殿や分離がない
×:沈殿や分離が生じる
とし、評価基準が○および△を実用性のあるものと判定した。
〔洗浄性試験〕
・試験方法
(1)供試汚れの調製
市販の野菜ジュースにヘキサンを加え、野菜ジュース中に含まれる色素成分をヘキサン抽出する。色素成分が抽出された液の中にSUS304テストピース(50×80mm)を1秒間浸漬し、その後引き上げ、色素成分を付着させた。このテストピースを90℃に設定された恒温乾燥器(型式:MOV−212(U)/三洋電機株式会社製)で5時間乾燥したものを供試テストピースとした。
(2)操作
上記SUS304テストピースを、脱臭洗浄剤希釈液全体に対して1質量%相当となる供試CIP用脱臭剤組成物と、10質量%相当となるアルカリ性CIP洗浄剤(商品名:「ダイキレートGS」)とが混合した水溶液からなる脱臭洗浄剤希釈液を用いて脱臭剤組成物の1質量%希釈液200mlに1枚ずつ投入し、80℃の温度で保持しながら10秒間浸漬した。その後、テストピースを取り出し、溜め水中で濯いだ後、室温で乾燥し、供試汚れの除去された面積を測定して以下の評価基準により除去性を評価した。
・評価基準
◎:除去率95%以上
○:除去率85%以上、95%未満
△:除去率75%以上、85%未満
×:除去率65%以上、75%未満
××:除去率65%未満
とし、評価基準が◎、○および△を実用性のあるものと判定した。
〔低泡性試験〕
・試験方法
供試CIP用脱臭剤組成物の1質量%希釈液50mlを100ml容量の有栓メスシリンダーに50ml量り取り、80℃の温浴中に10分間配置した後、取り出して上下に10回強振し、静置する。そして、静置1分後の泡量(ml)を量り、以下の評価基準で評価した。
・評価基準
○:泡量が5ml未満
△:泡量が5ml以上、10ml未満
×:泡量が10ml以上
とし、評価基準が○および△を実用性のあるものと判定した。
(A)成分
・PG
プロピレングリコール
商品名:「プロピレングリコール」、旭硝子社製(SP値11.3)
・EG
エチレングリコール
試薬名:「エチレングリコール」、和光純薬工業社製(SP値14.6)
・DEGBE
ジエチレングリコールモノブチルエーテル
商品名:「ブチセノール20」、協和発酵ケミカル社製(SP値10.2)
・DPGME
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル
商品名:「ARCOSOLV DPM」、Lyondell Asia Pacific,Ltd製(SP値9.6)
・TPGME
トリプロピレングリコールモノメチルエーテル
商品名:「ダワノールTPM」、ダウ・ケミカル日本社製(SP値9.1)
・MH1000
ポリオキシアルキレンエーテル
商品名:「アデカカーポールMH1000」、旭電化工業社製(SP値9.3)
・n−ウンデカン(比較例用)
商品名「ウンデカン」、和光純薬社製(SP値7.7)
・PE(比較例用)
プロピレングリコールモノエチルエーテル
商品名:「ARCOSOLV PE」、Lyondell Asia Pacific,Ltd製(SP値7.5)
(B)成分
・ソルビトール
商品名:「ソルビトールF」、日研化学社製(有効成分70%)
・キシリトール
試薬名:「キシリトール」、東京化成工業社製
・エリスリトール
試薬名:「meso−エリスリトール」、関東化学社製
・グリセロール
商品名:「DGグリセリン」、旭電化工業社製
・マルチトール
試薬名:「マルチトール」、和光純薬社製
(C)成分
・ポリマー1
アクリル酸とスルホン酸系モノマーの共重合体のナトリウム塩
商品名:「アクアリックLS20」、日本触媒社製(有効成分40%、分子量8,000)
・ポリマー2
アクリル酸とスルホン酸系モノマーの共重合体のナトリウム塩
商品名:「アクアリックGL386」、日本触媒社製(有効成分50%、分子量5,000)
・ポリマー3
アクリル酸とマレイン酸の共重合体
商品名「ソカランCP12S」、BASF社製(有効成分50%、分子量3,000)
・ポリマー4
ポリアクリル酸ナトリウム
商品名:「アクアリックDL365」、日本触媒社製(有効成分44%、分子量5,000)
(E)成分
・非イオン界面活性剤−1
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル
商品名:「ノイゲンXL100」、第一工業製薬社製
・非イオン界面活性剤−2
脂肪族アルコールアルコキシレート
商品名:「プルラファックLF403」、BASF社製
・非イオン界面活性剤−3
ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル
商品名:「ノイゲンEA−137」、第一工業製薬社製
・非イオン界面活性剤−4
アルキルポリグリコシド(有効成分40%)
商品名:「マイドール12」、花王社製
・非イオン界面活性剤−5
ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタン脂肪酸エステル
商品名:「レオドールTW−L120」、花王社製
(F)成分
・可溶化剤−1
アルキルグリコシド
商品名:「AG6206」、ライオン・アクゾ社製(有効成分75%)
・可溶化剤−2
アルキルポリグリコシド
商品名:「ノニオシドB15」、第一工業製薬社製(有効成分50%)
・可溶化剤−3
アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム(有効成分48%)
商品名:「エレミノールMON−2D」、三洋化成工業社製
・可溶化剤−4
クエン酸(有効成分100%)
商品名:「クエン酸(結晶)」、ユングブンツラウヤー社製
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表1〜8の結果より、実施例1〜25のCIP用脱臭剤組成物は、いずれも、脱臭性、残留性、材質影響性、貯蔵安定性、洗浄性、低泡性試験の全ての評価項目において、優れた性能を有していることが分かる。また、アルカリ性CIP洗浄剤組成物および酸性CIP洗浄剤組成物と併用した場合であっても、各種評価項目において優れた性能を有していることが分かる。

Claims (10)

  1. (A)水溶性溶剤、(B)糖アルコール、(C)高分子ポリマーおよび(D)水を含有することを特徴とするCIP用脱臭剤組成物
  2. さらに(E)成分として非イオン界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1に記載のCIP用脱臭剤組成物
  3. さらに(F)成分として可溶化剤を含有することを特徴とする請求項1または2に記載のCIP用脱臭剤組成物
  4. 上記(A)成分がアルキレングリコールおよび/またはポリオキシアルキレンエーテルから選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のCIP用脱臭剤組成物
  5. 上記(B)成分がエリスリトール、キシリトールおよびソルビトールから選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のCIP用脱臭剤組成物
  6. 上記(C)成分の高分子ポリマーがスルホン酸系モノマーとカルボン酸系モノマーとの共重合体およびそのアルカリ塩であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のCIP用脱臭剤組成物
  7. 上記(E)成分の非イオン界面活性剤がポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンスチレン化フェニルエーテルから選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載のCIP用脱臭剤組成物
  8. 上記(F)成分の可溶化剤がアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、有機酸および/または無機酸、炭素数4〜6のアルキルグリコシドから選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項3〜7のいずれか一項に記載のCIP用脱臭剤組成物
  9. 上記請求項1〜8のいずれか一項に記載のCIP用脱臭剤組成物の希釈液を用いて、CIPまたは浸漬にて脱臭を行うことを特徴とする飲食料品の製造設備の脱臭方法
  10. 上記請求項1〜8のいずれか一項に記載のCIP用脱臭剤組成物と、酸性CIP洗浄剤またはアルカリ性CIP洗浄剤とを混合調整した脱臭洗浄剤希釈液を用いて、酸またはアルカリ洗浄工程と脱臭工程との両工程をワンステップで行うことを特徴とする飲食料品の製造設備の脱臭方法
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