JP2008285587A - Cip洗浄方法 - Google Patents

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Kiyoaki Yoshikawa
清章 吉川
Shinya Saito
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Abstract

【課題】効率良く残存フレーバーが除去でき、従来より洗浄時間の短縮を可能とするCIP洗浄方法の提供。
【解決手段】25℃でのSP値が9超13以下であり、下記式(1)で示される構造を有する溶剤(A)及び水を含有する洗浄剤組成物を被洗浄物に接触させる工程を含むCIP洗浄方法。
1O(AO)nH (1)
(R1は、水素原子、炭素数1〜24のアルキル基等、AOは炭素数2〜10オキシアルキレン基、nは0〜10である。)
【選択図】なし

Description

本発明は、CIP洗浄方法に関する。詳しくは、食品、飲料工場等の製造設備や製造機器類のCIP洗浄方法に関する。
食品工場、飲料工場等では、生産品種切り替え時や操業終了時等にその製造設備や機器類の洗浄を行っているが、配管、タンク等の取り外し洗浄が困難な個所に関してはCIP洗浄(定置洗浄)を行っている。このCIP洗浄とは、Cleaning in place の頭文字を取った言葉で装置を分解することなく洗浄剤を流すことにより洗浄する方法である。
CIPは食品工場や飲料工場等で幅広く使われている。中でも飲料工場では生産品種切り替え時には前の充填物の洗浄は基より、飲料に配合されているフレーバーコンタミ防止のため時間をかけてCIPを行っているのが現状である。但し、現状のCIP工程ではフレーバー洗浄が十分でなく洗浄にかなりの時間を要している。
また、近年生産速度が増加している中で、飲料品種の増加により切り替え頻度が高くなりCIP工程の時間ロスが生産性を著しく低下させる原因となっている。この対策として、次亜塩素酸塩、イソジアヌール酸塩、過炭酸塩、過ホウ酸塩などの酸化剤を用いるケースもあるが、十分な脱臭効果が得られておらず、使用状況によっては機器へのダメージが発生する場合もある。
一方、特許文献1には非イオン界面活性剤を用いて脱臭洗浄を行う技術が公開されているが、この方法をもってしてもフレーバー除去が十分でない。また、特許文献2には炭化水素による化学プラントの洗浄技術が、特許文献3には有機溶剤を用いた工業装置用溶剤洗浄技術が公開されているが、これらの方法では基剤残留、残臭等の問題上食品工場には適さない。
特許文献4には所定範囲のSP値を有する溶剤を用いて脱臭洗浄を行う技術が公開されている。また、特許文献5には特定のアルコールを用いて脱臭洗浄を行う技術が公開されている。
特開2003−49193号公報 特開2002−97494号公報 特開平10−183191号公報 特開2005−200627号公報 特開2005−314584号公報
これら方法では、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)、シリコーン等のSP値が低いパッキンに対しては有効であるが、NBR(Nitrile Butadiene Rubbuer ニトリロゴム)のようなSP値が高いパッキンに対しては脱臭効果が十分に発揮されない。実際の工場施設では、SP値の異なるパッキンが組み合わせて用いられることが多いため、従来の手法では残存フレーバーを十分に除去できない場合があった。
上記の状況を鑑み、本発明の目的は、SP値の異なるパッキン等、種々の部材を対象とするCIP洗浄においても、効率良く残存フレーバーを除去できるCIP洗浄方法を提供することにある。
本発明は、25℃でのSP値が9超13以下であり、下記式(1)で示される構造を有する溶剤(A)及び水を含有する洗浄剤組成物を被洗浄物に接触させる工程を含むCIP洗浄方法に関する。
1O(AO)nH (1)
(R1は、水素原子、炭素数1〜24のアルキル基、炭素数3〜24のアルケニル基、炭素数6〜24のアリール基、炭素数7〜24のアルキルアリール基、又は炭素数7〜24のアリールアルキル基を表す。また、AOは炭素数2〜10のオキシアルキレン基を表す。また、nは0〜10を表す。)
また、本発明は、25℃でのSP値が9超13以下であり、下記式(1−1)で示される構造を有する溶剤(A−1)、25℃でのSP値が6以上9以下である溶剤(B)及び水を含有する洗浄剤組成物を被洗浄物に接触させる工程を含むCIP洗浄方法に関する。
1OH (1−1)
(R1は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜14のアルケニル基、炭素数6〜14のアリール基、炭素数7〜18のアルキルアリール基、又は炭素数7〜18のアリールアルキル基を表す。)
以下、25℃でのSP値が9超13以下であり、上記式(1)で示される構造を有する溶剤(A)を(AA)成分とし、また、25℃でのSP値が9超13以下であり、上記式(1−1)で示される構造を有する溶剤(A−1)を(A−1)成分とし、これらを併せて(A)成分とし、25℃でのSP値が6以上9以下である溶剤(B)を(B)成分として説明する。
本発明のCIP洗浄方法によれば、SP値が高いパッキンに対して効率良く残存フレーバーが除去でき、従来より洗浄時間の短縮が可能となる。
本発明に係る洗浄剤組成物の1つは、25℃でのSP値が9超13以下であり、下記式(1)で示される構造を有する溶剤(A)及び水を含有するCIP用洗浄剤組成物である。
1O(AO)nH (1)
(R1は、水素原子、炭素数1〜24のアルキル基、炭素数3〜24のアルケニル基、炭素数6〜24のアリール基、炭素数7〜24のアルキルアリール基、又は炭素数7〜24のアリールアルキル基を表す。また、AOは炭素数2〜10のオキシアルキレン基を表す。また、nは0〜10を表す。)
また、本発明に係る他の洗浄剤組成物は、25℃でのSP値が9超13以下であり、下記式(1−1)で示される構造を有する溶剤(A−1)、25℃でのSP値が6以上9以下である溶剤(B)及び水を含有するCIP用洗浄剤組成物である。
1OH (1−1)
(R1は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜14のアルケニル基、炭素数6〜14のアリール基、炭素数7〜18のアルキルアリール基、又は炭素数7〜18のアリールアルキル基を表す。)
以下、かかる洗浄剤組成物の成分について説明する。
<(A)成分>
(AA)成分について、一般式(1)におけるR1は炭素数1〜18のアルキル基あるいは炭素数6〜18のアリールアルキル基が好ましく、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基が好ましく、nは0〜5が好ましい。更に、一般式(1)におけるR1は炭素数1〜10のアルキル基あるいは炭素数6〜10のアリールアルキル基が好ましく、AOは炭素数2〜3のオキシアルキレン基が好ましく、nは0〜3が好ましい。
(AA)成分としては、具体的には、ヘキシルグリコール(エチレングリコールモノヘキシルエーテル)、ヘキシルジグリコール(ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル)、2−エチルヘキシルジグリコール(ジエチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル)、フェニルグリコール(エチレングリコールモノフェニルエーテル)、フェニルジグリコール(ジエチレングリコールモノフェニルエーテル)、ベンジルグリコール(エチレングリコールモノベンジルエーテル)、メチルプロピレングリコール(プロピレングリコールモノメチルエーテル)、プロピルプロピレングリコール(プロピレングリコールモノn−プロピルエーテル)、プロピルプロピレンジグリコール(ジプロピレングリコールモノn−プロピルエーテル)、フェニルプロピレングリコール(プロピレングリコールモノフェニルエーテル)等が挙げられ、また、下記(A−1)成分として挙げた化合物も挙げられるが、脱臭性の観点から、好ましくは、ヘキシルグリコール、メチルプロピレングリコール、1−ヘキサノール、ベンジルアルコール等が挙げられる。
また、(A−1)成分としては、具体的には、1−オクタノール、1−ヘプタノール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、ベンジルアルコール等のアルコール類が挙げられるが、好ましくは、1−ヘキサノール、ベンジルアルコール等が挙げられる。
また、SP値は、物質間の相溶性の尺度として一般的に用いられる溶解度パラメーターδ〔(cal/cc)1/2〕を示すが、本発明の(A)成分は、脱臭性の観点から25℃でのSP値が9超13以下であり、9超12以下が好ましく、更に9超11.5以下が好ましい。
<(B)成分>
(A−1)成分を用いる場合は、更に、(B)成分である、25℃でのSP値が6以上9以下である溶剤(B)を含有することが、SP値の異なるパッキンのフレバー除去性の観点から好ましい。
本発明の(B)成分としては、脱臭性の観点から炭素数5〜24の炭化水素であり、炭素数5〜20脂肪族炭化水素が好ましく、炭素数8〜14脂肪族炭化水素がより好ましい。更に炭素数10〜14の脂肪族炭化水素が好ましい。更に、炭素数10〜14の飽和脂肪族炭化水素が好ましい。
具体的には、ペンタン、ネオペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、ヘプタデカン、オクタデカン、イソオクタデカン、ノナデカン、C10−α−オレフィン、C12−α−オレフィン、C14αオレフィン等が挙げられるが、好ましくは、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、C12−α−オレフィン等が挙げられ、更に好ましくは、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン等が挙げられる。
本発明のCIP用洗浄剤組成物は、更に、(A)成分以外の界面活性剤(C)〔以下、(C)成分という〕を含有することが、(A)成分及び(B)成分の水系媒体への分散安定性の観点から、好ましい。
<(C)成分>
本発明の(C)成分としては、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン界面活性剤が挙げられるが、(A)成分及び(B)成分の乳化分散性を助ける観点から、非イオン界面活性剤及びアニオン界面活性剤が好ましい。なお、本発明では、(C)成分の界面活性剤からは、一般式(1)の構造を持つ化合物は除かれる。また、一般に、界面活性剤の25℃でのSP値は、9〜11程度である。
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、アルキルポリグリコシド、アルキルグリセリルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシアルキレン多価アルコール脂肪酸エステル等が挙げられるが、好ましくはポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、アルキルポリグリコシド、アルキルグリセリルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、ポリオキシアルキレン多価アルコール脂肪酸エステル(ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル等)等が挙げられる。これら非イオン界面活性剤において、ポリオキシアルキレンは、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン及びこれらの混合が好ましく、アルキル基は炭素数8〜18が好ましく、また、アルケニル基に変更できるものものある。脂肪酸の炭素数は8〜18が好ましい。非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、アルキルポリグリコシド、アルキルグリセリルエーテルがより好ましい。
非イオン界面活性剤、なかでもポリオキシアルキレンアルキルエーテルは、グリフィンの計算式によるHLB値が3以上8未満のものが好ましい。
陰イオン界面活性剤としては、脂肪酸塩(好ましくは炭素数8〜24)、アルキル(好ましくは炭素数8〜24)スルホン酸塩、アルキル(好ましくは炭素数8〜18)ベンゼンスルホン酸塩、アルキル(好ましくは炭素数8〜24)硫酸エステル塩、アルキル(好ましくは炭素数2〜24)リン酸エステル塩、ポリオキシアルキレン(好ましくはポリオキシエチレン)アルキル(好ましくは炭素数8〜18)硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレン(好ましくはポリオキシエチレン)アルキル(好ましくは炭素数2〜24)リン酸エステル塩、ポリオキシアルキレン(好ましくはポリオキシエチレン)アルキル(好ましくは炭素数8〜18)カルボン酸塩、アルキル(好ましくは炭素数6〜18)スルホコハク酸塩等がある。
両性界面活性剤としては、アルキル(好ましくは炭素数8〜18)アミンオキサイド、アルキル(好ましくは炭素数8〜18)ジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキル(好ましくは炭素数8〜18)アミドプロピルベタイン、アルキル(好ましくは炭素数8〜18)ヒドロキシスルホベタイン、アルキル(好ましくは炭素数8〜18)カルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
陽イオン界面活性剤としては、塩化アルキル(好ましくは炭素数6〜24)トリメチルアンモニウム、塩化ジアルキル(好ましくは炭素数6〜18)ジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム(好ましくは炭素数6〜18)等が挙げられる。
<CIP用洗浄剤組成物>
本発明のCIP用洗浄剤組成物において、(A−1)成分と(B)成分を併用する場合、脱臭効果の観点から、(A−1)成分と(B)成分の重量比が、(A−1)/(B)で10/90〜90/10であることが好ましく、より好ましくは20/80〜80/20である。更に好ましくは30/70〜70/30である。
また、本発明のCIP用洗浄剤組成物は、分散系の安定性と脱臭効果の観点から、(A)成分〔(AA)成分又は(A−1)成分〕と(C)成分の重量比が、〔(AA)又は(A−1)〕/(C)で10/90〜90/10であることが好ましく、より好ましくは20/80〜80/20である。更に好ましくは30/70〜70/30である。〔(AA)又は(A−1)〕/(C)の重量比が90/10以下では分散系の安定性が向上し配管等への吸着汚染が少なくなる傾向にある。また、〔(AA)又は(A−1)〕/(C)の重量比が10/90以上では脱臭効果が得られやすくなる。
また、本発明のCIP用洗浄剤組成物が、(A−1)成分、(B)成分及び(C)成分を含有する場合、分散系の安定性と脱臭効果の観点から、(A−1)成分と(B)成分の合計と(C)成分との重量比が、〔(A−1)+(B)〕/(C)で10/90〜90/10であることが好ましく、より好ましくは20/80〜80/20である。更に好ましくは30/70〜70/30である。〔(A−1)+(B)〕/(C)の重量比が90/10以下では分散系の安定性が向上し配管等への吸着汚染が少なくなる傾向にある。また、〔(A−1)+(B)〕/(C)の重量比が10/90以上では十分な脱臭効果が得られやすくなる。
本発明のCIP用洗浄剤組成物は、配合品の安定性、脱臭効果の観点から、(A)成分と(B)成分の含有量の合計が1〜99重量%が好ましく、より好ましくは3〜70重量%、更に好ましくは5〜50重量%である。(C)成分の含有量は、1〜99重量%が好ましく、より好ましくは5〜80重量%、更に好ましくは10〜70重量%である。
本発明では、(AA)成分としてヘキシルグリコール、メチルプロピレングリコール、1−ヘキサノール及びベンジルアルコールから選ばれる1種以上の化合物、(C)成分としてアルキルポリグルコシド、アルキルグリセリルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、HLBが3以上8未満のポリオキシアルキレンアルキルエーテルから選ばれる1種以上の化合物、の組み合わせで更に洗浄効果が向上する。
また、本発明では、(A−1)成分として1−ヘキサノール及びベンジルアルコールから選ばれる1種以上の化合物、(B)成分としてウンデカン、(C)成分としてアルキルポリグルコシド、アルキルグリセリルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、HLBが3以上8未満のポリオキシアルキレンアルキルエーテルから選ばれる1種以上の化合物、の組み合わせで更に洗浄効果が向上する。
本発明には、(A)成分、(B)成分及び(C)成分以外に必要に応じて消泡剤、防錆剤、キレート剤、水溶性溶剤、非水溶性溶剤等を添加して使用することができる。
本発明のCIP用洗浄剤組成物は、非水系溶剤、水性溶剤、水等で希釈した洗浄液としてCIP洗浄に用いられる。希釈媒体は、経済性、安全性の観点から水が好ましい。希釈した該洗浄液は、洗浄性と経済性の観点から、(A)成分と(B)成分の濃度の合計が0.01〜20重量%であることが好ましく、より好ましくは0.05〜15重量%、更に好ましくは0.1〜10重量%である。また、(C)成分の濃度が0.01〜20重量%であることが好ましく、より好ましくは0.05〜15重量%、更に好ましくは0.1〜10重量%である。
<CIP洗浄方法>
本発明のCIP洗浄方法では、(A)成分と水、更に必要により(B)成分、(C)を含有する洗浄剤組成物を、10℃〜140℃の範囲で、CIP洗浄における被洗浄物である配管内及び各種機器等と接触させるように循環させ洗浄することが好ましい。配管内を流れる洗浄剤組成物の流速としては、0.5〜5m/秒、更に1〜3m/秒が好ましい。
この場合、洗浄剤組成物は、前記した本発明に係る洗浄剤組成物を希釈して用いてもよい。洗浄剤組成物において、好ましい(A)成分と(B)成分の合計濃度は0.01〜20重量%、更に0.02〜15重量%、より更に0.05〜10重量%であり、(C)成分の好ましい濃度が0.01〜20重量%、更に0.05〜15重量%、より更に0.1〜10重量%である。
洗浄剤組成物での洗浄を含む一連のCIP洗浄終了後、リンス水の官能評価を行い、残臭が強ければ臭いレベルが十分に低下するまで、再度CIP洗浄を繰り返すか、湯洗いを継続する。
例えば、飲料プラントにおけるCIP洗浄は、(a)湯洗→(b)アルカリ洗浄→(c)湯洗→(d)酸洗浄→(e)湯洗が行なわれ、最後の(e)湯洗の後に、必要に応じて、更に次亜塩素酸塩による洗浄と湯洗が行なわれることがある。上記洗浄剤組成物による洗浄工程はこのような洗浄工程の何れかで行なわれれば良く、具体的には上記(a)〜(e)の何れかの工程の前及び/又は後に、あるいは何れかの工程と置換して、あるいは何れかの工程と同時に、行なうことができるが、CIP総時間を考えると(a)〜(e)のどれかの工程と同時に行なうことが好ましい。更に脱臭性の観点から、アルカリ洗浄或は酸洗浄と同時に行なうことが好ましい。なお、上記洗浄剤組成物による洗浄工程は複数行なっても良い。
本発明のCIP洗浄方法は、被洗浄物が、NBR系高分子から構成される部材、又はNBR系高分子から構成される部材とEPDM系高分子から構成される部材に好適である。具体的には、NBR系高分子から構成されるパッキン、NBR系高分子から構成されるパッキンとEPDM系高分子から構成されるパッキンを被洗浄物とすること、更にはこれらのパッキンを含む各種製造装置に好適である。その他にも、食品、飲料工場等の製造設備や製造機器類に配備される、NBR系高分子としては、NBR、HNBR(水素化ニトリルゴム)等が挙げられ、また、EPDM系高分子としては、EPDM、EPM(エチレンプロピレンゴム)等が挙げられる。
実施例1
表1に示す組成で、CIP用洗浄剤組成物を調製した。それらを用いて下記の方法で、洗浄試験を行い、これらのCIP用洗浄剤組成物を評価した。結果を表1に示す。なお、本例は、(a)湯洗→(b)アルカリ洗浄→(c)湯洗→(d)酸洗浄→(e)湯洗が行われる飲料プラントのように、湯洗が含まれる洗浄工程において、湯洗の際に洗浄剤組成物を適用する場合を想定したものである。
1)被試験体の調製
1S−NBRパッキン(大阪サニタリー金属工業協同組合)6枚をフレーバー成分である2−メチル酪酸エチル、酢酸イソアミル及びリナロールの混合水溶液(各10ppm)1Lに80℃、2時間浸績し着香させたものを被試験体とした。
2)試験方法
表1のCIP洗浄剤組成物4g(有効分換算)を、それぞれ200ccのガラスビーカーに入れた後、水を加え全量で200gとした。そこに、上記の方法により着香した被試験体を、それぞれのビーカーに1枚投入して、80℃で40分洗浄した。洗浄後、パッキン表面に残存している洗浄剤成分を取り除くため常温のエタノールで軽く濯いだ。その後パッキンに収着している各フレーバー成分をエタノールを溶媒としてソックスレーにより7時間抽出し、ガスクロマトグラフィーによりパッキン収着量を決定した。
3)評価方法
洗浄後の各フレーバー成分収着量(μg/g)と洗浄前のパッキンに収着しているフレーバー成分量(μg/g)とから、各フレーバーについての洗浄率を下記式にて計算した。
Figure 2008285587
実施例2
洗浄液中にアルカリとしてNaOHを有効分として2重量%配合し、表2の洗浄剤組成物を用いた以外は実施例1と同様の方法で行った。結果を表2に示す。なお、本例は、(a)湯洗→(b)アルカリ洗浄→(c)湯洗→(d)酸洗浄→(e)湯洗が行われる飲料プラントのように、アルカリ洗浄が含まれる洗浄工程において、アルカリ洗浄の際に洗浄剤組成物を適用する場合を想定したものである。
実施例3
洗浄液中に酸としてHNO3を有効分として0.6重量%配合し、表3の洗浄剤組成物を用いた以外は実施例1と同様の方法で行った。結果を表3に示す。なお、本例は、(a)湯洗→(b)アルカリ洗浄→(c)湯洗→(d)酸洗浄→(e)湯洗が行われる飲料プラントのように、酸洗浄が含まれる洗浄工程において、酸洗浄の際に洗浄剤組成物を適用する場合を想定したものである。
Figure 2008285587
Figure 2008285587
Figure 2008285587
表1〜3の成分は以下のものである(以下同様)。
*1 ノルマルウンデカン:試薬品(純度99%)
*2 非イオン界面活性剤A:ポリエチレングリコール脂肪酸エステル「花王(株)エマノーン4110」
*3 非イオン界面活性剤B:アルキルポリグリコシド「花王(株)マイドール12」
*4 非イオン界面活性剤C:2−エチルヘキシルグリセリルエーテル「花王(株)」
*5 アニオン界面活性剤:ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム「花王(株)ペレックスOT−P」
*6 カチオン界面活性剤:ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド「花王(株)コータミン24P」
*7 両性界面活性剤:ラウリルベタイン「花王(株)アンヒトール24B」
表1〜3の結果より、SP値の低い成分(ウンデカン)を用いた洗浄剤(比較品1−1〜1−3)ではNBRパッキンに対してはあまり高い洗浄率(平均洗浄率)が期待できないことが分かる。一方、SP値の高い成分を用いた洗浄剤(本発明品1−1〜1−11)ではNBRパッキンに対して良好な洗浄率(平均洗浄率)が得られることがわかる。
実施例4
表4に示す組成で、CIP用洗浄剤組成物を調製した。それらを用いて下記の方法で、洗浄試験を行い、これらのCIP用洗浄剤組成物を評価した。結果を表4に示す。なお、本例は、(a)湯洗→(b)アルカリ洗浄→(c)湯洗→(d)酸洗浄→(e)湯洗が行われる飲料プラントのように、湯洗が含まれる洗浄工程において、湯洗の際に洗浄剤組成物を適用する場合を想定したものである。
(1)被試験体の調製
1S−NBRパッキン(大阪サニタリー金属工業協同組合)あるいは1S−EPDMパッキン(大阪サニタリー金属工業協同組合)のそれぞれ6枚をフレーバー成分である2−メチル酪酸エチル、酢酸イソアミル及びリナロールの混合水溶液(各10ppm)1Lに80℃、2時間浸績して着香させたものを被試験体とした。
(2)試験方法
表4のCIP洗浄剤組成物(有効分換算で2g)の3倍量(有効分換算で6g)を、それぞれ300ccのガラスビーカーに入れた後、水を加え全量で300gとした。なお、ガラスビーカー中の内容物は80℃でマグネティックスターラーにより攪拌した。そこに、上記の方法により着香した被試験体を、それぞれのビーカーにNBR1枚及びEPDM1枚の計2枚を投入して、80℃で40分洗浄した。洗浄後、パッキン表面に残存している洗浄剤成分を取り除くため常温のエタノールで軽く濯いだ。その後各パッキンに収着している各フレーバー成分をエタノールを溶媒としてソックスレーにより7時間抽出し、ガスクロマトグラフィーによりパッキン収着量を決定した。
(3)評価方法
洗浄後の各フレーバー成分収着量(μg/g)と洗浄前のパッキンに収着しているフレーバー成分量(μg/g)とから、各フレーバーについての洗浄率を下記式にて計算した。
Figure 2008285587
実施例5
洗浄液中にアルカリとしてNaOHを有効分として2重量%配合し、表5の洗浄剤組成物を用いた以外は実施例4と同様の方法で行なった。結果を表5に示す。なお、本例は、(a)湯洗→(b)アルカリ洗浄→(c)湯洗→(d)酸洗浄→(e)湯洗が行われる飲料プラントのように、アルカリ洗浄が含まれる洗浄工程において、アルカリ洗浄の際に洗浄剤組成物を適用する場合を想定したものである。
実施例6
洗浄液中に酸としてHNO3を有効分として0.6重量%配合し、表6の洗浄剤組成物を用いた以外は実施例1と同様の方法で行なった。結果を表6に示す。なお、本例は、(a)湯洗→(b)アルカリ洗浄→(c)湯洗→(d)酸洗浄→(e)湯洗が行われる飲料プラントのように、酸洗浄が含まれる洗浄工程において、酸洗浄の際に洗浄剤組成物を適用する場合を想定したものである。
Figure 2008285587
Figure 2008285587
Figure 2008285587
表4〜6の結果より、SP値の低い成分だけを用いた洗浄剤(比較品2−1)ではEPDMパッキンに対する洗浄性は良好(EPDMの平均洗浄率)であるが、NBRパッキンに対してはあまり高い洗浄率(NBRの平均洗浄率)が期待できないことが分かる。一方、SP値の低い成分とSP値の高い成分を組み合わせた洗浄剤組成物(本発明品2−1〜2−4)ではEPDM及びNBRの両パッキンに対して良好な洗浄率を示すことがわかる。
一般に飲料充填ラインにはEPDM、NBRの両パッキンが混在して使用されており、このような実用系を考えるとそれぞれの表の最下部に示したEPDM及びNBRの平均洗浄率が洗浄性の判定基準になると考えられる。本発明品はこの平均洗浄率が比較例に対し優位になっており、実用ラインでの脱臭性が向上すると考えられる。

Claims (6)

  1. 25℃でのSP値が9超13以下であり、下記式(1)で示される構造を有する溶剤(A)及び水を含有する洗浄剤組成物を被洗浄物に接触させる工程を含むCIP洗浄方法。
    1O(AO)nH (1)
    (R1は、水素原子、炭素数1〜24のアルキル基、炭素数3〜24のアルケニル基、炭素数6〜24のアリール基、炭素数7〜24のアルキルアリール基、又は炭素数7〜24のアリールアルキル基を表す。また、AOは炭素数2〜10のオキシアルキレン基を表す。また、nは0〜10を表す。)
  2. 25℃でのSP値が9超13以下であり、下記式(1−1)で示される構造を有する溶剤(A−1)、25℃でのSP値が6以上9以下である溶剤(B)及び水を含有する洗浄剤組成物を被洗浄物に接触させる工程を含むCIP洗浄方法。
    1OH (1−1)
    (R1は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜14のアルケニル基、炭素数6〜14のアリール基、炭素数7〜18のアルキルアリール基、又は炭素数7〜18のアリールアルキル基を表す。)
  3. 更に、前記洗浄剤組成物が、前記溶剤(A)以外の界面活性剤(C)を含有する、請求項1又は2記載のCIP洗浄方法。
  4. 前記溶剤(A)又は(A−1)と前記界面活性剤(C)の重量比が、〔(A)又は(A−1)〕/(C)で10/90〜90/10である請求項3記載のCIP洗浄方法。
  5. 前記溶剤(A−1)と前記溶剤(B)の合計と前記界面活性剤(C)の重量比が、〔(A−1)+(B)〕/(C)で10/90〜90/10である請求項3又は4記載のCIP洗浄方法。
  6. 被洗浄物が、NBR系高分子から構成される部材、又はNBR系高分子から構成される部材とEPDM系高分子から構成される部材である請求項1〜5の何れか1項記載のCIP洗浄方法。
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