JP2007326692A - エレベータのガイドレール装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成により、昇降路内の意匠性を向上させることができるエレベータのガイドレール装置を得る。
【解決手段】所定の長さを有する複数のレールが上下方向に連結されて、エレベータ昇降路内を昇降する昇降体の昇降方向を案内するエレベータのガイドレール装置において、上下に隣接して配置されたレール9a及び9bの背面間に渡って設けられた継目板19と、上下に隣接して配置された各レール9a及び9bに継目板19を固定する締結手段のうち、レール9a及び9bの背面側に配置された部分とを、エレベータ利用者や乗場3付近にいる人から見えないようにカバー22によって覆う。
【選択図】図3
【解決手段】所定の長さを有する複数のレールが上下方向に連結されて、エレベータ昇降路内を昇降する昇降体の昇降方向を案内するエレベータのガイドレール装置において、上下に隣接して配置されたレール9a及び9bの背面間に渡って設けられた継目板19と、上下に隣接して配置された各レール9a及び9bに継目板19を固定する締結手段のうち、レール9a及び9bの背面側に配置された部分とを、エレベータ利用者や乗場3付近にいる人から見えないようにカバー22によって覆う。
【選択図】図3
Description
この発明は、エレベータ昇降路内を昇降するかごや釣合い重り等の昇降方向を案内するガイドレール装置に関するものであり、特に、所定の長さを有する複数本のレールが上下方向に連結されて昇降路内に立設されたものに関する。
エレベータ昇降路内を昇降するかごや釣合い重り等の昇降体は、昇降路内の上下に渡って立設されたガイドレールによってその昇降方向が案内されている。一般に、上記ガイドレールは、所定の長さを有する複数本のレールが上下方向に連結されることにより、一直線状に立設されている。なお、各レールは、レールクリップ等によって昇降路固定体に固定されるフランジ部と、このフランジ部から突設されてかごや釣合い重りを案内するガイド面が形成されたガイド部とを備え、一般に横断面略T字状を呈している。
また、ガイドレール装置の従来技術として、上下に隣接する各レールの背面間に渡って継目板を固定することにより、各レールのフランジ部側を連結するとともに、上記各レールのガイド部に連結手段を埋設状態に設けることにより、各レールのガイド部側を連結したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1記載のものも含め従来のガイドレール装置では、上下に隣接して配置されたレールのフランジ部側を連結するために、複数のボルト及びナットを使用して継面板が固定されていた。このため、エレベータ利用者や建物内部にいる人等が昇降路内を見ることができる場合、例えば、展望用エレベータのようにかごの壁面の一部及び昇降路の壁面の一部が強化ガラス等の透明体で構成されている場合や、乗場付近の人に対して昇降路内部の構成をわざと見せるために、昇降路の壁面の一部が強化ガラス等で構成されている場合等には、昇降路内の意匠性、特にガイドレールの背面側の意匠性が悪化するといった問題があった。
なお、上記のような問題は、耐震構造を有する柔構造ビルの場合に、特に顕著に現れる。即ち、柔構造ビルでは、ガイドレールを支持するレールブラケットが、各階床の高さ毎に設けられた建築フロア大梁に取り付けられるため、ガイドレールの支持スパンが大きくなってしまい、上記継目板を厚い鋼板で製作する必要があった。また、継目板を各レールのフランジ部に固定するボルト及びナットも、継目板の大きさに合わせて大きなサイズのものを使用する必要があり、昇降路内の意匠性をさらに悪化させる要因となっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、簡単な構成により、昇降路内の意匠性を向上させることができるエレベータのガイドレール装置を提供することである。
この発明に係るエレベータのガイドレール装置は、所定の長さを有する複数のレールが上下方向に連結されて、エレベータ昇降路内を昇降する昇降体の昇降方向を案内するエレベータのガイドレール装置において、上下に隣接して配置されたレールの背面間に渡って設けられた継目板と、継目板を上下に隣接して配置された各レールに固定する締結手段と、締結手段のうちレールの背面側に配置された部分及び継目板がエレベータ利用者から見えないように覆うカバーとを備えたものである。
この発明は、所定の長さを有する複数のレールが上下方向に連結されて、エレベータ昇降路内を昇降する昇降体の昇降方向を案内するエレベータのガイドレール装置において、上下に隣接して配置されたレールの背面間に渡って設けられた継目板と、継目板を上下に隣接して配置された各レールに固定する締結手段と、締結手段のうちレールの背面側に配置された部分及び継目板がエレベータ利用者から見えないように覆うカバーとを備える構成としたことで、簡単な構成により、昇降路内の意匠性を向上させることができる。
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータのガイドレール装置を示す平面図、図2は図1におけるA−A矢視図、図3はこの発明の実施の形態1におけるエレベータのガイドレール装置を示す要部斜視図である。図1乃至図3において、1はエレベータ昇降路、2は昇降路1内を互いに独立して昇降する2つのかご、3は建築物の各階床に設けられたエレベータ乗場である。なお、実施の形態1におけるエレベータ装置は、エレベータ利用者が昇降路1内を見ることができるように構成されており、例えば、かご2の壁面の一部及び昇降路1の壁面の一部が強化ガラス等の透明体で構成されている展望用エレベータや、乗場3付近の人に対して昇降路1内部の構成をわざと見せるために、昇降路1の壁面の一部が強化ガラス等の透明体で構成されたエレベータ等から構成される。
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータのガイドレール装置を示す平面図、図2は図1におけるA−A矢視図、図3はこの発明の実施の形態1におけるエレベータのガイドレール装置を示す要部斜視図である。図1乃至図3において、1はエレベータ昇降路、2は昇降路1内を互いに独立して昇降する2つのかご、3は建築物の各階床に設けられたエレベータ乗場である。なお、実施の形態1におけるエレベータ装置は、エレベータ利用者が昇降路1内を見ることができるように構成されており、例えば、かご2の壁面の一部及び昇降路1の壁面の一部が強化ガラス等の透明体で構成されている展望用エレベータや、乗場3付近の人に対して昇降路1内部の構成をわざと見せるために、昇降路1の壁面の一部が強化ガラス等の透明体で構成されたエレベータ等から構成される。
4は乗場出入口が形成された前側の昇降路壁、5は建築物の各階床の高さ毎に略水平に設けられ、長手が昇降路1の間口方向に配置されて昇降路1の奥側を形成する建築フロア大梁、6は建築物の各階床の高さ毎に、昇降路壁4及び建築フロア大梁5間に渡って略水平に設けられ、長手が昇降路1の奥行方向に配置されて昇降路1の一側を形成する建築フロア大梁、7は建築物の各階床の高さ毎に、昇降路壁4及び建築フロア大梁5間に渡って略水平に設けられ、長手が昇降路1の奥行方向に配置されて昇降路1の他側を形成する建築フロア大梁、8は建築物の各階床の高さ毎に、昇降路壁4及び建築フロア大梁5間に渡って略水平に設けられ、長手が昇降路1の奥行方向に配置されるとともに平面視昇降路1を約二分するように配置された中間ビームである。
また、9及び10は一方のかご2の昇降方向を案内する一対のガイドレールである。なお、ガイドレール9及び10は、所定の長さ(例えば、約5m)を有する複数本のレール9a乃至9c、10a乃至10cが上下方向に連結されることにより、昇降路1の上下に渡って一直線状に立設されている。また、各レール9a乃至9c、10a乃至10cは、フランジ部11と、フランジ部11から突設されてかご2を案内するガイド面が形成されたガイド部12とを備え、横断面が略T字状を呈している。
13は各建築フロア大梁6の上面に溶接等で固定されたファスナープレート、14は各ファスナープレート13に設けられた略L字状を呈するレールブラケットであり、上記ガイドレール9は、各レールブラケット14の一側面にレールクリップ15を用いて固定されることにより、各階床の高さ毎に設けられた建築フロア大梁6に支持されている。また、16は各中間ビーム8の上面に溶接等で固定されたファスナープレート、17は各ファスナープレート16に設けられた略L字状を呈するレールブラケットであり、上記ガイドレール10は、各レールブラケット17の一側面にレールクリップ18を用いて固定されることにより、各階床の高さ毎に設けられた中間ビーム8に支持されている。
かかる構成により昇降路1内に立設されたガイドレール9及び10では、上下に隣接して配置された各レール(例えば、9a及び9b)の背面間に渡って、継目板19が設けられている。そして、レール9a下端部のフランジ部11に形成された貫通孔(図示せず)と継目板19の上端部に形成された貫通孔(図示せず)とにボルト20が挿通されるとともに、継目板19の背面から突出するボルト20の先端ネジ部にナット21が螺嵌されてボルト20が締め付けられることにより、レール9aと継目板19とが固定される。また、レール9b上端部のフランジ部11に形成された貫通孔(図示せず)と継目板19の下端部に形成された貫通孔(図示せず)とにボルト20が挿通されるとともに、継目板19の背面から突出するボルト20の先端ネジ部にナット21が螺嵌されてボルト20が締め付けられることにより、レール9bと継目板19とが固定される。このように、継目板19は、締結手段からなる複数のボルト20及びナット21によってレール9a及び9bに強固に固定され、上下に隣接して配置されたレール9a及び9bの各フランジ部11を連結する。なお、上記継目板19は、例えば、所定の厚みを有する直方体状の鋼板で製作される。
また、22は締結手段のうちレール9a及び9bの背面側に配置された部分並びに継目板19が、エレベータ利用者や乗場3付近にいる人等から見えないように覆うカバーである。なお、上記締結手段のうちレール9a及び9bの背面側に配置された部分とは、実施の形態1においては、継目板19の背面から突出するボルト20の先端ネジ部、及び、ボルト20の先端ネジ部に螺嵌されたナット21のことをいう。ここで、上記カバー22は、一側が開口した薄い箱状を呈しており、継目板19の上下面及び両側面に嵌合状態に取り付けられ、落下防止のために皿ネジ23によって継目板19の上下面にネジ止めされて固定されている。
なお、上下に隣接する他のレール(例えば、10b及び10c等)も同様の構成により略一直線状に連結され、カバー22によって継目板19等が覆われている。また、他方のかご2の昇降方向を案内する一対のガイドレール24及び25も、上記ガイドレール9及び10と同様の構成により、昇降路1内に立設されている。
この発明の実施の形態1によれば、ガイドレール9等の背面側に設けられた継目板19や締結手段の一部がカバー22によって覆われるため、昇降路1の壁面の一部やかご2の壁面の一部が透明体で構成されている場合でも、エレベータ利用者から継目板19等が見えることはなく、簡単な構成により昇降路1内の意匠性を向上させることができる。特に、透明体で構成された昇降路1の壁面に近接する位置に継目板19を取り付けなければならない場合には、有効な手段となる。言い換えれば、エレベータ利用者等から視認可能な位置に継目板19を配置しても、カバー22を取り付けることによって昇降路1内の意匠性を著しく悪化させる恐れはない。
また、エレベータが耐震構造を有する柔構造ビルに備えられ、ガイドレール9等の支持スパンが大きい場合でも、昇降路1内の意匠性の悪化を考慮することなく、大型の継目板19を使用することが可能となる。
なお、実施の形態1においては、かご2の昇降方向を案内するガイドレール9等について説明したが、釣合い重り26といった他の昇降体の昇降方向を案内するガイドレールについても、同様の構成を有することによって同様の効果を奏することが可能である。
1 昇降路
2 かご
3 乗場
4 昇降路壁
5、6、7 建築フロア大梁
8 中間ビーム
9、10、24、25 ガイドレール
9a〜9c、10a〜10c レール
11 フランジ部
12 ガイド部
13、16 ファスナープレート
14、17 レールブラケット
15、18 レールクリップ
19 継目板
20 ボルト
21 ナット
22 カバー
23 皿ネジ
26 釣合い重り
2 かご
3 乗場
4 昇降路壁
5、6、7 建築フロア大梁
8 中間ビーム
9、10、24、25 ガイドレール
9a〜9c、10a〜10c レール
11 フランジ部
12 ガイド部
13、16 ファスナープレート
14、17 レールブラケット
15、18 レールクリップ
19 継目板
20 ボルト
21 ナット
22 カバー
23 皿ネジ
26 釣合い重り
Claims (7)
- 所定の長さを有する複数のレールが上下方向に連結されて、エレベータ昇降路内を昇降する昇降体の昇降方向を案内するエレベータのガイドレール装置において、
上下に隣接して配置されたレールの背面間に渡って設けられた継目板と、
前記継目板を前記上下に隣接して配置された各レールに固定する締結手段と、
前記締結手段のうち前記レールの背面側に配置された部分及び前記継目板がエレベータ利用者から見えないように覆うカバーと、
を備えたことを特徴とするエレベータのガイドレール装置。 - 締結手段は、複数のボルト及びナットからなり、
前記ボルト及び前記ナットの少なくとも一部が、継目板の背面から突出することを特徴とする請求項1に記載のエレベータのガイドレール装置。 - カバーは箱状を呈し、継目板にネジ止めされて固定されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータのガイドレール装置。
- レールは、各階床の高さ毎に設けられた建築フロア大梁に支持されることによって昇降路内に立設されたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のエレベータのガイドレール装置。
- 昇降路の壁面の少なくとも一部が透明体により構成されたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載のエレベータのガイドレール装置。
- エレベータのかごの壁面の少なくとも一部が透明体により構成されたことを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載のエレベータのガイドレール装置。
- カバーは、エレベータ利用者から視認可能に配置されたことを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載のエレベータのガイドレール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006160445A JP2007326692A (ja) | 2006-06-09 | 2006-06-09 | エレベータのガイドレール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006160445A JP2007326692A (ja) | 2006-06-09 | 2006-06-09 | エレベータのガイドレール装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007326692A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108910656A (zh) * | 2018-07-27 | 2018-11-30 | 煤炭工业合肥设计研究院有限责任公司 | 一种罐道连接装置及其连接方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002338172A (ja) * | 2001-05-17 | 2002-11-27 | Mitsubishi Electric Corp | 展望用エレベータ装置 |
JP2004315157A (ja) * | 2003-04-16 | 2004-11-11 | Hitachi Building Systems Co Ltd | エレベータ用かご内手摺りの取付け方法 |
JP2005104673A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Toshiba Elevator Co Ltd | エレベータのガイドレール固定装置 |
-
2006
- 2006-06-09 JP JP2006160445A patent/JP2007326692A/ja active Pending
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JP2005104673A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Toshiba Elevator Co Ltd | エレベータのガイドレール固定装置 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
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