JP2007326358A - 薄板ガラス積層体、薄板ガラス積層体を用いた表示装置の製造方法および、支持ガラス基板 - Google Patents

薄板ガラス積層体、薄板ガラス積層体を用いた表示装置の製造方法および、支持ガラス基板 Download PDF

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【課題】薄板ガラス基板と支持ガラス基板を気泡の混入や異物による凸状欠陥の発生を抑制し、薄板ガラス基板と支持ガラス基板との分離が容易であり、かつ耐熱性に優れた薄板ガラス積層体、および該薄板ガラス積層体を用いた表示装置を製造する方法、ならびに、該薄板ガラス積層体用の支持ガラス基板の提供。
【解決手段】薄板ガラス基板と、支持ガラス基板と、を積層させてなる薄板ガラス積層体であって、前記薄板ガラス基板と、前記支持ガラス基板と、が易剥離性および非粘着性を有するシリコーン樹脂層を介して積層されており、かつ前記シリコーン樹脂層と、前記支持ガラス基板と、には互いに連通する少なくとも1つの孔が設けられていることを特徴とする薄板ガラス積層体。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示体、有機EL表示体等の表示装置に用いられるガラス基板、より具体的には、薄板ガラス基板を用いて表示装置を製造する工程で使用される薄板ガラス基板と支持ガラス基板との積層体、およびそれを用いた表示装置の製造方法、ならびに薄板ガラス積層体用の支持ガラス基板に関する。
液晶表示装置(LCD)、有機EL表示装置(OLED)、特にモバイルや携帯電話等の携帯型表示装置の分野では、表示装置の軽量化、薄型化が重要な課題となっている。
この課題に対応するために、表示装置に用いるガラス基板の板厚をさらに薄くする検討が行われてきたが、ガラス基板の板厚を薄くすると、強度の低下が問題となり、撓み量も大きいためそのままでは現行の製造ラインに適用できない。
そこで、板厚の薄いガラス基板(以下、「薄板ガラス基板」とする。)の強度を補強し、併せて現行製造ラインに適用しうる板厚を確保するために、薄板ガラス基板を他の支持ガラス基板と貼り合わせて積層体(薄板ガラス積層体)とした状態で表示装置を製造するための所定の処理を実施し、前記処理の終了後に薄板ガラス基板と支持ガラス基板とを分離することで表示装置を製造する方法が提案されている(特許文献1〜6参照)。
これら表示装置を製造する方法において、薄板ガラス基板と支持ガラス基板と、を積層させて固定する方法としては、ガラス基板間に生じる静電吸着力や真空吸着力を用いて両者を固定する方法(例えば、特許文献1参照)、ガラス基板の両端をガラスフリットを用いて固定する方法(例えば、特許文献2参照)、周縁部の端面近傍にレーザ光を照射して2枚のガラス基板を融合させる方法(例えば特許文献3参照)、またはガラス基板間に再剥離性の粘着剤または粘着シートを全面にわたって配置し、その粘着力で両者を固定する方法(例えば、特許文献4〜6参照)等が提案されている。
これらの方法は、製造される表示装置に悪影響するおそれのある潜在的な問題点を有していた。
すなわち、ガラス基板同士を静電吸着力や真空吸着力を固定して利用する方法、ガラス基板の両端をガラスフリットを用いて固定する方法、または周縁部の端面近傍にレーザ光を照射して2枚のガラス基板を融合させる方法では、ガラス基板同士を何らの中間層を介さず積層密着させる過程において気泡の混入や、塵介等の異物を介在とした凸状欠陥を避けることが困難であり、表面が平滑なガラス基板積層体を得ることは難しい。
ガラス基板間に再剥離性の粘着剤または粘着シートを全面にわたって配置する方法の場合は、ガラス同士を直接積層する場合と比べて気泡の混入を避けることは容易であり、また異物による凸状欠陥の発生も少ないと考えられる。しかしながら、薄板ガラス基板と支持ガラス基板とを分離することが困難になり、分離する際に薄板ガラス基板が破損するおそれがある。例えば、薄板ガラス基板と支持ガラス基板との間に剃刀の刃を差し込むことにより、分離のきっかけとすることができるが、この際、剃刀の刃によってガラス基板を傷付けるおそれがある。また、両ガラス基板を分離する際に板厚の薄い薄板ガラス基板が割れるおそれがある。また、分離後の薄板ガラス基板への粘着剤の残存も問題となる。さらに、表示装置の製造工程には、絶縁膜や配向膜の焼成行程のように、高温での処理が必要となる工程を含んでいるため、粘着剤および粘着シートには表示装置用としての耐熱性が要求されるが、耐熱性と再剥離性を両立する方法は提案されていない。
特開2000−241804号公報 特開昭58−54316号公報 特開2003−216068号公報 特開平8−86993号公報 特開平9−105896号公報 特開2000−252342号公報
上記した従来技術の問題点を解決するため、上記した従来技術の問題点を解決するため、本発明は、薄板ガラス基板と支持ガラス基板を気泡の混入や異物による凸状欠陥の発生を抑制し、薄板ガラス基板と支持ガラス基板との分離が容易であり、かつ耐熱性に優れた薄板ガラス積層体、および該薄板ガラス積層体を用いた表示装置を製造する方法、ならびに、該薄板ガラス積層体用の支持ガラス基板を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、薄板ガラス基板と、支持ガラス基板と、を積層させてなる薄板ガラス積層体(以下、本発明の薄板ガラス積層体という。)であって、前記薄板ガラス基板と、前記支持ガラス基板と、が易剥離性および非粘着性を有するシリコーン樹脂層を介して積層されており、かつ前記シリコーン樹脂層と、前記支持ガラス基板と、には互いに連通する少なくとも1つの孔が設けられていることを特徴とする薄板ガラス積層体を提供する。
本発明の薄板ガラス積層体において、前記支持ガラス基板の孔の直径が0.1mm〜10mmであることが好ましい。
本発明の薄板ガラス積層体において、前記シリコーン樹脂層は、さらに低シリコーン移行性を有することが好ましい。
本発明の薄板ガラス積層体において、前記シリコーン樹脂層が、剥離紙用シリコーンの硬化物からなる層であることが好ましい。
本発明の薄板ガラス積層体において、前記剥離紙用シリコーンの硬化物は、両末端、または両末端および側鎖中にビニル基を有する直鎖状ポリオルガノシロキサンとメチルハイドロジェンポリシロキサンとの架橋反応物であることが好ましい。
本発明の薄板ガラス積層体において、前記薄板ガラス基板の厚さが0.3mm未満であり、前記支持ガラス基板と前記シリコーン樹脂層との厚さの合計が0.5mm以上であることが好ましい。
本発明の薄板ガラス積層体において、前記支持ガラス基板の線膨張係数と、前記薄板ガラス基板の線膨張係数と、の差が15×10-7/℃以下であることが好ましい。
また、本発明は、薄板ガラス基板を用いた表示装置の製造方法であって、
少なくとも1つの孔を備える支持ガラス基板上に、易剥離性および非粘着性を有し、かつ前記支持ガラス基板が備える孔と連通する少なくとも1つの孔を有するシリコーン樹脂層を形成する工程と、前記支持ガラスの前記シリコーン樹脂層形成面に薄板ガラス基板を積層する工程と、
前記薄板ガラス基板上に表示装置を製造するための処理を実施する工程と、
前記支持ガラス基板が備える孔から前記シリコーン樹脂層と前記薄板ガラス基板との界面に圧縮気体を注入して、前記薄板ガラス基板と前記支持ガラス基板とを分離する工程と、を有することを特徴とする薄板ガラス積層体を用いた表示装置の製造方法を提供する。
本発明の表示装置の製造方法において、前記シリコーン樹脂層は、剥離紙用シリコーンの硬化物からなる層であることが好ましい。
本発明の表示装置の製造方法において、前記剥離紙用シリコーンの硬化物は、両末端、または両末端および側鎖中にビニル基を有する直鎖状ポリオルガノシロキサンとメチルハイドロジェンポリシロキサンとの架橋反応物であることが好ましい。
本発明の表示装置の製造方法において、支持ガラス基板上に前記シリコーン樹脂層を形成する工程は、前記支持ガラス基板上に剥離紙用シリコーンを塗工し、その後前記剥離紙用シリコーンを硬化することにより行うことが好ましい。
本発明の表示装置の製造方法において、前記剥離紙用シリコーンは、両末端、または両末端および側鎖中にビニル基を有する直鎖状ポリオルガノシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、および白金系触媒を含むことが好ましい。
本発明の表示装置の製造方法において、前記剥離紙用シリコーンは、非反応性シリコーンを含まないことが好ましい。
本発明の表示装置の製造方法において、前記剥離紙用シリコーンの塗工は、スクリーン印刷法を用いることが好ましい。
本発明の表示装置の製造方法において、前記剥離紙用シリコーンを塗工後、50〜250℃の温度で加熱硬化させることが好ましい。
本発明の表示装置の製造方法において、前記支持ガラス基板の前記シリコーン樹脂層形成面に薄板ガラス基板を積層する工程は、真空プレスまたは真空ラミネートを用いることが好ましい。
また、本発明は、薄板ガラス基板との積層に用いられる支持ガラス基板であって、前記支持ガラス基板の一方の面に易剥離性および非粘着性を有するシリコーン樹脂層が形成されており、前記支持ガラス基板と、前記シリコーン樹脂層と、には互いに連通する少なくとも1つの孔が設けられていることを特徴とする支持ガラス基板を提供する。
本発明の薄板ガラス積層体は、柔軟性を有するシリコーン樹脂層を介して薄板ガラス基板と支持ガラス基板とが積層されているため、積層時に気泡が混入しにくく、また気泡が混入した場合でも、ロールまたはプレス等を用いて圧着することにより、容易に該気泡を除去しうるという利点がある。特に、薄板ガラス基板と支持ガラス基板との積層を真空ラミネート法または真空プレス法を用いて実施した場合、気泡の混入が抑制され、密着性も良好である。また、薄板ガラス基板と支持ガラス基板との積層を真空ラミネート法または真空プレス法を用いて実施した場合、微少な気泡が残存した場合でも、加熱により気泡が成長することがなく、薄板ガラス基板の凸状欠陥につながりにくいという利点もある。
また、塵介等の異物が積層界面に混入した場合でも柔軟性を有するシリコーン樹脂層が変形することにより薄板ガラス積層体の凸状欠陥につながりにくいという利点も有する。
また、薄板ガラス基板と支持ガラス基板との間に介在させる層が耐熱性に優れたシリコーン樹脂層であるため、耐熱性も良好である。
本発明の薄板ガラス積層体は、易剥離性および非粘着性を有するシリコーン樹脂層を介して薄板ガラス基板と支持ガラス基板とが積層されているため、薄板ガラス基板と支持ガラス基板とに容易に分離することが可能であり、ガラス基板同士を分離する際に、薄板ガラス基板が破損するおそれがない。なお、この特性は薄板ガラス積層体を大気中300℃の温度で1時間加熱した後でも同様に発揮される。したがって、加熱処理を伴う表示装置の製造工程における使用に好適である。
本発明の薄板ガラス積層体は、支持ガラス基板に設けられた孔から薄板ガラス基板とシリコーン樹脂層の界面に圧縮気体を注入することにより、薄板ガラスにガラスの破損につながるような応力を加えることなく、薄板ガラス基板と支持ガラス基板とを分離することが可能である。
また、シリコーン樹脂層が低シリコーン移行性を有していれば、ガラス基板同士を分離した際に、シリコーン樹脂層中の成分が薄板ガラス基板に移行しにくい。したがって、分離後、シリコーン樹脂層が形成された支持ガラス基板は、他の薄板ガラス基板との積層に繰り返し使用することができる。また、分離後の薄板ガラス基板の表面にシリコーン樹脂層中の成分が移行しにくいため、薄板ガラス基板の表面に偏光板等を貼り付ける際に貼り付け不良等が生じるおそれがない。
本発明の表示装置の製造方法は、本発明の薄板ガラス積層体を用いることにより、薄板ガラス基板のたわみの発生や、製造時における薄板ガラス基板の破損が防止され、しかも、薄板ガラス基板と支持ガラス基板の分離時における薄板ガラス基板の破損が防止されるので、製造される表示装置の歩留まりを向上することができる。
本発明の表示装置の製造方法において、支持ガラス基板のシリコーン樹脂層形成面に薄板ガラス基板を積層する工程を真空プレスまたは真空ラミネートを用いて実施した場合、該シリコーン樹脂層への気泡の混入を抑制することができる。この結果、真空下でITO等の透明電極を形成する工程において、シリコーン樹脂層に混入した気泡を起点とした欠陥の発生を抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の薄板ガラス積層体を説明する。図1は、本発明の薄板ガラス積層体の一例を示した断面模式図であり、図2は図1に示す薄板ガラス積層体を下側から見た平面図である。
図1に示すように、本発明の薄板ガラス積層体1では、薄板ガラス基板11と支持ガラス基板12とが易剥離性および非粘着性を有するシリコーン樹脂層(以下、本明細書において、「シリコーン樹脂層」という場合もある。)13を介して積層されている。支持ガラス基板12と、シリコーン樹脂層13と、には互いに連通する孔14が設けられている。以下、本明細書において、特に記載がない場合、互いに連通する関係にある支持ガラス基板12に設けられた孔、およびシリコーン樹脂層13に形成された孔をまとめて孔14と記す。図2に示すように、孔14は支持ガラス基板12の中心部に形成されている。
詳しくは後述するが、本発明の薄板ガラス積層体1では、孔14を通じて圧縮気体をシリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11の界面に注入することにより、薄板ガラス基板11と支持ガラス基板12とを容易に分離することができる。
以下、本発明の薄板ガラス積層体1の個々の構成要素について説明する。
薄板ガラス基板11は、LCD、OLEDといった表示装置用のガラス基板であり、0.3mm未満の厚さを有する。薄板ガラス基板11の厚さは好ましくは0.2mm以下であり、より好ましくは0.1mm以下である。また、薄板ガラス基板11の厚さは0.05mm以上であることが好ましい。
なお、本発明が対象とする表示装置は、主として携帯電話やPDAのようなモバイル端末に使用される小型の表示装置である。表示装置は、主としてLCDまたはOLEDであり、LCDとしては、TN型、STN型、FE型、TFT型、MIM型を含む。
熱収縮率、表面形状、耐薬品性等、薄板ガラス基板11に要求される特性は、表示装置の種類により異なる。したがって、薄板ガラス基板は、アルカリガラス製であってもよい。但し、熱収縮率が少ないことから、無アルカリガラスが好ましい。
本発明において、薄板ガラス基板11は熱収縮率が少ないものが好ましい。ガラスの場合、熱膨張および熱収縮の指標として、JIS R3102(1995年)規定の線膨張係数が用いられる。薄板ガラス基板11は、線膨張係数が50×10-7/℃以下であることが好ましく、より好ましくは45×10-7/℃以下であり、40×10-7/℃以下であることがより好ましく、30×10-7/℃以下であることがより好ましく、20×10-7/℃以下であることがさらに好ましい。
支持ガラス基板12は、薄板ガラス基板11の強度を補強する目的で薄板ガラス基板11と積層させるものであるため、薄板ガラス基板11よりも厚いことが必要である。支持ガラス基板12の厚さは、薄板ガラス基板11との積層体が現行の製造ラインで流動させることができるような厚さであることが好ましい。例えば、現行の製造ラインが厚さ0.5mmの基板を流動させるように設計されたものであって、薄板ガラス基板11の厚さが0.1mmである場合、支持ガラス基板12の厚さは、シリコーン樹脂層13の厚みと併せて0.4mmであることが好ましい。
なお、上記したように、薄板ガラス基板11の厚さは0.2mm以下であることが好ましい。現行の製造ラインは、厚さが0.7mmのガラス基板を流動させるように設計されているものが最も一般的である。このため、支持ガラス基板12とシリコーン樹脂層13との合計厚みは、0.5mm以上であることが好ましい。但し、製造ラインは、厚さ0.5mmまたは0.7mmのガラス基板を流動させるように設計されているものに限定されず、これら以外の厚さのガラス基板を流動させるように設計されている場合もある。例えば、厚さ0.5mm未満のガラス基板を流動させるように設計されている場合もあるし、厚さ0.7mm超のガラス基板を流動させるように設計されている場合もある。
後述するシリコーン樹脂層13の厚みを考慮すると、支持ガラス基板12の厚さは0.3〜0.8mmであることが好ましい。また、支持ガラス基板12とシリコーン樹脂層13との厚さの合計は0.5mm以上であることが好ましく、1.0mm以下であることが好ましい。
また、支持ガラス基板12は、薄板ガラス基板11の強度を補強するものなので、その材質は特に限定されず、アルカリガラス、無アルカリガラスのいずれであってもよい。但し、支持ガラス基板12は、その線膨張係数が薄板ガラス基板11の線膨張係数と大幅に異ならないことが好ましい。支持ガラス基板12の線膨張係数が薄板ガラス基板11の線膨張係数よりも大きい場合には、表示装置の製造工程における加熱工程で、支持ガラス基板12の膨張が薄板ガラス積層体1によって抑えられるため、薄板ガラス積層体1に反りが発生してしまい、逆に支持ガラス基板12の線膨張係数が薄板ガラス基板11の線膨張係数よりも小さい場合には、薄板ガラス基板11の膨張により、薄板ガラス基板11がシリコーン樹脂層13から剥離してしまうという不都合が生じるからである。
上記したように、支持ガラス基板12と、薄板ガラス基板11と、は、線膨張係数が大幅に異ならなければよいため、両者の線膨張係数は完全に一致することは要求されず、多少の差があってもよい。薄板ガラス基板11と支持ガラス基板12との線膨張係数の差は35×10-7/℃以下であることが好ましく、より好ましくは25×10-7/℃以下であり、さらに好ましくは15×10-7/℃以下である。
なお、支持ガラス基板12は、薄板ガラス基板11を補強するとともに、薄板ガラス積層体1が製造ラインを移動する際には、薄板ガラス基板11を保持する基台となるため、その大きさは薄板ガラス基板11の大きさと等しいか、またはそれ以上であることが好ましい。
支持ガラス基板12およびシリコーン樹脂層13には、互いに連通する少なくとも1つの孔14が設けられている。すなわち、支持ガラス基板12およびシリコーン樹脂層13には、薄板ガラス積層体1の状態(支持ガラス基板12とシリコーン樹脂層13とを積層させた状態)で互いに一致する位置に、それぞれ少なくとも1つの孔14が設けられている。
薄板ガラス基板11と支持ガラス基板12とを分離する際、孔14を通じて圧縮気体をシリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11との界面に注入すると、シリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11とが剥離し、薄板ガラス基板11と支持ガラス基板12とを容易に分離することができる。
図2では、支持ガラス基板12の中心部に1つの孔14が設けられているが、支持ガラス基板12に設ける孔14の数やその配置はこれに限定されず、支持ガラス基板12には複数の孔14を形成してもよい。図3は、本発明に用いる支持ガラス基板のバリエーションを示した平面図である。図3に示す支持ガラス基板12には、互いに等間隔になるように6つの孔14が設けられている。図3に示す支持ガラス基板12を用いる場合、該支持ガラス基板12と積層させるシリコーン樹脂層には、支持ガラス基板12に設けられた孔14と位置が一致するように6つの孔を設ける。また、支持ガラス基板12に1つの孔14を設ける場合も、孔14を設ける位置は、支持ガラス基板12の中心部に限定されず、支持ガラス基板12の周縁部付近であってもよい。
支持ガラス基板12に設ける孔14の数、およびその配置は、孔14を通じて圧縮気体をシリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11との界面に注入した際に、シリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11との剥離面積が最大になるようにすることが好ましい。
支持ガラス基板12に設ける孔14の大きさは特に限定されず、支持ガラス基板12に設ける孔14の数やその配置、孔14を通じて注入する圧縮気体の圧力やシリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11との間の剥離力等に応じて適宜選択することができる。後述する実施例に示すように、孔14が大きいほど、薄板ガラス基板11と支持ガラス基板12とを分離するのに必要な圧縮気体の圧力を小さくすることができる。しかしながら、孔14が大きすぎると、表示装置の製造工程で実施する洗浄の際に、該孔14を通してエッチング液や洗浄液がシリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11との界面に侵入して、本来は剥離してはならないタイミングでシリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11とが剥離したり、シリコーン樹脂層13に含まれる添加物が孔14から漏れ出すおそれがある。以上の点を考慮すると、支持ガラス基板12に設ける孔14の直径は、0.1mmから10mmが好ましく、特に0.5mmから2mmが好ましい。
本発明の薄板ガラス積層体を製造する場合、少なくとも1つの孔を備える支持ガラス基板上に、易剥離性および非粘着性を有し、かつ該支持ガラス基板が備える孔と連通する少なくとも1つの孔を有するシリコーン樹脂層を形成し、その後、支持ガラス基板のシリコーン樹脂層形成面に薄板ガラス基板を積層させる。
易剥離性および非粘着性を有するシリコーン樹脂層とは、適度な柔軟性を有するシリコーン樹脂層であって、粘着剤のように粘着力によって薄板ガラス基板を固定するのではなく、非常に近接した、相対する固体分子間におけるファンデルワールス力に起因する力、すなわち、密着力によって薄板ガラス基板を固定するものを指す。易剥離性および非粘着性を有するシリコーン樹脂層の具体的な態様については後述する。
易剥離性および非粘着性を有するシリコーン樹脂層は、密着力により薄板ガラス基板を固定しているため、積層界面に平行に薄板ガラス基板と支持ガラス基板とをずらす力に耐える力、すなわち、許容せん断力は高い値を示す。このため、表示装置の製造工程中に薄板ガラス基板が支持ガラス基板からずれることがない。したがって、ずれによって基板同士が離れてしまうおそれがない。
一方、シリコーン樹脂層の有する易剥離性および非粘着性により、薄板ガラス基板を支持ガラス基板から垂直方向に引き離す力、すなわち、剥離力に対する粘着力は著しく低い。このため、薄板ガラス基板上に表示装置を製造するための所定の処理を実施した後に、支持ガラス基板を薄板ガラス基板から容易に分離することが可能である。
シリコーン樹脂層は、耐熱性に優れているため、加熱処理後、例えば大気中300℃の温度で1時間加熱した後でも、許容せん断力は高いが、剥離力に対する粘着力は著しく低いという上記した特性を発揮することができる。以下、本明細書において、加熱処理後、例えば大気中300℃の温度で1時間加熱した後のシリコーン樹脂層が、上記特性を有すること、すなわち、せん断力は高いが、剥離力に対する粘着力は著しく低いことを「加熱処理後の剥離性に優れる」という。
易剥離性および非粘着性を有するシリコーン樹脂層は、適度な柔軟性を有するため、積層時に気泡が混入しにくく、また気泡が混入した場合でも、ロールやプレス等を用いて圧着することにより、容易に該気泡を除去することができる。また、塵介等の異物が積層界面に混入した場合でも柔軟性を有するシリコーン樹脂層が変形することにより薄板ガラス積層体の凸状欠陥につながりにくい。
易剥離性および非粘着性を有するシリコーン樹脂層は、剥離紙用シリコーンの硬化物であることが好ましい。剥離紙用シリコーンは、シリコーンの中でも、特に離型性にすぐれる直鎖状のジメチルポリシロキサンを分子内に含むシリコーンを主剤とする。剥離紙用シリコーンは、上記した主剤と、架橋剤と、を含み、触媒、光重合開始剤等を用いて硬化させることによって基材表面に固定する。剥離紙用シリコーンの硬化塗膜は、優れた離型性と適度な柔軟性を有している。このような特性を有する剥離紙用シリコーンをシリコーン樹脂層として使用すれば、適度な柔軟性を有し、かつ易剥離性および非粘着性を有するシリコーン樹脂層が得られる。
剥離紙用シリコーンは、その硬化機構により縮合反応型シリコーン、付加反応型シリコーン、紫外線硬化型シリコーン、電子線硬化型シリコーンに分類される。本発明では、これらのいずれも使用することができる。但し、これらの中でも硬化反応のしやすさ、硬化皮膜を形成した際に易剥離性および非粘着性を有するシリコーン樹脂層を形成しやすく、硬化物の耐熱性の観点から付加反応型シリコーンが最も好ましい。
付加反応型シリコーンは、両末端、または両末端および側鎖中にビニル基を有する直鎖状ポリオルガノシロキサンからなる主剤とメチルハイドロジェンポリシロキサンからなる架橋剤とを含み、白金系触媒の存在下で加熱硬化反応させるものである。
両末端、または両末端および側鎖中にビニル基を有する直鎖状ポリオルガノシロキサンは、下記式で表される化合物であり、式中のm,nは整数を表し、0であってもよい。mが0の場合、両末端にビニル基を有する直鎖状ポリオルガノシロキサンとなる。mが1以上の整数の場合、両末端および側鎖中にビニル基を有する直鎖状ポリオルガノシロキサンとなる。
Figure 2007326358
メチルハイドロジェンポリシロキサンは、下記式で表される化合物であり、式中のaは整数を表し、bは1以上の整数を表す。
Figure 2007326358
加熱硬化反応に用いる触媒としては白金系触媒が好ましく用いられ、白金系触媒としては、公知のものを用いることができる。具体的には、塩化第一白金酸、塩化第二白金酸などの塩化白金酸、塩化白金酸のアルコール化合物、アルデヒド化合物あるいは塩化白金酸と各種オレフィンとの鎖塩などがあげられる。なお、白金系触媒は、剥離紙シリコーン100質量部に対して、0.1〜20質量部使用することが好ましく、より好ましくは1〜10質量部である。
剥離紙用シリコーンは、形態的に、溶剤型、エマルジョン型、無溶剤型がありいずれの型も使用可能である。但し、生産性、安全性、環境特性の面で無溶剤型が好ましい。無溶剤型を使用した場合、硬化時、すなわち、加熱硬化、紫外線硬化または電子線硬化の際に発泡を生じる溶剤を含まないため、樹脂層中に気泡が残留しにくい。
易剥離性および非粘着性を有するシリコーン樹脂層は、1種類の剥離紙用シリコーンのみで形成されていてもよいが、2種以上の剥離紙用シリコーンを用いて形成されていてもよい。2種以上の剥離紙用シリコーンを用いて形成されている場合、2種以上の剥離紙用シリコーンが互いに積層された多層構造のシリコーン樹脂層となっていてもよいし、1層中に2種以上の剥離紙用シリコーンを含んだ混合シリコーン樹脂層となっていてもよい。
易剥離性および非粘着性を有するシリコーン樹脂層は、ガラス基板同士を分離した際に、シリコーン樹脂層中の成分が薄板ガラス基板に移行しにくいこと、すなわち、低シリコーン移行性を有することが好ましい。シリコーン樹脂層中の成分の移行しやすさは、該シリコーン樹脂層の残留接着率を指標として判断することができる。シリコーン樹脂層の残留接着率は、以下の方法で測定することができる。
[残留接着率の測定方法]
シリコーン樹脂層の表面に15mm幅の標準粘着テープ(セロテープ(登録商標)CT405A−15(ニチバン株式会社製))を人の手の力で圧着し、70℃で20時間大気中で加熱する。20時間経過後、標準粘着テープをシリコーン樹脂層から剥がす。剥がした標準粘着テープを清浄なガラス基板(例えば、AN100(旭硝子株式会社製))表面に貼り合わせた後、180°剥離強度(300mm/min)を測定する(剥離強度(A))。
上記と同じ標準粘着テープを清浄なガラス基板(例えば、AN100(旭硝子株式会社製))表面に人の手の力で圧着した後、常温大気中で20時間放置した。20時間経過後、標準粘着テープをガラス基板表面から剥がす。剥がした標準粘着テープをガラス基板(例えば、AN100(旭硝子株式会社製)表面に貼り合わせた後、180°剥離強度(300mm/min)を測定する(剥離強度(B))。残留接着率は下記式により求める。
残留接着率(%)=剥離強度(A)/剥離強度(B)×100。
易剥離性および非粘着性を有するシリコーン樹脂層は、上記の測定方法により求めた残留接着率が95%以上であることが好ましく、98%以上であることがより好ましい。残留接着率が95%以上であれば、シリコーン樹脂層から薄板ガラス基板表面への樹脂層中の成分の移行が極めて低いと考えられる。そのため、ガラス基板同士を分離した後、シリコーン樹脂層が形成された支持ガラス基板は、他の薄板ガラス基板との積層に繰り返し使用することができる。また、分離後の薄板ガラス基板の表面にシリコーン樹脂層中の成分が移行しにくいため、薄板ガラス基板の表面に偏光板等を貼り付ける際に貼り付け不良等が生じるおそれがない。
低シリコーン移行性を有するシリコーン樹脂層を得るためには、移行性の高い成分を含まない剥離紙用シリコーンを用いればよい。一般的な方法として、剥離紙用シリコーンを易剥離化するために、非反応性のシリコーンをブレンドする場合がある。この場合、非反応性シリコーンとして、直鎖ジメチルポリシロキサンで非常に高分子量のものか、フェニル基や高級アルキル基を導入し、硬化皮膜への相溶性を低くした比較的低分子量のものが用いられる。このような非反応性シリコーンは、移行性が高い成分であるため、本発明に使用する剥離紙用シリコーンは、非反応性のシリコーンの含有量が5質量%以下であることが好ましく、非反応性のシリコーンを実質的に含まないことがより好ましい。
本発明において、好適な剥離紙用シリコーンとしては、具体的には、KNS−320A,KS−847(いずれも信越シリコーン製)、TPR6700(GE東芝シリコーン製)等が挙げられる。
易剥離性および非粘着性を有するシリコーン樹脂層の厚みは、1〜100μmであることが好ましい。シリコーン樹脂層の厚みが1μmよりも薄い場合には、薄板ガラス基板とシリコーン樹脂層の密着が不十分になるおそれがある。又、異物が介在した場合にも薄板ガラス基板の凸状欠陥に繋がりやすい。一方100μmを越える場合には、易剥離性および非粘着性を有するシリコーン樹脂層としての特性への寄与はもはや少なく、シリコーン樹脂の硬化に時間を要するため、経済的ではない。シリコーン樹脂層の厚みが5〜20μmであることがより好ましい。シリコーン樹脂層の厚みが5〜20μmであれば、幅広い厚みの薄板ガラス基板に対して、良好な密着性を発揮することができる。
支持ガラス基板上に、易剥離性および非粘着性を有するシリコーン樹脂層を形成する方法は特に限定されず、公知の方法から適宜選択することができる。シリコーン樹脂層に剥離紙用シリコーンを使用する場合、支持ガラス基板表面に剥離紙用シリコーンを塗工した後、薄板ガラスを積層する前に剥離紙用シリコーンを硬化させる。
ここで、支持ガラス基板が備える孔と連通する少なくとも1つの孔を有するシリコーン樹脂層を形成するには、予め孔を設けた支持ガラス基板に剥離紙用シリコーンを塗工する際に、支持ガラス基板に設けられた孔に剥離紙用シリコーンが侵入しないような塗工方法を採用すればよい。具体的には、支持ガラス基板に設けられた孔に封止剤を封入する、またはテープ等を貼付することにより孔を封止した状態で剥離紙用シリコーンを塗工し、剥離紙用シリコーンを硬化させてシリコーン樹脂層を形成した後、封止剤やテープ等を取り除く方法を採用すればよい。
剥離紙用シリコーンを塗工する方法としては、公知の方法を使用することができ、具体的には、例えば、スプレーコート法、ダイコート法、スピンコート法、ディップコート法、ロールコート法、バーコート法、スクリーン印刷法、グラビアコート法等が挙げられる。これらの塗工方法は、剥離紙用シリコーンの種類に応じて適宜選択することができる。例えば、剥離紙用シリコーンが無溶剤型の場合、ダイコート法、スピンコート法、およびスクリーン印刷法が好適である。これらの中でも、スクリーン印刷法を採用した場合、上記のような塗工前の孔の封止を実施することなしに、支持ガラス基板が備える孔と連通する少なくとも1つの孔を有するシリコーン樹脂層を形成することができるので特に好ましい。
剥離紙用シリコーンが無溶剤型の場合、その塗工量は1g/m2〜100g/m2であることが好ましく、より好ましくは、5g/m2〜20g/m2である。
なお、予め孔を設けていない支持ガラス基板の全面に剥離紙用シリコーンを塗工し、剥離紙用シリコーンを硬化させてシリコーン樹脂層を形成した後で、シリコーン樹脂層と支持ガラス基板とを連通する孔を物理的に形成することにより、支持ガラス基板と、シリコーン樹脂層と、を連通する孔を形成してもよい。
付加反応型シリコーンの場合には、上記したいずれかの方法により、主剤および架橋剤を含有する剥離紙用シリコーンと、触媒と、の混合物を支持ガラス基板上に塗工した後に加熱硬化させる。加熱硬化条件は、触媒の配合量によっても異なるが、例えば、剥離紙用シリコーン100質量部に対して、白金系触媒を2質量部配合した場合、大気中で50℃〜250℃、好ましくは100℃〜200℃で1〜10分間、好ましくは1〜5分間加熱硬化させる。
低シリコーン移行性を有するシリコーン樹脂層とするためには、シリコーン樹脂層中に未反応のシリコーン成分が残らないように、硬化反応をできるだけ進行させることが好ましい。上記した条件で加熱硬化させれば、シリコーン樹脂層中に未反応のシリコーン成分が残らないようにすることができる。上記した条件に比べて、加熱時間が長すぎたり、加熱温度が高すぎる場合には、シリコーン樹脂の酸化分解が同時に起こり、低分子量のシリコーン成分が生成するため、シリコーン移行性が高くなってしまう。このように、シリコーン樹脂層中に未反応のシリコーン成分が残らないように、硬化反応をできるだけ進行させることは、加熱処理後の剥離性を良好にするためにも好ましい。
剥離紙用シリコーンを加熱硬化させることによって、シリコーン樹脂硬化物が支持ガラス基板と化学的に結合する、また、アンカー効果によってシリコーン樹脂層が支持ガラス基板と結合する。これらの作用によって、シリコーン樹脂層が支持ガラス基板に固定されている。
一方、薄板ガラス基板は、非常に近接した、相対する固体分子間におけるファンデルワールス力に起因する力、すなわち、密着力によってシリコーン樹脂層に固定されるので、支持ガラス基板のシリコーン樹脂形成面に積層させた薄板ガラス基板を分離した際に、分離後の薄板ガラス基板の表面にシリコーン樹脂層が残存することが防止される。
つまり、剥離紙用シリコーンを用いることで、支持ガラス基板と、薄板ガラス基板と、を積層させた状態に保持することができるとともに、薄板ガラス基板を分離した際に、分離後の薄板ガラス基板の表面にシリコーン樹脂層が残存することも防止することができ、結果的に本発明の目的を達成することが可能となる。
支持ガラス基板のシリコーン樹脂形成面に薄板ガラス基板を積層させる手順は公知の方法を用いて実施することができ、例えば、常圧環境下で、シリコーン樹脂形成面に薄板ガラス基板を積層させた後、ロールやプレスを用いて積層体を圧着させてもよい。ロールやプレスで圧着することにより、シリコーン樹脂層と薄板ガラス基板とが、より密着する。
また、ロールまたはプレスによる圧着により、シリコーン樹脂層中に混入している気泡が容易に除去される。
特に、気泡の混入の抑制や良好な密着の確保の観点から真空ラミネート法、真空プレス法の採用が好ましい。真空下で積層することにより、微少な気泡が残存した場合でも加熱により気泡が成長することがなく、薄板ガラス基板の凸状欠陥につながりにくいという利点もある。
支持ガラス基板のシリコーン樹脂層形成面に薄板ガラス基板を積層させる際には、薄板ガラス基板の表面を十分に洗浄し、クリーン度の高い環境で積層することが必要である。
極微少な異物であれば、柔軟性を有するシリコーン樹脂層が変形することによりシリコーン樹脂層に吸収され積層後の薄板ガラス基板表面の平坦性に影響を与えることはないが、その量や大きさによっては積層後の薄板ガラス基板表面の凸状欠陥につながる可能性があるからである。
本発明の薄板ガラス積層体は、図4に示すように、支持ガラス基板12に設けられた孔14を通じて圧縮気体をシリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11の界面に注入することにより、シリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11とが剥離する。これにより薄板ガラス基板11と支持ガラス基板12とを容易に分離することができる。この際、圧縮気体が周囲に漏れないように、圧縮気体注入用のチューブ30と孔14との接合部分の周囲をシール剤40で封止することにより、効果的に分離が可能となる。
ここで、孔14の数、配置、および孔14を通じて注入する圧縮気体の圧力等を選択することにより、孔14を通じてシリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11の界面に圧縮気体を注入することのみで、シリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11とが剥離して、薄板ガラス基板11と支持ガラス基板12とが分離するものであってもよいが、手による剥離や他の冶具による剥離方法を併用することによって、シリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11とが剥離して、薄板ガラス基板11と支持ガラス基板12とが分離するものであってもよい。後者の場合、圧縮気体をシリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11の界面に注入することによって、シリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11とが剥離するきっかけが与えられるので、手による剥離や他の冶具による剥離によって、シリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11とを剥離させることにより、薄板ガラス基板11と支持ガラス基板12とを容易に分離することができる。
孔14を通じて注入する圧縮気体の種類は、薄板ガラス基板11、支持ガラス基板12およびシリコーン樹脂層13に悪影響を及ぼさない限り特に限定されない。安価であることから、圧縮空気、圧縮窒素等が好ましく使用できる。また、孔14を通じて注入する圧縮気体の圧力も特に限定されず、板ガラス基板11および支持ガラス基板12を破損するおそれがない範囲で適宜選択すればよい。
剥離した支持ガラス基板には易剥離性および非粘着性を有するシリコーン樹脂層が形成されたままの状態であるので、再度、別の薄板ガラス基板との積層に使用することも可能である。
次に本発明の表示装置の製造方法について説明する。本発明の表示装置の製造方法では、上記手順で本発明の薄板ガラス積層体を形成した後、積層体の薄板ガラス基板上に表示装置を製造するための所定の処理を実施する。本明細書において、表示装置を製造するための所定の処理と言った場合、LCDまたはOLEDといった表示装置を製造する際に、製造工程で実施される各種処理を広く含む。ここで実施される処理の具体例としては、LCDを製造する場合を例にとると、薄板ガラス基板上にアレイを形成する工程、該薄板ガラス基板とは異なる薄板ガラス基板上にカラーフィルタを形成する工程、アレイが形成された薄板ガラス基板と、カラーフィルタが形成された薄板ガラス基板と、を貼合わせる工程(アレイ・カラーフィルタ貼合わせ工程)等の各種工程を含み、これらの工程で実施される処理として、具体的には例えば、純水洗浄、乾燥、成膜、レジスト塗布、露光、現像、エッチングおよびレジスト除去等が挙げられる。さらに、アレイ・カラーフィルタ貼合わせ工程を実施した後に行われる工程として、液晶注入工程および該処理の実施後に行われる注入口の封止工程があり、これらの工程で実施される処理も含む。但し、これらの処理を全て積層体の状態で実施する必要はない。例えば、強度および取り扱い性の点からは、アレイ・カラーフィルタ貼合わせ工程までを積層体の状態で実施した後、薄板ガラス基板と支持ガラス基板とを分離してから液晶注入処理を実施することが好ましい。
なお、本発明の表示装置の製造方法において、アレイを形成するガラス基板およびカラーフィルタを形成するガラス基板の両方が薄板ガラス基板ではなくてもよい。例えば、アレイが形成された薄板ガラス基板と、カラーフィルタが形成された通常の厚みのガラス基板と、を貼合わせてもよく、またはアレイが形成された通常の厚みのガラス基板と、カラーフィルタが形成された薄板ガラス基板と、を貼合わせてもよい。これらの場合、セル化した後の表示素子としての総厚は厚くなるが、機械的強度を向上しうるという利点がある。ここでいう通常の厚みのガラス基板とは0.3mm以上の厚みのガラス基板を意味する。
また、OLEDを製造する場合を例にとると、薄板ガラス基板上に有機EL構造体を形成するための工程として、透明電極を形成する工程、ホール注入層・ホール輸送層・発光層・電子輸送層等を蒸着する工程、封止工程等の各種工程を含み、これらの工程で実施される処理として、具体的には例えば、成膜処理、蒸着処理、封止板の接着処理等が挙げられる。
上記所定の処理を実施した後、薄板ガラス基板と支持ガラス基板とを分離する。図5(a),(b)は、アレイ・カラーフィルタ貼合わせ工程実施後の表示装置において、薄板ガラス基板と支持ガラス基板とを分離する手順を示した図である。
図5(a)では、2つの薄板ガラス積層体1が封着材21により貼合わされて表示装置20を形成している。表示装置20において、2枚の薄板ガラス基板11と、封着材21と、で定義される閉じ込め空間内には、アレイ、カラーフィルタ等の構造物22が形成されている。
図5(b)に示すように、表示装置20を構成する2つの薄板ガラス積層体1のうち一方を真空吸着等で固定台50に固定した状態で、他方の薄板ガラス積層体1の支持ガラス基板12に設けられた孔14を通じて、圧縮気体をシリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11の界面に注入することにより、シリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11とを剥離させて、薄板ガラス基板11と支持ガラス基板12とを分離する。その後、表示装置20を反転させて、支持ガラス基板12から分離された薄板ガラス基板11を固定台50に固定した状態で、図5(b)で固定台50に固定されていた薄板ガラス積層体1の支持ガラス基板12に設けられた孔14を通じて、圧縮気体をシリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11の界面に注入することにより、シリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11とを剥離させて薄板ガラス基板11と支持ガラス基板12とを分離することができる。
薄板ガラス基板と、支持ガラス基板と、を分離した後、必要とされる所望の工程を経て、薄板ガラス基板を有する表示装置が得られる。ここで実施される工程としては、LCDの場合には、例えば所望の大きさのセルに分断する工程、液晶を注入しその後注入口を封止する工程、偏光板を貼付する工程、モジュール形成工程が挙げられる。OLEDの場合には、これらの工程に加えて、有機EL構造体が形成された薄板ガラス基板と、対向基板と、を組み立てる工程が含まれる。なお、所望の大きさのセルに分断する工程は、切断処理によって薄板ガラス基板の強度が低下せず、またカレットも出ないことから、レーザカッタによる切断が好ましい。
また、本発明は、薄板ガラス基板との積層に用いられる支持ガラス基板であって、支持ガラス基板の一方の面に易剥離性および非粘着性を有するシリコーン樹脂層が形成されており、支持ガラス基板と、シリコーン樹脂層と、には互いに連通する少なくとも1つの孔が設けられた支持ガラス基板も提供する。
(実施例1)
本実施例では、図1,2に示す薄板ガラス積層体を作製した。
縦100mm、横100mm、厚さ0.7mm、線膨張係数38×10-7/℃の支持ガラス基板12(旭硝子製AN100)の中心部に、図2に示すようにダイヤモンドドリルで孔径1.5mmの孔14を開けた。該基板12を純水洗浄、UV洗浄等で清浄化した後、無溶剤付加反応型剥離紙用シリコーン(信越シリコーン製 KNS−320A)100質量部と白金系触媒(信越シリコーン製 CAT−PL−56)2質量部の混合物をスクリーン印刷機にて塗工し(塗工量15g/m2)、100℃にて3分間大気中で加熱硬化して膜厚15μmのシリコーン樹脂層13を形成した。支持ガラス基板12上の孔14の部分にはシリコーン樹脂層13は形成されておらず、支持ガラス基板11とシリコーン樹脂層13とを連通する孔14を形成することができた。
縦95mm、横95mm、厚さ0.1mm、線膨張係数38×10-7/℃の薄板ガラス基板(旭硝子製AN100)のシリコーン樹脂層と接触させる側の面を純水洗浄、UV洗浄等で清浄化した後、支持ガラスのシリコーン樹脂層形成面と、薄板ガラス基板とを、室温下真空プレスにて貼り合わせ、薄板ガラス積層体1を得た。
薄板ガラス積層体1において、薄板ガラス基板は、シリコーン樹脂層と気泡を発生することなく密着しており、凸状欠点もなく平滑性も良好であった。
[剥離試験]
図6に示すように、薄板ガラス積層体1を薄板ガラス基板11が下側になるように固定台50に設置し、真空吸着により固定した。この状態で支持ガラス基板12上に設けられた孔14に圧縮空気注入用のチューブ30を空気が漏れないように周囲をシール剤40で封止して繋いだ。その後、1.41kgf/cm2(13.8 ×104Pa)の圧縮空気を孔14を通じてシリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11の界面に注入したところ、シリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11との剥離が進行し、薄板ガラス基板11から支持ガラス基板12を容易に手で分離することができた。
300℃1時間加熱後の薄板積層体1についても同様の手順を実施した。1.75kgf/cm2(17.2×104Pa)の圧縮空気を孔14を通じてシリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11の界面に注入したところ、シリコーン樹脂層13と薄板ガラス基板11との剥離が進行し、薄板ガラス基板11から支持ガラス基板12を容易に手で分離することができた。
(実施例2,3)
孔14の孔径を1mm(実施例2)、2mm(実施例3)に変えた点以外は実施例1と同様に実施した。
実施例1〜3の剥離試験の結果を図7に示す。図7から明らかなように、孔14の孔径を大きくすると、薄板ガラス基板11と支持ガラス基板12とを分離するのに必要な圧縮空気の圧力を下げることができることが確認できた。また、300時間1時間加熱後の薄板ガラス積層体は、加熱前の薄板ガラス積層体に比べて、圧縮空気の圧力を高くする必要があるが、薄板ガラス基板11から支持ガラス基板12を容易に手で分離することができた。
(実施例4)
縦400mm、横300mm、厚さ0.7mm、線膨張係数38×10-7/℃の支持ガラス基板(旭硝子製AN100)の図8に示す所定の位置にダイヤモンドドリルで孔径1.5mmの孔を7つ開けた。該基板を純水洗浄、UV洗浄等で清浄化した後、無溶剤付加反応型剥離紙用シリコーン(信越シリコーン製 KNS−320A)100質量部と白金系触媒(信越シリコーン製 CAT−PL−56)2質量部の混合物をスクリーン印刷機にて塗工し(塗工量15g/m2)、100℃にて3分間大気中で加熱硬化して膜厚15μmのシリコーン樹脂層を形成した。支持ガラス基板上の孔の部分にはシリコーン樹脂層は形成されておらず、支持ガラス基板とシリコーン樹脂層とを連通する孔を形成することができた。
縦400mm、横300mm、厚さ0.1mm、線膨張係数38×10-7/℃の薄板ガラス基板(旭硝子製AN100)のシリコーン樹脂層と接触させる側の面を純水洗浄、UV洗浄等で清浄化した後、支持ガラスのシリコーン樹脂層形成面と、薄板ガラス基板とを、室温下真空プレスにて貼り合わせ、本発明の薄板ガラス積層体(薄板ガラス積層体2)を得た。
薄板ガラス積層体2において、薄板ガラス基板は、シリコーン樹脂層と気泡を発生することなく密着しており、凸状欠点もなく平滑性も良好であった。
[剥離試験]
薄板ガラス積層体2を薄板ガラス基板が下側になるように、多数の微細な吸着孔を有する平滑な固定台に設置し、真空吸着により固定した。この状態で支持ガラス基板上に形成されたそれぞれの孔に圧縮空気注入用のチューブを空気が漏れないように周囲をシール剤で封止して繋いだ。その後、3.5×104Paの圧縮空気を支持ガラス基板に設けられた孔を通じてシリコーン樹脂層と薄板ガラス基板の界面に注入したところ、シリコーン樹脂層と薄板ガラス基板との剥離が進行し、薄板ガラス基板から支持ガラス基板を容易に手で分離することができた。
(実施例5)
本実施例では、実施例4で得られる薄板ガラス積層体2を用いてLCDを製造する。2枚の薄板ガラス積層体2を準備して、1枚にはアレイ形成工程を実施して薄板ガラス基板の表面にアレイを形成する。残りの1枚にはカラーフィルタ形成工程を実施して薄板ガラス基板の表面にカラーフィルタを形成する。アレイが形成された薄板ガラス基板と、カラーフィルタが形成された薄板ガラス基板とを貼合わせた後、図5(a),(b)を用いて説明した方法にて、2枚の支持ガラス基板を分離する。続いて、薄板ガラス基板をレーザカッタを用いて切断し、縦51mm×横38mmの28個のセルに分断した後、液晶注入工程および注入口の封止工程を実施して液晶セルを形成する。形成された液晶セルに偏光板を貼付する工程を実施し、続いてモジュール形成工程を実施してLCDを得る。こうして得られるLCDは特性上問題は生じない。
(実施例6)
本実施例では、実施例4で得られる薄板ガラス積層体2と厚さ0.7mmの無アルカリガラス基板を用いてLCDを製造する。薄板ガラス積層体2を準備して、カラーフィルタ形成工程を実施して薄板ガラス基板の表面にカラーフィルタを形成する。一方厚さ0.7mmの無アルカリガラス基板(旭硝子製AN−100)にアレイ形成工程を実施して厚さ0.7mmの無アルカリガラス基板の表面にアレイを形成する。
カラーフィルタが形成された薄板ガラス基板積層体と、アレイが形成された厚さ0.7mmの無アルカリガラス基板とを貼合わせた後、図5(a),(b)を用いて説明した方法にて、支持ガラス基板を分離する。
続いて、薄板ガラス基板−無アルカリガラス基板貼合体を縦51mm×横38mmの28個のセルに分断する。この際、薄板ガラス基板はレーザカッタで切断する。一方、無アルカリガラス基板はレーザカッタまたはスクライブ−ブレイク法を用いて切断する。
その後、液晶注入工程および注入口の封止工程を実施して液晶セルを形成する。形成された液晶セルに偏光板を貼付する工程を実施し、続いてモジュール形成工程を実施してLCDを得る。こうして得られるLCDは特性上問題は生じない。
(実施例7)
本実施例では、実施例4で得られる薄板ガラス積層体2を用いてOLEDを製造する。透明電極を形成する工程、補助電極を形成する工程、ホール注入層・ホール輸送層・発光層・電子輸送層等を蒸着する工程、これらを封止する工程を実施して、薄板ガラス積層体2の薄板ガラス基板上に有機EL構造体を形成する。次に、実施例4に記載した方法にて、薄板ガラス基板と支持ガラス基板とを分離する。続いて、薄板ガラス基板をレーザカッタを用いて切断し、縦41mm×横30mmの40個のセルに分断した後、有機EL構造体が形成された薄板ガラス基板と対向基板とを組み立てて、モジュール形成工程を実施してOLEDを作成する。こうして得られるOLEDは特性上問題は生じない。
(比較例1)
孔の開いていない支持ガラス基板を使用した以外は、実施例4と同様の手順を実施して比較例の薄板ガラス積層体3を得た。薄板ガラス積層体3において、支持ガラス基板を剥離するためには、剃刀の刃で端部に剥離のきっかけを与えることが必要であり、支持ガラス基板の分離にかなりの時間を要した。
本発明によって得られた薄板ガラス積層体は、LCD、OLED等の各種表示装置の製造工程内において、表示装置用ガラス基板のハンドリング用として有用に使用することができる。また、本発明の薄板ガラス積層体を用いた表示装置の製造方法は、LCD、OLED等の各種表示装置の製造方法として有用である。
図1は、本発明の薄板ガラス積層体の一例を示した断面模式図である。 図2は図1に示す薄板ガラス積層体を下側から見た平面図である。 図3は、本発明に用いる支持ガラス基板のバリエーションを示した平面図である。 図4は、図1に示す薄板ガラス積層体1の薄板ガラス基板11と支持ガラス基板12とを分離する手順を示した図である。 図5(a),(b)は、アレイ・カラーフィルタ貼合わせ工程実施後の表示装置において、薄板ガラス基板と支持ガラス基板とを分離する手順を示した図である。 図6は、実施例1において、薄板ガラス積層体1の薄板ガラス基板11と支持ガラス基板12とを分離する手順を示した図である。 図7は、実施例1〜3の剥離試験の結果を示したグラフである。 図8は、実施例4で使用した支持ガラス基板の平面図である。
符号の説明
1:薄板ガラス積層体
11:薄板ガラス基板
12:支持ガラス基板
13:シリコーン樹脂層
14:孔
20:表示装置
21:封着材
22:構造物
30:圧縮気体(圧縮空気)注入用のチューブ
40:シール材
50:固定台

Claims (17)

  1. 薄板ガラス基板と、支持ガラス基板と、を積層させてなる薄板ガラス積層体であって、前記薄板ガラス基板と、前記支持ガラス基板と、が易剥離性および非粘着性を有するシリコーン樹脂層を介して積層されており、かつ前記シリコーン樹脂層と、前記支持ガラス基板と、には互いに連通する少なくとも1つの孔が設けられていることを特徴とする薄板ガラス積層体。
  2. 前記支持ガラス基板の孔の直径が0.1mm〜10mmであることを特徴とする請求項1に記載の薄板ガラス積層体。
  3. 前記シリコーン樹脂層は、さらに低シリコーン移行性を有することを特徴とする請求項1または2に記載の薄板ガラス積層体。
  4. 前記シリコーン樹脂層が、剥離紙用シリコーンの硬化物からなる層であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の薄板ガラス積層体。
  5. 前記剥離紙用シリコーンの硬化物は、両末端、または両末端および側鎖中にビニル基を有する直鎖状ポリオルガノシロキサンとメチルハイドロジェンポリシロキサンとの架橋反応物であることを特徴とする請求項4に記載の薄板ガラス積層体。
  6. 前記薄板ガラス基板の厚さが0.3mm未満であり、前記支持ガラス基板と前記シリコーン樹脂層との厚さの合計が0.5mm以上であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の薄板ガラス積層体。
  7. 前記支持ガラス基板の線膨張係数と、前記薄板ガラス基板の線膨張係数と、の差が15×10-7/℃以下であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の薄板ガラス積層体。
  8. 薄板ガラス基板を用いた表示装置の製造方法であって、
    少なくとも1つの孔を備える支持ガラス基板上に、易剥離性および非粘着性を有し、かつ前記支持ガラス基板が備える孔と連通する少なくとも1つの孔を有するシリコーン樹脂層を形成する工程と、前記支持ガラスの前記シリコーン樹脂層形成面に薄板ガラス基板を積層する工程と、
    前記薄板ガラス基板上に表示装置を製造するための処理を実施する工程と、
    前記支持ガラス基板が備える孔から前記シリコーン樹脂層と前記薄板ガラス基板との界面に圧縮気体を注入して、前記薄板ガラス基板と前記支持ガラス基板とを分離する工程と、を有することを特徴とする薄板ガラス積層体を用いた表示装置の製造方法。
  9. 前記シリコーン樹脂層は、剥離紙用シリコーンの硬化物からなる層であることを特徴とする請求項8に記載の薄板ガラス積層体を用いた表示装置の製造方法。
  10. 前記剥離紙用シリコーンの硬化物は、両末端、または両末端および側鎖中にビニル基を有する直鎖状ポリオルガノシロキサンとメチルハイドロジェンポリシロキサンとの架橋反応物であることを特徴とする請求項9に記載の薄板ガラス積層体を用いた表示装置の製造方法。
  11. 前記支持ガラス基板上にシリコーン樹脂層を形成する工程は、前記支持ガラス基板上に剥離紙用シリコーンを塗工し、その後前記剥離紙用シリコーンを硬化することにより行うことを特徴とする請求項8に記載の薄板ガラス積層体を用いた表示装置の製造方法。
  12. 前記剥離紙用シリコーンは、両末端、または両末端および側鎖中にビニル基を有する直鎖状ポリオルガノシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、および白金系触媒を含むことを特徴とする請求項11に記載の薄板ガラス積層体を用いた表示装置の製造方法。
  13. 前記剥離紙用シリコーンは、非反応性シリコーンを含まないことを特徴とする請求項11または12に記載の薄板ガラス積層体を用いた表示装置の製造方法。
  14. 前記剥離紙用シリコーンの塗工は、スクリーン印刷法を用いることを特徴とする請求項11ないし13のいずれか1項に記載の薄板ガラス積層体を用いた表示装置の製造方法。
  15. 前記剥離紙用シリコーンを塗工後、50〜250℃の温度で加熱硬化させることを特徴とする請求項11ないし14のいずれか1項に記載の薄板ガラス積層体を用いた表示装置の製造方法。
  16. 前記支持ガラス基板の前記シリコーン樹脂層形成面に薄板ガラス基板を積層する工程は、真空プレスまたは真空ラミネートを用いることを特徴とする請求項11ないし15のいずれか1項に記載の薄板ガラス積層体を用いた表示装置の製造方法。
  17. 薄板ガラス基板との積層に用いられる支持ガラス基板であって、前記支持ガラス基板の一方の面に易剥離性および非粘着性を有するシリコーン樹脂層が形成されており、前記支持ガラス基板と、前記シリコーン樹脂層と、には互いに連通する少なくとも1つの孔が設けられていることを特徴とする支持ガラス基板。
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