JP2007322914A - 液晶表示素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポリマー/液晶複合材を用いた液晶表示素子において、低電圧で高速応答が可能な液晶表示素子を提供すること。
【解決手段】3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートと、1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートと、液晶と、を混合し、3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートと、1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートとを反応させることで、PLCC(Polymer / Liquid Crystal Composite)モードの液晶表示素子6を得るようにした。これにより、3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートと、1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートとの重量比を適切に選定すれば、低電圧駆動で、フィールド・シーケンシャル方式のような非常に高速な応答が求められる表示方式にも適用できるようになる。
【選択図】図1

Description

本発明は液晶表示素子に関し、特に、ポリマーと液晶との混合材からなる液晶表示素子に関する。
従来、液晶表示素子として、TN(Twisted Nematic)モード、STN(SuperTwisted Nematic)モード、IPS(In-Plane Switching)モード、VA(Vertical Alignment)モード、OCB(Optically Compensated Bend)モードを用いたものがある。これらのうち、OCBモードの液晶表示素子は、上述した他のモードの液晶表示素子に比して、応答速度を高速にできる(5ms程度)といった利点がある。しかし、OCBモードの液晶素子は、駆動電圧が高くドライバICコストがかかることや、液晶分子の配向制御が難しいこと、特殊な光学フィルムや液晶材料が必要なる等の欠点もある。
さらに従来、上述した液晶表示素子の他に、高分子(ポリマー)と液晶との複合材からなる、PDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)モードの液晶表示素子(特許文献1参照)や、PLCC(Polymer / Liquid Crystal Composite)モードの液晶表示素子(特許文献2参照)が開発されている。これらの液晶表示素子は、駆動電圧のオンオフに応じて、光散乱状態(すなわち光遮断状態)又は光透過状態をとることで、シャッターの役割を実現できる。これらの液晶表示素子を用いれば、偏光板、配向板を使用しないでディスプレイを構成することもできるようになるので、偏光板、配向板による光量の吸収が大幅に減少され、明るい画面を得ることもできるようになると考えられている。
なお、一般に、ポリマーの配合率が30〜40重量パーセントのものがPDLCモード、ポリマーの配合率が20〜30重量パーセントのものがPLCCモードと呼ばれている。
一方、液晶表示装置の表示方式として近年、カラーフィルタが不要であり、鮮明なカラー表示を実現できるものとして、フィールド・シーケンシャル方式の液晶表示装置の開発が進んでいる。
フィールド・シーケンシャル方式の液晶表示装置は、液晶シャッターの背面に三色のLED(Light Emitting Diode)を設け、各色LEDを高速で順次点灯させると共にこれに同期するように各画素位置の液晶シャッターを開閉させることにより、各画素位置で所望の色を表示できるようになっている。
米国特許出願公開第2001/0035852号明細書 特開2004−013131号公報
ところで、上述したように液晶表示素子として、ポリマー/液晶複合材を用いれば、明るい鮮明な表示画像を得ることができるようになる。しかしながら、ポリマー/液晶複合材を用いた液晶素子は、現状では、低電圧で高速に駆動することが困難な問題がある。
例えば、PDLCモードの液晶表示素子は、セルギャップにも依るが、例えば30[V]の駆動電圧で20[mS]程度の応答速度しか得られない。駆動電圧を高くするほど、応答速度を速くできるが、実際上、30[V]以上の駆動電圧を供給するのは困難である。このため、PDLCモードの液晶表示素子は、特に、TFT(Thin Film Transistor)を用いた駆動方式には適さない。
また、PDLCモードの液晶表示素子よりもポリマーの配分が小さいPLCCモードの液晶表示素子は、PDLCモードよりも低電圧で駆動できるが、PDLCモードよりも応答速度が遅い欠点がある。
一方、上述したようにフィールド・シーケンシャル方式の液晶表示装置は、鮮明なカラー表示を実現できるが、原理的に、液晶表示素子に対して、カラーフィルタを用いた方式の3倍以上の応答速度が求められる。一般には、10[ms]以下の応答速度が求められ、高品位な画像を得るためには5[ms]以下の応答速度が必要と言われている。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ポリマー/液晶複合材を用いた液晶表示素子において、低電圧で高速応答が可能な液晶表示素子を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため本発明の液晶表示素子は、3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートと、1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートと、液晶と、を混合し、3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートと、1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートとを反応させることで、PLCC(Polymer / Liquid Crystal Composite)モードの液晶表示素子を得るようにした。
これにより、3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートと、1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートとの重量比を適切に選定すれば、低電圧駆動で、フィールド・シーケンシャル方式のような非常に高速な応答が求められる表示方式にも適用できるようになる。
本発明によれば、低電圧で高速応答が可能なポリマー/液晶複合型の液晶表示素子を実現できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(1)液晶ディスプレイの構成
図1に、実施の形態による液晶パネルの構成を示す。液晶パネル1は、ツイスト境界モードの(高分子/液晶)複合材料(PLCC)を使用して、フィールド・シーケンシャル方式の表示を実現可能な構成となっている。
液晶パネル1は、底面TFT基板2上に、ラビング処理した配向層3が積層されている。また、液晶パネル1は、内面にITOコーティングを施した上部基板4の表面上にコーティングを施し、配向層3に対して90度の方向にラビング処理した配向層5が積層されている。なお、底面TFT基板2、配向層3、上部基板4及び配向層5の構成部分は以降、セルと呼ぶものとする。
本実施の形態による液晶表示素子としてのPLCC6は、セル内部に挟持されている。PLCC6には、底面TFT基板2から各画素毎に駆動電圧が印加され、PLCC6の各画素に対応する部分はこの印加電圧に応じて光散乱状態(光遮断状態)又は光透過状態とされる。
また、液晶パネル1は、上部偏光板7及び底面偏光板8を有し、底面偏光板8の底面側には拡散膜9が設けられている。拡散膜9の外側には、R,G,BのLEDからなるLEDバックライト・システム10が設けられている。
このような構成において、液晶パネル1は、LEDバックライト・システム10のR,G,BのLEDを順次発光させ、この発光周期と階調データとに応じて、PLCC6の各画素に対応する部分が光散乱状態(光遮断状態)又は光透過状態とされることで、カラー表示画像を得るようになっている。
図2に、液晶パネル1のセル部分のさらに具体的な構成例を示す。図2のセルは、セル間隔1.5[μm]の空の2インチQVGA(320×240ピクセル)TFT TNセルを示す。下部ガラス基板11上に個別化したW/LのTFT層12が積層されている。13A及び13Bは、ラビング処理したポリマー配向層である。上部ガラス基板14の下面側にはインジウム錫酸化物の導電性コーティング15が施されている。
後述するような、モノマーと液晶との混合物を、真空状態でセルに充填し、15mW/cmの紫外線を摂氏40度で30秒間照射することで、紫外線硬化プロセスを実行して、PLCC16を形成した。その後、図1に示すようなパネル・アセンブリ、続いてモジュール・アセンブリを行うことで、液晶ディスプレイを得た。
なお、本実施の形態では、配向層3、5、13A、13Bを設けた場合について述べたが、配向層3、5、13A、13Bを省略してもよい。
(2)液晶駆動回路の構成
本実施の形態の液晶駆動回路の特徴は、マルチトーン表示を実行可能なデジタル駆動技術を適用して、PLCCを駆動することである。
本実施の形態では、第1の駆動方法として、PLCCモードの液晶表示素子に対して、定格電圧の最大電位差の電圧を、階調データに応じて印加パターンを変えて印加することを提案する。これにより、定格電圧の最大電位差の電圧を印加することでPLCCモードの液晶素子の応答を高速化できると共に、その印加パターンを階調データに応じて変化させることで多階調表示を実現できるようになる。
第2の駆動方法として、PLCCモードの液晶表示素子に対して、階調データに応じた多値の印加電圧を印加することを提案する。これにより、PLCCモードの液晶素子の応答速度の高速化と、多階調化の両方を実現できるようになる。
図3に、上記第1の駆動方法を実現する液晶駆動回路の構成例を示す。液晶駆動回路17は、階調表示における階調レベルを表す階調データを、印加時間制御部18に入力する。階調データは、例えば16階調に対応している場合、4ビットで表現されるており、階調レベル0〜7と設定される。
印加時間制御部18は、階調データを受け取ると、参照テーブル19を参照して、階調データに対応する印加時間(ON時間・ONパターン)を設定する。そして、印加時間制御部18は、決定したON時間だけスイッチ20に対してON時間制御信号を出力する。
スイッチ20は、定電圧発生部21で発生した定格電圧の最大電位差(固定電位差)を、印加時間制御部18からのON時間制御信号にしたがってPLCCモード液晶パネル22のピクセルに印加する。
なお、上記第2の駆動方法を実現する場合には、例えば、定電圧発生部21で多値の電圧を発生し、スイッチ20で階調データに応じて時分割で多値の電圧のうちのいずれかを選択しながらPLCCモード液晶パネル22のピクセルに印加するようにすればよい。
(3)液晶表示素子の構成
本実施の形態では、複数のアクリレートモノマーと、正誘電異方性液晶との混合物を用い、フィールド・シーケンシャル方式に適した、低電圧で高速応答可能なPLCCモードの液晶表示素子を提案する。
PLCCモードの液晶表示素子は、液晶の重量パーセントが70〜80パーセントであり、モノマーの重量パーセントが30〜20パーセントである。この範囲内で、液晶の重量パーセントを大きくすると、低電圧駆動が可能となる一方、応答速度が遅くなる。同様に、モノマーの重量パーセントは、TFTセルを適用するにあたっての望ましい粘着性と電気・光学パラメータに影響を及ぼす。本実施の形態では、この点を考慮してモノマーと液晶との配合比を選定した。
また、2 エチルヘキシル・アクリレートや3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートのようなガラス転移温度Tgの低い単一機能的なアクリレートと、1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートのようなガラス転移温度Tgの高いジアクリレートモノマーを、電気・光学的性質を適切なものとするために使用した。単一機能的なアクリレートの割合を増やすほど、低電圧で駆動できるが、応答速度が遅くなる。一方、1−ジアクリレートの割合を増やすほど、高い駆動電圧が必要となるが、応答速度は速くなる。
本実施の形態の液晶表示素子の第1の特徴は、3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートと、1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートと、液晶とを混合し、3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートと、1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートとを反応させることで、PLCCモードの液晶表示素子を得るようにしたことである。
また、本実施の形態の液晶表示素子の第2の特徴は、3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートと、1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートとの混合比を、好適な値に選定することにより、TFTセルが適用可能な程度の低電圧で、フィールド・シーケンシャル方式にも対応可能な高応答速度のPLCCモード液晶表示素子を実現したことである。
PLCCモードの液晶表示素子の具体的な構成・製造例を、以下の実施例1〜5に示す。
(3−1)実施例1
2 エチルヘキシル・アクリレート14.0重量パーセントと、1−6ヘキサンジオール・ジアクリレート6.0重量パーセントとを、80.0重量パーセントの液晶JC−1046に加えた。フォトイニシエータの2−ジメトキシ−2−フェニル・アセトフェノンをモノマーの重量に対して5重量パーセントだけ混合物に加えた。混合物の均質で透明な溶液を2ミクロンの間隙の空のITOコーティングを施したTNセルに充填した。30mW/cmの紫外線を、ITOコーティングを施したガラス板に摂氏40度で30秒間照射することで、紫外線硬化プロセスを実行した。このようにして実施例1におけるPLCCモードの液晶表示素子を得た。
(3−2)実施例2
3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレート14.0重量パーセントと、1−6ヘキサンジオール・ジアクリレート6.0重量パーセントとを、80.0重量パーセントの液晶E2200に加えた。フォトイニシエータの2−ジメトキシ−2−フェニル・アセトフェノンをモノマーに対して5重量パーセントだけ混合物に加えた。混合物の均質で透明な溶液を2ミクロンの間隙の空のITOコーティングを施したTNセルに充填した。15mW/cmの紫外線を、ITOコーティングを施したガラス板に摂氏40度で30秒間照射することで、紫外線硬化プロセスを実行した。このようにして実施例2におけるPLCCモードの液晶表示素子を得た。
(3−3)実施例3
3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレート15.4重量パーセントと、1−6ヘキサンジオール・ジアクリレート6.6重量パーセントとを、78.0重量パーセントの液晶E2200に加えた。フォトイニシエータの2−ジメトキシ−2−フェニル・アセトフェノンをモノマーに対して5重量パーセントだけ混合物に加えた。混合物の均質で透明な溶液を2ミクロンの間隙の空のITOコーティングを施したTNセルに充填した。15mW/cmの紫外線を、ITOコーティングを施したガラス板に摂氏40度で30秒間照射することで、紫外線硬化プロセスを実行した。このようにして実施例3におけるPLCCモードの液晶表示素子を得た。
(3−4)実施例4
3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレート17.5重量パーセントと、1−6ヘキサンジオール・ジアクリレート7.5重量パーセントとを、75.0重量パーセントの液晶E2200に加えた。フォトイニシエータの2−ジメトキシ−2−フェニル・アセトフェノンをモノマーの重量に対して5重量パーセントだけ混合物に加えた。混合物の均質で透明な溶液を2ミクロンの間隙の空のITOコーティングを施したTNセルに充填した。15mW/cmの紫外線を、ITOコーティングを施したガラス板に摂氏40度で30秒間照射することで、紫外線硬化プロセスを実行した。このようにして実施例4におけるPLCCモードの液晶表示素子を得た。
(3−5)実施例5
3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレート21.0重量パーセントと、1−6ヘキサンジオール・ジアクリレート9.0重量パーセントとを、70.0重量パーセントの液晶E2200に加えた。フォトイニシエータの2−ジメトキシ−2−フェニル・アセトフェノンをモノマーの重量に対して5重量パーセントだけ混合物に加えた。混合物の均質で透明な溶液を2ミクロンの間隙の空のITOコーティングを施したTNセルに充填した。15mW/cmの紫外線を、ITOコーティングを施したガラス板に摂氏40度で30秒間照射することで、紫外線硬化プロセスを実行した。このようにして実施例5におけるPLCCモードの液晶表示素子を得た。
(3−6)実施例1〜5の液晶表示素子の評価
実施例1〜5により得られるPLCCモードの液晶表示素子の電気・光学特性を、表1に示す。因みに、表1は、摂氏25度において交差偏光板の下で測定したものである。
Figure 2007322914
また、実施例1〜5により得られるPLCCモードの液晶表示素子の所要駆動電圧と、応答速度の関係を、図4に示す。図4からも明らかなように、実施例2、実施例4及び実施例5により得られる液晶表示素子は、実用的な駆動電圧(10[V]以下)で、実用的な応答時間(20[ms]以下)で動作する。
実施例4及び実施例5により得られる液晶表示素子は、10[V]以下の駆動電圧で10[ms]より速い応答速度で動作するので、より好適である。
さらに、実施例4により得られる液晶表示素子は、6[V]程度の駆動電圧で5[ms]より速い応答速度で動作するので、フィールド・シーケンシャル方式の液晶表示装置に用いた場合でも、高品質の表示画像を得ることができる。
なお、本発明の液晶表示素子は、実施例1〜実施例5により得られるものに限らず、構成比において3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートの比率を増加すると駆動電圧の低減につながるが、応答速度が遅くなり、一方、構成比において1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートの比率を増加すると駆動電圧は高くなるが応答速度が速くなることと、図4の特性とを加味して、適用しようとする液晶表示装置に求められる電気・光学特性に応じて、3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートと1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートの比率を変更してもよい。
また、露光条件やセルギャップ等によっても、電気・光学特性は変わるので、それに応じて、3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートと1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートの比率を変更してもよい。
さらに、表1及び図4に示した特性は、図1に示すような構成を前提に測定したものであるが、PLCCを配向層なしにセル内部に配置した場合には、駆動電圧及び応答速度は少しだけ増加する。配向層を省略して、フレキシブル表示パネルを実現する場合には、この駆動電圧及び応答速度の増加を加味して、3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートと1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートの比率を変更すればよい。
(4)実施の形態の効果
以上説明したように、本実施の形態によれば、3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートと、1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートと、液晶と、を混合し、3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートと、1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートとを反応させてPLCCモードの液晶表示素子を得るようにしたことにより、低電圧で高速応答が可能な液晶表示素子を実現できる。例えば、3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートと、1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートとの重量比を適切に選定すれば、フィールド・シーケンシャル方式のような非常に高速な応答が求められる表示方式にも適用できるようになる。
また、本実施の形態によれば、PLCCモードの液晶表示素子を有する液晶パネル22と、液晶表示素子をフィールド・シーケンシャル方式で駆動する液晶駆動回路17と有する構成としたことにより、配向板及びカラーフィルタ等の透過光を遮る部材が非常に少なく、従来に比して一段と鮮明な表示画像を得ることができる液晶表示装置を実現できる。さらに、配向板及びカラーフィルタ等を必要としないので、フレキシブルプラスチック基板に適用した場合に有利となり、フレキシブル液晶パネルを容易に実現できるようになる。
さらに、液晶駆動回路17によって、PLCCモードの液晶表示素子に対して、定格電圧の最大電位差の電圧を、階調データに応じて印加パターンを変えて印加するようにしたことにより、PLCCモードの液晶素子を、フィールド・シーケンシャル方式に適用し得る程度に高速に、かつ微細に(すなわち多階調となるように)駆動できるようになる。
本発明の液晶表示素子は、低電圧で高速応答が可能であり、例えばフィールド・シーケンシャル方式の液晶表示装置に適用して好適である。
本発明の実施の形態に係る液晶パネルの構成を示す図 セル部分の具体的な構成例を示す断面図 実施の形態による液晶駆動回路の構成を示すブロック図 実施例により得られたPLCCモードの液晶表示素子の電圧−応答特性を示す図
符号の説明
1 液晶パネル
2 底面TFT基板
3、5、13A、13B 配向層
4 上部基板
6 PLCC
7、8 偏光板
9 拡散膜
10 LEDバックライト・システム
11 下部ガラス基板
12 TFT層
14 上部ガラス基板
15 導電性コーティング
17 液晶駆動回路
22 PLCCモード液晶パネル

Claims (5)

  1. 3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートと、
    1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートと、
    液晶と、
    を混合し、前記3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートと、前記1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートとを反応させて得られるPLCC(Polymer / Liquid Crystal Composite)モードの液晶表示素子。
  2. 前記3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートと、前記1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートと、前記液晶と、の重量比は、前記反応後に、10[V]以下の駆動電圧で10[ms]より速い応答速度が得られるように選定されている
    請求項1に記載の液晶表示素子。
  3. 前記3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートと、前記1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートと、前記液晶と、の重量比は、前記反応後に、10[V]以下の駆動電圧で5[ms]より速い応答速度が得られるように選定されている
    請求項1に記載の液晶表示素子。
  4. 21重量パーセントの前記3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートと、
    9重量パーセントの前記1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートと、
    70重量パーセントの前記液晶と
    を混合し、前記3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートと、前記1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートとを反応させて得られる
    請求項1又は請求項2に記載の液晶表示素子。
  5. 17.5重量パーセントの前記3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートと、
    7.5重量パーセントの前記1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートと、
    75重量パーセントの前記液晶と
    を混合し、前記3,5,5−トリメチルヘキシル・アクリレートと、前記1−6ヘキサンジオール・ジアクリレートとを反応させて得られる
    請求項1又は請求項3に記載の液晶表示素子。
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