JP2007322843A - プラネタリウムの恒星投影機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】投影ユニット21の恒星原板4に多数の恒星対応の透過孔の他、輝星用の透過孔を設けている。輝星用の透過孔にはレーザダイオードからの光を導入した下流ファイバ7の端部が接続されている。輝星についてはレーザダイオード11からの光で下流ファイバに導かれた光を投影することにより、また他の多数の恒星については共通光源である白熱球からの光を恒星原板4に照射して投影する。
【選択図】図1
Description
この透過パターンの照明装置としては、在来の白熱ランプ、放電ランプなどが用いられ、最近では発光ダイオードを用いたものも出現しているが、いずれも恒星原板の全面を照明する原理には変わりがない。
この方法では、恒星像の全面積のうち透過パターンの透過部分の面積は極めて小さいため、光源から照明される光の大部分は恒星原板で遮断され、きわめて非効率な照明となっている。投影像を実物の恒星に近づけるためには透過孔を極力小さくする必要があるが、透過孔を通る光量は、透過孔の面積に比例するため、特に明るい星について直径を大きくすることなく明るさを確保するには、透過孔を小さくすればするほど、光源の光を強くしなければならず、光源の発熱や消費電力、投影機の冷却などに問題が生じていた。
さらに、公知のプラネタリウム投影機では、輝星に相当する個別の輝星投影装置を複数設け、これにより一般の恒星と重ね合わせて投影することが伝統的に行われており、現在も改良されながら使用されているが、個別に投影する輝星の数だけ輝星の投影装置を設ければ、当然これらを製造するためのコストが上昇し、それぞれの投影装置間などの調整に手間がかかっていた。さらに各投影装置が占有するスペースにより投影機のサイズが大きくなりやすく、プラネタリウム投影機全体のデザイン上の制約も生じていた。
本発明の請求項2は、請求項1記載の発明において前記恒星原板の特定の輝星に相当する透過孔に光ファイバを接続する角度は、光ファイバを出射した光が投影レンズに入射するように傾けることを特徴とする。
本発明の請求項3は、請求項1記載の発明において前記恒星原板と前記投影ユニット手段の投影レンズの間に、正の屈折力を持つレンズを設置し、光ファイバの出射光および共通光源によって照明される恒星原板の各透過孔による光が前記投影レンズに入射することを特徴とする。
本発明の請求項4は、請求項1,2または3記載の発明において前記恒星原板の共通光源は、白熱ランプ,放電ランプを使用するか、またはこれらの光を光ファイバ,光ファイバ束もしくは液体ライトガイドで導びき、出射端から出る光を用いることを特徴とする。
本発明の請求項5は請求項1,2,3または4記載の発明において前記輝星光源は、メタルハライドランプ,白熱ランプ,放電ランプ,発光ダイオード,レーザダイオードを使用するか、またはこれらの光を光ファイバ,光ファイバ束もしくは液体ライトガイドで導びいてなる光源を使用することを特徴とする。
すなわち本発明は、恒星に相当する多数の透過孔を有する恒星原板の輝星に相当する部分に、光ファイバを装着し、共通光源により恒星原板全面を照明しつつ、光ファイバを個別の光源で効率的に照明することにより、一般の恒星を従来のプラネタリウム同様に再現しつつ、輝星をより明るく小さく、リアルに投影することができる。
図1は、本発明によるプラネタリウムの恒星投影機の実施の形態を示す断面図である。 本図は恒星投影機に複数設けられた投影ユニットの一つを図解したものであり、恒星投影機を構成する恒星球構造殻1に、投影ユニット21のマウント2が取り付けられている。共通光源である白熱電球12からの光は、コンデンサレンズ6で集光され、透明ガラス製の支持基板5を通過した後、恒星原板4に多数設けられた透過孔15を通り、投影レンズ3によって図示しないドームスクリーンに投影される。
図3は、赤色,緑色および青色のレーザダイオードによる白色レーザ光源装置の構成を説明するための図である。
青色レーザダイオードBからの青色光はコンデンサレンズ10Bで平行光にされた後、プリズム18で直角に曲げられ、ダイクロイックプリズム19GBに入射し、緑色レーザダイオードGから出た緑色光と合成され、さらにダイクロイックプリズム19RGBにより赤色レーザダイオードRからの赤色光と合成され白色レーザ光となる。この白色レーザ光は、コンデンサレンズ10Wによって上流ファイバ8の入射端に収束して入射する。
なお、レーザダイオードに青色のものを使用し、併せて上流光ファイバに波長変換機能を有するものを用いれば、ファイバによって白色レーザ光を得ることができ、高輝度の白色の光で照明することもできる。
このように輝星光源の電源電圧や駆動電流を制御することにより輝星像の明るさを自在に調節できるのみならず、これらに個別にランダムにオンオフまたは強弱の変調をかけることで実物の恒星に似たような瞬き効果も得ることができる。
なお、輝星光源にはこの他に発光ダイオード,白熱電球なども用いることができ、この輝星光源でも同様に上記スイッチ回路,電流制御回路によって輝星の瞬きの効果および輝星の明るさ変えることができることが可能である。
この実施の形態は、恒星原板4と投影レンズ3の間に正の屈折力を持つレンズ13を設け、下流ファイバを恒星原板4に垂直に接続し、下流ファイバ端面から恒星原板4の面に対し垂直に入射した光が投影レンズ3に入射するようにしたものである。
この実施の形態は下流ファイバの取り付けが恒星原板4に対し直角で良いので、図1の実施の形態に比較し下流ファイバ装着作業は簡易となる全体としてコストを抑えることができる。他の構成部分は図1と変わらない。
この実施の形態は、共通光源として液体ライトガイド20を用いた例である。他の構成部分は図1と同じである。光源は液体ライトガイド20の反対側端面に設けることが可能になるため、輝星光源と同様に共通光源の設置位置も任意に選ぶことができる。
また、共通光源として放電ランプ,光ファイバ,光ファイバ束などを用いることもでき、輝星光源としてメタルハラライドランプ,放電ランプ,光ファイバ,光ファイバ束を用いることもできる。
2 マウント
3 投影レンズ
4 恒星原板
5 支持基板
6,10 コンデンサレンズ
7 下流ファイバ
8 上流ファイバ
9 光源装置
11 レーザダイオード
12 白熱球
13 凸レンズ
14 コネクタ
15,15a,15b・・・ 透過孔
16 スイッチ回路
17 電流制御回路
20 液体ライトガイド
21 投影ユニット
Claims (5)
- 複数の投影ユニット手段により恒星を投影するプラネタリウムの恒星投影機において、 多数の透過孔パターンを有する恒星原板の全面を共通光源で照明し、
前記恒星原板の特定の輝星に相当する透過孔に光ファイバを接続し、光ファイバの他方端に輝星光源の光を入射することを特徴とするプラネタリウムの恒星投影機。
- 前記恒星原板の特定の輝星に相当する透過孔に光ファイバを接続する角度は、光ファイバを出射した光が投影レンズに入射するように傾けることを特徴とする請求項1のプラネタリウムの恒星投影機。
- 前記恒星原板と前記投影ユニット手段の投影レンズの間に、正の屈折力を持つレンズを設置し、
光ファイバの出射光および共通光源によって照明される恒星原板の各透過孔による光が前記投影レンズに入射することを特徴とする請求項1記載のプラネタリウムの恒星投影機。 - 前記恒星原板の共通光源は、白熱ランプ,放電ランプを使用するか、またはこれらの光を光ファイバ,光ファイバ束もしくは液体ライトガイドで導びき、出射端から出る光を用いることを特徴とする請求項1,2または3記載のプラネタリウムの恒星投影機。
- 前記輝星光源は、メタルハライドランプ,白熱ランプ,放電ランプ,発光ダイオード,レーザダイオードを使用するか、またはこれらの光を光ファイバ,光ファイバ束もしくは液体ライトガイドで導びいてなる光源を使用することを特徴とする請求項1,2,3または4記載のプラネタリウムの恒星投影機。
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