JP4764181B2 - 光源用ランプおよびプロジェクター - Google Patents
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Description
また、この発明にかかる光源用ランプは、光源からの光をレンズにて集光して出射する光源用ランプであって、前記光源がメイン光源およびサブ光源を有し、前記メイン光源および前記サブ光源が配列された複数の発光ダイオードから成ると共に、前記サブ光源が前記メイン光源の光の出射方向に対して縦列かつ後方であって光の出射方向を反対方向に向けて配置されており、且つ、前記サブ光源からの光を前記メイン光源の前方に導く導光手段を備え、前記導光手段が、前記メイン光源の光の出射方向を前方として前記メイン光源および前記サブ光源の後段に配置されると共に前記サブ光源からの光の入射面となる第一導光部と、前記メイン光源の外周を囲む環状構造を有すると共に前記第一導光部により導かれた光を前記メイン光源の周囲から前記メイン光源の前方に導く第二導光部とを有することを特徴とする。
また、この発明にかかる光源用ランプは、前記メイン光源および前記サブ光源を収容するランプハウジングに形成された複数の通気孔を有すると共に、空気を複数の前記通気孔を介して前記メイン光源および前記サブ光源に供給して、前記メイン光源および前記サブ光源を冷却する冷却手段を備える。
この光源用ランプ1は、ランプハウジング2と、メイン光源3と、レンズ4と、制御部5とを有する(図1〜図3参照)。ランプハウジング2は、筒状部材から成り、内部にメイン光源3、レンズ4および制御部5を収容する。メイン光源3は、複数の発光ダイオード32とこれらの発光ダイオード32の回路基板31とを有し、各発光ダイオード32が回路基板31上に格子状に配列されて構成される。また、メイン光源3は、発光ダイオード32の配列面をランプハウジング2の軸方向に向けてランプハウジング2内に固定設置される。また、このメイン光源3では、放熱性を高めるためにアルミニウム製あるいはマグネシウム製の回路基板31が採用されている。レンズ4は、メイン光源3(発光ダイオード32の配列面)の前方に配置され、メイン光源3からの光を集光する機能を有する。制御部5は、メイン光源3の駆動を制御する機能を有し、外部の電源(図示省略)に接続されている。なお、光源用ランプ1の電源は、例えば、家庭用電源や車両用バッテリにより構成される。この光源用ランプ1では、稼働時にてメイン光源3が駆動されて点灯し、その光がレンズ4を介して集光されて前方に出射される。
ここで、この光源用ランプ1では、メイン光源3がパルス幅変調制御(PWM制御)により駆動される。具体的には、制御部5がパルス信号を発生し、これにより、メイン光源3にパルス電圧が印加されてメイン光源3が点灯する(図4参照)。また、このパルス信号のデューティー値T/Nが調整されることによりランプの調光制御が行われる。また、メイン光源3の輝度lmのサチレーション値に基づいてパルス信号の周波数fが選択され、ランプの駆動周波数の最適化が行われる(図5参照)。
一般に発光ダイオードから成る光源は、キセノンランプ等と比較して光度が小さい。このため、発光ダイオードから成る光源を採用する従来の光源用ランプ(特許文献1参照)では、十分な光度を確保するために多数の発光ダイオードを平面上に配置列する必要がある。このため、ランプが幅方向に大型化するため、既存のプロジェクターや車両用ヘッドランプに適用できないという課題がある。
なお、この光源用ランプ1では、導光手段7がサブ光源6からの光をメイン光源3の周囲からメイン光源3の前方に導く構成が好ましい(図9参照)。通常、ランプからの出射光は、レンズ4によってランプの中央部に集約される。このため、ランプの出射光は、中央部ほどの輝度lmが高く、端部に向かうに連れて輝度lmが低くなる(図10参照)。この点において、上記の構成では、サブ光源6からの光がメイン光源3の周囲から前方に出射されるので、ランプの輝度lmが中央部と端部とで均一化される(平行度が高い照射光を得られる)利点がある。また、かかる構成は、例えば、光源用ランプ1がプロジェクターに用いられる場合に投影画像の全体(中央部および端部)の輝度が均一化されて画像が見易くなる点で、特に有益である。
また、この光源用ランプ1では、メイン光源3の光の出射方向とサブ光源6の光の出射方向とが略同軸上かつ略同一方向に向くようにメイン光源3およびサブ光源6が配列されることが好ましい(図1および図9参照)。かかる構成では、メイン光源3およびサブ光源6が同一方向を向いているので、サブ光源6からの光がメイン光源3の前方に導かれるときの光の損失が少ない。これにより、例えば、メイン光源3およびサブ光源6が反対方向を向いている構成と比較して、ランプの発光効率が向上する利点があり、また、導光手段7の構成が簡素化される利点がある。
また、この光源用ランプ1では、光源がメイン光源3およびサブ光源6から成る二段構造を有する(図1参照)。しかし、これに限らず、光源がメイン光源3および複数のサブ光源6から成る三段構造を有しても良い(図示省略)。これにより、ランプの光度がより好適に確保される利点がある。なお、かかる構成は、図1に示す構成に準じて当業者自明の範囲内にて適宜設計できる。
一般に高輝度の発光ダイオードは、発光時に高熱を発する性質を有する。また、発光ダイオードを光源とするランプがプロジェクターや車両用ヘッドランプに適用される場合には、十分なランプ光度を確保するために、多数の発光ダイオードがアレイ状に密集するように基板上に配置されて光源が構成される。このため、ランプ点灯時には、発光ダイオードの発熱によって光源が高温となる。すると、発光ダイオードが定格状態で機能せず、また、光源が発火するおそれもある。
なお、この光源用ランプ1では、通気孔82の出口がメイン光源3の発光ダイオード32の配列面あるいはサブ光源6の発光ダイオード62の配列面に略対向する位置に配置されることが好ましい(図1および図13参照)。例えば、通気孔82がレンズ4の側方あるいは導光手段7の側方に形成され、通気孔82の出口がメイン光源3あるいはサブ光源6の配列面側に向くように構成される。かかる構成では、通気孔82を通過した空気がメイン光源3あるいはサブ光源6の前面(発光ダイオード32、62の配列面)に対して略垂直に吹き付けられる。これにより、メイン光源3およびサブ光源6が効果的に冷却される利点がある。
なお、この光源用ランプ1では、通気孔82からの空気をメイン光源3あるいはサブ光源6の表面にガイドする送風ガイド83が設けられることが好ましい(図1および図13参照)。送風ガイド83は、例えば、フィン状部材から成り、通気孔82の下流側に配置されて、通気孔82を通過した空気をメイン光源3あるいはサブ光源6にガイドする。かかる構成では、送風ガイド83によりガイドされた空気がメイン光源3あるいはサブ光源6に効率的に吹き付けられるので、メイン光源3およびサブ光源6が効果的に冷却される利点がある。
また、この光源用ランプ1では、メイン光源3およびサブ光源6の発光ダイオード32、62が、アルミニウム製あるいはマグネシウム製の回路基板31、61上に配列されることが好ましい(図1参照)。かかる構成では、回路基板31、61の放熱性により発光ダイオード32、62の冷却が促進される。これにより、メイン光源3およびサブ光源6がより効果的に冷却される利点がある。
この光源用ランプ1は、例えば、プロジェクター用光源に適用されることが好ましい。かかるプロジェクターでは、上記のように光源用ランプ1の光源3、6がPWM制御により駆動されるので(図1〜図5参照)、光源がアナログ制御により駆動される構成と比較して、ランプの消費電力および発熱が低減される。これにより、適用製品の低電力性および低発熱性が向上する利点がある。また、この光源用ランプ1では、光源が縦列に配置されたメイン光源3およびサブ光源6から成るので(図1および図9参照)、光源が単一の平面上に配置された多数の発光ダイオードから成る構成と比較して、ランプの光度を一定以上に確保しつつランプを幅方向に小型化することができる。これにより、適用製品の小型化およびデザイン性の向上が可能となる利点がある。また、この光源用ランプ1では、光源3、6が冷却手段8により冷却されるので(図13参照)、稼働時における適用製品の発熱が低減される利点がある。
また、この光源用ランプ1は、発電所などに設置される照明用ランプとして用いられることが好ましい。例えば、発電所では構内を監視する必要性から、監視用ランプが長時間かつ連続的に稼働される。この点において、この光源用ランプ1は、ランプ寿命および発光効率に優れる点で好ましい(図6参照)。また、光源用ランプ1は、縦列に配置された複数の光源3、6により大光量および省スペース化が実現されているので、監視に必要な十分な光量を出力できると共に狭いスペースに設置できる点で好ましい(図7参照)。また、光源用ランプ1は、冷却手段8により光源3、6を冷却できるので、長時間かつ連続的な稼働時におけるランプの過熱が防止される点で好ましい(図13参照)。
また、この光源用ランプ1は、例えば、車両用ヘッドランプなどに適用され得る(図示省略)。
2 ランプハウジング
3 メイン光源
31 回路基板
32 発光ダイオード
4 レンズ
5 制御部
6 サブ光源
61 回路基板
62 発光ダイオード
7 導光手段
71 第一導光部
72 第二導光部
73 光ファイバー
8 冷却手段
81 送風ファン
82 通気孔
83 送風ガイド
Claims (7)
- 光源からの光をレンズにて集光して出射する光源用ランプであって、
前記光源がメイン光源およびサブ光源を有し、前記メイン光源および前記サブ光源が配列された複数の発光ダイオードから成ると共に、前記サブ光源が前記メイン光源の光の出射方向に対して縦列かつ後方であって光の出射方向を同一方向に向けて配置されており、且つ、
前記サブ光源からの光を前記メイン光源の前方に導く導光手段を備え、
前記導光手段が、前記メイン光源と前記サブ光源との間に配置されると共に前記サブ光源からの光の入射面となる第一導光部と、前記メイン光源の外周を囲む環状構造を有すると共に前記第一導光部により導かれた光を前記メイン光源の周囲から前記メイン光源の前方に導く第二導光部とを有することを特徴とする光源用ランプ。 - 光源からの光をレンズにて集光して出射する光源用ランプであって、
前記光源がメイン光源およびサブ光源を有し、前記メイン光源および前記サブ光源が配列された複数の発光ダイオードから成ると共に、前記サブ光源が前記メイン光源の光の出射方向に対して縦列かつ後方であって光の出射方向を反対方向に向けて配置されており、且つ、
前記サブ光源からの光を前記メイン光源の前方に導く導光手段を備え、
前記導光手段が、前記メイン光源の光の出射方向を前方として前記メイン光源および前記サブ光源の後段に配置されると共に前記サブ光源からの光の入射面となる第一導光部と、前記メイン光源の外周を囲む環状構造を有すると共に前記第一導光部により導かれた光を前記メイン光源の周囲から前記メイン光源の前方に導く第二導光部とを有することを特徴とする光源用ランプ。 - 前記第二導光部が略環状に組み合わされた複数の導光板から成る請求項1または2に記載の光源用ランプ。
- 前記第二導光部が略円環形状を有する単一の導光部材から成る請求項3に記載の光源用ランプ。
- 前記導光手段が光ファイバーにより構成される請求項1または2に記載の光源用ランプ。
- 前記メイン光源および前記サブ光源を収容するランプハウジングに形成された複数の通気孔を有すると共に、空気を複数の前記通気孔を介して前記メイン光源および前記サブ光源に供給して、前記メイン光源および前記サブ光源を冷却する冷却手段を備える請求項1〜5のいずれか一つに記載の光源用ランプ。
- 請求項1〜6のいずれか一つに記載の光源用ランプを光源として有することを特徴とするプロジェクター。
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