JP2007322769A - 映像表示システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザに負担をかけることなく、映像情報の秘匿性をより高いものとし、ひいては完全な映像情報の秘匿性を確保する。
【解決手段】映像表示装置を、光源と、空間光変調器と、該光源からの光を空間光変調器へ導く照明光学系と、ホログラフィック光学素子を備えて空間光変調器からの映像光を投影する投影光学系とを備えた、ユーザに装着可能な映像表示装置とし、この映像表示装置を装着したユーザが本人であると認証装置により認証されている場合に映像情報を映像表示装置に表示させる一方で、該表示状態において映像表示装置が非装着の状態であることが状態検出装置により検出されたとき、制御装置によって該映像表示装置における映像情報の表示を停止する。
【選択図】図1
【解決手段】映像表示装置を、光源と、空間光変調器と、該光源からの光を空間光変調器へ導く照明光学系と、ホログラフィック光学素子を備えて空間光変調器からの映像光を投影する投影光学系とを備えた、ユーザに装着可能な映像表示装置とし、この映像表示装置を装着したユーザが本人であると認証装置により認証されている場合に映像情報を映像表示装置に表示させる一方で、該表示状態において映像表示装置が非装着の状態であることが状態検出装置により検出されたとき、制御装置によって該映像表示装置における映像情報の表示を停止する。
【選択図】図1
Description
本発明は、映像情報を表示するヘッドマウントディスプレイ等の映像表示装置を用いた映像表示システムに関し、特に、映像情報の秘匿性が確保される映像表示システムに関する。
従来、光源によって映像表示素子を照明し、この映像表示素子からの映像光をホログラム光学素子等の光学系を介して虚像として表示する、ユーザの身体例えば頭部に対して着脱自在なヘッドマウントディスプレイ(HMD)等の映像表示装置が知られている。このような映像表示装置或いはこの映像表示装置を用いた映像表示システムにおいて、映像情報を不特定多数の人がいる中で表示する場合のセキュリティ対策つまり該映像情報の秘匿を図る手段として、例えば特許文献1には、ユーザ個人の網膜や虹彩等の生物学的特徴に基づいてユーザが使用権限を有するか否かについてのユーザ認証を行い、ユーザ認証が確立すれば、HMDがユーザから取り外されない限り映像情報が表示されるという技術が開示されている。
特開2003−167855号公報
上記従来技術では、ユーザ認証を行うことにより映像情報の秘匿性は向上するものの、HMDが当該ユーザから外れた際の処置については開示されておらず、この場合例えばユーザ側に映像情報が残ってしまうなど、依然として映像情報の完全な秘匿性が確保されないという問題がある。完全な秘匿性を確保しようとして、映像表示装置や映像表示システムが複雑で大掛かり或いは煩雑な操作が要求されるものになると、ユーザに負担をかけてしまう、すなわちユーザにとって非常に使い勝手が悪いものとなり、これを用いた作業(通常作業)にも大きな影響を与えてしまうことになる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、ユーザに負担をかけることなく、映像情報の秘匿性をより高いものとし、ひいては完全な映像情報の秘匿性を確保することができる映像表示システムを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る映像表示システムは、所定の光源と、該光源の光を変調して映像を生成する空間光変調器と、前記光源からの光を前記空間光変調器へ導く照明光学系と、ホログラフィック光学素子を備え、前記空間光変調器からの映像光を投影する投影光学系とを備える、ユーザに装着することが可能に構成された映像表示装置と、前記映像表示装置がユーザに装着されたときに該ユーザが本人であるか否かの認証を行う認証装置と、前記映像表示装置で表示可能な所定の映像情報を保管する映像保管装置と、前記映像保管装置に保管されている映像情報を前記映像表示装置へ向けて送信することが可能に構成された通信装置と、前記映像表示装置が前記ユーザに装着された状態であるか非装着の状態であるかを検出する状態検出装置と、前記映像表示装置における前記映像情報の表示を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記映像表示装置を装着したユーザが前記本人であると前記認証装置により認証されている場合に前記映像情報を前記映像表示装置に表示させる一方で、該表示状態において前記映像表示装置が前記非装着の状態であることが前記状態検出装置により検出されたときに、該映像表示装置における前記映像情報の表示を停止させることを特徴とする。
上記構成によれば、所定の光源と、該光源の光を変調して映像を生成する空間光変調器と、光源からの光を前記空間光変調器へ導く照明光学系と、ホログラフィック光学素子を備え、空間光変調器からの映像光を投影する投影光学系とを備える、ユーザに装着することが可能に構成された映像表示装置がユーザに装着されたときに該ユーザが本人であるか否かの認証が認証装置によって行われる。また、映像表示装置で表示可能な所定の映像情報が映像保管装置によって保管され、通信装置が、映像保管装置に保管されている映像情報が映像表示装置へ向けて送信することが可能なものとされる。また、映像表示装置がユーザに装着された状態であるか非装着の状態であるかが状態検出装置によって検出され、制御装置によって映像表示装置における映像情報の表示が制御される。そして、映像表示装置を装着したユーザが本人であると認証装置により認証されている場合に映像情報が映像表示装置に表示される一方で、該表示状態において映像表示装置が非装着の状態であることが状態検出装置により検出されたときに、該映像表示装置における映像情報の表示が制御装置によって停止される。
また、上記構成において、前記制御装置は、前記映像表示装置に前記映像情報を表示するべく該映像情報を一時的に保存する保存媒体を備えており、前記映像表示装置が前記非装着の状態であることが前記状態検出装置により検出されたときに、前記映像表示装置における前記映像情報の表示を停止するとともに、前記保存媒体に保存されている映像情報を消去するようにしてもよい。
これによれば、制御装置によって、映像表示装置が非装着の状態であることが状態検出装置により検出されたときに、映像表示装置における映像情報の表示が停止されるとともに、制御装置が備える保存媒体に保存されている映像情報が消去される。
また、上記構成において、前記映像表示装置は、前記ユーザの頭部に装着することが可能に構成された眼鏡型の映像表示装置であって、前記状態検出装置は、前記眼鏡型の映像表示装置における前記頭部の耳及び鼻の位置それぞれに対応するテンプル部及び鼻当て部に設けられた、人体との接触、非接触を検知するセンサであるようにしてもよい。
これによれば、映像表示装置が、ユーザの頭部に装着することが可能に構成された眼鏡型の映像表示装置とされ、状態検出装置が、眼鏡型の映像表示装置における頭部の耳及び鼻の位置それぞれに対応するテンプル部及び鼻当て部に設けられた、人体との接触、非接触を検知するセンサとされる。
また、上記構成において、前記制御装置は、時間計測を行う計時機能を備えており、前記映像表示装置が前記非装着の状態であることが前記状態検出装置により検出された時点で前記計時機能により時間の計測を開始し、所定時間が経過した時点で前記映像表示装置における映像情報の表示を停止するようにしてもよい。
これによれば、制御装置によって、映像表示装置が非装着の状態であることが状態検出装置により検出された時点で、該制御装置が備える計時機能により時間の計測が開始され、所定時間が経過した時点で映像表示装置における映像情報の表示が停止される。
また、上記構成において、前記認証装置は、前記映像表示装置が装着されたユーザの虹彩、網膜又は顔の情報である生体情報を取得する生体情報取得装置を備え、前記生体情報取得装置により取得された生体情報に基づいて前記ユーザが本人であるか否かの認証を行うようにしてもよい。
これによれば、認証装置によって、該認証装置が備える生体情報取得装置により取得されたユーザの虹彩、網膜又は顔の情報である生体情報に基づいてユーザが本人であるか否かの認証が行われる。
また、上記構成において、前記制御装置は、前記映像表示装置を装着したユーザが本人でないと前記認証装置により認証されたときに、該本人でないユーザに対して所定の警告情報を前記映像表示装置に表示する警告機能を備えているようにしてもよい。
これによれば、制御装置が備える警告機能によって、映像表示装置を装着したユーザが本人でないと認証装置により認証されたときに、該本人でないユーザに対する所定の警告情報が映像表示装置に表示される。
請求項1に係る映像表示システムによれば、映像表示装置が、所定の光源と、該光源の光を変調して映像を生成する空間光変調器と、光源からの光を前記空間光変調器へ導く照明光学系と、ホログラフィック光学素子を備え、空間光変調器からの映像光を投影する投影光学系とを備え、ユーザに装着することが可能に構成されているため、映像表示装置を、映像情報がユーザ本人以外の第三者に対して秘匿される映像表示装置とすることができる。この映像情報は映像保管装置に保管され、通信装置によって映像表示装置へ向けて送信される。そして、映像表示装置がユーザに装着されたときには該ユーザが本人であるか否かの認証が認証装置によって行われることからも映像情報は秘匿される。さらに、映像表示装置を装着したユーザが本人であると認証装置により認証されるとともに映像情報が映像表示装置に表示されている状態のとき、すなわち映像表示装置の通常使用時において、映像表示装置が非装着の状態つまり映像表示装置がユーザから外れたことが状態検出装置により検出されたときであっても、該映像表示装置における映像情報の表示が停止されて第三者に対して映像情報が秘匿される。このように映像表示装置の通常使用時のみならず、映像表示装置がユーザから外れてしまった場合でも、映像表示装置や映像表示システムを複雑で大掛かりなものとする或いは煩雑な操作を要求することなく、映像情報の表示を停止させることで映像情報が秘匿されるので、ユーザに負担をかけることなく、映像情報を確実に秘匿するすなわち映像情報の秘匿性をより高いものとし、ひいては完全な映像情報の秘匿性を確保することができる。
請求項2に係る映像表示システムによれば、映像表示装置が非装着の状態であることが検出されたときに、映像情報の表示が停止されるとともに保存媒体に保存されている映像情報が消去されるので、より確実に映像情報を秘匿することができ、ひいてはより完全な映像情報の秘匿性を確保することができる。
請求項3に係る映像表示システムによれば、状態検出装置が、テンプル部及び鼻当て部に設けられた人体との接触、非接触を検知するセンサとされるので、映像表示装置が例えば装着位置から少しズレたりしただけで、映像表示装置がユーザから外れたと検知されてしまうという誤操作(誤作動)を防止でき、ひいてはユーザが不用意に作業を中断されて作業効率が低下することのないようにすることができる。
請求項4に係る映像表示システムによれば、映像表示装置が非装着の状態であることが検出された時点で時間の計測が開始され、所定時間が経過した時点で映像情報の表示が停止されるので、映像表示装置が非装着の状態であると検出された時点で直ちに映像表示が停止されしてしまい、実際には映像表示装置がユーザから取り外されていないのに非装着状態と検出されるという誤操作に対する裕度を持たすことができ、映像表示装置が装着状態であるか非装着状態であるの判定をより正確に行うことができる。
請求項5に係る映像表示システムによれば、ユーザの生体情報に基づいて該ユーザが本人であるか否かの認証が行われるので、より正確な認証を行うことができ、ひいてはより完全な映像情報の秘匿性を確保することができる。
請求項6に係る映像表示システムによれば、映像表示装置を装着したユーザが本人でないと認証装置により認証されたときに、該本人でないユーザに対して映像表示装置に所定の警告情報が表示されるので、例えば、本人でないユーザがこの映像表示装置を使用しようとしたり映像情報を見ようとする行為を行わさないようにしてより確実に映像情報を秘匿することができ、ひいてはより完全な映像情報の秘匿性を確保することができる。
図1は、本実施形態に係る映像表示システム1の概略構成図である。映像表示システム1は、同図に示すように、不特定多数の人(第三者)が存在する外部環境例えば現場において作業する担当者(以降、作業者P1という)の側と、警察や消防などの組織或いは所定の会社等における例えば本部の集中管理室などにおいて、作業者P1に対して所定の指示を出す或いは作業者P1からの連絡又は指示を受ける担当者(以降、指示者P2という)の側との間において、映像情報等の通信を行うものである。この映像表示システム1は、人体装着型映像表示装置2、携帯モバイル端末3、本部モニタPC4、コンテンツサーバ5、認証サーバ6、有線ネットワーク7、無線ネットワーク8及びSIPサーバ9等を備えている。
有線ネットワーク7及び無線ネットワーク8は、インターネット網(公衆ネット回線)を利用して例えばTCP/IPプロトコルによる情報通信を行うことが可能に構成された情報通信ネットワークである。有線ネットワーク7は、この情報通信ネットワークにおける所謂通信ケーブルを用いた有線での通信ネットワークである。図1では、この有線ネットワーク7において、本部モニタPC4、コンテンツサーバ5及び認証サーバ6は上記集中管理室における例えばギガ・イーサネット(イーサネット;登録商標)等による本部内ネットワークに接続されている。本部内ネットワークはファイヤーウォール(図示省略)等によって防護され、セキュリティが確保されたつまり秘匿すべき情報の秘匿性が確保された構内LAN(Local Area Network)或いは社内LANを構成している。
無線ネットワーク(無線公衆ネット回線)8は、上記情報通信ネットワークにおける例えばWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)といった無線通信規格を用いた無線通信による所謂ワイヤレスネットワークである。無線ネットワーク8は、図1に示すように例えば作業者P1が存在する現場毎に例えばブリッジやルータ等の無線LAN−AP(アクセスポイント)81を備えており、無線LAN−AP81を介して各作業者P1の携帯モバイル端末3とワイヤレス接続される。
SIPサーバ9は、Session Initiation Protocol(SIP)という通信プロトコルによって、2つ以上のクライアントすなわち例えば本部モニタPC4及び携帯モバイル端末3間、或いはコンテンツサーバ5及び携帯モバイル端末3間におけるネットワーク上のセッション(マルチメディアセッション)を確立するためのサーバである。ただし、SIPサーバ9は、セッションの内容には関知せず、セッションの開始、変更、終了のみを行うものであり、謂わば電話交換機的な役割を果たす。
コンテンツサーバ5は、所定の機密映像やマニュアル(作業マニュアル)或いはプライバシー情報などの第三者に対して秘匿されるべき映像情報(これらをコンテンツと表現する)がアーカイブつまり保存(記憶)されているサーバである。コンテンツサーバ5は、作業者P1からの要請或いは指示者P2からの指示に応じて、すなわち携帯モバイル端末3或いは本部モニタPC4からの要求命令(後述のコンテンツ送信要求)に応じて、コンテンツサーバ5内のコンテンツを携帯モバイル端末3へ向けて送信(又は転送)する。なおコンテンツサーバ5は、例えばSSL(Secure Socket Layer)を用いた暗号化処理を行う機能を備えており、この機能を用いてコンテンツに対する暗号化処理を施した後にこの暗号化したコンテンツを携帯モバイル端末3へ送信する。
認証サーバ6は、予め撮影或いは情報入力されるなどして得られた、作業者P1の網膜データや虹彩データ、顔の情報(例えば顔画像或いは顔の輪郭画像)といった生物学的特徴情報(以降、生体情報という)などの、各作業者P1が本人であるか否かの判定(認証)を行うための認証情報つまり個人認証情報が保存されているサーバである。認証サーバ6は、携帯モバイル端末3から送信されてきた作業者P1の個人認証情報(生体情報)と、該認証サーバ6に保存されている個人認証情報との照合(比較)処理を行う。この照合結果は本部モニタPC4に送信される。なお、携帯モバイル端末3から送信されてくる個人認証情報と、認証サーバ6に保存されている個人認証情報とを区別するべく、前者を単に“認証情報”と表現し、後者を“照合用認証情報”と表現する。なお、この“認証情報”や“照合用認証情報”は、必ずしも生体情報でなくともよく、例えば作業者P1毎に割り当てられた暗唱番号等の情報であってもよい。要は、各作業者P1が本人であると特定することが可能な情報であれば何れの情報でもよい。
人体装着型映像表示装置2は、観察者つまり作業者P1の眼前に配置されて、すなわち頭部に装着されて使用される眼鏡型の映像表示装置であり、携帯モバイル端末3から送信されてきた映像情報(映像)を表示するものである。以降、人体装着型映像表示装置2をWD(Wearable Display)2と表現する。WD2は、これを装着した作業者P1の眼前に後述の光学瞳EPが位置するように映像を表示する。WD2は、作業者P1に装着されたとき、この作業者P1から生体情報を取得し、取得した生体情報を携帯モバイル端末3に送信(入力)する。また、WD2は、装着状態から非装着状態になったときすなわち作業者P1の頭部から外されたとき(この作業者P1自身の意図によって外された場合や第三者によって強制的に外された場合などを含む)に、当該WD2が外れたことを検知し、この検知情報(後述の着脱検知情報)を携帯モバイル端末3に送信する。WD2の詳細な構成及び動作等については後述する。
携帯モバイル端末3は、作業者P1に装着されるなどして携帯される所謂Thin−Client端末(例えばネット上で繋がっているときのみパソコン的な動作をする端末)であり、WD2における映像の表示を制御する映像表示制御装置である。以降、携帯モバイル端末3をUIP(Ubiquitous Imaging Platform)3と表現する。UIP3は、コンテンツサーバ5や本部モニタPC4から送信されてきた映像情報を、インターネットプロトコル上の例えばNTSC(National Television Standards Committee)方式やJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式等による可視可能な映像信号に変換し、これをWD2に表示させる。ただし、UIP3は、単にWD2に映像を表示させるためのものではなく、WD2からの作業者P1の認証情報に基づき、本部モニタPC4とのやり取りを通してWD2へ映像を表示させたり、映像を非表示にしたり、或いは作業者P1からWD2が外れた場合にWD2への映像表示を停止するといった機能を備えるものである。このUIP3の詳細な構成及び動作等については後述する。
本部モニタPC4は、例えば上記集中管理室に設置され、本部内ネットワークにおけるコンテンツサーバ5や認証サーバ6との情報のやり取りを制御するとともに、UIP3との情報のやり取りを制御する、謂わば作業者P1の作業等をモニタ(監視)するための映像表示システム1における主情報処理装置(メインコンピュータ)である。この本部モニタPC4の構成及び動作等の詳細についても上記WD2やUIP3の詳細説明と併せて後に説明する。
ここで、WD2について詳述する。図2はWD2の一例を概略的に示した斜視図である。WD2は、表示部201、フレーム202、テンプル203、鼻当て部204、撮影デバイス205及び接続ケーブル206を備えている。表示部201は、LED(Light Emitting Diode)やLCD(Liquid Crystal Display)を備えて映像の表示駆動を行うものである。図3は、WD2の表示部201におけるY方向(図1参照)の断面図であり、光路も併せて示している。図3に示すように表示部201は、照明デバイス201a、コンデンサーレンズ201b、表示デバイス201c、第1プリズム201d、第2プリズム201e及びHOE201fを備えている。
照明デバイス201aは、複数種類、例えばR、G、B3色の発光ダイオード(LED)を点光源として備えてなる光源(LEDユニット)である。コンデンサーレンズ201bは、照明デバイス201aからの光源光を表示デバイス201cへ導く照明光学系をなすものであり、照明デバイス201aの光源光を集光する正のパワーを有するレンズである。表示デバイス201cは、照明デバイス201aからの光源光を変調して映像光を生成するものであり、例えば波長制限フィルタを備えた透過型のカラーLCDである。第1及び第2プリズム201d、201eは、ガラスや透明樹脂等の透明部材からなる略板状のプリズムであり、投影光学系をなすものである。HOE201fは、第1及び第2プリズム201d、201eと同様に投影光学系をなすものであって、体積位相型のホログラム光学素子(Holographic Optical Element;HOE)からなる。このHOE201fは、入射光に対する角度依存性及び波長選択性を有し、この入射光を回折し、正のパワーによって虚像として光学瞳に導くように構成されている。
照明デバイス201aから射出されたRGBの照明光Lは、コンデンサーレンズ201bを通して集光されて表示デバイス201cを照明する。この照明により表示デバイス201cで生成された映像光は、第1プリズム201d内を反射、すなわち第1プリズム201dの反射面2011、2022で全反射した後、HOE201fによって回折され、虚像として光学瞳EP(投影光学系の射出瞳)に導かれる。作業者P1は光学瞳EPの光を瞳に入射させてこの映像を観察することができる。
WD2は、以上のような構成(光学デバイス)を有する表示部201を備えることにより、狭視野角とすることができる、すなわち、作業者P1が光学瞳EP位置から少し目線を反らすと映像が見えなくなるくらいの非常に狭い視野での表示状態を得ることができ、作業者P1によるWD2の装着時に、当該作業者P1以外の者によってたとえ背後から覗き見されようとも、WD2に表示されている映像が盗み見されないような構成となっている。この意味において、WD2が、認証された作業者P1に装着されて映像が表示されているときには、該映像情報の秘匿性は確保されていると言える。
なお、第1プリズム201d内での光の反射を上記全反射としたので、作業者P1は、外界光(外光)の第1プリズム201dにおける透過率を低下させることなく、すなわち、全反射する映像光によって視界を遮られることなく第1プリズム201dの反射面2011、2022を通して外界を見ることができる。また、図3に示すように、第1及び第2プリズム201d、201eは、それぞれ例えばクサビ状(テーパ面状)に形成された一端面同士が接合されることで一枚の板状に一体化され、この接合面(界面)においてHOE201fが挟持された構成となっている。この構成により、第2プリズム201eが、第1プリズム201dのクサビ状部分での光の屈折をキャンセル(相殺)する、すなわち、当該クサビ状部分におけるプリズム効果により、光学瞳EP側からの光が第1プリズム201dの入射面2013側(上方)へ折れ曲がることが防止されるため、作業者P1は、第1及び第2プリズム201d、201e及びHOE201fを通して、外界光を歪むことなく見ることができる。
図2に戻って、フレーム202は、眼鏡レンズすなわち上記第1及び第2プリズム201d、201e及びHOE201fを支持するとともに、テンプル203、鼻当て部204及び撮影デバイス205を支持する所謂フレーム体である。テンプル203は、左テンプル203L及び右テンプル203Rからなる。これら各テンプルは、例えば可撓性(弾性)を有し、作業者P1の耳や側頭部に掛止するなどして、鼻当て部204と共にWD2を頭部へ保持させるものである。鼻当て部204は、左鼻当て部204L及び右鼻当て部204Rからなり、作業者P1の鼻部、例えば鼻頭等に当接(接触)させて上記テンプル203と共に、WD2を頭部へ保持させるものである。
撮影デバイス205は、フレーム202に取り付けられており、WD2を装着した作業者P1の虹彩や網膜或いは顔の画像、例えば虹彩画像、網膜画像或いは顔画像を撮影するための撮像装置つまりカメラ(小型カメラ)であり、当該撮影により作業者P1の生体情報を取得するものである。撮影デバイス205は、例えば撮影レンズ部が作業者P1の眼或いは顔の方向に向けることが可能に上記フレーム202に取り付けられている(フレーム202以外の箇所に取り付けられていてもよい)。撮影デバイス205は、図2のように、1個すなわち片方の眼に対して設けられていてもよいし、2個すなわち両眼に対して設けられていてもよい。接続ケーブル206は、WD2とUIP3とを有線で接続するケーブル(信号線)であり、UIP3からWD2つまり表示部201に対して映像信号を送信するとともに、WD2からUIP3に対して上記撮影デバイス205による認証情報や後述の着脱検知情報等を送信する。なお、接続ケーブル206によりWD2の電源も供給する構成としてもよい。
ところで、テンプル203には、左テンプル203L及び/又は右テンプル203Rの所定位置例えば作業者P1の耳に掛止される箇所或いはこの周辺部に、WD2が作業者P1に装着された状態であるか否かを検知するための着脱検知センサ、具体的には作業者P1に対する接触、非接触を検知するための接触センサ2031、2032が設けられている。また、鼻当て部204には、左鼻当て部204L及び/又は右鼻当て部204Rの所定位置、例えば鼻と接触する面の位置に、WD2が作業者P1に装着された状態であるか否かを検知するためのセンサ、例えば上述と同様の接触センサ2041、2042が設けられている。ただし、これら着脱検知センサは接触センサに限らず圧力センサであってもよいし、このような電気的なセンサでなくともよく例えば機械的なスイッチであってもよい。要はWD2が作業者P1に装着された状態であるか非装着の状態であるかが検知できるものであればよい。
なお、WD2における着脱検知センサが設けられる箇所(位置)は、作業者P1の耳や鼻の位置に対応するテンプル203及び鼻当て部204の箇所が好ましいが、これ以外の箇所に設けてもよい。また、着脱検知センサの設置箇所はテンプル203及び鼻当て部204の2箇所でなくともよく、1箇所或いは3箇所以上であってもよい。ここでは耳及び鼻の位置に設置しているが、これにより、所謂チャタリング防止、すなわちWD2が例えば装着位置から少しズレたりしただけで、WD2が作業者P1に対して非装着の状態つまり頭部から外れたと検知されてしまうことを防止できる。これは、WD2のテンプル203と鼻当て部204とが外れる、つまり耳及び鼻の両位置の着脱検知センサが作業者P1と接触した状態から非接触の状態となるという状況は、明らかにWD2が作業者P1から外れたという状況を想定するものである(通常、WD2が少しズレるような程度では、例えば鼻側が外れることはあっても耳側までは容易に外れない)ことによる。このようにチャタリングが防止されるので、ひいては作業者P1が不用意に(意図することなく)作業を中断されて作業効率が低下することのないようにすることができる。
ここで、UIP3について詳述する。図4はUIP3の一例を概略的に示したブロック構成図である。同図に示すようにUIP3は、ネットワーク制御部301、映像音声分離部302、映像デコーダ303、音声デコーダ304、WD映像出力部305、ヘッドセット音声出力部306、ヘッドセット音声入力部307、エコーキャンセラ308、音声エンコーダ309、映像入力部310、映像エンコーダ311、映像音声多重化部312
WD着脱検知入力部313、認証情報入力部314、操作入力部315、UIP主制御部316及び計時部317等を備えている。
WD着脱検知入力部313、認証情報入力部314、操作入力部315、UIP主制御部316及び計時部317等を備えている。
ネットワーク制御部301は、本部モニタPC4、コンテンツサーバ5及び認証サーバ6との間の通信すなわち映像データや音声データ等のやり取りを制御するインターフェイス(I/F)部である。映像音声分離部302は、ネットワーク制御部301からの映像及び音声データを、符号化された符号化映像データと符号化音声データとに分離する分離処理を行うものである。映像デコーダ303は、映像音声分離部302からの符号化映像データを復号(デコード)するものである。音声デコーダ304は、映像音声分離部302からの符号化音声データを復号化(デコード)するものである。WD映像出力部305は、映像デコーダ303からの映像データをWD2に対して出力するもの(I/F部)である。
ところで、UIP3は、ヘッドセット330を備えていてもよく、すなわち作業者P1はWD2の他にヘッドセット330を装着していてもよく、WD2による映像データだけでなく、ヘッドセット330を用いて作業者P1に対する音声の入出力が可能な構成となっていてもよい。このヘッドセット330は、例えばヘッドマイク321とヘッドホン322とを備えており、作業者P1からの音声がヘッドマイク321に入力され、ヘッドホン322から作業者P1に対して音声が出力される構成とされていてもよい。またヘッドセット330は、所定の接続ケーブル或いは無線でUIP3と通信可能に接続されていてもよい。この構成において、ヘッドセット音声出力部306は、音声デコーダ304からの音声データをヘッドホン322に対して出力するもの(I/F部)である。ヘッドセット音声入力部307は、ヘッドマイク321に入力された作業者P1の発する音声が入力されるもの(I/F部)である。なお、UIP3はヘッドセット330の代わりにUIP3自身に当該音声を入出力するためのマイク及びスピーカを内蔵する、すなわちヘッドセット音声出力部306がマイク部であり、ヘッドセット音声入力部307がスピーカである構成でもよい。
エコーキャンセラ308は、音声デコーダ304及びヘッドセット音声入力部307からの音声データに対してエコー(ヘッドホン322から発せられた音声がヘッドマイク321により拾われてしまった場合の雑音)を除去するエコーキャンセル処理を行うものである。音声エンコーダ309は、エコーキャンセラ308からのエコーキャンセル済みの音声データを符号化(エンコード)するものである。
ところでまた、UIP3はビデオカメラ340等の撮像装置を備えており、ヘッドセット330等と同様、所定の接続ケーブル或いは無線でUIP3と通信可能に接続されていてもよい。ただし、UIP3は撮像装置としてUIP3自身に例えばマイクロカメラを内蔵する構成でもよい。このような構成において、映像入力部310は、ビデオカメラ340により撮影された作業者P1の居る現場の様子等の映像データが入力されるもの(I/F部)である。映像エンコーダ311は、映像入力部310からの映像データを符号化(エンコード)するものである。映像音声多重化部312は、映像入力部310及び映像エンコーダ311からの符号化映像データ及び符号化音声データを多重化する多重化処理を行うものである。
WD着脱検知入力部313は、上記WD2が備える接触センサ2031、2032、2041、2042等の各着脱検知センサ(以降、各着脱検知センサを纏めてWD着脱検知センサ320という)からの着脱検知情報が入力されるもの(I/F部)である。認証情報入力部314は、上記WD2が備える撮影デバイス205等の作業者P1認証用のセンサ(これを認証センサ350という)からの認証情報が入力されるもの(I/F部)である。操作入力部315は、例えば所定の入力キー又は入力ボタン等の入力機構が設けられており、この入力機構を用いて作業者P1により操作入力が行われるものである。具体的にはこの操作入力とは、例えば後述するコンテンツの送信要求に関する情報の入力、本部モニタPC4に対する所定の要求や指示等に関するUIP3側から発信される情報の入力、或いはUIP3自身を操作するための入力である。なお、操作入力部315において当該直接入力する構成でなくともよく、上記入力機構としての例えばキー(ボタン)入力装置(キーボード等)がUIP3本体とは別に設けられ、これが操作入力部315と接続ケーブル等で接続されている構成であってもよい。
UIP主制御部316は、UIP3の制御プログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)、一時的にデータを保管するRAM(Random Access Memory)、及び上記制御プログラム等をROMから読み出して実行するマイクロコンピュータ等からなり、UIP3全体の動作制御を司るものである。UIP主制御部316は、WD着脱検知入力部313からの着脱検知情報、認証情報入力部314からの認証情報、操作入力部315からの操作入力情報、或いはネットワーク制御部301に入力された例えば本部モニタPC4からの指示情報等に基づいて、ネットワーク制御部301を介して作業者P1の個人認証動作を制御する認証制御及び本部モニタPC4との後述する双方向通信動作を制御する双方向通信制御、或いはWD2に対する映像の表示又は非表示(表示停止)動作を制御する映像表示制御等を行う。
なお、UIP主制御部316は、WD2に対する映像を非表示(表示停止)にするとき、例えば映像音声分離部302に対して非表示制御情報を入力し、映像音声分離部302での分離処理を実行させないようにする。UIP主制御部316は、この非表示制御情報をネットワーク制御部301へ入力し、ネットワーク制御部301から映像音声分離部302への映像データの送信を実行させないようする構成でもよい。また、UIP主制御部316は、例えば操作入力部315からの入力信号に応じて、コンテンツサーバ5からのコンテンツの送信要求を行うべく送信要求情報をコンテンツサーバ5或いは本部モニタPC4へ送信するよう制御する構成でもよい。
また、UIP主制御部316は、認証結果が後述する不適合認証となった場合、この認証不適合である旨、具体的には例えば認証結果が不適合認証であり該当する本人でなければ映像情報を見ることはできない、或いはこのWD2を使用してはいけないといった警告情報(報知情報)を、WD2の表示部201に表示させるよう制御してもよい。認証結果が後述する適合認証となった場合、認証がOKである旨の情報を表示させるよう制御してもよい。同様に、UIP主制御部316は、WD2が作業者P1から外れたと検出した場合、当該WD2が外れた旨の情報をWD2に表示させてもよい。
計時部317は、時間計測(タイムカウント)を行うものつまりカウンター又はタイマーであり、ここでは着脱検知情報を基にUIP主制御部316により、WD2が作業者P1から外れた、つまりWD着脱検知センサ320が作業者P1に対して非接触状態になったことが検出されたときからの経過時間を計測する。なお、上記UIP主制御部316は、この計時部317の時間計測情報を用いて、WD着脱検知センサ320が作業者P1に対して非接触状態になってから所定時間が経過した時点でWD2が外れたと判定する(所定時間が経過していない間は、WD2は外れていない(装着状態にある)と判定する)。これにより、WD着脱検知センサ320が非接触状態となった時点で直ちにWD2が非装着状態にあると判断されてしまうことを防止できる。このことから、上述の着脱検知センサを鼻と耳との位置に設けることと併せて、計時部317は、より一層チャタリング(誤操作)防止を図ることを可能にするものであると言える。
このような構成において、UIP3は、WD2からの作業者P1の認証情報(生体情報)を、本部モニタPC4を介して或いは直接、認証サーバ6に送信する。認証サーバ6及び本部モニタPC4による認証の結果、作業者P1が適合する者であると判定された場合(この場合を「適合認証」と表現する)、コンテンツサーバ5からコンテンツ(映像データ)が送信される。UIP3はこのコンテンツを受信した後、映像表示するべくWD2に送信する。作業者P1はWD2に表示されたコンテンツを見ることができる。認証の結果、作業者P1が適合しない者であると判定された場合は(この場合を「不適合認証」と表現する)、UIP3はWD2に映像が表示されないようにする。この場合、本部モニタPC4或いはUIP3の指示によりコンテンツサーバ5からコンテンツが送信されないようにすることで、或いは、UIP3にはコンテンツサーバ5からコンテンツは送信されているが、UIP3がWD2へこのコンテンツを送信しないようにすることで、当該WD2に映像表示がなされないようにしてもよい。
一方、UIP3は、WD着脱検知センサ320からの着脱検知情報に基づいて、作業者P1からWD2が外れたしたと判断した場合には、WD2に対するコンテンツの表示(送信)を停止する。また、UIP3はコンテンツの表示を停止するとともに、UIP3内に一次的に保存されているすなわちRAM等に記憶されて残存しているコンテンツ(映像データ)を消去する。なお、UIP3は、このコンテンツ表示を停止したことを示す情報を本部モニタPC4或いはこのコンテンツサーバ5に送信してもよい。本部モニタPC4或いはコンテンツサーバ5はこの情報を受けてコンテンツサーバ5からのコンテンツ送信を停止させる。当該コンテンツの送信停止に際して、SIPサーバ9によってUIP3とコンテンツサーバ5とのセッションを終了(遮断)されるようにしてもよい。
また、UIP3は、上記コンテンツサーバ5との通信(コンテンツサーバ5からのコンテンツの受信)とは別に、本部モニタPC4との間で音声及び/又は映像データの双方向通信を行う。すなわち、UIP3は、ヘッドセット330及び/又はビデオカメラ340から入力された音声データ及び/又は映像データ(それぞれUIP音声データ、UIP映像データと表現する。またこれらを纏めて「UIP情報」と表現する)をネットワーク制御部301を介して本部モニタPC4に送信したり、逆に、本部モニタPC4から送信されてきたUIP3に対する例えば動作指示用の音声及び/又は映像データ(それぞれ指示用音声データ、指示用映像データと表現する。またこれらを纏めて「指示情報」と表現する)を受信する。UIP3は、当該受信した音声データ及び映像データをそれぞれヘッドホン322及びWD2に表示する。
なお、UIP3と本部モニタPC4とは必ずしも双方向通信でなくともよい。すなわち本部モニタPC4からUIP3へのみ指示情報が送信される構成でもよいし、UIP3から本部モニタPC4へのみUIP情報が送信される構成でもよい。このような構成とするのは、WD2が外れた場合、WD2に対するコンテンツ表示が停止されて第三者に対して少なくともコンテンツが秘匿されればよく、従って、コンテンツのWD2への表示或いはUIP3への送信を停止したときであっても、作業者P1と指示者P2との間の例えば会話やコンテンツ以外の映像或いはそれ以外の情報のやり取りはできるように通信を維持しておく(この通信のことを「連絡用通信」と表現する)ことが好ましいことによる。ただし、当該UIP3及び本部モニタPC4間の連絡用通信を行わない構成であってもよい。
また、UIP3は、各作業者P1のUIP3同士での無線通信が可能に構成された所謂トランシーバの機能を備えていてもよく、必要に応じてこのトランシーバ機能を利用して各UIP3における映像データや音声データ(例えばヘッドセット330を用いた作業者P1同士での会話)のやり取りを行うようにしてもよい。
ここで、上記UIP3の構成及び動作の説明と併せて、本部モニタPC4の構成及び動作について説明する。本部モニタPC4は、UIP主制御部316と同様にRAM、ROM及びマイクロコンピュータ等からなり、本部モニタPC4全体の動作制御を司る主制御部を備えている。図5にこの本部モニタPC4における主制御部40のブロック図を示す。主制御部40は、認証制御部41、コンテンツ送信制御部42、UIP情報制御部43及び指示情報制御部44等を備えている。認証制御部41は、UIP3からインターネットを経由して送信されてきた認証情報を受け付けるとともに、この認証情報を認証サーバ6へ送信し、認証サーバ6に該認証サーバ6内の照合用認証情報と照合させることで、適合認証であるか不適合認証であるかを判定する。なお、認証制御部41は、認証結果情報として、上記不適合認証となった場合、当該不適合認証であることを示す情報をUIP3へ送信してもよい。
コンテンツ送信制御部42は、認証制御部41による認証結果に基づいて、適合認証である場合には、コンテンツサーバ5に対して、該コンテンツサーバ5内のコンテンツをUIP3へ送信させることが可能な状態つまりコンテンツ通信可能モードとなるように制御する。換言すれば、コンテンツ送信制御部42は、コンテンツサーバ5又は本部モニタPC4とUIP3との間でのコンテンツの通信(送受信)を行うことを認可(許可)する。コンテンツ送信制御部42は、このコンテンツの通信が認可されている状態において、指示者P2による本部モニタPC4への指示入力に応じて(或いはUIP3側からのコンテンツ送信要求に応じて)、コンテンツサーバ5に対するコンテンツ送信要求を行い、コンテンツサーバ5からUIP3へ向けてコンテンツを送信させるよう制御する。不適合認証である場合にはコンテンツサーバ5内のコンテンツをUIP3へ送信させないように制御する、すなわち上記コンテンツの通信を認可しない。
上記構成に限らず、コンテンツサーバ5又は本部モニタPC4とUIP3との間でのコンテンツの通信が認可された状態において、UIP3から直接、コンテンツサーバ5に対してコンテンツ送信要求がなされ、これに応じてコンテンツ送信制御部42によってコンテンツサーバ5からUIP3へのコンテンツの送信が制御される構成であってもよい。ただし、当該コンテンツの通信が認可された時点で、或いはコンテンツを送信するその都度、SIPサーバ9によってコンテンツサーバ5又は本部モニタPC4とUIP3との間のセッションが確立される。
なお、本部モニタPC4は、図1に示すように、PCカメラ47(WEBカメラ)等の指示者P2を撮影する撮影装置、及びヘッドマイクやヘッドホンを備えたヘッドセット(図示省略)等の音声入力装置及び音声出力装置を備えており、所定の映像及び/又は音声データ、例えば指示者P2を撮影した映像データ及び/又は指示者P2による作業者P1に対する指示等に関する音声データを、上記指示情報としてUIP3へ送信することが可能に構成されている。またこれとは逆に、本部モニタPC4は、UIP3からの作業者P1の映像及び/又は音声データを受信して、この映像を本部モニタPC4のディスプレイに表示したり、音声を上記ヘッドホンから出力したりする。このような構成によって上記UIP3及び本部モニタPC4間の双方向通信が可能とされている。
図6は、本実施形態に係るWD2に対する映像表示及びWD2が作業者P1から外れた場合のこの映像情報の秘匿に関する動作の一例について説明するフローチャートである。先ずUIP3の電源がON(投入)されると(ステップS1)、SIPサーバ9により、無線LAN−AP81を介したUIP3と本部モニタPC4との間での通信確立動作が開始され、通信確立が完了したか否かのチェック動作が行われる(ステップS2)。通信が確立されなければ(ステップS3のNO)ステップS2が継続される。通信が確立されたことがSIPサーバ9により確認された後(ステップS3のYES)、WD2が作業者P1に装着されたことが、テンプル203及び鼻当て部204の着脱検知センサ(接触センサ)によって検知されると、すなわちこの着脱検知情報に基づいてUIP主制御部316により検出されると(ステップS4のYES)、UIP主制御部316の指示に基づく撮影デバイス205による撮影によって作業者P1の認証情報(生体情報、本人認証データ)、例えば虹彩画像が取得され、この画像情報がUIP3へ送信される(ステップS5)。WD2の装着が検知されなければ(ステップS4のNO)、WD2の装着が検知されるまで検知待機状態が継続される。
UIP3によって、この撮影デバイス205から入力された認証情報が本部モニタPC4に送信され、本部モニタPC4及び認証サーバ6により、この認証情報と認証サーバ6内の照合用認証情報とが照合されることで、適合認証であるか不適合認証であるかが判定される(本人認証チェックが行われる)(ステップS6)。この認証の結果、不適合認証(認証NG)であると判定されると(ステップS7のNO)、この旨(例えば警告情報)がWD2の表示部201に表示される(ステップS8)。このように不適合認証となったことで、例えば作業者P1によりWD2が非装着状態にされる(外される)、すなわち、着脱検知センサが作業者P1との非接触状態を検知すると(ステップS9のYES)、上記ステップS4に戻り、WD2が装着されるのを待って再度、作業者P1の認証動作が行われる。ただし、ここでは、テンプル203及び鼻当て部204の両方の箇所の着脱検知センサが非接触状態を検知したときに限って上記WD2が非装着状態になったものとする(一方側のみの着脱検知センサが非接触状態を検知したとしても、WD2は装着状態にあるとする)。上記ステップS9においてWD2が装着されたままであるときには(ステップS9のNO)、上記ステップS8における不適合認証である旨(警告情報)の表示動作が継続される。
上記ステップS7において適合認証であると判定されると(ステップS7のYES)、本部モニタPC4はこの認証結果に基づいて、映像表示制御を開始する、すなわちコンテンツサーバ5に対して、該コンテンツサーバ5内のコンテンツをUIP3へ送信させることが可能な状態(コンテンツ通信可能モード)となるように制御する。この制御によりUIP3とコンテンツサーバ5との間のコンテンツの通信を行うことが認可された状態となる(ステップS10)。このようにコンテンツの通信が認可された状態にあるとき、本部モニタPC4から或いはUIP3からコンテンツサーバ5へコンテンツの送信要求指示がなされると(ステップS11)、コンテンツサーバ5によってUIP3へのコンテンツの送信が開始される(ステップS12)。
作業者P1がWD2を装着し続けている状況においては、作業者P1若しくは指示者P2の意思によってコンテンツの送信動作が停止されない限りは(ステップS13のYES)、UIP3によりWD2へのコンテンツ(映像情報;映像)の表示が行われる(ステップS14)。当該コンテンツが表示されている状態において、WD2が作業者P1に非装着の状態つまり上記着脱検知センサが作業者P1と非接触状態になったことが検知されると(ステップS15のYES)、その時点でUIP3の計時部317により時間計測が開始される(ステップS16)。ただし、上記ステップS15における“着脱検知センサの非接触状態”とは、上記ステップS9の場合と同様、テンプル203及び鼻当て部204の両方の箇所の着脱検知センサが非接触状態を検知したときであって、一方側のみの着脱検知センサが非接触状態を検知したとしても上記WD2が非装着状態であるとしないものとする。
上記ステップS16での時間計測において所定時間、例えばN秒以上が経過した時点で(ステップS17のYES)、UIP3によって、WD2に対するコンテンツの表示(配信)が停止されるとともに(ステップS19)、UIP3内のメモリに一時的に保存されている当該コンテンツが自動的に消去される(ステップS20)。このステップS20の後は上記ステップS4に戻る。上記N秒以上が経過していなければ(ステップS17のNO)、時間計測が継続され(ステップS18)、ステップS15に戻る。この時間計測においてN秒が経過する前に、WD2が適正に装着されると、すなわちテンプル203及び鼻当て部204の両方の箇所の着脱検知センサが作業者P1と接触状態になったことを検知すると(上記ステップS15のNO)、上記ステップS13、S14に戻ってWD2にコンテンツが表示されるようになる。
上記ステップS13においてコンテンツの送信が停止されると(ステップS13のNO)、SIPサーバ9によってUIP3とコンテンツサーバ5とのネットワーク接続が解除されるすなわちセッションが終了される(ステップS21)。このときも上記ステップS20と同様、UIP3によって、UIP3内のメモリに一時的に保存されているコンテンツが自動的に消去される(ステップS22)。そして、UIP3の電源がOFFにされ(ステップS23)、フロー終了となる。
以上のように本発明に係る映像表示システム1によれば、WD2が、照明デバイス201a(光源)と、照明デバイス201aの光を変調して映像を生成する表示デバイス201c(空間光変調器)と、照明デバイス201aからの光を表示デバイス201cへ導くコンデンサーレンズ201b(照明光学系)と、HOE201f(ホログラフィック光学素子)を備え、表示デバイス201cからの映像光を投影する投影光学系(上記HOE201f及び第1及び第2プリズム201d、201e)とを備え、作業者P1(ユーザ)に装着することが可能に構成されているため、WD2を、映像情報が作業者P1本人以外の第三者(その他不特定多数の作業者P1)に対して秘匿される映像表示装置とすることができる。この映像情報(コンテンツ)はコンテンツサーバ5(映像保管装置)に保管され、有線及び無線ネットワーク7、8やSIPサーバ9などの通信装置によってWD2へ向けて送信される。そして、WD2が作業者P1に装着されたときには該作業者P1が本人であるか否かの認証が認証サーバ6(認証サーバ6だけでなく本部モニタPC4を用いて認証してもよい)によって行われることからも映像情報は秘匿される。
さらに、WD2を装着した作業者P1が本人であると認証サーバ6により認証されるとともに映像情報がWD2に表示されている状態のとき、すなわちWD2の通常使用時において、WD2が非装着の状態つまりWD2が作業者P1から外れたことが接触センサ2031、2032、2041及び2042等の着脱検知センサ(状態検出装置)により検出されたときであっても、該WD2における映像情報の表示が停止されて第三者に対して映像情報が秘匿される。このようにWD2の通常使用時のみならず、WD2が作業者P1から外れてしまった場合でも、WD2や映像表示システム1を複雑で大掛かりなものとする或いは煩雑な操作を要求することなく、映像情報の表示を停止させることで映像情報が秘匿されるので、作業者P1に負担をかけることなく、映像情報を確実に秘匿するすなわち映像情報の秘匿性をより高いものとし、ひいては完全な映像情報の秘匿性を確保することができる。
また、UIP3は、WD2に映像情報を表示するべく該映像情報を一時的に保存する保存媒体(RAM等)を備えており、WD2が非装着の状態であることが上記着脱検知センサにより検出されたときに、WD2における映像情報の表示が停止されるとともに、保存媒体に保存されている映像情報が消去されるので、より確実に映像情報を秘匿することができ、ひいてはより完全な映像情報の秘匿性を確保することができる。
また、WD2が、作業者P1の頭部に装着することが可能に構成された眼鏡型の映像表示装置とされ、着脱検知センサが、この眼鏡型の映像表示装置における上記作業者P1の頭部における耳及び鼻の位置それぞれに対応するテンプル部及び鼻当て部に設けられた、人体との接触、非接触を検知するセンサとされるので、WD2が例えば装着位置から少しズレたりしただけで、WD2が作業者P1から外れたと検知されてしまうという誤操作(誤作動)を防止でき、ひいては作業者P1が不用意に作業を中断されて作業効率が低下することのないようにすることができる。
また、UIP3(UIP主制御部316)は、時間計測を行う計時部317(計時機能)を備えており、WD2が非装着の状態であることが着脱検知センサにより検出された時点で計時部317により時間の計測が開始され、所定時間が経過した時点でWD2における映像情報の表示が停止されるので、WD2が非装着の状態であると検出された時点で直ちに映像表示が停止されしてしまい、実際にはWD2が作業者P1から取り外されていないのに非装着状態と検出されるという誤操作に対する裕度を持たすことができ、WD2が装着状態であるか非装着状態であるの判定をより正確に行うことができる。
また、認証サーバ6は、WD2が装着されたユーザの虹彩、網膜又は顔の情報である生体情報を取得する生体情報取得装置を撮影デバイス205としてWD2に備えており、この撮影デバイス205により取得された生体情報に基づいて作業者P1が本人であるか否かの認証が行われるので、より正確な認証を行うことができ、ひいてはより完全な映像情報の秘匿性を確保することができる。
また、認証サーバ6(UIP主制御部316)が備える警告機能によって、WD2を装着し作業者P1が本人でないと認証サーバ6により認証されたときに、該本人でない作業者P1に対する所定の警告情報がWD2に表示されるので、例えば、本人でない作業者P1がこのWD2を使用しようとしたり映像情報を見ようとする行為を行わさないようにしてより確実に映像情報を秘匿することができ、ひいてはより完全な映像情報の秘匿性を確保することができる。
なお、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各種構成の追加、変更を伴うことが可能であり、例えば以下の変形態様をとることができる。
(A)上記実施形態では、WD2にコンテンツが表示されている状態のとき、着脱検知センサにより、WD2が作業者P1に対して非接触状態となったことが検知されると、UIP3によりWD2に対するコンテンツの表示(配信)が停止される構成であるが、これに限らず、例えば、UIP3及びコンテンツサーバ5間での通信は維持されているつまりコンテンツ通信可能モードとなっているが現在、コンテンツ自体はWD2に表示されていない場合において、WD2が作業者P1に対して非接触状態となったことが検知されると、例えば次のコンテンツが表示されてしまわないようにセットする或いは(コンテンツ通信可能モード)通信を解除するようにしてもよい。この場合もUIP3等に一時的に保存されている映像情報があればこれを自動的に消去することが好ましい。
(A)上記実施形態では、WD2にコンテンツが表示されている状態のとき、着脱検知センサにより、WD2が作業者P1に対して非接触状態となったことが検知されると、UIP3によりWD2に対するコンテンツの表示(配信)が停止される構成であるが、これに限らず、例えば、UIP3及びコンテンツサーバ5間での通信は維持されているつまりコンテンツ通信可能モードとなっているが現在、コンテンツ自体はWD2に表示されていない場合において、WD2が作業者P1に対して非接触状態となったことが検知されると、例えば次のコンテンツが表示されてしまわないようにセットする或いは(コンテンツ通信可能モード)通信を解除するようにしてもよい。この場合もUIP3等に一時的に保存されている映像情報があればこれを自動的に消去することが好ましい。
1 映像表示システム
2 WD(映像表示装置)
201 表示部
201a 照明デバイス(光源)
201b コンデンサーレンズ(照明光学系)
201c 表示デバイス(空間光変調器)
201d 第1プリズム(投影光学系)
201e 第2プリズム(投影光学系)
201f HOE(ホログラフィック光学素子、投影光学系)
202 フレーム
203 テンプル(テンプル部)
2031、2032 接触センサ(状態検出装置)
204 鼻当て部
2041、2042 接触センサ(状態検出装置)
205 撮影デバイス(生体情報取得装置)
206 接続ケーブル
3 UIP(制御装置)
4 本部モニタPC(制御装置)
40 主制御部
41 認証制御部
42 コンテンツ送信制御部
43 UIP情報制御部
44 指示情報制御部
47 PCカメラ
5 コンテンツサーバ(映像保管装置)
6 認証サーバ(認証装置)
7 有線ネットワーク(通信装置)
8 無線ネットワーク(通信装置)
81 無線LAN−AP(通信装置)
9 SIPサーバ(通信装置)
317 計時部(計時機能)
330 ヘッドセット
P1 作業者(ユーザ)
P2 指示者
2 WD(映像表示装置)
201 表示部
201a 照明デバイス(光源)
201b コンデンサーレンズ(照明光学系)
201c 表示デバイス(空間光変調器)
201d 第1プリズム(投影光学系)
201e 第2プリズム(投影光学系)
201f HOE(ホログラフィック光学素子、投影光学系)
202 フレーム
203 テンプル(テンプル部)
2031、2032 接触センサ(状態検出装置)
204 鼻当て部
2041、2042 接触センサ(状態検出装置)
205 撮影デバイス(生体情報取得装置)
206 接続ケーブル
3 UIP(制御装置)
4 本部モニタPC(制御装置)
40 主制御部
41 認証制御部
42 コンテンツ送信制御部
43 UIP情報制御部
44 指示情報制御部
47 PCカメラ
5 コンテンツサーバ(映像保管装置)
6 認証サーバ(認証装置)
7 有線ネットワーク(通信装置)
8 無線ネットワーク(通信装置)
81 無線LAN−AP(通信装置)
9 SIPサーバ(通信装置)
317 計時部(計時機能)
330 ヘッドセット
P1 作業者(ユーザ)
P2 指示者
Claims (6)
- 所定の光源と、該光源の光を変調して映像を生成する空間光変調器と、前記光源からの光を前記空間光変調器へ導く照明光学系と、ホログラフィック光学素子を備え、前記空間光変調器からの映像光を投影する投影光学系とを備える、ユーザに装着することが可能に構成された映像表示装置と、
前記映像表示装置がユーザに装着されたときに該ユーザが本人であるか否かの認証を行う認証装置と、
前記映像表示装置で表示可能な所定の映像情報を保管する映像保管装置と、
前記映像保管装置に保管されている映像情報を前記映像表示装置へ向けて送信することが可能に構成された通信装置と、
前記映像表示装置が前記ユーザに装着された状態であるか非装着の状態であるかを検出する状態検出装置と、
前記映像表示装置における前記映像情報の表示を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、
前記映像表示装置を装着したユーザが前記本人であると前記認証装置により認証されている場合に前記映像情報を前記映像表示装置に表示させる一方で、該表示状態において前記映像表示装置が前記非装着の状態であることが前記状態検出装置により検出されたときに、該映像表示装置における前記映像情報の表示を停止させることを特徴とする映像表示システム。 - 前記制御装置は、
前記映像表示装置に前記映像情報を表示するべく該映像情報を一時的に保存する保存媒体を備えており、
前記映像表示装置が前記非装着の状態であることが前記状態検出装置により検出されたときに、前記映像表示装置における前記映像情報の表示を停止するとともに、前記保存媒体に保存されている映像情報を消去することを特徴とする請求項1に記載の映像表示システム。 - 前記映像表示装置は、前記ユーザの頭部に装着することが可能に構成された眼鏡型の映像表示装置であって、
前記状態検出装置は、前記眼鏡型の映像表示装置における前記頭部の耳及び鼻の位置それぞれに対応するテンプル部及び鼻当て部に設けられた、人体との接触、非接触を検知するセンサであることを特徴とする請求項1又は2に記載の映像表示システム。 - 前記制御装置は、
時間計測を行う計時機能を備えており、
前記映像表示装置が前記非装着の状態であることが前記状態検出装置により検出された時点で前記計時機能により時間の計測を開始し、所定時間が経過した時点で前記映像表示装置における映像情報の表示を停止することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の映像表示システム。 - 前記認証装置は、
前記映像表示装置が装着されたユーザの虹彩、網膜又は顔の情報である生体情報を取得する生体情報取得装置を備え、
前記生体情報取得装置により取得された生体情報に基づいて前記ユーザが本人であるか否かの認証を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の映像表示システム。 - 前記制御装置は、
前記映像表示装置を装着したユーザが本人でないと前記認証装置により認証されたときに、該本人でないユーザに対する所定の警告情報を前記映像表示装置に表示する警告機能を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の映像表示システム。
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