JP4926302B1 - 電子機器、制御方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

電子機器は、鼻当て部及びテンプル部を有し、眼鏡型に構成されている第1検出手段は、鼻当て部と人体との当接状態を検出し、第2検出手段は、テンプル部と人体との当接状態を検出する。状態判別手段は、第1及び第2検出手段が検出した当接状態に基づいて、電子機器が有する機能を利用するための第一状態と、電子機器を装着しているが当該機能を利用するためではない第二状態と、電子機器を装着していない第三状態と、のいずれの状態にあるかを判別する。そして、制御手段は、状態判別手段が判別した状態に基づいて電子機器の電源を制御する。上記の電子機器によれば、装着状態を適切に判別し、装着状態に応じた適切な電源制御を実行することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ヘッドマウントディスプレイなどの眼鏡型の電子機器に関する。
従来から、ユーザの頭部に装着することが可能に構成されたヘッドマウントディスプレイなどの映像表示装置が知られている。例えば、特許文献1には、映像表示装置がユーザに装着された状態であるか非装着の状態であるかを検出し、非装着の状態であることが検出されたときに、映像情報の表示を停止させる技術が記載されている。具体的には、この技術では、眼鏡型の映像表示装置のテンプル部及び鼻当て部に、人体との接触及び非接触を検知するセンサを設け、テンプル部及び鼻当て部の両方のセンサが非接触状態を検出した際に、映像情報の表示を停止させている(つまり、一方のセンサが非接触状態を検出したとしても、映像情報の表示を停止させない)。
特開2007−322769号公報
ところで、省電力の観点から、ヘッドマウントディスプレイ(以下、適宜「HMD」と表記する。)の電源を自動で制御することが望ましい。具体的には、ユーザがHMDを装着している場合には電源をオンにし、ユーザがHMDを装着していない場合には電源をオフにすることが望ましい。更には、HMDを装着しているが、映像を見ることを目的とせずにHMDを装着しているような場合にも、電源をオフなどに制御することが望ましい。例えば、HMDを斜めにして額(おでこ)に引っ掛けたり、後頭部側にレンズを向けて装着したりするような、ファッション感覚でHMDを装着するような場合に、電源をオフなどにすることが望ましい。以下では、映像を見ることを目的としたHMDの基本的な装着状態を「通常の装着状態」と呼び、これに対して、例えばファッション感覚での装着のような、映像を見ることを目的としていないHMDの装着状態を「非通常の装着状態」と呼ぶ。
上記した特許文献1に記載の技術では、このようなHMDの装着状態を適切に判断して、制御を行っていなかった。
本発明が解決しようとする課題は上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、ユーザの装着状態に応じて適切に電源制御を行うことが可能な電子機器、制御方法及びプログラムを提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明では、鼻当て部及びテンプル部を有する眼鏡型の電子機器は、前記鼻当て部と人体との当接状態を検出する第1検出手段と、前記テンプル部と人体との当接状態を検出する第2検出手段と、前記第1検出手段及び前記第2検出手段が検出した前記当接状態に基づいて、前記電子機器が有する機能を利用するための第一状態と、前記電子機器を装着しているが、前記機能を利用するためではない第二状態と、前記電子機器を装着していない第三状態と、のいずれの状態にあるかを判別する状態判別手段と、前記状態判別手段が判別した前記状態に基づいて、前記電子機器の電源を制御する制御手段と、を備える。
請求項12に記載の発明では、鼻当て部及びテンプル部を有する眼鏡型の電子機器によって実行される制御方法は、前記鼻当て部と人体との当接状態を検出する第1検出工程と、前記テンプル部と人体との当接状態を検出する第2検出工程と、前記第1検出工程及び前記第2検出工程が検出した前記当接状態に基づいて、前記電子機器が有する機能を利用するための第一状態と、前記電子機器を装着しているが、前記機能を利用するためではない第二状態と、前記電子機器を装着していない第三状態と、のいずれの状態にあるかを判別する状態判別工程と、前記状態判別工程が判別した前記状態に基づいて、前記電子機器の電源を制御する制御工程と、を備える。
請求項13に記載の発明では、コンピュータを有すると共に、鼻当て部及びテンプル部を有する眼鏡型の電子機器によって実行されるプログラムは、前記コンピュータを、前記鼻当て部と人体との当接状態を検出する第1検出手段、前記テンプル部と人体との当接状態を検出する第2検出手段、前記第1検出手段及び前記第2検出手段が検出した前記当接状態に基づいて、前記電子機器が有する機能を利用するための第一状態と、前記電子機器を装着しているが、前記機能を利用するためではない第二状態と、前記電子機器を装着していない第三状態と、のいずれの状態にあるかを判別する状態判別手段、前記状態判別手段が判別した前記状態に基づいて、前記電子機器の電源を制御する制御手段、として機能させる。
本実施例に係るヘッドマウントディスプレイ(HMD)の全体構成を示す。 HMD内のマイコンの機能構成を示す。 センス部、制御部及び電源管理部が扱う入力情報及び出力情報を示す。 本実施例における制御方法を具体的に説明するための図を示す。 本実施例における全体処理を示すフローチャートである。 電源管理指示を生成するための処理を示すフローチャートである。
本発明の1つの観点では、鼻当て部及びテンプル部を有する眼鏡型の電子機器は、前記鼻当て部と人体との当接状態を検出する第1検出手段と、前記テンプル部と人体との当接状態を検出する第2検出手段と、前記第1検出手段及び前記第2検出手段が検出した前記当接状態に基づいて、前記電子機器が有する機能を利用するための第一状態と、前記電子機器を装着しているが、前記機能を利用するためではない第二状態と、前記電子機器を装着していない第三状態と、のいずれの状態にあるかを判別する状態判別手段と、前記状態判別手段が判別した前記状態に基づいて、前記電子機器の電源を制御する制御手段と、を備える。
上記の電子機器は、鼻当て部及びテンプル部を有し、眼鏡型に構成されている。鼻当て部及びテンプル部は、電子機器を頭部に保持させるための部材である。第1検出手段は、鼻当て部と人体との当接状態を検出し、第2検出手段は、テンプル部と人体との当接状態を検出する。状態判別手段は、第1及び第2検出手段が検出した当接状態に基づいて、電子機器が有する機能を利用するための第一状態と、電子機器を装着しているが当該機能を利用するためではない第二状態と、電子機器を装着していない第三状態と、のいずれの状態にあるかを判別する。第一状態は「通常の装着状態」に対応し、第二状態は「非通常の装着状態」に対応し、第三状態は「非装着状態」に対応する。例えば、第一状態と第二状態とは、ユーザの頭部での電子機器の位置が異なる。そして、制御手段は、状態判別手段が判別した状態に基づいて電子機器の電源を制御する。上記の電子機器によれば、装着状態を適切に判別し、装着状態に応じた適切な電源制御を実行することができる。よって、無駄な電力消費を抑制することが可能となる。
上記の電子機器の一態様では、前記制御手段は、前記電子機器が前記第二状態にあることを前記状態判別手段が判別した場合、前記電源を省電力モードに制御する。
この態様によれば、電子機器が有する機能を利用していない装着状態にあるときに、電子機器の無駄な電力消費を抑制することができる。また、省電力モードに設定することで、非通常の装着状態から通常の装着状態に移行した際に、電子機器の起動時間を短縮し、速やかに電子機器を使用することが可能となる。
上記の電子機器の他の一態様では、前記第2検出手段は、前記テンプル部の端部に設けられたヒンジにより、前記テンプル部の下方で回動する回動部材を有し、前記回動部材が前記テンプル部に当接しているか否かに応じて、前記テンプル部と人体との前記当接状態を検出する。
上記の電子機器の他の一態様では、前記第2検出手段は、前記テンプル部の端部に設けられたヒンジにより、前記テンプル部の下方で回動する回動部材を有し、前記テンプル部に対する前記回動部材の回動角度に基づいて、前記テンプル部と人体との前記当接状態を検出する。
上記の電子機器において好適には、前記テンプル部には、所定の回動状態となった前記回動部材を収納可能な収納部が形成されている。例えば、電子機器が通常の装着状態となった際に、回動部材が収納部に収納される。これにより、ユーザの装着感に違和感を与えることなく、テンプル部と人体との当接状態を検出することができる。
好適には、前記制御手段は、前記鼻当て部が人体に当接していることを前記第1検出手段が検出し、且つ前記回動部材が前記テンプル部に当接していることを前記第2検出手段が検出した場合、前記電子機器が前記第一状態にあると判別し、前記鼻当て部が人体に当接していることを前記第1検出手段が検出し、且つ前記回動部材が前記テンプル部に当接していないことを前記第2検出手段が検出した場合、若しくは、前記鼻当て部が人体に当接していないことを前記第1検出手段が検出し、且つ前記回動部材が前記テンプル部に当接していることを前記第2検出手段が検出した場合、前記電子機器が前記第二状態にあると判別し、前記鼻当て部が人体に当接していないことを前記第1検出手段が検出し、且つ前記回動部材が前記テンプル部に当接していないことを前記第2検出手段が検出した場合、前記電子機器が前記第三状態にあると判別する。
これにより、ファッション感覚などで電子機器を装着したような非通常の装着状態を、適切に判別することができる。つまり、通常の装着状態と非通常の装着状態とを適切に区別して判断することができる。具体的には、電子機器自体の姿勢に関わらずに、通常の装着状態と非通常の装着状態とを適切に区別して判断することができる。
また好適には、前記制御手段は、前記鼻当て部が人体に当接していることを前記第1検出手段が検出し、且つ前記回動角度が所定角度未満であることを前記第2検出手段が検出した場合、前記電子機器が前記第一状態にあると判別し、前記鼻当て部が人体に当接していることを前記第1検出手段が検出し、且つ前記回動角度が前記所定角度以上であることを前記第2検出手段が検出した場合、若しくは、前記鼻当て部が人体に当接していないことを前記第1検出手段が検出し、且つ前記回動角度が前記所定角度未満であることを前記第2検出手段が検出した場合、前記電子機器が前記第二状態にあると判別し、前記鼻当て部が人体に当接していないことを前記第1検出手段が検出し、且つ前記回動角度が前記所定角度以上であることを前記第2検出手段が検出した場合、前記電子機器が前記第三状態にあると判別する。
これによっても、ファッション感覚などで電子機器を装着したような非通常の装着状態を、適切に判別することができる。つまり、通常の装着状態と非通常の装着状態とを適切に区別して判断することができる。
上記の電子機器の他の一態様では、ユーザの網膜上に画像を描画する光源を更に有し、前記制御手段は、前記光源の起動状態を制御する。この態様では、制御手段は、電子機器の装着状態に応じて、光源のオン/オフ(つまり画像の表示/非表示)などを制御する。例えば、上記の電子機器は、ヘッドマウントディスプレイとして構成することができる。
上記の電子機器の他の一態様では、前記制御手段は、前記電子機器が前記第二状態にあることを前記状態判別手段が判別した場合、前記電源をオフに制御する。この態様によれば、電子機器が有する機能を利用していない装着状態にあるときに、電子機器の無駄な電力消費を効果的に抑制することができる。
上記の電子機器の他の一態様では、前記制御手段は、前記電子機器が前記第一状態にあることを前記状態判別手段が判別した場合、前記電源をオンに制御し、前記電子機器が前記第三状態にあることを前記状態判別手段が判別した場合、前記電源をオフに制御する。この態様によれば、電子機器が装着されている場合には電源を自動でオンに制御することができると共に、電子機器が装着されていない場合には電源を自動でオフに制御することができる。
本発明の他の観点では、鼻当て部及びテンプル部を有する眼鏡型の電子機器によって実行される制御方法は、前記鼻当て部と人体との当接状態を検出する第1検出工程と、前記テンプル部と人体との当接状態を検出する第2検出工程と、前記第1検出工程及び前記第2検出工程が検出した前記当接状態に基づいて、前記電子機器が有する機能を利用するための第一状態と、前記電子機器を装着しているが、前記機能を利用するためではない第二状態と、前記電子機器を装着していない第三状態と、のいずれの状態にあるかを判別する状態判別工程と、前記状態判別工程が判別した前記状態に基づいて、前記電子機器の電源を制御する制御工程と、を備える。
本発明の更に他の観点では、コンピュータを有すると共に、鼻当て部及びテンプル部を有する眼鏡型の電子機器によって実行されるプログラムは、前記コンピュータを、前記鼻当て部と人体との当接状態を検出する第1検出手段、前記テンプル部と人体との当接状態を検出する第2検出手段、前記第1検出手段及び前記第2検出手段が検出した前記当接状態に基づいて、前記電子機器が有する機能を利用するための第一状態と、前記電子機器を装着しているが、前記機能を利用するためではない第二状態と、前記電子機器を装着していない第三状態と、のいずれの状態にあるかを判別する状態判別手段、前記状態判別手段が判別した前記状態に基づいて、前記電子機器の電源を制御する制御手段、として機能させる。
上記の制御方法及びプログラムによっても、装着状態を適切に判別し、装着状態に応じた適切な電源制御を実行することができる。
なお、上記プログラムは、記録媒体に記録した状態で好適に取り扱うことができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[全体構成]
図1は、本実施例に係るヘッドマウントディスプレイ(HMD)1の全体構成を示す概略図を示す。
図1(a)は、HMD1の斜視図を示している。図1(a)に示すように、HMD1は、眼鏡型に構成されており、ユーザの頭部に装着可能に構成されている。HMD1は、主に、レンズ11と、鼻当て部12と、テンプル部13と、回動部材14と、を有する。また、HMD1は、図示しない光源ユニットやマイクロコンピュータ(以下、適宜「マイコン」と表記する。マイコンについては詳細は後述する)なども有する。HMD1は、マイコンの制御の元、光源からのレーザ光を走査することで、ユーザの網膜上に画像を描画する装置である。なお、図1では、左右対称の構成要素を区別しないで用いているため、それらに同一の符号を付している。
鼻当て部12及びテンプル部13は、HMD1を頭部に保持させるための部材である。HMD1の通常の装着状態においては、鼻当て部12(言い換えるとノーズパッド)は、ユーザの鼻部(例えば鼻頭など)に当接することでHMD1を保持し、テンプル部13は、ユーザの耳や側頭部に掛止するなどしてHMD1を保持する。
図1(b)は、図1(a)中の矢印A1で示す方向からHMD1を観察した図を示している。鼻当て部12には、鼻と接触する側の面に、人体との当接状態を検出可能に構成された鼻当て部センサ16が設けられている。例えば、鼻当て部センサ16は、人体との接触を検出する接触センサで構成され、人体と接触した際に電気信号をマイコンに対して出力する。このように、鼻当て部センサ16は、本発明における「第1検出手段」の一例に相当する。
回動部材14は、テンプル部13の端部に設けられたヒンジにより、テンプル部13の下方で回動可能に構成されると共に、HMD1の装着時にユーザの耳の付け根部分に当接するような箇所に設けられている。また、回動部材14には、バネ14aが設けられている。バネ14aは、一端が回動部材14に接続され、他端がテンプル部13に接続されている。バネ14aは、圧縮コイルバネに相当し、回動部材14がテンプル部13から離れる方向(矢印A2aの方向)に力を付している。
基本的には、HMD1が装着されていない場合には(非通常の装着状態も含む)、回動部材14は、バネ14aにより、テンプル部13から離れる方向(矢印A2aの方向)に付勢されている。一方、HMD1が装着された際に(ここでは通常の装着状態を考える)、HMD1の自重及びユーザの耳の存在により、回動部材14がテンプル部13に近付く方向(矢印A2bの方向)に回動することでバネ14aが縮む。そして、最終的に、回動部材14は、テンプル部13に形成された収納部13aに収納される。収納部13aは、通常の装着状態において回動部材14がちょうど収まる程度のサイズを有する凹部として構成されている。図1(c)は、回動部材14が収納部13aに収納された状態、つまりHMD1が装着された状態(通常の装着状態)の図を示している。
図1(d)は、図1(b)中の矢印A3で示す方向からテンプル部13及び回動部材14などを観察した図を示している。図1(b)及び図1(d)に示すように、テンプル部13の下面に、具体的には収納部13aの外壁面に、テンプル部センサ17が設けられている。テンプル部センサ17は、回動部材14が収納部13aに収納された際に、つまり通常の装着状態となった際に、回動部材14の上面14xと接するような位置に設けられている。例えば、テンプル部センサ17は、回動部材14との接触を検出する接触センサで構成され、回動部材14が接触した際に電気信号をマイコンに対して出力する。なお、テンプル部センサ17は、本発明における「第2検出手段」の一例に相当する。
このようなテンプル部センサ17を用いることで、回動部材14の回動状態を検出することができる、具体的には回動部材14がテンプル部13に接触しているか否かを検出することができる。これにより、テンプル部13と人体との当接状態を判断することが可能となる。また、テンプル部13に収納部13aを形成することで、HMD1が通常の装着状態となった際に回動部材14が収納部13aに収納されるため、ユーザの装着感に違和感を与えることなく、上記のような検出を行うことができる。
なお、図1では、バネ14aとしてコイルバネを用いる例を示しているが、コイルバネの代わりに板バネなどを用いても良い。
[マイコンの構成]
次に、図2を参照して、上記したHMD1内のマイコン19の機能構成について説明する。図2に示すように、マイコン19は、センス部19aと、制御部19bと、電源管理部19cとを有する。
センス部19aは、鼻当て部センサ16から、人体と接触している状態にあるか非接触の状態にあるかを示す情報(以下、適宜「鼻当て部センス状態」と呼ぶ。)が入力されると共に、テンプル部センサ17から、回動部材14と接触している状態にあるか非接触の状態にあるかを示す情報(以下、適宜「テンプル部センス状態」と呼ぶ。)が入力される。そして、センス部19aは、鼻当て部センス状態及びテンプル部センス状態を統合した情報(以下、適宜「統合センス状態」と呼ぶ。)を生成し、この統合センス状態を制御部19bに出力する。
制御部19bは、センス部19aから統合センス状態が入力され、統合センス状態に基づいて、電源を制御するための指示情報(以下、適宜「電源管理指示」と呼ぶ。)を生成する。そして、制御部19bは、電源管理指示を電源管理部19cに出力する。電源管理部19cは、制御部19bから電源管理指示が入力され、電源管理指示に基づいて電源を制御する。
図3は、センス部19a、制御部19b及び電源管理部19cが扱う入力情報及び出力情報を示している。
図3(a)は、センス部19aの入力情報を示している。センス部19aは、テンプル部センサ17から、入力情報としてテンプル部センス状態が入力される。テンプル部センス状態は、回動部材14がテンプル部13と接触している状態を示す「テンプル部センサ接触」と、回動部材14がテンプル部13と非接触である状態を示す「テンプル部センサ非接触」とのいずれかである。また、センス部19aは、鼻当て部センサ16から、入力情報として鼻当て部センス状態が入力される。鼻当て部センス状態は、鼻当て部12が人体と接触している状態を示す「鼻当て部センサ接触」と、鼻当て部12が人体と非接触である状態を示す「鼻当て部センサ非接触」とのいずれかである。
図3(b)は、センス部19aの出力情報を示している。センス部19aは、テンプル部センス状態及び鼻当て部センス状態を統合した統合センス状態を、出力情報として制御部19bに出力する。具体的には、統合センス状態は、「テンプル部センサ接触&鼻当て部センサ接触」、「テンプル部センサ接触&鼻当て部センサ非接触」、「テンプル部センサ非接触&鼻当て部センサ接触」、及び「テンプル部センサ非接触&鼻当て部センサ非接触」のいずれかである。
図3(c)は、制御部19bの入力情報を示している。制御部19bは、センス部19aから、上記したような統合センス状態が入力情報として入力される。図3(d)は、制御部19bの出力情報を示している。制御部19bは、統合センス状態に基づいて生成した電源管理指示を、出力情報として電源管理部19cに出力する。電源管理指示は、HMD1の電源をオフに制御するための「電源オフ」と、HMD1を省電力で動作させるための「省電力モード」と、省電力モードを解除するための「省電力モード解除」と、現在の状態を維持すべく、何も処理を行わない「無処理」とのいずれかである。
図3(e)は、電源管理部19cの入力情報を示している。電源管理部19cは、制御部19bから、上記したような電源管理指示が入力情報として入力される。
なお、「省電力モード」は、言い換えるとHMD1をスタンバイモード(休止状態)に設定するモードである。例えば、「省電力モード」は、画像の表示のみを停止させるモードであって、ユーザから何らかの操作を受け付けた場合などに、速やかに画像を表示させて復帰させることが可能なモードである。
[制御方法]
次に、本実施例においてマイコン19が行う制御方法について説明する。本実施例では、マイコン19は、鼻当て部センサ16及びテンプル部センサ17が検出した状態(鼻当て部センス状態及びテンプル部センス状態)に基づいて、HMD1の電源の制御を行う。上述したように、マイコン19の制御部19bが、テンプル部センス状態及び鼻当て部センス状態を統合した統合センス状態に基づいて、HMD1の電源を制御すべく、電源管理部19cに電源管理指示を出力する。
具体的には、制御部19bは、統合センス状態が「テンプル部センサ接触&鼻当て部センサ接触」である場合には、HMD1の電源をオンに制御する。詳しくは、制御部19bは、「省電力モード」に設定されている場合には「省電力モード解除」を電源管理指示として出力し、「省電力モード」に設定されていない場合(例えば「省電力モード」が既に解除されているような場合)には「無処理」を電源管理指示として出力する。このように統合センス状態が「テンプル部センサ接触&鼻当て部センサ接触」である場合には、つまり回動部材14がテンプル部13と接触しており、且つ鼻当て部12が人体と接触している場合には、制御部19bは、HMD1が通常の装着状態(第一状態に対応する)にあるものと判別して、HMD1が通常の動作(画像の表示など)を行うように制御を行う。つまり、制御部19bは、HMD1の光源をオンに制御する。
一方、制御部19bは、統合センス状態が「テンプル部センサ接触&鼻当て部センサ非接触」又は「テンプル部センサ非接触&鼻当て部センサ接触」である場合、「省電力モード」を電源管理指示として出力する。このような統合センス状態の場合には、つまり回動部材14がテンプル部13と接触しており、且つ鼻当て部12が人体と非接触である場合、若しくは、回動部材14がテンプル部13と非接触であり、且つ鼻当て部12が人体と接触している場合には、制御部19bは、HMD1が非通常の装着状態(第二状態に対応する)にあるものと判別して、HMD1が省電力で動作するように制御を行う。具体的には、制御部19bは、画像の表示を停止させるように制御を行う。つまり、制御部19bは、HMD1の光源をオフに制御する。
他方で、制御部19bは、統合センス状態が「テンプル部センサ非接触&鼻当て部センサ非接触」である場合、HMD1の電源をオフに制御する。具体的には、制御部19bは、「電源オフ」を電源管理指示として出力する。このように統合センス状態が「テンプル部センサ非接触&鼻当て部センサ非接触」である場合には、つまり回動部材14がテンプル部13と非接触であり、且つ鼻当て部12が人体と非接触である場合には、制御部19bは、HMD1が非装着状態(第三状態に対応する)にあるものと判別して、HMD1の動作が停止するように電源をオフに制御する。
以上述べたように、マイコン19は、本発明における「状態判別手段」及び「制御手段」の一例に相当する。詳しくは、マイコン19内の制御部19bが「状態判別手段」及び「制御手段」として機能する。
次に、図4を参照して、本実施例における制御方法を具体的に説明する。図4(a)〜(d)は、HMD1が通常の装着状態にある場合を例示している。図4(a)はユーザが前方を向いている状態を示し、図4(b)はユーザが上方を向いている状態を示し、図4(c)はユーザが後方を向いている状態を示し、図4(d)はユーザが下方を向いている状態を示している。図4(a)〜(d)に示すような装着状態では、回動部材14がテンプル部13と接触しており、且つ鼻当て部12が人体と接触しているため、制御部19bが取得する統合センス状態が「テンプル部センサ接触&鼻当て部センサ接触」となる。そのため、制御部19bは、HMD1が通常の装着状態にあるものと判別して、HMD1の電源をオンに制御する。具体的には、制御部19bは、「省電力モード」に設定されている場合には「省電力モード解除」を電源管理指示として出力し、「省電力モード」に設定されていない場合には「無処理」を電源管理指示として出力する。
図4(e)〜(g)は、HMD1が非通常の装着状態にある場合を例示している。図4(e)はHMD1を斜めにして額の上部に引っ掛けている状態を示し、図4(f)は後頭部側にレンズを向けてHMD1を装着している状態を示し、図4(g)はHMD1を下向きにして頬に引っ掛けている状態を示している。この場合、図4(e)に示すHMD1の姿勢は、図4(b)に示したHMD1の姿勢と同様であり、図4(f)に示すHMD1の姿勢は、図4(c)に示したHMD1の姿勢と同様であり、図4(g)に示すHMD1の姿勢は、図4(d)に示したHMD1の姿勢と同様である。
図4(e)に示すような装着状態では、回動部材14がテンプル部13と非接触となる。通常、HMD1を額の上部に引っ掛けるためには、HMD1をある程度斜めにする必要があり、そのような状態では回動部材14がテンプル部13から離れる傾向にある。他方で、図4(e)に示すような装着状態では、鼻当て部12が人体と接触している。したがって、制御部19bが取得する統合センス状態は「テンプル部センサ非接触&鼻当て部センサ接触」となる。そのため、制御部19bは、HMD1が非通常の装着状態にあるものと判別して、電源管理指示として「省電力モード」を出力する。
図4(f)に示すような装着状態では、回動部材14がテンプル部13と非接触となる。人体の特性上、頭部の前後方向における中央位置に耳が付いていないため(通常、後方側に耳が付いている)、前頭部側にレンズを向けてHMD1を装着した場合(つまり通常装着時)と、後頭部側にレンズを向けてHMD1を装着した場合とで、テンプル部13上で耳が当接する位置が異なる。そのため、回動部材14をテンプル部13上の適当な位置に設ければ、前頭部側にレンズを向けてHMD1を装着した場合には回動部材14がテンプル部13に接触し、後頭部側にレンズを向けてHMD1を装着した場合には回動部材14がテンプル部13から離れるといった状態を実現することができる。他方で、図4(f)に示すような装着状態では、鼻当て部12が人体と接触している。したがって、制御部19bが取得する統合センス状態は「テンプル部センサ非接触&鼻当て部センサ接触」となる。そのため、制御部19bは、HMD1が非通常の装着状態にあるものと判別して、電源管理指示として「省電力モード」を出力する。
図4(g)に示すような装着状態では、回動部材14がテンプル部13と非接触となる。この状態では、回動部材14をテンプル部13の方向に移動させるような人体の部分が存在しないため、回動部材14がテンプル部13から離れた状態となる。他方で、図4(g)に示すような装着状態では、鼻当て部12が人体と接触している。したがって、制御部19bが取得する統合センス状態は「テンプル部センサ非接触&鼻当て部センサ接触」となる。そのため、制御部19bは、HMD1が非通常の装着状態にあるものと判別して、電源管理指示として「省電力モード」を出力する。
なお、図4では、統合センス状態が「テンプル部センサ非接触&鼻当て部センサ接触」となるような非通常の装着状態を例示したが、統合センス状態が「テンプル部センサ接触&鼻当て部センサ非接触」となるような非通常の装着状態もある。そのような場合にも、制御部19bは、HMD1が非通常の装着状態にあるものと判別して、電源管理指示として「省電力モード」を出力する。
以上説明した本実施例における制御方法によれば、ファッション感覚などでHMD1を装着したような非通常の装着状態を、適切に判別することができる。つまり、通常の装着状態と非通常の装着状態とを適切に区別して判断することができる。具体的には、図4(b)〜(d)に示した場合と図4(e)〜(g)に示した場合とではHMD1自体の姿勢(つまりHMD1の絶対的な姿勢)は同様であるが、そのようなHMD1自体の姿勢に関わらずに、通常の装着状態と非通常の装着状態とを適切に区別して判断することができる。
また、本実施例によれば、上記のように判別した非通常の装着状態においてHMD1を「省電力モード」に設定することで、HMD1の無駄な電力消費を効果的に抑制することが可能となる。更に、非通常の装着状態である場合に「電源オフ」に設定せずに「省電力モード」に設定することで、非通常の装着状態から通常の装着状態に移行した際に、HMD1の起動時間を短縮し、速やかにHMD1を使用することが可能となる。
[処理フロー]
次に、図5及び図6を参照して、本実施例においてマイコン19が行う処理フローを説明する。
図5は、本実施例においてマイコン19が行う全体処理を示すフローチャートである。当該処理は、マイコン19によって、所定の周期で繰り返し実行される。
まず、ステップS101では、マイコン19のセンス部19aが、鼻当て部センサ16から鼻当て部センス状態を取得すると共にテンプル部センサ17からテンプル部センス状態を取得し、鼻当て部センス状態及びテンプル部センス状態を統合した統合センス状態を生成し、統合センス状態を制御部19bに出力する。具体的には、センス部19aは、「テンプル部センサ接触&鼻当て部センサ接触」、「テンプル部センサ接触&鼻当て部センサ非接触」、「テンプル部センサ非接触&鼻当て部センサ接触」及び「テンプル部センサ非接触&鼻当て部センサ非接触」のいずれかを示す統合センス状態を生成し、このような統合センス状態を制御部19bに出力する。そして、処理はステップS102に進む。
ステップS102では、マイコン19の制御部19bが、センス部19aから取得した統合センス状態に基づいて電源管理指示を生成し、電源管理指示を電源管理部19cに出力する。具体的には、制御部19bは、「電源オフ」、「省電力モード」、「省電力モード解除」及び「無処理」のいずれかを示す電源管理指示を生成し、このような電源管理指示を電源管理部19cに出力する。そして、処理はステップS103に進む。なお、ステップS102における詳細な処理内容については後述する。
ステップS103では、マイコン19の電源管理部19cが、制御部19bから取得した電源管理指示に基づいて、電源を制御する。そして、処理は終了する、
図6は、上記したステップS102の処理の詳細を示すフローチャートである。具体的には、電源管理指示を生成するための処理を示すフローチャートである。当該処理は、マイコン19内の制御部19bによって、所定の周期で繰り返し実行される。なお、当該処理のスタート時においては、HMD1の電源がオンの状態にあるものとする。
まず、ステップS201では、制御部19bは、今回の電源管理指示を「無処理」で初期化する。そして、処理はステップS202に進む。ステップS202では、制御部19bは、センス部19aから取得した統合センス状態に対して判定を行う。
統合センス状態が「テンプル部センサ接触&鼻当て部センサ接触」である場合には、処理はステップS203に進む。この場合には、制御部19bは、HMD1が通常の装着状態にあるものと判別して、以降のステップS203及びS204の処理を行う。ステップS203では、制御部19bは、前回の電源管理指示が「省電力モード」であるか否かを判定する。前回の電源管理指示が「省電力モード」である場合(ステップS203;Yes)、制御部19bは、「省電力モード」を解除するべく、今回の電源管理指示を「省電力モード解除」に設定する(ステップS204)。そして、処理はステップS207に進む。これに対して、前回の電源管理指示が「省電力モード」でない場合(ステップS203;No)、処理はステップS207に進む。この場合には、例えば「省電力モード」が既に解除された状態であるため、制御部19bは、今回の電源管理指示を「無処理」に維持する。
一方、統合センス状態が「テンプル部センサ接触&鼻当て部センサ非接触」である場合、若しくは統合センス状態が「テンプル部センサ非接触&鼻当て部センサ接触」である場合には、処理はステップS205に進む。この場合には、制御部19bは、HMD1が非通常の装着状態にあるものと判別して、今回の電源管理指示を「省電力モード」に設定する(ステップS205)。そして、処理はステップS207に進む。
他方で、統合センス状態が「テンプル部センサ非接触&鼻当て部センサ非接触」である場合には、処理はステップS206に進む。この場合には、制御部19bは、HMD1が非装着状態にあるものと判別して、今回の電源管理指示を「電源オフ」に設定する(ステップS206)。そして、処理はステップS207に進む。
次に、ステップS207では、制御部19bは、上記のようにして設定した今回の電源管理指示によって、前回の電源管理指示を更新する。そして、処理は終了する。この後、更新された電源管理指示が電源管理部19cに出力され、電源管理部19cが当該電源管理指示に基づいて電源を制御する。
以上説明した処理フローによれば、HMD1の装着状態を適切に判別し、装着状態に応じた適切な電源制御を実行することができる。具体的には、非通常の装着状態では「省電力モード」に自動で設定することができると共に、非装着状態では「電源オフ」に自動で設定することができる。よって、HMD1の無駄な電力消費を効果的に抑制することが可能となる。
[変形例]
以下では、上記した実施例の変形例について説明する。
(変形例1)
上記では、電源がオンの状態にあるHMD1に対して、HMD1の装着状態に基づいて、「電源オフ」、「省電力モード」、「省電力モード解除」及び「無処理」のいずれかに対応する処理を行う実施例を示した(図6など参照)。当該実施例では、基本的には、HMD1の電源がオフである場合には、このような処理は行われない。これは、HMD1の電源がオフである場合には、ユーザが手動で電源をオフからオンにすることを想定したものである。変形例1では、電源がオフの状態にあるHMD1に対しても、HMD1の装着状態に基づいて、上記したような処理を行うことができる。具体的には、HMD1が非装着状態から通常の装着状態に移行した場合に、電源をオフからオンに自動で制御することができる。
(変形例2)
上記では、HMD1が非通常の装着状態にある場合に「省電力モード」に制御する実施例を示した。変形例2では、HMD1が非通常の装着状態にある場合に、「省電力モード」の代わりに「電源オフ」に制御することができる。つまり、非通常の装着状態となった場合に、直ちに電源をオフに制御することができる。これにより、HMD1の電力消費をより効果的に抑制することができる。
(変形例3)
変形例3では、上記したような電源制御の機能の有効、無効、自動実行のいずれかを切り替え可能に構成することができる。例えば、ユーザの設定により、このような切り替えを行うことができる。
(変形例4)
上記では、回動部材14がテンプル部13に接触しているか否かに基づいて、テンプル部13と人体との当接状態を判断する実施例を示した。変形例4では、テンプル部13に対する回動部材14の角度(以下、「回動角度」と呼ぶ。)に基づいて、テンプル部13と人体との当接状態を判断することができる。例えば、回動角度を検出可能に構成された角度センサを用いて、当該センサの出力に基づいて、テンプル部13と人体との当接状態を判断することができる。
具体的には、変形例4では、鼻当て部12が人体に当接していることを鼻当て部センサ16が検出し、且つ回動部材14の回動角度が所定角度未満であることを角度センサが検出した場合、制御部19bは、HMD1が通常の装着状態にあると判別し、HMD1の電源をオンに制御する。他方で、鼻当て部12が人体に当接していることを鼻当て部センサ16が検出し、且つ回動角度が所定角度以上であることを角度センサが検出した場合、若しくは、鼻当て部12が人体に当接していないことを鼻当て部センサ16が検出し、且つ回動角度が所定角度未満であることを角度センサが検出した場合、制御部19bは、HMD1が非通常の装着状態にあると判別し、HMD1を省電力モード又は電源オフに制御する。他方で、鼻当て部12が人体に当接していないことを鼻当て部センサ16が検出し、且つ回動角度が所定角度以上であることを角度センサが検出した場合、制御部19bは、HMD1が非装着状態にあると判別し、HMD1の電源をオフに制御する。なお、上記した「所定角度」は、予め測定などを行うことにより決定された、通常の装着状態と非通常の装着状態とを適切に判別可能な回動角度が用いられる。
(変形例5)
上記では本発明をヘッドマウントディスプレイ(HMD)に適用する例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。本発明は、HMDの他に、眼鏡型の電子機器全般に適用することができる。例えば、眼鏡型の音楽プレーヤに適用することができる。
以上に述べたように、実施例は、上述した実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能である。
本発明は、ヘッドマウントディスプレイなどの眼鏡型の電子機器全般に利用することができる。
1 ヘッドマウントディスプレイ(HMD)
12 鼻当て部
13 テンプル部
14 回動部材
16 鼻当て部センサ
17 テンプル部センサ
19 マイコン
19a センス部
19b 制御部
19c 電源管理部

Claims (14)

  1. 鼻当て部及びテンプル部を有する眼鏡型の電子機器であって、
    前記鼻当て部と人体との当接状態を検出する第1検出手段と、
    前記テンプル部と人体との当接状態を検出する第2検出手段と、
    前記第1検出手段及び前記第2検出手段が検出した前記当接状態に基づいて、前記電子機器が有する機能を利用するための第一状態と、前記電子機器を装着しているが、前記機能を利用するためではない第二状態と、前記電子機器を装着していない第三状態と、のいずれの状態にあるかを判別する状態判別手段と、
    前記状態判別手段が判別した前記状態に基づいて、前記電子機器の電源を制御する制御手段と、を備えることを特徴とすることを特徴とする電子機器。
  2. 前記第一状態と前記第二状態とでは、ユーザの頭部での前記電子機器の位置が異なることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記制御手段は、前記電子機器が前記第二状態にあることを前記状態判別手段が判別した場合、前記電源を省電力モードに制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 前記第2検出手段は、前記テンプル部の端部に設けられたヒンジにより、前記テンプル部の下方で回動する回動部材を有し、前記回動部材が前記テンプル部に当接しているか否かに応じて、前記テンプル部と人体との前記当接状態を検出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子機器。
  5. 前記第2検出手段は、前記テンプル部の端部に設けられたヒンジにより、前記テンプル部の下方で回動する回動部材を有し、前記テンプル部に対する前記回動部材の回動角度に基づいて、前記テンプル部と人体との前記当接状態を検出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子機器。
  6. 前記テンプル部には、所定の回動状態となった前記回動部材を収納可能な収納部が形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の電子機器。
  7. 前記制御手段は、
    前記鼻当て部が人体に当接していることを前記第1検出手段が検出し、且つ前記回動部材が前記テンプル部に当接していることを前記第2検出手段が検出した場合、前記電子機器が前記第一状態にあると判別し、
    前記鼻当て部が人体に当接していることを前記第1検出手段が検出し、且つ前記回動部材が前記テンプル部に当接していないことを前記第2検出手段が検出した場合、若しくは、前記鼻当て部が人体に当接していないことを前記第1検出手段が検出し、且つ前記回動部材が前記テンプル部に当接していることを前記第2検出手段が検出した場合、前記電子機器が前記第二状態にあると判別し、
    前記鼻当て部が人体に当接していないことを前記第1検出手段が検出し、且つ前記回動部材が前記テンプル部に当接していないことを前記第2検出手段が検出した場合、前記電子機器が前記第三状態にあると判別することを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  8. 前記制御手段は、
    前記鼻当て部が人体に当接していることを前記第1検出手段が検出し、且つ前記回動角度が所定角度未満であることを前記第2検出手段が検出した場合、前記電子機器が前記第一状態にあると判別し、
    前記鼻当て部が人体に当接していることを前記第1検出手段が検出し、且つ前記回動角度が前記所定角度以上であることを前記第2検出手段が検出した場合、若しくは、前記鼻当て部が人体に当接していないことを前記第1検出手段が検出し、且つ前記回動角度が前記所定角度未満であることを前記第2検出手段が検出した場合、前記電子機器が前記第二状態にあると判別し、
    前記鼻当て部が人体に当接していないことを前記第1検出手段が検出し、且つ前記回動角度が前記所定角度以上であることを前記第2検出手段が検出した場合、前記電子機器が前記第三状態にあると判別することを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
  9. ユーザの網膜上に画像を描画する光源を更に有し、
    前記制御手段は、前記光源の起動状態を制御することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の電子機器。
  10. 前記制御手段は、前記電子機器が前記第二状態にあることを前記状態判別手段が判別した場合、前記電源をオフに制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
  11. 前記制御手段は、
    前記電子機器が前記第一状態にあることを前記状態判別手段が判別した場合、前記電源をオンに制御し、
    前記電子機器が前記第三状態にあることを前記状態判別手段が判別した場合、前記電源をオフに制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
  12. 鼻当て部及びテンプル部を有する眼鏡型の電子機器によって実行される制御方法であって、
    前記鼻当て部と人体との当接状態を検出する第1検出工程と、
    前記テンプル部と人体との当接状態を検出する第2検出工程と、
    前記第1検出工程及び前記第2検出工程が検出した前記当接状態に基づいて、前記電子機器が有する機能を利用するための第一状態と、前記電子機器を装着しているが、前記機能を利用するためではない第二状態と、前記電子機器を装着していない第三状態と、のいずれの状態にあるかを判別する状態判別工程と、
    前記状態判別工程が判別した前記状態に基づいて、前記電子機器の電源を制御する制御工程と、を備えることを特徴とすることを特徴とする制御方法。
  13. コンピュータを有すると共に、鼻当て部及びテンプル部を有する眼鏡型の電子機器によって実行されるプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記鼻当て部と人体との当接状態を検出する第1検出手段、
    前記テンプル部と人体との当接状態を検出する第2検出手段、
    前記第1検出手段及び前記第2検出手段が検出した前記当接状態に基づいて、前記電子機器が有する機能を利用するための第一状態と、前記電子機器を装着しているが、前記機能を利用するためではない第二状態と、前記電子機器を装着していない第三状態と、のいずれの状態にあるかを判別する状態判別手段、
    前記状態判別手段が判別した前記状態に基づいて、前記電子機器の電源を制御する制御手段、として機能させることを特徴とすることを特徴とするプログラム。
  14. 請求項13に記載のプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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