JP2007321778A - 軸受固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 省スペース化が可能で、かつ固定対象の変形を来たさない軸受の固定構造を提供する。
【解決手段】 軸受Aの外輪1の外径面1aにリング溝1bを設け、外輪1が嵌合するハウジング6の内径面6baに前記リング溝1bと対向するリング溝6cを設ける。これらリング溝1b,6c間に渡り、断面形状の径方向厚さが弾性的に変化可能なばねリング7を介在させる。前記外輪1のリング溝1bは、前記ばねリング7を弾性に抗して外径縮径状態とすることでばねリング7の全体が納まる深さD1とした。内輪2を軸8に固定させる場合は、内輪2と軸8とに同様のリング溝2b,8cを設け、このリング溝2b,8c間にばねリング9を介在させた。
【選択図】 図1

Description

この発明は、軸受の外輪をハウジングに、あるいは内輪を軸に固定するための構造に関する。
ラジアル軸受を回転対象部分に組付ける際、外輪をハウジングの内径面に、あるいは内輪を軸の外径面に固定する。この固定の構造としては、JIS B 2804、JIS
B 2805、あるいはJIS B 2806で規定されるような、C形止め輪,E形止め輪あるいはC形同心止め輪を軸受の幅面に装着して行う構造がある。また、外輪あるいは内輪をハウジングあるいは軸に圧入嵌合することにより行う構造がある。
図8は外輪をハウジング56の内径面に圧入して固定したラジアル軸受50の固定構造を示す。同図のラジアル軸受50は、深溝玉軸受であって、外輪51と内輪52との間に1列の転動体53を保持器54によって保持させた状態で介在させ、外輪51と内輪52との間の軸受空間の軸方向両端をシール55によって密封したものである。この軸受50は、ハウジング56に対して、白抜矢示方向より圧入することによって固定されており、ハウジング56の内径面56aおよび外輪51の外径面51aが相互の圧入嵌合面とされている。
上記のような軸受の固定構造において、上記各種止め輪を用いて軸受を固定する場合、固定対象の軸受幅面近傍部位に止め輪を取り付けるために必要な幅スペースを確保する必要がある。また、図8に示すように圧入のみによって軸受を固定する場合、圧入の際にハウジング56が拡径し、その形状の変形を生じることがある。そのため、ハウジング56の内径面56aおよび外輪51の外径面51aの径寸法の加工が高精度になされなければならない。軸受の固定状態に精度が求められる場合は、後加工も必要とされる。内輪を軸に対して圧入嵌合によって固定する場合も上記と同様の問題が生じる。
この発明の目的は、省スペース化が可能で、かつ固定対象の変形を来たさない軸受の固定構造を提供することである。
この発明における第1の発明にかかる軸受固定構造は、軸受の外輪の外径面にリング溝を設け、前記外輪が嵌合するハウジングの内径面に前記リング溝と対向するリング溝を設け、これらリング溝間に渡り、断面形状の径方向厚さが弾性的に変化可能なばねリングを介在させ、前記外輪のリング溝は、前記ばねリングを弾性に抗して外径縮径状態とすることによって、ばねリングの全体が納まる深さとしたことを特徴とする。
この構成によると、外輪の外径面およびハウジングの内径面のそれぞれに、対向関係でリング溝を設け、これらリング溝間に渡りばねリングを介在させているから、このばねリングの双方のリング溝に対する係合によって、軸受がハウジングの内径面の所定部位に安定的に固定される。また、ばねリングは、断面形状の径方向厚さが弾性的に変化可能なものであり、かつ、外輪のリング溝は、ばねリングをその弾性に抗して外径縮径状態とした場合に、ばねリングの全体が納まる深さとしている。このため、外輪をハウジングの内径面に嵌合させる際、ばねリングの外径がハウジングの内径面の作用を受けて、弾性変形して縮径し、全体が外輪のリング溝内に納まり、嵌合操作がハウジングの拡径変形を伴うことなくスムースになされる。そして、外輪のリング溝がハウジングのリング溝に対向する位置に至ると、ばねリングの外径がその復元弾力によってハウジングのリング溝内に嵌り込み、ばねリングが両リング溝間に渡って介在することになる。したがって、この位置で軸受はハウジングに対して抜け出すことなく安定的に固定される。
この発明における第2の発明にかかる軸受固定構造は、軸受の内輪の内径面にリング溝を設け、前記内輪が嵌合する軸の外径面に前記リング溝と対向するリング溝を設け、これらリング溝間に渡り、断面形状の径方向厚さが弾性的に変化可能なばねリングを介在させ、前記内輪のリング溝は、前記ばねリングを弾性に抗して内径拡径状態とすることでばねリングの全体が納まる深さとしたことを特徴とする。
この構成によると、内輪の内径面および軸の外径面のそれぞれに、対向関係でリング溝を設け、これらリング溝間に渡りばねリングを介在させているから、このばねリングの双方のリング溝に対する係合によって、軸受が軸の外径面の所定部位に安定的に固定される。また、ばねリングは、断面形状の径方向厚さが弾性的に変化可能なものであり、かつ、内輪のリング溝は、ばねリングをその弾性に抗して内径拡径状態とした場合に、ばねリングの全体が納まる深さとしている。このため、内輪を軸の外径面に嵌合させる際、ばねリングの内径が軸の外径面の作用を受けて、弾性変形して拡径し、全体が内輪のリング溝内に納まり、嵌合操作が軸の縮径変形を伴うことなくスムースになされる。そして、内輪のリング溝が軸のリング溝に対向する位置に至ると、ばねリングの内径がその復元弾力によって軸のリング溝内に嵌り込み、ばねリングが両リング溝間に渡って介在することになる。したがって、この位置で軸受は軸に対して抜け出すことなく安定的に固定される。
この発明における上記各構造の場合に、前記ばねリングを、軸方向の一端側が開く断面・字状のものとしても良い。ばねリングをこのような形状とすることにより、外輪のリング溝あるいは内輪のリング溝に装着して、外輪あるいは内輪をハウジングの内径面あるいは軸の外径面に嵌合させる際、ハウジングの内径面あるいは軸の外径面の作用を受けた縮径方向あるいは拡径方向の弾性変形が起こり易くなり、嵌合操作がよりスムースになされる。
この発明における上記各構造の場合に、前記ばねリングは、円周方向の1箇所にスリットを有するC字状であって良い。ばねリングがC字状であると、外輪または内輪のリング溝へばねリングを嵌め込む作業が容易に行える。
第1の発明にかかる軸受固定構造は、軸受の外輪の外径面にリング溝を設け、前記外輪が嵌合するハウジングの内径面に前記リング溝と対向するリング溝を設け、これらリング溝間に渡り、断面形状の径方向厚さが弾性的に変化可能なばねリングを介在させ、前記外輪のリング溝は、前記ばねリングを弾性に抗して外径縮径状態とすることでばねリングの全体が納まる深さとしたため、外輪とハウジングの内径面との軸方向幅が同じであっても、軸受の固定がなされ、前記のような止め輪を装着させるためのスペースが不要とされ、省スペース化が図られる。また、ハウジングに対する軸受の嵌め合いは、ルーズもしくは若干の締代を持たせるだけで十分であるから、外輪の嵌合の際にハウジングが拡径変形する懸念がない。さらに、外輪およびハウジングに設けられた両リング溝間に渡りばねリングが介在されるから、これによってハウジングに対する軸受の安定固定がなされる。
第2の発明にかかる軸受固定構造は、前記内輪が嵌合する軸の外径面に前記リング溝と対向するリング溝を設け、これらリング溝間に渡り、断面形状の径方向厚さが弾性的に変化可能なばねリングを介在させ、前記内輪のリング溝は、前記ばねリングを弾性に抗して内径拡径状態とすることでばねリングの全体が納まる深さとしたため、軸に前記のような止め輪を装着させるためのスペースを確保する必要がなく、省スペース化が図られる。また、軸に対する軸受の嵌め合いは、ルーズもしくは若干の締代を持たせるだけで十分であるから、内輪の嵌合の際に軸が縮径変形する懸念がない。さらに、内輪および軸に設けられた両リング溝間に渡りばねリングが介在されるから、これによって軸に対する軸受の安定固定がなされる。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図4と共に説明する。この実施形態の軸受固定構造における軸受Aは、ラジアルタイプの深溝玉軸受であって、外輪1と内輪2との間に1列の転動体3を保持器4によって保持させた状態で介在させ、外輪1と内輪2との間の軸受空間の軸方向両端をシール5によって密封したものである。シール5は、芯金5aに一体固着されたゴム材等からなるリップ部材5bからなり、その基部が外輪1の内径面に装着され、リップ部材5bの先端が内輪2の外径面に弾性摺接するよう取付けられている。
外輪1の外径面1aには、断面方形のリング溝1bが形成されている。この実施形態の軸受固定構造においては、ハウジング6を、一端の小径部6aと、これと一体の円筒部6bとよりなる円筒形としてあり、このハウジング6に、軸受Aが円筒部6bに対して外輪1で嵌合して固定される。ハウジング6の円筒部6bの内径は、外輪1の外径とルーズな程度の略同径もしくは若干の締代を持った大きさとされる。円筒部6bの内径面6baには、外輪1を嵌合した際に、そのリング溝1bに対向する位置に断面方形のリング溝6cが形成されている。
外輪1のリング溝1bには、ばねリング7が嵌まり込み状態に装着されている。このばねリング7は、金属もしくは樹脂のばね材などの弾性材からなる。図3および図4に示すように、ばねリング7は、円筒状部7aと、この円筒状部7aの一端から外径側に傾斜して延びる傾斜片部7bとを有する断面V字状のリング体とされている。円筒状部7aは前記リング溝1bの底面に嵌合する。このばねリング7は、1箇所にスリット7cを有してC字状とされ、これによって拡開変形が可能とされている。このスリット7cにより、ばねリング7を外輪1の外径よりやや大きく拡開し、ばねリング7の環内に外輪1を挿通させ、外輪1のリング溝1bにおいて、その縮閉方向への弾性復元力によって、リング溝1bの底面に円筒状部7aを嵌合させ、これによって、ばねリング7を外輪1のリング溝1bに嵌合状態に保持させることができる。
外輪1のリング溝1bの深さD1は、図2(A)(B)に示すように、ばねリング7を弾性に抗して外径縮径状態とした場合に、ばねリング7の全体が納まる深さ、すなわち、傾斜片部7bを折畳むよう弾性変形させた場合(図2(B)のような状態)に、外輪1の外径面1aより突出しないよう、その板厚の2倍以上とされ、かつ外力を付加させない自然状態(図2(A)のような状態)では、傾斜片部7bが外輪1の外径面1aより外径側に突出するような深さとされる。
上記構成の軸受Aをハウジング6に固定する要領について説明する。図2(A)に示すように、軸受Aをハウジング6の円筒部6bに対し白抜矢示方向より嵌合させる。この時、外輪1のリング溝1bには、ばねリング7がその傾斜片部7bを外径面1aより嵌合方向後方に傾斜突出させた状態で嵌合している。外輪1をハウジング6の円筒部6bに嵌合させてゆき、外輪1の外径面1aより突出するばねリング7の傾斜片部7bがハウジング6の円筒部6bの開口縁部に当接すると、それ以降の嵌合操作ではこの傾斜片部7bがハウジング6の内径面6baの作用を受けて、図2(B)に示すように縮径方向に折畳まれるよう弾性変形する。そして、外輪1の嵌合方向先側幅面がハウジング6の小径部6aの段面6aaに当接すると共に、外輪1のリング溝1bがハウジング6のリング溝6cに対向する位置に至ると、傾斜片部7bが内径面6baの規制作用から解放され、その先端部が拡径方向の弾性復元力によってハウジング6のリング溝6cに嵌り込む。これによって、図1に示すように、ばねリング7が、外輪1のリング溝1bおよびハウジング6のリング溝6c間に介在した状態で軸受Aのハウジング6に対する嵌合固定が完了する。
上記のような嵌合固定状態においては、ばねリング7が、外輪1のリング溝1bおよびハウジング6のリング溝6c間に介在して、ハウジング6と軸受Aの外輪1との間に跨るように係合することになるから、そのファスナー的な係合作用によって、軸受Aはハウジング6から抜け出すことなく安定的に固定保持される。そして、上記嵌合操作は、ばねリング7の傾斜片部7bが弾性変形を伴うだけであるから、圧入嵌合のように強い拡径力がハウジング6に作用せず、したがって、ハウジング6が拡径変形するような懸念もない。さらに、前記のような止め輪を用いることを要しないから、ハウジング6の円筒部6bおよび軸受の軸方向長さを同一とすることができ、固定構造の省スペース化を図ることができる。
図5は上記実施形態の軸受固定構造の変形例を示すものである。この実施形態では、ハウジング6の内径面6baに形成されるリング溝6cが、断面V字形である点で上記実施形態と異なる。このように、ハウジング6のリング溝6cをV字形溝とすれば、溝加工が行い易く、また、傾斜片部7bの先端部が嵌り込んだ際の安定性も良くなる。その他の構成,効果は、上記と同様であるので共通部分に同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6および図7は他の実施形態の軸受固定構造を示す。この実施形態は内輪を軸に固定させるものである。すなわち、図示の軸受Bは上記と同様にラジアルタイプの深溝玉軸受であって、外輪1と内輪2との間に1列の転動体3を保持器4によって保持させた状態で介在させ、外輪1と内輪2との間の軸受空間の軸方向両端をシール5によって密封したものである。シール5も上記と同様に、芯金5aに一体固着されたゴム材等からなるリップ部材5bからなり、その基部が外輪1の内径面に装着され、リップ部材5bの先端が内輪2の外径面に弾性摺接するよう取付けられている。
内輪2の内径面2aには、断面方形のリング溝2bが形成されている。この実施形態の軸受固定構造においては、一端の大径部8aと、これに一体の円筒部8bとよりなる円筒形の軸8に、軸受Bが内輪2の円筒部8bに対する嵌合をして固定される。軸8の円筒部8bの外径は、内輪2の内径とルーズな程度の略同径もしくは若干の締代を持った大きさとされる。円筒部8bの外径面8baには、内輪2を嵌合した際に、内輪2のリング溝2bに対向する位置に断面方形のリング溝8cが形成されている。内輪2のリング溝2bには、ばねリング9が嵌装されている。このばねリング9は、上記と同様に、金属もしくは樹脂のばね材などの弾性材からなり、図7に示すように、円筒状部9aと、この円筒状部9aの一端から内径側に傾斜して延びる傾斜片部9bとを有する断面V字状のリング体とされている。円筒状部9aは、前記リング溝2bの底面に嵌合する。
このばねリング9は、1箇所にスリット(図示せず)を有して開環状とされ、これによって縮径変形が可能とされている。このスリットによりばねリング9を軸8の内径よりやや小さく縮径させ、軸8の円筒部8b内に挿入し、リング溝2bにおいて、その拡径方向の弾性復元力によって、リング溝2bの底面に円筒状部9aを嵌合させ、これによって、ばねリング9を内輪2のリング溝2bに嵌合状態に保持させることができる。リング溝2bの深さD2は、ばねリング9を弾性に抗して内径拡径状態とした場合に、ばねリング9の全体が納まる深さ、すなわち、傾斜片部9bを折畳むよう弾性変形させた場合に、内輪2の内径面2aより突出しないよう、その板厚の2倍以上とされ、かつ外力を付加させない自然状態では、傾斜片部9bが内輪2の内径面2aより内径側に突出するような深さとされる。
上記構成の軸受Bの軸8に対する固定は、内輪2を軸8の円筒部8bに嵌合することによってなされる。この嵌合操作に先立ち、内輪2のリング溝2bには、ばねリング9がその傾斜片部9bを内径面2aより嵌合方向後方に傾斜突出させた状態で嵌装されている。図には示さないが、内輪2を軸8の円筒部8bに嵌合させてゆき、内輪2の内径面2aより突出するばねリング9の傾斜片部9bが軸8の円筒部8bの外周縁部に当接すると、それ以降の嵌合操作ではこの傾斜片部9bが軸8の外径面8baの作用を受けて、拡径方向に折畳まれるよう弾性変形する。そして、内輪2の嵌合方向先側幅面が軸8の大径部8aの段面8aaに当接すると共に、内輪2のリング溝2bが軸8のリング溝8cに対向する位置に至ると、傾斜片部9bが外径面8baの規制作用から解放され、その先端部が内径側への弾性復元力によって軸8のリング溝8cに嵌り込む。これによって、図6に示すように、ばねリング9が、内輪2のリング溝2bおよび軸8のリング溝8c間に介在した状態で軸受Bの軸8に対する嵌合固定が完了する。
このような嵌合固定状態においては、ばねリング9が、第1の実施形態の外輪1をハウジング6に嵌合固定する場合のばねリング7と同様の機能を奏し、上記と同様の効果が得られる。また、この実施形態においても、軸8のリング溝8cを図5の例のようにV字形溝とすることが可能であり、これによって上記と同様に、嵌合安定性等の効果が付加される。
なお、上記実施形態では、単列深溝玉軸受における軸受固定構造について述べたが、複列の深溝玉軸受、単・複列のアンギュラ玉軸受、単・複列のころ軸受等、他のラジアル軸受においてもこの発明を適用することができる。また、ハウジング6や軸8の形状は、図例のものに限定されず、この種のラジアル軸受が組付けられる公知の形状のハウジングや軸にも、この発明が適用されることは言うまでもない。
第1の発明にかかる軸受固定構造の一実施形態を示す断面図である。 同軸受固定構造の固定要領を示す図であり、(A)は軸受をハウジングに嵌合する前の状態を、(B)は嵌合途中の状態を示す断面図である。 同実施形態に用いられるばねリングの破断側面図である。 図3におけるIV−IV線矢視断面図である。 同実施形態の変形例を示す断面図である。 第2の発明にかかる軸受固定構造の一実施形態を示す断面図である。 同実施形態に用いられるばねリングの破断側面図である。 従来の軸受固定構造の一例を示す断面図である。
符号の説明
1…外輪
1a…外径面
1b…リング溝
2…内輪
2a…内径面
2b…リング溝
6…ハウジング
6ba…内径面
6c…リング溝
7…ばねリング
8…軸
8ba…外径面
9…ばねリング
A…軸受
B…軸受
D1…リング溝深さ
D2…リング溝深さ

Claims (4)

  1. 軸受の外輪の外径面にリング溝を設け、前記外輪が嵌合するハウジングの内径面に前記リング溝と対向するリング溝を設け、これらリング溝間に渡り、断面形状の径方向厚さが弾性的に変化可能なばねリングを介在させ、前記外輪のリング溝は、前記ばねリングを弾性に抗して外径縮径状態とすることによって、ばねリングの全体が納まる深さとした軸受固定構造。
  2. 軸受の内輪の内径面にリング溝を設け、前記内輪が嵌合する軸の外径面に前記リング溝と対向するリング溝を設け、これらリング溝間に渡り、断面形状の径方向厚さが弾性的に変化可能なばねリングを介在させ、前記内輪のリング溝は、前記ばねリングを弾性に抗して内径拡径状態とすることによって、ばねリングの全体が納まる深さとした軸受固定構造。
  3. 請求項1または請求項2において、前記ばねリングは、軸方向の一端側が開く断面・字状である軸受固定構造。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記ばねリングは、円周方向の1箇所にスリットを有するC字状である軸受固定構造。
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