JP2007321705A - ディーゼルエンジンの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの低負荷域から高負荷域に亘り、効果的に排気温度を上昇させることができるディーゼルエンジンの制御装置を提供する。
【解決手段】所定条件が成立すると圧縮行程上死点付近で燃料を噴射するメイン噴射に続いて膨張行程で燃料を噴射するサブ噴射を行って排気温度を上昇させる排気温度制御を行う排気温度制御手段2を備えたディーゼルエンジンの制御装置であって、エンジン1の運転状態に基いた目標吸気量になるように吸気スロットル23の開度を制御する吸気スロットル開度制御手段61を備え、吸気スロットル開度制御手段61は、上記排気温度制御の実行中において、エンジン負荷が比較的低いときに、高いときに比べて吸気スロットル開度を低減させる吸気スロットル開度制御を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディーゼルエンジンの制御装置に関し、特に排気温度を積極的に上昇させる制御を行うものに関するものである。
ディーゼルエンジンにおいて、その排気温度を上昇させたいという要求のある場合がある。例えば以下に述べるような、パティキュレートフィルタ(PF。ディーゼルエンジン用のものを特にディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)ともいう)の再生処理がその一例である。
ディーゼルエンジンでは、その排気ガス中に煤等からなる粒子状物質(パティキュレートマター(PM))が比較的多量に含まれることが知られている。近年、このPMを高度に除去した状態で排気ガスを大気中に排出することが強く望まれている。
そこで、PMを捕集するDPFを排気経路中に設けることが広く行われている。DPFには非常にきめの細かい多孔質の基材(フィルタ部)が用いられており、排気ガスがその基材中の細孔を通る間にPMが捕集されるように構成されている。従って、DPFには使用に伴って次第にPMが堆積する。堆積したPMは高温環境下(約300〜500℃以上)で酸化(燃焼)され、無害化されて除去、排出される。エンジンの通常の運転において、DPFに流入する排気ガスがこのような高温であれば、PMの酸化・除去は自動的、連続的に行われることになる。しかし実際の運転状態で排気温度がこのような高温になるのは一部の高負荷高回転領域に限られる。特にディーゼルエンジンの場合、全負荷領域以外では原則として空気過剰環境下で燃焼が行われるため、排気温度が上昇し難いという不利がある。
このため、低〜中負荷運転を多用する運転を長期間行っていると、次第にPMの堆積量が増加して行くこととなる。PM堆積量の増加はDPFの目詰まりを招くので好ましくない。そこで、PMの堆積量を削減させる処理、いわゆるDPF再生処理が必要となる。
このDPF再生処理を効率的に行うために、積極的に排気温度を上昇させる要求がある。排気温度を高めることによってDPFを必要な温度まで加熱し、それによって堆積したPMを効率良く酸化(燃焼)させ、除去することができるからである。
例えば特許文献1には、DPF再生処理のための2種類の排気温度上昇方法が開示されている。第1の方法は、DPFより下流に排気絞り弁を設ける方法である。排気絞り弁の開度を小さくして管路抵抗を増大させると、その上流側の排気圧力が高くなる。これが排気行程におけるピストン上昇の抵抗として作用する。つまりエンジン負荷が増大したような状態となる。そのため、それを補うために燃料噴射量が増量され、燃焼エネルギーが増大されるので、排気温度が上昇するのである。
第2の方法は、エンジンの燃焼室において、既に燃焼が開始している膨張行程の燃焼室内に燃料を噴射する方法である。当明細書では、これをサブ噴射と称する。サブ噴射に対して、通常の燃料噴射、つまり圧縮行程上死点付近で行う燃料噴射をメイン噴射と称する。メイン噴射より遅れて行われるサブ噴射は、エンジントルクを発生させるための燃焼には殆ど関与しない。しかしメイン噴射による燃焼の熱で燃焼するので、その付加的な燃焼エネルギーによって排気温度を上昇させる作用がある。
この第2の方法は、排気絞り弁を必要としないので、第1の方法に比べてエンジンの構造を簡潔にすることができるという利点がある。
特開2001−303980号公報
しかしながら、上記第2の方法を用いた場合、比較的低負荷状態の時に充分な排気温度上昇効果が得られないという問題がある。低負荷時にはメイン噴射量が少ないので、その燃焼による熱発生量も少なく、サブ噴射の燃料が燃え難いからである。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、エンジンの低負荷域から高負荷域に亘り、効果的に排気温度を上昇させることができるディーゼルエンジンの制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための請求項1に係る発明は、所定条件が成立すると圧縮行程上死点付近で燃料を噴射するメイン噴射に続いて膨張行程で燃料を噴射するサブ噴射を行って排気温度を上昇させる排気温度制御を行う排気温度制御手段を備えたディーゼルエンジンの制御装置であって、エンジンの運転状態に基いた目標吸気量になるように吸気スロットルの開度を制御する吸気スロットル開度制御手段を備え、上記吸気スロットル開度制御手段は、上記排気温度制御の実行中において、エンジン負荷が比較的低いときに、高いときに比べて吸気スロットル開度を低減させる吸気スロットル開度制御を実行することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載のディーゼルエンジンの制御装置において、排気ガス中の粒子状物質を捕集するパティキュレートフィルタと、排気ガス成分の酸化反応を促すことによって上記パティキュレートフィルタを加熱する酸化触媒と、上記パティキュレートフィルタに捕集された粒子状物質の堆積量に関連するパラメータ値を検出する粒子状物質堆積量検出手段とを備え、上記排気温度制御手段は、上記パラメータ値が、上記粒子状物質堆積量が所定値以上であることを示す値となったときに上記所定条件が成立したとして上記排気温度制御を実行することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2記載のディーゼルエンジンの制御装置において、排気通路から、上記吸気スロットルよりも下流の吸気通路に、EGR弁の開度に応じた量の排気ガスを還流させるEGR手段と、エンジンの運転状態に基いた目標EGR率になるように上記EGR弁の開度を制御するEGR弁開度制御手段と、実際の吸気量を検出する吸気量検出手段とを備え、上記吸気スロットル開度制御手段は、上記吸気スロットル開度制御として、上記EGRの停止中には、上記目標吸気量と実際の吸気量との偏差に応じて上記吸気スロットルの開度を調節する第1吸気スロットル開度制御を実行し、上記EGRの実行中には、上記目標吸気量と上記EGR弁開度とに応じて上記吸気スロットルの開度を設定する第2吸気スロットル開度制御を実行することを特徴とする。
なお、上記各請求項における目標吸気量および実際の吸気量とは、何れも新気の吸気量(EGRガスを含まないもの)を指すものとする。
請求項1の発明によると、以下説明するように、エンジンの低負荷域から高負荷域に亘り、効果的に排気温度を上昇させることができる。
本発明の排気温度制御では、メイン噴射とサブ噴射という2回の燃料噴射が行われる。メイン噴射は通常の燃焼のための燃料噴射に相当するものであり、圧縮行程上死点付近で行われる。メイン噴射の燃料は、ピストンによって圧縮された高温高圧の燃焼室内で自己着火を起こし、燃焼する。その燃焼圧力によってピストンが強く押し下げられ、エンジントルクが生成される。
一方、サブ噴射は、排気温度を上昇させるためにメイン噴射に続いて膨張行程で行われる。サブ噴射が行われたとき、既にメイン噴射による燃焼が開始しているので、その熱によってサブ噴射の燃料が燃焼する。但し既にピストンが降下を始めてからの燃焼なので、サブ噴射による燃焼はエンジントルクの生成には殆ど寄与せず、専ら排気温度上昇のために貢献する。つまりサブ噴射によって、必要以上にエンジントルクを増大させることなく排気温度を上昇させることができる。
ところで、ディーゼルエンジンは、一般的には吸気量の調節を行わないので、エンジン負荷にかかわらず吸気量は略一定である。これに対しメイン噴射の燃料量は、負荷が高いほど多くなるように設定される。従って、低負荷域においては単位吸気量あたりの燃焼エネルギーが小さく、燃焼温度が上昇し難い。そのような低温の燃焼室内でサブ噴射を行っても充分な燃焼が行われず、排気温度が効果的に上昇しない虞がある。
そこで本発明では、排気温度制御の実行中に、吸気スロットル開度を低減させる吸気スロットル開度制御を併用する。この吸気スロットル開度制御によって吸気が絞られるので、単位吸気量あたりの燃焼エネルギーを高め、燃焼温度を上昇させることができる。従って、サブ噴射された燃料を適正に燃焼させ、上記排気温度制御の効果をより確実なものとすることができる。特に、エンジン負荷が比較的低いときに、高いときに比べてより強く吸気を絞るようにしているので、その温度上昇効果が高い。したがって、サブ噴射された燃料の適正な燃焼が懸念される低負荷時に、その効果を顕著に奏することができる。
一方、高負荷域においては、メイン噴射量が多いので、吸気をあまり強く絞らなくても必要な燃焼温度が得ることができ、サブ噴射された燃料を適正に燃焼させることができる。また、充分な吸気量に相応する充分なメイン噴射量によって高いエンジントルクを得ることができる。
このように、エンジンの低負荷域から高負荷域に亘り、サブ噴射した燃料を適正に燃焼させることができるので、排気温度を効果的に上昇させることができる。
請求項2の発明によると、上記排気温度制御手段を用いて排気温度を上昇させることにより、効率良くDPF再生処理を行うことができる。特にDPF再生処理は、低〜中負荷運転を多用するような場合に必要とされるものであるから、低負荷領域であっても排気温度を効果的に上昇させることができる本発明の排気温度制御は好適である。
請求項3の発明によると、以下説明するように、EGR(排気再循環)実行中であっても本発明の排気温度制御を適正に行うことができる。それによって排気浄化性能を高度に保ちつつ排気温度の上昇を図ることができる。
EGRは、排気ガスの一部を吸気側に還流させるものであり、排気浄化、特に排気ガス中のNOx(窒素酸化物)を削減する方法として広く知られ、行われている。
本発明において、EGRの停止中には、吸気スロットル開度制御として第1吸気スロットル開度制御が実行される。これは、目標吸気量と実際の吸気量との偏差に応じて吸気スロットルの開度を調節するものである。例えば、上記偏差を所定値以下に維持するようなフィードバック制御を行うものを含む。この第1吸気スロットル開度制御によれば、実際の吸気量を精度良く目標吸気量に合致させることができる。
ところが、EGRの実行中にもこの第1吸気スロットル開度制御を実行すると、次のような不都合が懸念される。EGRを行うと、還流されたEGRガスと新気とが合流することになるので、相互の干渉が起こる。例えば吸気スロットルの開度が一定であっても、EGR量(還流されるEGRガスの量)が増えれば新気量が減少するといった事態が起こる。このため、EGRの実行中に第1吸気スロットル開度制御を行うと、EGR量の変動に影響されて吸気スロットル開度制御が適正に行い難くなるのである。
このような不都合に対し、吸気スロットル開度制御を併用する排気温度制御中にはEGRを停止させることも一案ではある。しかし近年特に排気浄化要求が高まっており、EGRを停止することなく排気温度制御を実行したいという要求が強い。
そこで本発明では、EGRの実行中には、吸気スロットル開度制御として第2吸気スロットル開度制御を実行するようにしている。これは、目標吸気量とEGR弁開度とに応じて吸気スロットルの開度を設定するものである。例えば、吸気スロットルの開度を、目標吸気量に相当する開度(例えば予め設定されたマップ等から読込む)に、EGRによって入り難くなった吸気量を補うための補正を加えるオープンループ制御を行う。このようにすると、EGR量の変動に影響を受けて実際の吸気量が変動しても、それが吸気スロットル開度制御に影響を与えることがない。従って、安定した吸気スロットル開度制御を行うことができる。
以上のことから、本発明によれば、EGRの停止中であっても実行中であっても、安定的な吸気スロットル開度制御を行うことができる。また、吸気スロットル開度制御を併用する排気温度制御を、EGRを停止することなく安定的に実行することができる。従って、排気浄化性能を高度に保ちつつ適切な排気温度の上昇を図ることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係るディーゼルエンジンの概略構成を示す。エンジン本体1には複数の気筒12(例えば4気筒)が形成され、各気筒12にはコンロッドを介してクランクシャフト3に連結されたピストン13が嵌挿されている。ピストン13の上方に燃焼室14が形成されている。
各気筒12の燃焼室14の頂部には、燃焼室14内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁16が設けられている。この燃料噴射弁16は、図略のニードル弁及びソレノイドを内蔵し、パルス信号が入力されることにより、そのパルス入力時期にパルス幅に対応する時間だけ駆動されて開弁し、その開弁時間に応じた量の燃料を噴射するように構成されている。燃料噴射弁16は、後述する排気温度制御の実行中、圧縮行程上死点付近で燃料を噴射するメイン噴射と、それに続いて膨張行程で燃料を噴射するサブ噴射とを行う。
さらにエンジン本体1には、クランクシャフト3の回転速度を検出するクランク角センサ30と、エンジンの冷却水の温度を検出する水温センサ33が設けられている。
また、各気筒12の燃焼室14に対して吸気ポート17及び排気ポート18が開口し、これらの各ポート17,18に吸気弁19及び排気弁20が装備されている。吸気ポート17および排気ポート18には、それぞれ吸気通路21および排気通路22が接続されている。
吸気通路21の最上流側には吸気中の異物や塵埃を除去するエアクリーナ24が設けられ、その下流側には実際の吸気量(新気)を検出するエアフローセンサ25(吸気量検出手段)が設けられている。さらにその下流には吸気通路21の流路断面積を調節する吸気スロットル23が設けられている。さらにその下流には過給機28の吸気側機構であるコンプレッサ28aが設けられている。当実施形態の過給機28は排気タービン過給機、いわゆるターボチャージャである。コンプレッサ28aは吸気通路21上に設けられた羽根車であって、これが高速回転することによって吸気を圧縮し、増圧する。
過給機28のさらに下流には、過給機28によって圧縮されて温度上昇した吸気を冷却し、吸気密度を高める空冷のインタークーラ27が設けられている。さらにインタークーラ27の下流には、吸気圧を検出する吸気圧センサ26と、吸気温度を検出する吸気温センサ29とが設けられている。これらの下流側で吸気通路21と吸気ポート17とが接続されている。
一方、排気ポート18に接続された排気通路22には、まず上流側に過給機28の排気側機構であるタービン28bが設けられている。タービン28bは排気通路22上に設けられた羽根車であって、コンプレッサ28aと直結されている。タービン28bが排気ガスのエネルギーによって駆動されることにより、コンプレッサ28aが駆動される。
過給機28のさらに下流には酸化触媒36が設けられている。酸化触媒36は、排気ガス成分の酸化反応を促す。排気ガス中のCO(一酸化炭素)やHC(炭化水素)は、酸化触媒36内で酸化され、無害化される。また、酸化触媒36の酸化作用によって排気温度が上昇する。
酸化触媒36のさらに下流には触媒担持DPF37(以下DPF37と略称する)が設けられている。DPF37は、排気ガス成分の酸化反応を促す触媒が担持されたDPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)である。DPF37には非常にきめの細かい多孔質の基材(フィルタ部)が用いられており、排気ガスがその基材中の細孔を通る間にPM(パティキュレートマター。排気ガス中に含まれる煤等からなる粒子状物質)が捕集されるように構成されている。
DPF37の上流側には、DPF37に流入する排気ガスの温度を検出する排気温センサ38が設けられている。またDPF37の上流側と下流側には、各部の排気圧力を検知する第1排気圧センサ39と第2排気圧センサ40とが設けられている。
また、排気通路22の第2排気圧センサ40より下流側と、吸気通路21の吸気スロットル23より下流側とを連通するEGR通路51が設けられている。EGR通路51には、この通路を開閉するEGR弁52が設けられている。EGR弁52が開弁されると、排気通路22側から吸気通路21に排気ガスが還流される。つまりEGRが行われる。還流された排気ガス(これを特にEGRガスという)は新気と合流して吸気ポート17側へ再循環する。EGR弁52は、その開度を変動させることによってEGRガスの量(EGR量)を調節することができる。
またEGR通路51には水冷のEGRクーラ53が設けられている。EGRガスは新気よりも高温なので、新気と合流すると吸気温度が上昇して吸気密度が低下してしまう。そこで、EGRクーラ53によってEGRガスを冷却することにより、吸気温度の上昇が抑制される。
排気通路22のEGR通路51との分岐点より下流側は図示を省略しているが、マフラー等を介して排気口へと繋がっている。
その他に、さらに運転者のアクセル操作量に対応したアクセル開度を検出するアクセル開度センサ34が設けられている。
そして、このエンジンの運転を総合的に制御するコントロールユニットとして、ECU2が設けられている。ECU2は、CPU,ROM,RAM等を備えたコンピュータ等からなる。具体的には、予めROM(又はRAM)に記憶されているプログラムがCPUによって実行されることによって各部の動作等が制御される。
当実施形態のエンジンは、DPF37内にPMが所定量(第1所定値)以上堆積したらDPF再生処理を行うように構成されている。ECU2は、そのDPF再生処理を行うためのDPF再生制御を実行する。当実施形態のDPF再生制御は排気温度制御を含む。
排気温度制御は、圧縮行程上死点付近で燃料を噴射するメイン噴射に続いて膨張行程で燃料を噴射するサブ噴射を行って排気温度を上昇させるものであり、ECU2はその排気温度制御手段として機能する。以下ECU2の説明にあたり、この排気温度制御を含むDPF再生制御に係る部分を中心に説明する。
ECU2には、エアフローセンサ25、吸気圧センサ26、吸気温センサ29、クランク角センサ30、水温センサ33、アクセル開度センサ34、排気温センサ38、第1排気圧センサ39および第2排気圧センサ40からの各検知信号が入力される。またECU2は、燃料噴射弁16、吸気スロットル23およびEGR弁52のそれぞれに各駆動信号を出力する。
ECU2は、吸気量制御部61、燃料噴射制御部62、EGR制御部63およびPM量推定部64を機能的に含んでいる。以下、これらの各部によってなされる制御について説明する。
まずPM量推定部64について説明する。PM量推定部64は、DPF37中に堆積したPM量を推定する。通常運転中(DPF再生処理を行わないとき)のPM堆積量M1は、第1排気圧センサ39によって検出されるDPF37の上流側排気圧と、第2排気圧センサ40によって検出されるDPF37の下流側排気圧との差として求められるフィルタ上下流排気差圧ΔP(以下差圧ΔPとも略称する)に基いて推定される。
図2は、DPF37のPM堆積量M1とフィルタ上下流排気差圧ΔPとの関係を示す特性図である。横軸にPM堆積量M1、縦軸に差圧ΔPを示す。この特性図に示すように、PM堆積量M1が多くなるほど差圧ΔPが増大する。PM堆積量M1が増えればDPF37の流路抵抗が増大し、これを通る排気ガスの圧力損失が増大するからである。この特性を利用し、例えば差圧ΔP=P1であったとき、PM堆積量M1はこれに対応する値M1aであると推定することができる。
このように、第1排気圧センサ39及び第2排気圧センサ40は、PM堆積量M1に関連するパラメータ値(差圧ΔP)を検出する粒子状物質堆積量検出手段として機能する。
ECU2は、PM堆積量M1(の推定値)が第1所定値以上となったとき、これを削減するためのDPF再生制御を実行する。DPF再生制御は、積極的に排気温度を上昇させる排気温度制御を含む。DPF再生制御によって、昇温された排気ガスでDPF37を熱し、その熱で堆積PMを酸化(燃焼)させて除去するPF再生処理が行われる。
PM量推定部64は、DPF再生制御中のPM堆積量Mxを、次の(式1)によって推定する。
PM堆積量Mx=M1+M2−M3 ・・・(式1)
但し、M1:DPF再生処理開始時点のPM堆積量
M2:DPF再生処理中にエンジンから排出されたPM量(新たなPM量)
M3:DPF再生処理中に酸化、除去されたPM量(削減PM量)
新たなPM量M2は、エンジン回転速度Neとアクセル開度Ac(エンジン負荷)とに基いて推定される。エンジン回転速度Neについては、低回転域および高回転域で比較的多く、中回転域で比較的少ない。またアクセル開度Acについては、開度が大きいほど多い。新たなPM排出量M2は、例えばエンジン回転速度Neとアクセル開度Acとをパラメータとする、予め設定されたマップ等から単位時間当たりの排出量を逐次読込み、それを累積することによって求められる。
削減PM量M3は、DPF37の温度(排気温センサ38によって検出される排気温度Tmで代用される)に基いて推定される。DPF37の温度が高いほど削減PM量M3が多い。削減PM量M3は、例えば排気温度Tmをパラメータとする、予め設定されたマップ等から単位時間当たりの削減量を逐次読込み、それを累積することによって求められる。
図1に戻って説明を続ける。吸気量制御部61は、必要に応じて吸気スロットル23を作動させ、吸気(新気)を絞る吸気スロットル開度制御手段である。DPF再生制御の停止中には吸気スロットル23は駆動されず、全開とされる。一方、DPF再生制御の実行中には、吸気量制御部61はエンジンの運転状態に基いた目標吸気量Vtになるように吸気スロットル23の開度を制御する吸気スロットル開度制御を実行する。
図3は、吸気スロットル開度制御における目標吸気量Vtの設定図である。横軸にエンジン回転速度Ne、縦軸にエンジンの要求トルクT(負荷)を示す。要求トルクTは、エンジン回転速度Neとアクセル開度Acとに基いて求められる。この設定図において、目標吸気量Vtは等吸気量線で示されている。目標吸気量Vtは、矢印AW1で示す方向、つまりエンジン回転速度Neや要求トルクTが大きいほど大きな値となるように設定されている。
吸気量制御部61は、EGRを実行する場合としない場合とに応じて2種類の吸気スロットル開度制御を使い分ける。すなわち、EGRの停止中には第1吸気スロットル開度制御を実行し、EGRの実行中には第2吸気スロットル開度制御を実行する。こられの詳細については後述する。
図1に戻って説明を続ける。燃料噴射制御部62は、燃料噴射時期およびその噴射量を設定し、その信号を燃料噴射弁16に出力する。燃料噴射は、圧縮行程上死点付近で燃料を噴射するメイン噴射と、これに続いて膨張行程で燃料を噴射するサブ噴射とに大別される。後述するように、DPF再生制御の停止中にはメイン噴射のみが行われ、DPF再生制御の実行中(排気温度制御の実行中)にはメイン噴射とサブ噴射とが行われる。
メイン噴射は、エンジントルクを得るための燃焼に供される燃料噴射である。その噴射量は、例えば、エンジン負荷とエンジン回転速度Neとをパラメータとする所定のマップ等から読込むことによって設定される。
一方サブ噴射は、DPF再生処理において排気温度を上昇させるための燃焼に供される燃料噴射である。サブ噴射された燃料は、メイン噴射による燃焼の熱によって燃焼室14内で燃焼する。しかしその燃焼はピストン13が降下を始めてから行われるので、エンジントルクの生成には殆ど寄与しない。しかしこの燃焼は、その付加的な燃焼エネルギーによって排気温度を上昇させる作用がある。サブ噴射の噴射量は、エンジンの運転状態や排気温センサ38の温度等に基いて所定のマップ等から読込むことにより設定しても良いし、必要な温度上昇代から演算することによって設定しても良い。
EGR制御部63(EGR弁開度制御手段)は、EGRの要否を判定し、EGRを行わない場合にはEGR弁52を閉弁させ、行う場合にはEGR弁52の開度を設定したうえで、これを開弁させる。
図4は、目標EGR率の設定図であって、(a)はDPF再生制御停止中の目標EGR率εx、(b)はDPF再生制御実行中の目標EGR率εtである。それぞれ、横軸にエンジン回転速度Ne、縦軸にエンジンの要求トルクT(負荷)を示す。これらの設定図において、各目標EGR率εx,εtは等EGR率線で示されている。目標EGR率εx,εtは、それぞれ矢印AW2,AW3で示す方向、つまりエンジン回転速度Neや要求トルクTが小さいほど大きな値となるように設定されている。最も目標EGR率εx,εtの低い高負荷高回転域ではεx=εt=0%である。図4(a)、(b)に示すように、同じ条件(エンジン回転速度Ne、要求トルクT)であれば目標EGR率εx>目標EGR率εtとなるように設定されている。その作用・効果については後述する。
次に、このディーゼルエンジンの運転動作について説明する。ここでは、DPF再生処理を行うか否か、およびEGRを行うか否かについて場合分けし、下記(1a),(1b),(2a),(2b)の4つ場合について説明する。なお、既述の場合と同様の動作についての重複説明は適宜省略する。
(1a)DPF再生処理を行わず、かつEGRを行わない場合
DPF再生処理を行わないとき、吸気スロットル開度制御が停止され、吸気スロットル23が全開とされる。またEGRを行わないとき、図4(a)に示す目標EGR率εxの設定において、目標EGR率εx=0%(高負荷高回転領域)とされ、EGR弁52は閉弁される。
吸気の流れとしては、まずエアクリーナ24によって異物や塵埃等が除去された吸気(新気)が吸気通路21に導入される。その吸気は吸気スロットル23で絞られることなく、過給機28に導入される。吸気は過給機28で圧縮、増圧されるとともに断熱圧縮によって温度上昇するが、その後インタークーラ27によって冷却されて密度が高められ、吸気ポート17に導入される。
そして吸気行程において、排気弁20が閉弁するとともに吸気弁19が開弁し、ピストン13が降下する。それに伴って吸気ポート17から燃焼室14内に新気の吸気が導入される。
続く圧縮行程では、吸気弁19が閉弁するとともにピストン13が上昇する。これによって吸気が断熱圧縮され、高温・高圧となる。そしてピストン13が上死点付近まで上昇した圧縮行程後期に、燃料噴射制御部62によって設定された量の燃料が燃料噴射弁16から噴射される(メイン噴射)。噴射された燃料は高温・高圧環境下で自着火を起こし、燃焼を開始する。
続く膨張行程では、燃焼によって急激に筒内圧力が上昇し、強い力でピストン13が押し下げられる。この力によってクランクシャフト3を駆動するエンジントルクが生成される。また燃焼により、HC(炭化水素)、CO(一酸化炭素)、NOx(窒素酸化物)およびPM等が生成する。
続く排気行程では、排気弁20が開弁するとともにピストン13が上昇する。これによって燃焼室14内の燃焼ガスが排気ポート18に排出される。排出された排気ガスは、過給機28を駆動した後、酸化触媒36に導入される。酸化触媒36は、排気ガス中のHCやCOの酸化反応を促して酸化させ、無害化する。またその酸化作用によって排気温度を上昇させる。
酸化触媒36を通った排気は続いてDPF37に導入される。そして排気ガス中のPMがDPF37の多孔質フィルタ部によって捕集される。捕集されたPMは、DPF37の温度Tmが充分高いとき(約300〜500℃以上)、酸化(燃焼)され、無害化されて除去、排出される。DPF37に担持された触媒は、その酸化反応を促進する。一方、DPF37の温度Tmがそれほど高くないときには捕集されたPMがDPF37内に残留し、堆積する。
(1b)DPF再生処理を行わず、かつEGRを実行する場合
この場合、(1a)の場合と同様、吸気スロットル23が全開とされる。また図4(a)に示す目標EGR率εxの設定において、目標EGR率εx>0%(中負荷以下ないし中回転以下の領域)であり、EGR弁52が開弁されてEGRが行われる。
そのEGR制御は、EGR制御部63によって次のように実行される。まず、図4(a)を参照して、運転状態に基く目標EGR率εxが設定される。そしてその目標EGR率εxとなるようなEGR弁の開度(EGR開度δ1)が設定される。これは予めマップ等に設定された値を読込むことによってなされる。次に、現在の実EGR率εが算出される。(実EGR率ε)=(EGR量)/(全体の吸気量)で定義される。ここで、(全体の吸気量)=(新気量V)+(EGR量)であるから、(実EGR率ε)=(全体の吸気量−新気量V)/(全体の吸気量)と表すことができる。全体の吸気量は、吸気圧センサ26によって検出される吸気圧と、エンジン回転速度Neとから求めることができる。また新気量Vはエアフローセンサ25によって検出される。こうしてこれらの検出値から、EGR制御部63は実EGR率εを算出する。
次にEGR制御部63は、目標EGR率εxと実EGR率εとの偏差に基いてEGR開度補正量kを算出する。そして、EGR開度δ1とEGR開度補正量kとの和として最終的なEGR開度δ(=δ1+k)を設定する。EGR開度補正量kは、例えば上記偏差を所定値以下とするフィードバック制御によって算出される。
EGRが行われると、EGR通路51が連通してDPF37からのEGRガスが吸気スロットル23の下流側に還流され、新気と合流する。EGRガス中の酸素濃度は低いので、合流後の吸気の酸素濃度も、それが全部新気である場合より低くなる。従って、燃焼室14に導入される吸気の酸素余剰度合が低下し、燃焼によるNOxの発生が大幅に抑制される。なお、図4(a)に示すように、EGRを行わないときの酸素余剰度合の大きい低負荷ないし低回転域ほどEGR率が大きくなるように設定されている。こうすることにより、酸素余剰度合に応じた効果的なEGRを行うことができる。
その他の吸気行程、圧縮行程および排気行程における各動作は上記(1a)の場合と同様である。
(2a)DPF再生処理を実行し、かつEGRを行わない場合
DPF再生処理は、PM量推定部64によるPM堆積量M1(の推定値)が第1所定値以上となったときに行われる。それは、以下に述べるDPF再生制御によってなされる。
DPF再生制御は、排気温度制御と吸気スロットル開度制御とを併用することによってなされる。排気温度制御は、メイン噴射とサブ噴射という2回の燃料噴射を行うことによってなされる。メイン噴射は通常の燃焼のための燃料噴射に相当するものであり、圧縮行程上死点付近で行われる。メイン噴射の燃料は、ピストン13によって圧縮された高温高圧の燃焼室14内で自己着火を起こし、燃焼する。その燃焼圧力によってピストン13が強く押し下げられ、エンジントルクが生成される。
一方、サブ噴射は、排気温度Tmを上昇させるためにメイン噴射に続いて膨張行程で行われる。サブ噴射が行われたとき、既にメイン噴射による燃焼が開始しているので、その熱によってサブ噴射の燃料が燃焼する。但し既にピストン13が降下を始めてからの燃焼なので、サブ噴射による燃焼はエンジントルクの生成には殆ど寄与せず、専ら排気温度Tmの上昇のために貢献する。つまりサブ噴射によって、必要以上にエンジントルクを増大させることなく排気温度Tmを上昇させることができる。
また、吸気スロットル開度制御は、吸気スロットル23の開度を低減させ、吸気を絞る制御である。その吸気量Vは、図3に示す目標吸気量Vtとなるように制御される。吸気スロットル開度制御を行うと、吸気が絞られるので、単位吸気量あたりの燃焼エネルギーを高め、燃焼温度を上昇させることができる。従って、サブ噴射された燃料を適正に燃焼させ、排気温度制御の効果をより確実なものとすることができる。特に、エンジン負荷が比較的低いときに、高いときに比べてより強く吸気を絞るようにしているので、その温度上昇効果が高い。したがって、サブ噴射された燃料の適正な燃焼が懸念される低負荷時に、その効果を顕著に奏することができる。
一方、高負荷域においては、メイン噴射量が多いので、吸気をあまり強く絞らなくても充分な燃焼温度が得ることができ、サブ噴射された燃料を適正に燃焼させることができる。また、充分な吸気量に相応する充分なメイン噴射量によって高いエンジントルクを得ることができる。
このように、エンジンの低負荷域から高負荷域に亘り、サブ噴射した燃料を適正に燃焼させることができるので、排気温度を効果的に上昇させることができる。
なお、EGRの停止中には、吸気スロットル開度制御として第1吸気スロットル開度制御が実行される。これは、目標吸気量Vtとエアフローセンサ25によって検出される実際の吸気量Vとの偏差に応じて吸気スロットル23の開度を調節するものである。例えば、上記偏差を所定値以下に維持するようなフィードバック制御を行う。具体的には、まず目標吸気量Vtに相当するスロットル開度θaを算出する。次に、スロットル開度θ=(θa+θb)とすることにより上記偏差が所定値以下となるようなスロットル開度補正量θbを逐次算出する。そして、そのθ=(θa+θb)を最終的なスロットル開度θとして設定し、吸気スロットル23を駆動する。
この第1吸気スロットル開度制御によれば、実際の吸気量Vを精度良く目標吸気量Vtに合致させることができる。
こうして、排気行程において、効果的に温度上昇させられた排気ガスが酸化触媒36を通ることによって一層温度上昇し、DPF37に導入される。従って、DPF37の温度Tmを充分高めることができ(約300〜500℃以上)、堆積したPMを酸化(燃焼)させ、無害化させて除去、排出することができる。すなわちPM堆積量を削減するDPF再生処理を効率良く行うことができる。このDPF再生処理によって、DPF37内のPM堆積量が次第に減少して行き、それが予め設定された第2所定値以下となったとき、DPF再生制御が停止される。
(2b)DPF再生処理を実行し、かつEGRを実行する場合
DPF再生制御を併用する場合のEGR制御は、原則として(1b)の場合と同様である。但し、EGR開度δ1を求めるための目標EGR率として、図4(b)に示す目標EGR率εtを用いる点が異なっている。図4(a)、(b)に示すように、同じ条件(エンジン回転速度Ne、要求トルクT)であれば、全体的に目標EGR率εt<目標EGR率εxとなっている。これは、DPF再生処理中に排気温度を上昇させるためのサブ噴射が行われることを考慮したものである。サブ噴射を行った場合、これが完全に燃焼しない状態で排気ガス中に残留する可能性があって、その排気ガスがEGRガスとして吸気側に還流されると、吸気中に未燃成分が混流し、燃料噴射量(メイン噴射量)の制御に支障をきたす虞がある。そこでDPF再生制御中は、目標EGR率εtを、DPF再生制御を行わない場合の目標EGR率εxよりも低めに設定することにより、上記事態の発生を可及的に抑制しているのである。
一方、DPF再生制御として、排気温度制御と吸気スロットル開度制御が行われることは上記(2a)の場合と同様である。但し、吸気スロットル開度制御として、第2吸気スロットル開度制御が実行される点が(2a)の場合と異なっている。第2吸気スロットル開度制御は、EGRの実行中に第1吸気スロットル開度制御を実行すると、次のような不都合が発生することに鑑み、それを解消すべくなされる吸気スロットル開度制御である。
EGRを行うと、還流されたEGRガスと新気とが合流することになるので、相互の干渉が起こる。例えば吸気スロットル23の開度が一定であっても、EGRガス量が増えれば新気量が減少するといった事態が起こる。このため、EGRの実行中に第1吸気スロットル開度制御を行うと、EGR量の変動に影響されて吸気スロットル開度制御が適正に行い難くなるのである。
そこで当実施形態では、EGRの実行中には、吸気スロットル開度制御として第2吸気スロットル開度制御を実行するようにしている。これは、目標吸気量VtとEGR開度δとに応じて吸気スロットル23の開度を設定するものである。例えば、吸気スロットル23の開度を、目標吸気量Vtに相当する開度θaに、EGRによって入り難くなった吸気量を補うための補正を加えるオープンループ制御を行う。具体的には、まずEGRを行わない場合の目標吸気量Vtに相当するスロットル開度θaを算出する。スロットル開度θaは予め設定されたマップ等から読込む。次にEGR開度δを設定する。そしてスロットル開度θaとEGR開度δとをパラメータとするマップ等から最終的なスロットル開度θを読込み、設定する。
このようにすると、EGR量の変動に影響を受けて実際の吸気量Vが変動しても、それが吸気スロットル開度制御に影響を与えることがない。従って、安定した吸気スロットル開度制御を行うことができる。
こうしてEGRを停止することなくDPF再生制御を安定的に実行することができるので、DPF再生処理の実施中においても効果的な排気浄化性能を保つことができる。
図5は、上記各場合を包含する、ECU2によるDPF再生制御を中心としたフローチャートである。この制御がスタートすると、まず各種センサ等からのデータが読込まれる(ステップS1)。例えばエンジン回転速度Ne、アクセル開度Ac、吸気量V、排気温度およびDPF37の上/下流側の各排気圧等が読込まれる。また、それらの値からエンジンの要求トルクTやフィルタ上下流排気差圧ΔPが演算される。
次にDPF再生フラグF=1であるか否かが判定される(ステップS3)。DPF再生フラグFは、DPF再生制御の実行中に「1」、そうでないときに「0」が入力されるフラグである。ステップS3でNO、つまりDPF再生制御の停止中の場合は、続いてPM堆積量M1の推定が行われる(ステップS5)。PM堆積量M1は、上述したようにPM量推定部64によって、図2に示す特性を参照してフィルタ上下流排気差圧ΔPに基いて推定される。
次にPM堆積量M1が第1所定値以上であるか否かの判定が行われる(ステップS7)。ステップS7でNO、つまりPM堆積量M1が第1所定値よりも少なく、未だDPF再生処理が必要でない場合にはDPF再生制御が実行されない(上記(1a)又は(1b)の場合に相当する)。従って吸気スロットル23は非駆動状態(全開)とされる。
続いてEGR制御部63が、運転状態に基き、目標EGR率εx(図4(a)参照)を設定する(ステップS9)。そして目標EGR率εxに基き、EGR開度δ1を設定する(ステップS11)。さらに新気の吸気量Vに基いて、現在の実EGR率εを算出する(ステップS13)。そして目標EGR率εxと実EGR率εとの偏差に基き、その偏差を所定値以下に削減するためのEGR開度補正量kを算出し(ステップS15)、EGR開度δ1とEGR開度補正量kとに基いて、(EGR開度δ)=(EGR開度δ1)+(EGR開度補正量k)とするEGR開度制御(フィードバック制御)を実行する(ステップS17)。
なお、ステップS9で目標EGR率εx=0%のときは、EGRを行わない(上記(1a)の場合に相当する)。その場合は、EGR弁52を閉弁してステップS11〜S17をスキップするようにしても良いし、各ステップにおいてEGR開度δ1=EGR開度補正量k=0となるようにしても良い。
続いて圧縮行程上死点付近で、燃料噴射制御部62によって設定された量の燃料を燃料噴射弁16からメイン噴射させ(ステップS19)、処理がリターンされる。なおDPF再生制御が停止されているので、サブ噴射は行われない。
遡って、ステップS7でYESの場合、PM堆積量M1が所定値以上となっており、DPF再生制御に移行する(上記(2a)又は(2b)の場合に相当する)。すなわち、DPF再生フラグFに1を入力した後(ステップS25)、DPF再生制御を実行する(ステップS30)。なお、遡ってステップS3でYES、つまりステップS3の時点でDPF再生フラグF=1であった場合にもステップS30に移行してDPF再生制御を実行する。
図6は、図5のステップS30に対応する、DPF再生制御のサブルーチンである。このサブルーチンがスタートすると、まずPM量推定部64によって、DPF再生処理中に新たにエンジンから排出されたPM量M2が推定される(ステップS31)。DPF再生処理の開始時点(このステップの初回処理)ではPM量M2=0である。続いてPM量推定部64によって、DPF再生中に燃焼・除去されたPM量M3が推定される(ステップS33)。DPF再生処理の開始時点(このステップの初回処理)ではPM量M3=0である。続いてDPF再生処理開始時点のPM堆積量M1とあわせて、現時点のPM堆積量Mx(=M1+M2−M3)が第2所定値以下となったか否かが判定される(ステップS35)。第2所定値は第1所定値よりも充分小さな値であって、PM堆積量Mxがこの値以下となった時点でDPF再生制御を終了させるように設定された値である。
DPF再生処理の開始時点ではM2=M3=0なので、PM堆積量Mx=M1(>第2所定値)となる。従ってステップS35でNOと判定される。この場合、続いて吸気量制御部61が運転状態に基いて図3に示す目標吸気量Vtを設定し(ステップS37)、目標吸気量Vtに基くスロットル開度θaを算出する(ステップS39)。
一方、EGR制御部63は、運転状態に基き、図4(b)に示す目標EGR率εt(εt<εx)を設定する(ステップS41)。そしてこの目標EGR率εtが、εt=0%であるか否かの判定がなされる(ステップS43)。
ステップS43でYESの場合、EGRは行われず、EGR弁52は閉弁される(上記(2a)の場合に相当する)。そして吸気量制御部61は、目標吸気量Vtと実際の吸気量Vとの偏差に基き、スロットル開度補正量θbを算出するとともに(ステップS61)、スロットル開度θaとスロットル開度補正量θbとに基き、(最終的なスロットル開度θ)=(スロットル開度θa)+(スロットル開度補正量θb)とするスロットル開度制御(フィードバック制御)を実行する(ステップS63)。その後、ステップS55に移行する。
遡って、ステップS43でNOの場合、EGR制御部63がEGR制御を実行する(上記(2b)の場合に相当する)。まず新気の新気吸気量Vに基いて、現在の実EGR率εを算出する(ステップS47)。そして目標EGR率εtと実EGR率εとの偏差に基き、その偏差を所定値以下に削減するためのEGR開度補正量kを算出する(ステップS49)。
続いて吸気量制御部61は、EGR開度δ1、EGR開度補正量kおよびスロットル開度θaに基いてスロットル開度制御を実行する(ステップS51)。すなわちスロットル開度θaとEGR開度δ(=δ1+k)とをパラメータとするマップ等から最終的なスロットル開度θを読込み、設定する(ステップS51)。
一方、EGR制御部63は、EGR開度δ1とEGR開度補正量kとに基いて、(EGR開度δ)=(EGR開度δ1)+(EGR開度補正量k)とするEGR開度制御(フィードバック制御)を実行する(ステップS53)。その後、ステップS55に移行する。
ステップS63またはS55から移行したステップS55では、燃料噴射制御部62による燃料噴射制御が行われる。まず圧縮行程上死点付近で、燃料噴射弁16から所定量の燃料を噴射させる(メイン噴射)。続いて膨張行程で所定量の燃料を噴射するサブ噴射を実行させる(ステップS55)。このサブ噴射による燃焼によって排気温度が上昇するので、DPF37において堆積したPMが効率良く酸化(燃焼)する。すなわちステップS33に示す削減PM量M3が増加する。この削減PM量M3は、同期間中にエンジンから排出された新たなPM量M2よりも多くなる。
ステップS55の後、ステップS31〜S55のルーチンを繰り返すが、ここで、M3>M2なので、ステップS35において現時点のPM堆積量Mx(=M1+M2−M3)は、前回のルーチンにおける値(前回値)よりも小さくなり、次第に第2所定値以下に近づいてくる。ステップS31〜S55のルーチンを繰り返すうちに、Mx(=M1+M2−M3)≦第2所定値となった時点(ステップS35でYES)でDPF再生制御を終了する。すなわち、DPF再生フラグFに0を入力し(ステップS65)、リターンする。
以上、本発明の実施形態について説明したが、この実施形態は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、排気温度制御を行う目的として、必ずしもDPF再生処理に限定するものではなく、排気温度を意図的に上昇させたい要求全般に適用することができる。例えば、冷間始動時等に触媒の温度を迅速に上昇させる目的で上記排気温度制御を行うことも効果的である。
また、DPF37に捕集されたPM堆積量M1に関連するパラメータ値をフィルタ上下流排気差圧ΔPとし、これを検出する粒子状物質堆積量検出手段として第1,第2排気圧センサ39,40を設けるようにしたが、必ずしもこのようにする必要はない。例えば上記新たなPM排出量M2の推定と、削減PM堆積量M3の推定を常時行い、PM堆積量M1=M2−M3としてPM堆積量M1を推定するようにしても良い。このときは、PM堆積量M1の推定値自体が上記パラメータとなる。
また、図2に示すようにフィルタ上下流排気差圧ΔPとPM堆積量M1とは正の相関があるので、PM堆積量M1の代用特性としてフィルタ上下流排気差圧ΔP自体を用いても良い。
本発明の一実施形態に係るディーゼルエンジンの概略構成図である。 上記実施形態のパティキュレートフィルタの粒子状物質堆積量とフィルタ上下流排気差圧との関係を示す特性図である。 吸気スロットル開度制御における目標吸気量の設定図である。 目標EGR率の設定図であって、(a)はパティキュレートフィルタ再生制御停止中の目標EGR率、(b)はパティキュレートフィルタ再生制御実行中の目標EGR率である。 パティキュレートフィルタ再生制御を中心としたフローチャートである。 図5に示すフローチャートの一部であって、パティキュレートフィルタ再生制御のサブルーチンである。
符号の説明
1 (ディーゼル)エンジン本体
2 ECU(排気温度制御手段)
23 吸気スロットル
25 エアフローセンサ(吸気量検出手段)
36 酸化触媒
37 触媒担持DPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)
39 第1排気圧センサ(粒子状物質堆積量検出手段)
40 第2排気圧センサ(粒子状物質堆積量検出手段)
51 EGR通路(EGR手段)
52 EGR弁(EGR手段)
61 吸気量制御部(吸気スロットル開度制御手段)
63 EGR制御部(EGR弁開度制御手段)

Claims (3)

  1. 所定条件が成立すると圧縮行程上死点付近で燃料を噴射するメイン噴射に続いて膨張行程で燃料を噴射するサブ噴射を行って排気温度を上昇させる排気温度制御を行う排気温度制御手段を備えたディーゼルエンジンの制御装置であって、
    エンジンの運転状態に基いた目標吸気量になるように吸気スロットルの開度を制御する吸気スロットル開度制御手段を備え、
    上記吸気スロットル開度制御手段は、上記排気温度制御の実行中において、エンジン負荷が比較的低いときに、高いときに比べて吸気スロットル開度を低減させる吸気スロットル開度制御を実行することを特徴とするディーゼルエンジンの制御装置。
  2. 排気ガス中の粒子状物質を捕集するパティキュレートフィルタと、
    排気ガス成分の酸化反応を促すことによって上記パティキュレートフィルタを加熱する酸化触媒と、
    上記パティキュレートフィルタに捕集された粒子状物質の堆積量に関連するパラメータ値を検出する粒子状物質堆積量検出手段とを備え、
    上記排気温度制御手段は、上記パラメータ値が、上記粒子状物質堆積量が所定値以上であることを示す値となったときに上記所定条件が成立したとして上記排気温度制御を実行することを特徴とする請求項1記載のディーゼルエンジンの制御装置。
  3. 排気通路から、上記吸気スロットルよりも下流の吸気通路に、EGR弁の開度に応じた量の排気ガスを還流させるEGR手段と、
    エンジンの運転状態に基いた目標EGR率になるように上記EGR弁の開度を制御するEGR弁開度制御手段と、
    実際の吸気量を検出する吸気量検出手段とを備え、
    上記吸気スロットル開度制御手段は、上記吸気スロットル開度制御として、上記EGRの停止中には、上記目標吸気量と実際の吸気量との偏差に応じて上記吸気スロットルの開度を調節する第1吸気スロットル開度制御を実行し、上記EGRの実行中には、上記目標吸気量と上記EGR弁開度とに応じて上記吸気スロットルの開度を設定する第2吸気スロットル開度制御を実行することを特徴とする請求項1または2記載のディーゼルエンジンの制御装置。
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