JP2007321667A - 点火コイルの装着構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の点火コイルを同時に複数のスパークプラグに装着する場合において、各種のスパークプラグを使用することができると共に、点火コイルをスパークプラグに装着する際の嵌入荷重を低減させることができる点火コイルの装着構造を提供すること。
【解決手段】点火コイル1の装着構造は、複数の点火コイル1をベースブラケット6に配置してなると共に、ベースブラケット6をエンジン8に取り付けることによって、エンジン8における複数のプラグホール81内にそれぞれ螺合した複数のスパークプラグ5に、複数の点火コイル1をそれぞれ装着してなる。各点火コイル1は、コイル本体部11に、絶縁・防水用のプラグキャップ4をそれぞれ配設してなる。複数のプラグキャップ4のうちいずれかのプラグキャップ4の軸方向先端位置401と、残りのプラグキャップ4の軸方向先端位置401とが異なっている。
【選択図】図1
【解決手段】点火コイル1の装着構造は、複数の点火コイル1をベースブラケット6に配置してなると共に、ベースブラケット6をエンジン8に取り付けることによって、エンジン8における複数のプラグホール81内にそれぞれ螺合した複数のスパークプラグ5に、複数の点火コイル1をそれぞれ装着してなる。各点火コイル1は、コイル本体部11に、絶縁・防水用のプラグキャップ4をそれぞれ配設してなる。複数のプラグキャップ4のうちいずれかのプラグキャップ4の軸方向先端位置401と、残りのプラグキャップ4の軸方向先端位置401とが異なっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の点火コイルをベースブラケットを介してエンジンに取り付けた複数のスパークプラグに装着してなる点火コイルの装着構造に関する。
エンジンのプラグホール内に挿入配置して用いる点火コイルにおいては、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル本体部に対して、スパークプラグに装着するためのゴム製のプラグキャップを配設している。スパークプラグの碍子部は、プラグキャップのプラグ嵌入口に嵌入し、この碍子部の先端における導通端子部は、二次コイルの高電圧側巻線端部と導通した二次ターミナル(高電圧端子)又はコイルバネに接触させている。そして、プラグキャップにより、スパークプラグの導通端子部の周辺の絶縁・防水を行っている。
ところで、上記プラグキャップの絶縁・防水機能を発揮するためには、プラグキャップのプラグ嵌入口の内径は、スパークプラグの碍子部の外径よりも小さくし、プラグキャップにおける所定の締め代を確保する必要がある。そのため、プラグ嵌入口に碍子部を嵌入するときには、プラグキャップを径方向に拡径変形させるための大きな嵌入荷重が必要になる。
スパークプラグをプラグ嵌入口内に嵌入し易くする工夫を行った点火コイルとしては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
この特許文献1においては、スパークプラグの一部を覆うジョイント部(プラグキャップ)の内周面に、コルゲーション(環状の凹凸面)を形成し、スパークプラグの碍子部には、コルゲーションを形成していない。これにより、碍子部をジョイント部に嵌入する際に生ずる摩擦を低減させている。
この特許文献1においては、スパークプラグの一部を覆うジョイント部(プラグキャップ)の内周面に、コルゲーション(環状の凹凸面)を形成し、スパークプラグの碍子部には、コルゲーションを形成していない。これにより、碍子部をジョイント部に嵌入する際に生ずる摩擦を低減させている。
しかしながら、特許文献1の技術は、碍子部にコルゲーションを形成していないスパークプラグを使用する場合にのみ有効な手段である。
すなわち、スパークプラグとしては、より汎用性の高い、碍子部にコルゲーションを形成した構成のものがあるが、この構成のスパークプラグを特許文献1に記載の点火コイルのジョイント部に嵌入した場合、両者のコルゲーションの凹部同士が対向した場合は防水性が低下し、一方の凹部に、他方の凸部が係合した場合は、嵌入荷重が増加するという問題がある。
すなわち、スパークプラグとしては、より汎用性の高い、碍子部にコルゲーションを形成した構成のものがあるが、この構成のスパークプラグを特許文献1に記載の点火コイルのジョイント部に嵌入した場合、両者のコルゲーションの凹部同士が対向した場合は防水性が低下し、一方の凹部に、他方の凸部が係合した場合は、嵌入荷重が増加するという問題がある。
従って、少なくとも碍子部にコルゲーションを形成した構成のスパークプラグを使用した場合に、嵌入荷重を低減させるためには更なる工夫が必要とされていた。さらには、コルゲーションがある場合とない場合とのどちらの構成のスパークプラグを使用した場合にも、嵌入荷重を低減させる工夫が必要とされていた。
また、複数の点火コイルをベースブラケットに配置し、このベースブラケットをエンジンに取り付けることによって、エンジンにおける複数のプラグホール内にそれぞれ螺合した複数のスパークプラグに、上記複数の点火コイルを同時に装着するよう構成したカセット式点火コイルにおいては、気筒数分の点火コイルをスパークプラグに同時に装着する。
そのため、このカセット式点火コイルの場合には、上記嵌入荷重が気筒数に比例した分だけ大きくなり、この嵌入荷重を低減させるための工夫が必要とされていた。
そのため、このカセット式点火コイルの場合には、上記嵌入荷重が気筒数に比例した分だけ大きくなり、この嵌入荷重を低減させるための工夫が必要とされていた。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、複数の点火コイルを同時に複数のスパークプラグに装着する場合において、各種のスパークプラグを使用することができると共に、点火コイルをスパークプラグに装着する際の嵌入荷重を低減させることができる点火コイルの装着構造を提供しようとするものである。
第1の発明は、複数の点火コイルをベースブラケットに配置してなると共に、該ベースブラケットをエンジンに取り付けることによって、該エンジンにおける複数のプラグホール内にそれぞれ螺合した複数のスパークプラグに、上記複数の点火コイルをそれぞれ装着してなる構造において、
上記各点火コイルは、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル本体部の軸方向一端部に、絶縁・防水用のプラグキャップをそれぞれ配設してなり、
上記各スパークプラグの碍子部は、上記各プラグキャップのプラグ嵌入口内にそれぞれ嵌入してあり、
上記複数のプラグキャップのうちいずれかのプラグキャップの軸方向先端位置と、残りのプラグキャップの軸方向先端位置とを異ならせたことを特徴とする点火コイルの装着構造にある(請求項1)。
上記各点火コイルは、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル本体部の軸方向一端部に、絶縁・防水用のプラグキャップをそれぞれ配設してなり、
上記各スパークプラグの碍子部は、上記各プラグキャップのプラグ嵌入口内にそれぞれ嵌入してあり、
上記複数のプラグキャップのうちいずれかのプラグキャップの軸方向先端位置と、残りのプラグキャップの軸方向先端位置とを異ならせたことを特徴とする点火コイルの装着構造にある(請求項1)。
本発明の点火コイルの装着構造においては、複数のプラグキャップのうちいずれかのプラグキャップの軸方向先端位置と、残りのプラグキャップの軸方向先端位置とを異ならせている。
そして、複数の点火コイルを複数のプラグホール内にそれぞれ螺合したスパークプラグに装着する際には、複数の点火コイルをベースブラケットに配置し、このベースブラケットをエンジンに取り付ける。このとき、複数の点火コイルのうちいずれかの点火コイルのプラグキャップにおけるプラグ嵌入口は、残りの点火コイルのプラグキャップにおけるプラグ嵌入口よりも先に、スパークプラグの碍子部に接触する。
そして、複数の点火コイルを複数のプラグホール内にそれぞれ螺合したスパークプラグに装着する際には、複数の点火コイルをベースブラケットに配置し、このベースブラケットをエンジンに取り付ける。このとき、複数の点火コイルのうちいずれかの点火コイルのプラグキャップにおけるプラグ嵌入口は、残りの点火コイルのプラグキャップにおけるプラグ嵌入口よりも先に、スパークプラグの碍子部に接触する。
これにより、各プラグキャップのプラグ嵌入口への各スパークプラグの碍子部の嵌入は、上記いずれかの点火コイルのプラグキャップから先に開始され、この嵌入を開始させるタイミングを、上記いずれかの点火コイルと残りの点火コイルとの間でずらすことができる。そのため、複数の点火コイルを同時に複数のスパークプラグに装着する場合において、上記嵌入の開始時に必要な嵌入荷重を低減させることができる。
また、本発明においては、プラグ嵌入口の内周面の形状に工夫を行うのではなく、プラグキャップの軸方向先端位置に工夫を行っている。そのため、本発明の点火コイルは、碍子部にコルゲーションを形成したスパークプラグ、及び碍子部にコルゲーションを形成していないスパークプラグの両方に適用することができる。
それ故、本発明によれば、複数の点火コイルを同時に複数のスパークプラグに装着する場合において、各種のスパークプラグを使用することができると共に、点火コイルをスパークプラグに装着する際の嵌入荷重を低減させることができる点火コイルの装着構造を提供することができる。
第2の発明は、複数の点火コイルをベースブラケットに配置してなると共に、該ベースブラケットをエンジンに取り付けることによって、該エンジンにおける複数のプラグホール内にそれぞれ螺合した複数のスパークプラグに、上記複数の点火コイルをそれぞれ装着してなる構造において、
上記各点火コイルは、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル本体部の軸方向一端部に、絶縁・防水用のプラグキャップをそれぞれ配設してなり、
上記各スパークプラグの碍子部は、上記各プラグキャップのプラグ嵌入口内にそれぞれ嵌入してあり、上記各プラグキャップの軸方向先端面は、それぞれ傾斜面状に形成してあり、
該複数のプラグキャップのうちいずれかのプラグキャップの軸方向先端面の傾斜角度と、残りのプラグキャップの軸方向先端面の傾斜角度とを異ならせたことを特徴とする点火コイルの装着構造にある(請求項4)。
上記各点火コイルは、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル本体部の軸方向一端部に、絶縁・防水用のプラグキャップをそれぞれ配設してなり、
上記各スパークプラグの碍子部は、上記各プラグキャップのプラグ嵌入口内にそれぞれ嵌入してあり、上記各プラグキャップの軸方向先端面は、それぞれ傾斜面状に形成してあり、
該複数のプラグキャップのうちいずれかのプラグキャップの軸方向先端面の傾斜角度と、残りのプラグキャップの軸方向先端面の傾斜角度とを異ならせたことを特徴とする点火コイルの装着構造にある(請求項4)。
本発明の点火コイルの装着構造においては、複数のプラグキャップのうちいずれかのプラグキャップの軸方向先端面の傾斜角度と、残りのプラグキャップの軸方向先端面の傾斜角度とを異ならせている。
そして、複数の点火コイルを複数のプラグホール内にそれぞれ螺合したスパークプラグに装着する際には、複数の点火コイルをベースブラケットに配置し、このベースブラケットをエンジンに取り付ける。このとき、各プラグキャップのプラグ嵌入口へ各スパークプラグの碍子部が嵌入される。
そして、複数の点火コイルを複数のプラグホール内にそれぞれ螺合したスパークプラグに装着する際には、複数の点火コイルをベースブラケットに配置し、このベースブラケットをエンジンに取り付ける。このとき、各プラグキャップのプラグ嵌入口へ各スパークプラグの碍子部が嵌入される。
そして、この嵌入の際には、複数の点火コイルのうちいずれかの点火コイルのプラグキャップに生ずる嵌入抵抗のピーク時と、残りの点火コイルのプラグキャップに生ずる嵌入抵抗のピーク時とをずらすことができる。これにより、複数の点火コイルを同時に複数のスパークプラグに装着する場合において、上記嵌入の開始時に必要な嵌入荷重を低減させることができる。
また、本発明においても、プラグ嵌入口の内周面の形状に工夫を行うのではなく、プラグキャップの軸方向先端面の傾斜角度に工夫を行っている。そのため、本発明の点火コイルも、碍子部にコルゲーションを形成したスパークプラグ、及び碍子部にコルゲーションを形成していないスパークプラグの両方に適用することができる。
それ故、本発明によっても、複数の点火コイルを同時に複数のスパークプラグに装着する場合において、各種のスパークプラグを使用することができると共に、点火コイルをスパークプラグに装着する際の嵌入荷重を低減させることができる点火コイルの装着構造を提供することができる。
第3の発明は、複数の点火コイルをベースブラケットに配置してなると共に、該ベースブラケットをエンジンに取り付けることによって、該エンジンにおける複数のプラグホール内にそれぞれ螺合した複数のスパークプラグに、上記複数の点火コイルをそれぞれ装着してなる構造において、
上記各点火コイルは、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル本体部の軸方向一端部に、絶縁・防水用のプラグキャップをそれぞれ配設してなり、
上記各スパークプラグの碍子部は、上記各プラグキャップのプラグ嵌入口内にそれぞれ嵌入してあり、
上記複数のプラグキャップのうちいずれかのプラグキャップの軸方向先端部の形状、材質又は面粗度を、残りのプラグキャップと異ならせたことを特徴とする点火コイルの装着構造にある(請求項5)。
上記各点火コイルは、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル本体部の軸方向一端部に、絶縁・防水用のプラグキャップをそれぞれ配設してなり、
上記各スパークプラグの碍子部は、上記各プラグキャップのプラグ嵌入口内にそれぞれ嵌入してあり、
上記複数のプラグキャップのうちいずれかのプラグキャップの軸方向先端部の形状、材質又は面粗度を、残りのプラグキャップと異ならせたことを特徴とする点火コイルの装着構造にある(請求項5)。
本発明の点火コイルの装着構造においては、複数のプラグキャップのうちいずれかのプラグキャップの軸方向先端部の形状、材質又は面粗度を、残りのプラグキャップと異ならせている。
そして、複数の点火コイルを複数のプラグホール内にそれぞれ螺合したスパークプラグに装着する際には、複数の点火コイルをベースブラケットに配置し、このベースブラケットをエンジンに取り付ける。このとき、各プラグキャップのプラグ嵌入口へ各スパークプラグの碍子部が嵌入される。
そして、複数の点火コイルを複数のプラグホール内にそれぞれ螺合したスパークプラグに装着する際には、複数の点火コイルをベースブラケットに配置し、このベースブラケットをエンジンに取り付ける。このとき、各プラグキャップのプラグ嵌入口へ各スパークプラグの碍子部が嵌入される。
そして、この嵌入の際には、複数の点火コイルのうちいずれかの点火コイルのプラグキャップに生ずる嵌入抵抗のピーク時と、残りの点火コイルのプラグキャップに生ずる嵌入抵抗のピーク時とをずらすことができる。これにより、複数の点火コイルを同時に複数のスパークプラグに装着する場合において、上記嵌入の開始時に必要な嵌入荷重を低減させることができる。
また、本発明においても、プラグ嵌入口の内周面の形状に工夫を行うのではなく、プラグキャップの軸方向先端部に工夫を行っている。そのため、本発明の点火コイルも、碍子部にコルゲーションを形成したスパークプラグ、及び碍子部にコルゲーションを形成していないスパークプラグの両方に適用することができる。
それ故、本発明によっても、複数の点火コイルを同時に複数のスパークプラグに装着する場合において、各種のスパークプラグを使用することができると共に、点火コイルをスパークプラグに装着する際の嵌入荷重を低減させることができる点火コイルの装着構造を提供することができる。
第4の発明は、複数の点火コイルをベースブラケットに配置してなると共に、該ベースブラケットをエンジンに取り付けることによって、該エンジンにおける複数のプラグホール内にそれぞれ螺合した複数のスパークプラグに、上記複数の点火コイルをそれぞれ装着してなる構造において、
上記各点火コイルは、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル本体部の軸方向一端部に、絶縁・防水用のプラグキャップをそれぞれ配設してなり、
上記各スパークプラグの碍子部は、上記各プラグキャップのプラグ嵌入口内にそれぞれ嵌入してあり、
上記ベースブラケットには、上記複数の点火コイルのコネクタ頭部を覆うカバーが取り付けてあり、
該カバーと上記複数の点火コイルのコネクタ頭部との間には、当該カバーと当該各コネクタ頭部との間に反発弾性力を発生させる弾性部材がそれぞれ配置してあり、
該複数の弾性部材を、上記点火コイルの中心軸線から偏心した位置に配置したことを特徴とする点火コイルの装着構造にある(請求項6)。
上記各点火コイルは、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル本体部の軸方向一端部に、絶縁・防水用のプラグキャップをそれぞれ配設してなり、
上記各スパークプラグの碍子部は、上記各プラグキャップのプラグ嵌入口内にそれぞれ嵌入してあり、
上記ベースブラケットには、上記複数の点火コイルのコネクタ頭部を覆うカバーが取り付けてあり、
該カバーと上記複数の点火コイルのコネクタ頭部との間には、当該カバーと当該各コネクタ頭部との間に反発弾性力を発生させる弾性部材がそれぞれ配置してあり、
該複数の弾性部材を、上記点火コイルの中心軸線から偏心した位置に配置したことを特徴とする点火コイルの装着構造にある(請求項6)。
本発明の点火コイルの装着構造においては、上記カバーと上記複数の点火コイルのコネクタ頭部との間に配置した複数の弾性部材を、点火コイルの中心軸線から偏心した位置にそれぞれ配置している。
そして、複数の点火コイルを複数のプラグホール内にそれぞれ螺合したスパークプラグに装着する際には、複数の点火コイルをベースブラケットに配置し、このベースブラケットに、複数の点火コイルのコネクタ頭部を覆うカバーを取り付ける。また、このとき、カバーと複数の点火コイルのコネクタ頭部との間には、点火コイルの中心軸線から偏心した位置に、それぞれ弾性部材を配置しておく。こうして、複数の点火コイル、複数の弾性部材及びカバーをベースブラケットに組み付けた仮組体を形成する。
そして、複数の点火コイルを複数のプラグホール内にそれぞれ螺合したスパークプラグに装着する際には、複数の点火コイルをベースブラケットに配置し、このベースブラケットに、複数の点火コイルのコネクタ頭部を覆うカバーを取り付ける。また、このとき、カバーと複数の点火コイルのコネクタ頭部との間には、点火コイルの中心軸線から偏心した位置に、それぞれ弾性部材を配置しておく。こうして、複数の点火コイル、複数の弾性部材及びカバーをベースブラケットに組み付けた仮組体を形成する。
次いで、上記仮組体におけるベースブラケットをエンジンに取り付け、各プラグキャップのプラグ嵌入口へ各スパークプラグの碍子部を嵌入させる。このとき、各スパークプラグの碍子部による押圧力が、各点火コイルのプラグキャップに作用したときには、各弾性部材が点火コイルの中心軸線から偏心した位置に配置してあることにより、各点火コイルの姿勢が、各弾性部材を支点にして斜めに傾く。
これにより、各スパークプラグの碍子部は、各プラグキャップの軸方向先端面における周方向の各部のうち軸方向先端側に最も突出している部位から先に接触する。これにより、各点火コイルにおける上記嵌入は、上記軸方向先端側に最も突出している部位から先に開始され、嵌入を開始させるタイミングを、各プラグキャップのプラグ嵌入口の周方向の各部においてずらすことができる。そのため、複数の点火コイルを同時に複数のスパークプラグに装着する場合において、上記嵌入の開始時に必要な嵌入荷重を低減させることができる。
これにより、各スパークプラグの碍子部は、各プラグキャップの軸方向先端面における周方向の各部のうち軸方向先端側に最も突出している部位から先に接触する。これにより、各点火コイルにおける上記嵌入は、上記軸方向先端側に最も突出している部位から先に開始され、嵌入を開始させるタイミングを、各プラグキャップのプラグ嵌入口の周方向の各部においてずらすことができる。そのため、複数の点火コイルを同時に複数のスパークプラグに装着する場合において、上記嵌入の開始時に必要な嵌入荷重を低減させることができる。
また、本発明においても、プラグ嵌入口の内周面の形状に工夫を行っておらず、上記複数の弾性部材の配置状態に工夫を行っている。そのため、本発明の点火コイルも、碍子部にコルゲーションを形成したスパークプラグ、及び碍子部にコルゲーションを形成していないスパークプラグの両方に適用することができる。
それ故、本発明によっても、複数の点火コイルを同時に複数のスパークプラグに装着する場合において、各種のスパークプラグを使用することができると共に、点火コイルをスパークプラグに装着する際の嵌入荷重を低減させることができる点火コイルの装着構造を提供することができる。
第5の発明は、複数の点火コイルをベースブラケットに配置してなると共に、該ベースブラケットをエンジンに取り付けることによって、該エンジンにおける複数のプラグホール内にそれぞれ螺合した複数のスパークプラグに、上記複数の点火コイルをそれぞれ装着してなる構造において、
上記各点火コイルは、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル本体部の軸方向一端部に、絶縁・防水用のプラグキャップをそれぞれ配設してなり、
上記各スパークプラグの碍子部は、上記各プラグキャップのプラグ嵌入口内にそれぞれ嵌入してあり、
上記ベースブラケットには、上記複数の点火コイルのコネクタ頭部を覆うカバーが取り付けてあり、
該カバーと上記複数の点火コイルのコネクタ頭部との間には、当該カバーと当該各コネクタ頭部との間に反発弾性力を発生させる弾性部材がそれぞれ配置してあり、
該複数の弾性部材のうちいずれかの弾性部材の反発弾性力と、残りの弾性部材の反発弾性力とを異ならせたことを特徴とする点火コイルの装着構造にある(請求項7)。
上記各点火コイルは、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル本体部の軸方向一端部に、絶縁・防水用のプラグキャップをそれぞれ配設してなり、
上記各スパークプラグの碍子部は、上記各プラグキャップのプラグ嵌入口内にそれぞれ嵌入してあり、
上記ベースブラケットには、上記複数の点火コイルのコネクタ頭部を覆うカバーが取り付けてあり、
該カバーと上記複数の点火コイルのコネクタ頭部との間には、当該カバーと当該各コネクタ頭部との間に反発弾性力を発生させる弾性部材がそれぞれ配置してあり、
該複数の弾性部材のうちいずれかの弾性部材の反発弾性力と、残りの弾性部材の反発弾性力とを異ならせたことを特徴とする点火コイルの装着構造にある(請求項7)。
本発明の点火コイルの装着構造においては、上記カバーと上記複数の点火コイルのコネクタ頭部との間に配置した複数の弾性部材のうちいずれかの弾性部材の反発弾性力と、残りの弾性部材の反発弾性力とを異ならせている。
そして、複数の点火コイルを複数のプラグホール内にそれぞれ螺合したスパークプラグに装着する際には、複数の点火コイルをベースブラケットに配置し、このベースブラケットに、複数の点火コイルのコネクタ頭部を覆うカバーを取り付ける。また、このとき、カバーと複数の点火コイルのコネクタ頭部との間には、上記反発弾性力の異なる弾性部材をそれぞれ配置しておく。こうして、複数の点火コイル、複数の弾性部材及びカバーをベースブラケットに組み付けた仮組体を形成する。
そして、複数の点火コイルを複数のプラグホール内にそれぞれ螺合したスパークプラグに装着する際には、複数の点火コイルをベースブラケットに配置し、このベースブラケットに、複数の点火コイルのコネクタ頭部を覆うカバーを取り付ける。また、このとき、カバーと複数の点火コイルのコネクタ頭部との間には、上記反発弾性力の異なる弾性部材をそれぞれ配置しておく。こうして、複数の点火コイル、複数の弾性部材及びカバーをベースブラケットに組み付けた仮組体を形成する。
次いで、上記仮組体におけるベースブラケットをエンジンに取り付け、各プラグキャップのプラグ嵌入口へ各スパークプラグの碍子部を嵌入させる。このとき、各スパークプラグの碍子部による押圧力が、各点火コイルのプラグキャップに作用したときには、いずれかの弾性部材の弾性反発力と残りの弾性部材の弾性反発力とが異なることにより、いずれかの点火コイルのプラグキャップに生ずる嵌入抵抗のピーク時と、残りの点火コイルのプラグキャップに生ずる嵌入抵抗のピーク時とをずらすことができる。そのため、複数の点火コイルを同時に複数のスパークプラグに装着する場合において、上記嵌入の開始時に必要な嵌入荷重を低減させることができる。
また、本発明においても、プラグ嵌入口の内周面の形状に工夫を行っておらず、上記複数の弾性部材の反発弾性力に工夫を行っている。そのため、本発明の点火コイルも、碍子部にコルゲーションを形成したスパークプラグ、及び碍子部にコルゲーションを形成していないスパークプラグの両方に適用することができる。
それ故、本発明によっても、複数の点火コイルを同時に複数のスパークプラグに装着する場合において、各種のスパークプラグを使用することができると共に、点火コイルをスパークプラグに装着する際の嵌入荷重を低減させることができる点火コイルの装着構造を提供することができる。
第6の発明は、複数の点火コイルをベースブラケットに配置してなると共に、該ベースブラケットをエンジンに取り付けることによって、該エンジンにおける複数のプラグホール内にそれぞれ螺合した複数のスパークプラグに、上記複数の点火コイルをそれぞれ装着してなる構造において、
上記各点火コイルは、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル本体部の軸方向一端部に、絶縁・防水用のプラグキャップをそれぞれ配設してなり、
上記各スパークプラグの碍子部は、上記各プラグキャップのプラグ嵌入口内にそれぞれ嵌入してあり、
上記ベースブラケットは、上記エンジンに取り付ける前の初期状態において、上記複数の点火コイルが並ぶ方向に湾曲させてあり、
該湾曲状態のベースブラケットを上記エンジンに取り付けることによって、当該ベースブラケットに配置した上記複数の点火コイルを、上記複数のプラグホール内にそれぞれ螺合したスパークプラグに装着したことを特徴とする点火コイルの装着構造にある(請求項11)。
上記各点火コイルは、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル本体部の軸方向一端部に、絶縁・防水用のプラグキャップをそれぞれ配設してなり、
上記各スパークプラグの碍子部は、上記各プラグキャップのプラグ嵌入口内にそれぞれ嵌入してあり、
上記ベースブラケットは、上記エンジンに取り付ける前の初期状態において、上記複数の点火コイルが並ぶ方向に湾曲させてあり、
該湾曲状態のベースブラケットを上記エンジンに取り付けることによって、当該ベースブラケットに配置した上記複数の点火コイルを、上記複数のプラグホール内にそれぞれ螺合したスパークプラグに装着したことを特徴とする点火コイルの装着構造にある(請求項11)。
本発明の点火コイルの装着構造においては、上記エンジンに取り付ける前の初期状態において、複数の点火コイルが並ぶ方向に湾曲したベースブラケットを用いている。
そして、複数の点火コイルを複数のプラグホール内にそれぞれ螺合したスパークプラグに装着する際には、複数の点火コイルを上記湾曲状態のベースブラケットに配置する。このとき、ベースブラケットの湾曲によって、いずれかの点火コイルのプラグキャップにおける軸方向先端位置と、残りの点火コイルのプラグキャップにおける軸方向先端位置とが異なることになる。
そして、複数の点火コイルを複数のプラグホール内にそれぞれ螺合したスパークプラグに装着する際には、複数の点火コイルを上記湾曲状態のベースブラケットに配置する。このとき、ベースブラケットの湾曲によって、いずれかの点火コイルのプラグキャップにおける軸方向先端位置と、残りの点火コイルのプラグキャップにおける軸方向先端位置とが異なることになる。
次いで、複数の点火コイルを配置したベースブラケットをエンジンに取り付け、各プラグキャップのプラグ嵌入口へ各スパークプラグの碍子部を嵌入させる。このとき、いずれかの点火コイルのプラグキャップにおけるプラグ嵌入口は、残りの点火コイルのプラグキャップにおけるプラグ嵌入口よりも先に、スパークプラグの碍子部に接触する。
これにより、各プラグキャップのプラグ嵌入口への各スパークプラグの碍子部の嵌入は、上記いずれかの点火コイルのプラグキャップから先に開始され、この嵌入を開始させるタイミングを、上記いずれかの点火コイルと残りの点火コイルとの間でずらすことができる。そのため、複数の点火コイルを同時に複数のスパークプラグに装着する場合において、上記嵌入の開始時に必要な嵌入荷重を低減させることができる。
これにより、各プラグキャップのプラグ嵌入口への各スパークプラグの碍子部の嵌入は、上記いずれかの点火コイルのプラグキャップから先に開始され、この嵌入を開始させるタイミングを、上記いずれかの点火コイルと残りの点火コイルとの間でずらすことができる。そのため、複数の点火コイルを同時に複数のスパークプラグに装着する場合において、上記嵌入の開始時に必要な嵌入荷重を低減させることができる。
また、本発明においても、プラグ嵌入口の内周面の形状に工夫を行うのではなく、ベースブラケットの形状に工夫を行っている。そのため、本発明の点火コイルも、碍子部にコルゲーションを形成したスパークプラグ、及び碍子部にコルゲーションを形成していないスパークプラグの両方に適用することができる。
それ故、本発明によっても、複数の点火コイルを同時に複数のスパークプラグに装着する場合において、各種のスパークプラグを使用することができると共に、点火コイルをスパークプラグに装着する際の嵌入荷重を低減させることができる点火コイルの装着構造を提供することができる。
上述した第1〜第6の発明における好ましい実施の形態につき説明する。
上記第1の発明において、上記複数のプラグキャップのうちいずれかのプラグキャップの軸方向長さと、残りのプラグキャップの軸方向長さとを異ならせることにより、上記いずれかのプラグキャップの軸方向先端位置と、残りのプラグキャップの軸方向先端位置とを異ならせることができる(請求項2)。この場合には、いずれかのプラグキャップの軸方向先端位置と、残りのプラグキャップの軸方向先端位置とを容易に異ならせることができる。
上記第1の発明において、上記複数のプラグキャップのうちいずれかのプラグキャップの軸方向長さと、残りのプラグキャップの軸方向長さとを異ならせることにより、上記いずれかのプラグキャップの軸方向先端位置と、残りのプラグキャップの軸方向先端位置とを異ならせることができる(請求項2)。この場合には、いずれかのプラグキャップの軸方向先端位置と、残りのプラグキャップの軸方向先端位置とを容易に異ならせることができる。
また、上記第1の発明において、上記ベースブラケットは、その一方の表面に、上記エンジンに対面させる裏側基準面を形成してなると共に、その他方の表面に、上記各点火コイルの取付部をそれぞれ対面させる表側取付面を複数形成してなり、該複数の表側取付面のうちいずれかの表側取付面の上記裏側基準面に対する形成距離と、残りの表側取付面の上記裏側基準面に対する形成距離とを異ならせることもできる(請求項3)。この場合にも、いずれかのプラグキャップの軸方向先端位置と、残りのプラグキャップの軸方向先端位置とを容易に異ならせることができる。
また、上記第5の発明において、上記複数の弾性部材のうちいずれかの弾性部材のヤング率と、残りの弾性部材のヤング率とを異ならせることにより、上記いずれかの弾性部材の反発弾性力と、残りの弾性部材の反発弾性力とを異ならせることができる(請求項8)。この場合には、いずれかの弾性部材の反発弾性力と、残りの弾性部材の反発弾性力とを容易に異ならせることができる。
また、上記第5の発明において、上記複数の弾性部材のうちいずれかの弾性部材の圧縮断面積と、残りの弾性部材の圧縮断面積とを異ならせることにより、上記いずれかの弾性部材の反発弾性力と、残りの弾性部材の反発弾性力とを異ならせることもできる(請求項9)。この場合にも、いずれかの弾性部材の反発弾性力と、残りの弾性部材の反発弾性力とを容易に異ならせることができる。
また、上記第5の発明において、上記複数の弾性部材のうちいずれかの弾性部材の圧縮量と、残りの弾性部材の圧縮量とを異ならせることにより、上記いずれかの弾性部材の反発弾性力と、残りの弾性部材の反発弾性力とを異ならせることもできる(請求項10)。この場合にも、いずれかの弾性部材の反発弾性力と、残りの弾性部材の反発弾性力とを容易に異ならせることができる。
また、上記第1〜第6の発明において、上記ベースブラケットには、上記点火コイルを横に4つ並んだ状態で配置することができる(請求項12)。この場合には、直列4気筒のエンジンにおいて、複数の点火コイルを同時に複数のスパークプラグに装着する際の嵌入荷重を低減させることができる。
以下に、本発明の点火コイルの装着構造にかかる実施例につき、図面と共に説明する。
(実施例1)
本例の点火コイル1の装着構造は、図1、図2に示すごとく、複数の点火コイル1をベースブラケット6に配置してなると共に、ベースブラケット6をエンジン8に取り付けることによって、エンジン8における複数のプラグホール81内にそれぞれ螺合した複数のスパークプラグ5に、複数の点火コイル1をそれぞれ装着してなる(カセット式点火コイルの装着構造を構成している。)。
(実施例1)
本例の点火コイル1の装着構造は、図1、図2に示すごとく、複数の点火コイル1をベースブラケット6に配置してなると共に、ベースブラケット6をエンジン8に取り付けることによって、エンジン8における複数のプラグホール81内にそれぞれ螺合した複数のスパークプラグ5に、複数の点火コイル1をそれぞれ装着してなる(カセット式点火コイルの装着構造を構成している。)。
図3、図4に示すごとく、上記各点火コイル1は、一次コイル21及び二次コイル22を備えたコイル本体部11の軸方向一端部111に、絶縁・防水用のゴム製プラグキャップ4をそれぞれ配設してなる。また、上記各スパークプラグ5の碍子部51は、各プラグキャップ4のプラグ嵌入口41内にそれぞれ嵌入してある。
そして、図1、図2に示すごとく、本例の点火コイル1の装着構造においては、複数のプラグキャップ4のうちいずれかのプラグキャップ4の軸方向先端位置401と、残りのプラグキャップ4の軸方向先端位置401とを異ならせている。
そして、図1、図2に示すごとく、本例の点火コイル1の装着構造においては、複数のプラグキャップ4のうちいずれかのプラグキャップ4の軸方向先端位置401と、残りのプラグキャップ4の軸方向先端位置401とを異ならせている。
以下に、本例の点火コイル1の装着構造につき、図1〜図7と共に詳説する。
図1、図4に示すごとく、本例の点火コイル1は、一次コイル21及び二次コイル22を備えたコイル本体部11を、エンジン(シリンダヘッドカバー)8におけるプラグホール81内に挿入配置して用いるスティックタイプのものである。
また、図3に示すごとく、一次コイル21は、円筒状樹脂からなる一次スプール211の外周面に、絶縁被覆した一次電線を複数回巻回してなり、二次コイル22は、円筒状樹脂からなる二次スプール221の外周面に、絶縁被覆した二次電線を一次電線よりも多い巻回数で巻回してなる。また、二次コイル22は、一次コイル21の内周側に配置してあり、二次コイル22の内周側には、磁性体からなる中心コア23が配置してある。また、一次コイル21は、円筒状樹脂からなるコイルケース31内に配置してあり、コイルケース31の外周側には、外周コア24が配置してある。また、一次スプール211及び二次スプール221は、熱可塑性樹脂からなる。
図1、図4に示すごとく、本例の点火コイル1は、一次コイル21及び二次コイル22を備えたコイル本体部11を、エンジン(シリンダヘッドカバー)8におけるプラグホール81内に挿入配置して用いるスティックタイプのものである。
また、図3に示すごとく、一次コイル21は、円筒状樹脂からなる一次スプール211の外周面に、絶縁被覆した一次電線を複数回巻回してなり、二次コイル22は、円筒状樹脂からなる二次スプール221の外周面に、絶縁被覆した二次電線を一次電線よりも多い巻回数で巻回してなる。また、二次コイル22は、一次コイル21の内周側に配置してあり、二次コイル22の内周側には、磁性体からなる中心コア23が配置してある。また、一次コイル21は、円筒状樹脂からなるコイルケース31内に配置してあり、コイルケース31の外周側には、外周コア24が配置してある。また、一次スプール211及び二次スプール221は、熱可塑性樹脂からなる。
また、中心コア23は、絶縁被膜を備えた平板状の電磁鋼板(本例では珪素鋼板)を点火コイル1の軸方向Lに直交する横断面方向に向けて複数積層してなる。また、外周コア24は、軸方向Lにスリット(間隙)を形成してなる円筒状の電磁鋼板(本例では珪素鋼板)を、径方向に接着剤を介して複数積層してなる。そして、中心コア23及び外周コア24により、一次コイル21に電流を流して発生させる磁束を通過させる磁気経路を形成することができる。
また、中心コア23の外周には、応力緩和用のテープ231が巻き付けてある。
また、中心コア23の外周には、応力緩和用のテープ231が巻き付けてある。
図3に示すごとく、上記コイル本体部11の軸方向他端部112には、上記コイルケース31に係合するイグナイタケース32が配設してある。このイグナイタケース32には、一次コイル21に電力を供給するイグナイタ33が配設してある。
また、イグナイタケース32には、径方向の外方に向けて、イグナイタ33における導電ピンと導通させる導電ピン341をインサート成形してなるコネクタ部34が形成してある。また、コイルケース31の軸方向他端部には、径方向の外方に向けて、当該点火コイル1をエンジン8に取り付けるためのフランジ部35が形成してある。
また、イグナイタ33は、ECU(エンジン制御ユニット)からの信号によって動作するスイッチング素子等を用いた電力制御回路、及びイオン電流の検出を行うイオン電流検出回路等を備えている。
また、イグナイタケース32には、径方向の外方に向けて、イグナイタ33における導電ピンと導通させる導電ピン341をインサート成形してなるコネクタ部34が形成してある。また、コイルケース31の軸方向他端部には、径方向の外方に向けて、当該点火コイル1をエンジン8に取り付けるためのフランジ部35が形成してある。
また、イグナイタ33は、ECU(エンジン制御ユニット)からの信号によって動作するスイッチング素子等を用いた電力制御回路、及びイオン電流の検出を行うイオン電流検出回路等を備えている。
同図に示すごとく、本例のコイルケース31の軸方向一端部には、プラグキャップ4を取り付けるためのプラグベース部311が連結してある。このプラグベース部311には、プラグキャップ4における環状凹部45内に嵌入する環状突出部312が形成してある。
また、二次スプール221の軸方向一端部に形成した延長部222とプラグベース部311との間には、二次コイル22の高電圧巻線端部に導通する二次ターミナル(高電圧端子)36が挟持してあり、プラグベース部311の内周側には、二次ターミナル36に導通するスプリング37が配設してある。
また、図4に示すごとく、スパークプラグ5は、その導通端子部52をスプリング37に接触させた状態で、プラグキャップ4のプラグ嵌入口41内に嵌入配置される。
また、二次スプール221の軸方向一端部に形成した延長部222とプラグベース部311との間には、二次コイル22の高電圧巻線端部に導通する二次ターミナル(高電圧端子)36が挟持してあり、プラグベース部311の内周側には、二次ターミナル36に導通するスプリング37が配設してある。
また、図4に示すごとく、スパークプラグ5は、その導通端子部52をスプリング37に接触させた状態で、プラグキャップ4のプラグ嵌入口41内に嵌入配置される。
また、図3に示すごとく、コイルケース31及びイグナイタケース32によって囲まれた点火コイル1における隙間には、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂15が充填してある。この熱硬化性樹脂15は、ケース3内、すなわち中心コア23の外周におけるテープ231と二次スプール221との間、二次コイル22を構成する二次巻線の隙間、二次コイル22と一次スプール211との間、一次コイル21を構成する一次巻線の隙間、一次コイル21と外周コア24との間、外周コア24とケース3との間の各間隙に充填されている。
上記点火コイル1において、ECUからパルス状のスパーク発生信号がイグナイタ33に送信されると、イグナイタ33における電力制御回路が動作し、一次コイル21に電流が流れて、中心コア23及び外周コア24を通過する磁界が形成される。そして、一次コイル21に流れる電流を遮断したときには、上記磁界の形成方向とは反対方向に向けて、中心コア23及び外周コア24を通過する誘導磁界が形成される。この誘導磁界の形成により、二次コイル22に誘導起電力(逆起電力)が発生し、点火コイル1に装着したスパークプラグ5からスパークを発生させることができる。
図4には、本例の点火コイル1に使用するスパークプラグ5の一例を示す。このスパークプラグ5は、複数の環状突起511を軸方向Lに並列形成してなる(コルゲーションを形成してなる)碍子部51と、この碍子部51の軸方向他端部に形成した導通端子部52と、碍子部51から軸方向一端側に向けて延長形成し、エンジン8に螺合するねじ部53と、このねじ部53の軸方向一端部に形成した一対の電極部54とを有している。
なお、図5に示すように、スパークプラグ5としては、碍子部51に環状突起511のないもの(コルゲーションのないもの)を使用することもできる。
なお、図5に示すように、スパークプラグ5としては、碍子部51に環状突起511のないもの(コルゲーションのないもの)を使用することもできる。
図1、図2に示すごとく、本例のベースブラケット6は、複数の点火コイル1が並ぶ方向に長い長尺状のプレートである。ベースブラケット6には、その長尺方向に向けて、複数の点火コイル1を横に並べて挿入配置するための複数の挿入口60が並べて形成してなる。
本例のエンジン8は、直列4気筒のエンジン8であり、ベースブラケット6には、4つの点火コイル1が横に並んだ状態で配置される。また、エンジン8には、4つのプラグホール81が横に並んだ状態で形成してあり、図4に示すごとく、各プラグホール81の底部には、スパークプラグ5がそのねじ部53によって螺合してある。また、各スパークプラグ5の一対の電極部54は、エンジン8の燃焼室82内に突出載置されている。
本例のエンジン8は、直列4気筒のエンジン8であり、ベースブラケット6には、4つの点火コイル1が横に並んだ状態で配置される。また、エンジン8には、4つのプラグホール81が横に並んだ状態で形成してあり、図4に示すごとく、各プラグホール81の底部には、スパークプラグ5がそのねじ部53によって螺合してある。また、各スパークプラグ5の一対の電極部54は、エンジン8の燃焼室82内に突出載置されている。
本例においては、図2に示すごとく、4つのプラグキャップ4のうち外側2つのプラグキャップ4Aの軸方向長さL1と、内側2つのプラグキャップ4Bの軸方向長さL2とを異ならせることにより、外側2つのプラグキャップ4Aの軸方向先端位置401と、内側2つのプラグキャップ4Bの軸方向先端位置401とを異ならせている。本例では、外側2つのプラグキャップ4Aの軸方向長さL1を、内側2つのプラグキャップ4Bの軸方向長さL2よりも長くしている。
また、外側2つのプラグキャップ4Aの軸方向先端位置401と、内側2つのプラグキャップ4Bの軸方向先端位置401とは、1mm以上異なっていることが好ましく、さらに2mm以上異なっていることが好ましい。また、プラグキャップ4の長さを考慮すると、外側2つのプラグキャップ4Aの軸方向先端位置401と、内側2つのプラグキャップ4Bの軸方向先端位置401との差は、5mm以内であることが好ましい。
また、外側2つのプラグキャップ4Aの軸方向先端位置401と、内側2つのプラグキャップ4Bの軸方向先端位置401とは、1mm以上異なっていることが好ましく、さらに2mm以上異なっていることが好ましい。また、プラグキャップ4の長さを考慮すると、外側2つのプラグキャップ4Aの軸方向先端位置401と、内側2つのプラグキャップ4Bの軸方向先端位置401との差は、5mm以内であることが好ましい。
本例において、図2に示すごとく、4つの点火コイル1を4つのプラグホール81内にそれぞれ螺合したスパークプラグ5に装着する際には、4つの点火コイル1をベースブラケット6にコイル用ビスによって取り付け、このベースブラケット6をエンジン8に取り付ける。このとき、内側2つの点火コイル1Bのプラグキャップ4Bにおけるプラグ嵌入口41は、外側2つの点火コイル1Aのプラグキャップ4Aにおけるプラグ嵌入口41よりも先に、スパークプラグ5の碍子部51に接触する。
これにより、各プラグキャップ4のプラグ嵌入口41への各スパークプラグ5の碍子部51の嵌入は、内側2つの点火コイル1Bのプラグキャップ4Bから先に開始され、この嵌入を開始させるタイミングを、内側2つの点火コイル1Bと外側2つの点火コイル1Aとの間でずらすことができる。そのため、4つの点火コイル1を同時に4つのスパークプラグ5に装着する場合において、4つの点火コイル1における嵌入荷重のピーク時をずらすことができ、上記嵌入の開始時に必要な嵌入荷重を低減させることができる。
また、本例においては、プラグ嵌入口41の内周面の形状に工夫を行うのではなく、プラグキャップ4の軸方向先端位置401に工夫を行っている。そのため、本例の点火コイル1は、碍子部51にコルゲーションを形成したスパークプラグ5、及び碍子部51にコルゲーションを形成していないスパークプラグ5の両方に適用することができる。
それ故、本例の点火コイル1の装着構造によれば、複数の点火コイル1を同時に複数のスパークプラグ5に装着する場合において、各種のスパークプラグ5を使用することができると共に、点火コイル1をスパークプラグ5に装着する際の嵌入荷重を低減させることができる。
なお、各プラグキャップ4の軸方向長さは、任意に異ならせることができる。例えば、上記以外にも、図6に示すごとく、外側2つのプラグキャップ4Aの軸方向長さL1を、内側2つのプラグキャップ4Bの軸方向長さL2よりも短くすることができる。
また、上記プラグキャップ4の軸方向長さを異ならせる以外にも、例えば、以下のように、ベースブラケット6の形状に工夫を行って、いずれかのプラグキャップ4の軸方向先端位置401と、残りのプラグキャップ4の軸方向先端位置401とを異ならせることができる。
また、上記プラグキャップ4の軸方向長さを異ならせる以外にも、例えば、以下のように、ベースブラケット6の形状に工夫を行って、いずれかのプラグキャップ4の軸方向先端位置401と、残りのプラグキャップ4の軸方向先端位置401とを異ならせることができる。
すなわち、図7に示すごとく、ベースブラケット6には、その一方の表面に、エンジン8に対面させる裏側基準面61を形成し、その他方の表面に、各点火コイル1の取付部(フランジ部35)をそれぞれ対面させる表側取付面62を4つ形成する。そして、4つの表側取付面62のうちいずれかの表側取付面62の裏側基準面61に対する形成距離と、残りの表側取付面62の裏側基準面61に対する形成距離とを異ならせる。
これにより、各表側取付面62にフランジ部35を対面させて、ベースブラケット6に4つの点火コイル1を配置したときに、いずれかのプラグキャップ4の軸方向先端位置401と、残りのプラグキャップ4の軸方向先端位置401とを異ならせることができる。
これにより、各表側取付面62にフランジ部35を対面させて、ベースブラケット6に4つの点火コイル1を配置したときに、いずれかのプラグキャップ4の軸方向先端位置401と、残りのプラグキャップ4の軸方向先端位置401とを異ならせることができる。
同図においては、ベースブラケット6における一方側の最端における第1表側取付面62Aの形成距離H1に対して、この第1表側取付面62Aに隣接する第2表側取付面62Bの形成距離H2を短くし、この第2表側取付面62Bに隣接する第3表側取付面62Cの形成距離H3をさらに短くし、この第3表側取付面62Cに隣接する第4表側取付面62Dの形成距離H4をさらに短くしている。
この場合には、各プラグキャップ4のプラグ嵌入口41への各スパークプラグ5の碍子部51の嵌入は、第4表側取付面62Dに取り付けた第4点火コイル1Dのプラグキャップ4から先に、第3点火コイル1C、第2点火コイル1B、第1点火コイル1Aと順次開始され、この嵌入を開始させるタイミングを、各点火コイル1においてずらすことができる。この場合にも、上記と同様の作用効果を得ることができる。
この場合には、各プラグキャップ4のプラグ嵌入口41への各スパークプラグ5の碍子部51の嵌入は、第4表側取付面62Dに取り付けた第4点火コイル1Dのプラグキャップ4から先に、第3点火コイル1C、第2点火コイル1B、第1点火コイル1Aと順次開始され、この嵌入を開始させるタイミングを、各点火コイル1においてずらすことができる。この場合にも、上記と同様の作用効果を得ることができる。
また、図示は省略するが、複数のプラグホール81のうちいずれかのプラグホール81に螺合したスパークプラグ5の碍子部51の全長と、残りのプラグホール81に螺合したスパークプラグ5の碍子部51の全長とを異ならせることもできる。
また、複数のプラグホール81のうちいずれかのプラグホール81の底部におけるスパークプラグ5の螺合部位の高さと、残りのプラグホール81の底部におけるスパークプラグ5の螺合部位の高さとを異ならせることもできる。
また、複数の点火コイル1のうちいずれかの点火コイル1のコイル本体部11の全長と、残りの点火コイル1のコイル本体部11の全長とを異ならせることもできる。
また、複数のプラグホール81のうちいずれかのプラグホール81の底部におけるスパークプラグ5の螺合部位の高さと、残りのプラグホール81の底部におけるスパークプラグ5の螺合部位の高さとを異ならせることもできる。
また、複数の点火コイル1のうちいずれかの点火コイル1のコイル本体部11の全長と、残りの点火コイル1のコイル本体部11の全長とを異ならせることもできる。
(実施例2)
本例は、図8、図9に示すごとく、上記複数の点火コイル1のプラグキャップ4の軸方向先端面421を、それぞれ傾斜面状に形成し、複数のプラグキャップ4のうちいずれかのプラグキャップ4の軸方向先端面421の傾斜角度θと、残りのプラグキャップ4の軸方向先端面421の傾斜角度θとを異ならせた例である。
そして、本例においては、4つのプラグキャップ4のうち外側2つのプラグキャップ4Aの軸方向先端面421の傾斜角度θ1と、内側2つのプラグキャップ4Bの軸方向先端面421の傾斜角度θ2とを異ならせている。
本例は、図8、図9に示すごとく、上記複数の点火コイル1のプラグキャップ4の軸方向先端面421を、それぞれ傾斜面状に形成し、複数のプラグキャップ4のうちいずれかのプラグキャップ4の軸方向先端面421の傾斜角度θと、残りのプラグキャップ4の軸方向先端面421の傾斜角度θとを異ならせた例である。
そして、本例においては、4つのプラグキャップ4のうち外側2つのプラグキャップ4Aの軸方向先端面421の傾斜角度θ1と、内側2つのプラグキャップ4Bの軸方向先端面421の傾斜角度θ2とを異ならせている。
また、本例においては、外側2つのプラグキャップ4Aの軸方向先端面421の傾斜角度θ1は、プラグキャップ4の中心軸線に直交する面に対して45°とし、内側2つのプラグキャップ4Bの軸方向先端面421の傾斜角度θ2は、プラグキャップ4の中心軸線に直交する面に対して30°とした。
なお、軸方向先端面421の傾斜角度θは、プラグキャップ4の中心軸線に直交する面に対して、2〜30°の傾斜角度することができる。
また、本例の各プラグキャップ4は、その軸方向先端面421の全体を一方向に傾斜させた傾斜面状に形成してある。そして、その軸方向先端面421の軸方向位置は、周方向Cの各部において連続的に(緩やかに)変化している。
なお、軸方向先端面421の傾斜角度θは、プラグキャップ4の中心軸線に直交する面に対して、2〜30°の傾斜角度することができる。
また、本例の各プラグキャップ4は、その軸方向先端面421の全体を一方向に傾斜させた傾斜面状に形成してある。そして、その軸方向先端面421の軸方向位置は、周方向Cの各部において連続的に(緩やかに)変化している。
本例において、4つの点火コイル1を4つのプラグホール81内にそれぞれ螺合したスパークプラグ5に装着する際には、複数の点火コイル1をコイル用ビスによってベースブラケット6に取り付け、このベースブラケット6をエンジン8に取り付ける。このとき、各プラグキャップ4のプラグ嵌入口41へ各スパークプラグ5の碍子部51が嵌入される。
そして、本例においては、外側2つの点火コイル1Aのプラグキャップ4Aに生ずる嵌入抵抗のピーク時と、内側2つの点火コイル1Bのプラグキャップ4Bに生ずる嵌入抵抗のピーク時とをずらすことができる。すなわち、本例においては、内側2つの点火コイル1Bのプラグキャップ4Bに生ずる嵌入抵抗のピーク時に対して、外側2つの点火コイル1Aのプラグキャップ4Aに生ずる嵌入抵抗のピーク時を遅らせることができる。これにより、4つの点火コイル1を同時に4つのスパークプラグ5に装着する場合において、上記嵌入の開始時に必要な嵌入荷重を低減させることができる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例3)
本例は、上記実施例1、2に示した点火コイル1のプラグキャップ4における軸方向先端部42の形状に種々の工夫を行った例を示す。
なお、以下の図10〜図19は、プラグキャップ4の軸方向先端部42の断面を斜視した状態を示す説明図であり、図示しない残りの部分の形状は、図示した部分の形状と対称である。
本例は、上記実施例1、2に示した点火コイル1のプラグキャップ4における軸方向先端部42の形状に種々の工夫を行った例を示す。
なお、以下の図10〜図19は、プラグキャップ4の軸方向先端部42の断面を斜視した状態を示す説明図であり、図示しない残りの部分の形状は、図示した部分の形状と対称である。
まず、プラグキャップ4の軸方向先端面421の形成状態の工夫として考えられる具体例を挙げる。この場合は、上記実施例1、2に示した点火コイル1のプラグキャップ4に適用することができる。
すなわち、例えば、図10に示すごとく、プラグキャップ4の軸方向先端面421は、周方向Cに繰り返し形成した複数の傾斜面421Bによって形成することもできる。この場合には、4つの点火コイル1のうちいずれかの点火コイル1のプラグキャップ4における傾斜面421Bの傾斜角度と、残りの点火コイル1のプラグキャップ4における傾斜面421Bの傾斜角度とを異ならせることができる。
すなわち、例えば、図10に示すごとく、プラグキャップ4の軸方向先端面421は、周方向Cに繰り返し形成した複数の傾斜面421Bによって形成することもできる。この場合には、4つの点火コイル1のうちいずれかの点火コイル1のプラグキャップ4における傾斜面421Bの傾斜角度と、残りの点火コイル1のプラグキャップ4における傾斜面421Bの傾斜角度とを異ならせることができる。
また、図11に示すごとく、プラグキャップ4の軸方向先端面421は、周方向Cの一部において、軸方向Lに突出する突出部421Cによって段差面状に形成することもできる。この場合には、4つの点火コイル1のうちいずれかの点火コイル1のプラグキャップ4において、突出部421C同士の間の凹溝部分421Dの陥没量を、残りの点火コイル1のプラグキャップ4と異ならせることができる。
また、上記突出部421Cは、図12に示すごとく、軸方向先端部42の一般部420の厚みt0よりも小さな厚みt1に形成することもできる。
また、上記突出部421Cは、図12に示すごとく、軸方向先端部42の一般部420の厚みt0よりも小さな厚みt1に形成することもできる。
次に、プラグキャップ4のプラグ嵌入口41の内周角部43の軸方向位置を、周方向Cの各部において変化させた具体例を挙げる。この場合は、特に上記実施例1に示した点火コイル1のプラグキャップ4に適用することができる。
すなわち、例えば、図13に示すごとく、本例のプラグ嵌入口41の内周角部43は、この内周角部43の一部を切り欠いて傾斜状に形成することができる。この場合において、内周角部43の傾斜面430は、この内周角部43をプラグキャップ4の軸方向Lから見て楕円状に切り欠くことによって、互いに対向するよう一対に形成することができる。
この場合には、4つの点火コイル1のうちいずれかの点火コイル1のプラグキャップ4において、傾斜面420の形成深さ(傾斜角度)を、残りの点火コイル1のプラグキャップ4と異ならせることができる。
すなわち、例えば、図13に示すごとく、本例のプラグ嵌入口41の内周角部43は、この内周角部43の一部を切り欠いて傾斜状に形成することができる。この場合において、内周角部43の傾斜面430は、この内周角部43をプラグキャップ4の軸方向Lから見て楕円状に切り欠くことによって、互いに対向するよう一対に形成することができる。
この場合には、4つの点火コイル1のうちいずれかの点火コイル1のプラグキャップ4において、傾斜面420の形成深さ(傾斜角度)を、残りの点火コイル1のプラグキャップ4と異ならせることができる。
また、図14に示すごとく、プラグ嵌入口41の内周角部43の傾斜面430は、この内周角部43をプラグキャップ4の軸方向Lから見て菱形状に切り欠くことによって、4箇所に形成することもできる。
また、図15に示すごとく、プラグ嵌入口41の内周角部43の軸方向位置は、プラグ嵌入口41の周方向Cの一部に、開口先端側から内周溝431を形成して、周方向Cの一部において変化させることもできる。この場合には、4つの点火コイル1のうちいずれかの点火コイル1のプラグキャップ4において、内周溝431の形成深さを、残りの点火コイル1のプラグキャップ4と異ならせることができる。
また、図15に示すごとく、プラグ嵌入口41の内周角部43の軸方向位置は、プラグ嵌入口41の周方向Cの一部に、開口先端側から内周溝431を形成して、周方向Cの一部において変化させることもできる。この場合には、4つの点火コイル1のうちいずれかの点火コイル1のプラグキャップ4において、内周溝431の形成深さを、残りの点火コイル1のプラグキャップ4と異ならせることができる。
次に、プラグキャップ4の軸方向先端部42の径方向Rの厚みtを、周方向Cの各部において変化させた具体例を挙げる。この場合は、特に上記実施例1に示した点火コイル1のプラグキャップ4に適用することができる。
すなわち、例えば、図16に示すごとく、プラグキャップ4の軸方向先端部42の外周面を、プラグキャップ4の軸方向Lから見て楕円状に形成することができる。この場合において、軸方向先端部42の径方向Rの厚みtは、楕円状の外周面における長径部422と短径部423との差によって変化させることができる。この場合には、4つの点火コイル1のうちいずれかの点火コイル1のプラグキャップ4において、軸方向先端部42の径方向Rの平均厚みを、残りの点火コイル1のプラグキャップ4と異ならせることができる。
すなわち、例えば、図16に示すごとく、プラグキャップ4の軸方向先端部42の外周面を、プラグキャップ4の軸方向Lから見て楕円状に形成することができる。この場合において、軸方向先端部42の径方向Rの厚みtは、楕円状の外周面における長径部422と短径部423との差によって変化させることができる。この場合には、4つの点火コイル1のうちいずれかの点火コイル1のプラグキャップ4において、軸方向先端部42の径方向Rの平均厚みを、残りの点火コイル1のプラグキャップ4と異ならせることができる。
また、図17に示すごとく、プラグキャップ4の軸方向先端部42の一般部420の径方向Rの厚みtよりも軸方向先端部42の径方向Rの厚みtを小さくして薄肉部424を形成し、この薄肉部424を、プラグキャップ4の軸方向Lから見て楕円状に形成することもできる。この場合には、4つの点火コイル1のうちいずれかの点火コイル1のプラグキャップ4において、薄肉部424の形成長さ、厚み等を、残りの点火コイル1のプラグキャップ4と異ならせることができる。
また、図18に示すごとく、プラグキャップ4の軸方向先端部42は、その外周面の周方向Cの一部を切り欠くことによって、径方向Rの厚みtが大きい周方向Cの部位425と、径方向Rの厚みtが小さい周方向Cの部位426とに形成することもできる。この場合には、4つの点火コイル1のうちいずれかの点火コイル1のプラグキャップ4において、径方向Rの厚みtが大きい周方向Cの部位425の形成長さ(全周における割合)を、残りの点火コイル1のプラグキャップ4と異ならせることができる。
さらに、図19に示すごとく、プラグキャップ4の軸方向先端部42の径方向Rの厚みtは、軸方向先端面421からプラグ嵌入口41に形成したザグリ部411によって、周方向Cの各部において変化させることもできる。このザグリ部411は、プラグキャップ4の軸方向Lから見て菱形状(角穴状)に形成することができる。この場合には、4つの点火コイル1のうちいずれかの点火コイル1のプラグキャップ4において、ザグリ部411の形成深さを、残りの点火コイル1のプラグキャップ4と異ならせることができる。
また、図示は省略するが、4つの点火コイル1のうちいずれかの点火コイル1のプラグキャップ4における軸方向先端部42の外径と、残りの点火コイル1のプラグキャップ4における軸方向先端部42の外径とを異ならせることもできる。
また、4つの点火コイル1のうちいずれかの点火コイル1のプラグキャップ4の材質と、残りの点火コイル1のプラグキャップ4の材質とを異ならせることもできる。
また、4つの点火コイル1のうちいずれかの点火コイル1のプラグキャップ4におけるプラグ嵌入口41の面粗度と、残りの点火コイル1のプラグキャップ4におけるプラグ嵌入口41の面粗度とを異ならせることもできる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1、2と同様であり、上記実施例1、2と同様の作用効果を得ることができる。
また、4つの点火コイル1のうちいずれかの点火コイル1のプラグキャップ4の材質と、残りの点火コイル1のプラグキャップ4の材質とを異ならせることもできる。
また、4つの点火コイル1のうちいずれかの点火コイル1のプラグキャップ4におけるプラグ嵌入口41の面粗度と、残りの点火コイル1のプラグキャップ4におけるプラグ嵌入口41の面粗度とを異ならせることもできる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1、2と同様であり、上記実施例1、2と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例4)
本例は、図20、図21に示すごとく、上記ベースブラケット6に複数の点火コイル1のコネクタ頭部12を覆うカバー65を取り付け、カバー65と複数の点火コイル1のコネクタ頭部12との間に配置した複数の弾性部材7を、点火コイル1の中心軸線Xから偏心した位置にそれぞれ配置した例である。
各弾性部材7は、反発弾性力を発生させるゴム、ゴム又は樹脂の発泡体等によって形成してある。
本例は、図20、図21に示すごとく、上記ベースブラケット6に複数の点火コイル1のコネクタ頭部12を覆うカバー65を取り付け、カバー65と複数の点火コイル1のコネクタ頭部12との間に配置した複数の弾性部材7を、点火コイル1の中心軸線Xから偏心した位置にそれぞれ配置した例である。
各弾性部材7は、反発弾性力を発生させるゴム、ゴム又は樹脂の発泡体等によって形成してある。
本例において、4つの点火コイル1を4つのプラグホール81内にそれぞれ螺合したスパークプラグ5に装着する際には、4つの点火コイル1をベースブラケット6に配置し、このベースブラケット6に、4つの点火コイル1のコネクタ頭部12を覆うカバー65を取り付ける。また、このとき、カバー65と4つの点火コイル1のコネクタ頭部12との間には、点火コイル1の中心軸線Xから偏心した位置に、それぞれ弾性部材7を配置しておく。
また、このとき、点火コイル1は、ベースブラケット6に配置した状態において、コイル用ビスによってベースブラケット6に固定しない状態にしておき、プラグキャップ4にスパークプラグ5から押圧力が加わったときには、弾性部材7を弾性変形させて点火コイル1の姿勢が変えられる状態にしておく。
こうして、4つの点火コイル1、4つの弾性部材7及びカバー65をベースブラケット6に組み付けた仮組体10を形成する。
こうして、4つの点火コイル1、4つの弾性部材7及びカバー65をベースブラケット6に組み付けた仮組体10を形成する。
次いで、図21に示すごとく、上記仮組体10におけるベースブラケット6をエンジン8に取り付け、各プラグキャップ4のプラグ嵌入口41へ各スパークプラグ5の碍子部51を嵌入させる。このとき、各スパークプラグ5の碍子部51による押圧力が、各点火コイル1のプラグキャップ4に作用したときには、各弾性部材7が点火コイル1の中心軸線Xから偏心した位置に配置してあることにより、各点火コイル1の姿勢が、各弾性部材7を支点にして斜めに傾く。
そして、各スパークプラグ5の碍子部51は、各プラグキャップ4の軸方向先端面421における周方向の各部のうち軸方向先端側に最も突出している部位から先に接触する。これにより、各点火コイル1における上記嵌入は、上記軸方向先端側に最も突出している部位から先に開始され、嵌入を開始させるタイミングを、各プラグキャップ4のプラグ嵌入口41の周方向の各部においてずらすことができる。そのため、4つの点火コイル1を同時に4つのスパークプラグ5に装着する場合において、上記嵌入の開始時に必要な嵌入荷重を低減させることができる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1〜3と同様であり、上記実施例1〜3と同様の作用効果を得ることができる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1〜3と同様であり、上記実施例1〜3と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例5)
本例は、図22に示すごとく、上記実施例4に示した4つの弾性部材7のうちいずれかの弾性部材7の反発弾性力と、残りの弾性部材7の反発弾性力とを異ならせた例である。
本例においては、4つの弾性部材7のうちいずれかの弾性部材7のヤング率と、残りの弾性部材7のヤング率とを異ならせている。すなわち、本例においては、外側2つの弾性部材7Aのヤング率を、内側2つの弾性部材7Bのヤング率よりも小さくしている。
そして、4つの点火コイル1を4つのプラグホール81内にそれぞれ螺合したスパークプラグ5に装着する際には、上記実施例4と同様に、4つの点火コイル1、4つの弾性部材7及びカバー65をベースブラケット6に組み付けた仮組体10を形成する。
本例は、図22に示すごとく、上記実施例4に示した4つの弾性部材7のうちいずれかの弾性部材7の反発弾性力と、残りの弾性部材7の反発弾性力とを異ならせた例である。
本例においては、4つの弾性部材7のうちいずれかの弾性部材7のヤング率と、残りの弾性部材7のヤング率とを異ならせている。すなわち、本例においては、外側2つの弾性部材7Aのヤング率を、内側2つの弾性部材7Bのヤング率よりも小さくしている。
そして、4つの点火コイル1を4つのプラグホール81内にそれぞれ螺合したスパークプラグ5に装着する際には、上記実施例4と同様に、4つの点火コイル1、4つの弾性部材7及びカバー65をベースブラケット6に組み付けた仮組体10を形成する。
次いで、上記仮組体10におけるベースブラケット6をエンジン8に取り付け、各プラグキャップ4のプラグ嵌入口41へ各スパークプラグ5の碍子部51を嵌入させる。このとき、各スパークプラグ5の碍子部51による押圧力が、各点火コイル1のプラグキャップ4のプラグ嵌入口41に作用したときには、ヤング率が小さい弾性部材7Aを配置した外側2つの点火コイル1Aのプラグキャップ4Aに生ずる嵌入抵抗のピーク時を、ヤング率が大きい弾性部材7を配置した内側2つの点火コイル1Bのプラグキャップ4Bに生ずる嵌入抵抗のピーク時よりも遅らせることができる。
これにより、4つの点火コイル1を同時に4つのスパークプラグ5に装着する場合において、上記嵌入の開始時に必要な嵌入荷重を低減させることができる。
これにより、4つの点火コイル1を同時に4つのスパークプラグ5に装着する場合において、上記嵌入の開始時に必要な嵌入荷重を低減させることができる。
また、本例においては、図23に示すごとく、4つの弾性部材7のうちいずれかの弾性部材7の圧縮断面積と、残りの弾性部材7の圧縮断面積とを異ならせることにより、いずれかの弾性部材7の反発弾性力と、残りの弾性部材7の反発弾性力とを異ならせることもできる。この場合には、例えば、外側2つの弾性部材7Aの圧縮断面積を、内側2つの弾性部材7Bの圧縮断面積よりも小さくすることができる。
また、本例においては、図24に示すごとく、4つの弾性部材7のうちいずれかの弾性部材7の圧縮量と、残りの弾性部材7の圧縮量とを異ならせることにより、いずれかの弾性部材7の反発弾性力と、残りの弾性部材7の反発弾性力とを異ならせることもできる。この場合には、例えば、カバー65の内側面において、内側2つの弾性部材7Bに対向する位置に突起63を形成し、内側2つの弾性部材7Bの圧縮方向の厚みを、外側2つの弾性部材7Aの圧縮方向の厚みよりも小さくすることができる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1〜4と同様であり、上記実施例1〜4と同様の作用効果を得ることができる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1〜4と同様であり、上記実施例1〜4と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例6)
本例は、図25に示すごとく、上記ベースブラケット6を、エンジン8に取り付ける前の初期状態において、4つの点火コイル1が並ぶ横方向に湾曲させておき、この湾曲状態のベースブラケット6をエンジン8に取り付けることによって、当該ベースブラケット6に配置した4つの点火コイル1を、4つのプラグホール81内にそれぞれ螺合したスパークプラグ5に装着した例である。
本例のベースブラケット6は、初期状態において、エンジン8に対面させる裏側基準面61が凹状表面に形成してある。
なお、図26に示すごとく、ベースブラケット6は、初期状態において、エンジン8に対面させる裏側基準面61を凸状表面に形成することもできる。
本例は、図25に示すごとく、上記ベースブラケット6を、エンジン8に取り付ける前の初期状態において、4つの点火コイル1が並ぶ横方向に湾曲させておき、この湾曲状態のベースブラケット6をエンジン8に取り付けることによって、当該ベースブラケット6に配置した4つの点火コイル1を、4つのプラグホール81内にそれぞれ螺合したスパークプラグ5に装着した例である。
本例のベースブラケット6は、初期状態において、エンジン8に対面させる裏側基準面61が凹状表面に形成してある。
なお、図26に示すごとく、ベースブラケット6は、初期状態において、エンジン8に対面させる裏側基準面61を凸状表面に形成することもできる。
また、図25に示すごとく、本例のベースブラケット6には、上記横方向の両端部と横方向の中央位置とに、ブラケット用ビスを挿通させる貫通穴64が形成してある。そして、ベースブラケット6は、貫通穴64に挿通したブラケット用ビスによってエンジン8に取り付けたときには、湾曲状態が直線状態に矯正される。
本例においては、同図に示すごとく、4つの点火コイル1を4つのプラグホール81内にそれぞれ螺合したスパークプラグ5に装着する際には、4つの点火コイル1を上記湾曲状態のベースブラケット6に配置する。このとき、ベースブラケット6の湾曲によって、外側2つの点火コイル1Aのプラグキャップ4Aにおける軸方向先端位置401が、内側2つの点火コイル1Bのプラグキャップ4Bにおける軸方向先端位置401よりも突出した状態になる。
次いで、4つの点火コイル1を配置したベースブラケット6をエンジン8に取り付け、各プラグキャップ4のプラグ嵌入口41へ各スパークプラグ5の碍子部51を嵌入させる。このとき、外側2つの点火コイル1Aのプラグキャップ4Aにおけるプラグ嵌入口41は、内側2つの点火コイル1Bのプラグキャップ4Bにおけるプラグ嵌入口41よりも先に、スパークプラグ5の碍子部51に接触する。
これにより、各プラグキャップ4のプラグ嵌入口41への各スパークプラグ5の碍子部51の嵌入は、外側2つの点火コイル1Aのプラグキャップ4Aから先に開始され、この嵌入を開始させるタイミングを、外側2つの点火コイル1Aと内側2つの点火コイル1Bとの間でずらすことができる。そのため、4つの点火コイル1を同時に4つのスパークプラグ5に装着する場合において、上記嵌入の開始時に必要な嵌入荷重を低減させることができる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1〜5と同様であり、上記実施例1〜5と同様の作用効果を得ることができる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1〜5と同様であり、上記実施例1〜5と同様の作用効果を得ることができる。
1 点火コイル
11 コイル本体部
12 コネクタ頭部
21 一次コイル
22 二次コイル
31 コイルケース
311 プラグベース部
4 プラグキャップ
401 軸方向先端位置
41 プラグ嵌入口
42 軸方向先端部
421 軸方向先端面
5 スパークプラグ
51 碍子部
6 ベースブラケット
65 カバー
7 弾性部材
8 エンジン
81 プラグホール
L 軸方向
11 コイル本体部
12 コネクタ頭部
21 一次コイル
22 二次コイル
31 コイルケース
311 プラグベース部
4 プラグキャップ
401 軸方向先端位置
41 プラグ嵌入口
42 軸方向先端部
421 軸方向先端面
5 スパークプラグ
51 碍子部
6 ベースブラケット
65 カバー
7 弾性部材
8 エンジン
81 プラグホール
L 軸方向
Claims (12)
- 複数の点火コイルをベースブラケットに配置してなると共に、該ベースブラケットをエンジンに取り付けることによって、該エンジンにおける複数のプラグホール内にそれぞれ螺合した複数のスパークプラグに、上記複数の点火コイルをそれぞれ装着してなる構造において、
上記各点火コイルは、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル本体部の軸方向一端部に、絶縁・防水用のプラグキャップをそれぞれ配設してなり、
上記各スパークプラグの碍子部は、上記各プラグキャップのプラグ嵌入口内にそれぞれ嵌入してあり、
上記複数のプラグキャップのうちいずれかのプラグキャップの軸方向先端位置と、残りのプラグキャップの軸方向先端位置とを異ならせたことを特徴とする点火コイルの装着構造。 - 請求項1において、上記複数のプラグキャップのうちいずれかのプラグキャップの軸方向長さと、残りのプラグキャップの軸方向長さとを異ならせたことを特徴とする点火コイルの装着構造。
- 請求項1において、上記ベースブラケットは、その一方の表面に、上記エンジンに対面させる裏側基準面を形成してなると共に、その他方の表面に、上記各点火コイルの取付部をそれぞれ対面させる表側取付面を複数形成してなり、
該複数の表側取付面のうちいずれかの表側取付面の上記裏側基準面に対する形成距離と、残りの表側取付面の上記裏側基準面に対する形成距離とを異ならせたことを特徴とする点火コイルの装着構造。 - 複数の点火コイルをベースブラケットに配置してなると共に、該ベースブラケットをエンジンに取り付けることによって、該エンジンにおける複数のプラグホール内にそれぞれ螺合した複数のスパークプラグに、上記複数の点火コイルをそれぞれ装着してなる構造において、
上記各点火コイルは、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル本体部の軸方向一端部に、絶縁・防水用のプラグキャップをそれぞれ配設してなり、
上記各スパークプラグの碍子部は、上記各プラグキャップのプラグ嵌入口内にそれぞれ嵌入してあり、上記各プラグキャップの軸方向先端面は、それぞれ傾斜面状に形成してあり、
該複数のプラグキャップのうちいずれかのプラグキャップの軸方向先端面の傾斜角度と、残りのプラグキャップの軸方向先端面の傾斜角度とを異ならせたことを特徴とする点火コイルの装着構造。 - 複数の点火コイルをベースブラケットに配置してなると共に、該ベースブラケットをエンジンに取り付けることによって、該エンジンにおける複数のプラグホール内にそれぞれ螺合した複数のスパークプラグに、上記複数の点火コイルをそれぞれ装着してなる構造において、
上記各点火コイルは、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル本体部の軸方向一端部に、絶縁・防水用のプラグキャップをそれぞれ配設してなり、
上記各スパークプラグの碍子部は、上記各プラグキャップのプラグ嵌入口内にそれぞれ嵌入してあり、
上記複数のプラグキャップのうちいずれかのプラグキャップの軸方向先端部の形状、材質又は面粗度を、残りのプラグキャップと異ならせたことを特徴とする点火コイルの装着構造。 - 複数の点火コイルをベースブラケットに配置してなると共に、該ベースブラケットをエンジンに取り付けることによって、該エンジンにおける複数のプラグホール内にそれぞれ螺合した複数のスパークプラグに、上記複数の点火コイルをそれぞれ装着してなる構造において、
上記各点火コイルは、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル本体部の軸方向一端部に、絶縁・防水用のプラグキャップをそれぞれ配設してなり、
上記各スパークプラグの碍子部は、上記各プラグキャップのプラグ嵌入口内にそれぞれ嵌入してあり、
上記ベースブラケットには、上記複数の点火コイルのコネクタ頭部を覆うカバーが取り付けてあり、
該カバーと上記複数の点火コイルのコネクタ頭部との間には、当該カバーと当該各コネクタ頭部との間に反発弾性力を発生させる弾性部材がそれぞれ配置してあり、
該複数の弾性部材を、上記点火コイルの中心軸線から偏心した位置に配置したことを特徴とする点火コイルの装着構造。 - 複数の点火コイルをベースブラケットに配置してなると共に、該ベースブラケットをエンジンに取り付けることによって、該エンジンにおける複数のプラグホール内にそれぞれ螺合した複数のスパークプラグに、上記複数の点火コイルをそれぞれ装着してなる構造において、
上記各点火コイルは、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル本体部の軸方向一端部に、絶縁・防水用のプラグキャップをそれぞれ配設してなり、
上記各スパークプラグの碍子部は、上記各プラグキャップのプラグ嵌入口内にそれぞれ嵌入してあり、
上記ベースブラケットには、上記複数の点火コイルのコネクタ頭部を覆うカバーが取り付けてあり、
該カバーと上記複数の点火コイルのコネクタ頭部との間には、当該カバーと当該各コネクタ頭部との間に反発弾性力を発生させる弾性部材がそれぞれ配置してあり、
該複数の弾性部材のうちいずれかの弾性部材の反発弾性力と、残りの弾性部材の反発弾性力とを異ならせたことを特徴とする点火コイルの装着構造。 - 請求項7において、上記複数の弾性部材のうちいずれかの弾性部材のヤング率と、残りの弾性部材のヤング率とを異ならせたことを特徴とする点火コイルの装着構造。
- 請求項7において、上記複数の弾性部材のうちいずれかの弾性部材の圧縮断面積と、残りの弾性部材の圧縮断面積とを異ならせたことを特徴とする点火コイルの装着構造。
- 請求項7において、上記複数の弾性部材のうちいずれかの弾性部材の圧縮量と、残りの弾性部材の圧縮量とを異ならせたことを特徴とする点火コイルの装着構造。
- 複数の点火コイルをベースブラケットに配置してなると共に、該ベースブラケットをエンジンに取り付けることによって、該エンジンにおける複数のプラグホール内にそれぞれ螺合した複数のスパークプラグに、上記複数の点火コイルをそれぞれ装着してなる構造において、
上記各点火コイルは、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル本体部の軸方向一端部に、絶縁・防水用のプラグキャップをそれぞれ配設してなり、
上記各スパークプラグの碍子部は、上記各プラグキャップのプラグ嵌入口内にそれぞれ嵌入してあり、
上記ベースブラケットは、上記エンジンに取り付ける前の初期状態において、上記複数の点火コイルが並ぶ方向に湾曲させてあり、
該湾曲状態のベースブラケットを上記エンジンに取り付けることによって、当該ベースブラケットに配置した上記複数の点火コイルを、上記複数のプラグホール内にそれぞれ螺合した上記スパークプラグに装着したことを特徴とする点火コイルの装着構造。 - 請求項1〜11のいずれか一項において、上記ベースブラケットには、上記点火コイルが横に4つ並んだ状態で配置してあることを特徴とする点火コイルの装着構造。
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Cited By (1)
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KR20150042718A (ko) * | 2013-10-11 | 2015-04-21 | 만 디젤 앤 터보 에스이 | 불꽃 점화 가스 엔진 |
-
2006
- 2006-06-01 JP JP2006153341A patent/JP2007321667A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150042718A (ko) * | 2013-10-11 | 2015-04-21 | 만 디젤 앤 터보 에스이 | 불꽃 점화 가스 엔진 |
KR102140847B1 (ko) * | 2013-10-11 | 2020-08-03 | 만 에너지 솔루션즈 에스이 | 불꽃 점화 가스 엔진 |
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