JP2007321352A - 水洗大便器 - Google Patents
水洗大便器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007321352A JP2007321352A JP2006149715A JP2006149715A JP2007321352A JP 2007321352 A JP2007321352 A JP 2007321352A JP 2006149715 A JP2006149715 A JP 2006149715A JP 2006149715 A JP2006149715 A JP 2006149715A JP 2007321352 A JP2007321352 A JP 2007321352A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- trap
- bowl
- air
- water
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
Abstract
【解決手段】 給水手段からボウル6に洗浄水を導くように形成された導水路9と、ボウル6の排出口13に接続され、ボウル6内の汚物を排出するトラップ15と、トラップ15とボウル6とを区画するための隔壁29と、トラップ15の上流部に形成された導気孔30と、一端が導気孔30に連通し、一部が大気に開放されている導気通路24とを有し、導気孔30は、隔壁29下端より上部で、該隔壁29下端近傍に設けられているので、サイホン切れが起こる直前まで洗浄に十分なサイホン作用を維持しつつ、洗浄後のサイホン切れ音を抑制することができる。
【選択図】 図2
Description
このトラップに流れ込んだ水がトラップ内に満水になると、トラップ内が負圧になり、いわゆる「サイホン作用」が発生する。このサイホン作用により、ボウル内の溜水は一気にトラップ内に引き込まれ、ボウル内にあった汚物は、溜水と共にトラップ内に引き込まれ、ボウル内が空となり、その後、ボウルは再び封水される。
このボウル内が空となる際、ボウルからトラップ内に空気が入り込んでサイホン作用が消滅する状態、いわゆる「サイホン切れ」の状態が起こる。このサイホン切れの状態では、「ジャー」という洗浄音が所定時間継続した後に、ボウルからトラップの入口の上縁を介し、トラップ内に空気が強く引き込まれる「ボコ、ボコ」という不快音、いわゆる「サイホン切れ音」が発生する。
このようなサイホン便器では、トラップ内が満水となってサイホン作用が発生して負圧
状態になると、導気管内の溜水がトラップ内に引き込まれ、導気管内の空気が導気孔からトラップ内に導入されるようになっている。このように導気管内の空気がトラップ内に導入されることにより、サイホン作用によるボウル内の溜水をトラップ内へ吸引する力を弱めて、終始ボウル内の水位がトラップの入口の上縁よりも低下しないようにすることで、「サイホン切れ音」の発生を防止している。
すなわち、トラップ上流部の隔壁下端上部近傍に導気孔が設けられているので、隔壁の下端とトラップの溜水面の略中央位置以上に導気孔が設けられた場合と比べ、サイホン作用によって、導気通路内のすべての溜水(もしくは、ほとんどの溜水)が導気孔からトラップ内に引き込まれるタイミングが遅く、導気通路内の空気が導気孔からトラップ内に引き込まれるタイミングが遅いので、その遅延時間分ボウル内の洗浄力を高めることができる。
さらに、ボウルからトラップ内に空気が強く引き込まれる際に生ずる「サイホン切れ音」を抑制するには、その「サイホン切れ音」が生ずる原因となる空気の流入部に導気孔を設けるのが有効であり、その「サイホン切れ音」が生ずる原因となる空気の流入部である「トラップ上流部の隔壁下端」上部近傍に導気孔を設けることにより、その導気孔からトラップ内に導気通路内の空気が引き込まれ、ボウルからトラップの入口の上縁を介し、トラップ内に空気が引き込まれる直前まで洗浄に十分なサイホン作用を維持することができる。
この構成によっても、上記第1の態様と同様の効果を有する。
図1は、本発明の一実施形態における水洗大便器の上面図であり、図2は、図1に示す水洗大便器のI−I断面図であり、図3(a)は、図1、図2に示す水洗大便器のA−A断面図、図3(b)は、B−B断面図である。
なお、本実施形態の導気孔30は、縦が約10mmで、横が約60mmの略矩形形状をしている。
図4(a)は、本発明の一実施形態における洗浄水タンクに設けられた吸気孔の部分拡大図であり、図4(b)は、同洗浄水タンクに設けられた吸気孔の図4(a)C-C線断面図である。
なお、本実施形態では、吸気孔20および吸気室25を陶器で構成し、その吸気孔20および吸気室25を陶器である洗浄水タンク4と一体的に形成しているが。これに限らず、必ずしも吸気孔20および吸気室25を洗浄水タンク4と一体的に形成する必要はなく、また吸気孔20および吸気室25を陶器で構成する必要もない。
図6は、本発明の一実施形態における水洗大便器の洗浄工程開始から洗浄工程終了までの一連の工程を説明する側面断面図である。詳しくは、図6(a)は、洗浄待機時の動作説明図であり、図6(b)は、洗浄開始によってサイホン作用が発生したサイホン作用発生初期の動作説明図であり、図6(c)は、サイホン作用継続時の動作説明図であり、図6(d)はサイホン作用終了時の動作説明図である。
ここで、図6(a)〜図6(d)において、ボウル6及び導気室27の水面をそれぞれ実線L1及び二点鎖線L2で示し、水及び空気の流れをそれぞれ実線矢印及び破線矢印で示している。
(1) 本実施形態では、導気孔30をトラップ15の方向に向けて開口しているが、これに限らず、この導気孔30の開口部を、トラップ15の下流側に傾斜して設けてもよい。これにより、サイホン作用により、ボウル6内の汚物や紙がトラップ15内へ引き込まれたときでも、その汚物や紙が導気孔30にさらに衝突しにくくなり、さらに汚物や紙が導気孔30に詰まることを防止することができる。
2 便器本体
4 洗浄水タンク
6 ボウル
8 給水口
9 導水路
12 リム孔
13 ボウル排出口
14 ゼット孔
15 トラップ
16 排水弁
18 洗浄操作レバー
19 導気管
20 吸気孔
24 導気通路
25 吸気室
26 トラップ吸込口
27 導気室
28 ゴム管
29 隔壁
30 導気孔
Claims (5)
- 便器本体のボウルを洗浄し、該ボウル内の溜水をサイホン作用により排出する水洗大
便器であって、
給水手段から前記ボウルに洗浄水を導くように形成された導水路と、
前記ボウルの排出口に接続され、該ボウル内の汚物を排出するトラップと、
該トラップと前記ボウルとを区画するための隔壁と、
前記トラップの上流部に形成された導気孔と、
一端が前記導気孔に連通し、一部が大気に開放されている導気通路と、を有し、
前記導気孔は、前記隔壁下端より上部で、該隔壁下端近傍に設けたことを特徴とする水洗大便器。 - 便器本体のボウルを洗浄し、該ボウル内の溜水をサイホン作用により排出する水洗大
便器であって、
給水手段から前記ボウルに洗浄水を導くように形成された導水路と、
前記ボウルの排出口に接続され、該ボウル内の汚物を排出するトラップと、
該トラップと前記ボウルとを区画するための隔壁と、
前記トラップの上流部に形成された導気孔と、
一端が前記導気孔に連通し、一部が大気に開放されている導気通路と、を有し、
前記導気孔の上端部は、前記隔壁下端より上部で、該隔壁下端近傍に設けたことを特徴とする水洗大便器。 - 前記導気孔は、前記トラップの下流側に傾斜して設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の水洗大便器。
- 前記導気孔は、前記隔壁に一体的に形成されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の水洗大便器。
- 前記導気通路は、陶器により構成されたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の水洗大便器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006149715A JP5007525B2 (ja) | 2006-05-30 | 2006-05-30 | 水洗大便器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006149715A JP5007525B2 (ja) | 2006-05-30 | 2006-05-30 | 水洗大便器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007321352A true JP2007321352A (ja) | 2007-12-13 |
JP5007525B2 JP5007525B2 (ja) | 2012-08-22 |
Family
ID=38854409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006149715A Expired - Fee Related JP5007525B2 (ja) | 2006-05-30 | 2006-05-30 | 水洗大便器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5007525B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109736405A (zh) * | 2019-03-06 | 2019-05-10 | 九牧厨卫股份有限公司 | 一种预存水马桶 |
CN110857578A (zh) * | 2018-08-23 | 2020-03-03 | Toto株式会社 | 冲水坐便器 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0742217A (ja) * | 1993-08-03 | 1995-02-10 | Toto Ltd | 水洗式便器 |
JPH0813593A (ja) * | 1994-06-28 | 1996-01-16 | Inax Corp | サイホン式便器 |
-
2006
- 2006-05-30 JP JP2006149715A patent/JP5007525B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0742217A (ja) * | 1993-08-03 | 1995-02-10 | Toto Ltd | 水洗式便器 |
JPH0813593A (ja) * | 1994-06-28 | 1996-01-16 | Inax Corp | サイホン式便器 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110857578A (zh) * | 2018-08-23 | 2020-03-03 | Toto株式会社 | 冲水坐便器 |
CN109736405A (zh) * | 2019-03-06 | 2019-05-10 | 九牧厨卫股份有限公司 | 一种预存水马桶 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5007525B2 (ja) | 2012-08-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5093627B1 (ja) | 水洗大便器 | |
JP2008533332A (ja) | サイフォン作用による塊状物流し込み補助機能を有する圧力式トイレット | |
TWI421395B (zh) | 便器排水路徑之吸氣裝置 | |
JP4736574B2 (ja) | 洋風便器設備 | |
JP2009243052A (ja) | 水洗大便器 | |
JP5510881B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP5927629B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP2007321353A (ja) | 水洗大便器 | |
JP4857845B2 (ja) | 便器設備及び便器洗浄方法 | |
JP5007525B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP5352948B2 (ja) | 水洗便器 | |
JP2014051883A (ja) | 水洗大便器 | |
CN116065677A (zh) | 水洗大便器 | |
JP2006291451A (ja) | 水洗大便器 | |
JP5831847B2 (ja) | サイホン式大便器 | |
JP2011208370A (ja) | 洗い落とし式便器 | |
JP3632485B2 (ja) | サイホン式大便器の洗浄方法とサイホン式大便器 | |
JP5130998B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP6880533B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP2018003250A (ja) | 水洗大便器 | |
JP4857844B2 (ja) | 給水装置、便器及び便器洗浄方法 | |
JP2015017460A (ja) | 水洗大便器 | |
JPH06173322A (ja) | 便 器 | |
JP4186226B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP5672630B2 (ja) | 水洗大便器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090424 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110727 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110922 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120501 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120514 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5007525 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |