JP2007319895A - 耐熱性マグネシウム合金押出し材及び鍛造品並びにそれらの製造方法 - Google Patents
耐熱性マグネシウム合金押出し材及び鍛造品並びにそれらの製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】特定組成の耐熱性マグネシウム合金の溶湯を不活性雰囲気下に温度650〜700℃に維持し、該溶湯から円柱状の鋳造ビレットを作製し、該鋳造ビレットをビレット温度350〜450℃、コンテナ温度350〜450℃、ダイス温度450〜550℃の条件下で押出し加工して押出し材を作製し、該押出し材温度を300〜500℃に保持し、金型温度を該押出し材の保持温度より10〜30℃低く維持して鍛造により成形する耐熱性マグネシウム合金鍛造品の製造方法、該製造方法で得られる鍛造品、該製造方法の途中までの押出し材の製造方法、該製造方法で得られる押出し材。
【選択図】 なし
Description
(1)アルミニウム1〜10質量%、亜鉛0.2〜5質量%、及び銀0.2〜5質量%よりなる群から選ばれた少なくとも一種、
(2)希土類金属0.2〜5質量%、カルシウム0.02〜5質量%、ストロンチウム0.02〜5質量%及びケイ素0.2〜5質量%よりなる群から選ばれた少なくとも1種、及び
(3)マンガン1.5質量%以下、ジルコニウム1.5質量%以下よりなる群から選ばれた少なくとも1種
を含み、残部がマグネシウム及び不可避の不純物からなるマグネシウム合金の溶湯を不活性雰囲気下に温度650〜700℃に維持し、該溶湯から金型鋳造又は連続鋳造により円柱状のマグネシウム鋳造ビレットを作製し、該鋳造ビレットをビレット温度350〜450℃、コンテナ温度350〜450℃、ダイス温度450〜550℃の条件下で押出し加工することを特徴とする。
(1)アルミニウム1〜10質量%、亜鉛0.2〜5質量%、及び銀0.2〜5質量%よりなる群から選ばれた少なくとも一種、
(2)希土類金属0.2〜5質量%、カルシウム0.02〜5質量%、ストロンチウム0.02〜5質量%及びケイ素0.2〜5質量%よりなる群から選ばれた少なくとも1種、及び
(3)マンガン1.5質量%以下、ジルコニウム1.5質量%以下よりなる群から選ばれた少なくとも1種
を含み、残部がマグネシウム及び不可避の不純物からなるマグネシウム合金を用いることが好ましい。
実施例1及び比較例1〜2
Mg−5Al−2Ca−2MM(ミッシュメタル)−0.2Mn合金を溶解し金型を用いて下記の条件下でφ168×500mmの円柱状の鋳造ビレットを作製した。
実施例1で作製した円柱状連続鋳造ビレットをφ150×400mmの円柱状の押出し用ビレットに加工し、押出し機1650Tを用いて下記の条件下でφ30の棒材を作製した。
実施例2で作製した押出し材を切断してφ30×50を鍛造用素材とし、プレス鍛造機100Tを用い、下記の条件下で密閉型鍛造でφ42.5×25の円柱を作製した。
下記のマグネシウム合金を用い、実施例1〜3と同じプロセスで、第4表に示す条件下で鍛造品を製造した。なお、いずれの場合にも溶解時の溶湯保持雰囲気としてSF6希釈ガスを用い、押出し時のダイスは冷却管にて温度調節し、ダイス出口でArガスを吹きつけ、鍛造時の鍛造温度が400℃を超える時もArガスを吹きつけながら行った。得られた鍛造品の特性は第4表に示す通りであった。
(1)Mg−10Al−5MM−5Ca−0.2Mn、
(2)Mg−10Al−5MM−5Sr−0.5Ca−0.2Mn、
(3)Mg−7Al−2.5MM−2.5Ca−0.5Sr−0.2Mn、
(4)Mg−1Al−0.2MM−0.02Ca−0.8Mn、
(5)Mg−5Zn−1Y−0.5Sr−0.8Zr、
(6)Mg−0.2Zn−0.2Y−0.5Sr−0.6Zr−0.02Ca、
(7)Mg−5Ag−2MM−0.6Zr、
(8)Mg−0.2Ag−2MM−0.6Zr−0.02Ca、
(9)Mg−1Zn−5.5Y−2MM−1.5Sr−0.6Zr0.02Ca
MMはミッシュメタル(Ce、Laを主成分とする希土類金属の混合物)
Claims (6)
- (1)アルミニウム1〜10質量%、亜鉛0.2〜5質量%、及び銀0.2〜5質量%よりなる群から選ばれた少なくとも一種、
(2)希土類金属0.2〜5質量%、カルシウム0.02〜5質量%、ストロンチウム0.02〜5質量%及びケイ素0.2〜5質量%よりなる群から選ばれた少なくとも1種、及び
(3)マンガン1.5質量%以下、ジルコニウム1.5質量%以下よりなる群から選ばれた少なくとも1種
を含み、残部がマグネシウム及び不可避の不純物からなるマグネシウム合金の溶湯を不活性雰囲気下に温度650〜700℃に維持し、該溶湯から金型鋳造又は連続鋳造により円柱状の鋳造ビレットを作製し、該鋳造ビレットをビレット温度350〜450℃、コンテナ温度350〜450℃、ダイス温度450〜550℃の条件下で押出し加工して押出し材を作製し、該押出し材温度を300〜500℃に保持し、金型温度を該押出し材の保持温度より10〜30℃低く維持して鍛造により成形することにより得られる150℃での引張強さが180MPa以上の耐熱性マグネシウム合金鍛造品。 - (1)アルミニウム1〜10質量%、亜鉛0.2〜5質量%、及び銀0.2〜5質量%よりなる群から選ばれた少なくとも一種、
(2)希土類金属0.2〜5質量%、カルシウム0.02〜5質量%、ストロンチウム0.02〜5質量%及びケイ素0.2〜5質量%よりなる群から選ばれた少なくとも1種、及び
(3)マンガン1.5質量%以下、ジルコニウム1.5質量%以下よりなる群から選ばれた少なくとも1種
を含み、残部がマグネシウム及び不可避の不純物からなるマグネシウム合金の溶湯を不活性雰囲気下に温度650〜700℃に維持し、該溶湯から金型鋳造又は連続鋳造により円柱状の鋳造ビレットを作製し、該鋳造ビレットをビレット温度350〜450℃、コンテナ温度350〜450℃、ダイス温度450〜550℃の条件下で押出し加工して押出し材を作製し、該押出し材温度を300〜500℃に保持し、金型温度を該押出し材の保持温度より10〜30℃低く維持して鍛造により成形することを特徴とする150℃での引張強さが180MPa以上の耐熱性マグネシウム合金鍛造品の製造方法。 - 押出し加工時にダイス出口部のマグネシウム合金押出し材にアルゴンガス又は炭酸ガスを吹き付けることを特徴とする請求項2記載の耐熱性マグネシウム合金鍛造品の製造方法。
- (1)アルミニウム1〜10質量%、亜鉛0.2〜5質量%、及び銀0.2〜5質量%よりなる群から選ばれた少なくとも一種、
(2)希土類金属0.2〜5質量%、カルシウム0.02〜5質量%、ストロンチウム0.02〜5質量%及びケイ素0.2〜5質量%よりなる群から選ばれた少なくとも1種、及び
(3)マンガン1.5質量%以下、ジルコニウム1.5質量%以下よりなる群から選ばれた少なくとも1種
を含み、残部がマグネシウム及び不可避の不純物からなる耐熱性マグネシウム合金の溶湯を不活性雰囲気下に温度650〜700℃に維持し、該溶湯から金型鋳造又は連続鋳造により作製された円柱状のマグネシウム鋳造ビレット、該鋳造ビレットをビレット温度350〜450℃、コンテナ温度350〜450℃、ダイス温度450〜550℃の条件下で押出し加工して得られるマグネシウム合金押出し材。 - (1)アルミニウム1〜10質量%、亜鉛0.2〜5質量%、及び銀0.2〜5質量%よりなる群から選ばれた少なくとも一種、
(2)希土類金属0.2〜5質量%、カルシウム0.02〜5質量%、ストロンチウム0.02〜5質量%及びケイ素0.2〜5質量%よりなる群から選ばれた少なくとも1種、及び
(3)マンガン1.5質量%以下、ジルコニウム1.5質量%以下よりなる群から選ばれた少なくとも1種
を含み、残部がマグネシウム及び不可避の不純物からなるマグネシウム合金の溶湯を不活性雰囲気下に温度650〜700℃に維持し、該溶湯から金型鋳造又は連続鋳造により作製された円柱状のマグネシウム鋳造ビレット、該鋳造ビレットをビレット温度350〜450℃、コンテナ温度350〜450℃、ダイス温度450〜550℃の条件下で押出し加工することを特徴とする耐熱性マグネシウム合金押出し材の製造方法。 - 押出し加工時にダイス出口部のマグネシウム合金押出し材にアルゴンガス又は炭酸ガスを吹き付けることを特徴とする請求項5記載の耐熱性マグネシウム合金押出し材の製造方法。
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