JP2007319891A - 低圧鋳造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エアベントや吸引手段に頼ることなく、しかも特別の駆動手段に頼ることなく、砂中子から発生するガスを円滑に外部へ排出できる低圧鋳造装置を提供する。
【解決手段】砂中子11を納めた金型1のキャビティ8内にストーク9を通じて保持炉内の溶湯を低圧で押上げて注入し、溶湯Mの注入に応じて前記砂中子から発生するガスを金型に形成したガス排出孔20から外部へ逃がす低圧鋳造装置において、前記ガス排出孔20の流路断面積をガスが逃げ易いように大きく設定し、キャビティ8内には浮体21を配設して、該浮体21をガス排出孔20を通して上型6の上面に配置した天秤式支持手段22に支持させ、キャビティ8内の湯面上昇に応じて浮体21を上昇させて、キャビティ8内に溶湯Mが充填されるタイミングで浮体21によりガス排出孔20を塞いで、溶湯Mが外部へ流出するのを防止する。
【選択図】図1
【解決手段】砂中子11を納めた金型1のキャビティ8内にストーク9を通じて保持炉内の溶湯を低圧で押上げて注入し、溶湯Mの注入に応じて前記砂中子から発生するガスを金型に形成したガス排出孔20から外部へ逃がす低圧鋳造装置において、前記ガス排出孔20の流路断面積をガスが逃げ易いように大きく設定し、キャビティ8内には浮体21を配設して、該浮体21をガス排出孔20を通して上型6の上面に配置した天秤式支持手段22に支持させ、キャビティ8内の湯面上昇に応じて浮体21を上昇させて、キャビティ8内に溶湯Mが充填されるタイミングで浮体21によりガス排出孔20を塞いで、溶湯Mが外部へ流出するのを防止する。
【選択図】図1
Description
本発明は、金型のキャビティ内にストークを通じて保持炉内の溶湯を低圧で押上げて注入する低圧鋳造装置に係り、特に金型内に砂中子を納めて鋳造を行う低圧鋳造装置に関する。
金型内に砂中子を納めて低圧鋳造を行うと、溶湯との接触で砂中子から多量のガスが発生する。このため、従来は、例えば、特許文献1に記載されるように、金型に流路(ガス排出孔)を形成すると共に、このガス排出孔のキャビティ側開口部にエアベントを配設し、砂中子から発生したガスを前記エアベント及びガス排出孔を経て金型外部へ吸引排気するようにしていた。
しかしながら、上記特許文献1に記載のガス排出方式によれば、砂中子から発生するガスに含まれるタール成分がエアベントにヤニとして付着するため、エアベントが目詰りを起こし易く、頻繁にエアベントの交換を行わなければならない、という問題があった。また、上記したように強制的に吸引排気するものでは、前記タール成分が吸引側にも回るため、配管や吸引ポンプにヤニが付着し、それらのメンテナンス(洗浄)もかなりの頻度で行わなければならない、という問題があった。
ところで、特許文献2には、ダイカスト用ではあるが、金型に形成したガス排出路内に弁を配設し、常時はばねにより弁を開弁状態に維持してガスの排出を行い、ガスを排出し終わったタイミングで、溶湯の慣性力によりばね力に抗して弁を移動させてガス排出路を塞ぎ、溶湯の流出を防ぐガス抜き装置が開示されている。このガス抜き装置によれば、弁により溶湯の流出を防止できるため、ガス排出路(ガス排出孔)の流路断面積を大きくすることができ、上記した砂中子を必要とする低圧鋳造に適用すれば、エアベントや吸引手段に頼ることなくガスを円滑に外部へ排出できるようになると期待される。
しかしながら、低圧鋳造では、比較的緩慢に溶湯がキャビティに注入されるため、溶湯の慣性力が小さく、上記特許文献2に記載されるガス抜き装置をそのまま低圧鋳造に適用した場合は、ばね力に抗して弁を移動させることが困難で、別途弁を移動させるための特別の駆動手段が必要になって、装置構造の複雑化が避けられないようになる。
本発明は、上記した技術的背景に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、エアベントや吸引手段に頼ることなく、しかも特別の駆動手段に頼ることなく、砂中子から発生するガスを円滑に外部へ排出できる低圧鋳造装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、砂中子を納めた金型のキャビティ内にストークを通じて保持炉内の溶湯を低圧で押上げて注入し、溶湯の注入に応じて前記砂中子から発生するガスを金型に形成したガス排出孔から外部へ逃がす低圧鋳造装置において、前記金型内に、前記キャビティ内へ注入された溶湯から浮力を受けて上昇し、該キャビティ内への溶湯の充填に応じて前記ガス排出孔を塞ぐ浮体を配設したことを特徴とする。
このように構成した低圧鋳造装置においては、キャビティ内へ注入された溶湯の湯面上昇に応じて浮体が上昇し、ガス排出孔を塞ぐので、ガス排出孔の流路断面積を大きくしても外部への溶湯流出を防ぐことができる。したがって、目詰りを起こし易いエアベントが不要になることはもちろん、ガスを強制排出するための吸引手段が不要になり、その上、ガス排出孔を遮断するための特別の駆動手段も不要になる。
本発明は、金型の上面に天秤式の支持装置を配設し、該支持装置の揺動アームの一端部に、ガス排出孔を通して浮体を吊下支持させると共に、該揺動アームの他端部に重錘を支持させた構成とすることができる。このように構成した場合は、浮体の自重に対して重錘を適当にバランスさせることで、小さな浮力でも浮体が上昇し、ガス排出孔の閉塞に遅滞を生じることがなくなって、装置に対する信頼性が向上する。
本発明はまた、金型に、ガス排出孔と平行にサブガス排出孔を形成し、前記サブガス排出孔内に弁体を配置すると共に、該弁体を、重錘に代えて支持装置の揺動アームの他端部に吊下支持させ、浮体の上昇に応じて前記弁体を下降させて、前記サブガス排出孔のキャビティ側開口部を塞ぐ構成とすることができる。このように構成した場合は、サブガス排出孔からもガスが排出されるので、砂中子から発生する多量のガスを速やかに外部へ排出ことができる。
本発明に係る鋳造用金型によれば、エアベントや吸引手段あるいは特別の駆動手段に頼ることなく、砂中子から発生するガスを円滑に外部へ排出することができるので、生産効率の向上と設備コストの低減とに大きく寄与するものとなる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態である低圧鋳造装置の要部構造を示したものである。図において、1は金型で、図示を略す保持炉の上部に配置したダイベース2上に固定された下型3と、ダイベース2の上方に昇降可能に配設した可動プラテン4にスペーサ5を介して支持された上型6と、下型3の上面に沿ってスライド可能に配設された複数の横型7とからなっている。可動プラテン4は昇降用シリンダ(図示略)により、横型7はスライド用シリンダ(図示略)によりそれぞれ駆動されるようになっており、これらシリンダにより可動プラテン4および横型7を移動させることで、下型3に対して上型6および横型7が型閉じされ、これらの相互間に鋳造空間としてのキャビティ8が形成される。一方、ダイベース2には、先端を前記保持炉内まで延ばしたストーク9が取付けられており、鋳造時には、保持炉内を加圧することで、該保持炉内の溶湯Mがストーク9および下型3に形成した湯口部10を通じて前記キャビティ8内に押上げられるようになる。
11は、上記金型1の内部に納められた砂中子11である。砂中子11は、その両端に設けた幅木部11aを横型7に形成された支持孔7aに嵌入させることで、左右の横型7に両持ち状態で支持されている。また、上型6の背面側のスペーサ5で囲まれた空域には、押出板12が配設されている。押出板12は、可動プラテン4の背面に配置した押出用シリンダ13から延ばしたピストンロッドに支持されており、これには、上型6内を挿通して延ばした複数の押出ピン14およびリターンピン15と上型6の背面に当接可能なストッパピン16とが取付けられている。押出板12は、図示の型閉じ状態で、そのリターンピン15の先端を横型7の上面に当接させる上昇位置に位置決めされ、この状態で、押出ピン14の先端が上型6のキャビティ形成面と同一面に位置決めされようになっている。
本第1の実施形態において、上型6には、流路断面積の大きいガス排出孔20が形成され、一方、キャビティ8内には、該キャビティ8内へ注入された溶湯Mから浮力を受けて上昇し、前記ガス排出孔20を塞ぐ浮体21が配設されている。浮体21は、図2によく示されるように中空箱形をなしており、その全体形状は、上端に向けて次第に縮径する上側テーパ部21aと下端に向けて次第に縮径する下側テーパ部21bとを合せた異形断面となっている。一方、ガス排出孔20のキャビティ側開口部は、前記浮体21の上側テーパ部21aと整合するテーパ穴20aとなっており、浮体21は、その上側テーパ部21aを前記テーパ穴20aに嵌合させ得るようになっている。
上記浮体21は、ここでは、上型6の背面(上面)に配設した天秤式の支持装置22に支持されている。この支持装置22は、図2によく示されるように、上型6の上面に脱着可能に取付けられた支持台23と、この支持台23に軸24を用いて中間部が支持された揺動アーム25とを備えている。浮体21は、前記ガス排出孔20に挿入したリンク26を介して揺動アーム25の一端部に吊下支持され、一方、揺動アーム25の他端部には、重錘27が取付けられている。重錘27は、浮体21の自重よりわずか軽い重量を有しており、これにより溶湯Mから浮体21に浮力が作用しない状態において、揺動アーム25は、リンク26を取付けた一端側を下方傾斜させるように傾動し、これによって浮体21は、ガス排出孔20のテーパ穴20aから離間する。ここで、ガス排出孔20の上型上面側の開口縁には、揺動アーム25に当接してその揺動端を規制するストッパブロック28が脱着可能に取付けられており、これにより浮体21とガス排出孔20のキャビティ側テーパ穴20aとの間には、常時所定の間隔が保たれる。なお、ストッパブロック28は、耐摩耗性に優れた硬質材からなっている。
以下、第1の実施形態としての低圧鋳造装置による低圧鋳造の実施状況を図3(A)〜(C)も参照して説明する。なお、図3(A)〜(C)では、説明の便宜のため横型7を始め、金型1の周辺の付帯設備を省略して示している。
低圧鋳造に際しては、砂中子11を横型7に支持させながら横型7を前進端に位置決めした後、可動プラテン4を下動させて、図1に示したように下型3と、横型7と上型6とを相互に型閉じする。この時、浮体21は、図1,2に示すように、上型6のガス排出孔20のテーパ穴20aから離間した状態となっており、ガス排出孔20は大きく開放されている。そして、この型閉じ後、図示を略す保持炉内を加圧する。すると、保持炉内の溶湯Mがストーク9および下型3の湯口部10を通じてキャビティ8内に注入され、キャビティ8内の湯面が次第に上昇する。この湯面上昇により、砂中子11が溶湯Mに接触して加熱され、これにより砂中子11から多量にガスが発生し、このガスは、上型6に形成した流路断面積の大きいガス排出孔20から外部へ円滑に排出される。
その後、キャビティ8内の湯面上昇が続くことで、図3(A)に示すように、砂中子11が完全に溶湯M内に没し、さらに浮体21に溶湯Mが接触するようになる。すると、浮体21は、溶湯Mから浮力を受けて湯面上昇に合せて上昇し、キャビティ8内に溶湯Mが充填される段階になると、図3(B)に示すように、浮体21が上型6のガス排出孔20を塞ぎ、これによってガス排出孔20からの溶湯流出が防止される。この時、支持装置22の揺動アーム25の一端部がリンク26を介して持ち上り、該揺動アーム22は、略水平状態を維持する。
キャビティ8内に充填された溶湯Mは、時間の経過とともに上型6側から下型3側へ順次凝固が進む。そして、湯口部10のほぼ中間部位まで凝固が進んだタイミングで保持炉内の圧力が解放され、これによりストーク9および湯口部10内の未凝固溶湯が保持炉内に落下する。一方、前記保持炉内の圧力解放とほぼ同時にスライド用シリンダにより横型7が後退し、砂中子11の幅木部11aが横型7の支持孔7aから抜ける。続いて、昇降用シリンダにより可動プラテン4と一体に上型6が上動し、これに応じて鋳造品が上型6に張付いて下型2から脱型される。その後、押出用シリンダ13により押出板12が下降し、図3(C)に示されるように、押出ピン14によって砂中子11を埋設した鋳造品Pが上型6から離型される。この時、浮体21と鋳造品Pとの離型抵抗により浮体21が下がるが、支持装置22の揺動アーム25がストッパブロック28に当接して浮体21の下降が停止され、これにより浮体21が鋳造品Pから抜ける。この際、浮体21の下側テーパ部21bに抜け勾配が付いているので、浮体21は円滑に鋳造品Pから抜ける。
このようにして低圧鋳造の1サイクルは終了するが、上記したようにキャビティ8内へ注入された溶湯Mがキャビティ8に充填されるまでは、ガス排出孔20が大きく開放されているので、砂中子11から発生したガスは、流路断面積の大きいガス排出孔20から円滑に外部に排出され、したがって、鋳造品P内へのガスの巻込みは抑制される。一方、キャビティ8に溶湯Mが充填されると同時に浮体21がガス排出孔20が塞ぐので、溶湯Mが外部へ流出することはなく、したがって、鋳造の安全性が保たれ、しかも、バリのない鋳造品Pが得られるようになる。
ただし、浮体21の一部が溶湯M内に浸漬されるので、図3(C)に示したように、離型後の鋳造品Pの上面には浮体21の抜け跡が凹部P´として残る。したがって、本発明の実施に際しては、浮体21を、鋳造品における意匠面や機能面で障害とならない部位に設定する必要がある。なお、製造すべき鋳造品Pが凹部P´のような凹形状を必要とする場合は、該浮体21をその凹形状に見合った形状、大きさとして、対応箇所に設置することで、浮体21の有効利用が可能になる。本実施形態においては特に、浮体21を天秤式の支持装置22に支持させたので、浮体21の自重に対して重錘27を適当にバランスさせることで、小さな浮力でも浮体21が上昇し、その分、溶湯Mに対する浮体21の浸漬深さが浅くなり、結果として離型後に鋳造品Pに残る凹部P´も小さくなる。
本第1の実施形態においてはまた、ガス排出孔20の上型上面側の開口縁に耐摩耗性の良好なストッパブロック28を配設して、これに揺動アーム25を当接させるようにしたので、低圧鋳造を繰返しても上型6の損耗が防止される。また、このストッパブロック28は脱着可能に上型6に取付けられているので、その磨耗が進行した場合は、簡単にストッパブロック28を交換することができる。
また、本第1の実施形態においては、浮体21の支持装置22を脱着可能に上型6に取付けているので、浮体21やリンク26等に対するヤニの付着量が増加する状況になった場合には、支持装置22を浮体21ごと上型6から取外して、その全体を洗浄することができ、そのメンテナンスを簡単に行うことができる。
図4は、本発明の第2の実施形態である低圧鋳造装置の要部構造を示したものである。なお、本低圧鋳造装置の全体的構造は、前記図1に示したものと同じであるので、ここでは、同一構成要素に同一符号を付し、重複する説明は省略することとする。本第2の実施形態の特徴とするところは、上型6に、前記ガス排出孔20と平行にサブガス排出孔30を設けると共に、このサブガス排出孔30内に弁体31を配置し、この弁体31を、前記支持装置22の揺動アーム25の他端部に、前記重錘27に代えてリンク32を介して吊下支持させた点にある。
上記弁体31は、図5によく示されるように、その下側に下端に向けて次第に縮径するテーパ部31aを備えている。一方、サブガス排出孔30のキャビティ側開口部は、前記弁体31のテーパ部31aと整合するテーパ穴30aとなっており、弁体31は、そのテーパ部31aを前記テーパ穴30aに嵌合させ得るようになっている。この弁体31と前記浮体21と揺動アーム25を介して釣合いの関係となり、浮体21の上昇に応じて弁体31が下降し、逆に浮体21の下降に応じて弁体31が上昇する。しかして、揺動アーム25の両端側のリンク26、32は、浮体21がガス排出孔20のテーパ穴20aに嵌合(着座)した際、弁体31がサブガス排出孔30のテーパ穴30aに嵌合するようにそれぞれの長さが調整されており、したがってガス排出孔20とサブガス排出孔30とは同時に開閉されるようになる。
以下、本第2の実施形態としての低圧鋳造装置による低圧鋳造の実施状況を図6(A)〜(C)も参照して説明する。なお、図6(A)〜(C)では、説明の便宜のため横型7を始め、金型1の周辺の付帯設備を省略して示している。
低圧鋳造に際しては、第1の実施形態と同様に、砂中子11を横型7に支持させながら横型7と上型6とを下型3に対して型閉じする。この時、浮体21および弁体31は、図4,5に示すように、対応するガス排出孔20のテーパ穴20a、サブガス排出孔30のテーパ穴30aから離間した状態となっており、ガス排出孔20およびサブガス排出孔30は大きく開放されている。そして、この型閉じ後、図示を略す保持炉内を加圧する。すると、保持炉内の溶湯Mがストーク9および下型3内の湯口部10を通じてキャビティ8内に注入され、キャビティ8内の湯面が次第に上昇する。この湯面上昇により、砂中子11が溶湯Mに接触して加熱され、これにより砂中子11から多量にガスが発生し、このガスは、上型6に形成した流路断面積の大きいガス排出孔20およびサブガス排出孔30から外部へ円滑に排出される。
その後、キャビティ8内の湯面上昇が続くことで、図6(A)に示すように、砂中子11が完全に溶湯M内に没し、さらに浮体21に溶湯Mが接触するようになる。すると、浮体21は、溶湯Mから浮力を受けて湯面上昇に合せて上昇し、一方、弁体31は下降する。そして、キャビティ8内に溶湯Mが充填される段階になると、図6(B)に示すように、浮体21が上型6のガス排出孔20を塞ぎ、これと同時に弁体31がサブガス排出孔30を塞ぎ、これによってガス排出孔20およびサブガス排出孔30からの溶湯流出が防止される。この時、支持装置22の揺動アーム25は、ほぼ水平状態を維持する。
その後は、第1の実施形態と同様、キャビティ8内の溶湯Mの凝固を待って保持炉内の圧力が解放され、これにより湯口部10およびストーク9内の未凝固溶湯が保持炉内に落下する。そして、前記保持炉内の圧力解放とほぼ同時にスライド用シリンダにより横型7が後退し、続いて、昇降用シリンダにより可動プラテン4と一体に上型6が上動し、さらに押出用シリンダ15により押出板12が下降する。これにより図6(C)に示されるように、砂中子11を埋設した鋳造品Pが上型6から離型され、これにて一連の低圧鋳造は終了する。本第2の実施形態においては、第1の実施形態と同様の効果を奏するほか、キャビティ8内への溶湯Mの注入中、ガス排出孔20に加えて、サブガス排出孔30からもガスが排出されるので、砂中子11から発生する多量のガスを速やかに外部へ排出でき、この結果、鋳造品P内へのガスの巻込みはより確実に防止される。
1 金型
3 下型
6 上型
7 横型
8 キャビティ
9 ストーク
11 砂中子
20 ガス排出孔
21 浮体
22 支持装置
25 揺動アーム
27 重錘
30 サブガス排出孔
31 弁体
3 下型
6 上型
7 横型
8 キャビティ
9 ストーク
11 砂中子
20 ガス排出孔
21 浮体
22 支持装置
25 揺動アーム
27 重錘
30 サブガス排出孔
31 弁体
Claims (3)
- 砂中子を納めた金型のキャビティ内にストークを通じて保持炉内の溶湯を低圧で押上げて注入し、溶湯の注入に応じて前記砂中子から発生するガスを金型に形成したガス排出孔から外部へ逃がす低圧鋳造装置において、前記金型内に、前記キャビティ内へ注入された溶湯から浮力を受けて上昇し、該キャビティ内への溶湯の充填に応じて前記ガス排出孔を塞ぐ浮体を配設したことを特徴とする低圧鋳造装置。
- 金型の上面に天秤式の支持装置を配設し、該支持装置の揺動アームの一端部に、ガス排出孔を通して浮体を吊下支持させると共に、該揺動アームの他端部に重錘を支持させたことを特徴とする請求項1に記載の低圧鋳造装置。
- 金型に、ガス排出孔と平行にサブガス排出孔を形成し、前記サブガス排出孔内に弁体を配置すると共に、該弁体を、重錘に代えて支持装置の揺動アームの他端部に吊下支持させ、浮体の上昇に応じて前記弁体を下降させて、前記サブガス排出孔のキャビティ側開口部を塞ぐことを特徴とする請求項2に記載の低圧鋳造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006151847A JP2007319891A (ja) | 2006-05-31 | 2006-05-31 | 低圧鋳造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006151847A JP2007319891A (ja) | 2006-05-31 | 2006-05-31 | 低圧鋳造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006151847A Pending JP2007319891A (ja) | 2006-05-31 | 2006-05-31 | 低圧鋳造装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110538983A (zh) * | 2019-10-08 | 2019-12-06 | 安洁无线科技(苏州)有限公司 | 水道板低压铸造工艺 |
CN117259725A (zh) * | 2023-09-22 | 2023-12-22 | 常州理工科技股份有限公司 | 阀体低压铸造模具 |
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2006
- 2006-05-31 JP JP2006151847A patent/JP2007319891A/ja active Pending
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CN117259725B (zh) * | 2023-09-22 | 2024-05-17 | 常州理工科技股份有限公司 | 阀体低压铸造模具 |
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