JP2007319697A - 医療システム用制御装置 - Google Patents

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一恵 田中
Yoshitaka Honda
吉隆 本田
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Abstract

【課題】操作を煩雑にすることなく、複数の医療機器の動作を、スイッチの操作により制御可能な医療システム用制御装置を提供する。
【解決手段】複数の医療機器の動作を、スイッチの操作により制御可能とする医療システム用制御装置において、前記複数の医療機器に対して同時に出力を行うように制御を行う同時出力制御手段と、前記複数の医療機器に対して個々に出力を行うように制御を行う選択出力制御手段と、前記2つの出力制御手段の制御を選択することが可能な選択手段と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の医療機器の動作を、スイッチの操作により制御可能としている医療システム用制御装置に関する。
従来、外科用手術装置としては、電気手術装置が存在していた。さらに近年では、処置部先端に熱素子を設けた熱メス、レーザ光を用いたレーザ手術装置や、例えば、特開2001−258089号公報に示す超音波駆動装置及び超音波手術装置が実用化されている。
このような複数の種類の外科用手術装置の実用化に伴い、各々の外科用手術装置に対応した出力制御スイッチを手術室に配置すると、手術室が手狭な状態になってしまう。そこで、例えば、特開平11−318916号公報には一つのユニットの出力制御スイッチで、複数の外科用手術装置を選択的に出力可能なように制御できる医療システムの制御装置が提案されている。
さらに、前記出力制御スイッチを一つのユニットにした装置では、各々出術装置を選択的に用いるが、切開力、凝固力を向上させるため、2つの手術装置の同時併用を行いたい場合がある。
例えば電気手術装置の高周波出力と超音波手術装置の超音波出力の同時併用を行う場合、例えば、特許番号第2799196号公報に示されたような、一体化もしくは、システム化した超音波処置装置を購入する必要があった。
特開2001−258089号公報(第3−7頁、図1−11) 特開平11−318916号公報(第2−5頁、図1−6) 特許番号第2799196号公報(第2−5頁、第1−4図)
従来、2つの手術装置の同時併用するため、一体化又はシステム化した装置を購入した場合、その装置は大変高価になっていた。また、外科用手術装置は、前述のように、その歴史に差があり、一般的に電気手術装置は、手術に古くから設置されている場合が多く、超音波手術装置やレーザ手術装置は、その後、買い足されるのが一般的である。そのため、一体化したもの、システム化したものを後から買い足すことになり、無駄が生じていた。
また、前記特許文献2に示されている複数の医療機器の出力を選択的に行える出力制御装置は、その出力を行う医療機器の選択をサイクリックに行うため、出力を行う医療機器の切替を行うたびに、使用する意図のない医療機器設定も含めて、その選択を一々行わなければならず、その切り替えが煩雑であった。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、操作を煩雑にすることなく、複数の医療機器の動作を、スイッチの操作により制御可能な医療システム用制御装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するため本発明の医療システム用制御装置は、複数の医療機器の動作を、スイッチの操作により制御可能とする医療システム用制御装置において、前記複数の医療機器に対して同時に出力を行うように制御を行う同時出力制御手段と、前記複数の医療機器に対して個々に出力を行うように制御を行う選択出力制御手段と、前記2つの出力制御手段の制御を選択することが可能な選択手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、操作を煩雑にすることなく、複数の医療機器の動作を、スイッチの操作により制御できるので、医療作業を効率的に行える。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1乃至図16は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は医療システムの全体構成を示すブロック図、図2は図1のハンドピースを詳細に示すブロック図、図3は図1の出力制御装置の内部を示すブロック図、図4は医療システムの各装置間のデータのやり取りに関わる回路を示すブロック図、図5は出力制御装置の制御の流れを示すフローチャート、図6はモノポーラ単独選択出力モードにおけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図、図7はモノポーラ単独選択出力モードにおけるモニタ表示例を示す説明図、図8はバイポーラ単独選択出力モードにおけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図、図9はバイポーラ単独選択出力モードにおけるモニタ表示例を示す説明図、図10は超音波単独選択出力モードにおけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図、図11は超音波単独選択出力モードにおけるモニタ表示例を示す説明図、図12はモノポーラ・超音波同時出力モードにおけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図、図13はモノポーラ・超音波同時出力モードにおけるモニタ表示例を示す説明図、図14はバイポーラ・超音波同時出力モードにおけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図、図15はバイポーラ・超音波同時出力モードにおけるモニタ表示例を示す説明図、図16は医療機器の同時出力時の出力制御装置からの出力制御信号を示すタイミングチャートである。
(構成)
図1に示すように、医療システム1は、医療システム用制御装置としての出力制御装置2と、フットスイッチ3と、電気手術装置(以下ESUと呼ぶ)4と、超音波手術装置5と、患者電極6と、ハンドピース7と、モニタ8と、内視鏡画像処理装置9と、熱メス10と、レーザ手術装置11とを含んで構成されている。
ESU4、超音波手術装置5、熱メス10及びレーザ手術装置11は、医療システム1に用いられている複数の医療機器である。
ESU4のモノポーラ出力用の一方及び他方の高周波電力出力電極は、それぞれハンドピース7及び患者電極6に接続されている。
患者電極6は、処置される患者(人体)の皮膚に広い面積で密着される。
また、ESU4のバイポーラ出力用の電力出力電極も、ハンドピース7に接続されている。
ESU4は、高周波電流により病変部を切開または凝固する。
超音波手術装置5は、超音波振動による摩擦熱により病変部を切開・凝固する。
熱メス10は、発熱素子により病変部に対して切開・凝固処置を行う。
レーザ手術装置11は、レーザ光により病変部の治療を行う。
内視鏡画像処理装置9は、(図示しない)内視鏡による術部を撮像した内視鏡画像をモニタ8へ出力するための信号を生成して出力制御装置2に供給する。
出力制御装置2は、フットスイッチ3に関する制御(フットスイッチコントローラとしての機能)と、フットスイッチ3のスイッチペダル設定の状態をモニタ8に表示させるため、表示用のシンボルと前記内視鏡画像との畳み込み(重畳)を行い、モニタ8で表示させる信号を生成する。
モニタ8は、出力制御装置2からの信号により、術部の内視鏡画像と、フットスイッチ3のスイッチペダル設定、選択されているモードの表示を行う。
フットスイッチ3は、出力制御装置2を介してESU4と、超音波手術装置5、熱メス10と、レーザ手術装置11の出力の制御、及び出力装置の選択を行う。
ハンドピース7は、ESU4と、超音波手術装置5と、熱メス10と、レーザ手術装置11とからの出力を受ける。
また、ハンドピース7は、出力制御装置2に接続可能な手術装置(医療機器)の出力を受けることが可能であるが、以下の説明では説明を容易にする為、ハンドピース7が2つの医療機器として例えばESU4と超音波手術装置5の出力を受ける場合に限定して説明する。
ハンドピース7の構成を図2を用いて詳細に説明する。
図2に示すように、ハンドピース7は、細長のシース71の基端側に把持部を兼ねる操作部72を設けたものである。
ハンドピース7の操作部72は、モノポーラ用端子73と、バイポーラ用端子74と、超音波手術装置用端子76と、超音波振動子77と、端子接続検知回路78と、無線送信回路79とを有している。
モノポーラ用端子73は、ESU4からのモノポーラ出力を受ける。
バイポーラ用端子74は、ESU4からのバイポーラ出力を受ける。
超音波手術装置用端子76は、超音波手術装置5からの電圧、電流信号をハンドピース7内の超音波振動子77に供給する。
前記超音波振動子77は、超音波手術装置5からの電圧、電流信号を機械的振動に変換する。そして、この超音波振動子77に締結されたプローブを振動させる。
モノポーラ用端子73、バイポーラ用端子74、超音波手術装置用端子76の各々の端子は、例えばスイッチ機能を持ち、装置からの出力コードが接続されると端子接続検知回路78へ各々信号が送信されるようになっている。
これにより、端子接続検知回路78は、モノポーラ用端子73、バイポーラ用端子74、超音波手術装置用端子76に各々出力装置からの接続がされているか否かを検知する。
無線送信回路79は、端子接続検知回路78からの出力を受けて、どの装置からの出力が接続されているかの情報を出力制御装置2へ送信する。
ハンドピース7のシース71の先端には処置部80を有している。
処置部80は、モノポーラ用端子73、バイポーラ用端子74、超音波手術装置用端子76に供給される出力による超音波振動により、術部等、処置対象部位に対して治療のための処置を行う。
次に、図3を用いて出力制御装置2の内部構成について詳細に説明する。
図3に示すように、出力制御装置2は、演算部21と、無線受信部22と、音声受信回路23と、発音回路24と、スピーカ25と、表示制御回路26とを含んで構成される。 演算部21は、フットスイッチ3からの出力を受け、ESU4、超音波手術装置5の出力のオン/オフ制御信号を生成する。
より詳細に説明すると、演算部21は、ESU4のモノポーラ出力のオン/オフ制御信号を出力端子61に導くとともに、ESU4のバイポーラ出力のオン/オフ制御信号を出力端子62に導く。
さらに、演算部21は、超音波手術装置5の設定出力のオン/オフ制御信号を出力端子63に導くとともに、超音波手術装置5の最大出力のオン/オフ制御信号を出力端子64に導く。
無線受信部22は、図2に示したハンドピース7の無線送信回路79からの信号を受ける。
図3に示すように、音声受信回路23は、外部からの音声による制御を受け付ける。 発音回路24は、演算部21からの信号に従い、スピーカ25への信号を生成する。
表示制御回路26は、内視鏡画像処理装置9からの信号と、選択されている出力モード(モノポーラ、バイポーラ、超音波手術装置)に対応したキャラクターを生成し、畳み込みを行い、モニタ8へ送信する信号を生成する。
演算部21は、CPU27と、記憶部28とを含んで構成されている。
記憶部28は各モードに対応したペダル設定データ(MAPデータ)を格納する。CPU27は記憶部28のデータを基に実際の処理を行う。
フットスイッチ3は、3つのスイッチペダル31,32,33を有している。
スイッチペダル31は、出力モード(モノポーラ、バイポーラ、超音波)のモード選択を行うためのモードセレクトスイッチに設定される。
スイッチペダル32,33は、各モード選択時、実際の出力のオン/オフの選択を行う出力スイッチに設定される。
より詳細に説明すると、スイッチペダル32は、ESU4のモノポーラ出力、超音波手術装置5の設定出力等のオン/オフ操作に用いるものである。ここで、超音波手術装置5は、超音波振動子77を振動させるための電気信号を、キー入力等により予め設定したプローブの振幅値になるような出力値で出力できるようになっており、この場合の出力を設定出力と呼ぶ。
スイッチペダル33は、ESU4のバイポーラ出力、超音波手術装置5の最大出力等のオン/オフ操作に用いるものである。ここで、超音波手術装置5は、設定出力とは関係なく、プローブの振幅を最大設定で行うことができるモードを有しており、この場合の出力を最大振幅と呼ぶ。
また、フットスイッチ3には、液晶表示ディスプレイ(以下、LCDと呼ぶ)34を設け、出力制御装置2にて割り当てたペダル設定をLCD34にて表示させてもよい。
次に、無線送信回路79と無線受信部22とは別のESU4(または超音波手術装置5)とハンドピース7の接続を確認するための回路系統を図4を用いて説明する。
図4に示すように、ハンドピース7内には電気的に書き込みが可能で不揮発性の情報記録手段としてのEEPROM81,82が設けられている。
EEPROM81,82は、それぞれハンドピース7に接続するESU4、超音波手術装置5に送信するデータ、例えば、ハンドピース7のシリアルナンバー、最大電圧、最大電流、エラー来歴等のデータを格納する。
尚、EEPROM81,82の代わりにほぼ同様の機能を持つフラッシュメモリや、その他PLD(プログラマブルロジックデバイス)でも良いし、ハンドピース7側に電源を搭載すればSDRAM(シンクロナスダイナミックRAM)或いはRAM等でも良い。
接続コード41は、ESU4の出力コードと、EEPROM81のデータ読み取り用の信号線をまとめたものである。
接続コード51は、超音波手術装置5の出力コードと、EEPROM82のデータ読み取り用の信号線をまとめたものである。
接続するESU4及び超音波手術装置5には、それぞれ(EEP)ROMデータ読み取り回路42,52が設けられている。
出力制御装置2には、接続検知回路29が設けられている。
ESU4のROMデータ読み取り回路42は、ハンドピース7とESU4の間に接続コード41が接続されると、EEPROM81のデータの読み込みを行う。
さらに、ROMデータ読み取り回路42は、EEPROM81から、シリアルデータ、最大電圧、最大電流、エラー来歴等の読み込みが完了すると、データ読み取り完了信号を出力制御装置2の接続検知回路29へ送信する。
接続検知回路29は、ROMデータ読み取り回路42からのデータ読み取り完了信号を検知することにより、ハンドピース7とESU4の間の接続コード41が接続されたことを検知する。
超音波手術装置5のROMデータ読み取り回路52は、ハンドピース7と超音波手術装置5の間に接続コード51が接続されると、EEPROM82のデータの読み込みを行う。
さらに、ROMデータ読み取り回路52は、EEPROM82からのシリアルデータ等の読み込みが完了すると、データ読み取り完了信号を出力制御装置2の接続検知回路29へ送信する。
接続検知回路29は、ROMデータ読み取り回路52からのデータ読み取り完了信号を検知することにより、ハンドピース7と超音波手術装置5の間の接続コード51が接続されたことを検知する。
また、ESU4のROMデータ読み取り回路42は、ESU4の未出力時に、ESU4とハンドピース7の間で、EEPROM81に対してROMデータの読み取りを定期的(例えば、1秒毎)に行う。この状態で、接続検知回路29は、ROMデータ読み取り回路42からのデータ読み取り完了信号を検知することにより、ESU4とハンドピース7の接続を確認する。
超音波手術装置5のROMデータ読み取り回路52は、超音波手術装置5の未出力時に、超音波手術装置5とハンドピース7の間で、EEPROM82に対してROMデータの読み取りを定期的(例えば、1秒毎)に行う。この状態で、接続検知回路29は、ROMデータ読み取り回路52からのデータ読み取り完了信号を検知することにより、超音波手術装置5とハンドピース7の接続を確認する。
(作用)
フットスイッチ3の操作による出力制御装置2の制御方法の手順を図5を用いて説明する。
図5に示すように、例えば、出力制御装置2の電源投入時、ステップS1において、出力制御装置2の演算部21は、フットスイッチ3のスイッチペダル32,33が操作されても、その操作を受け付けない状態となっており、スイッチペダル31のみの操作を受け付ける。
ステップS1(指示信号生成ステップ)において、スイッチペダル31が操作された場合、演算部21は、スイッチペダル31を1秒以上の長押しか1秒以下の短押しかの判定を行う。
スイッチペダル31が長押しされた場合、演算部21は、ステップS2の処理に移行し、ESU・超音波同時出力モードの選択を行う。
また、ステップS1において、スイッチペダル31が短押しされた場合、演算部21は、ステップS7の処理に移行し、ESU・超音波単独選択出力モードの選択を行う。
即ち、ステップS1の選択を行って初めて、演算部21は、フットスイッチ3のスイッチペダル32,33の操作を有効にする。
ステップS2においてESU・超音波同時出力モードとなった後、操作者がスイッチペダル31を短押し等することにより、演算部21は、ステップS3において、モノポーラ及び超音波同時出力モード 、またはバイポーラ及び超音波同時出力モードとを選択する。
この後、ステップS4において、演算部21は、操作者によるスイッチペダル32または33の操作を検出し、この操作結果を一旦記憶して、ステップS5の処理に移行する。 ステップS5において、演算部21は、ハンドピース7の3種類の端子(モノポーラ用端子73、バイポーラ用端子74、超音波手術装置用端子76)の内、前述の処理で選択されたモードの出力を受ける端子に手術装置の接続が行われているかを、図3に示す無線受信部22の受信信号、又は図4に示す接続検知回路29の検知結果により検知する。
そして、該当するモード用の出力端子に出力用コードが接続されていなければ、演算部21は、ステップS15の処理に移行し出力禁止を行うとともに、発音回路24及びスピーカ25を用いてブザー音等により警告を行うとともに、モニタ8によりその旨の表示を行う。
ステップS5において、該当のモード用の出力端子に出力用コードが接続されていれば、演算部21は、ステップS6(同時制御信号生成ステップ)の処理に移行し、ESU4及び超音波手術装置5に同時出力を行わせる制御信号を供給する。この場合の超音波手術装置5の出力は、ステップS4で、スイッチペダル32が選択されていた場合、前述の設定出力となり、スイッチペダル33が選択されていた場合、前述の最大出力となる。
さらに図示しないが、もし、ESU・超音波同時出力モードを解除し、ESU・超音波単独選択出力モードへ移行したい場合、操作者は、スイッチペダル31の1秒以上の長押し等を行うことでモードの解除を行う。
次に、ステップS1の判定によりステップS7に移行した場合の処理について説明する。
ステップS7において、演算部21がESU・超音波単独選択出力モードを選択した後、ステップS8において、操作者がスイッチペダル31を短押し等することにより、演算部21は、ESU4によるモノポーラ単独選択出力モード、ESU4によるバイポーラ単独選択出力モード、超音波手術装置5による超音波単独選択出力モードのいずれか一つのモードを選択する。
さらに、演算部21は、選択した出力モードの判別を行い、判別結果がESU(モノポーラまたはバイポーラ)単独選択出力モードの場合にステップS9に移行し、判別結果が超音波単独選択出力モードの場合にステップS12に移行する。
ステップS9において、演算部21は、操作者によるスイッチペダル32または33の操作を検出し、この操作結果を一旦記憶して、ステップS10の処理に移行する。
ステップS10において、モノポーラ単独選択出力モードが選択されている場合、演算部21は、無線受信部22または図4に示す接続検知回路29を用いて、ハンドピース7のモノポーラ用端子73にESU4からのモノポーラ出力用コードの接続が行われているかを検知する。
ハンドピース7のモノポーラ用端子73にESU4からのモノポーラ出力用コードが接続されていなければ、演算部21は、ステップS15の処理に移行し出力禁止及び警告を行う。
ハンドピース7のモノポーラ用端子73にESU4からのモノポーラ出力用コードが接続されていれば、演算部21は、ステップS11(個別制御信号生成ステップ)の処理に移行し、ESU4にモノポーラ出力を行わせる。
ステップS10において、バイポーラ単独選択出力モードが選択されている場合、演算部21は、図3に示す無線受信部22または図4に示す接続検知回路29を用いて、ハンドピース7のバイポーラ用端子74にESU4からのバイポーラ出力用コードの接続が行われているかを検知する。
ハンドピース7のバイポーラ用端子74にESU4からのバイポーラ出力用コードが接続されていなければ、演算部21は、ステップS15の処理に移行し出力禁止及び警告を行う。
ハンドピース7のバイポーラ用端子74にESU4からのバイポーラ出力用コードが接続されていれば、演算部21は、ステップS11の処理に移行し、ESU4にバイポーラ出力を行わせる。
モノポーラ単独選択出力モードとバイポーラ単独選択出力モードの双方において、ステップS11におけるESU4の出力は、ステップS9でスイッチペダル32が選択されていた場合、切開用の出力となり、ステップS9でスイッチペダル33が選択されていた場合、凝固用の出力となる。
次に、ステップS8の判定によりステップS12に移行した場合の処理について説明する。
ステップS12において、演算部21は、操作者によるスイッチペダル32または33の操作を検出し、この操作結果を一旦記憶して、ステップS13の処理に移行する。
ステップS13において、演算部21は、図3に示す無線受信部22または図4に示す接続検知回路29を用いて、ハンドピース7の超音波手術装置用端子76に対して手超音波手術装置5からの超音波出力用コードの接続が行われているかを検知する。ハンドピース7の超音波手術装置用端子76に超音波手術装置5からの超音波出力用コードが接続されていなければ、演算部21は、ステップS15の処理に移行し出力禁止及び警告を行う。
ハンドピース7の超音波手術装置用端子76に超音波手術装置5からの超音波出力用コードが接続されていれば、演算部21は、ステップS14(個別制御信号生成ステップ)の処理に移行し、超音波手術装置5に超音波出力を行わせる。
ステップS14の場合の超音波手術装置5の出力は、ステップS12でスイッチペダル32が選択されていた場合、前述の設定出力となり、ステップS12でスイッチペダル33が選択されていた場合、前述の最大出力となる。
尚、本実施の形態では、ステップS2でESU・超音波同時出力モードを選択し、ステップS3でフットスイッチ3のスイッチペダル32,33の操作を行ったが、第1の実施の形態の変形例として、ハンドピース7の該当の端子に出力用コードが接続されていなかった場合、その該当モードを選択する時点で警告を行い、選択できないようにしても良い。
また、ステップS1において同時出力モードから単独選択出力モードへ移行を行うときには(または、逆への移行)、フットスイッチ3のスイッチペダル31を長押し等をすることにより、モード移行を可能とするようにしてもよい。
次に、第1の実施の形態の各々モードの時のフットスイッチ3のスイッチペダル設定と、モニタ8での表示状態を図6乃至図14を用いて説明する。
図6及び図7を用いて演算部21がモノポーラ単独選択出力モードを選択した場合のフットスイッチ3のスイッチペダル設定と、モニタ8での表示状態を説明する。
モノポーラ単独選択時(モノポーラ単独選択出力モード)では、図6に示すように、フットスイッチ3のスイッチペダル31はそのままモードセレクトスイッチの機能を有する。
フットスイッチ3のスイッチペダル32は、ESU4に病変部を切開するためのモノポーラ出力を行わせるためのモノポーラ切開スイッチとなる。
フットスイッチ3のスイッチペダル33は、ESU4に病変部を凝固するためのモノポーラ出力を行わせるためのモノポーラ凝固スイッチとなる。
一方、図7に示すように、モニタ8の画面89の右下には、フットスイッチ90のキャラクタ画像90が表示される。キャラクタ画像90には、スイッチペダル31のキャラクタ画像91と、スイッチペダル32,33のキャラクタ画像92,93が表示される。 スイッチペダル31のキャラクタ画像91には、モード操作を示す“MODE”の文字が表示される。
スイッチペダル32のキャラクタ画像92には、切開を示す“CUT”の文字が表示される。
スイッチペダル33のキャラクタ画像93には、凝固を示す“COAG”の文字が表示される。
また、画面89のキャラクタ画像90より上側には、モノポーラ単独選択出力モードを示す“MONOPOLAR”の文字94が表示される。
次に、図8及び図9を用いて演算部21がバイポーラ単独選択出力モードを選択した場合のフットスイッチ3のスイッチペダル設定と、モニタ8での表示状態を説明する。
バイポーラ単独選択時(バイポーラ単独選択出力モード)では、図8に示すように、フットスイッチ3のスイッチペダル31はそのままモードセレクトスイッチの機能を有する。
フットスイッチ3のスイッチペダル32はESU4に病変部を切開するためのバイポーラ出力を行わせるためのバイポーラ切開スイッチとなる。
フットスイッチ3のスイッチペダル33はESU4に病変部を凝固するためのバイポーラ出力を行わせるためのバイポーラ凝固スイッチとなる。
一方、図9に示すように、スイッチペダル31のキャラクタ画像91には、モード操作を示す“MODE”の文字が表示される。
スイッチペダル32のキャラクタ画像92には、切開を示す“CUT”の文字が表示される。
スイッチペダル33のキャラクタ画像93には、凝固を示す“COAG”の文字が表示される。
また、画面89のキャラクタ画像90より上側には、バイポーラ単独選択出力モードを示す“BIPOLAR”の文字95が表示される。
次に、図10及び図11を用いて演算部21が超音波単独選択出力モードを選択した場合のフットスイッチ3のスイッチペダル設定と、モニタ8での表示状態を説明する。
超音波単独選択時(超音波単独選択出力モード)では、図10に示すように、フットスイッチ3のスイッチペダル31はそのままモードセレクトスイッチの機能を有する。
フットスイッチ3のスイッチペダル32は、超音波手術装置5に超音波設定出力を行わせるための超音波設定出力スイッチとなる。
フットスイッチ3のスイッチペダル33は、超音波手術装置5に超音波最大出力を行わせるための超音波最大出力スイッチとなる。
一方、図11に示すように、スイッチペダル31のキャラクタ画像91には、モード操作を示す“MODE”の文字が表示される。
スイッチペダル32のキャラクタ画像92には、設定出力を示す“設定”の文字が表示される。
スイッチペダル33のキャラクタ画像93には、最大出力を示す“MAX”の文字が表示される。
また、画面89のキャラクタ画像90より上側には、超音波単独選択出力モードを示す“US”の文字96が表示される。
次に、図12及び図13を用いて演算部21がモノポーラ・超音波同時出力モードを選択した場合のフットスイッチ3のスイッチペダル設定と、モニタ8での表示状態を説明する。
モノポーラ・超音波同時出力モードでは、図12に示すように、フットスイッチ3のスイッチペダル31はそのままモードセレクトスイッチの機能を有する。
フットスイッチ3のスイッチペダル32は、ESU4に病変部を切開するためのモノポーラ出力を行わせると同時に、超音波手術装置5に超音波設定出力を行わせるためのモノポーラ切開及び超音波設定同時出力スイッチとなる。
フットスイッチ3のスイッチペダル33は、ESU4に病変部を凝固するためのモノポーラ出力を行わせると同時に、超音波手術装置5に超音波設定出力を行わせるためのモノポーラ凝固及び超音波設定同時出力スイッチとなる。
一方、図13に示すように、スイッチペダル31のキャラクタ画像91には、モード操作を示す“MODE”の文字が表示される。
スイッチペダル32のキャラクタ画像92には、ESU4による切開を示す“CUT”の文字と、超音波手術装置5の設定出力を示す“設定”の文字が表示される。
スイッチペダル33のキャラクタ画像93には、ESU4による凝固を示す“COAG”の文字と、超音波手術装置5の設定出力を示す“設定”の文字が表示される。
また、画面89のキャラクタ画像90より上側には、モノポーラ・超音波同時出力モードを示す“MONOPOLAR and US”の文字97が表示される。
次に、図14及び図15を用いて演算部21がバイポーラ・超音波同時出力モードを選択した場合のフットスイッチ3のスイッチペダル設定と、モニタ8での表示状態を説明する。
バイポーラ・超音波同時出力モードでは、図14に示すように、フットスイッチ3のスイッチペダル31はそのままモードセレクトスイッチの機能を有する。
フットスイッチ3のスイッチペダル32は、ESU4に病変部を切開するためのバイポーラ出力を行わせると同時に、超音波手術装置5に超音波設定出力を行わせるためのバイポーラ切開及び超音波設定同時出力スイッチとなる。
フットスイッチ3のスイッチペダル33は、ESU4に病変部を凝固するためのバイポーラ出力を行わせると同時に超音波手術装置5に超音波設定出力を行わせるためのバイポーラ凝固及び超音波設定同時出力スイッチとなる。
一方、図15に示すように、スイッチペダル31のキャラクタ画像91には、モード操作を示す“MODE”の文字が表示される。
スイッチペダル32のキャラクタ画像92には、ESU4による切開を示す“CUT”の文字と、超音波手術装置5の設定出力を示す“設定”の文字が表示される。
スイッチペダル33のキャラクタ画像93には、ESU4による凝固を示す“COAG”の文字と、超音波手術装置5の設定出力を示す“設定”の文字が表示される。
また、画面89のキャラクタ画像90より上側には、バイポーラ・超音波同時出力モードを示す“BI and US”の文字98が表示される。
これら図6乃至図15に示した設定及び表示により、操作者は、どのモードが選択され、フットスイッチ3のどのスイッチペダルを操作することにより、どの出力がなされるか容易に知ることが出来る。
次に、図16を用いてESU・超音波同時出力モードにおけるESU4と超音波手術装置5の制御波形について説明する。
図16(a)はフットスイッチ3のスイッチペダル32,33の操作によるフットスイッチ信号、図16(b)はESU4と超音波手術装置5が連続的に同時に出力を行う場合のESU4のモノポーラ(バイポーラ)出力、図16(c)はESU4と超音波手術装置5が連続的に同時に出力を行う場合の超音波手術装置5の超音波出力、図16(d)は病変部を十分な凝固してから切開を行う場合のESU4のモノポーラ(バイポーラ)出力、図16(e)は病変部を十分な凝固してから切開を行う場合の超音波手術装置5の超音波出力、図16(f)は病変部に対する切開能力の向上させる場合のESU4のモノポーラ(バイポーラ)出力、図16(g)は病変部に対する切開能力の向上させる場合の超音波手術装置5の超音波出力を示している。
ESU・超音波同時出力モードを用いた通常の病変部の処置では、図16(a)に示すフットスイッチ信号のオンに合わせて、図16(b)及び図16(c)に示すように、ESU4と超音波手術装置5が連続的に同時に出力を行う。
また、十分な凝固の後、切開を行う場合には、図16(a)に示すフットスイッチ信号のオンに合わせて、図16(d)及び図16(e)に示すように、超音波手術装置5が連続の超音波波形を出力開始した後、ESU4の間欠波形出力を行う様に、出力制御装置2の制御を行う。
また、切開能力の向上を行いたければ、図16(f)及び図16(g)に示すように、ESU4の間欠波形出力と同時に、超音波手術装置5が連続の超音波波形出力として行うようにする。
また、図示していないが、本実施の形態では、超音波手術装置5とESU4の交互出力も可能である。
この出力波形の連続/間欠出力の制御信号は、出力制御装置2からESU4、超音波手術装置5への出力信号により、実施することが可能である。
また、本実施の形態では、フットスイッチ3のスイッチペダル操作によりモードの設定を行っているが、出力制御装置2の音声受信回路23を利用し、操作者の音声による制御を行ってもよい。
さらに、本実施の形態では、操作者の使い勝手や、目的、切除部位等により、連続/間欠動作を選択できたり、病変部のインピーダンスを検知し、自動的に連続/間欠動作を行うと、尚良い。
このような構成及び作用により、図3に示すフットスイッチ3は、操作者が指示可能で指示に応じた指示信号を出力する指示部となっている。
演算部21は、前記指示信号を入力し、前記指示信号に応じて第1の医療機器(ESU4)を制御するための第1の制御信号(モノポーラ出力のオン/オフ制御信号、バイポーラ出力のオン/オフ制御信号)と第2の医療機器(超音波手術装置5)を制御するための第2の制御信号(設定出力のオン/オフ制御信号、最大出力のオン/オフ制御信号)とを生成する制御信号生成部となっている。
出力端子61,62は前記第1の医療機器と接続可能で前記第1の制御信号を前記第1の医療機器に出力する第1の出力部となっている。
出力端子63,64は前記第2の医療機器と接続可能で前記第2の制御信号を前記第2の医療機器に出力する第2の出力部となっている。
演算部21は、記憶部28のプログラムにより、前記複数の医療機器に対して同時に出力を行うように制御を行う同時出力制御手段と、前記複数の医療機器に対して個々のタイミングで出力を行うように制御を行う選択出力制御手段と、前記2つの出力制御手段の制御を選択することが可能な選択手段とを有している。
無線送信回路79は、検知回路78の検知結果出力を出力制御装置2へ送信する送信手段となっている。
発音回路24及びスピーカ25は、出力制御装置2に設けられ、送信手段からの検知結果出力が前記医療機器からの出力が接続されていないことを示す状態で、該当医療機器に出力制御を行おうとした場合、警告動作を行う警告手段となっている。
(効果)
第1の実施の形態によれば、ESU4、超音波手術装置5の出力を、出力制御装置2により選択的、または、同時に出力することが容易にでき、また、ハンドピース7の各々コネクタにESU4または、超音波手術装置5からの出力コードがきちんと接続されているかを検知し、出力コードの接続がきちんとされていなければ、その警告を行うことで、信頼性の向上が可能となる。
また、施設に従来からESU4が存在していて、後から超音波手術装置5を設置しても、本実施の形態の様な安価な出力制御装置2を用いることにより、同時出力による、凝固、切開能力の向上が図れる。
これにより、複数の医療機器の同時出力が行える環境を安価に実現できるとともに、操作を煩雑にすることなく、複数の医療機器の動作を、スイッチの操作により制御でき、医療作業の効率化を行える。
また、本実施の形態における制御方法によれば、複数の医療機器の同時出力の制御が行えると共に、個々の医療機器の出力を選択的に制御でき、複数の医療機器の同時出力が行える環境を経済的に実現できる等の効果がある。
(第2の実施の形態)
図17及び図18は本発明の第2の実施の形態に係り、図17は出力制御装置の内部を示すブロック図、図18は図17の出力制御装置の制御の流れを示すフローチャートである。
図17及び図18を用いた第2の実施の形態の説明において、図1乃至図16に示した第1の実施の形態と同様の構成要素には同じ符号を付して説明を省略している。図17及び図18では図示していない内視鏡用システムの構成要素として、図1及び図2のものを用いて説明する。
(構成)
図1乃至図16に示した第1の実施の形態の出力制御装置2は、演算部21の集中制御により、ESU4と超音波手術装置5の同時出力や、各々の単独選択出力用の制御信号を生成していたが、図17に示す第2の実施の形態の出力制御装置102では、前記制御信号の生成を行う演算部121に加えて、タイマ回路130と、ESU用出力スイッチ回路131と、超音波手術用出力スイッチ回路132と、出力切り替え回路133,134と、保護回路としてのAND回路135,136,137,138及びOR回路139を用いている。
演算部121は、ROM128に格納した制御プログラムにより、第1の実施の形態と異なる動作を実行する。
タイマ回路130は、演算部121からの指示に従い、ESU出力モードにおけるESU4(図1参照)のON/OFFの制御を行う。
特に、超音波手術装置5とESU4で同時出力を行う場合、ESU4の出力は、図16(d)や図16(f)の様にオン/オフを繰り返す。
タイマ回路130の動作開始及び終了は、演算部121からのオン/オフ信号によって制御される。
ESU用出力スイッチ回路131は、タイマ回路130からのオン/オフ信号に従い、ESU4へのオン/オフ制御信号としての出力イネーブル信号を生成してその出力端子から出力する。
超音波手術用出力スイッチ回路132は、演算部121からの制御信号に従い、超音波手術装置5へのオン/オフ制御信号としての出力イネーブル信号を生成してその出力端子から出力する。
ESU用出力スイッチ回路131の出力端子は出力切り替え回路133のコモン端子Cに接続される。
超音波手術用出力スイッチ回路132の出力端子は出力切り替え回路134のコモン端子Cに接続される。
出力切り替え回路133の第1の出力端子A1はAND回路135の第1の入力端子に接続される。
出力切り替え回路133の第2の出力端子A2はAND回路136の第1の入力端子に接続される。
出力切り替え回路134の第1の出力端子A1はAND回路137の第1の入力端子に接続される。
出力切り替え回路134の第2の出力端子A2はAND回路138の第1の入力端子に接続される。
フットスイッチ3の第1乃至第3の出力端子は、それぞれスイッチペダル31,32,33の操作出力を演算部121に出力している。さらに、フットスイッチ3の第2及び第3の出力端子は、それぞれOR回路139の第1及び第2の入力端子に接続される。OR回路139の出力端子はAND回路135,136,137,138の第2の入力端子に接続される。
AND回路135,136の出力端子は、出力制御装置102の出力端子を介して、それぞれESU4のモノポーラ出力イネーブル信号入力端子及びバイポーラ出力イネーブル信号入力端子に接続される。
AND回路137,138の出力端子は、出力制御装置102の出力端子を介して、それぞれ超音波手術装置5の設定出力イネーブル信号入力端子及び最大出力イネーブル信号入力端子に接続される。
出力切り替え回路133は、演算部121からのバイポーラ/モノポーラ出力選択信号に従い、バイポーラとモノポーラとのどちらか一方の出力選択を行う。
ここで、出力切り替え回路133は、モノポーラ出力の出力選択を行う場合、コモン端子Cを出力端子A1に接続してESU用出力スイッチ回路131からの出力イネーブル信号をAND回路135の第1の入力端子に導く。
また、出力切り替え回路133は、バイポーラ出力の出力選択を行う場合、コモン端子Cを出力端子A2に接続してESU用出力スイッチ回路131からの出力イネーブル信号をAND回路136の第1の入力端子に導く。
このような出力切り替え回路133により、第2の実施の形態は、回路の誤動作(例えば、演算部121の暴走)によるESU4のバイポーラとモノポーラの同時出力の発生を防止する。
出力切り替え回路134は、演算部121からの超音波設定/最大出力選択信号に従い、超音波手術装置5の設定出力と最大出力どちらか一方の出力選択を行う。
ここで、出力切り替え回路134は、超音波手術装置5の設定出力の出力選択を行う場合、コモン端子Cを出力端子A1に接続して超音波手術用出力スイッチ回路132からの出力イネーブル信号をAND回路137の第1の入力端子に導く。
また、出力切り替え回路134は、超音波手術装置5の最大出力の出力選択を行う場合、コモン端子Cを出力端子A2に接続して超音波手術用出力スイッチ回路132からの出力イネーブル信号をAND回路138の第1の入力端子に導く。
このような出力切り替え回路134により、第2の実施の形態は、回路の誤動作による、超音波手術装置5の設定出力と最大出力の同時出力の発生を防止する。
また、AND回路135,136,137,138により、出力切り替え回路133,134からの出力とフットスイッチ3から出力されるオン/オフ信号のANDをとることにより、前段の回路での誤動作により出力イネーブル信号がオンとなることを防止している。即ち、フットスイッチ3のスイッチペダル32又はスイッチペダル33がオンしているときのみ出力イネーブル信号がオンとなるようにしている。
(作用)
次に、図18のフローチャートを参照して第2の実施の形態におけるモード選択から出力イネーブル信号の生成までの処理を説明する。
図18に示すように、例えば、演算部121は、ステップS21において、スイッチペダル31の操作により出力モードを選択し、ステップS22の処理に移行する。
ステップS22において、演算部121は、選択した出力モードがESU出力を含むモードか否かを判定する。演算部121は、ESU出力を含むモードの場合にステップS23の処理に移行する。
ステップS23において、演算部121は、設定信号によりタイマ回路130のオン/オフを設定しステップS24の処理に移行する。ここで、演算部121は、連続出力の場合は、ESU用出力スイッチ回路131のオフ時間を0とする。
演算部121は、ステップS22において、ESU出力を含まないモードの場合、即ち超音波手術装置5(図1参照)の出力のみであるときには、タイマ回路130のオン/オフ設定は行わず、ステップS24の処理に移行する。
ステップS24において、演算部121は、出力モードにより、出力切り替え回路133,134の設定を行う。
この後、演算部121は、ステップS25において、フットスイッチ3のスイッチペダル32,33が操作されると、ステップS26において、出力モードを判別し、出力モードに応じてステップS27,S28,S29の処理のいずれかを選択して移行する。
ステップS26の出力モードを判別結果が超音波単独選択出力モードの場合、演算部121は、ステップS27において超音波手術用出力スイッチ回路132をオンし、スイッチペダル32が操作されている場合、AND回路137から設定出力イネーブル信号を出力させ、スイッチペダル33が操作されている場合、AND回路138から最大出力イネーブル信号を出力させる。
ステップS26の出力モードを判別結果がESU単独選択出力モードの場合、演算部121は、ステップS28においてタイマ回路130をオンし、スイッチペダル32が操作されている場合、AND回路135からモノポーラ出力イネーブル信号を出力させ、スイッチペダル33が操作されている場合、AND回路136からバイポーラ出力イネーブル信号を出力させる。
ステップS26の出力モードを判別結果がESU・超音波同時出力モードの場合、演算部121は、ステップS29においてタイマ回路130と超音波手術用出力スイッチ回路132とをオンし、スイッチペダル32が操作されている場合、AND回路135からモノポーラ出力イネーブル信号を出力させるとともに、AND回路137から設定出力イネーブル信号を出力させる。
また、スイッチペダル33が操作されている場合、AND回路136からバイポーラ出力イネーブル信号を出力させ、AND回路138から最大出力イネーブル信号を出力させる。これにより、フットスイッチ3のスイッチペダル32,33がオンしているときのみESU4と超音波手術装置5が出力を行うようにしている。
(効果)
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が得られるとともに、回路の誤動作によるESU4のバイポーラとモノポーラの同時出力を防止し、超音波手術装置5の設定出力と最大出力の同時出力の発生を防止し、フットスイッチ3がオンしているときのみESU4、又は超音波手術装置5が出力を行うようにしているので、医療システムの信頼性をさらに向上できる。
(第3の実施の形態)
図19乃至図24は本発明の第3の実施の形態に係り、図19は医療システムの全体構成を示すブロック図、図20は超音波設定出力及びバイポーラ出力モードにおけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図、図21はモードセレクト無しのハンドピース2本選択例におけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図、図22はハンドピースの第1の保持検知例を示す示すブロック図、図23はハンドピースの第2の保持検知例を示す示すブロック図、図24は出力制御装置の制御の流れを示すフローチャートである。
図19乃至図24を用いた第3の実施の形態の説明において、図1乃至図16に示した第1の実施の形態と同様の構成要素には同じ符号を付して説明を省略している。
(構成)
図19に示すように、第3の実施の形態の医療システム201は、ESU204、超音波手術装置205のハンドピースの内、どのハンドピースを操作者が保持し、使用するかを検知し、その検知結果に従って、操作者に告知し、フットスイッチ3のスイッチペダル設定を自動的に行う(MAP化する)。
また、第3の実施の形態の医療システム201では、第1の実施の形態と異なり、モノポーラ用ハンドピース211、バイポーラ用ハンドピース212、超音波手術用ハンドピース213の3つのハンドピースを用い、ESU204、超音波手術装置205から各々出力が行えるようになっている。
また、各々ハンドピース211,212,213には、それぞれハンドピースを保持していることを検知できるセンサ214,215,216が設けられている。ESU204及び超音波手術装置205内には、それぞれハンドピース保持検知回路243、253が設けられている。ハンドピース保持検知回路243、253は、センサ214,215,216からの検出信号に基づいて、どのハンドピースが保持されているか検知を行う。 ハンドピース保持検知回路243,253の検知結果は、出力制御装置202に入力される。
出力制御装置202では、ハンドピース保持検知回路243,253の検知結果により操作者によって保持されているハンドピースを識別し、図20や図21に示すように、フットスイッチ3のスイッチペダル設定を行うとともに、モニタ8に、どのハンドピースが保持されているのか、また、フットスイッチ3のスイッチペダル設定がどの様になっているのかを表示する。
出力制御装置202によるフットスイッチ3のスイッチペダル設定について図20及び図21を用いて説明する。
モードセレクト有りのハンドピース2本選択例においては、モノポーラ・超音波出力モードでは、例えば、図20に示すように、フットスイッチ3のスイッチペダル31はそのままモードセレクトスイッチの機能を有する。
フットスイッチ3のスイッチペダル32は、超音波手術装置205に超音波の設定出力を行わせるための超音波設定出力スイッチとなる。
フットスイッチ3のスイッチペダル33は、ESU204に病変部を凝固するためのバイポーラ出力を行わせるバイポーラ凝固スイッチとなる。
モードセレクト無しのハンドピース2本選択例においては、モノポーラ・超音波出力モードでは、例えば、図21に示すように、フットスイッチ3のスイッチペダル31は超音波手術装置205に超音波の設定出力を行わせるための超音波設定出力スイッチとなる。 フットスイッチ3のスイッチペダル32は超音波手術装置205に超音波の最大出力を行わせるための超音波最大出力スイッチとなる。
フットスイッチ3のスイッチペダル33はESU204に病変部を凝固するためのバイポーラ出力を行わせるバイポーラ凝固スイッチとなる。
尚、選択されたハンドピースが1本の時のフットスイッチ3の設定は、図6,図8,図10と同じである。
また、ハンドピースが1本も操作者により保持されていないときには、フットスイッチ3のどのスイッチペダルを操作しても、出力制御装置202は、なにも出力を行わない。 次に、図22を参照して本実施の形態のハンドピース保持検知手段を以下に説明する。 ハンドピース保持検知手段は、ハンドピース211,212,213に設けられたセンサ214(215,216)とハンドピース保持検知回路243(253)にて構成される。
この場合、保持検知方法は、静電容量の変化によって判断するようになっている。
センサ214(215,216)は、操作者が処置時に手を添える場所、例えば、ハンドピース211がはさみタイプであれば、ハンドル部、ハンドピースがメスタイプであればハンドピース保持部に設置すると良い。
センサ214(215,216)内の2枚の電極217,218の間に操作者の手が添えられる事で,2枚の電極217,218間の静電容量は変化する。
これをハンドピース保持検知回路243(253)で検出(認識)して、保持信号を生成している。
保持信号は、ESU204、超音波手術装置205から出力制御装置202へ送信される。
これにより、出力制御装置202は、操作者に保持されているハンドピースを検出する。
次に図23を参照して本実施の形態のハンドピース保持検知手段の他の例を以下に説明する。
図23に示すように、ハンドピース保持検知手段の他の例では、手術室にハンドピース置き場291を設置し、決められたハンドピース置き場から外されているハンドピースの情報を、ハンドピース置き場291内に配置された無線式の情報送信装置にて超音波手術装置205、ESU204、出力制御装置202の使用ハンドピース検知回路259,249,229に情報を送信するようにしてもよい。
この場合、ハンドピース置き場291は、各々特定のハンドピースを設置できる構造にしておく。
出力制御装置202は、図22及び図23に示した前記ハンドピース保持検知手段の結果に従い、前記複数の医療機器に対して、自動的にフットスイッチ3のスイッチペダル31,32,33を個々に割り当てるペダル割り当て手段となっている。
(作用)
図24を用いて、一つ目、二つ目、三つ目のハンドピースが選択された場合の出力制御装置202の処理フローを示す。
図24に示すように、まず、ステップS31において、1本目のハンドピースが保持されると、出力制御装置202は、ステップS32において、ハンドピース保持検知結果によりモノポーラ/バイポーラ/超音波出力の選択モードと、保持により選択されたハンドピースをモニタ8及び音声にて告知する。
次に、ステップS33において、出力制御装置202は、フットスイッチ3のスイッチペダルを、その選択されたモード用に設定(MAP化)し、その状態をモニタ8にて表示する。
次に、ステップS34において、2本目のハンドピースが保持されると、出力制御装置202は、ステップS35において、ハンドピース保持検知結果によりモノポーラ/バイポーラ/超音波出力の選択モードと、保持により選択された2本のハンドピースをモニタ8及び音声にて告知する。
次に、出力制御装置202は、ステップS36において、フットスイッチ3のスイッチペダルを、その選択されたモード用に設定(MAP化)し、選択されたハンドピースの出力のうちの一つを、各々フットスイッチ3のスイッチペダルに割り当てる。ただし、全ての出力設定を割り当てることはできない。また、フットスイッチのスイッチペダル設定をモニタ8にて表示する。
次に、ステップS37において、操作者はモードをサイクリックに切り替えたいか否かの選択を行う。モードをサイクリックに切り替えたくない場合、そのままステップS39の処理に移行する。
また、ステップS37において、フットスイッチ3を2本の選択されたハンドピースのモードでのMAP化ではなく、各々モードの全ての出力設定を割り当てたモード(ハンドピースを1本選択したときと同じペダル設定)をサイクリックに選択したい場合は、ステップS38において、モードセレクトスイッチに設定したスイッチペダル31を操作し、モードをセレクトスイッチ31によりサイクリックに選択を行う。この後ステップS39の処理に移行する。
次に、ステップS39において、3本目のハンドピースが保持されると、出力制御装置202は、ステップS40において、3本目のハンドピースが選択されたことをモニタ8及び音声にて告知し、さらに警告音または、音声で“3本のハンドピースが選択されています。フットスイッチ左ペダル(スイッチペダル31)により出力モードを選択してください”の告知を行う。
この後、ステップS41において、制御装置202は、フットスイッチ32フロントパネルに設けた発光ダイオード(以下、LEDと呼ぶ)を全部点滅させ、全モードの出力を禁止にしてステップS42の処理に移行する。
ステップS42において、制御装置202は、フットスイッチ左ペダル(スイッチペダル31)が操作されたか否かの判別を行い、フットスイッチ左ペダルが操作されるまでは、ステップS41,S42の処理を繰り返す。
ステップS42において、フットスイッチ左ペダルが操作されると、ステップS43において、制御装置202は、3つの出力モード(モノポーラ出力モード、バイポーラ出力モード、超音波出力モード)を一つずつサイクリックに選択し、出力の許可を行う。
つまり、第3の実施の形態では、保持されたハンドピースを認識し、フットスイッチの設定の自動的にMAP化を行うことを可能としている。
第3の実施の形態では、フットスイッチ3のスイッチペダルの一つをモードセレクト機能用で固定することで、サイクリックにモード切り替えを行わなくてもフットスイッチ3のスイッチペダルの設定により、出力切り替えが行える設定と、サイクリックにより各々モードの全ての出力設定を可能としているが、図21に示すように、フットスイッチ3の全てのスイッチペダルを出力スイッチとして割り当てることも出来る。
その場合は、3本のハンドピースが選択されたとしても、全てのモードの出力をフットスイッチのスイッチペダル一つ一つに割り当てることが出来る。
また、本実施の形態では、予めプログラムされた設定にしたがって、フットスイッチのスイッチペダル設定(MAP化)を行ったが、出力制御装置のフロントパネル上にカードスロット等を設けて、使用者の好みに従ったMAPデータを事前に操作者がカードに情報を格納しておくことも可能である。
(効果)
第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が得られるとともに、操作者の保持したハンドピースを検知し、そのハンドピースに応じて、フットスイッチのスイッチペダル設定に対して自動的なMAP化を行うことにより、設定の煩雑さを減少させることが可能である。
(第4の実施の形態)
図25乃至図27は本発明の第4の実施の形態に係り、図25は出力制御装置のフロントパネルの電源投入時の設定を示す説明図、図26は電源投入時におけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図、図27は電源投入直後の出力設定時の出力制御装置の制御の流れを示すフローチャートである。
(構成)
図1乃至図24に示した第1乃至第3の実施の形態では、出力制御装置にESU、超音波手術装置の2つの装置を接続した場合を例にして説明しているが、第4の実施の形態では、他に熱メス、レーザ手術装置が、出力制御装置に接続されたものとして説明する。
図25に示すように、出力制御装置302の出力制御フロントパネル321には電源スイッチ322とモノポーラ、バイポーラ、超音波手術装置、熱メス、レーザ手術装置の選択されている状態(モード)を示すLED323,324,325,326,327が設けられている。
図26に示すように、電源投入時では、フットスイッチ3のスイッチペダル31はそのままモードセレクトスイッチの機能を有する。
フットスイッチ3のスイッチペダル32は決定を行うための決定スイッチとなる。
フットスイッチ3のスイッチペダル33は取り消しを行うための取り消しスイッチとなる。
出力時では、フットスイッチ3のスイッチペダル31はそのままモードセレクトスイッチの機能を有する。
フットスイッチ3のスイッチペダル32は出力スイッチとなる。
フットスイッチ3のスイッチペダル33は出力スイッチとなる。
このような設定により、出力制御装置の電源投入直後、フットスイッチ3の操作により、出力制御装置に接続されている手術装置の中から2つまで、操作者が使用したい手術装置(モード)を選択することが可能となる。
フットスイッチ3のモードセレクトスイッチに設定したスイッチペダル31により、使用したいモードにあわせ、フットスイッチ3の決定スイッチに設定したスイッチペダル32により、モード決定を行う。
誤ってモードの選択を行ってしまった場合は、フットスイッチ3の取消スイッチに設定したスイッチペダル33により、モードのキャンセルを行う。
(作用)
図27を用いて電源投入時の出力制御装置302の処理を説明する。
図27に示すように、まず、ステップS51において、電源スイッチ322が操作され電源投入されると、出力制御装置302は、ステップS52において、フロントパネル321において、モノポーラ、バイポーラ、超音波手術装置、熱メス、レーザ手術装置の出力モードを示すLED323,324,325,326,327を全部点滅させる。
これにより操作者は、ステップS53において、フットスイッチ3のモードセレクトスイッチに設定された左のスイッチペダル31を操作し、この操作入力により出力制御装置302はステップS54の処理に移行する。
ステップS54において、出力制御装置302は、モノポーラのモードを示すLED323を点滅させ、残りのモードを示すLED324,325,326,327を消灯する。
次に、ステップS55において、出力制御装置302は、スイッチペダル31が操作されるごとにLED323,324,325,326,327の内一つをサイクリックに点灯させる。
これにより操作者は、ステップS56において、点灯するLEDが使用したいモードのLEDになったら、フットスイッチ3の決定スイッチに設定された中央のスイッチペダル32を操作し、この操作入力により出力制御装置302は使用するモードを点灯するLEDのモードに決定する。
この後、ステップS57において、出力制御装置302は、決定したモードが一つ目か二つ目かの判別を行う。出力制御装置302は、決定したモードが一つ目の場合にはステップS58の処理に移行し、決定したモードが二つ目の場合にはステップS62の処理に移行する。
ステップS58において、出力制御装置302は、一つ目に決定したモードをモニタに表示し、ステップS59の処理に移行する。
ステップS59において、操作者は、決定したモードを取り消したい(間違えた)か否かの判別を行う。モードを取り消したくない場合、操作者は所定時間操作を行わず、出力制御装置302は、所定時間操作が無かった場合に、モードを取り消したくないと判断してステップS54に戻り二つ目のモードの決定処理に移行する。
操作者がモードを取り消したい場合、操作者は、ステップS60において、フットスイッチ3の取り消しスイッチに設定された右のスイッチペダル33を操作し、この操作入力によりステップS61において、出力制御装置302は、決定したモードをキャンセルし、ステップS54の処理に戻る。
次に、ステップS57の判定によりステップS62に移行した場合の処理について説明する。
ステップS62において、出力制御装置302は、二つ目に決定したモードをモニタに表示し、ステップS63の処理に移行する。
ステップS63において、出力制御装置302は、一つ目に選択したモードで手術装置を出力可能状態にし、一つ目に決定したモードをモニタに表示する。
この後、ステップS64において、操作者が選択したモードを使用したくなった場合は、ステップS65の処理に移行する。ステップS65において、操作者は、モードセレクトスイッチに設定されたスイッチペダル31を長押しする。この操作入力により出力制御装置302はステップS52の処理に戻る。
つまり、第4の実施の形態では、出力制御装置302の電源投入時に選択したモード以外のモードの出力を行いたくなった場合は、フットスイッチ3のモードセレクトスイッチに設定したスイッチペダル31の長押し等により、出力制御装置302を電源投入時の状態に戻れるようにする。
(効果)
第4の実施の形態によれば、出力制御装置に多数の手術装置が接続されていても、必要な手術装置のみ選択することが可能となる。また、必要に応じて、選択する手術装置を切り替える事が可能であり、しかも、ひとつのフットスイッチによる出力制御が可能になる。
尚、発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態間の構成を組み合わせて実施してもなんら問題はない。
[付記]
以上詳述したような本発明の前記実施の形態によれば、以下の如き構成を得ることができる。
(付記項1) 操作者が指示可能で指示に応じた指示信号を出力する指示部と、
前記指示信号が入力され、前記指示信号に応じて第1の医療機器を制御するための第1の制御信号と第2の医療機器を制御するための第2の制御信号とを生成する制御信号生成部と、
前記第1の医療機器と接続可能で前記第1の制御信号を前記第1の医療機器に出力する第1の出力部と、
前記第2の医療機器と接続可能で前記第2の制御信号を前記第2の医療機器に出力する第2の出力部と、
を有することを特徴とする医療システム用制御装置。
(付記項2) 複数の医療機器の動作を、スイッチの操作により制御可能とする医療システム用制御装置において、
前記複数の医療機器に対して同時に出力を行うように制御を行う同時出力制御手段と、 前記複数の医療機器に対して個々に出力を行うように制御を行う選択出力制御手段と、 前記2つの出力制御手段の制御を選択することが可能な選択手段と、
を有することを特徴とする医療システム用制御装置。
(付記項3) 複数の医療機器の動作をスイッチの操作により制御可能とする医療システム用制御装置と、
前記医療システム用制御装置に接続する複数の医療機器と、
前記複数の医療機器からの出力を受けて、処置対象部位に対する処置を行うハンドピースと、
前記ハンドピースの内部に設けられ、前記医療機器からの出力が接続されているかを検知する検知回路と、
前記検知回路の検知結果出力を医療システム用制御装置へ送信する送信手段と、
前記医療システム用制御装置に設けられ、前記送信手段からの検知結果出力が前記医療機器からの出力が接続されていないことを示す状態で、該当医療機器に出力制御を行おうとした場合、警告動作を行う警告手段と、
を有することを特徴とする医療システム。
(付記項4) 複数の医療機器の動作をスイッチの操作により制御可能とする医療システム用制御装置と、
前記複数の医療機器の少なくとも1つに接続され、処置対象部位に対して処置を行う、少なくとも1つのハンドピースと、
前記ハンドピースが保持されていることを検知する保持検知手段と、
前記保持検知手段の結果に従い、前記複数の医療機器に対して、自動的にフットスイッチのスイッチペダルを個々に割り当てるペダル割り当て手段と、
を具備したことを特徴とする医療システム。
(付記項5) 前記複数の医療機器は、電気手術装置、超音波手術装置、熱メス、レーザ手術装置の少なくとも一つを含んでいることを特徴とする付記項2に記載の医療システム用制御装置。
(付記項6) 前記複数の医療機器は、電気手術装置、超音波手術装置、熱メス、レーザ手術装置の少なくとも一つを含んでいることを特徴とする付記項3または4に記載の医療システム用制御装置。
(付記項7) 第1及び第2の医療機器がそれぞれ接続可能とする医療システム用制御装置を用いた医療システム用制御方法であって、
操作者の指示操作に応じて第1の指示信号と第2の指示信号とを生成する指示信号生成ステップと、
前記第1の指示信号が生成された場合には、前記第1の医療機器及び第2の医療機器を同時に制御する同時制御信号を生成する同時制御信号生成ステップと、
前記第2の指示信号が生成された場合には、前記第1の医療機器及び第2の医療機器の一方を個別に制御する個別制御信号を生成する個別制御信号生成ステップと、
とを有することを特徴とする医療システム用制御方法。
(付記項8) 複数の医療機器がそれぞれ接続可能とする医療システム用制御装置を用いた医療システム用制御方法であって、
前記医療機器制御装置に接続された前記複数の医療機器からの出力を受けて、処置対象部位に対する処置を行うハンドピースの内部に設けられ、前記医療機器からの出力が接続されているかを検知する検知ステップと、
前記検知ステップの検知結果を医療システム用制御装置へ送信する送信ステップと、
前記医療システム用制御装置に設けられ、前記送信ステップによる検知結果が前記医療機器からの出力が接続されていないことを示す状態で、該当医療機器に出力制御を行おうとした場合には、警告動作を行う警告ステップと、
を有することを特徴とする医療システム用制御方法。
(付記項9) 複数の医療機器がそれぞれ接続可能とし、フットスイッチの操作により制御可能とする医療システム用制御装置を用いた医療システム用制御方法であって、
前記複数の医療機器の少なくとも1つに接続され、処置対象部位に対して処置を行う、少なくとも1つのハンドピースが保持されていることを検知する保持検知ステップと、
前記保持検知ステップの結果に従い、前記複数の医療機器に対して、自動的にフットスイッチのスイッチペダル個々に割り当てる機能を設定するペダル割り当てステップと、
を具備したことを特徴とする医療システム用制御方法。
本発明の第1の実施の形態に係る医療システムの全体構成を示すブロック図。 本発明の第1の実施の形態に係るハンドピースを詳細に示すブロック図。 本発明の第1の実施の形態に係る出力制御装置の内部を示すブロック図。 本発明の第1の実施の形態に係る医療システムの各装置間のデータのやり取りに関わる回路を示すブロック図。 本発明の第1の実施の形態に係る出力制御装置の制御の流れを示すフローチャート。 本発明の第1の実施の形態に係るモノポーラ単独選択出力モードにおけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図。 本発明の第1の実施の形態に係るモノポーラ単独選択出力モードにおけるモニタ表示例を示す説明図。 本発明の第1の実施の形態に係るバイポーラ単独選択出力モードにおけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図。 本発明の第1の実施の形態に係るバイポーラ単独選択出力モードにおけるモニタ表示例を示す説明図。 本発明の第1の実施の形態に係る超音波単独選択出力モードにおけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図。 本発明の第1の実施の形態に係る超音波単独選択出力モードにおけるモニタ表示例を示す説明図。 本発明の第1の実施の形態に係るモノポーラ・超音波同時出力モードにおけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図。 本発明の第1の実施の形態に係るモノポーラ・超音波同時出力モードにおけるモニタ表示例を示す説明図。 本発明の第1の実施の形態に係るバイポーラ・超音波同時出力モードにおけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図。 本発明の第1の実施の形態に係るバイポーラ・超音波同時出力モードにおけるモニタ表示例を示す説明図。 本発明の第1の実施の形態に係る医療機器の同時出力時の出力制御装置からの出力制御信号を示すタイミングチャート。 本発明の第2の実施の形態に係る出力制御装置の内部を示すブロック図。 本発明の第2の実施の形態に係る出力制御装置の制御の流れを示すフローチャート。 本発明の第3の実施の形態に係る医療システムの全体構成を示すブロック図。 本発明の第3の実施の形態に係る超音波設定出力及びバイポーラ出力モードにおけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図。 本発明の第3の実施の形態に係るモードセレクト無しのハンドピース2本選択例におけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図。 本発明の第3の実施の形態に係るハンドピースの第1の保持検知例を示す示すブロック図。 本発明の第3の実施の形態に係るハンドピースの第2の保持検知例を示す示すブロック図。 本発明の第3の実施の形態に係る出力制御装置の制御の流れを示すフローチャート。 本発明の第4の実施の形態に係る出力制御装置のフロントパネルの電源投入時の設定を示す説明図。 本発明の第4の実施の形態に係る電源投入時におけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図。 本発明の第4の実施の形態に係る電源投入直後の出力設定時の出力制御装置の制御の流れを示すフローチャート。
符号の説明
1 …医療システム
2 …出力制御装置
3 …フットスイッチ
4 …ESU
5 …超音波手術装置
6 …患者電極
7 …ハンドピース
8 …モニタ
9 …内視鏡画像処理装置
10 …熱メス
11 …レーザ手術装置
21 …CPU
22 …無線受信部
23 …音声受信回路
24 …発音回路
25 …スピーカ
26 …表示制御回路
31,32,33 …スイッチペダル
73 …モノポーラ用端子
74,75 …バイポーラ用端子
76 …超音波手術装置用端子

Claims (1)

  1. 複数の医療機器の動作を、スイッチの操作により制御可能とする医療システム用制御装置において、
    前記複数の医療機器に対して同時に出力を行うように制御を行う同時出力制御手段と、
    前記複数の医療機器に対して個々に出力を行うように制御を行う選択出力制御手段と、
    前記2つの出力制御手段の制御を選択することが可能な選択手段と、
    を有することを特徴とする医療システム用制御装置。
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