JP2007319080A - アミノ化合物とシリカゲルとを含む組成物およびたばこフィルター - Google Patents

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Abstract

【課題】ニコチンやタールなどの喫味成分を保持しつつ、ホルムアルデヒドを選択的に効率よく除去するのに有用なたばこフィルターを提供する。
【解決手段】たばこフィルターを、アミノ酸類およびアミノスルホン酸類から選択された少なくとも1種のアミノ化合物とシリカゲル(特に、平均細孔径20nm以上のシリカゲル)とで構成されている組成物で構成する。前記組成物は、さらに、ポリオール類などの保湿剤を含んでいてもよい。このようなたばこフィルターでは、ホルムアルデヒドを効率よく選択除去でき、例えば、ニコチンおよびタールをそれぞれ保持率75%以上に保持しつつ、ホルムアルデヒド保持率を50%以下にすることができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、ニコチンやタールなどの喫味成分を保持しつつ、アルデヒド類(特に、ホルムアルデヒド)を選択的に効率よく除去するのに有用な組成物、この組成物で構成されたたばこフィルターおよびこのたばこフィルターを備えたたばこに関する。
たばこ煙中の成分をろ過するための吸着体として種々の構成成分が提案されている。このような構成成分としては、酸性成分の吸着、ホルムアルデヒドの吸着などを目的としてアミン成分などの塩基性成分を添加するものが多く報告されている。例えば、特開昭59−88078号公報(特許文献1)、特開昭59−1519882号公報(特許文献2)、および特開昭60−54669号公報(特許文献3)には、活性炭素にポリエチレンイミンや蒸気圧が低い脂肪族アミンを添着させたタバコ煙フィルター用吸着剤を、特表2002−528105号公報(特許文献4)および特表2002−528106号公報(特許文献5)には、3−アミノプロピルシリルおよび関連原子団を共有結合したたばこフィルターを、特表2003−505618号公報(特許文献6)にはアンモニウム塩を含む充填材を、それぞれ開示している。
従来、ニコチンやタールがタバコ煙中の主な有害成分と考えられ、ニコチンやタールのデリバリーに関心がもたれ、多くの国でニコチンおよびタールの表示義務が課せられている。しかし、ニコチンそのものは、タバコの嗜好成分であり、喫煙の満足感に直接関与すると考えられる。また、タールについても、タバコ煙成分中のタール成分を相対的に高いレベルで除去することは、香喫味を損なうために好ましいことではない。すなわち、タールやニコチンを含めた揮発性の低い煙成分を無差別に除去すると、味が軽くなるとともに満足感が得られなくなる。一方、アルデヒド類、特にホルムアルデヒドは、刺激的な臭いを有しているだけでなく、最近アレルギーの原因物質のひとつとして注目されているように、健康上好ましくない物質であり、極力除去することが好ましい。従って、タバコ煙成分中のタールやニコチンの量を相対的に高いレベルに保ったまま、煙成分中のアルデヒド成分(特にホルムアルデヒド)を選択的に除去することが求められている。
しかし、上記のような塩基性成分では、ホルムアルデヒドなどのアルデヒド類のみならず、タール、ニコチンなどの成分も除去してしまい、たばこの喫味を損なう。また、上記のような塩基性成分の多く、特に合成高分子アミンは、分解や低分子量成分の残存により特有のアミン臭を呈することが多い。また、塩基性成分自体又はその中に含まれる揮発性物質は、揮発して人体に対して毒性を示すことが多い。
塩基性成分として、(ポリ)アミノ酸類を用いることも提案されている。例えば、特開昭48−61695号公報(特許文献7)には、製造たばこ、たばこ製造工程中の原料葉たばこおよび刻上品、または、たばこ製造用材料品に、分子鎖中に酸性アミノ酸残基を有するポリアミノ酸類を添加するたばこの香喫味ならびに品質改善法が開示されている。また、米国特許第2968306号公報(特許文献8)には、タバコ煙中のアルデヒドを除去するために、グリシンなどのアミノ酸を含むたばこ煙フィルターが開示されている。さらに、特表平11−500926号公報(特許文献9)には、その内部に分散されたマイクロカプセルを有する多孔質基材を含むタバコ煙フィルターであって、ここで該マイクロカプセルは核と殻を含み、そして該殻はピログルタミン酸ナトリウムなどの湿潤剤を含むタバコ煙フィルターが開示されている。この文献には、ピログルタミン酸ナトリウムは、タバコの煙由来の荷電粒子を除去するのに効果的であり、タバコの煙の温度範囲で湿潤剤として機能することが記載されている。
このような(ポリ)アミノ酸類などと、活性炭などとを組み合わせてたばこフィルターに適用する方法も知られている。例えば、特開昭62−232371号公報(特許文献10)には、ラジカル捕捉剤を含有させてなる煙草の燃焼ガス用フィルターが開示されている。そして、この文献には、前記ラジカル捕捉剤として、ビタミン類、糖類などの他、トリプトファン、グルタチオン、L−システイン、N−アセチルシステイン、チロシン、アルギニン、オキシグルタミン酸などのアミノ酸を使用できることが記載されている。また、この文献には、ラジカル捕捉剤が、ビタミンCなどの固体である場合には、フィルターの充填物として知られている活性炭等にラジカル捕捉剤を担持してもよいことも記載されている。
また、WO2004/026053号公報(特許文献11)には、アルギニン、リジン、ヒスチジン、オルニチン、シトルリン、ヒドロキシジンなどの塩基性アミノ酸又は塩基性アミノ酸塩と、グリセリン、プロピオン酸ナトリウム、グリセリンなどの保湿剤とを含有するたばこ用フィルターが開示されている。また、この文献には、フィルター素材に、塩基性アミノ酸又は塩基性アミノ酸塩および保湿剤に加えて、活性炭を組み合わせて含有させてもよいことが記載されている。
さらに、特開2006−34127号公報(特許文献12)には、ポリリジンなどの塩基性ポリペプチドあるいはポリアミノ酸を含有しているタバコ煙フィルターが開示されている。この文献には、タバコ煙フィルターに含有させるため、活性炭、珪藻土、シリカゲル、アルミナ、酸化チタン、ジルコニア、ゼオライトなどの粒状物などに塩基性ポリペプチドを担持させてもよいことが記載されている。そして、この文献には、塩基性ポリペプチドを使用することにより、タールやニコチンの除去率を相対的に低くしたまま、アルデヒド類のみを選択的に除去できることが記載されており、具体的に、実施例において、ニコチン除去率2%、タール除去率0%、ホルムアルデヒド除去率15%のフィルターを得たことが記載されている。
しかし、これらの文献に記載の方法では、(ポリ)アミノ酸類を使用することにより、人体に対する安全性が向上するものの、依然として、ホルムアルデヒドなどのアルデヒド類を選択に十分に除去することは困難である。
特開昭59−88078号公報(特許請求の範囲) 特開昭59−1519882号公報(特許請求の範囲) 特開昭60−54669号公報(特許請求の範囲) 特表2002−528105号公報(特許請求の範囲) 特表2002−528106号公報(特許請求の範囲) 特表2003−505618号公報(特許請求の範囲) 特開昭48−61695号公報(特許請求の範囲) 米国特許第2968306号公報(特許請求の範囲) 特表平11−500926号公報(特許請求の範囲、第6頁第1〜3行) 特開昭62−232371号公報(特許請求の範囲、第2頁右上欄第15行〜左下欄第7行、第2頁右下欄第18行〜第3頁左上欄第2行) WO2004/026053号公報(特許請求の範囲、第3頁第40〜41行) 特開2006−34127号公報(特許請求の範囲、段落番号[0010][0022])
従って、本発明の目的は、アルデヒド類(特に、ホルムアルデヒド)を選択的に除去するのに有用な組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、たばこフィルターの構成成分として好適に利用でき、タールやニコチンなどの喫味(又は香喫味)成分を高濃度で維持しつつ、アルデヒド類(特に、ホルムアルデヒド)を効率よく除去できる組成物を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、人体に対して安全で、喫味を損なうことなく、アルデヒド類(特に、ホルムアルデヒド)を選択的に除去できるたばこフィルターおよびこのたばこフィルターを備えたたばこを提供することにある。
本発明者らは、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、特定のアミノ化合物とシリカゲル(特に、平均孔径20nm以上程度のシリカゲル)とを組み合わせた組成物でたばこフィルターなどを構成すると、前記アミノ化合物のアミノ基に起因すると思われる化学的な吸着性能が発揮されるためか、タールやニコチンなどを高濃度で保持しつつ、アルデヒド類(特に、ホルムアルデヒド)を選択的に吸着できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の組成物は、アミノ酸類およびアミノスルホン酸類から選択された少なくとも1種のアミノ化合物とシリカゲルとで構成されている。前記組成物は、特に、アミノ化合物がシリカゲルに担持された複合物であってもよい。
前記シリカゲルは、平均細孔径が20nm以上であってもよい。このような平均細孔径が大きいシリカゲルは、アミノ化合物との組み合わせにより、一層アルデヒド類の選択除去性を向上できる。また、温度23℃および60%RHにおいて、前記シリカゲルの平衡水分率は0.01〜5%程度であってもよい。前記組成物において、アミノ化合物の割合は、シリカゲル100重量部に対して、例えば、0.03〜15重量部程度であってもよい。
代表的な本発明の組成物では、(i)アミノ化合物がα−アミノ酸又はその塩で構成され、(ii)シリカゲルが、平均細孔径25nm以上、比表面積5〜150m/g、温度23℃および60%RHにおける平衡水分率0.1〜3%のシリカゲルであり、(iii)アミノ化合物の割合がシリカゲル100重量部に対して、0.05〜10重量部であってもよい。
本発明の組成物は、さらに、保湿剤を含んでいてもよい。このような保湿剤は、ポリオール類(例えば、グリセリンなど)で構成されていてもよい。このような保湿剤は、前記組成物によるアルデヒド類の選択吸着性を効率よく向上するのに有用である。このような選択吸着性の向上効果は、平均細孔径が比較的大きいシリカゲルで特に有効に作用するようである。そのため、前記保湿剤は、細孔径が大きいシリカゲルと好適に組み合わせることができる。代表的な前記保湿剤を含む組成物には、シリカゲルが平均細孔径25nm以上のシリカゲルであり、保湿剤がポリオール類であり、保湿剤の割合が、シリカゲル100重量部に対して0.1〜10重量部程度の組成物などが含まれる。
本発明の組成物は、アルデヒド類の選択除去性に優れており、特に、たばこフィルター用途に用いるための組成物であってもよい。
本発明には、前記組成物で構成されたたばこフィルターも含む。このようなたばこフィルターは、アルデヒド類(特にホルムアルデヒド)を効率よく選択除去できるので、本発明には、さらに、前記組成物でたばこフィルターを構成することにより、たばこ煙中のアルデヒド類(特に、ホルムアルデヒド)[詳細には、前記たばこフィルターを通過(又は流通)するたばこ煙中のアルデヒド類]を低減する方法も含まれる。このような方法では、ニコチン、タールなどの喫味成分を高いレベルで保持でき、例えば、ニコチンおよびタールをそれぞれ保持率75%以上に保持しつつ、ホルムアルデヒド保持率を50%以下にすることができる。
また、本発明には、前記たばこフィルターを備えたたばこも含まれる。
本発明の組成物は、特定のアミノ化合物とシリカゲル(特に平均孔径30nm以上のシリカゲル)とを組み合わせているのでアルデヒド類(特に、ホルムアルデヒド)を選択的に除去するのに有用である。特に、本発明の組成物は、タールやニコチンなどの喫味(又は香喫味)成分を高濃度で維持しつつ、アルデヒド類(特に、ホルムアルデヒド)を効率よく除去できる。そのため、本発明のたばこフィルターでは、人体に対して安全で、喫味を損なうことなく、アルデヒド類(特に、ホルムアルデヒド)を選択的に除去できる。
[組成物]
本発明の組成物(複合組成物、複合物などということがある)は、アミノ化合物およびシリカゲルで構成されている。
(アミノ化合物)
アミノ化合物は、通常、アミノ酸類およびアミノスルホン酸類から選択された少なくとも1種で構成できる。
アミノ酸類としては、例えば、アミノ酸およびその塩(アミノ酸塩)などが含まれる。アミノ酸は、中性アミノ酸(モノアミノモノカルボン酸など)、酸性アミノ酸(モノアミノジカルボン酸など)、塩基性アミノ酸(ジアミノモノカルボン酸など)のいずれであってもよく、含硫アミノ酸であってもよい。また、アミノ酸は、α−アミノ酸、β−アミノ酸、γ−アミノ酸などであってもよく、特にα−アミノ酸であってもよい。なお、アミノ酸は、光学活性体(D体、L体など)、ラセミ体のいずれであってもよい。また、アミノ酸には、低重合度(例えば、重合度2〜9、好ましくは重合度2〜5、さらに好ましくは重合度2〜3程度)のポリアミノ酸なども含まれる。なお、アミノ酸は、置換基を有していてもよく、カルボキシル基又はアミノ基の少なくとも一部が、誘導体化されたアミノ酸誘導体であってもよい。例えば、アミノ酸において、カルボキシル基の少なくとも一部は、誘導体化されたカルボキシル基(例えば、アミド基など)であってもよい。
代表的なアミノ酸としては、脂肪族アミノ酸[例えば、グリシン、アラニン、イソロイシン、ロイシン、バリン、トレオニン、セリン、アスパラギン、アミノスクシン酸、システイン、メチオニン、グルタミン、グルタミン酸などの脂肪族モノアミノカルボン酸(アミノC2−20アルカンカルボン酸、好ましくはアミノC2−12アルカンカルボン酸、さらに好ましくはアミノC2−8アルカンカルボン酸など)、リシン、ヒドロキシリシン、アルギニン、シスチンなどの脂肪族ポリアミノカルボン酸(ポリアミノC2−20アルカンカルボン酸、好ましくはポリアミノC2−12アルカンカルボン酸など)]、芳香族アミノ酸(例えば、フェニルアラニン、チロシンなどのアリールC2−20アルカンカルボン酸、好ましくはC6−10アリールC2−12アルカンカルボン酸)、複素環式アミノ酸(例えば、トリプトファン、ヒスチジン、プロリン、4−ヒドロキシプロリンなど)、これらのアミノ酸が低重合度(例えば、重合度9以下)で重合したポリペプチド(例えば、グリシルグリシン、グルタミルグリシン、グリシルグリシルグリシン、グリシルプロリンなど)などが挙げられる。また、アミノ酸塩としては、金属塩[例えば、アルカリ金属塩(例えば、グルタミン酸ナトリウムなどのナトリウム塩)など]、塩酸塩(例えば、アルギニン塩酸塩など)などの他、アミノ酸同士の塩(リシンとグルタミン酸との塩など)などが挙げられる。
これらのアミノ酸類は、単独で又は2種以上組み合わせてもよい。
アミノスルホン酸類としては、アミノスルホン酸(アミノ基を有するスルホン酸)、アミノスルホン酸塩(前記例示の塩、例えば、金属塩、塩酸塩)などが挙げられる。アミノスルホン酸は、前記アミノ酸の場合と同様に、脂肪族アミノスルホン酸、芳香族アミノスルホン酸などのいずれであってもよく、光学活性体、ラセミ体のいずれであってもよい。代表的にアミノスルホン酸としては、例えば、脂肪族アミノスルホン酸(例えば、タウリンなどのアミノC2−12アルカンスルホン酸、好ましくはアミノC2−8アルカンスルホン酸、さらに好ましくはアミノC2−6アルカンスルホン酸)などが挙げられる。
(シリカゲル)
本発明では、前記アミノ化合物とシリカゲルとを組み合わせることにより、アルデヒド類の選択吸収性を向上させる。すなわち、前記アミノ化合物は、アルデヒド類(特に、ホルムアルデヒド)の除去に大きく関与するアミノ基を有しているものの、このアミノ基が水素結合などを形成しているためか、そのままたばこフィルターなどに適用しても、アルデヒド類(特にホルムアルデヒド)の吸着性能を十分に発揮できない。そこで、本発明では、特定の前記アミノ化合物と、多孔質担体のうち、特にシリカゲルとを組みあわせることにより、何らかの作用によりアミノ化合物のアミノ基を活性化できるためか、前記アミノ化合物のアルデヒド類の除去性能(選択除去性)を向上させる。なお、ポリペプチドなどの高分子量のアミノ基含有化合物では、シリカゲルの細孔を詰めやすいため、シリカゲルとアミノ化合物とを相乗的に作用させ、有効にアルデヒド類を除去できない。
シリカゲルの平均粒径は、用途に応じて適宜選択でき、例えば、50〜2500μm、好ましくは100〜2000μm、さらに好ましくは200〜1800μm(例えば、300〜1500μm)程度であってもよく、通常250〜1400μm程度であってもよい。上記のような範囲であれば、適度な通気抵抗を損なうことなく、たばこフィルターなどに適用できる。
シリカゲルの平均細孔径(平均孔径)は、例えば、0.5〜1000nm、好ましくは1〜800nm、さらに好ましくは3〜600nm程度であってもよい。特に、本発明では、比較的大きい平均細孔径、例えば、平均細孔径20nm以上(例えば、20〜900nm程度)、好ましくは25nm以上(例えば、25〜700nm程度)、さらに好ましくは30nm以上(例えば、35〜650nm程度)、特に40nm以上(例えば、45〜600nm程度)、通常20〜500nm(例えば、25〜400nm、好ましくは30〜350nm)程度であってもよい。通常、ガスなどの吸着には、比較的小さい細孔径を有するシリカゲルが使用される場合が多い。これに対して、本発明では、大きい細孔径を有するシリカゲルを好適に用いることにより、前記アミノ化合物との組み合わせて、アルデヒド類の選択除去性をより一層高めることができる。
シリカゲルの比表面積(平均比表面積)は、例えば、0.5m/g以上(例えば、1〜1200m/g程度)、好ましくは1.5m/g以上(例えば、2〜1000m/g程度)、さらに好ましくは5m/g以上(例えば、6〜800m/g程度)であってもよく、通常3〜300m/g(例えば、4〜200m/g、好ましくは5〜150m/g、さらに好ましくは6〜100m/g、特に7〜80m/g程度)であってもよい。
シリカゲルの平均細孔容積は、例えば、0.1〜2mL/g、好ましくは0.3〜1.8mL/g、さらに好ましくは0.5〜1.5mL/g程度であってもよい。
また、シリカゲルの温度23℃および60%RHにおける平衡水分率(又は平衡吸水率、すなわち、温度23℃および60%RHの条件下で、平衡状態における水分含有率)は、例えば、0.01〜50%、好ましくは0.1〜30%程度であってもよい。特に、本発明では、温度23℃および60%RHにおける平衡水分率が、例えば、0.01〜10%(例えば、0.03〜8%)、好ましくは0.05〜7%(例えば、0.108〜5%)、さらに好ましくは0.1〜3%(例えば、0.15〜2.5%)、特に0.5〜2%、通常0.01〜5%程度のシリカゲルを好適に使用してもよい。
なお、ホルムアルデヒドなどのアルデヒド類は水に可溶である場合が多いため、ホルムアルデヒドの除去という観点からは、たばこフィルターなどは、水分を多く含んでいるのが好ましい。しかし、多量の水分は、たばこフィルターなどに対する悪影響(例えば、喫味の低下など)を及ぼす虞がある。本発明では、シリカゲルを使用するので、たばこフィルターそのものに水分を含有させる必要はないため、特に、上記のような比較的小さい水分吸収能を有するシリカゲルを用いると、たばこフィルターに悪影響を及ぼすことなく、たばこフィルターに適度な水分を含有させ、ホルムアルデヒドを効率よく選択除去できる。
なお、シリカゲルは、表面処理されていてもよい。また、シリカゲルの形状は、通常、粒子状(又は粉粒状)であり、このような粉粒状シリカゲルの形状(表面形状)は、滑らかな形状(球状など)であってもよく、凹凸状(例えば、破砕状など)であってもよい。
アミノ化合物の割合は、シリカゲル100重量部に対して、例えば、0.01〜30重量部、好ましくは0.02〜20重量部、さらに好ましくは0.03〜15重量部、特に0.05〜10重量部程度であってもよい。なお、本発明の組成物では、アミノ化合物の種類やシリカゲルの種類によっては、ごく少量、例えば、シリカゲル100重量部に対して7重量部以下(例えば、0.01〜6重量部程度)、好ましくは5重量部以下(例えば、0.02〜5重量部程度)、さらに好ましくは4重量部以下(例えば、0.05〜3重量部程度)のアミノ化合物あっても、アルデヒド類を選択的に除去可能である。
前記組成物は、アミノ化合物およびシリカゲルを含んでいればよく、組成物におけるこれらの成分の形態は特に制限されないが、少なくともアミノ化合物とシリカゲルとが接触している形態であるのが好ましい。すなわち、前記組成物は、アミノ化合物とシリカゲルとの複合物(又は複合体)であってもよい。好ましい形態では、前記組成物において、アミノ化合物がシリカゲルに担持され[又はアミノ化合物がシリカゲル(シリカゲル表面)に付着し]ていてもよい。
(保湿剤)
前記組成物(又はたばこフィルター)は、さらに保湿剤(保湿成分)を含んでいてもよい。アミノ化合物およびシリカゲルと保湿剤とを組み合わせて使用することにより、アルデヒド類の選択除去性をより一層向上できる。このような保湿剤によるアルデヒドの選択除去性向上効果は、特に、比較的細孔径が大きいシリカゲルとの組み合わせにおいて大きく見られる場合が多いようである。
保湿剤としては、ポリオール類{ジオール類[例えば、アルカンジオール(エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、ヘキシレングリコールなどのC2−10アルカンジオール、好ましくはC2−8アルカンジオール、さらに好ましくはC2−6アルカンジオール、特にC2−4アルカンジオールなど)、ポリアルキレングリコール(ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコールなどのジ乃至テトラC2−4アルキレングリコールなど)など]、トリオール類[アルカントリオール(グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオールなどのC3−10アルカントリオール、好ましくはC3−6アルカントリオール、さらに好ましくはC3−4アルカントリオール)など]、4官能以上のポリオール[3官能以上のポリオール(前記アルカントリオールなど)の多量体(例えば、ジグリセリン、トリグリセリンなどのポリグリセリン)など]など}、これらのポリオール類の誘導体[例えば、ジアルキレングリコールモノアルキルエーテル(メチルカルビトール、エチルカルビトールなど)、(ポリ)アルキレングリコールモノアシレート(エチレングリコールモノアセテートなど)など]などが挙げられる。
また、保湿剤には、室温(例えば、15〜25℃程度)で固体状の成分も含まれる。このような固体状の保湿剤としては、ヒドロキシル基又はエーテル結合(エーテル基)を有する合成高分子[ポリビニルアルコール、ポリアルキレングリコール(ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリエチレンオキシド−ポリプロピレンオキシドなど)など]、天然高分子(ゼラチン、デキストリン、デンプンなど)、セルロース誘導体(ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのヒドロキシアルキルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロースなどのアルキル−ヒドロキシアルキルセルロースなどのヒドロキシル基を有するセルロース誘導体、カルボキシメチルセルロースなどのカルボキシアルキルセルロース、エチルセルロースなどのアルキルセルロースなどのセルロースエーテル類など)、炭水化物(又は糖類)[例えば、単糖類(例えば、キシロース、ブドウ糖など)、二糖類(セロビオース、トレハロースなど)、糖アルコール類(例えば、イノシトール、ボルネシトールなどのイノシトール類、キシリトールなど)など]などが挙げられる。これらの保湿剤は、単独で又は2種以上組みあわせてもよい。
好ましい保湿剤には、ポリオール類(特に、グリセリンなどの3官能以上のポリオール類)が含まれる。
なお、室温で液体状の保湿剤(例えば、ポリオール類)の沸点は、例えば、150℃以上(例えば、180〜500℃程度)、好ましく200℃以上(例えば、210〜400℃程度)、さらに好ましくは220℃以上(例えば、230〜350℃)、特に250℃以上(例えば、260〜320℃程度)であってもよい。
なお、保湿剤は、少なくとも前記組成物を構成すればよく、シリカゲル(およびアミノ化合物)と接触していてもよい。好ましい態様では、シリカゲルに保湿剤が担持され(又は付着して)いてもよい。
保湿剤の割合は、シリカゲル100重量部に対して、例えば、0.05〜15重量部、好ましくは0.1〜10重量部、さらに好ましくは0.3〜7重量部、特に0.5〜5重量部、通常0.8〜3重量部程度であってもよい。また、保湿剤の割合は、アミノ化合物100重量部に対して、5〜1000重量部、好ましくは10〜500重量部、さらに好ましくは30〜300重量部程度であってもよい。
なお、前記組成物(又はたばこフィルター)は、さらに他の成分、例えば、無機微粉末(カオリン、タルク、ケイソウ土、石英、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、アルミナなど)、熱安定化剤(アルカリ又はアルカリ土類金属の塩など)、着色剤、白色度改善剤、油剤、歩留まり向上剤、サイズ剤、生分解又は光分解促進剤(アナターゼ型酸化チタンなど)、天然高分子又はその誘導体(セルロース粉末など)などを含んでいてもよい。他の成分は、単独で又は2種以上組みあわせて使用できる。
本発明の組成物は、各成分の含有形態に応じて調製でき、例えば、アミノ化合物とシリカゲルと(必要に応じて、保湿剤などの他の成分と)を接触(又は混合)させることにより製造できる。
特に、アミノ化合物とシリカゲルと(必要に応じて保湿剤などの他の成分と)の複合物[又はアミノ化合物(および保湿剤)を含むシリカゲル、特にアミノ化合物(および保湿剤)がシリカゲルに担持した複合物]は、例えば、アミノ化合物(および保湿剤などの他の成分)を含む溶液又は分散液をシリカゲルに添加する方法(添加法)、アミノ化合物(および保湿剤などの他の成分)を含む溶液又は分散液にシリカゲルを浸漬する方法などにより調製できる。前記添加法において、添加方法としては、特に制限されず、溶液又は分散液をシリカゲルに噴霧、散布するなどの方法で添加してもよい。
溶液又は分散液の調製に用いる溶媒としては、特に制限されず、例えば、水、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルカノール類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル、カルビトール類など)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなど)、エーテル類(テトラヒドロフランなど)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテートなど)、炭化水素類(脂肪族又は脂環族炭化水素類、芳香族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類など)などが挙げられる。なお、液状の保湿剤(ポリオール類)を使用する場合には、保湿剤を溶媒とすることもできる。これらの溶媒は、単独で又は2種以上組み合わせてもよい。通常、溶媒は、水、アルカノール類などの極性溶媒で構成する場合が多い。
なお、溶液又は分散液において、固形分[アミノ化合物(および保湿剤などの他の成分)]の割合は、例えば、0.05〜50重量%、好ましくは0.1〜30重量%、さらに好ましくは0.5〜20重量%程度であってもよい。なお、付着処理後又は担持処理後のシリカゲルには、溶媒を除去するため、乾燥処理を施してもよい。乾燥処理は、真空乾燥、熱風乾燥などを利用できる。
本発明の組成物は、アルデヒド類を選択的に除去できるので、脱臭用組成物(特に、脱ホルムアルデヒド用組成物)として有用である。このため、本発明の組成物は、例えば、フィルター用途、特にたばこフィルターに好適に適用できる。以下、たばこフィルター用途について詳述する。
[たばこフィルター]
前記のように、本発明の組成物は、たばこフィルターを構成できる。すなわち、本発明のたばこフィルターは、通常、たばこフィルターを構成する素材(たばこフィルター用素材)と、前記組成物とで構成できる。そして、このようなたばこフィルターは、たばこフィルター用素材(又はたばこフィルター、単に、フィルター用素材、素材などということがある)に前記組成物を含有させることにより製造できる。
前記組成物を含有させる方法としては、たばこフィルター用素材に、前記組成物の構成成分(アミノ化合物、シリカゲル、保湿剤などの他の成分など)を個別に含有させる方法であってもよく、前記のようにして予め調製した複合物を含有させる(又は添加する)方法であってもよい。本発明では、通常、予め調製した前記複合物をたばこフィルターに含有させる場合が多い。
代表的なたばこフィルターとしては、例えば、(i)たばこフィルター用素材(又はたばこフィルター)と、このたばこフィルター用素材に充填された前記組成物(特に複合物)とで構成されたたばこフィルター、(ii)たばこフィルター用素材(又はたばこフィルター)に前記組成物(特に複合物)が分散されたたばこフィルターなどが挙げられる。好ましい形態には、充填されたたばこフィルター(i)が含まれる。
充填されたたばこフィルター(i)では、例えば、複数に分割[2分割(デュアル(dual)、3分割(トリプル(triple)など]された構造を有するたばこフィルター用素材の少なくとも一つの分割部分(例えば、2分割されたフィルター用素材の一方の部分、3分割されたフィルター用素材の中央部分など)を、前記組成物(又は前記組成物が充填されたフィルター用素材)で構成(又は置換又は充填)することにより、たばこフィルター用素材(又はたばこフィルター)に前記組成物を充填してもよい。
なお、たばこフィルター素材は、例えば、天然又は合成繊維{例えば、セルロースエステル繊維(セルロースアセテート繊維など)、セルロース繊維[木材繊維(針葉樹、広葉樹などの木材パルプ繊維など)、種子毛繊維(例えば、リンターなどの綿花)、ジン皮繊維、葉繊維(例えば、マニラ麻、ニュージーランド麻など)など]、再生セルロース繊維(ビスコースレーヨン、銅アンモニアレーヨン、硝酸人絹など)、ポリエステル繊維、ポリウレタン繊維、ポリアミド繊維、ポリオレフィン繊維(ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維など)など}などの繊維(又は繊維状物質)、粉粒状物質(例えば、活性炭、珪藻土、アルミナ、酸化チタン、ジルコニア、ゼオライトなどの無機粒子、木屑、その他の天然又は合成高分子で構成された粒子など)、蛋白質(ゼラチン、カゼインなど)などで構成できる。これらのたばこフィルター用素材の構成成分は、単独で又は2種以上組みあわせてもよい。通常、たばこフィルター用素材は、少なくとも繊維で構成してもよい。
また、たばこフィルター素材の形状(又は構造)は、その構成成分(繊維など)に応じて適宜選択でき、繊維状、粉粒状などの構成成分そのものの形状であってもよく、毛状、織布状、不織布状、トウ構造(又はトウ状、例えば、捲縮繊維のトウ構造)、抄紙状(又は紙状又は抄紙構造)、シート状、造粒物などのいずれの形状であってもよい。なお、前記トウ構造は、繊維(特にセルロースエステル繊維)の単繊維(フィラメント)を束ねる(集束する)ことにより形成された繊維束の形態であり、このようなトウ構造のフィルター素材において、トウ(繊維束)を構成するフィラメント数は、例えば、3000〜1000000本(例えば、3000〜100000本)、好ましくは5000〜100000本程度であってもよい。
たばこフィルターにおいて、シリカゲルの割合は、たばこフィルター全体に対して、例えば、0.1〜90重量%、好ましくは0.5〜70重量%、さらに好ましくは1〜50重量%程度であってもよい。また、たばこフィルターにおいて、アミノ化合物の割合は、たばこフィルター全体に対して、例えば、0.001〜10重量%、好ましくは0.005〜5重量%、さらに好ましくは0.01〜1重量%程度であってもよい。
さらに、たばこフィルターにおいて、シリカゲルおよびアミノ化合物の総量の割合は、たばこフィルター全体に対して、例えば、0.2〜95重量%、好ましくは1〜80重量%、さらに好ましくは2〜60重量%程度であってもよい。
また、保湿剤を用いる場合、保湿剤の割合は、例えば、たばこフィルター全体に対して、例えば、0.001〜10重量%、好ましくは0.005〜5重量%、さらに好ましくは0.01〜1重量%程度であってもよい。
なお、たばこフィルター(たばこフィルター用素材)は、水を含んでいてもよい。このような水分は、たばこフィルター用素材そのものに含有されていてもよく、シリカゲルに含有される水であってもよい。たばこフィルター全体に対する水の割合は、例えば、0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜8重量%、さらに好ましくは0.1〜7重量%(例えば、0.3〜5重量%)程度であってもよい。
前記たばこフィルターは、たばこフィルター用素材又はたばこフィルターの構造に応じて慣用の方法により成形できる。例えば、前記充填されたたばこフィルターでは、予め前記たばこフィルター用素材により成形されたフィルタープラグの空間に前記フィルター素材を充填する方法などにより製造してもよい。
本発明のたばこフィルターは、前記組成物で構成されているため、ニコチンやタールなどの喫味成分を高いレベルで保持しつつ、ホルムアルデヒドなどのアルデヒド類を効率よく除去できる。そのため、本発明には、前記組成物でたばこフィルター(又はたばこ)を構成することにより、前記たばこフィルター(又はたばこ)を通過するたばこ煙中のアルデヒド類(特に、ホルムアルデヒド)を低減する方法[詳細には、前記たばこフィルターを通過するたばこ煙中のニコチンおよびタールを保持しつつ、アルデヒド類(特に、ホルムアルデヒド)を低減する方法]も含まれる。
例えば、前記たばこフィルターのホルムアルデヒド保持率(重量換算)は、70%以下(例えば、0〜65%)の範囲から選択でき、例えば、60%以下(例えば、1〜55%程度)、好ましくは50%以下(例えば、3〜45%程度)、さらに好ましくは40%以下(例えば、5〜35%)であり、高いレベルでホルムアルデヒドを除去できる。
また、前記たばこフィルターのニコチン保持率(重量換算)およびタール保持率(重量換算)は、それぞれ、50%以上(例えば、55〜100%)の範囲から選択でき、例えば、60%以上(例えば、65〜100%)、好ましくは70%以上(例えば、75〜99%)、さらに好ましくは75%以上(例えば、80〜98%)、特に80%以上(例えば、85〜97%)程度である。
特に、前記たばこフィルターのニコチン保持率(重量換算)は、60%以上(例えば、65〜100%)の範囲から選択でき、例えば、70%以上(例えば、75〜99%)、好ましくは80%以上(例えば、82〜98%)、さらに好ましくは85%以上(例えば、88〜97%)程度である。また、前記たばこフィルターのタール保持率(重量換算)は、50%以上(例えば、55〜100%)の範囲から選択でき、例えば、55%以上(例えば、60〜100%)、好ましくは65%以上(例えば、70〜99.9%)、さらに好ましくは70%以上(例えば、75〜99.5%)、特に75%以上(例えば、80〜99%)程度である。
なお、前記保持率(ホルムアルデヒド保持率、ニコチン保持率、タール保持率)とは、前記たばこフィルターを通過するたばこ煙中のホルムアルデヒド量(又はニコチン量又はタール量)を基準として測定できる。すなわち、前記「保持率」とは、前記組成物を含まないたばこフィルター用素材で構成されたたばこフィルターを所定の条件(流量、時間、回数など)において通過するたばこ煙中のホルムアルデヒド量(又はニコチン量又はタール量)をXとし、同一の条件(流量、時間、回数など)において、前記組成物で構成されたたばこフィルターを通過するたばこ煙中のホルムアルデヒド量(又はニコチン量又はタール量)をYとするとき、下記式で表される。
保持率(%)=(Y/X)×100。
また、本発明では、たばこフィルターの通気抵抗を増大させることなく、たばこフィルター内に前記組成物を組み込むことができる。そのため、本発明のたばこフィルターは、たばこ煙用に適した通気性を有しており、たばこフィルターの通気抵抗は、長さ120mm、円周24.5±0.2mmのたばこフィルターを、流量17.5ml/秒で空気を通過させたときの圧力損失で測定したとき、150〜600mmWG(ウォーターゲージ)の範囲から選択でき、例えば、160〜500mmWG、好ましくは170〜400mmWG、さらに好ましくは180〜350mmWG程度であってもよい。
また、本発明のたばこは、前記たばこフィルター(又はたばこフィルター用素材)を備えている。たばこフィルターの配設部位は特に制限されないが、巻紙により、棒状に成形されたたばこにおいては、口元の部位、又は口元と紙巻きタバコとの間に配設する場合が多い。なお、たばこの断面外周は、前記フィルターの断面外周に対応している場合が多く、通常、15〜30mm、好ましくは17〜27mm程度であってもよい。
本発明の組成物は、フィルター、特にたばこフィルター(およびたばこ)を構成するのに有用である。このような本発明のたばこフィルター(およびたばこ)では、喫煙時において、ニコチン、タールなどの喫味成分を保持しつつ、適度な通気抵抗も保持できるので、喫味(香喫味)、さらには喫煙の満足感を損なうことがなく、人体に有害なホルムアルデヒドなどのアルデヒド類を選択的に除去できる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。なお、以下の実施例及び比較例において各特性(通気抵抗、ニコチン量、タール量、ホルムアルデヒド量)は、市販のたばこ[ピース・ライト・ボックス(登録商標第2122839号)(日本たばこ産業株式会社製)]を用いて、下記の方法により測定した。
[通気抵抗]
上記のたばこ[ピース・ライト・ボックス(登録商標)(日本たばこ産業株式会社製)、フィルタ部分の長さ25mm、円周約25mm]を用いて作成したたばこ煙用フィルタサンプルの通気抵抗を測定した。
通気抵抗は、たばこ煙用フィルタサンプル内に、流量17.5ml/秒で空気を通過させたときの圧力損失(mmWG)として、自動通気抵抗測定器(フィルトローナ社製、FTS300)を用いて測定した。
[ニコチン量、タール量]
たばこ煙用フィルタサンプルを用い、ピストンタイプの定容量型自動喫煙器(ボルグワルド社製RM20/CS)により、流量17.5ml/秒で喫煙時間2秒/回、喫煙頻度1回/分の条件での喫煙を、計10本のたばこ煙用フィルタサンプルについて行った。フィルタを通過した煙中のニコチン及びタールはガラス繊維製フィルタ(ケンブリッジフィルタ)で捕集し、ニコチン量はガスクロマトグラフ((株)日立製作所製G−3000)を用いて測定した。タール量は重量法により測定を行った。
対照品のケンブリッジフィルタに付着したニコチン量およびタール量をそれぞれTn、Ttとし、比較例及び実施例でケンブリッジフィルタに付着したニコチン量およびタール量をそれぞれCn、Ctとして次式によりニコチン及びタールの除去率を算出した。
ニコチン除去率(%)=100×(1−Cn/Tn)
タール除去率(%)=100×(1−Ct/Tt)。
[ホルムアルデヒド除去率]
たばこ煙用フィルタサンプルを用い、ピストンタイプの定容量型自動喫煙器(ボルグワルド社製RM20/CS)により、流量17.5ml/秒で喫煙時間2秒/回、喫煙頻度1回/分の条件で喫煙を行った。フィルタを通過した煙中のホルムアルデヒドは、DNPH(ジニトロフェニルヒドラジン)溶液で捕集し、DNPHで誘導体化した上でガスクロマトグラフ((株)日立製作所製G−3000)を用いてUV(紫外線)の吸光度を用い測定した。
対照品で捕集されたホルムアルデヒド量Tfとし、下記の比較例及び実施例で捕集したホルムアルデヒド量をCfとして次式によりホルムアルデヒド除去率を算出した。
ホルムアルデヒド除去率(%)=100×(1−Cf/Tf)。
(比較例1)グルタミン酸ナトリウム単独
比較例1では、グルタミン酸ナトリウムの粉末を単独で用い、以下のようにしてたばこ煙用フィルタサンプルを作成した。グルタミン酸ナトリウム(和光純薬工業より市販されている特級試薬「L−グルタミン酸ナトリウム一水和物」)は、22℃、湿度60%の空調室に静置し、平衡になるまで調湿して用いた。
市販の煙草[ピース・ライト・ボックス(登録商標第2122839号)(日本たばこ産業株式会社製)]のセルロースジアセテート捲縮繊維トウのフィルタ本体(25mm)の末端から14mmの部分をカミソリで切断した。切断した長片すなわち、タバコ葉充填片のフィルター部に長さ20mm、内径8mmのガラス管を残フィルター長に相当する長さ(11mm)だけ挿入し、これらをシーリングテープにて結束した。
このガラス管によって生じた9mmの空間に、上記L−グルタミン酸ナトリウムの粉末100mgを充填した。次に、先に切断した短片すなわち、14mmのフィルタ部(110mg)を用いてガラス管に栓をした。そして、このガラス管とフィルタの接続部分にもシーリングテープを巻いて密閉した。したがって、セルロースジアセテート捲縮繊維トウのフィルタの長さとしては、25mmとなる。また、フィルタ間の延長された9mmの部分にはL−グルタミン酸ナトリウムの粒子が充填されている状態とした。L−グルタミン酸ナトリウムの充填量は煙草(又はたばこ煙用フィルタサンプル、以下、用語「煙草」について同じ)一本当たり100mgであった。
得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて、上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率(削減率)を前記式により算出した。ニコチン除去率は−1%、タール除去率は12%、ホルムアルデヒド除去率は23%、通気抵抗は191mmWGであった。
なお、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を評価するための対照品としては、L−グルタミン酸ナトリウム粉末を充填しない以外は、上記方法と同様にして作製したもの(以下の実施例および比較例において同じ)を用いた。
(比較例2)シリカゲル単独
比較例2では、シリカゲル(富士シリシア株式会社製、「MB4B相当破砕状品」、粒度14〜32メッシュ)を単独で使用した。シリカゲルは、比較例1と同様にして、空調室で調湿して用いた。このシリカゲルの性状を表1に示す。そして、比較例1と同様に、フィルタ間にシリカゲルを充填した。シリカゲルの充填量は煙草一本当たり100mgであった。
得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は0%、タール除去率は13%、ホルムアルデヒド除去率は58%、通気抵抗は183mmWGであった。
(比較例3)シリカゲル単独
比較例3では、シリカゲル(富士シリシア株式会社製、「MB300相当破砕状品」、粒度16〜32メッシュ)を単独で使用した。シリカゲルは、比較例1と同様にして、空調室で調湿して用いた。このシリカゲルの性状を表1に示す。比較例1と同様にして、フィルタ間にシリカゲルを充填した。シリカゲルの充填量は煙草一本当たり100mgであった。
得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は8%、タール除去率は12%、ホルムアルデヒド除去率は54%、通気抵抗は178mmWGであった。
(実施例1)GL300
実施例1では、グルタミン酸ナトリウムとシリカゲルの複合体を用いた。複合体は以下の方法で作成した。
シリカゲル(富士シリシア株式会社製、「MB300相当破砕状品」、粒度16〜32メッシュ)5gをガラス容器に取り、このガラス容器に比較例1で使用したグルタミン酸ナトリウム(L−グルタミン酸ナトリウム一水和物)の3重量%水溶液4.7gを添加し、グルタミン酸ナトリウムの水溶液がシリカゲルに吸収され、見かけ上均一な状態になるまで、ガラス棒で約5分間攪拌し、見かけ上均一な粒子状の含水混合組成物を得た。
得られた含水混合組成物を真空乾燥機を用いて、温度60℃で、重量変化がなくなるまで乾燥し、次いで、22℃、湿度60%の空調室に、重量変化がなくなるまで静置し、評価用の複合体サンプル「GL300」を得た。
この複合体サンプル「GL300」100mgを、比較例1と同様にして、たばこに充填した。得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は11%、タール除去率は17%、ホルムアルデヒド除去率は69%、通気抵抗は195mmWGであった。
(実施例2)GLG300
グルタミン酸ナトリウムに代えて、2重量%のグリセリンを含むグルタミン酸ナトリウムの3重量%水溶液を用いた以外は実施例1と同様にして、グリセリンを含む評価用の複合体サンプル「GLG300」を得た。
この複合体サンプル「GLG300」100mgを、比較例1と同様にして、たばこに充填した。得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は14%、タール除去率は20%、ホルムアルデヒド除去率は68%、通気抵抗は190mmWGであった。
(実施例3)GL300D
実施例3では、グルタミン酸ナトリウムとシリカゲルの複合体を用いた。複合体は以下の方法(浸漬法)で作成した。
比較例1と同じグルタミン酸ナトリウム(L−グルタミン酸ナトリウム一水和物)の3重量%水溶液10gをガラス容器に取り、このガラス容器に、シリカゲル(富士シリシア株式会社製、「MB300相当破砕状品」、粒度16〜32メッシュ)5gを添加し、スターラーチップを用いて約5分間攪拌した後、ブフナーロートを用いて固形物をろ別し、見かけ上均一な粒子状の含水混合組成物を得た。
得られた含水混合組成物を真空乾燥機を用いて、温度60℃で、重量変化がなくなるまで乾燥し、次いで、22℃、湿度60%の空調室に、重量変化がなくなるまで静置し、評価用の複合体サンプル「GL300D」を得た。
この複合体サンプル「GL300D」100mgを、比較例1と同様にして、たばこに充填した。得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は11%、タール除去率は13%、ホルムアルデヒド除去率は69%、通気抵抗は190mmWGであった。
(実施例4)GL300DH
真空乾燥の代わりに、熱風乾燥機を用いて105℃で2時間乾燥した以外は、実施例3と同様にして、評価用の複合体サンプル「GL300DH」を得た。
この複合体サンプル「GL300DH」100mgを、比較例1と同様にして、たばこに充填した。得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は13%、タール除去率は13%、ホルムアルデヒド除去率は68%、通気抵抗は183mmWGであった。
(実施例5)5GL300
グルタミン酸ナトリウムの3重量%水溶液の代わりに、0.5重量%のグルタミン酸ナトリウム水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして、評価用の複合体サンプル「5GL300」を得た。
この複合体サンプル「5GL300」100mgを、比較例1と同様にして、たばこに充填した。得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は12%、タール除去率は11%、ホルムアルデヒド除去率は72%、通気抵抗は191mmWGであった。
(実施例6)1GL300
グルタミン酸ナトリウムの3重量%水溶液の代わりに、0.1重量%のグルタミン酸ナトリウム水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして、評価用の複合体サンプル「1GL300」を得た。
この複合体サンプル「1GL300」100mgを、比較例1と同様にして、たばこに充填した。得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は−3%、タール除去率は5%、ホルムアルデヒド除去率は68%、通気抵抗は188mmWGであった。
(実施例7)GS300EQ
実施例7では、グリシン(和光純薬株式会社から市販されている特級試薬)とシリカゲルの複合体を用いた。複合体は以下の方法で作成した。
グルタミン酸ナトリウムの3重量%水溶液の代わりに、1.2重量%のグリシン水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして、評価用の複合体サンプル「GS300EQ」を得た。
この複合体サンプル「1GL300」100mgを、比較例1と同様にして、たばこに充填した。得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は11%、タール除去率は16%、ホルムアルデヒド除去率は73%、通気抵抗は176mmWGであった。
(実施例8)PA300EQ
実施例8では、フェニルアラニンとシリカゲルの複合体を用いた。フェニルアラニンは、和光純薬株式会社から市販されているL−フェニルアラニン特級試薬を用い、複合体は以下の方法で作成した。
グルタミン酸ナトリウムの3重量%水溶液の代わりに、2.7重量%のL−フェニルアラニン水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして、評価用の複合体サンプル「PA300EQ」を得た。
この複合体サンプル「PA300EQ」100mgを、比較例1と同様にして、たばこに充填した。得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は12%、タール除去率は8%、ホルムアルデヒド除去率は70%、通気抵抗は183mmWGであった。
(実施例9)LSGT300EQ
実施例9では、リジン−グルタミン酸塩とシリカゲルの複合体を用いた。リジン−グルタミン酸塩は、和光純薬株式会社から市販されているL−リジン−Lグルタミン酸塩特級試薬を用い、複合体は以下の方法で作成した。
グルタミン酸ナトリウムの3重量%水溶液の代わりに、1.6重量%のL−リジン−Lグルタミン酸塩水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして、評価用の複合体サンプル「LSGT300EQ」を得た。
この複合体サンプル「LSGT300EQ」100mgを、比較例1と同様にして、たばこに充填した。得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は5%、タール除去率は12%、ホルムアルデヒド除去率は72%、通気抵抗は180mmWGであった。
(実施例10)AGCL300EQ
実施例10では、アルギニン塩酸塩とシリカゲルの複合体を用いた。アルギニン塩酸塩は、和光純薬株式会社から市販されているL−アルギニン塩酸塩特級試薬を用い、複合体は以下の方法で作成した。
グルタミン酸ナトリウムの3重量%水溶液の代わりに、1.7重量%のL−アルギニン塩酸塩水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして、評価用の複合体サンプル「AGCL300EQ」を得た。
この複合体サンプル「AGCL300EQ」100mgを、比較例1と同様にして、たばこに充填した。得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は11%、タール除去率は15%、ホルムアルデヒド除去率は66%、通気抵抗は183mmWGであった。
(実施例11)AGCL300
実施例11では、アルギニン塩酸塩とシリカゲルの複合体を用いた。アルギニン塩酸塩は、和光純薬株式会社から市販されているL−アルギニン塩酸塩特級試薬を用い、複合体は以下の方法で作成した。
グルタミン酸ナトリウムの3重量%水溶液の代わりに、3.0重量%のL−アルギニン塩酸塩水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして、評価用の複合体サンプル「AGCL300」を得た。
この複合体サンプル「AGCL300」100mgを、比較例1と同様にして、たばこに充填した。得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は4%、タール除去率は13%、ホルムアルデヒド除去率は65%、通気抵抗は187mmWGであった。
(実施例12)TR300EQ
実施例12では、タウリンとシリカゲルの複合体を用いた。複合体は以下の方法で作成した。
シリカゲル(富士シリシア株式会社製、「MB300相当破砕状品」、粒度16〜32メッシュ)5gをガラス容器に取り、このガラス容器にタウリン(和光純薬(株)製、「試薬1級」)の2.0重量%水溶液4.7gを添加し、タウリンの水溶液がシリカゲルに吸収され、見かけ上均一な状態になるまで、ガラス棒で約5分間攪拌し、見かけ上均一な粒子状の含水混合組成物を得た。
得られた含水混合組成物を真空乾燥機を用いて、温度60℃で、重量変化がなくなるまで乾燥し、次いで、22℃、湿度60%の空調室に、重量変化がなくなるまで静置し、評価用の複合体サンプル「TR300EQ」を得た。
この複合体サンプル「TR300EQ」100mgを、比較例1と同様にして、たばこに充填した。得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は10%、タール除去率は10%、ホルムアルデヒド除去率は61%、通気抵抗は180mmWGであった。
(比較例4)800単独
比較例4では、シリカゲル(富士シリシア株式会社製、「MB800相当破砕状品」、粒度16〜32メッシュ)を単独で使用した。シリカゲルは、比較例1と同様にして、空調室で調湿して用いた。このシリカゲルの性状を表1に示す。そして、比較例1と同様に、フィルタ間にシリカゲルを充填した。シリカゲルの充填量は煙草一本当たり100mgであった。
このたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は−4%、タール除去率は13%、ホルムアルデヒド除去率は42%、通気抵抗は196mmWGであった。
(実施例13)GL800
実施例13では、グルタミン酸ナトリウムとシリカゲルの複合体を用いた。複合体は以下の方法で作成した。
シリカゲル(富士シリシア株式会社製、「MB800相当破砕状品」、粒度16〜32メッシュ)5gをガラス容器に取り、このガラス容器に比較例1と同じグルタミン酸ナトリウム(L−グルタミン酸ナトリウム一水和物)の3重量%水溶液4.8gを添加し、グルタミン酸ナトリウムの水溶液がシリカゲルに吸収され見かけ上均一な状態になるまで、ガラス棒で約5分間攪拌し、見かけ上均一な粒子状の含水混合組成物を得た。
得られた含水混合組成物を真空乾燥機を用いて、温度60℃で、重量変化がなくなるまで乾燥し、次いで、22℃、湿度60%の空調室に、重量変化がなくなるまで静置し、評価用の複合体サンプル「GL800」を得た。
この複合体サンプル「GL800」100mgを、比較例1と同様にして、たばこに充填した。得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は18%、タール除去率は20%、ホルムアルデヒド除去率は52%、通気抵抗は186mmWGであった。
(実施例14)GLG800
グルタミン酸ナトリウムに代えて、2重量%のグリセリンを含むグルタミン酸ナトリウムの3重量%水溶液を用いた以外は実施例13と同様にして、グリセリンを含む評価用の複合体サンプル「GLG800」を得た。
この複合体サンプル「GLG800」100mgを、比較例1と同様にして、たばこに充填した。得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は4%、タール除去率は16%、ホルムアルデヒド除去率は64%、通気抵抗は177mmWGであった。
(比較例5)シリカゲル単独
比較例5では、シリカゲル(富士シリシア株式会社製、「MB1000相当破砕状品」、粒度14〜32メッシュ)を単独で使用した。シリカゲルは、比較例1と同様にして、空調室で調湿して用いた。このシリカゲルの性状を表1に示す。そして、比較例1と同様に、フィルタ間にシリカゲルを充填した。シリカゲルの充填量は煙草一本当たり100mgであった。
得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は7%、タール除去率は8%、ホルムアルデヒド除去率は40%、通気抵抗は177mmWGであった。
(実施例15)GL1000
実施例15では、グルタミン酸ナトリウムとシリカゲルの複合体を用いた。複合体は以下の方法で作成した。
シリカゲル(富士シリシア株式会社製、「MB1000相当破砕状品」、粒度14〜32メッシュ)5gをガラス容器に取り、このガラス容器に比較例1と同じグルタミン酸ナトリウム(L−グルタミン酸ナトリウム一水和物)の3重量%水溶液5.3gを添加し、グルタミン酸ナトリウムの水溶液がシリカゲルに吸収され見かけ上均一な状態になるまで、ガラス棒で約5分間攪拌し、見かけ上均一な粒子状の含水混合組成物を得た。
得られた含水混合組成物を真空乾燥機を用いて、室温で、重量変化がなくなるまで乾燥し、次いで、22℃、湿度60%の空調室に、重量変化がなくなるまで静置し、評価用の複合体サンプル「GL1000」を得た。得られた複合体の性状を表2に示す。
この複合体サンプル「GL1000」100mgを、比較例1と同様にして、たばこに充填した。得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は1%、タール除去率は7%、ホルムアルデヒド除去率は62%、通気抵抗は191mmWGであった。
(実施例16)GLG1000
グルタミン酸ナトリウムの3重量%水溶液の代わりに、2重量%のグリセリンを含むグルタミン酸ナトリウムの3重量%水溶液を用いた以外は実施例15と同様にして、グリセリンを含む評価用の複合体サンプル「GLG1000」を得た。
この複合体サンプル「GLG1000」100mgを、比較例1と同様にして、たばこに充填した。得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は−3%、タール除去率は6%、ホルムアルデヒド除去率は63%、通気抵抗は194mmWGであった。
(実施例17)30ARG1000
実施例17では、アルギニンとシリカゲルの複合体を用いた。アルギニンは、和光純薬株式会社から市販されているL−アルギニン特級試薬を用いた。複合体は以下の方法で作成した。
グルタミン酸ナトリウムの3重量%水溶液の代わりに、L−アルギニンの3重量%水溶液を用いた以外は実施例15と同様にして、評価用の複合体サンプル「30ARG1000」を得た。
この複合体サンプル「30ARG1000」100mgを、比較例1と同様にして、たばこに充填した。得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は9%、タール除去率は14%、ホルムアルデヒド除去率は70%、通気抵抗は187mmWGであった。
(実施例18)100ARG1000
L−アルギニンの3重量%水溶液の代わりに、L−アルギニンの10重量%水溶液を用いた以外は実施例17と同様にして、評価用の複合体サンプル「100ARG1000」を得た。
この複合体サンプル「100ARG1000」100mgを、比較例1と同様にして、たばこに充填した。得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は−2%、タール除去率は6%、ホルムアルデヒド除去率は65%、通気抵抗は179mmWGであった。
(比較例6)シリカゲル単独
比較例6では、シリカゲル(富士シリシア株式会社製、「MB3000相当破砕状品」、粒度16〜32メッシュ)を単独で使用した。シリカゲルは、比較例1と同様にして、空調室で調湿して用いた。このシリカゲルの性状を表1に示す。そして、比較例1と同様に、フィルタ間にシリカゲルを充填した。シリカゲルの充填量は煙草一本当たり100mgであった。
得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は−3%、タール除去率は4%、ホルムアルデヒド除去率は44%、通気抵抗は182mmWGであった。
(実施例19)GL3000
実施例19では、グルタミン酸ナトリウムとシリカゲルの複合体を用いた。複合体は以下の方法で作成した。
シリカゲル(富士シリシア株式会社製、「MB3000相当破砕状品」、粒度16〜32メッシュ)5gをガラス容器に取り、このガラス容器に比較例1と同じグルタミン酸ナトリウム(L−グルタミン酸ナトリウム一水和物)の3重量%水溶液4.3gを添加し、グルタミン酸ナトリウムの水溶液がシリカゲルに吸収され見かけ上均一な状態になるまで、ガラス棒で約5分間攪拌し、見かけ上均一な粒子状の含水混合組成物を得た。
得られた含水混合組成物を真空乾燥機を用いて、室温で、重量変化がなくなるまで乾燥し、次いで、22℃、湿度60%の空調室に、重量変化がなくなるまで静置し、評価用の複合体サンプル「GL3000」を得た。得られた複合体の性状を表2に示す。
この複合体サンプル「GL3000」100mgを、比較例1と同様にして、たばこに充填した。得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は12%、タール除去率は17%、ホルムアルデヒド除去率は42%、通気抵抗は194mmWGであった。
(実施例20)GLG3000
グルタミン酸ナトリウムの3重量%水溶液の代わりに、2重量%のグリセリンを含むグルタミン酸ナトリウムの3重量%水溶液を用いた以外は実施例19と同様にして、グリセリンを含む評価用の複合体サンプル「GLG3000」を得た。得られた複合体の性状を表2に示した。
この複合体サンプル「GLG3000」100mgを、比較例1と同様にして、たばこに充填した。得られたたばこ煙用フィルタサンプルについて上記の通気抵抗、ニコチン、タール量、ホルムアルデヒド量の測定を行った。そして、ニコチン、タール及びホルムアルデヒド除去率を前記式により算出した。ニコチン除去率は10%、タール除去率は18%、ホルムアルデヒド除去率は68%、通気抵抗は184mmWGであった。
シリカゲルの性状を表1に示す。
また、たばこ煙用フィルターサンプルにおける各成分の組成(又は複合体の組成)とともに結果を表2および表3に示す。なお、表2および3において、「FA」とは「ホルムアルデヒド」、「Tar」とは「タール」、「Nico.」とは「ニコチン」、「PD」とは「通気抵抗」をそれぞれ示し、「保持率(%)」は、100(%)から除去率(%)を減じることにより算出できる。
Figure 2007319080
Figure 2007319080
Figure 2007319080

Claims (13)

  1. アミノ酸類およびアミノスルホン酸類から選択された少なくとも1種のアミノ化合物とシリカゲルとで構成されている組成物。
  2. アミノ化合物がシリカゲルに担持された複合物である請求項1記載の組成物。
  3. シリカゲルの平均細孔径が20nm以上である請求項1記載の組成物。
  4. 温度23℃および60%RHにおいて、シリカゲルの平衡水分率が0.01〜5%である請求項1記載の組成物。
  5. アミノ化合物の割合がシリカゲル100重量部に対して0.03〜15重量部である請求項1記載の組成物。
  6. (i)アミノ化合物がα−アミノ酸又はその塩で構成され、(ii)シリカゲルが、平均細孔径25nm以上、比表面積5〜150m/g、温度23℃および60%RHにおける平衡水分率0.1〜3%のシリカゲルであり、(iii)アミノ化合物の割合がシリカゲル100重量部に対して、0.05〜10重量部である請求項1記載の組成物。
  7. さらに、保湿剤を含む請求項1記載の組成物。
  8. 保湿剤が、ポリオール類で構成されている請求項7記載の組成物。
  9. シリカゲルが平均細孔径25nm以上のシリカゲルであり、保湿剤がポリオール類であり、保湿剤の割合が、シリカゲル100重量部に対して0.1〜10重量部である請求項7記載の組成物。
  10. たばこフィルター用途に用いる請求項1記載の組成物。
  11. 請求項1記載の組成物で構成されたたばこフィルター。
  12. たばこ煙中のホルムアルデヒドを低減する方法であって、請求項1記載の組成物でたばこフィルターを構成し、ニコチンおよびタールをそれぞれ保持率75%以上に保持しつつ、ホルムアルデヒド保持率を50%以下にする方法。
  13. 請求項11記載のたばこフィルターを備えたたばこ。
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