JP2007317777A - 太陽電池モジュール、真空ラミネート装置および真空ラミネート方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属メッシュ2が表面に固定された真空ラミネート装置の底板1上に、保護フィルム15、接着シート14、シート状の光起電力素子13、接着シート12および鋼板11を順次配置し、さらにその上に封止用シート4を配置してから、封止用シート4と底板1との間を排気し、接着シート12、14の硬化処理を行うことにより、保護フィルム15、接着シート14、光起電力素子13、接着シート12および鋼板11を一体化する。
【選択図】 図1
Description
そして、アモルファスシリコン太陽電池を屋根などに設置して使用する場合、耐水性や耐候性を持たせるために、アモルファスシリコン太陽電池の表面を透明な保護フィルムで覆うことが行われている。
また、例えば、特許文献2には、凹凸部が形成された基材に保護フィルムを押し付けながら排気を行うことにより、保護フィルムに凹凸を転写しつつ、アモルファスシリコン太陽電池上に保護フィルムをラミネートする方法が開示されている。
さらに、特許文献3に開示された方法では、文字や記号などを表示形成する領域にその文字や記号などを型取った部材を配置する必要があり、製造工程が煩雑化するとともに、文字や記号などを表示形成する領域の被覆材には凹凸形状を有するシート状部材が接触しないことから、そこには凹凸が形成されないようになり、文字や記号などを表示形成する領域が大きくなると、太陽電池の変換効率の劣化が無視できなくなるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、製造工程の煩雑化を抑制しつつ、文字や記号などを表面に形成するとともに、変換効率の劣化を抑制することが可能な太陽電池モジュール、真空ラミネート装置および真空ラミネート方法を提供することである。
また、請求項4記載の真空ラミネート装置によれば、前記保護フィルムの表面に表示される文字、記号または図形に対応して前記金属メッシュを型押しすることで、前記金属メッシュの凹凸の度合いを異ならせることを特徴とする。
また、光起電力素子の光入射側表面を保護フィルムで覆いつつ、保護フィルムの表面に凹凸を形成することが可能となることから、製造工程の煩雑化を抑制しつつ、光起電力素子の変換効率を向上させることが可能となるとともに、太陽電池モジュールの耐水性や耐候性を確保することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る太陽電池モジュールの真空ラミネート方法を示す断面図、図2は、本発明の一実施形態に係る真空ラミネート装置の概略構成を示す斜視図である。
図1および図2において、真空ラミネート装置には底板1が設けられ、底板1の周囲には、通気口1cが形成された枠体1aが設けられている。そして、枠体1aには、通気口1cに接続された排気口1bが形成されている。なお、底板1および枠体1aの材質としては、耐熱性や剛性などの点からステンレスや鉄やアルミニウムなどの金属を使用することが好ましく、特に、成形性、溶接性および耐蝕性の点からステンレスを用いるのがよい。また、底板1および枠体1aの厚みは、必要最小限の剛性を確保した上で低熱容量化や軽量化などの点を考慮すると、例えば、0.8〜2.0mmの範囲内に設定するのがよい。
また、金属製メッシュ2には、凹凸の度合いが周囲と異なるように設定された凹凸度合変更領域2aが設けられている。なお、凹凸の度合いは、例えば、凹凸のピッチまたは高低差によって規定することができる。ここで、凹凸度合変更領域2aでは、凹凸度合変更領域2aがその周囲と目視で区別できるようにした上で、その表面の凹凸のピッチが0.3〜0.8mm、高低差が0.2〜0.6mmの範囲となるように構成することが好ましい。
このため、太陽電池モジュールを大面積化した場合においても、真空ラミネート装置のコストアップを抑制しつつ、太陽電池モジュールを構成する積層部材の間に気泡が残存するのを防止することが可能となるとともに、保護フィルム15の表面に凹凸を形成することが可能となることから、製造工程の煩雑化を抑制しつつ、光起電力素子の変換効率を向上させることが可能となるとともに、太陽電池モジュールの耐水性や耐候性を確保することができる。
図3において、鋼板11上には、接着シート12を介して光起電力素子13が接着され、光起電力素子13上には、接着シート14を介して保護フィルム15が接着されている。そして、保護フィルム15の表面には、光起電力素子13に入射する太陽光を乱反射させる凹凸部16が形成されるとともに、凹凸部16と凹凸の度合いが異なるように構成された文字、記号または図形などの表示領域16aが形成されている。
また、凹凸度合変更領域2aが形成された金属メッシュ2の凹凸を保護フィルム15の表面に転写することで、保護フィルム15の表面に文字、記号または図形を表示することが可能となり、製造工程の煩雑化を抑制しつつ、様々の情報を太陽電池モジュールに表示することができる。
1a 枠体
1b 排気口
1c 通気口
2 金属製メッシュ
2a 凹凸度合変更領域
3 エンボスシート
4 封止用シート
11 鋼板
12、14 接着シート
13 光起電力素子
15 保護フィルム
16 凹凸部
16a 表示領域
21 背面電極層
22 フィルム基板
23 裏面電極層
24 反射防止層
25 光電変換層
26 透明電極層
Claims (7)
- シート状の光起電力素子と、
前記光起電力素子の光入射面側を覆うように配置された保護フィルムと、
前記保護フィルムの表面に形成された光を乱反射させる凹凸部と、
前記保護フィルムの凹凸の度合いを異ならせることで前記保護フィルムの表面に文字、記号または図形が表示された表示領域とを備えることを特徴とする太陽電池モジュール。 - 保護フィルムを介してシート状の光起電力素子が配置される底板と、
前記光起電力素子が配置された底板上を覆う封止用シートと、
前記底板の周囲に配置され、前記封止用シートと前記底板との間を排気する通気口が設けられた枠体と、
前記保護フィルム下に配置されるようにして前記底板上に固定された金属メッシュとを備え、
前記保護フィルムの表面に表示される文字、記号または図形に対応して前記金属メッシュの凹凸の度合いが異なることを特徴とする真空ラミネート装置。 - 前記保護フィルムの表面に表示される文字、記号または図形に対応して粘着テープを前記金属メッシュに貼り付けることで、前記金属メッシュの凹凸の度合いを異ならせることを特徴とする請求項2記載の真空ラミネート装置。
- 前記保護フィルムの表面に表示される文字、記号または図形に対応して前記金属メッシュを型押しすることで、前記金属メッシュの凹凸の度合いを異ならせることを特徴とする請求項2記載の真空ラミネート装置。
- 保護フィルムを介してシート状の光起電力素子が配置される底板と、
前記光起電力素子が配置された底板上を覆う封止用シートと、
前記底板の周囲に配置され、前記封止用シートと前記底板との間を排気する通気口が設けられた枠体と、
前記保護フィルム下に配置されるようにして前記底板上に固定された金属メッシュとを備え、
前記金属メッシュ上に固定され、前記保護フィルムの表面に表示される文字、記号または図形に対応するように構成された金属プレートとを備えることを特徴とする真空ラミネート装置。 - 金属メッシュが表面に固定された真空ラミネート装置の底板上に、保護フィルム、接着シート、光起電力素子、接着シートおよび鋼板を順次配置する工程と、
前記底板上に順次配置された保護フィルム、接着シート、光起電力素子、接着シートおよび鋼板を覆う封止用シートを前記底板上に配置する工程と、
前記封止用シートと前記底板との間を排気しながら熱処理を行うことにより、前記保護フィルム、接着シート、光起電力素子、接着シートおよび鋼板を一体化するとともに、前記金属メッシュの凹凸を前記保護フィルムの表面に転写する工程とを備え、
前記保護フィルムの表面に表示される文字、記号または図形に対応して前記金属メッシュの凹凸の度合いが異なることを特徴とする真空ラミネート方法。 - 太陽電池モジュールを構成する保護フィルムの表面に表示される文字、記号または図形に対応するように構成された金属プレートを、真空ラミネート装置の底板上に固定された金属メッシュ上に装着する工程と、
前記金属メッシュが表面に固定された真空ラミネート装置の底板上に、前記金属プレートを介して前記保護フィルム、接着シート、光起電力素子、接着シートおよび鋼板を順次配置する工程と、
前記底板上に順次配置された保護フィルム、接着シート、光起電力素子、接着シートおよび鋼板を覆う封止用シートを前記底板上に配置する工程と、
前記封止用シートと前記底板との間を排気しながら熱処理を行うことにより、前記保護フィルム、接着シート、光起電力素子、接着シートおよび鋼板を一体化するとともに、前記金属プレートと接する部分を除いて前記金属メッシュの凹凸を前記保護フィルムの表面に転写する工程とを備えることを特徴とする真空ラミネート方法。
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