JPH0888383A - 太陽電池ユニット - Google Patents
太陽電池ユニットInfo
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- JPH0888383A JPH0888383A JP6222133A JP22213394A JPH0888383A JP H0888383 A JPH0888383 A JP H0888383A JP 6222133 A JP6222133 A JP 6222133A JP 22213394 A JP22213394 A JP 22213394A JP H0888383 A JPH0888383 A JP H0888383A
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- JP
- Japan
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- transparent resin
- photovoltaic element
- solar cell
- resin layer
- cell unit
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/14—Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
Landscapes
- Photovoltaic Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 機器本体と一体構造で、かつ、商品名称、メ
ーカー名称、デザイン模様等も機器の外側面に配置する
ことが可能な太陽電池ユニットを提供する。 【構成】 少なくとも可視域の波長の光を、電気に変換
する光起電力素子と、該光起電力素子の周囲を取り囲む
透光性保護部とから構成された太陽電池ユニットにおい
て、該光起電力素子の集光面側に位置する該透光性保護
部の表面側に、部分的に凹凸形状を変えて、文字や絵模
様を形成するパターンが配設された。また、前記透光性
保護部は、各々異なる材質で形成された2つの透明樹脂
層からなる積層体であり、該光起電力素子の表面上に形
成される第1の透明樹脂層は、電気絶縁性に優れた樹脂
であり、該第1の透明樹脂層の表面上に形成される第2
の透明樹脂層は、耐候性に優れた樹脂である。
ーカー名称、デザイン模様等も機器の外側面に配置する
ことが可能な太陽電池ユニットを提供する。 【構成】 少なくとも可視域の波長の光を、電気に変換
する光起電力素子と、該光起電力素子の周囲を取り囲む
透光性保護部とから構成された太陽電池ユニットにおい
て、該光起電力素子の集光面側に位置する該透光性保護
部の表面側に、部分的に凹凸形状を変えて、文字や絵模
様を形成するパターンが配設された。また、前記透光性
保護部は、各々異なる材質で形成された2つの透明樹脂
層からなる積層体であり、該光起電力素子の表面上に形
成される第1の透明樹脂層は、電気絶縁性に優れた樹脂
であり、該第1の透明樹脂層の表面上に形成される第2
の透明樹脂層は、耐候性に優れた樹脂である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽電池ユニットに係
る。より詳細には、光起電力素子の集光面側に位置する
透光性保護部の表面側に、部分的に凹凸形状を変えて、
文字や絵模様を形成するパターンが配設された太陽電池
ユニットに関する。
る。より詳細には、光起電力素子の集光面側に位置する
透光性保護部の表面側に、部分的に凹凸形状を変えて、
文字や絵模様を形成するパターンが配設された太陽電池
ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】電気機器や精密機器に太陽電池を装備
し、その起電力で機器本体を駆動する場合、電子卓上計
算器や腕時計のように比較的駆動電力が小さいものは、
機器全体の外形寸法に比べて小面積の太陽電池で駆動が
可能であることから、現在では広く商品化されている。
し、その起電力で機器本体を駆動する場合、電子卓上計
算器や腕時計のように比較的駆動電力が小さいものは、
機器全体の外形寸法に比べて小面積の太陽電池で駆動が
可能であることから、現在では広く商品化されている。
【0003】一方、より駆動電力が大きい機器、例え
ば、カメラ、テープレコーダー等においては、大面積な
太陽電池が必要となる。その結果、機器本体に太陽電池
を組み込む場合、通常は多面体から構成される機器の外
側面を、太陽電池が広範囲に占めることになる。また、
太陽電池の能力を最大限に発揮させるため、太陽電池面
に入射した太陽光は、ロスを最小限に抑え、効率良く電
気に変換する必要がある。このような理由から、従来は
機器の外側面に設けてあった、商品名称、メーカー名
称、デザイン模様等を、機器本体に配置するのが困難と
なる。その結果、従来の太陽電池ユニットは、機器本体
とは別個に、付属ユニットとして配置されていた。
ば、カメラ、テープレコーダー等においては、大面積な
太陽電池が必要となる。その結果、機器本体に太陽電池
を組み込む場合、通常は多面体から構成される機器の外
側面を、太陽電池が広範囲に占めることになる。また、
太陽電池の能力を最大限に発揮させるため、太陽電池面
に入射した太陽光は、ロスを最小限に抑え、効率良く電
気に変換する必要がある。このような理由から、従来は
機器の外側面に設けてあった、商品名称、メーカー名
称、デザイン模様等を、機器本体に配置するのが困難と
なる。その結果、従来の太陽電池ユニットは、機器本体
とは別個に、付属ユニットとして配置されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、機器本体と
一体構造で、かつ、商品名称、メーカー名称、デザイン
模様等も機器の外側面に配置することが可能な太陽電池
ユニットを提供することを目的とする。
一体構造で、かつ、商品名称、メーカー名称、デザイン
模様等も機器の外側面に配置することが可能な太陽電池
ユニットを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の太陽電池ユニッ
トは、少なくとも可視域の波長の光を、電気に変換する
光起電力素子と、該光起電力素子の周囲を取り囲む透光
性保護部とから構成された太陽電池ユニットにおいて、
該光起電力素子の集光面側に位置する該透光性保護部の
表面側に、部分的に凹凸形状を変えて、文字や絵模様を
形成するパターンが配設されたことを特徴とする。
トは、少なくとも可視域の波長の光を、電気に変換する
光起電力素子と、該光起電力素子の周囲を取り囲む透光
性保護部とから構成された太陽電池ユニットにおいて、
該光起電力素子の集光面側に位置する該透光性保護部の
表面側に、部分的に凹凸形状を変えて、文字や絵模様を
形成するパターンが配設されたことを特徴とする。
【0006】
【作用】一般的に、光起電力素子の集光面側に位置する
透光性保護部の表面側に設けられた凹凸形状は、図6に
示すとおり、光起電力素子の集光面2aに当った光のう
ち、反射して発電に寄与できなかった分を、該凹凸形状
1cにより再反射させて、光起電力素子の集光面2aの
中に採り込むために用いることが知られている。
透光性保護部の表面側に設けられた凹凸形状は、図6に
示すとおり、光起電力素子の集光面2aに当った光のう
ち、反射して発電に寄与できなかった分を、該凹凸形状
1cにより再反射させて、光起電力素子の集光面2aの
中に採り込むために用いることが知られている。
【0007】以下では、図7を用いて、上記再反射の状
態を説明する。
態を説明する。
【0008】光学的に屈折率が大きい媒質α(屈折率を
n1と表記)から、屈折率が小さい媒質β(屈折率をn2
と表記)に光が入射するとき、入射角がそれぞれの媒質
の屈折率により定まるある角度以下(臨界角)に達する
までは、入射光は境界面で一部反射し、他の部分は屈折
する。入射角が臨界角を越えると入射光は全て反射し
て、屈折しない現象が起こる事は知られている。この臨
界角θは、次式によって求める事ができる。
n1と表記)から、屈折率が小さい媒質β(屈折率をn2
と表記)に光が入射するとき、入射角がそれぞれの媒質
の屈折率により定まるある角度以下(臨界角)に達する
までは、入射光は境界面で一部反射し、他の部分は屈折
する。入射角が臨界角を越えると入射光は全て反射し
て、屈折しない現象が起こる事は知られている。この臨
界角θは、次式によって求める事ができる。
【0009】 sinθ=n2/n1 (但し、n1>n2) 例えば、図6において、透光性保護部1は、屈折率1.
5のエポキシ系樹脂とする。空気からなる外界より入射
した光線(L)は、まず光起電力素子の集光面2aに当
たる。光線Lのうち反射した光線L1は、透光線保護部
1の1a−1面に入射する。この時の前記臨界角θは、
n1=1.5、n2(空気層)=1.0として算出する
と、sinθ=1.0/1.5より、θ=sin
-1(1.0/1.5)≒41.8°となる。従って、図
中のθ1が41.8°以上になると、光線L1は全て1a
−1面で反射し、1a−2面へ入射する光線L2とな
る。
5のエポキシ系樹脂とする。空気からなる外界より入射
した光線(L)は、まず光起電力素子の集光面2aに当
たる。光線Lのうち反射した光線L1は、透光線保護部
1の1a−1面に入射する。この時の前記臨界角θは、
n1=1.5、n2(空気層)=1.0として算出する
と、sinθ=1.0/1.5より、θ=sin
-1(1.0/1.5)≒41.8°となる。従って、図
中のθ1が41.8°以上になると、光線L1は全て1a
−1面で反射し、1a−2面へ入射する光線L2とな
る。
【0010】次に、光線L2の入射角によって反射した
光線L3は、再度光起電力素子の集光面2aに入射し、
発電に寄与する事となる。さらに、光線L3のうち反射
した光線L4は、1a面に入射し、以後上述した現像が
繰り返される。その結果、光起電力素子の集光面2aで
反射した光は、1a面で再反射されるため、光起電力素
子の集光面2aにおける入射効率が向上する。
光線L3は、再度光起電力素子の集光面2aに入射し、
発電に寄与する事となる。さらに、光線L3のうち反射
した光線L4は、1a面に入射し、以後上述した現像が
繰り返される。その結果、光起電力素子の集光面2aで
反射した光は、1a面で再反射されるため、光起電力素
子の集光面2aにおける入射効率が向上する。
【0011】以下では、図4に示した透明カバー7の表
面または裏面に文字、絵、模様等を形成する場合につい
て述べる。
面または裏面に文字、絵、模様等を形成する場合につい
て述べる。
【0012】一般的に、透明カバー7の面上に文字、
絵、模様等を形成する方法としては、例えば、印刷、シ
ール、表面処理による凹凸化等が挙げられる。しかし、
光起電力素子の集光面に、効率良く光を入射させるため
には、印刷、シール等は光を遮ってしまうため得策では
ない。
絵、模様等を形成する方法としては、例えば、印刷、シ
ール、表面処理による凹凸化等が挙げられる。しかし、
光起電力素子の集光面に、効率良く光を入射させるため
には、印刷、シール等は光を遮ってしまうため得策では
ない。
【0013】また、表面処理による凹凸化としては、透
明カバー7の表面に設ける場合と、その裏面に設ける場
合の2通りある。前者では、透明カバー7の材質によっ
てはキズが発生しやすい、及び凹部にゴミや水分などが
溜まりやすい等の問題があり、商品として信頼性の低下
が予想される。従って、透明カバー7の表面は、平滑面
が望ましい。一方、後者については、図8を用いて説明
する。透明板70の表面から入射した光Lは、透明カバ
ー7の裏面への入射角θが、透明板の材質によって定ま
る臨界角に近いか等しくなると、入射光Lの大部分もし
くは全てが反射してしまう。その結果、光起電力素子の
集光面21に入射する光量が低下してしまい、発電効率
が大幅に減少してしまう。
明カバー7の表面に設ける場合と、その裏面に設ける場
合の2通りある。前者では、透明カバー7の材質によっ
てはキズが発生しやすい、及び凹部にゴミや水分などが
溜まりやすい等の問題があり、商品として信頼性の低下
が予想される。従って、透明カバー7の表面は、平滑面
が望ましい。一方、後者については、図8を用いて説明
する。透明板70の表面から入射した光Lは、透明カバ
ー7の裏面への入射角θが、透明板の材質によって定ま
る臨界角に近いか等しくなると、入射光Lの大部分もし
くは全てが反射してしまう。その結果、光起電力素子の
集光面21に入射する光量が低下してしまい、発電効率
が大幅に減少してしまう。
【0014】上述した理由から、透明板の表裏両面に対
して、光を遮るような印刷やシール等を設けることは好
ましくない。また、表面処理による凹凸化も無いほうが
良い。つまり、透明板の表裏両面は、平滑な面が望まし
い。一方、太陽電池ユニットの透光性保護部1の表面に
設けた凹凸形状は、透光性保護部1から外部へ透過して
しまう光を低減させ、光起電力素子の集光面2aにおけ
る入射効率を高める効果を有するので好ましい事が分か
る。
して、光を遮るような印刷やシール等を設けることは好
ましくない。また、表面処理による凹凸化も無いほうが
良い。つまり、透明板の表裏両面は、平滑な面が望まし
い。一方、太陽電池ユニットの透光性保護部1の表面に
設けた凹凸形状は、透光性保護部1から外部へ透過して
しまう光を低減させ、光起電力素子の集光面2aにおけ
る入射効率を高める効果を有するので好ましい事が分か
る。
【0015】従って、本発明では、該光起電力素子の集
光面側に位置する該透光性保護部の表面側に、部分的に
凹凸形状を変えて、文字や絵模様を形成するパターンを
設けた。その結果、光起電力素子の発電効率を低下させ
ることなく、太陽電池ユニットの表面に、商品名称、メ
ーカー名称、デザイン模様等を表示できるため、本太陽
電池ユニットを搭載した機器の商品性の維持、向上が図
られる。また、太陽電池ユニットを機器本体とは別個
に、付属ユニットとして設ける必要がなくなるため、機
器本体のコンパクト性と操作性も確保できる。
光面側に位置する該透光性保護部の表面側に、部分的に
凹凸形状を変えて、文字や絵模様を形成するパターンを
設けた。その結果、光起電力素子の発電効率を低下させ
ることなく、太陽電池ユニットの表面に、商品名称、メ
ーカー名称、デザイン模様等を表示できるため、本太陽
電池ユニットを搭載した機器の商品性の維持、向上が図
られる。また、太陽電池ユニットを機器本体とは別個
に、付属ユニットとして設ける必要がなくなるため、機
器本体のコンパクト性と操作性も確保できる。
【0016】
【実施態様例】以下に本発明の実施態様例を説明する。
【0017】(光起電力素子)本発明における光起電力
素子としては、例えば、基体の表面上に、下部電極、半
導体層、上部電極、集電電極と呼ばれる各層を順次積み
上げた層構成からなる発電素子が挙げられる。特に、上
記の半導体層を形成する材料としては、例えばアモルフ
ァスSi、単結晶Si等が好適に適用される。また、上
記の半導体層は、一般的にpin接合からなる積層体で
あり、発電効率を向上させる目的から、この積層体を複
数回重ねて配設する場合もある。上記基体としては、例
えばステンレス板やガラス板が好ましい。下部電極、上
部電極、及び集電電極は、導電性の高い材料が用いら
れ、例えばAg,Au,Pt,Al等の金属またはこれ
らの合金が挙げられる。
素子としては、例えば、基体の表面上に、下部電極、半
導体層、上部電極、集電電極と呼ばれる各層を順次積み
上げた層構成からなる発電素子が挙げられる。特に、上
記の半導体層を形成する材料としては、例えばアモルフ
ァスSi、単結晶Si等が好適に適用される。また、上
記の半導体層は、一般的にpin接合からなる積層体で
あり、発電効率を向上させる目的から、この積層体を複
数回重ねて配設する場合もある。上記基体としては、例
えばステンレス板やガラス板が好ましい。下部電極、上
部電極、及び集電電極は、導電性の高い材料が用いら
れ、例えばAg,Au,Pt,Al等の金属またはこれ
らの合金が挙げられる。
【0018】(光起電力素子の周囲を取り囲む透光性保
護部)本発明における「光起電力素子の周囲を取り囲む
透光性保護部」としては、例えば、エポキシ系樹脂、あ
るいはEVA(エチレン酸ビニル共重合体)樹脂等で封
止又はラミネートされたものが好適に適用される。図1
に示す通り、透光性保護部は、太陽電池2の表面に密着
固定され、太陽電池2の表面を全て覆い一体的に形成さ
れる。光学的特性としては、可視域の波長の光に対し
て、外界(空気)より大きな屈折率と、最小限の吸収係
数を有することが望ましい。
護部)本発明における「光起電力素子の周囲を取り囲む
透光性保護部」としては、例えば、エポキシ系樹脂、あ
るいはEVA(エチレン酸ビニル共重合体)樹脂等で封
止又はラミネートされたものが好適に適用される。図1
に示す通り、透光性保護部は、太陽電池2の表面に密着
固定され、太陽電池2の表面を全て覆い一体的に形成さ
れる。光学的特性としては、可視域の波長の光に対し
て、外界(空気)より大きな屈折率と、最小限の吸収係
数を有することが望ましい。
【0019】(太陽電池ユニット)本発明における太陽
電池ユニットとしては、例えば、図1に示す構造体、す
なわち光起電力素子がその周囲を透光性保護部で覆われ
た構造体が挙げられる。1つの太陽電池ユニットの面積
は、適宜決定される。従って、機器本体において、太陽
電池ユニットが搭載される部分の形状や面積によって、
搭載される太陽電池ユニットの形状や数が決まる。
電池ユニットとしては、例えば、図1に示す構造体、す
なわち光起電力素子がその周囲を透光性保護部で覆われ
た構造体が挙げられる。1つの太陽電池ユニットの面積
は、適宜決定される。従って、機器本体において、太陽
電池ユニットが搭載される部分の形状や面積によって、
搭載される太陽電池ユニットの形状や数が決まる。
【0020】(部分的に凹凸形状を変えて、文字や絵模
様を形成するパターン)本発明における「部分的に凹凸
形状を変えて、文字や絵模様を形成するパターン」とし
ては、例えば、商品名称、メーカー名称、デザイン模様
等が挙げられる。
様を形成するパターン)本発明における「部分的に凹凸
形状を変えて、文字や絵模様を形成するパターン」とし
ては、例えば、商品名称、メーカー名称、デザイン模様
等が挙げられる。
【0021】(電気絶縁性に優れた樹脂)本発明におけ
る電気絶縁性に優れた樹脂としては、例えば、EVA
(エチレン酸ビニル共重体)、ポリエステル樹脂、塩化
ビニル樹脂等が挙げられる。光起電力素子の表面上に、
ラミネート製法にて圧着して設けられるため、シート形
状のものが好適に用いられる。また、後述する「耐候性
に優れた樹脂」と積層する場合の「電気絶縁性に優れた
樹脂」の光学的特性としては、可視域の波長の光に対し
て、電気絶縁性に優れた樹脂の屈折率n3が、n3>n2
>n1(n2=耐候性に優れた樹脂の屈折率, n1=外界
(空気)の屈折率)からなる関係式を満たし、かつ、吸
収係数はできるだけ小さいことが、光起電力素子への高
い入射光量を確保するために望ましい。
る電気絶縁性に優れた樹脂としては、例えば、EVA
(エチレン酸ビニル共重体)、ポリエステル樹脂、塩化
ビニル樹脂等が挙げられる。光起電力素子の表面上に、
ラミネート製法にて圧着して設けられるため、シート形
状のものが好適に用いられる。また、後述する「耐候性
に優れた樹脂」と積層する場合の「電気絶縁性に優れた
樹脂」の光学的特性としては、可視域の波長の光に対し
て、電気絶縁性に優れた樹脂の屈折率n3が、n3>n2
>n1(n2=耐候性に優れた樹脂の屈折率, n1=外界
(空気)の屈折率)からなる関係式を満たし、かつ、吸
収係数はできるだけ小さいことが、光起電力素子への高
い入射光量を確保するために望ましい。
【0022】(耐候性に優れた樹脂)本発明における耐
候性に優れた樹脂としては、例えば、ETFE(エチレ
ン四ふっ化エチレン共重体)、アクリル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂等が挙げられる。上述した「電気絶縁性に
優れた樹脂」と同様、ラミネート製法に対応可能なシー
ト形状のものが好適に用いられる。また、前述した「電
気絶縁性に優れた樹脂」と積層する場合の「耐候性に優
れた樹脂」の光学的特性としては、可視域の波長の光に
対して、耐候性に優れた樹脂の屈折率n2が、n3>n2
>n1(n3=電気絶縁性に優れた樹脂の屈折率, n1=
外界(空気)の屈折率)からなる関係式を満たし、か
つ、吸収係数はできるだけ小さいことが、光起電力素子
への高い入射光量を確保するために望ましい。
候性に優れた樹脂としては、例えば、ETFE(エチレ
ン四ふっ化エチレン共重体)、アクリル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂等が挙げられる。上述した「電気絶縁性に
優れた樹脂」と同様、ラミネート製法に対応可能なシー
ト形状のものが好適に用いられる。また、前述した「電
気絶縁性に優れた樹脂」と積層する場合の「耐候性に優
れた樹脂」の光学的特性としては、可視域の波長の光に
対して、耐候性に優れた樹脂の屈折率n2が、n3>n2
>n1(n3=電気絶縁性に優れた樹脂の屈折率, n1=
外界(空気)の屈折率)からなる関係式を満たし、か
つ、吸収係数はできるだけ小さいことが、光起電力素子
への高い入射光量を確保するために望ましい。
【0023】(該第1の透明樹脂層と該第2の透明樹脂
層の各表面側に、異なる凹凸形状からなる文字や絵模様
を形成するパターン)本発明における「該第1の透明樹
脂層と該第2の透明樹脂層の各表面側に、異なる凹凸形
状からなる文字や絵模様を形成するパターン」として
は、例えば、第1の透明樹脂層の表面には、デザイン模
様を設け、第2の透明樹脂層の表面には、商品名称また
はメーカー名称等を配置する組み合わせが挙げられる。
同一平面に設けるよりも、奥行き感のある描写が可能と
なる。
層の各表面側に、異なる凹凸形状からなる文字や絵模様
を形成するパターン)本発明における「該第1の透明樹
脂層と該第2の透明樹脂層の各表面側に、異なる凹凸形
状からなる文字や絵模様を形成するパターン」として
は、例えば、第1の透明樹脂層の表面には、デザイン模
様を設け、第2の透明樹脂層の表面には、商品名称また
はメーカー名称等を配置する組み合わせが挙げられる。
同一平面に設けるよりも、奥行き感のある描写が可能と
なる。
【0024】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明をより詳細に説
明するが、本発明がこれら実施例に限定されることはな
い。
明するが、本発明がこれら実施例に限定されることはな
い。
【0025】(実施例1)図1は、本発明に係る太陽電
池ユニット20の断面図である。エポキシ系樹脂からな
る透光性保護部1は、光起電力素子2の表面に密着固定
し、光起電力素子2の表面を覆い一体的に形成した。光
起電力素子2の集光面側に位置する透光性保護部1の表
面側に、部分的に凹凸形状を変えて、文字や絵模様を形
成するパターンを設けた。図1は、透光性保護部1の凹
凸の粗さを変更した場合である。本例では、例えば、細
かい凹凸形状部1a(文字や絵模様の部分)を、凹部と
凸部の平均距離=5nmとし、粗い凹凸形状部1b(上
記の文字や絵模様以外の部分)を、凹部と凸部の平均距
離=50nmとした。
池ユニット20の断面図である。エポキシ系樹脂からな
る透光性保護部1は、光起電力素子2の表面に密着固定
し、光起電力素子2の表面を覆い一体的に形成した。光
起電力素子2の集光面側に位置する透光性保護部1の表
面側に、部分的に凹凸形状を変えて、文字や絵模様を形
成するパターンを設けた。図1は、透光性保護部1の凹
凸の粗さを変更した場合である。本例では、例えば、細
かい凹凸形状部1a(文字や絵模様の部分)を、凹部と
凸部の平均距離=5nmとし、粗い凹凸形状部1b(上
記の文字や絵模様以外の部分)を、凹部と凸部の平均距
離=50nmとした。
【0026】本例では、光起電力素子2の発電効率を低
下させることなく、太陽電池ユニット20の表面上に、
文字や絵模様を形成するパターンが配設可能であること
が分かった。
下させることなく、太陽電池ユニット20の表面上に、
文字や絵模様を形成するパターンが配設可能であること
が分かった。
【0027】図1においては、1aを細かい凹凸形状
部、1bを粗い凹凸形状部としたが、逆であっても構わ
ない。また、該凹凸形状は、その凹部と凸部の境界にて
明陵なエッジを有しているが、該エッジ部は丸みが付い
ていても本発明の効果に何ら支障はない。さらに、凹凸
の配列は筋状のもの、格子状のもの又は不規則な凹凸の
配列でもかまわない。また、図1においては、該凹凸形
状の種類を2つとしたが、3つ以上であっても構わな
い。
部、1bを粗い凹凸形状部としたが、逆であっても構わ
ない。また、該凹凸形状は、その凹部と凸部の境界にて
明陵なエッジを有しているが、該エッジ部は丸みが付い
ていても本発明の効果に何ら支障はない。さらに、凹凸
の配列は筋状のもの、格子状のもの又は不規則な凹凸の
配列でもかまわない。また、図1においては、該凹凸形
状の種類を2つとしたが、3つ以上であっても構わな
い。
【0028】図2および図3は、本発明による太陽電池
を装備したカメラの斜視図である。図2は未使用時(非
撮影時)を、図3は使用時(撮影時)の状態を表した。
図2において、太陽電池を内蔵したパッケージ10は、
太陽電池の面積を大きく確保する為に、カメラ前面側に
装備され、かつ、カメラ本体11の前面下方に具備され
るヒンジ機構部11aにより回転可能に軸支された。こ
のパッケージ10は、未使用時には図示しないロック機
構によりカメラ本体側に閉じた状態で保持されている
(図2)。また、使用時には使用者が該ロック機構を解
除する事により、このパッケージ10はヒンジ機構部1
1aにより開き方向へ回動し、約180°回転した状態
でカメラ本体内の図示しない電源スイッチをON状態と
して、カメラが使用可能となる(図3)。上記ロック機
構、電源スイッチについては本発明と直接関係無い為、
以上の説明のみとする。
を装備したカメラの斜視図である。図2は未使用時(非
撮影時)を、図3は使用時(撮影時)の状態を表した。
図2において、太陽電池を内蔵したパッケージ10は、
太陽電池の面積を大きく確保する為に、カメラ前面側に
装備され、かつ、カメラ本体11の前面下方に具備され
るヒンジ機構部11aにより回転可能に軸支された。こ
のパッケージ10は、未使用時には図示しないロック機
構によりカメラ本体側に閉じた状態で保持されている
(図2)。また、使用時には使用者が該ロック機構を解
除する事により、このパッケージ10はヒンジ機構部1
1aにより開き方向へ回動し、約180°回転した状態
でカメラ本体内の図示しない電源スイッチをON状態と
して、カメラが使用可能となる(図3)。上記ロック機
構、電源スイッチについては本発明と直接関係無い為、
以上の説明のみとする。
【0029】図4は、上記パッケージ10の構成を示し
た分解斜視図であり、図5は、図4のA−A部分の断面
図を示した。
た分解斜視図であり、図5は、図4のA−A部分の断面
図を示した。
【0030】本発明による太陽電池ユニット20を収納
する為のケース3は、その左右コーナー部分にヒンジ部
3bが設けられている。このヒンジ部3bが有する貫通
穴3aは、カメラ本体11のヒンジ機構部11aと係合
する為ものである。また、他の3辺の側面には後述する
カバー4と係合する為の爪3dが各辺3ケづつ設けられ
ている。
する為のケース3は、その左右コーナー部分にヒンジ部
3bが設けられている。このヒンジ部3bが有する貫通
穴3aは、カメラ本体11のヒンジ機構部11aと係合
する為ものである。また、他の3辺の側面には後述する
カバー4と係合する為の爪3dが各辺3ケづつ設けられ
ている。
【0031】フレキシブルプリント配線板(以下FPC
と略記)5は、太陽電池ユニット20にて発電された電
力を、カメラ内に設けられた2次電池(図示せず)に供
給する役割を有する。図4では、太陽電池ユニット20
とFPC5が離れて表示されているが、実際の組立状態
にあるFPC5の一端は、太陽電池ユニット20の端面
から外部へ延長され裏面側へ折り曲げられた端子20a
と半田付け等により電気的接属がなされている。また、
FPC5の他端は、2次電池に電力を供給するため、カ
メラ本体内の回路基板等(図示せず)に電気的接続され
ている。この場合、FPC5の他端からの配線は、ケー
ス3のヒンジ部側面の一部切り欠き部3eよりケース3
の外部へ延長され、更にカメラ本体11に設けられた穴
11bを通り抜け、上述したカメラ本体内の回路基板等
(図示せず)に結線された。
と略記)5は、太陽電池ユニット20にて発電された電
力を、カメラ内に設けられた2次電池(図示せず)に供
給する役割を有する。図4では、太陽電池ユニット20
とFPC5が離れて表示されているが、実際の組立状態
にあるFPC5の一端は、太陽電池ユニット20の端面
から外部へ延長され裏面側へ折り曲げられた端子20a
と半田付け等により電気的接属がなされている。また、
FPC5の他端は、2次電池に電力を供給するため、カ
メラ本体内の回路基板等(図示せず)に電気的接続され
ている。この場合、FPC5の他端からの配線は、ケー
ス3のヒンジ部側面の一部切り欠き部3eよりケース3
の外部へ延長され、更にカメラ本体11に設けられた穴
11bを通り抜け、上述したカメラ本体内の回路基板等
(図示せず)に結線された。
【0032】ゴムパッキン6は、例えば、ブチルゴム等
の透湿量の少ない材質で成形した。このゴムパッキン6
は、ケース3において、太陽電池収納部を取り囲むよう
設けられた溝35に埋設した。
の透湿量の少ない材質で成形した。このゴムパッキン6
は、ケース3において、太陽電池収納部を取り囲むよう
設けられた溝35に埋設した。
【0033】透明カバー7は、例えば、アクリル樹脂等
の透明性の高い材質から成り、太陽電池ユニット20の
表面を保護する為に用いた。この透明カバー7の紙面裏
面の四隅には球R状の突起7aが設けられており、組込
み状態で太陽電池ユニットの四隅を軽く押圧する事で太
陽電池ユニット20のガタつきを無くした。
の透明性の高い材質から成り、太陽電池ユニット20の
表面を保護する為に用いた。この透明カバー7の紙面裏
面の四隅には球R状の突起7aが設けられており、組込
み状態で太陽電池ユニットの四隅を軽く押圧する事で太
陽電池ユニット20のガタつきを無くした。
【0034】カバー4は、ケース3の表面上に、ゴムパ
ッキン6、太陽電池ユニット20、透明カバー7を重ね
て配置した構造体の上からかぶせた。この場合、ケース
3に付設した爪3dは、透明カバー7の内周面に設けら
れた凹部7aに係合するように設けてあるため、上述し
た構造体は、全体的に弾性変形しつつ組込まれる。
ッキン6、太陽電池ユニット20、透明カバー7を重ね
て配置した構造体の上からかぶせた。この場合、ケース
3に付設した爪3dは、透明カバー7の内周面に設けら
れた凹部7aに係合するように設けてあるため、上述し
た構造体は、全体的に弾性変形しつつ組込まれる。
【0035】パッケージ10は、以上のような構成から
なっている。パッケージ10の状態にあるパッキン6
は、ケース3と透明カバー7との間で若干圧縮される。
このパッケージングにより、パッケージ10の内部を密
閉し、太陽電池ユニット20を、外部から侵入しようと
する水、水蒸気および塵埃等から保護した。
なっている。パッケージ10の状態にあるパッキン6
は、ケース3と透明カバー7との間で若干圧縮される。
このパッケージングにより、パッケージ10の内部を密
閉し、太陽電池ユニット20を、外部から侵入しようと
する水、水蒸気および塵埃等から保護した。
【0036】そして、このパッケージ10は、このパッ
ケージ10の貫通穴3aと、カメラ本体11のヒンジ機
構部11aの中に、ヒンジ軸8を左右から圧入すること
により、パッケージ10が軸支された。
ケージ10の貫通穴3aと、カメラ本体11のヒンジ機
構部11aの中に、ヒンジ軸8を左右から圧入すること
により、パッケージ10が軸支された。
【0037】(実施例2)本例では、実施例1が透光性
保護部1の凹凸の粗さを変更したのに代えて、凹凸部分
の断面形状を変更した。図9は、その一例であり、凹凸
形状を有する部分が、凸部の頂点にエッジを持たせた部
分1c(文字や絵模様の部分)と、凸部の頂点に丸みを
持たせた部分1d(上記の文字や絵模様部以外の部分)
からなる場合を示した。
保護部1の凹凸の粗さを変更したのに代えて、凹凸部分
の断面形状を変更した。図9は、その一例であり、凹凸
形状を有する部分が、凸部の頂点にエッジを持たせた部
分1c(文字や絵模様の部分)と、凸部の頂点に丸みを
持たせた部分1d(上記の文字や絵模様部以外の部分)
からなる場合を示した。
【0038】他の点は実施例1と同様とした。
【0039】本例でも、実施例1と同様の結果、すなわ
ち光起電力素子2の発電効率を低下させることなく、太
陽電池ユニット20の表面上に、文字や絵模様を形成す
るパターンが配設可能であることが確認された。なお、
本例においても実施例1と同様、この配列の逆、すなわ
ち、文字や絵模様の部分を丸み有、その他の部分をエッ
ジ有としても同じ効果を持たす事が分かった。
ち光起電力素子2の発電効率を低下させることなく、太
陽電池ユニット20の表面上に、文字や絵模様を形成す
るパターンが配設可能であることが確認された。なお、
本例においても実施例1と同様、この配列の逆、すなわ
ち、文字や絵模様の部分を丸み有、その他の部分をエッ
ジ有としても同じ効果を持たす事が分かった。
【0040】以上、第1の実施例では凹凸の粗さ、第2
の実施例では凹凸の断面形状を変える事で配列に変化を
持たせたが、筋状の凹凸を配設した場合には、その筋の
方向を部分的に変化させてもよい。換言すると、部分的
な凹凸の配列変化さえすれば、同様の効果が得られると
判断した。
の実施例では凹凸の断面形状を変える事で配列に変化を
持たせたが、筋状の凹凸を配設した場合には、その筋の
方向を部分的に変化させてもよい。換言すると、部分的
な凹凸の配列変化さえすれば、同様の効果が得られると
判断した。
【0041】(実施例3)本例では、実施例1又は2の
透光性保護部が1層である代わりに、2層とした点が異
なる。2つの透明樹脂層からなる透光性保護部は、シー
ト状の材料を積み重ね、熱と圧力を加える、いわゆるラ
ミネート製法にて作製した。図10において、光起電力
素子2の表面上に形成される第1の透明樹脂層101
は、電気絶縁性に優れたEVA(エチレン酸ビニル共重
合体)樹脂で、さらに第1の透明樹脂層101の表面上
に形成される第2の透明樹脂層102は、耐候性に優れ
たETFE(エチレン四ふっ化エチレン共重合体)樹脂
で作製した。次に、第2の透明樹脂層の表面側に、部分
的に凹凸形状を変えて、文字や絵模様を形成するパター
ンを設けた。
透光性保護部が1層である代わりに、2層とした点が異
なる。2つの透明樹脂層からなる透光性保護部は、シー
ト状の材料を積み重ね、熱と圧力を加える、いわゆるラ
ミネート製法にて作製した。図10において、光起電力
素子2の表面上に形成される第1の透明樹脂層101
は、電気絶縁性に優れたEVA(エチレン酸ビニル共重
合体)樹脂で、さらに第1の透明樹脂層101の表面上
に形成される第2の透明樹脂層102は、耐候性に優れ
たETFE(エチレン四ふっ化エチレン共重合体)樹脂
で作製した。次に、第2の透明樹脂層の表面側に、部分
的に凹凸形状を変えて、文字や絵模様を形成するパター
ンを設けた。
【0042】他の点は実施例1と同様とした。
【0043】本例でも、実施例1と同様の結果、すなわ
ち光起電力素子2の発電効率を低下させることなく、太
陽電池ユニットの表面上に、文字や絵模様を形成するパ
ターンが配設可能であることが確認された。また、透明
樹脂層を機能分離化したことにより、耐候性が向上し
た。その結果、実施例1で用いた透明カバー7(図4)
を設ける必要がなくなり、製品の薄型・軽量化が達成さ
れた。さらに、ラミネート製法にて透光性保護部の形成
が可能であるため、実施例1で用いたエポキシ樹脂の充
填固化に比べ、作製工程を簡略化できるため製品の低コ
スト化が図れる。ここで、第1の透明樹脂層101と第
2の透明樹脂層102の界面は、ラミネート加工時の熱
と圧力により完全密着させ、かつ2層の屈折率が同じ材
料を用いることにより、該界面において入射光の反射は
無視できる程度であり、発電効率には影響が無かった。
ち光起電力素子2の発電効率を低下させることなく、太
陽電池ユニットの表面上に、文字や絵模様を形成するパ
ターンが配設可能であることが確認された。また、透明
樹脂層を機能分離化したことにより、耐候性が向上し
た。その結果、実施例1で用いた透明カバー7(図4)
を設ける必要がなくなり、製品の薄型・軽量化が達成さ
れた。さらに、ラミネート製法にて透光性保護部の形成
が可能であるため、実施例1で用いたエポキシ樹脂の充
填固化に比べ、作製工程を簡略化できるため製品の低コ
スト化が図れる。ここで、第1の透明樹脂層101と第
2の透明樹脂層102の界面は、ラミネート加工時の熱
と圧力により完全密着させ、かつ2層の屈折率が同じ材
料を用いることにより、該界面において入射光の反射は
無視できる程度であり、発電効率には影響が無かった。
【0044】(実施例4)本例では、屈折率の異なる材
料で、2層からなる透光性保護部を形成した点が実施例
3と異なる。図11において、光起電力素子2の表面上
に形成される第1の透明樹脂層101の屈折率N1と、
第1の透明樹脂層101の表面上に形成される第2の透
明樹脂層102の屈折率N2が、N1>N2の関係とな
る材料を用いて2層からなる透光性保護部を形成した。
また、第1の透明樹脂層101と第2の透明樹脂層10
2の各表面側に、異なる凹凸形状101a,101b,
102a,102bからなる文字や絵模様を有するパタ
ーンを各々設けた。
料で、2層からなる透光性保護部を形成した点が実施例
3と異なる。図11において、光起電力素子2の表面上
に形成される第1の透明樹脂層101の屈折率N1と、
第1の透明樹脂層101の表面上に形成される第2の透
明樹脂層102の屈折率N2が、N1>N2の関係とな
る材料を用いて2層からなる透光性保護部を形成した。
また、第1の透明樹脂層101と第2の透明樹脂層10
2の各表面側に、異なる凹凸形状101a,101b,
102a,102bからなる文字や絵模様を有するパタ
ーンを各々設けた。
【0045】他の点は実施例3と同様とした。
【0046】本例でも、実施例3と同様の以下に示した
結果が得られた。 (1)光起電力素子2の発電効率を低下させることな
く、太陽電池ユニット20の表面上に、文字や絵模様を
形成するパターンが配設可能である。 (2)透明樹脂層を機能分離化したことにより、耐候性
が向上した。その結果、実施例1で用いた透明カバー7
(図4)を設ける必要がなくなり、製品の薄型・軽量化
が達成された。 (3)ラミネート製法にて透光性保護部の形成が可能で
あるため、実施例1で用いたエポキシ樹脂の充填固化に
比べ、作製工程を簡略化できるため製品の低コスト化が
図れた。
結果が得られた。 (1)光起電力素子2の発電効率を低下させることな
く、太陽電池ユニット20の表面上に、文字や絵模様を
形成するパターンが配設可能である。 (2)透明樹脂層を機能分離化したことにより、耐候性
が向上した。その結果、実施例1で用いた透明カバー7
(図4)を設ける必要がなくなり、製品の薄型・軽量化
が達成された。 (3)ラミネート製法にて透光性保護部の形成が可能で
あるため、実施例1で用いたエポキシ樹脂の充填固化に
比べ、作製工程を簡略化できるため製品の低コスト化が
図れた。
【0047】さらに、本例では、第1の透明樹脂層10
1と第2の透明樹脂層102の各表面側に、異なる凹凸
形状からなる文字や絵模様を有するパターンを各々設け
たことによって、2種類の異なったパターンを重ね合わ
せて表示したり、または見る角度によって異なったパタ
ーンを個別に明示することができた。その結果、実施例
1乃至3に比べて、より多くの情報量と、より自由度の
高い表現が可能な太陽電池ユニットがえられた。
1と第2の透明樹脂層102の各表面側に、異なる凹凸
形状からなる文字や絵模様を有するパターンを各々設け
たことによって、2種類の異なったパターンを重ね合わ
せて表示したり、または見る角度によって異なったパタ
ーンを個別に明示することができた。その結果、実施例
1乃至3に比べて、より多くの情報量と、より自由度の
高い表現が可能な太陽電池ユニットがえられた。
【0048】
(請求項1)以上説明したように、請求項1に係る発明
によれば、商品性をアピールする上で重要な各種パター
ンの表示が可能で、かつ、軽量化付属される機器本体の
コンパクト性や操作性が向上する太陽電池ユニットがえ
られる。
によれば、商品性をアピールする上で重要な各種パター
ンの表示が可能で、かつ、軽量化付属される機器本体の
コンパクト性や操作性が向上する太陽電池ユニットがえ
られる。
【0049】(請求項2)請求項2に係る発明によれ
ば、耐候性に優れ、かつ、製品の薄型・軽量化が達成で
きる太陽電池ユニットがえられる。
ば、耐候性に優れ、かつ、製品の薄型・軽量化が達成で
きる太陽電池ユニットがえられる。
【0050】(請求項3)請求項3に係る発明によれ
ば、情報の多重表示や分離表示が可能な太陽電池ユニッ
トがえられる。
ば、情報の多重表示や分離表示が可能な太陽電池ユニッ
トがえられる。
【図1】実施例1に係る太陽電池ユニットの断面図の一
例であり、透光性保護部の表面側に、細かい凹凸部分
と、粗い凹凸部分とを設けた状態を表示してある。
例であり、透光性保護部の表面側に、細かい凹凸部分
と、粗い凹凸部分とを設けた状態を表示してある。
【図2】実施例1に係る太陽電池ユニットを装備したカ
メラの斜視図であり、未使用時(非撮影時)の状態を表
示してある。
メラの斜視図であり、未使用時(非撮影時)の状態を表
示してある。
【図3】実施例1に係る太陽電池ユニットを装備したカ
メラの斜視図であり、使用時(撮影時)の状態を表示し
てある。
メラの斜視図であり、使用時(撮影時)の状態を表示し
てある。
【図4】実施例1に係る太陽電池ユニットを内臓したパ
ッケージの構成を示した分解斜視図である。
ッケージの構成を示した分解斜視図である。
【図5】図2のA−A部分の断面図である。
【図6】太陽電池ユニット内における光線の再反射状態
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図7】光学的に屈折率が大きい媒質αから、屈折率が
小さい媒質βに光が入射するときの状態を示す概略図で
ある。
小さい媒質βに光が入射するときの状態を示す概略図で
ある。
【図8】透明カバーの裏面側に凹凸を設けた時の光線の
反射状態を示す概略図である。
反射状態を示す概略図である。
【図9】実施例1に係る太陽電池ユニットの断面図の別
の一例であり、透光性保護部の表面側に、凸部の頂点に
エッジを持たせた部分と、凸部の頂点に丸みを持たせた
部分とを設けた状態を表示してある。
の一例であり、透光性保護部の表面側に、凸部の頂点に
エッジを持たせた部分と、凸部の頂点に丸みを持たせた
部分とを設けた状態を表示してある。
【図10】実施例2に係る太陽電池ユニットの断面図の
一例であり、透光性保護部が2層からなり、第2の透明
樹脂層の表面側に凹凸形状を設けた状態を表示してあ
る。
一例であり、透光性保護部が2層からなり、第2の透明
樹脂層の表面側に凹凸形状を設けた状態を表示してあ
る。
【図11】実施例3に係る太陽電池ユニットの断面図の
一例であり、透光性保護部が2層からなり、第1の透明
樹脂層と第2の透明樹脂層の表面側に各々凹凸形状を設
けた状態を表示してある。
一例であり、透光性保護部が2層からなり、第1の透明
樹脂層と第2の透明樹脂層の表面側に各々凹凸形状を設
けた状態を表示してある。
1 透光性保護部、 1a 細かいエッジを有する凹凸形状部、 1b 粗いエッジを有する凹凸形状部、 1c 凸部の頂点にエッジを持たせた凹凸形状部、 1d 凸部の頂点に丸みを持たせた凹凸形状部、 2 光起電力素子、 3 太陽電池ユニットを収納するケース、 4 カバー、 5 フレキシブルプリント配線板、 6 ゴムパッキン、 7 透明カバー、 8 ヒンジ軸、 10 太陽電池パッケージ、 11 カメラ本体、 11a ヒンジ機構部、 20 太陽電池ユニット、 101 光起電力素子の表面上に形成される第1の透明
樹脂層、 102 第1の透明樹脂層の表面上に形成される第2の
透明樹脂層、 101a 第1の透明樹脂層における細かい凹凸形状
部、 101b 第1の透明樹脂層における粗い凹凸形状部、 102a 第2の透明樹脂層における細かい凹凸形状
部、 102b 第2の透明樹脂層における粗い凹凸形状部。
樹脂層、 102 第1の透明樹脂層の表面上に形成される第2の
透明樹脂層、 101a 第1の透明樹脂層における細かい凹凸形状
部、 101b 第1の透明樹脂層における粗い凹凸形状部、 102a 第2の透明樹脂層における細かい凹凸形状
部、 102b 第2の透明樹脂層における粗い凹凸形状部。
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも可視域の波長の光を、電気に
変換する光起電力素子と、該光起電力素子の周囲を取り
囲む透光性保護部とから構成された太陽電池ユニットに
おいて、該光起電力素子の集光面側に位置する該透光性
保護部の表面側に、部分的に凹凸形状を変えて、文字や
絵模様を形成するパターンが配設されたことを特徴とす
る太陽電池ユニット。 - 【請求項2】 前記透光性保護部は、各々異なる材質で
形成された2つの透明樹脂層からなる積層体であり、該
光起電力素子の表面上に形成される第1の透明樹脂層
は、電気絶縁性に優れた樹脂であり、該第1の透明樹脂
層の表面上に形成される第2の透明樹脂層は、耐候性に
優れた樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の太
陽電池ユニット。 - 【請求項3】 前記透光性保護部は、各々異なる材質で
形成された2つの透明樹脂層からなる積層体であり、該
光起電力素子の表面上に形成される第1の透明樹脂層の
屈折率N1と、該第1の透明樹脂層の表面上に形成され
る第2の透明樹脂層の屈折率N2が、N1>N2の関係
であり、かつ、該第1の透明樹脂層と該第2の透明樹脂
層の各表面側に、異なる凹凸形状からなる文字や絵模様
を形成するパターンが各々配設されたことを特徴とする
請求項1又は2に記載の太陽電池ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6222133A JPH0888383A (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 太陽電池ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6222133A JPH0888383A (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 太陽電池ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0888383A true JPH0888383A (ja) | 1996-04-02 |
Family
ID=16777693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6222133A Pending JPH0888383A (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 太陽電池ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0888383A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007317777A (ja) * | 2006-05-24 | 2007-12-06 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 太陽電池モジュール、真空ラミネート装置および真空ラミネート方法 |
WO2010029751A1 (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-18 | 株式会社アルバック | 太陽電池及び太陽電池の製造方法 |
US8723015B2 (en) | 2005-03-28 | 2014-05-13 | Seiko Epson Corporation | Photoelectric conversion device, image display, method of manufacturing photoelectric conversion device, and method of manufacturing image display |
-
1994
- 1994-09-16 JP JP6222133A patent/JPH0888383A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8723015B2 (en) | 2005-03-28 | 2014-05-13 | Seiko Epson Corporation | Photoelectric conversion device, image display, method of manufacturing photoelectric conversion device, and method of manufacturing image display |
US9142703B2 (en) | 2005-03-28 | 2015-09-22 | Seiko Epson Corporation | Method of manufacturing photoelectric conversion device, and method of manufacturing image display |
JP2007317777A (ja) * | 2006-05-24 | 2007-12-06 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 太陽電池モジュール、真空ラミネート装置および真空ラミネート方法 |
WO2010029751A1 (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-18 | 株式会社アルバック | 太陽電池及び太陽電池の製造方法 |
JPWO2010029751A1 (ja) * | 2008-09-12 | 2012-02-02 | 株式会社アルバック | 太陽電池及び太陽電池の製造方法 |
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