JP2006093297A - 太陽電池モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】 容易に反りが抑制される太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】 太陽電池セル1では、太陽光線が入射する受光面側に表面カバー部材6が設けられ、受光面とは反対側に裏面カバー部材2が設けられている。表面カバー部材6と裏面カバー部材2との間において、表面カバー部材6の側に緩衝材7と青色ガラス板8が配設されている。青色ガラス板8と裏面カバー部材との間には充填材3が充填され、その充填材3の中に太陽電池セル本体4が封止されている。表面カバー部材6は透光性材料として、ポリエチレンテレフタレートフィルムが適用され、裏面カバー部材2は、表面カバー部材6と同じ材質で同じ厚さを有し、しかも白色を呈する材料として、白色系ポリエチレンテレフタレートが適用される。
【選択図】 図2
【解決手段】 太陽電池セル1では、太陽光線が入射する受光面側に表面カバー部材6が設けられ、受光面とは反対側に裏面カバー部材2が設けられている。表面カバー部材6と裏面カバー部材2との間において、表面カバー部材6の側に緩衝材7と青色ガラス板8が配設されている。青色ガラス板8と裏面カバー部材との間には充填材3が充填され、その充填材3の中に太陽電池セル本体4が封止されている。表面カバー部材6は透光性材料として、ポリエチレンテレフタレートフィルムが適用され、裏面カバー部材2は、表面カバー部材6と同じ材質で同じ厚さを有し、しかも白色を呈する材料として、白色系ポリエチレンテレフタレートが適用される。
【選択図】 図2
Description
本発明は太陽電池モジュールに関し、特に、携帯用の太陽電池モジュールに関するものである。
一般に、太陽電池モジュールでは、太陽光線が入射する受光面側(表面側)に透明なカバーが配設され、受光面とは反対側(裏面側)に裏面基板が配設され、その透明カバーと裏面基板との間には透明な充填材が充填されている。太陽電池セルはその充填材の中に配設されている。太陽電池セルに接続されるリード線は充填材における所定の位置から取り出される。
この種の太陽電池モジュールでは、透明なカバーとして太陽光線に対して透過率が高く、また、機械的強度に比較的優れているガラスを採用したスーパーストレートタイプモジュールと、ガラスの代わりに樹脂フィルムを採用したサブストレートタイプモジュールが主流となっている。
近年、太陽電池モジュールとして、重量を軽くすることおよびコストを下げることに加えて、携帯できること、そして、外観を美しくするという要求からサブストレートタイプの需要が延びている。特に、携帯できるという要求に対しては、ユーザが直接手で触れるものであるがゆえに、太陽電池モジュールにはその安全性と携帯時の機械的強度が求められている。このような要求に応えた太陽電池モジュールが特許文献1に提案されている。特許文献1では、受光面側に配設される透明カバーとして、ポリエチレンテレフタレートフィルムやポリカーボネイトフィルムを用いた太陽電池モジュールが提案されている。
実開昭63−51471号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来の太陽電池モジュールでは次のような問題点があった。
図12に示すように、従来の太陽電池モジュール111の太陽電池セル110では、基板101とポリカーボネイトフィルム105との間に樹脂104が充填され、太陽電池素子102はその樹脂104によって封止されている。特に、基板101はアルミニウム、鋼板およびプラスティック等による重合板により構成される強固な部材からなる。
近年、キャンプやバーベキューパーティーなどの際に、屋外において太陽光を利用して電化製品を動作させるために、太陽電池モジュールを携帯できるように太陽電池モジュールの軽量化が望まれている。
そのような軽量化に対応するために、従来、基板として用いられているアルミニウムと鋼板等との重合板の代わりに、アルミニウムなどの金属薄膜をPET(Polyethylene Telephthalate)などの耐候性樹脂フィルムで挟み込んだ部材を裏面部材として適用することが考えられている。
ところが、この場合には、太陽電池素子を封止する樹脂との関係で太陽電池モジュールが裏面側に反ってしまうという問題があった。このことについて説明する。まず、太陽電池素子を封止する樹脂としては、たとえばEVA(Ethylene Vinyl Acetate)などの耐湿性に優れた透明な樹脂が通常用いられる。
その太陽電池モジュールの製造においては、裏面部材と太陽光線が入射する透明な表面部材との間に、インタコネクタ接続された複数の太陽電池素子と樹脂とを所定の部分にあらかじめ配置させた後に、これらを裏面部材と表面部材との間に挟み込んだ状態で熱処理が施されることになる。
熱硬化する際にEVA樹脂は収縮することになるが、このとき、裏面部材をなすPET等の素材が、従来の重合板と比べると柔軟であるために、太陽電池モジュール全体が裏面側に反ってしまうことになる。
一方、たとえばポリカーボネイトで構成される枠体に、EVA樹脂、太陽電池素子、EVA樹脂およびポリカーボネイトフィルム(表面部材)を積層して封止する手法も考えられる。ところが、この場合には、枠体自体に強度をもたせるために枠体の構造として立体構造が採用される。そのため、枠体の形状が複雑になってEVA樹脂のフィルムを配設するのが困難になるうえに、EVA樹脂が熱硬化する際の収縮によって太陽電池モジュールが表面側に反ってしまうという問題が発生することになる。
また、EVA樹脂のフィルムを配設することができても、パッケージとしての枠体の仕様ごとにポリカーボネイトフィルムとEVA樹脂のフィルムとのそれぞれの膜厚などの最適条件を設定する必要があり、製造工程が煩雑になるという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、容易に反りが抑制される太陽電池モジュールを提供することである。
本発明に係る太陽電池モジュールは、太陽光線を受光する太陽電池セルを有して発電を行なうための太陽電池モジュールである。その太陽電池セルは、前面カバー部材と裏面カバー部材とガラス板と充填部材と太陽電池セル本体とを備えている。前面カバー部は太陽光線が入射する側に配設され、所定の樹脂材から形成されている。裏面カバー部材は太陽光線が入射する側とは反対側に前面カバー部材と対向するように配設され、所定の樹脂材から形成されている。ガラス板は前面カバー部材と裏面カバー部材との間において、前面カバー部材の側に配設されている。充填部材は、裏面カバー部材とガラス板との間を充填する。太陽電池セル本体は、充填部材によって封止されるように充填部材中に配設されている。
この構成によれば、表面カバー部材と太陽電池セル本体との間にガラス板が配設されていることで、充填部材を熱硬化する際に、表面カバー部材の側と裏面カバー部材の側とにおいてたとえ熱収縮率に差が生じたとしてもガラス板によって太陽電池モジュールの変形が抑制されて、太陽電池の歩留まりを向上することができるとともに、太陽電池モジュールの美観が損なわれるのを防止することができる。
また、太陽電池モジュールの強度を向上するためには、前面カバー部材とガラス板との間に配設された緩衝材を備えていることが好ましく、これにより、たとえば太陽電池モジュールを携帯する場合などにおいて安全性を確保することができる。
また、太陽電池セルが反ってしまうのを効果的に抑制するには、表面カバー部材と裏面カバー部材とは同じ材料から形成されていることが好ましく、さらに、表面カバー部材6と裏面カバー部材2とを同じ厚さとすることがより好ましい。
また、入射した太陽光を裏面カバー部材おいて散乱あるいは反射させて発電に寄与させるためには、裏面カバー部材は白色顔料を含有した樹脂材料からなることが好ましい。
そして、耐湿性と機械強度を確保するために、前面カバー部材と裏面カバー部材とはポリエチレンテレフタレートから形成されていることが好ましい。
特に、前面カバー部材と裏面カバー部材とがポリエチレンテレフタレートの場合において、封止効果を高めるためには、充填部材は、ポリエチレンテレフタレートの融点よりも低い温度のもとで架橋する熱可逆性の材料からなることが好ましい。
また、太陽電池セルは、1対の太陽電池セルとして、その1対の太陽電池の一方と他方とは回動可能に接続されていることが好ましい。
特に、この場合には、1対の太陽電池セルは受光面側が互いに向い合うように折りたたむことが可能に接続されていることが好ましく、これにより、太陽電池セルの受光面側への異物等の付着による汚れを阻止して発電効率の低下を抑制することができる。
さらに、充填部材との密着性を高めるために、前面カバー部材における充填部材と接する面と、裏面カバー部材における充填部材と接する面のそれぞれに凹凸加工が施されていることが好ましい。
実施の形態1
本発明の実施の形態1に係る太陽電池モジュールとして、サブストレートタイプの太陽電池モジュールについて説明する。図1に示すように、太陽電池モジュール20では、太陽電池セル1を構成する太陽電池セル本体4として、太陽光発電変換効率が17%程度で大きさ約125mm×125mmの擬似角セルが適用されている。太陽電池セル1では、この太陽電池セル本体4は18枚(3行×6列)配設され、各太陽電池セル本体4はインタコネクタ5によって電気的に接続されている。
本発明の実施の形態1に係る太陽電池モジュールとして、サブストレートタイプの太陽電池モジュールについて説明する。図1に示すように、太陽電池モジュール20では、太陽電池セル1を構成する太陽電池セル本体4として、太陽光発電変換効率が17%程度で大きさ約125mm×125mmの擬似角セルが適用されている。太陽電池セル1では、この太陽電池セル本体4は18枚(3行×6列)配設され、各太陽電池セル本体4はインタコネクタ5によって電気的に接続されている。
図2に示すように、太陽電池セル1では、太陽光線が入射する受光面側(表側)に表面カバー部材6が設けられ、受光面とは反対側(裏側)に裏面カバー部材2が設けられている。その表面カバー部材6と裏面カバー部材2との間において、表面カバー部材6の側に緩衝材7と青色ガラス板8が配設されている。青色ガラス板8と裏面カバー部材2との間には充填材3が充填されている。その充填材3としてたとえばEVA樹脂が適用される。その充填材3の中にインタコネクタ5によって接続された太陽電池セル本体4が封止されている。
表面カバー部材6は透光性材料からなり、たとえば融点約150℃、厚さ約1〜3mmのポリエチレンテレフタレートフィルムが適用され、透明のポリエチレンテレフタレートフィルム6aと、SiOx(シリカ)層あるいはアルミニウム層がコーティングされたポリエチレンテレフタレート6bによって構成されていることが好ましい。SiOx(シリカ)層あるいはアルミニウム層は、水蒸気の透過を抑制する低水蒸気透過層としての機能を有する。コーティングされるSiOx(シリカ)層の厚さは0.3μm以上であることが好ましい。
裏面カバー部材2は、表面カバー部材6と同じ材質で同じ厚さを有し、しかも白色を呈する材料として、白色系ポリエチレンテレフタレートが適用される。裏面カバー部材2も、表面カバー部材6と同様に、透明のポリエチレンテレフタレートフィルム2aと、SiOx(シリカ)層あるいはアルミニウム層がコーティングされたポリエチレンテレフタレート2bによって構成されていることが好ましく、また、コーティングされるSiOx(シリカ)層の厚さは0.3μm以上であることが好ましい。なお、充填材3としてのEVA樹脂は、そのポリエチレンテレフタレートの融点よりも低い温度にて架橋する性質を有する。
次に、上述した太陽電池モジュールの製造方法について説明する。まず、図3に示すように、ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる裏面カバー部材2上に充填材となる厚さ約0.5〜3mm程度のEVAラミネートシート3aが載置される。次に、図4に示すように、EVAラミネートシート3a上に、インタコネクタ5によって互いに接続された複数の太陽電池セル本体4が載置される。次に、図5に示すように、その太陽電池セル本体4を覆うように、EVAラミネートシート3aと同程度の厚さの充填材となるEVAラミネートシート3bが載置される。
そのEVAラミネートシート3b上に、たとえばシリコンの熱膨張係数とほぼ同じ熱膨張係数を有する厚さ約0.5〜2mmの青色ガラス板8が載置される。次に、図6に示すように、その青色ガラス板8上に厚さ約0.5〜3mmのEVAラミネートシートからなる緩衝材7が載置される。次に、図7に示すように、その緩衝材7上にポリエチレンテレフタレートフィルムからなる表面カバー部材6が載置される。その後、図8に示すように、温度約110℃の熱処理を加えることによってEVAラミネートシート3a,3bが硬化して充填材3となる。
このとき、EVAラミネートシート3aとEVAラミネートシート3bとの間に太陽電池セル本体4を挟み込んだ状態でEVAラミネートシート3a,3bが硬化することで、太陽電池セル本体4は充填材3によって封止されることになる。以上の工程を経て、図2に示される太陽電池セル1を備えた太陽電池モジュール20が製造される。
上述した太陽電池モジュール20では、表面カバー部材6と太陽電池セル本体4との間に青色ガラス板8が配設されている。これにより、EVAラミネートシート3a,3bを熱硬化する際に、表面カバー部材6の側と裏面カバー部材2の側とにおいてたとえ熱収縮率に差が生じたとしても青色ガラス板8によって太陽電池モジュール20の変形が抑制されて、太陽電池の歩留まりを向上することができるとともに、太陽電池モジュールの美観が損なわれるのを防止することができる。
また、表面カバー部材6と青色ガラス8との間に緩衝材7が配設されていることで、太陽電池モジュールの強度が向上し、太陽電池モジュールを携帯する時などにおいて安全性を確保することができる。さらに、その緩衝材7として、充填部材と同じEVA樹脂を適用することで、EVAラミネートシート3a,3bを熱硬化させる際に同時に表面カバー部材6と青色ガラス板8とを接着することができ、工程の兼用を図ることができて、コストの上昇を抑えることができる。
また、緩衝材7としてEVA樹脂を適用することで、熱硬化の際に充填部材としてのEVAラミネートシート3a,3bに付加的なストレスが発生することがなくなり、太陽電池モジュール20の信頼性を確保することができる。さらに、ガラス板8あるいは表面カバー部材6が万が一破損するようなことがあったとしても、高いEVA樹脂からなる緩衝材7によって破片が飛散するのを防止することができる。
また、上述した太陽電池モジュールでは、表面カバー部材6と裏面カバー部材2とが同じ材質からなる材料が適用されていることで、表面カバー部材6と裏面カバー部材2とで熱による収縮の程度は同レベルになって、EVAラミネートシート3a,3bを熱硬化する際に、表面側あるいは裏面側の一方の側に太陽電池セル1が反ってしまうのを抑制することができる。
しかも、そのような表面カバー部材6と裏面カバー部材2の材料としてポリエチレンテレフタレートを適用することで、防湿性を向上することができるとともに、機械的強度を確保することができて、たとえば太陽電池モジュールが不本意に破損するようなことがあっても、その際に感電を効果的に防止することができる。
さらに、表面カバー部材6と裏面カバー部材2とを同じ厚さとすることで、熱処理時の蓄熱量も表面カバー部材6と裏面カバー部材2とで同程度の蓄熱量となる。これにより、その表面カバー部材6に接触するEVAラミネートシート3bと裏面カバー部材2に接触するEVAラミネートシート3aの収縮も同程度になり、EVAラミネートシートの収縮に伴う張力が表面側と裏面側とに均等に分散されて、太陽電池セルの反りをさらに抑制することができる。なお、表面カバー部材6と裏面カバー部材2を同じ厚さで同じ材質とするために、表面カバー部材と裏面カバー部材とは同じロットのポリエチレンテレフタレートフィルムを使用して形成されていてもよい。
また、裏面カバー部材2に、たとえばシリカを含む白色顔料を添加させてもよく、裏面カバー部材2を白色とすることで、隣り合う太陽電池セル本体4との隙間から入射した太陽光を裏面カバー部材2おいて散乱あるいは反射させて発電に寄与させることができる。
さらに、表面カバー部材6においてEVAラミネートシート3bと接触する面の全体と、裏面カバー部材2においてEVAラミネートシート3aと接触する面の全体とにそれぞれ凹凸加工を施してもよい。これにより、EVAラミネートシート3a,3bを熱硬化させる際に、表面カバー部材6とEVAラミネートシート3bとの密着性と裏面カバー部材2とEVAラミネートシート3aとの密着性をそれぞれ向上させることができる。
密着性が向上することで、密着不良に伴ってたとえば空洞が発生したりして太陽電池モジュールの美観が損なわれたり、発電効率が低下するのを抑制することができる。また、携帯時の機械的ストレスによる強度の低下も回避することができて、安全性も確保することができる。
また、上述した太陽電池モジュール20では、太陽電池セル1そのものが太陽電池モジュールとなる場合を例に挙げて説明したが、太陽電池セル1をたとえば別体のポリカーボネイトの枠体に適当な接着剤を用いて装着した態様の太陽電池モジュールでもよい。枠体としては、太陽電池セル1の周辺部分を支持するような態様で裏面カバー部材を露出させてもよい。
また、太陽電池セル1の裏面カバー部材2として顔料を添加させない透光性のポリカーボネイトを使用する場合には、枠体として裏面カバー部材2を覆う態様のものが好ましい。特に、この場合には、枠体の色として反射効果の高い白色が好ましい。また、太陽電池セルと枠体とを接着する接着剤の色は透明でも白色でもいずれでもよい。
さらに、上述した太陽電池セル1を1対用意し、一方の太陽電池セルと他方の太陽電池セルとを、たとえばヒンジにより接続した折りたたみ可能な太陽電池モジュールとしてもよい。この場合には、太陽電池セルの受光面側が互いに向かい合うように折りたためることが好ましい。
実施の形態2
ここでは、枠体を備えた折りたたみ可能な太陽電池モジュールについてより具体的に説明する。図9に示すように、太陽電池モジュール20は、1対の太陽電池セル1とその1対の太陽電池セル1のそれぞれに装着された枠体11と、一方の枠体11と他方の枠体11とを回動可能に接続するヒンジ12を備えて構成される。
ここでは、枠体を備えた折りたたみ可能な太陽電池モジュールについてより具体的に説明する。図9に示すように、太陽電池モジュール20は、1対の太陽電池セル1とその1対の太陽電池セル1のそれぞれに装着された枠体11と、一方の枠体11と他方の枠体11とを回動可能に接続するヒンジ12を備えて構成される。
その枠体11はたとえばポリカーボネイトから形成され、図10に示すように、太陽電池セル1の側部を支持する側部枠体11aと、裏面カバー部材を覆う裏面枠体11bから構成される。図10に示すように、その側部枠体11aはシリコン樹脂などの接着剤13を介在させて太陽電池セル1に圧着されている。
なお、圧着に際しては、図10または図11に示すように、太陽電池セル1の端部を覆うように接着剤の量や圧着時の圧力が調整される。接着剤としてはシリコン樹脂の他に、ブチルゴムなどの他の接着剤を用いてもよい。
また、側部枠体11aに設けた凸部11aaを裏面枠体11bに設けた凹部11bbに嵌合することによって、側部枠体11aと裏面枠体11bとは枠体11として一体化されている。その裏面枠体11bとして白色の裏面枠体を使用する場合には、太陽電池セル1の裏面カバー部材2としては透光性樹脂を適用してもよい。
上述した太陽電池モジュール20では、前述した効果に加えて次のような効果が得られる。すなわち、太陽電池セル1が、ポリカーボネイトの枠体11によって支持されることで、太陽電池モジュール20の機械的強度をさらに向上することができる。また、1対の太陽電池セル1を受光面側が互いに向い合うように折りたたむことが可能に接続されていることで、太陽電池セル1の受光面側への異物等の付着による汚れを阻止して発電効率の低下を抑制することができる。さらに、太陽電池セル1を枠体11で支持することで太陽電池モジュールの美観も確保することができる。
なお、今回開示された実施の形態は例示であってこれに限定されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 太陽電池セル、2 裏面カバー部材、3 充填材、3a,3b EVAラミネートシート、4 太陽電池セル本体、5 インタコネクタ、6 表面カバー部材、7 緩衝材、8 青色ガラス板、11 枠体、11a 側部枠体、11b 裏面枠体、12 ヒンジ、13 接着剤、20 太陽電池モジュール。
Claims (11)
- 太陽光線を受光する太陽電池セルを有して発電を行なうための太陽電池モジュールであって、
前記太陽電池セルは、
太陽光線が入射する側に配設される所定の樹脂材から形成された前面カバー部材と、
太陽光線が入射する側とは反対側に前記前面カバー部材と対向するように配設された所定の樹脂材からなる裏面カバー部材と、
前記前面カバー部材と前記裏面カバー部材との間において、前記前面カバー部材の側に配設されたガラス板と、
前記裏面カバー部材と前記ガラス板との間を充填する充填部材と、
前記充填部材によって封止されるように前記充填部材中に配設された太陽電池セル本体と
を備えた、太陽電池モジュール。 - 前記前面カバー部材と前記ガラス板との間に配設された緩衝材を備えた、請求項1記載の太陽電池モジュール。
- 前記前面カバー部材と前記裏面カバー部材とは同じ材料から形成された、請求項1または2に記載の太陽電池モジュール。
- 前記前面カバー部材と前記裏面カバー部材とは同じ厚さである、請求項1〜3のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
- 前記裏面カバー部材は白色顔料を含有した樹脂材料からなる、請求項1〜4のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
- 所定の前記樹脂材はポリエチレンテレフタレートである、請求項1〜5のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
- 前記緩衝材は前記充填部材と同じ材質である、請求項1〜6のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
- 前記充填部材はポリエチレンテレフタレートの融点よりも低い温度で架橋する熱可逆性の材料からなる、請求項1〜7のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
- 1対の前記太陽電池セルを備え、
1対の前記太陽電池の一方と他方とは回動可能に接続された、請求項1〜8のいずれかに記載の太陽電池モジュール。 - 1対の前記太陽電池セルは受光面側が互いに向い合うように折りたたむことが可能に接続された、請求項9記載の太陽電池モジュール。
- 前記前面カバー部材における前記充填部材と接する面と、前記裏面カバー部材における前記充填部材と接する面のそれぞれに凹凸加工が施された、請求項1〜10のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
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