JP2007314994A - 引き戸 - Google Patents

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宏司 岡田
Hiroto Tamura
宏人 田村
Yuji Yamashita
祐司 山下
Kazuyoshi Hachiman
一義 八幡
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Abstract

【課題】遮音性を向上させることができる引き戸を提供する。
【解決手段】構造物2の開口部20をスライドにより開閉する引き戸1である。引き戸1は、引き戸本体10と、引き戸本体10に設けられた隙間閉鎖手段4とを備えている。隙間閉鎖手段4は、引き戸本体10の閉鎖時において、引き戸本体10の上辺部11または戸首と構造物2の開口部20を形成する形成面との間における上側隙間91を低減または閉鎖する遮音部材40と、引き戸本体10の閉鎖に伴い上側隙間91を低減または閉鎖させる方向に遮音部材40を移動させる作動部45とをもつ。
【選択図】図2

Description

本発明は遮音性を高めた引き戸に関する。
近年、引き戸では、遮音性を更に高めることが要請されつつある。そこで、特許文献1には、引き戸本体の底面側に可動式の閉鎖部材を設け、引き戸本体を閉鎖させるとき、閉鎖部材を可動させて引き戸本体の底面と床面との間における隙間を閉鎖して遮音性を高める引き戸が開示されている。このものでは、引き戸本体の閉鎖時における遮音性が高まる。
また、近年(2003年7月)、ホルムアルデヒド等の有害物質による室内におけるシックハウス症候群に対応するため建築基準法が改正され、換気設備による室内の換気性を確保すること、あるいは、ドアにおいて所定の有効開口面積を確保すること(非特許文献1参照)が要請されている。但し、通常の引き戸については、その周囲に充分な隙間があるため、換気性は充分であるが、遮音性を高めた引き戸については、換気性が充分ではない場合が多いため、換気性を充分に確保すること(所定の有効開口面積を確保すること)が好ましい。
実公平7−48944号公報 国土交通省住宅局建築指導課、国土交通省住宅局住宅生産課、国土交通省国土技術政策総合研究所、独立行政法人建築研究所、日本建築行政会議、シックハウス対策マニュアル編集委員会、「改正建築基準法に対応した建築物のシックハウス対策マニュアル−建築基準法・住宅性能表示制度の解説及び設計施工マニュアル−」、第1版、工学図書株式会社、平成15年5月1日、p.211
上記したように特許文献1に係る引き戸によれば、遮音性は対策されているものの、必ずしも充分ではない。また、特許文献1に係る開閉する引き戸本体においても換気性を向上させるべく有効開口面積を増加させる構造を採用すると、換気性能が高くなるものの引き戸本体の遮音性が低減されるため、遮音性を更に高めることが要請されている。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、遮音性を高めることができる引き戸を提供することを課題とするにある。
(1)様相1に係る引き戸は、構造物の開口部をスライドにより開閉する引き戸において、前記引き戸は、引き戸本体と、前記引き戸本体に設けられた隙間閉鎖手段とを備えており、前記隙間閉鎖手段は、前記引き戸本体の閉鎖時において、引き戸本体の上辺部または戸首と構造物の開口部を形成する形成面との間における上側隙間を低減または閉鎖する遮音部材と、前記引き戸本体の閉鎖に伴い前記上側隙間を低減または閉鎖させる方向に前記遮音部材を移動させる作動部とをもつことを特徴とする。
この場合、引き戸本体の閉鎖時において、引き戸本体の上側隙間は遮音部材で低減または閉鎖されるため、引き戸本体の上側隙間における遮音性を高めることができる。
(2)様相2に係る引き戸は、様相1において、前記戸首は、前記引き戸本体の上辺部において上方に突出すると共にスライド方向に沿って延設されており、前記構造物の前記開口部は、前記引き戸本体の前記戸首を嵌め込むと共にスライド方向に沿って延設された戸首嵌込溝をもち、前記隙間閉鎖手段は、前記戸首の少なくとも一部を形成すると共に前記遮音部材を保持する基体をもつことを特徴とする。この場合、引き戸本体の戸首は、引き戸本体の上辺部において上方に突出すると共にスライド方向に沿って延設された突出部である。戸首は構造物の開口部がもつ戸首嵌込溝に嵌り込むため、引き戸本体のこれの厚み方向への転倒が防止される。隙間閉鎖手段の基体は、遮音部材を保持すると共に戸首の少なくとも一部を形成する。従って遮音部材を保持する隙間閉鎖手段の基体を利用して引き戸の転倒が防止される。
(3)様相3に係る引き戸は、様相1または2において、前記作動部は、前記引き戸本体が開放されるに伴い前記上側隙間を形成する方向に前記遮音部材を付勢するバネ部材と、前記引き戸本体が閉鎖されるに伴い前記上側隙間を低減または閉鎖させる方向に前記遮音部材を作動させる作動体とを備えていることを特徴とする。この場合、引き戸本体が開放されるに伴い、バネ部材は、上側隙間を形成する方向に遮音部材を付勢する。これにより引き戸本体が開放されるとき、引き戸本体のスライド抵抗が軽減される。引き戸本体が閉鎖されるに伴い、上側隙間を低減または閉鎖させる方向に作動体は遮音部材を作動させる。これにより引き戸本体の閉鎖時において遮音性が確保される。
(4)様相4に係る引き戸は、様相1〜3のうちのいずれかにおいて、前記引き戸本体は、第1空間に対面する第1表面と、第2空間に対面すると共に第1表面に背向する第2表面とをもち、前記引き戸本体の厚み方向に沿った断面で、前記引き戸本体の上辺部において前記遮音部材よりも前記第1表面側に形成された第1上面開口と、前記上辺部において前記遮音部材よりも前記第2表面側に形成された第2上面開口と、前記第1上面開口および前記第2上面開口を連通させることにより前記第1空間と前記第2空間とを連通させる上側連通路とをもつことを特徴とする。この場合、引き戸が閉鎖されているときであっても、第1上面開口、第2上面開口および上側連通路により、第1空間と第2空間とを連通させる通気性が確保される。
(5)様相5に係る引き戸は、様相1〜3のうちのいずれかにおいて、前記引き戸本体は、第1空間に対面する第1表面と、第2空間に対面すると共に第1表面に背向する第2表面とをもち、前記引き戸本体の厚み方向に沿った断面で、前記引き戸本体の上辺部において前記遮音部材よりも前記第1表面側および前記第2表面側のうちのいずれか一方側に形成された上面開口と、前記引き戸本体のうち前記第1表面側および第2表面側のいずれか他方側に形成された表面開口と、前記上面開口および前記表面開口を連通させることにより前記第1空間と前記第2空間とを連通させる上側連通路とをもつことを特徴とする。この場合、引き戸が閉鎖されているときであっても、上面開口、表面開口および上側連通路により、第1空間と第2空間とを連通させる通気性が確保される。
(6)様相6に係る引き戸は、様相1〜5のうちのいずれかにおいて、前記隙間閉鎖手段は、更に、前記引き戸本体の閉鎖時において、前記引き戸本体の下辺部と前記構造物の前記開口部を形成する形成面との間における下側隙間を低減または閉鎖する遮音部材と、前記引き戸本体の閉鎖に伴い前記下側隙間を低減または閉鎖させる方向に前記遮音部材を移動させる作動部とをもつことを特徴とする。この場合、引き戸本体が閉鎖されるに伴い、下側隙間を低減または閉鎖させる方向に作動部は遮音部材を作動させる。これにより引き戸本体の閉鎖時において遮音性が確保される。
(7)様相7に係る引き戸は、様相6において、前記引き戸本体の厚み方向に沿った断面で、前記引き戸本体の下辺部において前記遮音部材よりも前記第1表面側および前記第2表面側のうちのいずれか一方側に形成された下面開口と、前記引き戸本体のうち前記第1表面側および第2表面側のいずれか他方側に形成された表面開口と、前記下面開口および前記表面開口を連通させることにより前記第1空間と前記第2空間とを連通させる下側連通路とをもつことを特徴とする。この場合、引き戸が閉鎖されているときであっても、下面開口、表面開口および下側連通路により、第1空間と第2空間とを連通させる通気性が確保される。
各様相によれば、引き戸本体の閉鎖時において、引き戸本体の上側隙間が遮音部材で低減または閉鎖されるため、引き戸本体の上側隙間における遮音性を高めることができる。
更に様相4,5,7によれば、引き戸本体の閉鎖時において、遮音性を向上させつつ、第1空間と第2空間とを連通させる通気性が確保される。
構造物としては、家屋やビル等の建築物、車両等の移動体を例示できる。構造物の開口部としては、人が出入りする開口部(出入口)が挙げられるが、人が出入りしない換気用の開口部でも良い。構造物の開口部には戸枠が取り付けられている形態でも、戸枠が取り付けられていない形態でも良い。
引き戸は、構造物の開口部をスライドにより開閉するものである。引き戸としては、スライドにより開閉するものであれば、戸車式引き戸、上吊り式引き戸の他に、ふすま、障子などを含むことができる。引き戸としては、複数枚1組のものでも、単数のものでも良い。
引き戸は、引き戸本体と、引き戸本体に設けられた隙間閉鎖手段とを備えている。隙間閉鎖手段は、引き戸本体の閉鎖時において、引き戸本体の上辺部または戸首と構造物の開口部を形成する形成面との間における上側隙間を低減または閉鎖する遮音部材と、引き戸本体の閉鎖に伴い上側隙間を低減または閉鎖させる方向に遮音部材を移動させる作動部とをもつ。遮音部材としては例えばゴムや樹脂等の有機高分子系材料を基材として形成できる。
引き戸本体としては戸首をもつ形態が例示される。戸首は、引き戸本体の上辺部において上方に突出すると共にスライド方向に沿って延設された突出部である。構造物の開口部としては、引き戸本体の戸首を嵌め込むと共にスライド方向に沿って延設された戸首嵌込溝をもつ形態が例示される。戸首嵌込溝としては、構造物の開口部の形成面に直接的に形成されていても良いし、あるいは、構造物の開口部に取り付けられる戸枠に形成されていても良い。戸首は構造物の開口部がもつ戸首嵌込溝に嵌り込むため、引き戸本体のこれの厚み方向への転倒が防止される。
隙間閉鎖手段としては、戸首の少なくとも一部を形成すると共に遮音部材を保持する基体をもつ形態が例示される。すなわち、隙間閉鎖手段の基体としては、遮音部材を保持すると共に、戸首の少なくとも一部を形成する形態が例示される。この場合、遮音部材を保持する隙間閉鎖手段の基体を利用して引き戸の転倒が防止される。
作動部としては、引き戸本体が開放されるに伴い上側隙間を形成する方向に遮音部材を付勢するバネ部材と、引き戸本体が閉鎖されるに伴い上側隙間を低減または閉鎖させる方向に遮音部材を作動させる作動体とを備えている形態が例示される。この場合、引き戸本体が開放されるに伴い、バネ部材は、上側隙間を形成する方向に遮音部材を付勢する。引き戸本体が閉鎖されるに伴い、上側隙間を低減または閉鎖させる方向に作動体は遮音部材を作動させる。
また本発明によれば、引き戸本体は、第1空間に対面する第1表面と、第2空間に対面すると共に第1表面に背向する第2表面とをもち、引き戸本体の厚み方向に沿った断面で、引き戸本体の上辺部において遮音部材よりも第1表面側に形成された第1上面開口と、上辺部において遮音部材よりも第2表面側に形成された第2上面開口と、第1上面開口および第2上面開口を連通させることにより第1空間と第2空間とを連通させる上側連通路とをもつ形態が例示される。この場合、引き戸が閉鎖されるとき、引き戸は第1空間と第2空間とを仕切る。ここで引き戸が閉鎖されているにもかかわらず、第1上面開口、第2上面開口および上側連通路により、第1空間と第2空間とを連通させる通気性が確保される。この場合、引き戸本体の上辺部において第1上面開口および第2上面開口が形成されているため、通常の状態では、使用者は、第1上面開口および第2上面開口の存在を視認することができない。故に、使用者に通気孔の存在を認識させずとも、第1空間と第2空間とを連通させる通気性が確保される。
また本発明によれば、引き戸本体は、第1空間に対面する第1表面と、第2空間に対面すると共に第1表面に背向する第2表面とをもち、引き戸本体の厚み方向に沿った断面で、引き戸本体の上辺部において遮音部材よりも第1表面側および第2表面側のうちのいずれか一方側に形成された上面開口と、引き戸本体のうち第1表面側および第2表面側のいずれか他方側に形成された表面開口と、上面開口および表面開口を連通させることにより第1空間と第2空間とを連通させる上側連通路とをもつ形態が例示される。この場合、上面開口、表面開口および上側連通路により、第1空間と第2空間とを連通させる通気性が確保される。
以下、本発明を具体化した実施例1について図1〜図4を参照して具体的に説明する。本実施例は、直動方向にスライドして開閉させる方式の引き戸1に適用したものである。各図は概念図であり、細部構造の寸法などまで規定するものではない。
図1に示すように、家屋や集合住宅等の構造物2において人が出入りする開口部20が形成されている。開口部20には、四角枠形状をなす戸枠3が設けられている。戸枠3は、構造物2の開口部20の上側において横方向に延設された上枠31と、開口部20の下側において横方向に延設された下枠32と、上枠31および下枠32を繋ぐ縦方向に延設された互いに対向する2個の側枠33とを有する。
図1に示すように、引き戸1は2枚1組で戸枠3に取り付けられている。但し、引き戸1は1枚1組であっても良い。引き戸1は正面視で縦長の四角形状をなしている。引き戸1の主体をなす引き戸本体10は、戸枠3の上枠31に対面する上辺部11と、戸枠3の下枠32に対面する下辺部12と、互いに対向する2個の側辺部13とをもつ。2枚1組の引き戸1は、締結ロック36により締結されてスライド不能となる。
図3に示すように、引き戸1の主体をなす引き戸本体10は、上辺部11および下辺部12の他に、第1空間14xに対面する第1表面14と、第2空間15xに対面する第2表面15とをもつ。図3に示すように、引き戸1の戸首(後述する上側ケース41)と戸枠3の上枠31との間には、隙間量ΔE1をもつ上側隙間91が形成されている。図4に示すように、引き戸1の下辺部12と戸枠3の下枠32との間には、隙間量ΔE2をもつ下側隙間92が形成されている。上側隙間91および下側隙間92が形成されているため、引き戸1を開閉させるときの抵抗が低減されている。
図2に示すように、上側隙間閉鎖手段4は、引き戸本体10の上辺部11側に設けられている。上側隙間閉鎖手段4は、上辺部11よりも上方(矢印U1方向)に向けて移動可能に設けられた上側遮音部材40と、上側遮音部材40を上辺部11よりも上方(矢印U1方向)に向けて移動させる上側作動部45とをもつ。図2に示すように、上側作動部45は、上辺部11に配置され上側収容室41rをもつ上側ケース41(上側基体)と、引き戸1が開放されるに伴い上側隙間91を形成する方向に上側遮音部材40を付勢する上側バネ部材42と、引き戸1が閉鎖されるに伴い上側隙間91を低減または閉鎖させる方向(矢印U1方向)に上側遮音部材40を作動させる上側作動体43とを備えている。
図3に示すように、構造物2の開口部20に取り付けられている戸枠3の上枠31には、凹状の戸首嵌込溝38が形成されている。戸首嵌込溝38は引き戸本体10のスライド方向に沿って延設されている。上側隙間閉鎖手段4の上側ケース41は、金属(例えばアルミニウム合金系、鉄系、チタン系等)または硬質樹脂等の材料で形成されており、上側ケース41の下半分41dは、引き戸本体10の上辺部11の内部に埋設されている。図3において、上側隙間閉鎖手段4の上側ケース41の幅(引き戸1の厚み方向における寸法)は、L1として示される。上側ケース41の幅L1は、引き戸本体10の厚み寸法TAよりも小さく設定されている。上側ケース41の上端部41uは、引き戸本体10の上辺部11よりも上方に向けて高さH1で突出している。上側ケース41の上部分は、戸枠3の上枠31の凹状の戸首嵌込溝38に着脱可能に嵌め込まれている。これにより上側ケース41は戸首として作用することができる。戸首作用により、引き戸本体10は矢印R1,R2方向(図3参照,引き戸本体10の厚み方向に沿った方向)への転倒が防止されており、引き戸本体10が戸枠3から離脱しないようにされている。なお図3に示すように、戸首嵌込溝38は溝側面38aと溝天井面38cとをもち、溝側面38aおよび溝天井面38cは構造物の開口部を形成する形成面としての役割を担う。戸首嵌込溝38の深さはH2として示され,その幅はL2(L2>L1)として示されている。
図3に示すように、上側遮音部材40は、上側ケース41の収容室41rに保持された金属または硬質樹脂等の硬質材料で形成された上側硬質部材401と、上側ケース41の収容室41rに上側硬質部材401に上向きに保持されたゴムまたは樹脂等の軟質材料で可撓性を有するように形成された上側軟質部材402とで形成されている。なお、上側軟質部材402は、戸枠3の上枠31の溝天井面38cに対する弾性変形性および密着シール性を高めるべく、中空室403を有する。但し、中空室403を廃止し、上側軟質部材402の内部に多孔質体を埋設した構造としても良いし、あるいは、中実構造としても良い。
本実施例によれば、図2に示すように、上側バネ部材42は、複数の曲成部42mを並設状態に有するように蛇行状に曲成された板バネで形成されており、上側ケース41の収容室41rの延設方向に沿って、つまり上辺部11に沿って延設されている。曲成部42mには付設部42kが複数個取り付けられている。上側作動体43は、上側ケース41の収容室41rの端部において矢印S1,S2方向(引き戸本体10の上辺部11に沿った方向)に移動可能に設けられている。ここで、上側バネ部材42の先端部42aと上側作動体43とが接触係合していると共に、上側作動体43の突起状の上側操作子46が引き戸本体10の引き戸側辺部13よりも外方に突出するように設けられている。
引き戸1が戸開放方向(矢印A2方向)にスライドされているときには、図2に示すように、上側作動体43の上側操作子46が戸枠3の側枠33から離間するため、上側バネ部材42の付勢力により上側操作子46が引き戸本体10の側辺部13よりも外方(矢印P2方向)に突出して露出している。これに対して、引き戸1が戸閉鎖方向(矢印A1方向)にスライドされて閉鎖されるときには、図示しないものの、上側作動体43の上側操作子46が戸枠3の側枠33に当接するため、上側操作子46が退避方向(矢印P1方向)に押圧されて引き戸本体10の側辺部13内に退避される。すると、上側作動体43が退避方向(矢印S1方向)に移動し、ひいては上側バネ部材42の曲成部42mが直状に近づくように弾性変形される。この結果、上側バネ部材42は上側硬質部材401および上側軟質部材402を上方(矢印U1方向)に移動させる。これにより引き戸1が閉鎖されているときには、図3の仮想線に示すように、上側軟質部材402が戸枠3の上枠31の溝天井面38cに圧接し、溝天井面38cと上側ケース41の上端部41uとの間の上側隙間91が閉鎖され、引き戸本体10の戸首および上辺部11における遮音性および遮光性が確保される。
また、引き戸1が戸開放方向(矢印A2方向)にスライドされて開放されると、図2に示すように、戸枠3の側枠33から上側作動体43の上側操作子46が離間する。このため上側作動体43が上側バネ部材42を拘束する程度が低減され、上側バネ部材42の付勢力により上側操作子46が引き戸本体10の側辺部13よりも外方に突出する。つまり、上側操作子46は露出方向(矢印P2方向)に側辺部13よりも突出する。更に、上記したように上側バネ部材42の曲成部42mが元の形状に復元されるため、上側バネ部材42は上側硬質部材401および上側軟質部材402を下方(矢印U2方向)に移動させ、上側軟質部材402は上枠31の溝天井面38cから離間する。このため引き戸1を開放させる抵抗が低減される。
更に本実施例によれば、図1および図2に示すように、引き戸本体10の下辺部12側には下側隙間閉鎖手段5が設けられている。下側隙間閉鎖手段5は、上側隙間閉鎖手段4と同一の機構を備えており、上下を逆にしたものである。図2に示すように、下側隙間閉鎖手段5は、下辺部12よりも下方(矢印D1方向)に向けて移動可能に設けられた下側遮音部材50と、下側遮音部材50を下辺部12よりも下方(隙間閉鎖方向、矢印D1方向)に向けて移動させる下側作動部55とをもつ。
図2に示すように、下側作動部55は、引き戸1の下辺部12に配置され下側収容室51rをもつ下側ケース51(下側基体)と、引き戸1が開放されるに伴い下側隙間92を形成する方向に下側遮音部材50を付勢する下側バネ部材52と、引き戸1が閉鎖されるに伴い下側隙間92を閉鎖させる方向(矢印D1方向)に下側遮音部材50を作動させる下側作動体53とを備えている。
図4に示すように、下側隙間閉鎖手段5は、引き戸本体10の下辺部12において、これの厚み方向の中央域よりも偏芯して第2表面15側に配置されている。即ち、下側隙間閉鎖手段5の中心線MDは、引き戸本体10の厚み方向の中心線MCに対してΔM偏芯している。従って、引き戸本体10の下辺部12には、その第1表面14側に転動可能な戸車6が支持軸部6mを介して取り付けられている。引き戸本体10がスライドされるとき、戸車6は戸枠3の下枠32の案内レール部32mに沿って転動する。
図4に示すように、下側遮音部材50は、下側ケース51の収容室51rに保持された金属または硬質樹脂等の硬質材料で形成された下側硬質部材501と、下側ケース51の収容室51rに下側硬質部材501に下向きに保持されたゴムまたは樹脂等の軟質材料で形成された下側軟質部材502とで形成されている。なお、下側軟質部材502は、戸枠3の下枠32への弾性変形性、密着シール性を高めるべく、中空室503を有する。
図2に示すように、下側バネ部材52は、複数の曲成部52mを並設状態に有するように蛇行状に曲成された板バネで形成されており、下側ケース51の収容室51rの延設方向に沿って、つまり下辺部12に沿って延設されている。曲成部52mには付設部52kが取り付けられている。
下側作動体53は、下側ケース51の収容室51rの端部において矢印S1方向(退避方向),矢印S2方向(露出方向)に移動可能に設けられている。ここで、下側バネ部材52の先端部52aと下側作動体53とが接触係合していると共に、下側作動体53の突起状の下側操作子56が引き戸本体10の側辺部13よりも外方(矢印P2方向)に突出するように設けられている。
引き戸1が戸開放方向(矢印A2方向)にスライドされて開放されているときにおいては、図2に示すように、下側作動体53の下側操作子56が下側バネ部材52の付勢力により引き戸本体10の側辺部13から露出する方向(矢印P2方向)に突出している。これに対して、引き戸1が戸閉鎖方向(矢印A1方向)にスライドされて閉鎖されるときには、下側作動体53の下側操作子56が戸枠3の側枠33に当接するため、下側操作子56が退避方向(矢印P1方向)に移動される。すると、下側作動体53が退避方向(矢印S1方向)に移動し、ひいては下側バネ部材52の曲成部52mが直状に近づくように弾性変形される。この結果、下側バネ部材52は下側硬質部材501および下側軟質部材502を下方(隙間閉鎖方向、矢印D1方向)に移動させる。これにより下側軟質部材502が戸枠3の下枠32に圧接し、下側隙間92が閉鎖する。これにより引き戸本体10の下辺部12における遮音性が確保される。
上記したように引き戸1が開放されるときには、下側バネ部材52の曲成部52mが元の形状に復元しようとする。このため、図2に示すように、下側作動体53の下側操作子56が下側バネ部材52の付勢力により引き戸本体10の側辺部13よりも外方(矢印P2方向)に突出する。更に、下側バネ部材52の曲成部52mが元の形状に復元されるため、下側バネ部材52は下側硬質部材501および下側軟質部材502を上方(矢印D2方向)に移動させる。これにより下側軟質部材502が下枠32から離れるため、引き戸1を開放させる抵抗が低減される。
以上説明したように本実施例によれば、引き戸本体10の上辺部11側には、引き戸本体10の閉鎖時に上側ケース41の上端部11uよりも上方の上側隙間91を閉鎖させる上側隙間閉鎖手段4が設けられている。この結果、引き戸1の閉鎖時には、上側隙間閉鎖手段4を構成する上側軟質部材402が戸枠3の上枠31の溝天井面38cに圧接し、上側隙間91が閉鎖され、引き戸本体10の戸首および上辺部11における遮音性および遮光性が確保される。
更に本実施例によれば、引き戸本体10の下辺部12側には、引き戸本体10の閉鎖時に下辺部12よりも下方の下側隙間92を閉鎖させる下側隙間閉鎖手段5が設けられている。同時に、下側隙間閉鎖手段5を構成する下側軟質部材502が戸枠3の下枠32に圧接し、下側隙間92が閉鎖され、下辺部12における遮音性および遮光性が確保される。この結果、引き戸1の閉鎖時において、引き戸本体10の上辺部11(戸首)および下辺部12の双方において、第1空間14xと第2空間15xとの間における音の伝播および光の伝播が抑えられ、遮音性および遮光性の高い引き戸1を提供することができる。
本実施例によれば、図3に示すように、上側隙間閉鎖手段4の基体としての上側ケース41は、上側遮音部材40を保持すると共に戸首を形成している。即ち、上側ケース41は戸首として機能しており、上側ケース41の上部分は戸枠3の上枠31の戸首嵌込溝38に嵌め込まれている。従って、上側隙間閉鎖手段4の基体としての上側ケース41を戸首として有効利用することにより、引き戸1のこれの厚み方向への転倒を防止している。
本実施例によれば、引き戸本体10の下辺部12側に設けられている下側隙間閉鎖手段5は、下辺部12側を補強している。引き戸本体10の上辺部11側に設けられている上側隙間閉鎖手段4は、上辺部11側を補強している。これにより引き戸本体10が強化されており、反りが発生する条件で使用されるときであっても、引き戸本体10の反りが抑制されている。
図5および図6は本発明を具体化した実施例2を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。共通する部位に共通の符号を付する。図5および図6(引き戸本体10の厚み方向に沿った断面)に示すように、引き戸本体10の上辺部11においては、上側遮音部材40よりも第1表面14側に第1上面開口61が上向きに形成されていると共に、上側遮音部材40よりも第2表面15側に第2上面開口62が上向きに形成されている。更に、第1上面開口61および第2上面開口62を連通させる上側連通路63が引き戸本体10の内部に形成されている。上側連通路63により、第1空間14xと第2空間15xとを連通させる。なお、図5に示すように、第1上面開口61、第2上面開口62および上側連通路63は、断面でほぼ凹形状をなしている。
引き戸1が閉鎖されているとき、引き戸1は第1空間14xと第2空間15xとを仕切る。ここで、引き戸本体10の上辺部11において第1上面開口61および第2上面開口62が形成されているため、通常の状態では、使用者は、第1上面開口61および第2上面開口62の存在を視認することができない。故に、引き戸1が閉鎖されているときであっても、使用者に通気孔の存在を認識させずとも、第1空間14xと第2空間15xとを連通させる通気性(図5において矢印X1方向の通気性)が確保される。更に通気性を確保しつつ遮光性も確保される。
更に本実施例によれば、図6に示すように、引き戸本体10の第1表面14において下部側に形成された横向きの表面開口71と、引き戸本体10の下辺部12に形成された下向きの下面開口72と、表面開口71および下面開口72を連通させることにより第1空間14xと第2空間15xとを連通させる下側連通路73とが形成されている。この結果、第1空間14xと第2空間15xとを連通させる通気性が一層確保される。更に下面開口72は下向きであるため、第1空間14xまたは第2空間15xの光を透過させず、遮光性も確保される。
本実施例によれば、図5に示すように、上側隙間閉鎖手段4の基体としての上側ケース41は、上側遮音部材40を保持すると共に、戸首を形成している。即ち、上側ケース41は戸首として機能し、上側ケース41の上部分は戸枠3の上枠31の戸首嵌込溝38に嵌め込まれている。このように上側隙間閉鎖手段4の基体としての上側ケース41を戸首として有効利用することにより、引き戸1のこれの厚み方向への転倒を防止している。
図7は本発明を具体化した実施例3を示す。本実施例は実施例2と基本的には同様の構成、作用効果を有する。共通する部位に共通の符号を付する。図7に示すように、引き戸本体10の内部には内部連通路64が設けられている。内部連通路64は下側連通路73および上側連通路63を引き戸本体10の内部において互いに連通させている。この場合、第1空間14xと第2空間15xとを連通させる通気性が一層確保され易い。
ところで、使用条件によっては、第1空間14xと第2空間15xとの間に大きな温度差または湿度差がかなり存在するときがある。この場合、第1表面14および第2表面15における温度差または湿度差に起因して、引き戸本体10に反りが発生するおそれがある。このような場合であっても、内部連通路64には第1空間14xおよび第2空間15xの雰囲気が進入する。故に、内部連通路64の内部は、第1空間14xと第2空間15xとの中間の温度または湿度となり易い。この場合、引き戸本体10に作用する急激な温度差または湿度差が軽減されるので、引き戸本体10の反りが低減される利点が得られる。
このように引き戸1の閉鎖時において、引き戸1の遮音性を高めつつも、引き戸1で仕切られた第1空間14xと第2空間15xとの間における通気性が確保される。すなわち、第1上面開口61、第2上面開口62および上側連通路63により、引き戸本体10の上辺部11側の通気性が確保される。更に、表面開口71、第2下面開口72および下側連通路73により、引き戸本体10の下辺部12側の通気性が確保される。
しかも第1上面開口61、第2上面開口62および下面開口72は使用者から視認できないため、使用者に通気孔を存在を認識させない。更に図7に示すように、第2表面15に通気孔の開口が形成されていないため、第2表面15における意匠を選択する自由度を拡大させることができる。
本実施例においても、上側隙間閉鎖手段4の基体としての上側ケース41は、戸首として機能しており、上側ケース41の上部分は戸枠3の上枠31の戸首嵌込溝38に嵌め込まれている。このように上側隙間閉鎖手段4の基体としての上側ケース41を戸首として有効利用することにより、引き戸1のこれの厚み方向への転倒を防止している。
図8は本発明を具体化した実施例4を示す。本実施例は実施例3と基本的には同様の構成、作用効果を有する。共通する部位に共通の符号を付する。以下、異なる部分を中心として説明する。引き戸本体10の上辺部11側には、引き戸本体10の閉鎖時に上側ケース41の上端部41uよりも上方の上側隙間91を閉鎖させる上側隙間閉鎖手段4が設けられている。この結果、第1空間14xと第2空間15xとの間における音の伝播が抑えられ、遮音性および遮光性の高い引き戸1を提供することができる。
図8は引き戸本体10の厚み方向に沿った断面を示す。図8に示すように、引き戸本体10の上辺部11側において、引き戸本体10の第2表面15において形成された第2表面開口17uと、上辺部11において上側遮音部材40よりも第1表面14側に形成された第1上面開口61と、第2表面開口17uおよび第1上面開口61を連通させる上側連通路63とが形成されている。
本実施例によれば、図8に示すように、上側隙間閉鎖手段4の中心線MUは、引き戸本体10の厚み方向の中心線MCよりも第2表面15側にΔM3偏芯している。このため引き戸本体10の上辺部11において、第1上面開口61を第1表面14側に寄せて形成することができる。
本実施例においても、図8に示すように、上側隙間閉鎖手段4の基体としての上側ケース41は、戸首として機能しており、上側ケース41の上部分は戸枠3の上枠31の戸首嵌込溝38に嵌め込まれている。本実施例においても、引き戸本体10の内部には内部連通路64が設けられている。内部連通路64は下側連通路(図示せず)および上側連通路63を連通する。
図9は本発明を具体化した実施例5を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。共通する部位に共通の符号を付する。以下、異なる部分を中心として説明する。引き戸本体10の閉鎖時に上辺部11よりも上方の上側隙間91を閉鎖させる上側隙間閉鎖手段4が、引き戸本体10の上辺部11側に埋設されている。上側隙間閉鎖手段4の基体としての上側ケース41の上端部41uは、上辺部11と同じ高さとされている。
図10は本発明を具体化した実施例6を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。共通する部位に共通の符号を付する。以下、異なる部分を中心として説明する。図10に示すように、引き戸本体10の上辺部11側には、戸首1rが形成されている。戸首1rは戸枠3の上枠31の戸首嵌込溝38に嵌め込まれており、引き戸本体10の矢印R1,R2方向への転倒を防止している。戸首1rは、引き戸本体10の厚み方向の中央部分を上辺部11の上方に向けて寸法H2突出させることにより形成されており、戸首嵌込溝38の溝天井面38cに対面する上面1sと、溝側面38aに対面する側面1t,1uとをもつ。従って、戸首1rは引き戸本体10それ自体で形成されており、上辺部11に沿って延設されている。図10に示すように、引き戸本体10の厚み方向において戸首1rの側方に位置するように、引き戸本体10の上辺部11において戸首1rの根元部に形成された溝1vの内部に上側隙間閉鎖手段4が埋設されている。
図11は実施例7を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。共通する部位には共通の符号を付する。以下、異なる部分を中心として説明する。図11に示すように、下側隙間閉鎖手段5Eは、引き戸本体10の下辺部12側に設けられている。下側隙間閉鎖手段5Eは、下辺部12よりも下方(隙間閉鎖方向、矢印D1方向)に向けて移動可能に設けられた下側遮音部材50Eと、下側遮音部材50Eを下辺部12よりも下方(矢印D1方向)に向けて移動させる下側作動部55Eとをもつ。
図11に示すように、下側遮音部材50Eは、金属または硬質樹脂等の硬質材料で形成された下側硬質部材501Eと、下側硬質部材501Eに下向きに保持されたゴムまたは樹脂等の軟質材料で形成された下側軟質部材502Eと、下側硬質部材501Eに設けられた軸部505と、下側硬質部材501Eに設けられた受圧部506とを備えている。
下側作動部55Eは、軸部505に保持されたコイル状の下側バネ部材52Eと、下側隙間92を閉鎖させる方向に下側遮音部材50Eを下方(矢印D1方向)に作動させる下側作動体53Eと、下側作動体53Eの傾斜面507と受圧部506との間に設けられた球状の係合体509とを備えている。なお、下側バネ部材52Eは、下側隙間92を形成する方向に下側遮音部材50Eを上方(矢印D2方向)に持ち上げる。
引き戸1がスライドされて閉鎖されると、下側作動体53Eが図略の戸枠に押圧されて退避方向(矢印P1方向)に移動する。このため係合体509を介して受圧部506が下方(矢印D1方向)に移動し、下側軟質部材502Eを戸枠3の下枠32に圧接させ、下側隙間92を閉鎖する。これにより引き戸本体10の下辺部12側における遮音性および遮光性が確保される。引き戸1がスライドされて開放されると、下側作動体53Eがこれに付設されているバネ510Eの付勢力により露出方向(矢印P2方向)に移動する。このため下側バネ部材52Eは、下側遮音部材50Eを上方(矢印D2方向)に持ち上げ、下側隙間92を形成する。
なお、図示はしないものの、上側隙間閉鎖手段も下側隙間閉鎖手段5Eと同様の構成とされている。そのほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、前述したように、構造物2の開口部20には戸枠3が取り付けられていなくても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できるものである。
本発明はトイレ室、勉強部屋、寝室、客室、居間、業務室、オーディオ室、コンピュータ室等といった遮音性が特に要請される室に取り付けられる引き戸に利用することができる。
実施例1に係り、戸枠に取り付けられている引き戸を開放している途中状態を模式的に示す正面図である。 実施例1に係り、引き戸本体に上側隙間閉鎖手段および下側隙間閉鎖手段を搭載した状態を模式的に示す構成図である。 実施例1に係り、上側隙間閉鎖手段付近を模式的に示す断面図である。 実施例1に係り、下側隙間閉鎖手段付近を模式的に示す断面図である。 実施例2に係り、上側隙間閉鎖手段付近を模式的に示す断面図である。 実施例2に係り、引き戸が2枚重ねられている状態を模式的に示す断面図である。 実施例3に係り、引き戸が2枚重ねられている状態を模式的に示す断面図である。 実施例4に係り、上側隙間閉鎖手段付近を模式的に示す断面図である。 実施例5に係り、上側隙間閉鎖手段付近を模式的に示す断面図である。 実施例6に係り、上側隙間閉鎖手段付近を模式的に示す断面図である。 実施例7に係り、引き戸本体の下辺部側に設けた下側隙間閉鎖手段を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1は引き戸、10は引き戸本体、11は上辺部、12は下辺部、13は側辺部、14は第1表面、14xは第1空間、15xは第2空間、15は第2表面、16は第1表面開口、17は第2表面開口、2は構造物、20は開口部、3は戸枠、31は上枠、32は下枠、33は側枠、4は上側隙間閉鎖手段(隙間閉鎖手段)、40は上側遮音部材、41は上側ケース(上側基体)、42は上側バネ部材、43は上側作動体、45は上側作動部、5は下側隙間閉鎖手段、50は下側遮音部材、51は下側ケース(下側基体)、52は下側バネ部材、53は下側作動体、55は下側作動部、61は第1上面開口、62は第2上面開口、63は上側連通路、71は表面開口、72は第2下面開口、73は下側連通路、91は上側隙間、92は下側隙間を示す。

Claims (7)

  1. 構造物の開口部をスライドにより開閉する引き戸において、
    前記引き戸は、引き戸本体と、前記引き戸本体に設けられた隙間閉鎖手段とを備えており、
    前記隙間閉鎖手段は、
    前記引き戸本体の閉鎖時において、引き戸本体の上辺部または戸首と前記構造物の前記開口部を形成する形成面との間における上側隙間を低減または閉鎖する遮音部材と、前記引き戸本体の閉鎖に伴い前記上側隙間を低減または閉鎖させる方向に前記遮音部材を移動させる作動部とをもつことを特徴とする引き戸。
  2. 請求項1において、前記戸首は、前記引き戸本体の前記上辺部において上方に突出すると共にスライド方向に沿って延設されており、
    前記構造物の前記開口部は、前記引き戸本体の前記戸首を嵌め込むと共にスライド方向に沿って延設された戸首嵌込溝をもち、
    前記隙間閉鎖手段は、前記戸首の少なくとも一部を形成すると共に前記遮音部材を保持する基体をもつことを特徴とする引き戸。
  3. 請求項1または2において、前記作動部は、前記引き戸本体が開放されるに伴い前記上側隙間を形成する方向に前記遮音部材を付勢するバネ部材と、前記引き戸本体が閉鎖されるに伴い前記上側隙間を低減または閉鎖させる方向に前記遮音部材を作動させる作動体とを備えていることを特徴とする引き戸。
  4. 請求項1〜3のうちのいずれか一項において、前記引き戸本体は、第1空間に対面する第1表面と、第2空間に対面すると共に前記第1表面に背向する第2表面とをもち、
    前記引き戸本体の厚み方向に沿った断面で、前記引き戸本体の上辺部において前記遮音部材よりも前記第1表面側に形成された第1上面開口と、前記上辺部において前記遮音部材よりも前記第2表面側に形成された第2上面開口と、前記第1上面開口および前記第2上面開口を連通させることにより前記第1空間と前記第2空間とを連通させる上側連通路とをもつことを特徴とする引き戸。
  5. 請求項1〜3のうちのいずれか一項において、前記引き戸本体は、第1空間に対面する第1表面と、第2空間に対面すると共に前記第1表面に背向する第2表面とをもち、
    前記引き戸本体の厚み方向に沿った断面で、前記引き戸本体の上辺部において前記遮音部材よりも前記第1表面側および前記第2表面側のうちのいずれか一方側に形成された上面開口と、前記引き戸本体のうち前記第1表面側および第2表面側のいずれか他方側に形成された表面開口と、前記上面開口および前記表面開口を連通させることにより前記第1空間と前記第2空間とを連通させる上側連通路とをもつことを特徴とする引き戸。
  6. 請求項1〜5のうちのいずれか一項において、前記隙間閉鎖手段は、更に、前記引き戸本体の閉鎖時において、前記引き戸本体の下辺部と前記構造物の前記開口部を形成する形成面との間における下側隙間を低減または閉鎖する遮音部材と、前記引き戸本体の閉鎖に伴い前記下側隙間を低減または閉鎖させる方向に前記遮音部材を移動させる作動部とをもつことを特徴とする引き戸。
  7. 請求項6において、前記引き戸本体の厚み方向に沿った断面で、前記引き戸本体の下辺部において前記遮音部材よりも前記第1表面側および前記第2表面側のうちのいずれか一方側に形成された下面開口と、前記引き戸本体のうち前記第1表面側および第2表面側のいずれか他方側に形成された表面開口と、前記下面開口および前記表面開口を連通させることにより前記第1空間と前記第2空間とを連通させる下側連通路とをもつことを特徴とする引き戸。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018505328A (ja) * 2015-01-15 2018-02-22 プラネット ゲーデーツェット アーゲー 敷居のないドア用のシール
CN115584920A (zh) * 2022-10-21 2023-01-10 江苏赛迪乐节能科技有限公司 一种智能控制的百叶窗

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