JP2005299289A - 防音パッキンおよび防音ドア構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】枠体Fに対しドアDを開閉自在に取付けた防音ドアに設けられる防音パッキンであって、枠体Fに取付けられており、ドアDの閉止時にドア側部材に当る第1パッキンP1と、ドアDに取付けられており、ドアDの閉止時に枠体側部材に当る第2パッキンP2とからなる。ドア側部材は、ドアに取付けられている第2パッキンP2である。枠体側部材は、枠体Fに取付けられている第1パッキンP1の収容ポケット10に形成されているエッジ部14である。上記の防音パッキンを用いた防音ドア構造では、ドアの閉止時において、第1パッキンP1がドアDに当った状態で第2パッキンP2にも当るので、密閉個所が、2カ所となるので遮音性が高くなる。
【選択図】図1
Description
図12は従来例2の防音ドア構造を示している。枠体FとドアDの間に、気密を保つためのゴムパッキン102を枠体F側に取付け、ドアDの壁面に対して垂直方向に配設している。この構造により、ドア閉止時に枠体FとドアDの間の隙間をゴムパッキンにより遮蔽し防音できる点は従来例1と同様である。さらに、この従来例2は、ゴムパッキン102の圧縮を強くするため、ゴムパッキン102に圧着する扉部に先端が尖ったエッジ部材103を取付けてあるのが特徴で、従来例1よりもより高い防音効果がある(特許文献2)。ただし、エッジ部材103はステンレス製を使用するのが一般的であり、また部品点数も増加することにより、従来例1よりも高価になる欠点がある。
図13は従来例3の防音ドア構造を示している。枠体FとドアDの間に、2個のゴムパッキン103,104を枠体F側でドアDの壁面に対して垂直方向に配設しており、いわゆる二重パッキン構造としている。この構造により、ドア閉止時に枠体FとドアDの間の隙間をゴムパッキンにより二重に遮蔽し防音することができる(特許文献3)。この従来例3は、従来例1に対してより高い防音効果をあげることができる。ただし、従来例1,2に比べ、同一外形寸法のドアに対して枠体Fの幅が広くなることから、人が通過する開口部Opの面積が小さくなるという利用上の欠点がある。また、枠体Fにゴムパッキン103,104を挿入するためのポケット105が二重になっているため、鋼板の折曲加工が複雑になるという製造上の欠点がある。
第2発明の防音パッキンは、第1発明において、前記ドア側部材が、前記ドアに取付けられている前記第2パッキンであることを特徴とする。
第3発明の防音パッキンは、第1発明において、前記枠体側部材が、前記枠体に取付けられている前記第1パッキンの収容ポケットに形成されているエッジ部であることを特徴とする。
第4発明の防音ドア構造は、請求項1記載の防音パッキンが、片開きドアにおける吊元側と戸先側に設けられていることを特徴とする。
第5発明の防音ドア構造は、第4発明において、前記防音パッキンが、片開きドアの上部に、さらに設けられていることを特徴とする。
第6発明の防音ドア構造は、第4発明において、前記防音パッキンが、片開きドアの上部と下部に、さらに設けられていることを特徴とする。
第7発明の防音ドア構造は、請求項1記載の防音パッキンが、両開きドアにおける親扉と子扉の、それぞれの吊元側に設けられていることを特徴とする。
第8発明の防音ドア構造は、第7発明において、前記防音パッキンが、両開きドアの親扉と子扉のそれぞれの上部に、さらに設けられていることを特徴とする。
第9発明の防音ドア構造は、第7発明において、前記防音パッキンが、両開きドアの親扉と子扉のそれぞれの上部と下部に、さらに設けられていることを特徴とする。
第10発明の防音ドア構造は、第7発明において、前記両開きドアの召合部において、親扉と子扉のそれぞれの戸先に、相手方部材に当る第3パッキンおよび第4パッキンを取付け、かつ子扉に親扉のドア側部材に当る第5パッキンを取付けたことを特徴とする。
第2発明によれば、ドアの閉止時において、第1パッキンがドア側部材である第2パッキンに当り、パッキン同士で当ることによって密閉性が達成され、遮音性が高くなる。
第3発明によれば、ドアの閉止時において、第2パッキンが枠体側部材である第1パッキンの収容ポケットのエッジ部に当るので、密閉性が高まり、遮音性もより高くなる。
第4発明によれば、片開きドアにおける吊元側と戸先側に防音パッキンが取付けられるので、ドアの隙間の多くの部分が密閉され、高い防音性が得られる。
第5発明によれば、さらに、ドアの上部も防音パッキンで密閉されるので、隙間が減り、より高い防音性が得られる。
第6発明によれば、さらになお、ドアの下部も防音パッキンで密閉されるので、ドアの隙間が無くなり、さらにより高い防音性が得られる。
第7発明によれば、両開きドアにおける親扉と子扉のそれぞれの吊元側に防音パッキンが取付けられているので、ドアの隙間に密閉される部分ができ、高い防音性が得られる。
第8発明によれば、さらに、ドアの上部も防音パッキンで密閉されるので、隙間が減り、より高い防音性が得られる。
第9発明によれば、さらになお、ドアの下部も防音パッキンで密閉されるので、ドアの隙間が無くなり、さらにより高い防音性が得られる。
第10発明によれば、両開きドアの召合部でも隙間を密閉できるので、音の漏れる隙間が全くなくなり、非常に高い防音性が得られる。
(防音パッキン)
まず、防音パッキンの実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る防音パッキンの説明図である。図2は本発明の他の実施形態に係る防音パッキンの説明図である。
第1パッキンP1および第2パッキンP2を総称するときは、単にパッキンというが、パッキン自体の構造は、公知のドア用パッキンや将来開発されるドア用パッキンのいずれも特に制限なく使用できる。必要とされる構成は、枠体やドアに形成されたポケットに収容される基部と、その上面に形成される当接部を有していればよい。もちろん、基部と当接部の間に弾力部を有するものであってもよく、当接部を中空にしてマグネット棒を挿入したものであってもよい。
図示したパッキンにおける基部1は厚肉の断面略四角形の筒状部材であり、その基部1の左右両側面には、抜止めリブ1bが形成されている。
当接部3は可撓性を有する断面略四角形の筒状部材であり、その内部は中空となっている。
上記の基部1と当接部3は、ゴム等の弾力性を有する部材で一体成形されている。
20は、第2パッキンP2を収容するポケットである。このポケット20は、ドアDを形成するメッキ鋼板やステンレス鋼などの金属板を折り曲げて構成したもので、ドアDの側壁をそのまま兼用した内側壁21と、底壁22と、外側壁23とからなる。
第2パッキンP2は、ドアD側に取付けられる。すなわち、基部1がポケット20に収容して固定され、当接部3の頂面が、前記第1パッキンP1の当接部3の側面に当るように配置される。
なお、特許請求の範囲にいう「ドア側部材」とは、ドアDを構成する壁面やポケット20、ドアD側に取付けられた第2パッキンP2を総称する概念である。
第1パッキンP1および第2パッキンP2自体は、図1の実施形態と同様である。また、ドアD側のポケット20も図1と同様である。枠体F側のポケット10は図1のものと下記の点で相違している。
すなわち、ポケット10の外側壁13は少し長くなっており、鋼板等を二重に折り曲げた先端部はエッジ部14となっている。このエッジ部14がドアDの閉止時において第2パッキンP2の当接部3に当るようになっている。
なお、特許請求の範囲にいう「枠体側部材」とは、枠体Fを構成する壁面やポケット10、枠体F側に取付けられた第1パッキンを総称する概念である。
つぎに、片開きドアに前記防音パッキンを適用した防音ドア構造を、図3〜図6に基づき説明する。
図3は片開きドアの内側から見た正面図であり、Fは枠体、Dはドア、HはドアDを枠体Fに開閉自在に取付ける蝶番、NはドアDの取手である。枠体Fは、ドアDの周囲を囲む四角形の枠である。なお、ドアDの蝶番H取付側を吊元側T1といい、取手N取付側を戸先側T2という。
図4〜図6は、このような片開きドアに対する前記防音パッキンの適用例を示している。
この実施形態であると、ドアDの隙間の多くの部分が密閉され、高い防音性が得られる。また、第1パッキンP1がドア側部材である第2パッキンP2に当り、パッキン同士で当ることによって密閉性が達成されるので、遮音性が高くなる。しかも、枠体Fには第1パッキンP1しか取付けていないので、枠体Fの幅を大きくする必要がなく、人が通る開口部が狭くなることもない。すなわち、図11〜図12の従来例1,2と同レベル位に広い開口部を確保できる。
この実施形態であると、ドアDの隙間の多くの部分が密閉され、高い防音性が得られる。また、第2パッキンP2が枠体側部材である第1パッキンP1の収容ポケット10のエッジ部14に当るので、密閉性が高まり、遮音性もより高くなる。しかも、枠体Fには第1パッキンP1しか取付けていないので、枠体Fの幅を大きくする必要がなく、人が通る開口部が狭くなることもない。すなわち、図11〜図12の従来例1,2と同レベル位に広い開口部を確保できる。
この実施形態であると、ドアDの上部も防音パッキンP1,P2で密閉されるので、隙間が減り、より高い防音性が得られる。
この実施形態であると、ドアDの下部も防音パッキンで密閉されるので、ドアの隙間が無くなり、さらにより高い防音性が得られる。
この実施形態であると、両開きドアの隙間に密閉される部分ができ、高い防音性が得られる。また、第1パッキンP1がドア側部材である第2パッキンP2に当り、パッキン同士で当ることによって密閉性が高まるので、遮音性が高くなる。しかも、枠体Fには第1パッキンP1しか取付けていないので、枠体Fの幅を大きくする必要がなく、人が通る開口面積を大きく確保することができる。
そして、子扉D2にはポケット10を取付け、このポケット10に収容された第5パッキンP5は親扉D1の壁面に直角に当るようになっている。この第5パッキンP5で2段目の密閉ができる。
以上の構成であると、両開きドアの召合部T3でも隙間を密閉できるので、音の漏れる隙間が全くなくなり、非常に高い防音性が得られる。
この実施形態であると、ドアの隙間に密閉される部分ができ、高い防音性が得られる。また、第2パッキンP2が枠体側部材である第1パッキンP1の収容ポケット10のエッジ部14に当るので、密閉が確実になり、遮音性も高くなる。しかも、枠体には第1パッキンしか取付けていないので、枠体の幅を大きくする必要がなく、人が通る開口面積を大きく確保することができる。
この実施形態であると、ドアの上部も防音パッキンP1,P2で密閉されるので、隙間が減り、より高い防音性が得られる。
この実施形態であると、ドアDの下部も防音パッキンで密閉されるので、ドアの隙間が無くなり、さらにより高い防音性が得られる。
3 当接部
10 ポケット
14 エッジ部
P1 第1パッキン
P2 第2パッキン
Claims (10)
- 枠体に対しドアを開閉自在に取付けた防音ドアに設けられる防音パッキンであって、
前記枠体に取付けられており、前記ドアの閉止時にドア側部材に当る第1パッキンと、
前記ドアに取付けられており、該ドアの閉止時に枠体側部材に当る第2パッキンと
からなることを特徴とする防音パッキン。 - 前記ドア側部材が、前記ドアに取付けられている前記第2パッキンである
ことを特徴とする請求項1記載の防音パッキン。 - 前記枠体側部材が、前記枠体に取付けられている前記第1パッキンの収容ポケットに形成されているエッジ部である
ことを特徴とする請求項1記載の防音パッキン。 - 請求項1記載の防音パッキンが、片開きドアにおける吊元側と戸先側に設けられている
ことを特徴とする防音ドア構造。 - 前記防音パッキンが、片開きドアの上部に、さらに設けられている
ことを特徴とする請求項4記載の防音ドア構造。 - 前記防音パッキンが、片開きドアの上部と下部に、さらに設けられている
ことを特徴とする請求項4記載の防音ドア構造。 - 請求項1記載の防音パッキンが、両開きドアにおける親扉と子扉の、それぞれの吊元側に設けられている
ことを特徴とする防音ドア構造。 - 前記防音パッキンが、両開きドアの親扉と子扉のそれぞれの上部に、さらに設けられている
ことを特徴とする請求項7記載の防音ドア構造。 - 前記防音パッキンが、両開きドアの親扉と子扉のそれぞれの上部と下部に、さらに設けられている
ことを特徴とする請求項7記載の防音ドア構造。 - 前記両開きドアの召合部において、親扉と子扉のそれぞれの戸先に、相手方部材に当る第3パッキンおよび第4パッキンを取付け、かつ子扉に親扉のドア側部材に当る第5パッキンを取付けた
ことを特徴とする請求項7記載の防音ドア構造。
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JP2015157675A (ja) * | 2014-02-24 | 2015-09-03 | 株式会社日立製作所 | 救出口装置及びエレベーター装置 |
JP2015203206A (ja) * | 2014-04-11 | 2015-11-16 | 三協立山株式会社 | 建具 |
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2004
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