JP2013167134A - 木製間仕切りの気密構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】可動建具10を備えた木製間仕切りに存在する隙間に気密部材2を設けるようにした木製間仕切りの気密構造A1、A2、A3であって、この気密部材2を、帯状の固着部20と、固着部20から隙間に向けて延設するようにした可撓性を有する当接部21とを備えて構成するとともに、隙間に面する木製の可動建具10及び/又は可動建具10の木製の枠部材11の表面に隙間に対して平行に帯状の位置決め溝3を形成し、この位置決め溝3に気密部材2の固着部20を収容、固着する。
【選択図】図5
Description
ところで、木製の可動建具や可動建具の木製の枠部材に気密部材を取り付ける場合、通常、取付位置に罫書きを行った後に気密部材を取り付けるようにしているが、気密部材は軟質材であるため罫書き通りに取り付けることが困難であり取付精度が低くなるとともに、取り付け作業も繁雑なものとなる。
そして、気密部材の取付位置の僅かなズレによって、気密性は著しく低下するという問題があった。
この学校用木製間仕切りは、例えば、室内と廊下とを仕切るために用いられるもので、図1に示すように、出入り口として可動建具10としての扉(本実施例においては、引戸扉10A)と、扉の上の無目15の上面をレールとして可動する可動建具としての障子10B(ガラス窓等を嵌めた障子)とを備えた教室の前後(図1では一方のみを図示。)に配備される間仕切りパネルP1や、出入り口部分を必要としない箇所に設置される、上方が可動建具10となる障子10Bと、下方が無目15と下枠13Bとの間に設けられた羽目板10Cとからなる間仕切りパネルP2から構成される。
また、上記間仕切りパネルP2において、本発明の木製間仕切りの気密構造が適用される箇所は、可動建具としての障子10Bと竪枠14、上枠12、無目15との間に生じる隙間がある。
以下、本発明の木製間仕切りの気密構造について、間仕切りパネルP1を例に説明する。
そして、気密部材2は、隙間に面する木製の可動建具10及び/又は可動建具10の木製の枠部材11に、隙間に対して平行に形成した帯状の位置決め溝3に固着するようにしている。
この場合、固着部20を剛性を有する材料で、当接部21を可撓性を有する、例えば、ゴム等の弾性材料でそれぞれ構成した複合材とすることができる。また、固着部20及び当接部21を共に可撓性を有する材料で構成することもできる。
これによって、気密部材が当接箇所と当接するとき、当接箇所に対応して容易に撓み、気密性を保持することができる。
また、図6に示すように、一部を平面視直線状(側面視板状)の固着部20とし、その他の部分を平面視直線状と曲線状との組み合わせ(側面視板状と曲面状との組み合わせ)となる環状部材から形成することもできる。
さらに、図4(b)及び(d)に示すように、端部のみを当接部21とした板状に形成することもできる。
また、図4(b)に示すように、木製の可動建具10としての障子10Bの框部分には溝加工を施すことなくL字状の溝部形成部材30を取り付けることで位置決め溝3を構成することもできる。
また、直接、固着部20を締結手段24によって位置決め溝3に固着することもできる。
なお、上枠12、下枠13(可動建具10となる引戸扉10Aのレール13A)、両竪枠14及び無目15を総称して、可動建具10の枠部材11という。
(1)気密部材2の当接部21が、隙間を挟んで位置する可動建具10又は可動建具10の枠部材11に当接するように構成する態様。
このように構成することで、気密部材2を、木製の可動建具10又は可動建具10の木製の枠部材11にのみ配設し、可動建具10又は可動建具10の枠部材11との間に生じる隙間を塞ぐことができる。
この態様をさらに詳述すると、
(1−1)気密部材2を、可動建具10の木製の枠部材11にのみ配設し、気密部材2の当接部21と可動建具10とが当接する態様(図2の気密構造A1参照)。
(1−2)気密部材2を、木製の可動建具10にのみ配設し、気密部材2の当接部21と可動建具10の木製の枠部材11とが当接する態様(図4の気密構造A3参照)。気密部材2を木製の可動建具10にのみ配設し、気密部材2の当接部21と可動建具10とが当接する態様(図示省略)。
を挙げることができる。
(2)気密部材2の当接部21が、隙間を挟んで位置する木製の可動建具10又は可動建具10の木製の枠部材11に形成した位置決め溝3に固着部20を収容、固着した気密部材2の当接部21に当接するように構成する態様。
このように構成することで、気密部材2を、木製の可動建具10又は可動建具10の木製の枠部材11と対応する可動建具10又は可動建具10の枠部材11の両方に配設し、気密部材同士を当接させることで、より確実に、木製の可動建具又は可動建具の木製の枠部材との間に生じる隙間を塞ぐことができる。
この態様をさらに詳述すると、
(2−1)気密部材2を、木製の可動建具10の所謂、召し合わせ部分の対向する箇所の両方に配設し、気密部材2の当接部21同士が当接する態様(図2及び図3の気密構造A2参照)。
(2−2)気密部材2を、木製の可動建具10と可動建具10の木製の枠部材11の両方に配設し、気密部材2の当接部21同士が当接する態様(図示省略)。
を挙げることができる。
そのため、この隙間からは可動建具10の可動によって隙間が広がることが少なく、気密性は十分に保持されることから、気密構造の態様として、(1−2)の態様を採用する。
(1−2)の態様としての気密構造A3は、図4に示すように、可動建具10として、引戸扉10Aの場合は、表面化粧板の上辺と下辺に切り欠き部を設け、障子10Bの場合は、上框及び下框に溝部を形成したり、溝部を形成することなくL字状の溝部形成部材30を配設(切り欠き部にこの溝部形成部材30をさらに配設することもできる。)したりすることで位置決め溝3を形成し、この位置決め溝3に気密部材2を収容、固着する。
(1−1)の態様としての気密構造A1は、図2及び図3に示すように、気密部材2を、可動建具10の木製の枠部材11にのみ配設するものであるが、可動建具10としての引戸扉10A及び障子10Bの可動建具10の木製の枠部材11と当接する部分には、弾性部材からなる戸当たりパッキンPが配設されており、気密部材2の当接部21と当接することで十分な気密性が確保されるようになっている。
(2−1)の態様である気密構造A2は、図3及び図6に示すように、気密部材2を、召し合わせ部分の対向する箇所の両方に配設し、可動建具10が閉鎖位置にあるときに、当接部21同士が当接し、当接した当接部21が共に又は一方が撓んで隙間を塞ぎ、室内の気密性を十分に確保することができる。
1 木製間仕切り
10 可動建具
11 枠部材
2 気密部材
20 固着部
21 当接部
21a 端部
3 位置決め溝
Claims (4)
- 可動建具を備えた木製間仕切りに存在する隙間に気密部材を設けるようにした木製間仕切りの気密構造において、前記気密部材を、帯状の固着部と、該固着部から隙間に向けて延設するようにした可撓性を有する当接部とを備えて構成するとともに、前記隙間に面する木製の可動建具及び/又は可動建具の木製の枠部材の表面に前記隙間に対して平行に帯状の位置決め溝を形成し、該位置決め溝に気密部材の固着部を収容、固着してなることを特徴とする木製間仕切りの気密構造。
- 前記気密部材の当接部が、固着部の一端側から湾曲しながら延設し、端部を自由端に形成されてなることを特徴とする請求項1記載の木製間仕切りの気密構造。
- 気密部材の当接部が、隙間を挟んで位置する可動建具又は可動建具の枠部材に当接するようにしてなることを特徴とする請求項1又は2記載の木製間仕切りの気密構造。
- 気密部材の当接部が、隙間を挟んで位置する木製の可動建具又は可動建具の木製の枠部材に形成した位置決め溝に固着部を収容、固着した気密部材の当接部に当接するようにしてなることを特徴とする請求項1又は2記載の木製間仕切りの気密構造。
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2012
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JP2023137911A (ja) * | 2022-03-18 | 2023-09-29 | 大建工業株式会社 | 遮音構造及び建具装置 |
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