JP2007314618A - 衝撃吸収粘着剤シートおよび衝撃吸収粘着剤層付偏光板 - Google Patents

衝撃吸収粘着剤シートおよび衝撃吸収粘着剤層付偏光板 Download PDF

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Abstract

【課題】衝撃吸収能を維持しつつ、リワーク性に優れ、かつ、気泡の発生を抑制し得る衝撃吸収粘着剤層付偏光板を提供することにある。
【解決手段】本発明に係る衝撃吸収粘着剤層付偏光板は、衝撃吸収層を含む衝撃吸収粘着剤層と、該衝撃吸収粘着剤層の一方の側に配置された偏光板と、該衝撃吸収粘着剤層の他方の側に配置された支持層とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、衝撃吸収粘着剤シートおよび衝撃吸収粘着剤層付偏光板に関する。より詳細には、液晶表示装置に供される衝撃吸収粘着剤シートおよび衝撃吸収粘着剤層付偏光板に関する。
液晶表示装置は、その画像形成方式から、液晶パネル表面を形成するガラス基板の両側に偏光板を配置することが必要不可欠である。一般的には、偏光板は液晶パネルの最表面に配置される。偏光板は、通常、偏光子の両面に偏光子保護フィルムを貼り合わせたものが用いられている。また、液晶パネルの光学補償を目的として、位相差フィルム等の光学補償フィルムを、偏光板と前記ガラス基板との間に配置させることも行われている。
上記ガラス基板が外的衝撃により破損するのを防止する目的で、ガラス基板の視認側に衝撃吸収粘着剤層を設けることが開示されている(特許文献1参照)。衝撃吸収粘着剤層の配置は、例えば、偏光板の視認側、偏光板とガラス基板との間が提案されている。
ところで、通常、上記衝撃吸収粘着剤層は、予め偏光板に積層された状態で供給され、液晶パネルのガラス基板等の光学素子に貼着される。しかし、衝撃吸収粘着剤層は、実用上十分な耐衝撃性能を得るために、代表的には数百ミクロンの厚みを有する。したがって、リワーク性に劣るという問題がある。さらに、衝撃吸収粘着剤層を光学素子に貼り付ける際など、積層時に衝撃吸収粘着剤層が変形しやすく、衝撃吸収粘着剤層と光学素子との間に気泡が発生するという問題がある。その結果、視認性に悪影響を及ぼす等の問題がある。
特開2005−173462号公報
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、衝撃吸収能を維持しつつ、リワーク性に優れ、かつ、気泡の発生を抑制し得る衝撃吸収粘着剤シートおよび衝撃吸収粘着剤層付偏光板を提供することにある。
本発明の衝撃吸収粘着剤シートは、衝撃吸収層を含む衝撃吸収粘着剤層と、該衝撃吸収粘着剤層の一方の側に配置された支持層とを有する。
本発明の別の局面によれば、衝撃吸収粘着剤層付偏光板が提供される。この衝撃吸収粘着剤層付偏光板は、衝撃吸収層を含む衝撃吸収粘着剤層と、該衝撃吸収粘着剤層の一方の側に配置された偏光板と、該衝撃吸収粘着剤層の他方の側に配置された支持層とを有する。
好ましい実施形態においては、上記支持層の20℃での動的貯蔵弾性率G´が2×10Pa以上である。
好ましい実施形態においては、上記支持層の厚みが5〜500μmである。
好ましい実施形態においては、上記支持層が光学的に等方性である。
好ましい実施形態においては、上記衝撃吸収層の20℃での動的貯蔵弾性率G´が1×10Pa以下である。
好ましい実施形態においては、上記衝撃吸収層の厚みが100〜1000μmである。
本発明の別の局面によれば、液晶パネルが提供される。この液晶パネルは、上記衝撃吸収粘着剤層付偏光板を含む。
好ましい実施形態においては、上記衝撃吸収粘着剤層付偏光板の偏光板が視認側となるように配置されている。
本発明の別の局面によれば、液晶表示装置が提供される。この液晶表示装置は、上記液晶パネルを含む。
本発明によれば、衝撃吸収能を維持しつつ、リワーク性に優れ、かつ、気泡の発生を抑制し得る衝撃吸収粘着剤シートおよび衝撃吸収粘着剤層付偏光板を提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
(用語および記号の定義)
本明細書における用語および記号の定義は下記の通りである。
(1)屈折率(nx、ny、nz)
「nx」は面内の屈折率が最大になる方向(すなわち、遅相軸方向)の屈折率であり、「ny」は面内で遅相軸と直交する方向の屈折率であり、「nz」は厚み方向の屈折率である。
(2)面内の位相差値
面内の位相差値(Δnd[λ])は、23℃、波長λにおけるフィルムの面内の位相差値をいう。Δnd[λ]は、フィルムの厚みをd(nm)としたとき、Δnd[λ]=(nx−ny)×dによって求められる。
(3)厚み方向の位相差値
厚み方向の位相差(Rth[λ])は、23℃、波長λにおけるフィルムの厚み方向の位相差値をいう。Rth[λ]は、フィルムの厚みをd(nm)としたとき、Rth[λ]=(nx−nz)×dによって求められる。
A.全体構成
図1は、本発明の好ましい実施形態による衝撃吸収粘着剤層付偏光板10の概略断面図である。この衝撃吸収粘着剤層付偏光板10は、衝撃吸収層を含む衝撃吸収粘着剤層1と、衝撃吸収粘着剤層1の一方の側に配置された偏光板2と、衝撃吸収粘着剤層1の他方の側に配置された支持層3とを有する。このように、支持層を設けることにより、リワーク性に優れ、かつ、気泡の発生を抑制し得る衝撃吸収粘着剤層付偏光板が得られ得る。図示例では、衝撃吸収粘着剤層付偏光板10は、支持層3の衝撃吸収粘着剤層1が形成されていない側に配置された粘着剤層20と、粘着剤層20表面に配設されたセパレーター30とをさらに有する。このような実施形態によれば、光学素子への積層が容易に行え、生産性に優れ得る。
図示しないが、必要に応じて、衝撃吸収粘着剤層付偏光板10は、任意の適切な光学補償層をさらに有していてもよい。このような光学補償層の種類、数、配置等は、目的に応じて適宜選択され得る。また、偏光板2の衝撃吸収粘着剤層1が形成されていない側に、表面処理層が設けられていてもよい。以下、各層について説明する。
B.衝撃吸収粘着剤層
上記衝撃吸収粘着剤層1は、少なくとも衝撃吸収層を含む。以下、衝撃吸収層について説明する。
B−1.衝撃吸収層
上記衝撃吸収層は、任意の適切な粘着剤で形成され得る。具体例として、(メタ)アクリル系ポリマーを含むアクリル系粘着剤が挙げられる。(メタ)アクリル系ポリマーを構成する単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステルが挙げられる。(メタ)アクリル酸アルキルエステルの具体例としては、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸へキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸アリル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル等が挙げられる。
上記(メタ)アクリル系ポリマーは、好ましくは、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルと水酸基含有の単量体とを共重合して得られる。水酸基含有の単量体の具体例としては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸6−ヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸8−ヒドロキシオクチル、(メタ)アクリル酸10−ヒドロキシデシル、(メタ)アクリル酸12−ヒドロキシラウリル、(4−ヒドロキシメチルシクロヘキシル)−メチルアクリレート、(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコール、(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコール等が挙げられる。
上記(メタ)アクリル系ポリマーを重合する際には、任意の適切な重合開始剤を用い得る。重合開始剤の具体例としては、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、α−ヒドロキシ−α,α’−ジメチルアセトフェノン、メトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)−フェニル〕−2−モルホリノプロパン−1等のアセトフェノン系光重合開始剤等が挙げられる。
上記重合に際し、架橋剤を添加してもよい。架橋剤としては、例えば、多官能(メタ)アクリレートが挙げられる。多官能(メタ)アクリレートの具体例としては、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記衝撃吸収層の20℃での動的貯蔵弾性率G´は、好ましくは1×10Pa以下であり、さらに好ましくは1×10〜7×10Paである。優れた衝撃吸収能を得ることができるからである。
上記衝撃吸収層の厚みは、好ましくは100〜1000μmであり、さらに好ましくは100〜600μmである。厚みが100μm未満では、十分な衝撃吸収能が得られないおそれがある。一方、厚みが1000μmを超えると、視認性の問題が生じやすい。
なお、上記衝撃吸収層としては、例えば、特開2005−173462号公報に記載のガラス割れ防止粘着剤層を採用してもよい。
B−2.その他の層
上記衝撃吸収粘着剤層は、上記衝撃吸収層の片面もしくは両面に配置された下塗り層をさらに含んでいてもよい。下塗り層を設けることにより、被着体に対する衝撃吸収層の粘着特性を向上させることができる。上記下塗り層を形成する材料としては、任意の適切な材料が採用され得る。具体例として、粘着性組成物を架橋させて形成される下塗り層について説明する。
上記粘着性組成物は、好ましくは、(メタ)アクリル系ポリマーとイソシアネート系化合物とを含む。(メタ)アクリル系ポリマーは、アクリレート系モノマーおよび/またはメタクリレート系モノマー(本明細書において(メタ)アクリレートという)から合成される重合体または共重合体をいう。(メタ)アクリル系ポリマーが共重合体である場合、その分子の配列状態は特に制限はなく、ランダム共重合体であってもよいし、ブロック共重合体であってもよいし、グラフト共重合体であってもよい。好ましい分子配列状態は、ランダム共重合体である。
上記(メタ)アクリル系ポリマーは、例えば、アルキル(メタ)アクリレートを単独重合または共重合して得られる。アルキル(メタ)アクリレートのアルキル基は、直鎖状であっても分枝状であっても環状であってもよい。アルキル(メタ)アクリレートのアルキル基の炭素数は、好ましくは1〜18程度、さらに好ましくは1〜10である。
上記アルキル(メタ)アクリレートの具体例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、iso−ペンチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、iso−ヘキシル(メタ)アクリレート、n−ヘプチル(メタ)アクリレート、iso−ヘプチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、iso−オクチル(メタ)アクリレート、n−ノニル(メタ)アクリレート、iso−ノニル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレ一トが挙げられる。これらは、単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。2種以上組み合わせる場合、アルキル(メタ)アクリレートのアルキル基の平均炭素数は、好ましくは3〜9である。
上記(メタ)アクリル系ポリマーは、上記アルキル(メタ)アクリレートと水酸基含有(メタ)アクリレートとの共重合体であってもよい。この場合、アルキル(メタ)アクリレートのアルキル基の炭素数は、好ましくは1〜8、さらに好ましくは2〜8、特に好ましくは2〜6、最も好ましくは4〜6である。アルキル(メタ)アクリレートのアルキル基は、直鎖状であっても分枝状であってもよい。
上記水酸基含有(メタ)アクリレートの具体例としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、5−ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシ―3―メチルブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、7−ヒドロキシヘプチル(メタ)アクリレート、8−ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート、10−ヒドロキシデシル(メタ)アクリレート、12−ヒドロキシラウリル(メタ)アクリレート、(4−ヒドロキシメチルシクロヘキシル)−メチルアクリレート等が挙げられる。これらは、単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記水酸基含有(メタ)アクリレートのヒドロキシアルキル基の炭素数は、好ましくは、アルキル(メタ)アクリレートのアルキル基の炭素数と同数以上である。さらに、水酸基含有(メタ)アクリレートのヒドロキシアルキル基の炭素数は、好ましくは2〜8、さらに好ましくは4〜6である。このように、炭素数を調整することにより、後述するイソシアネート系化合物との反応性に優れ得る。例えば、水酸基含有(メタ)アクリレートとして、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルを用いる場合は、アルキル(メタ)アクリレートとして、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレートまたはブチル(メタ)アクリレートが好ましく用いられる。
上記水酸基含有(メタ)アクリレートの共重合量は、好ましくは0.01〜10モル%、さらに好ましくは0.1〜10モル%、特に好ましくは0.2〜5モル%、最も好ましくは0.3〜1.1モル%である。前記範囲の共重合量であれば、密着性、耐久性、応力緩和性に優れる下塗り層が得られ得る。
上記(メタ)アクリル系ポリマーは、上記アルキル(メタ)アクリレート、水酸基含有(メタ)アクリレートの他に、他の成分を共重合させて得ることもできる。他の成分としては、特に限定されないが、(メタ)アクリル酸、ベンジル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシメチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、酢酸ビニル、(メタ)アクリロニトリル等が好ましく用いられる。他の成分の共重合量は、アルキル(メタ)アクリレート100重量部に対して100重量部以下であることが好ましく、より好ましくは50重量部以下である。
上記(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量(Mw)は、好ましくは100万以上、さらに好ましくは120万〜300万、特に好ましくは120万〜250万である。
上記イソシアネート系化合物としては、2,4−(または2,6−)トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、ヘキサメチレンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート、クロルフェニレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリメチロールプロパンキシレンジイソシアネート、水添されたジフェニルメタンジイソシアネート等のイソシアネートモノマー;これらイソシアネートモノマーをトリメチロールプロパン等の多価アルコールと付加したアダクト系イソシアネート化合物;イソシアヌレート化合物;ビュレット型化合物;さらには任意の適切なポリエーテルポリオールやポリエステルポリオール、アクリルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオール等を付加反応させたウレタンプレポリマー型のイソシアネート等が挙げられ、これらを単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
上記イソシアネート系化合物として、市販品をそのまま用い得る。市販のイソシアネート系化合物としては、例えば、三井武田ケミカル(株)製 タケネートシリーズ(商品名「D−110N,500,600,700等」)、日本ポリウレタン工業(株)コロネートシリーズ(例えば、商品名「L,MR,EH,HL等」)等が挙げられる。
上記イソシアネート系化合物の配合量は、目的に応じて適切な量が設定され得る。例えば、配合量は、(メタ)アクリル系ポリマー100重量部に対して、好ましくは0.1〜1.5重量部、さらに好ましくは0.3〜1.0重量部、特に好ましくは0.4〜0.8重量部である。イソシアネート系化合物の配合量を前記範囲とすることによって、適度な応力緩和性および優れた熱安定性を示し得る。さらに、過酷な(高温,多湿)環境下でも、密着性が良好となり得る。
上記粘着性組成物は、本発明の目的を逸脱しない範囲で各種の添加剤をさらに含有し得る。添加剤としては、例えば、可塑剤、熱安定剤、光安定剤、滑剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、難燃剤、着色剤、帯電防止剤、相溶化剤、架橋剤、カップリング剤、増粘剤、顔料等が挙げられる。
上記その他の添加剤の配合量は、目的に応じて適切な量が設定され得る。配合量は、(メタ)アクリル系ポリマー100重量部に対して、好ましくは0を超え5重量部以下である。
上記下塗り層の厚みは、任意の適切な値に設定され得る。好ましくは1〜50μm、さらに好ましくは10〜30μm、特に好ましくは20〜25μmである。
C.偏光板
上記偏光板2は、代表的には、偏光子と該偏光子の少なくとも一方の側に配置された保護フィルムとを有する。
C−1.偏光子
上記偏光子としては、目的に応じて任意の適切な偏光子が採用され得る。例えば、ポリビニルアルコール系フィルム、部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルム等の親水性高分子フィルムに、ヨウ素や二色性染料等の二色性物質を吸着させて一軸延伸したもの、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物等ポリエン系配向フィルム等が挙げられる。これらのなかでも、ポリビニルアルコール系フィルムにヨウ素などの二色性物質を吸着させて一軸延伸した偏光子が、偏光二色比が高く特に好ましい。これら偏光子の厚さは特に制限されないが、一般的に、5〜80μm程度である。
ポリビニルアルコール系フィルムにヨウ素を吸着させて一軸延伸した偏光子は、例えば、ポリビニルアルコールをヨウ素の水溶液に浸漬することによって染色し、元長の3〜7倍に延伸することで作製することができる。必要に応じてホウ酸や硫酸亜鉛、塩化亜鉛等を含んでいても良いし、ヨウ化カリウムなどの水溶液に浸漬することもできる。さらに必要に応じて染色の前にポリビニルアルコール系フィルムを水に浸漬して水洗しても良い。ポリビニルアルコール系フィルムを水洗することでポリビニルアルコール系フィルム表面の汚れやブロッキング防止剤を洗浄することができるだけでなく、ポリビニルアルコール系フィルムを膨潤させることで染色のムラなどの不均一を防止する効果もある。延伸はヨウ素で染色した後に行っても良いし、染色しながら延伸しても良いし、また延伸してからヨウ素で染色しても良い。ホウ酸やヨウ化カリウムなどの水溶液中や水浴中でも延伸することができる。
C−2.保護フィルム
上記保護フィルムとしては、偏光板の保護フィルムとして使用できる任意の適切なフィルムが採用され得る。このようなフィルムの主成分となる材料の具体例としては、トリアセチルセルロース(TAC)等のセルロース系樹脂や、ポリエステル系、ポリビニルアルコール系、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリエーテルスルホン系、ポリスルホン系、ポリスチレン系、ポリノルボルネン系、ポリオレフィン系、アクリル系、アセテート系等の透明樹脂等が挙げられる。また、アクリル系、ウレタン系、アクリルウレタン系、エポキシ系、シリコーン系等の熱硬化型樹脂または紫外線硬化型樹脂等も挙げられる。この他にも、例えば、シロキサン系ポリマー等のガラス質系ポリマーも挙げられる。また、特開2001−343529号公報(WO01/37007)に記載のポリマーフィルムも使用できる。このフィルムの材料としては、例えば、側鎖に置換または非置換のイミド基を有する熱可塑性樹脂と、側鎖に置換または非置換のフェニル基ならびにニトリル基を有する熱可塑性樹脂を含有する樹脂組成物が使用でき、例えば、イソブテンとN−メチルマレイミドからなる交互共重合体と、アクリロニトリル・スチレン共重合体とを有する樹脂組成物が挙げられる。上記ポリマーフィルムは、例えば、前記樹脂組成物の押出成形物であり得る。TAC、ポリイミド系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ガラス質系ポリマーが好ましく、TACがさらに好ましい。
上記保護フィルムは、透明で、色付きが無いことが好ましい。具体的には、厚み方向の位相差値が、好ましくは−90nm〜+90nmであり、さらに好ましくは−80nm〜+80nmであり、最も好ましくは−70nm〜+70nmである。
上記保護フィルムの厚みとしては、上記の好ましい厚み方向の位相差が得られる限りにおいて、任意の適切な厚みが採用され得る。具体的には、保護フィルムの厚みは、好ましくは5mm以下であり、さらに好ましくは1mm以下であり、特に好ましくは1〜500μmであり、最も好ましくは5〜150μmである。
上記偏光子と上記保護フィルムとの積層は、任意の適切な粘着剤層または接着剤層を介して積層される。
上記偏光子の外側(粘着剤層1が形成されていない側)に設けられる保護フィルムには、必要に応じて、表面処理層が設けられ得る。表面処理層の具体例としては、ハードコート処理層、反射防止処理層、スティッキング防止処理層、アンチグレア処理層等が挙げられる。
D.支持層
上記支持層3は、代表的には、プラスチックフィルムで形成され得る。また、支持層は、プラスチックフィルムの単一層であってもよく、プラスチックフィルムの積層体であってもよい。プラスチックフィルムは、光学フィルムとして使用し得る、任意の適切な材料で形成され得る。具体例として、ノルボルネン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セルロース系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ナイロン系樹脂等が挙げられる。なお、上記支持層は、延伸処理が施されたプラスチックフィルムであってもよい。
上記支持層の20℃での動的貯蔵弾性率G´は、好ましくは2×10Pa以上、さらに好ましくは2×10〜1×1011Pa、特に好ましくは5×10〜1×1010Paである。このような動的貯蔵弾性率G´を有することにより、自己支持性に優れ得る。その結果、よりリワーク性に優れ、気泡の発生をより効果的に抑制し得る衝撃吸収粘着剤層付偏光板が得られ得る。
上記支持層の厚みは、任意の適切な値に設定され得る。好ましくは5〜500μmであり、さらに好ましくは10〜200μmであり、特に好ましくは10〜100μmである。このような厚みを有することにより、自己支持性に優れ得る。その結果、よりリワーク性に優れ、気泡の発生をより効果的に抑制し得る衝撃吸収粘着剤層付偏光板が得られ得る。
上記支持層は、光学的に等方性であってもよく、光学的に異方性(複屈折性)であってもよい。支持層が光学的に等方性を有する場合、得られる衝撃吸収粘着剤層付偏光板は、液晶表示装置の表示特性に実質的に影響を与えることなく用いられ得る。支持層が光学的に異方性を有する場合、当該支持層は光学補償層としても機能し得る。支持層が光学的に異方性を有する場合、その光学特性(例えば、Δnd、Rth)は、補償すべき液晶セルの駆動モード等に応じて適切に設定され得る。なお、本明細書において、「光学的に等方性」とは、実質的に光学的に等方性を有する場合も含む。「実質的に光学的に等方性を有する」とは、Δndが10nm未満であり、かつ、Rthの絶対値が10nm未満である場合をいう。
E.その他
上記粘着剤層20を形成する材料としては、任意の適切な粘着剤が採用され得る。具体例として、上記B−2項に記載の下塗り層が採用され得る。
上記セパレーター30は、代表的には、支持基材と、該支持基材の少なくとも片側(上記衝撃吸収粘着剤層が配置される側)に配置された剥離性付与層とを含む。後述の剥離性付与層を形成する剥離剤の種類、塗布量を適宜選択することにより、セパレーターの剥離力を容易に調節し得る。
上記支持基材としては、任意の適切なプラスチックフィルムが採用され得る。また、支持基材は、プラスチックフィルムの単一層であってもよく、プラスチックフィルムの積層体であってもよい。プラスチックフィルムは、セパレーターとしての機能を発揮し得る限り、任意の適切な材料で形成され得る。具体例として、ナイロン類;ポリ塩化ビニル等のハロゲン含有ポリマー;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類;ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル類等が挙げられる。中でも、打ち抜き加工性等の点からポリエステルフィルムが好ましい。また、支持基材の材料としては、上記剥離性付与層(例えば、シリコーン樹脂)に対して、触媒毒となる成分を含まないものが好ましい。なお、支持基材の表面は、金属蒸着が施されていてもよい。
上記剥離性付与層は、任意の適切な剥離剤で形成され得る。具体例として、縮合型や付加型等の熱硬化型シリコーン系剥離剤、紫外線や電子線等による放射線硬化型シリコーン系剥離剤等のシリコーン系剥離剤;(メタ)アクリル酸のフッ素含有エステルと、炭素数8以下のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸のアルキルエステル等とを重合して得られたアクリル系共重合体を含むフッ素系剥離剤;炭素数12〜22の長鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸のアルキルエステルと、炭素数8以下のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸のアルキルエステル等とを重合して得られたアクリル系共重合体を含む長鎖アルキル系剥離剤(特公昭29−3144号公報、特公昭29−7333号公報)等が挙げられる。これらの中でも、好ましくは、シリコーン系剥離剤である。
上記剥離性付与層としては、例えば、特開2004−346093号公報に記載の離型層を採用してもよい。
上記セパレーターの厚みは、代表的には15〜100μm程度であり、好ましくは30〜100μm程度である。
F.積層方法
上記各層の積層順序および積層方法は、特に限定されない。
G.液晶パネルおよび液晶表示装置
本発明の液晶パネルは、液晶セルと、当該液晶セルの少なくも一方の側に設けられた本発明の衝撃吸収粘着剤層付偏光板とを含む。衝撃吸収粘着剤層付偏光板は、代表的には、液晶セルの視認側のガラス基板に設けられ得る。さらに、衝撃吸収粘着剤層付偏光板の偏光板が視認側となるように配置され得る。なお、本明細書において、「液晶セル」とは、一対のガラス基板と、当該ガラス基板間に挟持された表示媒体としての液晶層とを含むものをいう。液晶セルの駆動モードは、任意の適切なモードが採用され得る。
本発明の液晶表示装置は、上記液晶パネルを含む。
なお、本発明において、上記衝撃吸収粘着剤層と上記支持層とを有する衝撃吸収粘着剤シートとして提供され得ることはいうまでもない。具体的には、本発明の衝撃吸収粘着剤シートは、上記衝撃吸収粘着剤層と、当該衝撃吸収粘着剤層の一方の側に配置された支持層とを有する。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例には限定されない。なお、特に示さない限り、実施例中の部および%は重量基準である。
〔製造例1:衝撃吸収層の製造〕
冷却管、窒素導入管、温度計、紫外線照射装置および攪拌装置を備えた反応容器に、2−エチルヘキシルアクリレート83.6部、4−ヒドロキシブチルアクリレート16.4部、光重合開始剤として2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製の「イルガキュア−651」)0.05部と1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製の「イルガキュアIr−184」)0.05部を入れ、紫外線を照射して重合処理して、重合率が10%のアクリル系ポリマー・モノマー混合液を得た。次に、この混合液100部に対して、架橋剤としてトリメチルプロパントリアクリレート0.2部と、光重合開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製の「イルガキュアIr−184」)0.15部とを混合し、塗布液を得た。
上記で得られた塗布液を、基材(厚み100μmのポリエステル系セパレーター、三菱化学ポリエステルフィルム(株)製の「PETセパMRF」)上に塗布し、その上面を、前記基材よりも剥離力が軽い基材(厚み75μmのポリエステル系セパレーター、三菱化学ポリエステルフィルム(株)製の「PETセパMRN」)で覆い、積層体を得た。得られた積層体を−15℃で冷却しながら、紫外線ランプにより、4,000mJ/cmの紫外線を照射して光重合させて、厚み354μmの衝撃吸収層を作製した。得られた衝撃吸収層の20℃での動的貯蔵弾性率G´は1×10Paであった。
〔製造例2:下塗り層の製造〕
冷却管、攪拌羽、温度計が付属した4つ口フラスコ中に、ブチルアクリレート100部、アクリル酸5部、4−ヒドロキシブチルアクリレート0.1部および過酸化ベンゾイル0.2部を酢酸エチル100部と混合した溶液を加え、60℃で7時間反応させて、固形分40%のアクリル系ポリマーの溶液を得た。このアクリル系ポリマー溶液の固形分100部に対して、イソシアネート系化合物(コロネートL、日本ポリウレタン工業社製)を固形分で1部加えて、さらに酢酸エチルを加えて、固形分30%の下塗り剤溶液を調製した。得られた下塗り剤溶液を、基材(厚み38μmのポリエステル系セパレーター)上に、リバースロールコート法で塗工し、150℃で3分間乾燥して溶剤を揮発させ、下塗り層を作製した。得られた下塗り層の乾燥後の厚みは23μmであった。
〔製造例3:衝撃吸収粘着剤層の製造〕
上記で得られた衝撃吸収層の片側の基材(「PETセパMRN」)を剥離し、この剥離面に上記で得られた下塗り層を積層した。次いで、衝撃吸収層のもう片側の基材(「PETセパMRF」)を剥離し、この剥離面に上記で得られた下塗り層を積層した。このようにして、厚み400μmの衝撃吸収粘着剤層を作製した。
〔実施例1〕
偏光板(日東電工株式会社製、商品名:SEG1425ARC150T)の片側に、粘着剤層(厚み10μm)を介して表面処理層(表面保護フィルム、日東電工株式会社製、商品名:PPF100T)を貼着して、積層体Aを作製した。
次に、上記で得られた衝撃吸収粘着剤層の一方の側に、積層体Aを積層した。その際、偏光板が衝撃吸収粘着剤層側になるように貼り付けた。次に、衝撃吸収粘着剤層の他方の側に、支持層として実質的に光学的に等方性を示すフィルム(厚み60μm、動的貯蔵弾性率G´=2×10Pa、Δnd[590]=5nm、Rth[590]=7nm、日本ゼオン製、商品名:ゼオノアZF−14)を積層し、その表面に、上記で得られた下塗り層と同様の粘着剤層を介してセパレーターを貼着した。このようにして、衝撃吸収粘着剤層付偏光板を作製した。
衝撃吸収粘着剤層付偏光板の評価結果を表1に示した。
〔実施例2〕
支持層として、上記フィルム(ゼオノアZF−14)を延伸処理したもの(厚み45μm、動的貯蔵弾性率G´=2×10Pa、Δnd[590]=50nm、Rth[590]=270nm)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、衝撃吸収粘着剤層付偏光板を作製した。
衝撃吸収粘着剤層付偏光板の評価結果を表1に示した。
〔実施例3〕
上記で得られた衝撃吸収粘着剤層の一方の側に、上記フィルム(ゼオノアZF−14)を延伸処理したもの(厚み45μm、動的貯蔵弾性率G´=2×10Pa、Δnd[590]=50nm、Rth[590]=270nm)を積層し、その表面に、上記で得られた下塗り層と同様の粘着剤層を介して上記積層体Aを積層した。その際、偏光板が衝撃吸収粘着剤層側になるように積層した。次に、衝撃吸収粘着剤層の他方の側に、支持層として光学的に等方性を示すフィルム(ゼオノアZF−14)を積層し、その表面に、上記で得られた下塗り層と同様の粘着剤層を介してセパレーターを貼着した。このようにして、衝撃吸収粘着剤層付偏光板を作製した。
衝撃吸収粘着剤層付偏光板の評価結果を表1に示した。
〔比較例1〕
支持層を設けなかったこと以外は、実施例1と同様にして、衝撃吸収粘着剤層付偏光板を作製した。
衝撃吸収粘着剤層付偏光板の評価結果を表1に示した。
〈動的貯蔵弾性率G´の測定〉
上記各層の動的貯蔵弾性率G´を、動的粘弾性装置(粘弾性スペクトロメータ、レオメトリック・サイエンティフィック社製、「ARES装置」)により測定した。周波数1Hzにて温度分散測定を行い、20℃で測定した。
〈位相差の測定〉
試料フィルムの屈折率nx、nyおよびnzを、自動複屈折測定装置(王子計測機器株式会社製、「KOBRA21−WPR」)により測定し、面内の位相差値Δndおよび厚み方向の位相差値Rthを算出した。測定温度は23℃、測定波長は590nmであった。
各実施例および各比較例で得られた衝撃吸収粘着剤層付偏光板の気泡の発生の有無、リワーク性および衝撃吸収能について、以下の方法により評価した。
1.気泡の発生の有無について
得られた衝撃吸収粘着剤層付偏光板(縦10cm、横10cm)をガラス基板に貼り合わせ積層体を得た。その後、得られた積層体について、オートクレーブ処理(50℃、0.49MPa、15分)を行い、気泡の発生状況を目視観察した。この操作を10回繰り返した。
〈評価結果〉
○:気泡は発生しなかった
×:気泡が発生した
2.リワーク性の評価
得られた衝撃吸収粘着剤層付偏光板(縦10cm、横10cm)をガラス基板に貼り合わせた後、端部より手で剥離した。剥離後、ガラス基板表面への粘着剤の残存状況を目視観察した。
〈評価結果〉
○:ガラス基板に粘着剤が付着していなかった
×:ガラス基板に粘着剤が付着し、偏光板のみ剥がれた
3.衝撃吸収能の評価
図2に示すように、ステンレス板上に設置された応力センサー上に、衝撃吸収粘着剤層付偏光板(縦30mm、横30mm)を載置した。衝撃吸収粘着剤層付偏光板の上面より20cmの高さから剛球(直径50mm、重量510g)を落下させて、落下による衝撃応力の最大値を測定した。
Figure 2007314618
表1から明らかなように、実施例1〜3では、10回のうち1回も気泡は発生しなかった。また、リワーク性も良好であった。一方、比較例1では、10回のうち3回気泡が発生した。また、リワーク性にも劣っていた。実施例1〜3は、比較例1と同様の衝撃吸収能を有していた。
実施例1および比較例1で得られた衝撃吸収粘着剤層付偏光板を、カーナビゲーションシステム用モニターに供した。その結果、比較例1に比べて実施例1は、視認性に優れていた。
本発明の液晶パネルおよび液晶表示装置が用いられる用途は、特に制限されない。具体的には、パソコンモニター、ノートパソコン、コピー機等のOA機器;携帯電話、時計、デジタルカメラ、携帯情報端末(PDA)、携帯ゲーム機等の携帯機器;ビデオカメラ、液晶テレビ、電子レンジ等の家庭用電気機器;バックモニター、カーナビゲーションシステム用モニター、カーオーディオ等の車載用機器;商業店舗用インフォメーション用モニター等の展示機器;監視用モニター等の警備機器;介護用モニター、医療用モニター等の介護・医療機器等に用いることができる。
本発明の好ましい実施形態による衝撃吸収粘着剤層付偏光板の概略断面図である。 衝撃吸収能の評価方法を示す概略図である。
符号の説明
1 衝撃吸収粘着剤層
2 偏光板
3 支持層
10 衝撃吸収粘着剤層付偏光板
20 粘着剤層
30 セパレーター

Claims (10)

  1. 衝撃吸収層を含む衝撃吸収粘着剤層と、
    該衝撃吸収粘着剤層の一方の側に配置された支持層とを有する、
    衝撃吸収粘着剤シート。
  2. 衝撃吸収層を含む衝撃吸収粘着剤層と、
    該衝撃吸収粘着剤層の一方の側に配置された偏光板と、
    該衝撃吸収粘着剤層の他方の側に配置された支持層とを有する、
    衝撃吸収粘着剤層付偏光板。
  3. 前記支持層の20℃での動的貯蔵弾性率G´が2×10Pa以上である、請求項2に記載の衝撃吸収粘着剤層付偏光板。
  4. 前記支持層の厚みが5〜500μmである、請求項2または3に記載の衝撃吸収粘着剤層付偏光板。
  5. 前記支持層が光学的に等方性である、請求項2から4のいずれかに記載の衝撃吸収粘着剤層付偏光板。
  6. 前記衝撃吸収層の20℃での動的貯蔵弾性率G´が1×10Pa以下である、請求項2から5のいずれかに記載の衝撃吸収粘着剤層付偏光板。
  7. 前記衝撃吸収層の厚みが100〜1000μmである、請求項2から6のいずれかに記載の衝撃吸収粘着剤層付偏光板。
  8. 請求項2から7のいずれかに記載の衝撃吸収粘着剤層付偏光板を含む、液晶パネル。
  9. 前記衝撃吸収粘着剤層付偏光板の偏光板が視認側となるように配置されている、請求項8に記載の液晶パネル。
  10. 請求項8または9に記載の液晶パネルを含む、液晶表示装置。

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