JP2007313703A - 液体吐出装置および液体吐出ヘッド - Google Patents

液体吐出装置および液体吐出ヘッド Download PDF

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Abstract

【課題】気泡排出性に優れた液体吐出装置、および液体吐出ヘッドを提供すること。
【解決手段】インク導入部材40における導入流路45の連通口46に臨んでフィルタ50が配設されており、連通口46の外周部において、連通口46の形成面47とフィルタ50との間には、スペーサ部材51により高さを規定された凹部52が形成されている。導入流路45内の気泡55がフィルタ50を通して排出される際、凹部52内に取り込まれた気泡55の外縁部55aがアンカーとしての機能を果たし、気泡55はフィルタ50に近接した状態で係止される。
【選択図】図5

Description

本発明は、インクジェット式記録装置、ディスプレー製造装置、電極形成装置、あるいは、バイオチップ製造装置などの液体吐出装置、およびこれらの液体吐出装置に搭載される液体吐出ヘッドに関する。
従来、液体吐出装置として、紙への印刷に適したインクジェットプリンタが広く知られており、一般的には、印刷用紙に対して往復動するキャリッジに、液体(液滴)の吐出のための微小なノズルを有する液体吐出ヘッドが搭載された構成である。例えば、特許文献1に掲げる液体吐出ヘッドには、外部のインクカートリッジと結合してインクの供給を受けるためのインク供給針が設けられており、また、インク供給針の一端側にはインク中の異物等をトラップするためのフィルタが設けられている。
上述のフィルタは、インク中の異物のほか、インク中に混入した気泡をもトラップするため、フィルタの手前において気泡は経時的に成長を続ける。そして気泡が非常に大きく成長した状態では、気泡は比較的容易にフィルタを通過して吐出不良を招くことがあるため、定期的にあるいは適宜にこのような気泡をインクと共に強制的に排出するいわゆる回復動作が必要となっている。
特開2000−211130号公報
ところで、回復動作において気泡がフィルタを通過するためには、その気泡がインク供給針内においてフィルタの一定領域を閉塞するように近接した状態となっている必要がある。フィルタが十分に閉塞されてない状態では、流動するインクがフィルタを容易に通過してしまい、気泡に対して十分な圧力(排出力)を与えることができないからである。
しかしながら、気泡の界面において作用するインクの表面張力や浮力の影響により、一定量以下まで体積を減じた気泡については上述のような状態を維持させることは困難である。すなわち、回復動作により十分な気泡排出ができないために、印刷動作の途中で吐出不良を招いたり、頻繁な回復動作を要するといった課題がある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、気泡排出性に優れた液体吐出装置、および液体吐出ヘッドを提供することを目的としている。
本発明の液体吐出装置は、液体を供給するための第1流路と、前記第1流路と連通する第2流路と、前記第1流路および前記第2流路の連通口に臨んで配設されたフィルタと、前記第2流路から前記フィルタを通して気泡が排出される際に、当該気泡を前記第2流路の連通口において係止する気泡係止手段と、を備えることを特徴とする。
この発明の液体吐出装置によれば、第2流路からフィルタを通して気泡を排出させる際に、フィルタ付近に移動した気泡が第2流路の連通口の外周部において係止されることになるため、気泡をフィルタに近接させた状態である程度維持させることができる。これにより、比較的体積の小さな気泡についてもフィルタの通過を容易にして、効率的な気泡排出が可能となる。
また好ましくは、前記気泡係止手段は、前記気泡の一部を取り込むことが可能な、前記第2流路の連通口の外周部に形成された凹部であることを特徴とする。
さらに好ましくは、前記凹部は、前記第2流路の連通口の形成面と前記フィルタと間の間隙として形成されていることを特徴とする。
この発明の液体吐出装置によれば、簡易な構成でありながら効果的に上述の効果を得ることができる。
また好ましくは、前記凹部が、前記第2流路の連通口の形成面と前記フィルタと間の間隙として形成されている前記液体吐出装置において、前記間隙の距離を規定するためのスペーサ部材を備えることを特徴とする。
第2流路における連通口の形成面とフィルタとの間隙の距離は、当該間隙(凹部)における気泡係止手段としての性能に密接に関連する。この発明の液体吐出装置によれば、この距離がスペーサ部材によって正確に規定されるので、当該間隙(凹部)における気泡係止手段としての性能のばらつきを高精度に合わせ込むことができる。
また好ましくは、前記凹部が、前記第2流路の連通口の中心に対して略等方的に設けられていることを特徴とする。
この発明の液体吐出装置によれば、第2流路の連通口の中心に対して略等方的な位置において、気泡を偏りなく好適に係止することができる。
また好ましくは、前記凹部が離散的に設けられていることを特徴とする。
凹部は、気泡を係止して気泡排出性を高める作用を有する反面、凹部に取り込まれた気泡は最後まで排出することができないので、第2流路内に残留する気泡を増加させる作用も合わせて有する。この発明の液体吐出装置によれば、凹部が離散的に設けられているので、上述のような排出できない気泡の過度な増加を抑えつつ、気泡を多点において効果的に係止することができる。
本発明の液体吐出ヘッドは、液体を供給するための第1流路と、前記第1流路と連通する第2流路と、前記第1流路および前記第2流路の連通口に臨んで配設されたフィルタと、前記第2流路から前記フィルタを通して気泡が排出される際に、当該気泡を前記第2流路の連通口において係止する気泡係止手段と、を備えることを特徴とする。
この発明の液体吐出ヘッドによれば、第2流路からフィルタを通して気泡を排出させる際に、フィルタ付近に移動した気泡が第2流路の連通口の外周部において係止されることになるため、気泡をフィルタに近接させた状態である程度維持させることができる。これにより、比較的体積の小さな気泡についてもフィルタの通過を容易にして、効率的な気泡の排出が可能となる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。また、以下の説明で参照する図では、図示の便宜上、部材ないし部分の縦横の縮尺を実際のものとは異なるように表す場合がある。
(液体吐出装置の構成について)
まずは、図1を参照して液体吐出装置の構成について説明する。
図1は、液体吐出装置の全体構成を示す概略斜視図である。
図1において、液体吐出装置としてのプリンタ1は、スチール板等で形成されたガイドフレーム3と、用紙2を搬送する搬送ローラ4と、一面に微小なノズルを有する液体吐出ヘッド10と、液体吐出ヘッド10のノズルメンテナンスを行うためのメンテナンスユニット5と、を備えている。液体吐出ヘッド10は、ノズルの形成面を用紙2に対向させた状態でキャリッジ6に搭載されて、ガイドロッド8に沿って往復移動(走査)されるようになっている。ガイドフレーム3は、その剛性と重量によって装置全体の土台をなすと共に、電気的なアースとしての機能も果たしている。
キャリッジ6には、液体としての4色の着色インク(インク)をそれぞれ収容するインクカートリッジ7a〜7dが搭載されており、液体吐出ヘッド10にはこれら各色の着色インクがそれぞれ供給される。そして、キャリッジ6の走査および用紙2の搬送に同期して液体吐出ヘッド10のノズル毎の吐出制御が行われ、液滴として吐出されたインクによって用紙2上に画像等が形成される。
メンテナンスユニット5は、液体吐出ヘッド10のノズルの形成面に密着してノズルの開口を封止(キャッピング)可能なキャップ11と、ゴム等で形成された板状部材であるワイパブレード12とを備えている。キャップ11は、ノズルを保護する役割を果たすほか、連通するポンプ(図示せず)を駆動してノズルからインクを吸引するいわゆる吸引動作(回復動作)を行う際にも用いられる。また、ワイパブレード12は、ノズルの形成面に付着したインクを払拭する際に用いられる。
(液体吐出ヘッドの構成について)
次に、図2、図3、図4を参照して液体吐出ヘッドの構成について説明する。
図2は、液体吐出ヘッドの全体構成を示す図である。図3は、インク導入部材の周辺構造を示す分解斜視図である。図4は、インク導入部材の周辺構造を示す断面図である。
液体吐出ヘッド10は、インクカートリッジ7a〜7d(図1参照)をマウント可能なようにガイド用のリブや凹部(部分的に図示を省略)が形成されたケース30を備えている。また、ケース30の下部には、インクを吐出するための吐出部15と、吐出に係る制御回路を有する電気回路部16が設けられている。
吐出部15は、一面に所定の配列で形成されたノズル20と、ノズル20の個々と連通するキャビティ22と、対応するインク種ごとにキャビティ22にインクを供給するリザーバ23を備えている。キャビティ22の天蓋部24は可撓性膜25により移動可能となっており、天蓋部24と接合された圧電素子26の駆動により、インクがノズル20から吐出される。
ケース30の上面には、インクカートリッジ7a〜7dの導出部と結合するための樹脂製のインク導入部材40が、超音波溶着により接合されている。インク導入部材40は、尖端部41に導入孔42を有する中空針状の部材であり、尖端部41の反対側において裾を広げたフランジ部43を有している。フランジ部43の下面には、超音波溶着する際の作用部としての溶着突起44(図4では、溶着により押し潰された状態)が形成されている。
インク導入部材40は、内部に第2流路としての導入流路45を有している。導入流路45は、尖端部41側に対してフランジ部43側が拡幅されており、その拡幅された端部は連通口46となっている。
ケース30は、インク導入部材40との接続箇所において、フランジ部43の外周面を規定するガイド部31と、フランジ部43を溶着するためのフランジ取付面32と、フィルタ50を配設するためのフィルタ配設面33とを備えている。また、ケース30内には、吐出部15にインクを供給するための第1流路としての供給流路34が形成されており、供給流路34の一端側はフィルタ配設面33に臨んで拡幅されて連通口35となっている。
尚、上述したケース30およびインク導入部材40の材料には、成型や溶着に適した材料であるPPE(PolyPhenylene Ether)等の樹脂や、樹脂にガラス素材等を混ぜ込んだ混合材料などが用いられている。
フィルタ50は、金属線をメッシュ状に編みこんでなる部材であり、連通口46および連通口35に臨んで、その外縁部50aがフィルタ配設面33に溶着されている。フィルタ50は、導入流路45から供給流路34へと供給されるインクに含まれる異物等をトラップする役割を果たす。尚、導入流路45の連通口46側および供給流路34の連通口35側がそれぞれ拡幅されているのは、フィルタ50の有効面積を大きくして通過に係るインクの流動抵抗(損失水頭)を低減するための配慮である。
インク導入部材40とフィルタ50との間には、フィルタ50と同程度の外径を有し、連通口35に対応する中央の領域S1とその外側の領域S2〜S5とが切り抜かれたような、シート状のスペーサ部材51が配設されている。スペーサ部材51は、連通口46の形成面47とフィルタ50との間の間隙の距離を高精度に規定する役割を果たし、かくして、連通口46の外周部において、スペーサ部材51の領域S2〜S5に対応する箇所に、高さ:h、奥行き:dの凹部52が形成される。図示のように、領域S2〜S5に対応する凹部52は、連通口46の中心に対して等方的な配置で離散的に形成される。
(気泡の排出について)
次に、図5、図6を参照して、導入流路からの気泡の排出について説明する。
図5は、導入流路からの気泡の排出の過程を示す図である。図6は、凹部の寸法と残気泡量との関係を示す図である。
図5(a)に示すように、導入流路45内のインク56中に気泡55が存在する状態においては、気泡55の界面において作用するインク56の表面張力により、気泡55は球形をなす。このような場合、プリンタ1(図1参照)は、キャップ11(図1参照)を用いた吸引動作により、気泡55の強制的な排出を図る。気泡55が存在する状態を放置しておくと、気泡55によって印刷動作中のインク56の流れが阻害され、吐出不良を引き起こす虞があるからである。
吸引動作を開始すると、供給流路34と導入流路45との間に生じる圧力差によって、導入流路45内のインク56および気泡55はフィルタ50に向かって移動し、図5(b)に示すように、気泡55はフィルタ50を閉塞するような状態となる。そして、気泡55は導入流路45内のインク56から圧縮されるような圧力を受ける。かくして、気泡55は、その外縁部55aが連通口46の外周部において形成された凹部52内に取り込まれ、また、一部がフィルタ50を通過して導入流路45から排出されて、次第にその大きさを減じてゆく。
気泡55が小さくなってゆくに従い、インク56から受けるフィルタ50への押し付け力は減少するため、インク56との界面において作用する表面張力によって、気泡55はフィルタ50から離れて再び球形に戻ろうとする。しかしながらこの際、凹部52に取り込まれた気泡55の外縁部55aがアンカーとしての役割を果たし、気泡55を図5(b)に示す状態に留めようとする。すなわち、凹部52は、吸引動作時において気泡55をフィルタ50に近接させた状態で係止して、気泡55のフィルタ50の通過を容易化する役割を果たしており、本発明における気泡係止手段となっている。
やがて、図5(c)に示す状態まで気泡55が縮小されると、凹部52に取り込まれていた気泡55の外縁部55aはアンカーとしての機能をほとんど失い、気泡55はフィルタ50から離れて再び球形となる。このとき残留した気泡55は、吸引動作によってもこれ以上排出させることができないものであり、以下ではその量を残気泡量と呼ぶ。
この残気泡量と、凹部の高さ:h(図4参照)および奥行き:d(図4参照)との関係を示したのが図6である。具体的な評価条件としては、フィルタ50の有効径(連通口35の外径)は7.2mm、フィルタ50の素材はSUS、インク導入部材40の素材はアクリル樹脂、インクの粘度は3.4mPa・s(25℃)、インクの表面張力は29mN/m(25℃)、吸引動作における一導入流路あたりインクの流量は、0.19ml/sである。
図6に示すように、凹部52の高さ:hが0.1mm程度を超えると、残気泡量は著しく減少する。すなわち、連通口46の形成面とフィルタ50との間に間隙(凹部52)を有さない従来技術に比べ、気泡の一部を取り込める程度の間隙(凹部52)を設けた本実施形態の液体吐出ヘッドは、残気泡量が小さく、気泡排出性に優れていることがわかる。
また、図6によれば、高さ:hが0.1mm程度を超えた範囲においては、高さ:hが大きくなると、あるいは奥行き:dが小さくなると、残気泡量は増える傾向を示している。これは、高さ:hが大きな、あるいは奥行き:dが小さな凹部52においては、気泡55を取り込んでこれを維持しようとする係止機能(アンカー機能)が弱くなるためであると考えられる。
このように、凹部52は、気泡55の外縁部55aを取り込んで係止機能(アンカー機能)を発揮するという目的に鑑みて、インクやインク導入部材の表面物性等に応じて、適切な形状、寸法として設計されることが好ましい。
また、凹部52は、気泡55を係止して気泡排出性を高める作用を有する反面、凹部52に取り込まれた気泡55は最後まで排出することができないので、残気泡量を増加させる作用も合わせて有する。従って、凹部52は、必ずしも広範囲にわたって多く設けられていればよいというわけではなく、その配置位置などについても十分な配慮を行うことが好ましい。本実施形態では、連通口46の中心に対して等方的に且つ離散的に凹部52を設けることで、残気泡量の過度の増加を抑えつつ、気泡55を多点において偏りなく係止することができるようになっている。
(変形例1)
次に、図7を参照して、変形例1について、先の実施形態との相違点を中心に説明する。
図7は、変形例1に係るインク導入部材の周辺構造を示す分解斜視図である。
この変形例1に係るスペーサ部材51は、連通口35に対応する中央の領域S1と領域S1の外周を取り囲む領域S6とが切り抜かれた形状とされている。かくして、この変形例1では、スペーサ部材51の領域S6に対応する箇所において、連通口46(図4参照)の外周部全体にわたって連続的に凹部が形成される。この変形例1のように、本発明に係る凹部は、必ずしも離散的に形成されていなくてもよい。
(変形例2)
次に、図8を参照して、変形例2について、先の実施形態との相違点を中心に説明する。
図8は、変形例2に係るインク導入部材の周辺構造を示す断面図である。
この変形例2に係るインク導入部材40は、連通口46の外周部において浅く形成されたテーパ部48を有しており、このテーパ部48とフィルタ50との間に凹部52が形成されるようになっている。この変形例2のように、スペーサ部材は本発明の必須の要素ではなく、また、凹部は一定間隔の間隙でなくてもよい。
本発明は上述の実施形態に限定されない。
例えば、導入流路45とその連通口46とは、あるいは供給流路34とその連通口35とは互いに偏心されて構成されていてもよいし、導入流路45、供給流路34のプロファイルは上述の実施形態に限定されるものではない。
また、いわゆるオフキャリッジタイプの液体吐出装置の供給機構内にフィルタを配設する場合において、気泡係止手段を備えた本発明を適用することもできる。
また、実施形態の構成はこれらを適宜組み合わせたり、省略したり、図示しない他の構成と組み合わせたりすることができる。
液体吐出装置の全体構成を示す概略斜視図。 液体吐出ヘッドの全体構成を示す図。 インク導入部材の周辺構造を示す分解斜視図。 インク導入部材の周辺構造を示す断面図。 (a)〜(c)は、導入流路からの気泡の排出の過程を示す図。 凹部の寸法と残気泡量との関係を示す図。 変形例1に係るインク導入部材の周辺構造を示す分解斜視図。 変形例2に係るインク導入部材の周辺構造を示す断面図。
符号の説明
1…液体吐出装置としてのプリンタ、10…液体吐出ヘッド、11…キャップ、20…ノズル、30…ケース、31…ガイド部、33…フィルタ配設面、34…第1流路としての供給流路、35…連通口、40…第2流路としてのインク導入部材、41…尖端部、43…フランジ部、45…導入流路、46…連通口、47…連通口の形成面、48…テーパ部、50…フィルタ、51…スペーサ部材、52…気泡係止手段としての凹部、55…気泡、55a…気泡の外縁部、56…インク。

Claims (7)

  1. 液体を供給するための第1流路と、
    前記第1流路と連通する第2流路と、
    前記第1流路および前記第2流路の連通口に臨んで配設されたフィルタと、
    前記第2流路から前記フィルタを通して気泡が排出される際に、当該気泡を前記第2流路の連通口において係止する気泡係止手段と、を備えることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記気泡係止手段は、前記気泡の一部を取り込むことが可能な、前記第2流路の連通口の外周部に形成された凹部であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記凹部は、前記第2流路の連通口の形成面と前記フィルタと間の間隙として形成されていることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記間隙の距離を規定するためのスペーサ部材を備えることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記凹部が、前記第2流路の連通口の中心に対して略等方的に設けられていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記凹部が離散的に設けられていることを特徴とする請求項2ないし5のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  7. 液体を供給するための第1流路と、
    前記第1流路と連通する第2流路と、
    前記第1流路および前記第2流路の連通口に臨んで配設されたフィルタと、
    前記第2流路から前記フィルタを通して気泡が排出される際に、当該気泡を前記第2流路の連通口において係止する気泡係止手段と、を備えることを特徴とする液体吐出ヘッド。
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