JP2007312878A - X線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】 被検体のヘリカルスキャンで生成された投影データとそのスキャン位置情報とを能率良く同期させて保存することを課題とする。
【構成】 X線源と、被検体を挟んでX線源と対向する位置に配置されたX線検出器と、該X線検出器を通じて生成された複数ビューの投影データに基づき画像を再構成する画像再構成手段とを備えるX線CT装置であって、装置に共通の時間情報を生成及び更新する計時手段と、被検体のヘリカルスキャン時に生成されたビュー毎の投影データと時計手段の時間情報とを関連付けて保存する第1の保存手段と、ヘリカルスキャン時に検出された体軸方向のスキャン位置情報と時計手段の時間情報とを関連付けて保存する第2の保存手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明はX線CT装置に関し、更に詳しくは、X線源と、被検体を挟んで前記X線源と対向する位置に配置されたX線検出器と、被検体のヘリカルスキャンにより前記X線検出器を通じて生成された複数ビューの投影データに基づき画像を再構成する画像再構成手段とを備えるX線CT装置に関する。
ヘリカルスキャン方式では、スライス面の前後複数ビュー(スキャン面)分の投影データを利用して該スライス面における再構成データを補間生成するため、ビュー毎の投影データと体軸方向のスキャン位置とが正確に関係付けられている必要がある。特に、近年普及しつつある可変ピッチヘリカルスキャン方式では、一回の撮影中でもヘリカルピッチ(天板速度)が変化するため、スキャン位置と投影データとの間で同期を維持するのが困難である。
従来は、ヘリカルスキャンを行う時にテーブルの直線移動の加・減速中でも投影データを収集し、スキャン中の体軸方向(以下z軸という)の座標情報を各ビューデータもしくは数ビューデータごとに付加し、または別情報として保持し、収集した投影データを各ビューごとに若しくは数ビューごとに同期したz軸座標情報とともに画像再構成に利用するX線CT装置が知られている(特許文献1)。
特開2005−40582
しかし、この種のX線CT装置ではビューデータとz軸座標情報とは、例えばガントリと撮影テーブルのように、互いに離れた場所で独立に発生するため、これらを能率良く同期させて保持し、画像再構成に利用するのは困難であった。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、被検体のヘリカルスキャンで生成された投影データとそのスキャン位置情報とを能率良く正確に同期させて保存することの可能なX線CT装置を提供することにある。
本発明の第1の観点では、X線源と、被検体を挟んで前記X線源と対向する位置に配置されたX線検出器と、該X線検出器を通じて生成された複数ビューの投影データに基づき画像を再構成する画像再構成手段とを備えるX線CT装置であって、装置に共通の時間情報を生成及び更新する計時手段と、被検体のヘリカルスキャン時に生成されたビュー毎の投影データと前記時計手段の時間情報とを関連付けて保存する第1の保存手段と、前記ヘリカルスキャン時に検出された体軸方向のスキャン位置情報と前記時計手段の時間情報とを関連付けて保存する第2の保存手段とを備えることを特徴とするX線CT装置を提供する。
上記第1の観点によるX線CT装置では、投影データとスキャン位置情報とを共通の時間情報にそれぞれ対応付けて、別個に保存可能となるため、投影データとスキャン位置情報とが別の場所で独立に発生しても、これらを共通の時間情報に能率良く対応付け、好ましくは、各データをデータファイルにして保存できる。
本発明の第2の観点では、前記画像再構成手段は、画像再構成に際し、前記第1,第2の保存手段に保存された時間情報を基に、前記第1の保存手段に保存されたビュー毎の投影データと前記第2の保存手段に保存されたスキャン位置情報とを対応付けて画像再構成処理ビュー毎の投影データに利用する。
上記第2の観点によれば、画像再構成手段は、画像再構成の際には、共通の時間情報を利用することで、ビュー毎の投影データと、体軸方向のスキャン位置情報とを能率良く正確に対応付けできる。
本発明の第3の観点では、前記第2の保存手段を含み、かつ被検体を搭載して体軸方向に移動させるテーブルと、前記第1の保存手段を含み、かつ前記X線源及びX線検出器と、該X線検出器を通じて複数ビューの投影データを生成する投影データ生成手段とを含むガントリとを備えるX線CT装置を提供する。従って、ガントリとテーブルが離れていても、ビュー毎の投影データとスキャン位置情報をそれぞれ共通の時間情報に対応させて能率良く保存できる。
本発明の第4の観点では、前記テーブルは天板位置が体軸方向に一定量変化する度にスキャン位置情報を検出する検出手段を備える。従って、可能な精度(最小ピッチ)のスキャン位置情報を過不足無く、能率良く保存できる。
本発明の第5の観点では、前記画像再構成手段は、スキャン位置情報が対応付けられない投影データについては、前回のスキャン位置情報と、前回から今回のスキャン位置情報が発生するまでの時間間隔情報とに基づきスキャン位置情報を補間生成する。従って、ビュー毎の投影データに対し、より高い精度でスキャン位置情報を対応付けられる。
本発明の第6の観点では、X線源と、被検体を挟んで前記X線源と対向する位置に配置されたX線検出器と、該X線検出器を通じて生成された複数ビューの投影データに基づき画像を再構成する画像再構成手段とを備えるX線CT装置であって、装置に共通の時間情報を生成及び更新する計時手段と、被検体のヘリカルスキャン時に生成されたビュー毎の投影データと、該ヘリカルスキャン時に検出された体軸方向のスキャン位置情報とを前記時計手段の時間情報に関連付けて保存する保存手段とを備えることを特徴とするX線CT装置を提供する。
本発明の第6の観点では、ビュー毎の投影データとスキャン位置情報とを共通の時間情報と共に単一の保存手段により保存することにより、簡単な構成でビュー毎の投影データとスキャン位置情報とを能率良く対応付けられる。
本発明の第7の観点では、前記画像再構成手段は、画像再構成に際し、前記保存手段に保存された時間情報を基に、前記保存手段に保存されたビュー毎の投影データとスキャン位置情報とを対応付けて画像再構成処理に利用する。従って、画像再構成手段は、画像再構成の際には、単一の保存手段の保存情報を利用してビュー毎の投影データと、体軸方向のスキャン位置情報とを能率良く正確に対応付けできる。
本発明の第8の観点では、X線CT装置は、被検体を搭載するテーブルと、前記保存手段と、自己の体軸方向の位置を検出する検出手段とを含み、かつ前記X線源及びX線検出器と、該X線検出器を通じて複数ビューの投影データを生成する投影データ生成手段とを搭載して体軸方向に移動可能なガントリとを備える。従って、ガントリが体軸方向に移動する場合でも、ビュー毎の投影データとそのスキャン位置情報とを共通の時間情報に対応させて単一の保存手段に能率良く保存できる。
以上述べた如く本発明によれば、ビュー毎の投影データ毎に正確なスキャン位置情報を能率良く対応付けられるため、常に高画質のCT断層像が得られる。
以下、添付図面に従って本発明に好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。
図1は第1の実施の形態によるX線CT装置のブロック図で、ビュー毎の投影データと天板の位置情報とを各データの発生源であるガントリとテーブルとにおいてそれぞれ共通の時間情報に対応させ、別々に保存する場合を示している。このX線CT装置は、被検体を載せて体軸(z軸)方向に移動させるテーブル10と、X線により被検体のアキシャル/ヘリカルスキャンのデータ収集を行うガントリ20と、テーブル10及びガントリ20の遠隔制御並びにCT断層像の画像再構成処理を行うと共に、医師や技師(以下、操作者と言う)が各種設定操作を行うコンソール1と備える。
コンソール1は、操作者の入力を受け付ける入力装置2と、画像再構成処理等を行う中央処理装置(CPU)3と、ガントリ20で生成・保存された投影データファイルとテーブル10で検出・保存された位置データファイルとを画像再構成時に蓄積するデータ蓄積メモリ5と、データ蓄積メモリ5の投影データに基づき再構成したCT画像を表示するモニタ6と、本装置の各種機能を実現するためのプログラム及びデータやX線CT画像を記憶する記憶装置(ハードディスク等)7とを備える。
テーブル10は、被検体を乗せてガントリ20のボア(空洞部)に入れ出しする天板(クレードル)12及びその昇降機構と、天板12の移動に伴い所定ピッチ毎に体軸方向の絶対位置情報(即ち、スキャン位置情報に相当)zabsを検出・出力するリニアエンコーダ(REC)11と、本装置(システム)に共通のマスタクロック信号MCKを計数して本装置に共通の実時間情報を生成及び更新する第2の計時手段(RTC)14とを備える。このRTC14は、ガントリ20に設けられた後述の第1の計時手段(RTC)13と時間位相同期して動作している。図示しないが、例えば両者に共通のリセット信号により同時にリセットされ、共通のクロック信号MCKをカウントする。このREC11は、天板位置が体軸方向に一定量変化する度にスキャン位置(天板位置)を検出すると共に、該検出された各スキャン位置情報とRTC14の時間情報tとを関連付けて内部の位置データファイルに保存する。
ガントリ20は、X線管21と、X線管21の管電圧・管電流等を制御するX線コントローラ22と、X線のz軸方向の厚さ(スライス厚)を制御するコリメータ23と、多列X線検出器24と、データ収集装置(DAS:Data Acquisition System)25と、本装置(システム)に共通のマスタクロック信号MCKを計数して本装置に共通の実時間情報tを生成及び更新して該時間情報tをDAS25に提供する第1の計時手段(RTC)13と、X線管21や多列X線検出器24等を被検体体軸の回りに回転自在に支持する回転部15と、該回転部内各装置の制御を行う回転部コントローラ26と、コンソール1やテーブル10との間で制御信号のやり取りを行う制御コントローラ29とを具備している。
次に上記構成によるX線CT撮影の基本的な動作を概説する。被検体をガントリ20の空洞部内に位置させた状態で、X線管21からX線を被検体に照射すると、その透過X線は多列検出器24に一斉に入射する。DAS25はビュー毎に投影データg(CH,VIEW)を生成すると共に、該生成した投影データとRTC13の時間情報tとを関連付けて内部の投影データファイルに保存する。ここで、CHは検出器のチャネル番号、VIEWは投影(ビュー)角を表す。
更に、ガントリ20が僅かに回転した各ビュー角で上記同様のX線投影を行い、こうしてガントリ1回転分(1000ビュー程度)の投影データを収集・蓄積する。また同時に、アキシャル/ヘリカルスキャン方式に従って天板12を体軸方向に間欠的/連続的に移動させ、こうして被検体の所要撮影領域についての全投影データg(CH,VIEW,t)を投影データファイルに収集・蓄積する。ここで、tは時間情報である。そして、CPU3は、画像再構成する場合は、上記全スキャンの終了後、又はスキャンと並行して適宜にDAS25より投影データファイルと、REC11より位置データファイルを取得すると共に、これらのデータに基づき被検体のCT断層像を再構成し、これを表示モニタ6に表示する。
本発明はこのヘリカルスキャン方式に適用して効果を発揮するものであり、以下、この部分を詳細に説明する。ヘリカルスキャン方式では、スライス面の前後複数ビュー(スキャン面)分の投影データを利用して該スライス面における再構成データを補間生成するため、ビュー毎の投影データと体軸方向のスキャン位置とが正確に関係付けられている必要がある。本実施の形態によるREC11は、ヘリカルスキャン時における天板12の移動に伴い、該天板12が一定量前進又は後退する度にその絶対位置を表す絶対スキャン位置情報zabsをリアルタイムに検出し、RTC14の時間情報tと関連付けて内部の位置データファイルに格納する。また、予め設定されたスキャン計画情報に従って天板12がスキャン開始位置に達した事を表すスキャン開始位置検出信号zbと、スキャン停止位置に達した事を表すスキャン停止位置検出信号zeとを出力する。
制御コントローラ29は、これらのスキャン開始/停止位置検出信号zb,zeに同期してスキャン制御信号ONSCANを生成し、回転部コントローラ26に出力する。DAS25は、スキャン制御信号ONSCANがONの期間にビュー毎の投影データg(CH,VIEW)を一定周期で生成し、これらをRTC13の時間情報tに対応付けてリアルタイムに投影データファイルに格納する。
一方、テーブル10のREC11では、内部で検出したスキャン開始/停止位置検出信号zb,ze(又は、制御コントローラ29からのスキャン制御信号ONSCANでも良い)を基準にしてREC11の絶対スキャン位置情報zabsを相対化し、得られた各相対スキャン位置情報zrelをRTC14の時間情報tに対応付けてリアルタイムに位置データファイルに格納する。
図2,図3は実施の形態によるヘリカルスキャンの動作タイミングチャート(1),(2)で、図2は被検体の関心領域(胸部)を往復(シャトル)スキャンする場合を示している。この場合の天板12は順方向に速度vf1で前進し、次に逆方向に速度−vb1で後退する動作を繰り返す。REC11は、天板12がz軸方向に一定距離Δz(例えば1mm)進む度に天板(被検体)12の絶対位置情報zabsを出力する。天板12が速度0から加速する時は、次第に速度が増すため、絶対位置情報zabsの発生時間間隔はΔt1〜Δt4と次第に短くなり、やがて所定速度vf(Δt4)に達すると、その後はΔt4が続く。
この状態で、被検体がスキャン開始位置に達すると、テーブル10よりスキャン開始タイミング信号zbがガントリ20に知らされ、これにより撮影を開始(ONSCAN)する。即ち、X線を曝射開始し、被検体を透過したX線を多列検出器24で検出し、DAS25から投影データg(CH,VIEW)が出力される。この区間は天板12は一定速度vf1で移動しているため、z位置情報も一定時間間隔Δt4で発生する。やがて、天板12が撮影停止位置zeに達すると、順方向の撮影を中断すると共に、天板12を一旦停止する。次に、天板12を逆方向に駆動し、上記同様に撮影する。また、この状態でRT
C13,14はシステムに共通の実時間情報(RCK)tを発生しており、これらの時間情報は相対位置データzrelと共に位置データファイルに格納され、またビュー毎の投影データg(CH,VIEW)と共に投影データファイルに格納される。
図3は被検体の連続する複数の関心領域(胸部と腹部)を異なるヘリカルピッチ(天板速度)でスキャンする場合を示している。この場合の天板12はまず速度vf1で前進しつつ胸部のヘリカルスキャンを行い、次に速度vf2(<vf1)で前進しつつ腹部のヘリカルスキャンを行う。天板12が速度0からvf1に加速する時は次第に速度が増すため、絶対位置情報の発生時間間隔はΔt1〜Δt4へと次第に短くなり、やがて所定速度vf1(Δt4)に達すると、その後はΔt4が続く。
この状態で、被検体がスキャン開始位置zbに達すると、撮影を開始(ONSCAN)すると共に、この区間は天板12は一定速度vf1で移動しているため、絶対位置情報zabsも一定時間間隔Δt4で発生する。
こうして、やがて胸部の撮影を終了すると、次の腹部の撮影に移るべく、天板12が速度をvf1からvf2に減速する。これにより、絶対位置情報zabsの発生間隔はΔt4〜Δt2へと次第に長くなり、やがて所定速度vf2(Δt2)に達すると、その後はΔt2が続く。こうして、やがて腹部の撮影が終了すると、天板12を停止する。そして、上記撮影の全区間ONSCANを通して、ビュー毎の投影データg(CH,VIEW)は一定時間間隔Δtで発生する。また、この状態でRTC13,14はシステムに共通の実時間情報(RCK)tを発生しており、これらの時間情報は相対位置データzrelと共に位置データファイルに格納され、またビュー毎の投影データg(CH,VIEW)と共に投影データファイルに格納される。
図4は実施の形態によるzデータ合成処理を説明する図で、図4(A)は天板12が搬送速度をvf1〜vf2に減速する部分の拡大タイミングチャートを示している。本実施の形態では天板速度が変化する部分の投影データを再構成データの補間生成に有効に利用することで胸部と腹部の境界部における断層像も高品質に得られる。
図4(A)において、天板12が絶対位置z1〜z3の短い距離を移動する祭には、天板速度はvf1〜vf2に略直線的に減速しており、最初のz1〜z2までに時間Δt1がかかったとすると、次のz2〜z3までには時間Δt2(>Δt1)がかかっている。各区間の平均速度はΔz/Δt1,Δz/Δt2である。一方、回転部15は一定速度(例えば0.5秒/回転)で回転しており、ビュー毎の投影データg(CH,VIEW)は天板速度とは無関係に一定時間間隔Δtで発生している。
今、位置データz1とz2が発生する区間Δt1に着目すると、該区間の最初の投影データg(CH,VIEW)については略同時に発生した位置データz1に対応付けられる。またこの区間の最後の投影データg(CH,VIEW)については同じく略同時に発生した位置データz2に対応付けられる。そして、この区間Δt1中に発生した他の各投影データg(CH,VIEW)(i=1〜6)については、それぞれ位置データ(z1+i*Δz/7)に対応付けられる。位置データz2とz3とが発生する区間Δt2についても同様である。なお、以上は天板速度が変化する場合を述べたが、天板速度が一定の場合も同様に対応付けできる。かくして、全ての投影データに対して正確なスキャン位置データを対応付ける事が可能である。
図4(B)に上記対応付けを実現するための投影データファイルと位置データファイルの関係を示す。投影データファイルの縦軸にはビュー番号v1〜v21が並び、横軸方向にはビュー毎のチャネルデータCH及びビュー毎に対応させた時間情報ti〜tkが記録
されている。一方、位置データファイルには検出順に格納された相対位置データz1〜z3と、各相対位置データz1〜z3に対応させた時間情報ti,tj,tkとが記録されている。両データファイルの時間情報(時間軸)を合わせると、各相対位置データz1〜z3は時間間隔Δt1,Δt2で並ぶことになり、こうしてビュー毎の投影データv2,v9,v20と位置データz1,z2,z3とを能率よく対応づけられる。また、これらの中間の各スキャン位置情報については、CT断層像の再構成時に、上記方法により補間生成できる。
図5は第2の実施の形態によるX線CT装置のブロック図で、被検体のヘリカルスキャン時に生成されたビュー毎の投影データg(CH,VIEW)と、該ヘリカルスキャン時に検出された体軸方向のスキャン位置情報zrelとを共通の時間情報tに関連付けて保存する場合を示している。
この例では、投影データファイルも、位置データファイルも共にガントリ20の側(好ましくは、1箇所で)で作成できるため、テーブル10の側のRTC14は削除されている。一方、この例のREC11は天板12の絶対位置情報zabsを更新すると共に常時出力しており、制御コントローラ29は任意タイミングに絶対位置情報zabsをサンプリングできる。また、この制御コントローラ29にはRTC13の時間情報tが入力しており、これにより制御コントローラ29は、テーブル10からのスキャン開始・停止検出信号zb,zeに同期して例えば図6に示す一データファイルを生成する。
一方、この例のDAS25は制御コントローラ29からのONSCAN信号とRTC13からの実時間情報tとを利用して図4(B)と同様の投影データファイルを作成する。
図6にこの場合におけるzデータ合成処理を示す。この例の投影データファイルは上記図4(B)で述べたものと同様である。一方、この例の位置データファイルには、ビュー毎の時間情報ti〜tkにそれぞれ対応させてREC11からサンプリング取得した相対位置情報z1〜z3が記録されている。この場合に、相対位置情報が更新されない区間は同一の相対位置情報が記録される。こうすれば、両ファイルの時間情報を合わせるだけで、ビュー毎の投影データv2,v9,v20と、スキャン位置情報z1,z2,z3とが能率良く対応付けられる。
なお、この例では投影データファイルと、位置データファイルとが別々に作成される場合を述べたが、これに限らない。両ファイルの時間軸スケールは共通であるため、例えば位置情報z1〜z3を投影データファイルに直接記録するように構成しても良い。図5に戻り、その他の構成については上記図1で述べたものと同様で良い。
図7は実施の形態によるアンギオCTシステムの構成を示す図で、上記テーブルに代えて、ガントリ自体が体軸方向に移動すると共に、ヘリカルスキャンに伴うスキャン位置情報と投影データとをガントリが出力する場合を示している。このアンギオCTシステムは、被検体のX線透視映像(アンギオグラフィー)を形成するアンギオ装置300と、該透視映像をリアルタイムでモニタするための表示モニタ370と、被検体のCT撮影を行うCTガントリ400と、被検体を天板(クレイドル)210に搭載する寝台装置200と、前記各装置200,300,400を遠隔制御すると共に技師や医者等が操作をするコンソール装置100とを備える。
天井のx軸方向には2本のシャフト310が架設されており、このシャフトに沿ってアンギオ装置300の支持ベース320がx軸方向に移動可能となっている。これにより、アンギオ装置300を使用する場合は支持ベースを図の手前側にスライドさせてアンギオ装置300を使用し、また、CT撮影を行う場合は支持ベース320を図の奥側にスライ
ドさせてアンギオ装置300を待避可能である。
更に、この支持ベースからは斜め下方に展開する支持フレーム330がy軸の回りに回動可能に軸支されており、その下端部にはX線透視撮影部を支持するためのCアーム340がx軸とz軸の回りにそれぞれ回動可能に軸支されている。このCアームの一端部にはX線発生部350が設けられ、また、これに対向するCアームの他端部には被検体の透視映像を撮影するための撮影部(カメラ等)360が設けられている。上記支持フレーム330とCアーム340の回動作用によって被検体を任意方向から透視診断可能としている。
CTガントリ400は、その内部に相対向するX線管410とX線検出器420とを含み、これらのX線撮影系を被検体体軸の回りに回転させることによって被検体の投影データを取得する。また、CTガントリ400の側の床面には一対のレール610がz軸方向に埋設されており、その上を移動台車500が車輪510の駆動により移動可能となっている。即ち、この移動台車500にCTガントリ400を搭載することで、CTガントリ400を被検体体軸の方向に移動可能となっている。また、図示しないが、レール610の内側にリニアエンコーダが設けられており、ヘリカルスキャンに伴うCTガントリ400の絶対位置をリアルタイムに出力する。
コンソール装置100において、110は該装置の本体、130は技師等が操作をするキーボード、140はCTのスキャン計画情報やCT断層イメージ等を表示するための表示装置、120は本システムの主制御・処理を行う制御部である。この制御部120には、コンソール(CSL)の制御を行うコンソール制御部120aと、アンギオ装置300及び表示モニタ370の制御及びデータ処理を行うアンギオ制御部120bと、CTガントリ400の制御及びCT画像の再構成処理を行うCT制御部120cと、寝台装置200の制御を行う寝台制御部120dとが含まれる。この寝台制御部120dにはCT天板制御部220が接続されており、該寝台制御部120dは、CT天板制御部220の作用によって、あたかも天板210を制御するのと同様の制御インタフェース(制御パラメータ)で、CT撮影時におけるCTガントリ400を移動制御を可能としている。以上の構成に対しても上記本発明を適用可能であることは明らかである。
なお、上記各実施の形態では多列X線検出器24の1列分の投影データの扱いに付いて述べたが、これに限らない。他の検出列に同一の手法を適用しても良いし、又はある検出列を代表にして、他の検出列については、代表列からのz軸方向の既知の相対位置に基づいて処理を補正することが可能である。
また、上記本発明に好適なる実施の形態を述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構成、制御、処理及びこれらの組み合わせの様々な変更が行えることは言うまでも無い。
第1の実施の形態によるX線CT装置のブロック図である。 実施の形態によるヘリカルスキャンの動作タイミングチャート(1)である。 実施の形態によるヘリカルスキャンの動作タイミングチャート(2)である。 実施の形態によるzデータ合成処理を説明する図である。 第2の実施の形態によるX線CT装置のブロック図である。 他の実施の形態によるzデータ合成処理を説明する図である。 実施の形態によるアンギオCTシステムの構成を示す図である。
符号の説明
1 コンソール
10 テーブル
11 リニアエンコーダ(REC)
12 天板(クレードル)
13,14 計時手段(RTC)
20 ガントリ

Claims (8)

  1. X線源と、被検体を挟んで前記X線源と対向する位置に配置されたX線検出器と、該X線検出器を通じて生成された複数ビューの投影データに基づき画像を再構成する画像再構成手段とを備えるX線CT装置であって、
    装置に共通の時間情報を生成及び更新する計時手段と、
    被検体のヘリカルスキャン時に生成されたビュー毎の投影データと前記時計手段の時間情報とを関連付けて保存する第1の保存手段と、
    前記ヘリカルスキャン時に検出された体軸方向のスキャン位置情報と前記時計手段の時間情報とを関連付けて保存する第2の保存手段とを備えることを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記画像再構成手段は、画像再構成に際し、前記第1,第2の保存手段に保存された時間情報を基に、前記第1の保存手段に保存されたビュー毎の投影データと前記第2の保存手段に保存されたスキャン位置情報とを対応付けて画像再構成処理に利用することを特徴とする請求項1記載のX線CT装置。
  3. 前記第2の保存手段を含み、かつ被検体を搭載して体軸方向に移動させるテーブルと、
    前記第1の保存手段を含み、かつ前記X線源及びX線検出器と、該X線検出器を通じて複数ビューの投影データを生成する投影データ生成手段とを含むガントリとを備えることを特徴とする請求項1記載のX線CT装置。
  4. 前記テーブルは天板位置が体軸方向に一定量変化する度にスキャン位置情報を検出する検出手段を備えることを特徴とする請求項3記載のX線CT装置。
  5. 前記画像再構成手段は、スキャン位置情報が対応付けられない投影データについては、前回のスキャン位置情報と、前回から今回のスキャン位置情報が発生するまでの時間間隔情報とに基づきスキャン位置情報を補間生成することを特徴とする請求項4記載のX線CT装置。
  6. X線源と、被検体を挟んで前記X線源と対向する位置に配置されたX線検出器と、該X線検出器を通じて生成された複数ビューの投影データに基づき画像を再構成する画像再構成手段とを備えるX線CT装置であって、
    装置に共通の時間情報を生成及び更新する計時手段と、
    被検体のヘリカルスキャン時に生成されたビュー毎の投影データと、該ヘリカルスキャン時に検出された体軸方向のスキャン位置情報とを前記時計手段の時間情報に関連付けて保存する保存手段とを備えることを特徴とするX線CT装置。
  7. 前記画像再構成手段は、画像再構成に際し、前記保存手段に保存された時間情報を基に、前記保存手段に保存されたビュー毎の投影データとスキャン位置情報とを対応付けて画像再構成処理に利用することを特徴とする請求項6記載のX線CT装置。
  8. 被検体を搭載するテーブルと、
    前記保存手段と、自己の体軸方向の位置を検出する検出手段とを含み、かつ前記X線源及びX線検出器と、該X線検出器を通じて複数ビューの投影データを生成する投影データ生成手段とを搭載して体軸方向に移動可能なガントリとを備えることを特徴とする請求項6記載のX線CT装置。
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