JP4701063B2 - 断層像撮影装置 - Google Patents

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本発明は、断層像撮影方法および断層像撮影装置に関し、さらに詳しくは、被検体に注入する造影剤量を削減することが出来る断層像撮影方法および断層像撮影装置に関する。
従来、被検体に造影剤を注入し、血流の上流位置と下流位置でスキャンし、上流位置への造影剤の到達時間と下流位置への造影剤の到達時間とを得て、それらを基に血流の移動速度を算出する流れの測定方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−286252号公報
上記従来の流れの測定方法は、流れの速度や方向を測定することを目的としたものであり、造影剤量の削減については全く考慮されていない。
さて、造影剤を血管に注入し、血管を流れる造影剤を追うように断層像撮影位置を移動して撮影を繰り返す断層像撮影方法において、造影剤の移動速度と断層像撮影位置の移動速度にズレがあるため、この速度のズレを補償できるように造影剤量を多くすることが行われている。
しかし、造影剤量を多くすることは被検体に負担をかける問題点がある。
そこで、本発明の目的は、血管を流れる造影剤を追うように断層像撮影位置を移動して撮影を繰り返す断層像撮影において、被検体に注入する造影剤量を削減することが出来る断層像撮影方法および断層像撮影装置を提供することにある。
第1の観点では、本発明は、被検体に造影剤を注入し、血流の上流位置と下流位置でテストスキャンし、前記上流位置への前記造影剤の到達時間と前記下流位置への前記造影剤の到達時間とを得て、それらを基に求めうる造影剤の移動速度に合わせて断層像撮影位置を移動させながら造影剤を注入した本スキャンを行うことを特徴とする断層像撮影方法を提供する。
上記第1の観点による断層像撮影方法では、造影剤の移動速度を正確に測定し、その正確に測定した造影剤の移動速度に合わせた速度で断層像撮影位置を移動させるから、造影剤の移動速度と断層像撮影位置の移動速度のズレを小さく出来る。従って、この速度のズレを補償できるような造影剤量は、従来より少なくて済む。よって、被検体への負担を軽減できる。
第2の観点では、本発明は、前記第1の観点による断層像撮影方法において、被検体に造影剤を注入し、血流の上流位置または下流位置の一方でテストスキャンし、前記一方の位置への造影剤の到達時間を得た後、被検体に再び造影剤を注入し、血流の前記上流位置または下流位置の他方へ移動してテストスキャンし、前記他方の位置への造影剤の到達時間を得ることを特徴とする断層像撮影方法を提供する。
上記第2の観点による断層像撮影方法では、造影剤を注入したテストスキャンを2回行う必要があるが、マルチデテクタを用いずに済む。
第3の観点では、本発明は、前記第2の観点による断層像撮影方法において、前記上流位置が心臓近傍の位置であり、前記下流位置が下腹部または脚部の位置であることを特徴とする断層像撮影方法を提供する。
上記第3の観点による断層像撮影方法では、被検体の胸部から脚部側を好適に本スキャンすることが出来る。
第4の観点では、本発明は、前記第2の観点による断層像撮影方法において、前記上流位置が心臓近傍の位置であり、前記下流位置が頸部または頭部の位置であることを特徴とする断層像撮影方法を提供する。
上記第4の観点による断層像撮影方法では、被検体の胸部から頭部側を好適に本スキャンすることが出来る。
第5の観点では、本発明は、前記第1の観点による断層像撮影方法において、被検体に造影剤を注入し、血流の上流位置に設けたデテクタおよび下流位置に設けたデテクタを用いてテストスキャンし、前記上流位置への前記造影剤の到達時間および前記下流位置への前記造影剤の到達時間を得ることを特徴とする断層像撮影方法を提供する。
上記第5の観点による断層像撮影方法では、マルチデテクタを用いる必要があるが、造影剤を注入したテストスキャンを1回だけ行えば済む。
第6の観点では、本発明は、被検体に造影剤を注入し、血流の3カ所以上でテストスキャンし、各位置への前記造影剤の到達時間を得て、それらを基に求めうる造影剤の移動速度関数に合わせて断層像撮影位置を移動させながら造影剤を注入した本スキャンを行うことを特徴とする断層像撮影方法を提供する。
上記第6の観点による断層像撮影方法では、造影剤の移動速度関数(場所による移動速度の変化を表す関数)を正確に測定し、その正確に測定した造影剤の移動速度関数に合わせた速度で断層像撮影位置を移動させるから、造影剤の移動速度と断層像撮影位置の移動速度のズレを小さく出来る。従って、この速度のズレを補償できるような造影剤量は、従来より少なくて済む。よって、被検体への負担を軽減できる。
第7の観点では、本発明は、前記第6の観点による断層像撮影方法において、被検体に造影剤を注入し、血流のある位置でテストスキャンし、その位置への造影剤の到達時間を得た後、被検体に再び造影剤を注入し、別の位置へ移動してテストスキャンし、その位置への造影剤の到達時間を得ることを、3カ所以上で繰り返すことを特徴とする断層像撮影方法を提供する。
上記第7の観点による断層像撮影方法では、造影剤を注入したテストスキャンを3回以上行う必要があるが、マルチデテクタを用いずに済む。
第8の観点では、本発明は、前記第6の観点による断層像撮影方法において、被検体に造影剤を注入し、血流の3カ所以上に設けたデテクタを用いてテストスキャンし、各位置への前記造影剤の到達時間を得ることを特徴とする断層像撮影方法を提供する。
上記第8の観点による断層像撮影方法では、マルチデテクタを用いる必要があるが、造影剤を注入したテストスキャンを1回だけ行えば済む。
第9の観点では、本発明は、第1の断層像撮影位置でテストスキャンして造影剤の到達時間を得ると共に第2の断層像撮影位置でテストスキャンして造影剤の到達時間を得るテストスキャン手段と、前記到達時間を基に求めうる造影剤の移動速度に合わせて断層像撮影位置を移動する撮影プロトコルを設定する撮影プロトコル設定手段と、前記撮影プロトコルにより造影剤を注入した本スキャンを行う本スキャン手段とを具備したことを特徴とする断層像撮影装置を提供する。
上記第9の観点による断層像撮影装置では、上記第1の観点による断層像撮影方法を好適に実施できる。
第10の観点では、本発明は、3カ所以上でテストスキャンして各位置への造影剤の到達時間を得るテストスキャン手段と、前記到達時間を基に求めうる造影剤の移動速度関数に合わせて断層像撮影位置を移動する撮影プロトコルを設定する撮影プロトコル設定手段と、前記撮影プロトコルにより造影剤を注入した本スキャンを行う本スキャン手段とを具備したことを特徴とする断層像撮影装置を提供する。
上記第10の観点による断層像撮影装置では、上記第6の観点による断層像撮影方法を好適に実施できる。
第11の観点では、本発明は、前記第9または前記第10の観点による断層像撮影装置において、該断層像撮影装置がX線CT(Computed Tomography)装置であることを特徴とする断層像撮影装置を提供する。
上記第11の観点による断層像撮影装置では、血管を流れる造影剤を追うように断層像撮影位置を直線移動して撮影を繰り返すヘリカルスキャンを好適に実施できる。
本発明の断層像撮影方法および断層像撮影装置によれば、血管を流れる造影剤を追うように断層像撮影位置を移動して撮影を繰り返す断層像撮影において、被検体に注入する造影剤量を削減することが出来る。
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
図1は、実施例1にかかるX線CT装置100の構成ブロック図である。
このX線CT装置100は、操作コンソール1と、テーブル装置10と、走査ガントリ20とを具備している。
操作コンソール1は、操作者の入力を受け付ける入力装置2と、画像再構成処理などを実行する中央処理装置3と、走査ガントリ20で取得した投影データを収集するデータ収集バッファ5と、投影データから再構成した断層像を表示する表示装置6と、プログラムやデータやX線断層像を記憶する記憶装置7とを具備している。
テーブル装置10は、被検体を乗せて走査ガントリ20のボア(空洞部)に入れ出しするクレードル12を具備している。クレードル12は、テーブル装置10に内蔵するモータで昇降(y軸方向)および直線移動(z軸方向)される。
走査ガントリ20は、X線管21と、X線コントローラ22と、コリメータ23と、多列X線検出器24と、DAS(Data Acquisition System)25と、被検体の体軸の回りにX線管21などを回転させる回転コントローラ26と、走査ガントリ20を回転軸の前方または後方に傾斜させるときの制御を行うチルトコントローラ27と、制御信号などを操作コンソール1や寝台装置10とやり取りする制御コントローラ29と、スリップリング30とを具備している。
クレードル12の直線移動量はテーブル装置10に内蔵するエンコーダによりカウントされ、制御コントローラ29にて直線移動量からクレードル12のz軸座標を算出し、スリップリング30を経由してDAS25にz軸座標が送られる。
多列X線検出器24で得られた投影データは、DAS25でAD変換され、z軸座標を付加され、スリップリング30を経由し、データ収集バッファ5へ転送される。
中央処理装置3は、データ収集バッファ5に収集した投影データに対して、前処理および画像再構成処理を行ない、断層像を生成し、断層像を表示装置6に表示する。
図2は、X線CT装置100を用いた実施例1に係る第1テストスキャンの手順を示すフロー図である。
ステップA1では、X線CT装置100で、図6に示すように、動脈aの上流位置(例えば心臓の少し下)z1でスキャンして断層像S1を再構成することを連続的に行っておく。
ステップA2では、操作者は、図6に示すように、動脈aの注入点(例えば腕の動脈)IPに造影剤を注入する。
ステップA3では、X線CT装置100の中央処理装置3で、図7に示すように、断層像S1から造影剤の通過を検出し、到達時間T1を得る。ここで、到達時間T1は、造影剤の注入時間Wの中央から上流位置z1を造影剤が通過する時間幅の中央までの値としている。造影剤の注入時間Wは、注入する造影剤量に応じた長さになる。
なお、図7の横軸は時間であり、縦軸は造影剤検出信号の有無を表している。
図3は、X線CT装置100を用いた実施例1に係る第2テストスキャンの手順を示すフロー図である。
ステップA4では、X線CT装置100で、図6に示すように、動脈aの下流位置(例えば下腹部や太腿部)z2でスキャンして断層像S2を再構成することを連続的に行っておく。
ステップA5では、操作者は、図6に示すように、動脈aの注入点(例えば腕の動脈)IPに造影剤を注入する。
ステップA6では、X線CT装置100の中央処理装置3で、図8に示すように、断層像S2から造影剤の通過を検出し、到達時間T2を得る。ここでは、到達時間T2は、造影剤の注入時間Wの中央から下流位置z2を造影剤が通過する時間幅の中央までの値としている。
図4は、X線CT装置100による実施例1に係る撮影プロトコル設定処理を示すフロー図である。
ステップA7では、X線CT装置100の中央処理装置3で、造影剤の移動速度Vを算出する。
V=(T2−T1)/(z2−z1)
ステップA8では、X線CT装置100の中央処理装置3で、造影剤の移動速度Vに合ったクレードル12の直線移動速度を持つ撮影プロトコルを設定する。例えば、多列X線検出器24のz軸方向の幅をdとし、ヘリカルピッチをPとし、回転速度をRとするとき、プリセットされた複数の撮影プロトコルの中から直線移動速度V’=d×P/Rが造影剤の移動速度Vに最も近いものを選択する。なお、直線移動速度V’=造影剤の移動速度Vとなるように、d,P,Rの組み合わせを設定してもよい。
図5は、X線CT装置100を用いた本スキャンの手順を示すフロー図である。
ステップA9では、X線CT装置100は、図5に示す上流位置z1からヘリカルスキャンを開始できる状態で待機する。
ステップA10では、操作者は、図5に示す動脈aの注入点IPに造影剤を注入する。
ステップA11では、造影剤の注入から時間T1経過後より、設定された撮影プロトコルで、図5に示す上流位置z1から下流位置z2へ向けてヘリカルスキャンを行う。
実施例1によれば、造影剤の移動速度Vを正確に測定し、その正確に測定した造影剤の移動速度Vに合わせた速度V’で断層像撮影位置を移動させるから、造影剤の移動速度Vと断層像撮影位置の移動速度V’のズレを小さく出来る。従って、この速度のズレを補償できるような造影剤量は従来より少なくて済む(図7,図8のWが従来より小さくても済む)。よって、被検体への負担を軽減できる。なお、上流位置z1から下流位置z2までの距離を大きくとれるから、造影剤の移動速度Vを正確に測定できる利点もある。
図9は、X線CT装置100を用いた実施例2に係るテストスキャンの手順を示すフロー図である。
ステップB1では、X線CT装置100で、図10に示すように、多列X線検出器24の動脈aの上流側位置z1のデテクタ#1および下流側位置z2のデテクタ#JだけにX線ビームCBが照射されるようにコリメータ23a,23b,23cを位置決めし、スキャンして、デテクタ#1の投影データから断層像S1を再構成し、デテクタ#Jの投影データから断層像S2を再構成することを連続的に行っておく。
ステップB2では、操作者は、図6に示すように、動脈aの注入点IPに造影剤を注入する。
ステップB3では、X線CT装置100の中央処理装置3で、図11に示すように、断層像S1から造影剤の通過を検出し、到達時間T1を得る。また、断層像S2から造影剤の通過を検出し、到達時間T2を得る。
撮影プロトコル設定および本スキャンは、実施例1と同様である。
実施例2によれば、造影剤の移動速度Vを正確に測定し、その正確に測定した造影剤の移動速度Vに合わせた速度V’で断層像撮影位置を移動させるから、造影剤の移動速度Vと断層像撮影位置の移動速度V’のズレを小さく出来る。従って、この速度のズレを補償できるような造影剤量は従来より少なくて済む。よって、被検体への負担を軽減できる。なお、テストスキャンを1回だけ行えばよい利点もある。
図12は、X線CT装置100を用いた実施例3に係る第1テストスキャンの手順を示すフロー図である。
ステップC1では、X線CT装置100で、図16に示すように、動脈aの上流位置(例えば心臓の少し下)z1でスキャンして断層像S1を再構成することを連続的に行っておく。
ステップC2では、操作者は、図16に示すように、動脈aの注入点(例えば腕の動脈)IPに造影剤を注入する。
ステップC3では、X線CT装置100の中央処理装置3で、図17に示すように、断層像S1から造影剤の通過を検出し、到達時間T1を得る。
図13は、X線CT装置100を用いた実施例3に係る第2テストスキャンの手順を示すフロー図である。
ステップC4では、X線CT装置100で、図16に示すように、動脈aの中流位置(例えば下腹部)z2でスキャンして断層像S2を再構成することを連続的に行っておく。
ステップC5では、操作者は、図16に示すように、動脈aの注入点(例えば腕の動脈)IPに造影剤を注入する。
ステップC6では、X線CT装置100の中央処理装置3で、図18に示すように、断層像S2から造影剤の通過を検出し、到達時間T2を得る。
図14は、X線CT装置100を用いた実施例3に係る第3テストスキャンの手順を示すフロー図である。
ステップC7では、X線CT装置100で、図16に示すように、動脈aの下流位置(例えば太腿部)z3でスキャンして断層像S3を再構成することを連続的に行っておく。
ステップC8では、操作者は、図16に示すように、動脈aの注入点(例えば腕の動脈)IPに造影剤を注入する。
ステップC9では、X線CT装置100の中央処理装置3で、図19に示すように、断層像S3から造影剤の通過を検出し、到達時間T3を得る。
図15は、X線CT装置100による実施例3に係る撮影プロトコル設定処理を示すフロー図である。
ステップC10では、X線CT装置100の中央処理装置3で、図20に示すように造影剤の移動速度関数f(z)を求める。
ステップC11では、X線CT装置100の中央処理装置3で、造影剤の移動速度関数f(z)に合わせてクレードル12の直線移動速度を変化させる撮影プロトコルを設定する。例えば、多列X線検出器24のz軸方向の幅をdとし、ヘリカルピッチをP(z)とし、回転速度をRとするとき、P(z)=f(z)×R/dとなるような可変ヘリカルピッチの撮影プロトコルとする。
本スキャンは、実施例1と同様である(但し、可変ヘリカルピッチとする)。
実施例3によれば、造影剤の移動速度関数f(z)を正確に測定し、その正確に測定した造影剤の移動速度関数f(z)に合わせた速度で断層像撮影位置を移動させるから、造影剤の移動速度と断層像撮影位置の移動速度のズレを小さく出来る。従って、この速度のズレを補償できるような造影剤量は従来より少なくて済む。よって、被検体への負担を軽減できる。また、上流位置z1,中流位置z2,下流位置z3の間の距離を大きくとれるから、造影剤の移動速度関数f(z)を正確に測定できる利点もある。
なお、血流は心臓から遠くなるほど遅くなるので、移動速度関数f(z)は非線形になる。従って、線形とみなしている実施例1や実施例2よりも造影剤の移動速度と断層像撮影位置の移動速度のズレを小さく出来、さらに造影剤量は少なくて済む。
図21は、X線CT装置100を用いた実施例4に係るテストスキャンの手順を示すフロー図である。
ステップD1では、X線CT装置100で、図22に示すように、多列X線検出器24の動脈aの上流側位置z1のデテクタ#1と下流側位置z3のデテクタ#Jと中間位置z2のデテクタ#J/2だけにX線ビームCBが照射されるようにコリメータ23a,23b,23d,23eを位置決めし、スキャンして、デテクタ#1の投影データから断層像S1を再構成し、デテクタ#J/2の投影データから断層像S2を再構成し、デテクタ#Jの投影データから断層像S3を再構成することを連続的に行っておく。
ステップD2では、操作者は、図16に示すように、動脈aの注入点IPに造影剤を注入する。
ステップD3では、X線CT装置100の中央処理装置3で、図23に示すように、断層像S1から造影剤の通過を検出し、到達時間T1を得る。また、断層像S2から造影剤の通過を検出し、到達時間T2を得る。さらに、断層像S3から造影剤の通過を検出し、到達時間T3を得る。
撮影プロトコル設定および本スキャンは、実施例3と同様である。
実施例4によれば、造影剤の移動速度関数f(z)を正確に測定し、その正確に測定した造影剤の移動速度関数f(z)に合わせた速度で断層像撮影位置を移動させるから、造影剤の移動速度と断層像撮影位置の移動速度のズレを小さく出来る。従って、この速度のズレを補償できるような造影剤量は従来より少なくて済む。よって、被検体への負担を軽減できる。また、テストスキャンを1回だけ行えばよい利点もある。
なお、血流は心臓から遠くなるほど遅くなるので、移動速度関数f(z)は非線形になる。従って、線形とみなしている実施例1や実施例2よりも造影剤の移動速度と断層像撮影位置の移動速度のズレを小さく出来、さらに造影剤量は少なくて済む。
本発明の断層像撮影方法および断層像撮影装置は、造影剤を用いた断層像撮影に利用できる。
実施例1に係るX線CT装置を示すブロック図である。 実施例1に係る第1テストスキャンの手順を示すフロー図である。 実施例1に係る第2テストスキャンの手順を示すフロー図である。 実施例1に係る撮影プロトコル設定処理の手順を示すフロー図である。 実施例1に係る本スキャンの手順を示すフロー図である。 実施例1に係る動脈と断層面の位置関係を示す模式図である。 実施例1に係る上流位置への造影剤の到達時間を示すタイムチャートである。 実施例1に係る下流位置への造影剤の到達時間を示すタイムチャートである。 実施例2に係るテストスキャンの手順を示すフロー図である。 実施例2に係る上流位置のデテクタと下流位置のデテクタを示す模式図である。 実施例2に係る上流位置および下流位置への造影剤の到達時間を示すタイムチャートである。 実施例3に係る第1テストスキャンの手順を示すフロー図である。 実施例3に係る第2テストスキャンの手順を示すフロー図である。 実施例3に係る第3テストスキャンの手順を示すフロー図である。 実施例3に係る撮影プロトコル設定処理の手順を示すフロー図である。 実施例3に係る動脈と断層面の位置関係を示す模式図である。 実施例3に係る上流位置への造影剤の到達時間を示すタイムチャートである。 実施例3に係る中流位置への造影剤の到達時間を示すタイムチャートである。 実施例3に係る下流位置への造影剤の到達時間を示すタイムチャートである。 実施例3に係る造影剤の移動速度関数を示す概念図である。 実施例4に係るテストスキャンの手順を示すフロー図である。 実施例4に係る上流位置のデテクタと中流位置のデテクタと下流位置のデテクタを示す模式図である。 実施例4に係る上流位置,中流位置および下流位置への造影剤の到達時間を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 操作コンソール
2 入力装置
3 中央処理装置
5 データ収集バッファ
6 表示装置
7 記憶装置
10 テーブル装置
12 クレードル
20 走査ガントリ
21 X線管
22 X線コントローラ
23 コリメータ
24 X線検出器
25 DAS(データ収集装置)
26 回転部コントローラ
27 チルトコントローラ
29 制御コントローラ
30 スリップリング

Claims (10)

  1. 第1の断層像撮影位置でテストスキャンして造影剤の到達時間を得ると共に第2の断層像撮影位置でテストスキャンして造影剤の到達時間を得るテストスキャン手段と、
    前記到達時間を基に造影剤の移動速度を算出し該移動速度に合わせて断層像撮影位置を移動する撮影プロトコルを設定する撮影プロトコル設定手段と、
    前記撮影プロトコルにより造影剤を注入した本スキャンを行う本スキャン手段とを具備したことを特徴とする断層像撮影装置。
  2. 請求項1に記載の断層像撮影装置において、
    前記テストスキャン手段は、被検体に造影剤を注入し、前記第1および第2の断層像撮影位置の一方でテストスキャンし、前記一方の位置への造影剤の到達時間を得た後、被検体に再び造影剤を注入し、前記第1および第2の断層像撮影位置の他方へ移動してテストスキャンし、前記他方の位置への造影剤の到達時間を得ることを特徴とする断層像撮影装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の断層像撮影装置において、
    前記テストスキャン手段は、被検体に造影剤を注入し、前記第1の断層像撮影位置に設けたデテクタおよび前記第2の断層像撮影位置に設けたデテクタを用いてテストスキャンし、前記第1の断層像撮影位置への前記造影剤の到達時間および前記第2の断層像撮影位置への前記造影剤の到達時間を得ることを特徴とする断層像撮影装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の断層像撮影装置において、
    前記第1の断層像撮影位置は、血流の上流位置および下流位置の一方であり、前記第2の断層像撮影位置は、血流の前記上流位置および下流位置の他方であることを特徴とする断層像撮影装置。
  5. 請求項4に記載の断層像撮影装置において、
    前記上流位置が心臓近傍の位置であり、前記下流位置が下腹部または脚部の位置であることを特徴とする断層像撮影装置。
  6. 請求項4に記載の断層像撮影装置において、
    前記上流位置が心臓近傍の位置であり、前記下流位置が頸部または頭部の位置であることを特徴とする断層像撮影装置。
  7. 3カ所以上でテストスキャンして各位置への造影剤の到達時間を得るテストスキャン手段と、
    前記到達時間を基に造影剤の移動速度関数を算出し該移動速度関数に合わせて断層像撮影位置を移動する撮影プロトコルを設定する撮影プロトコル設定手段と、
    前記撮影プロトコルにより造影剤を注入した本スキャンを行う本スキャン手段とを具備したことを特徴とする断層像撮影装置。
  8. 請求項7に記載の断層像撮影装置において、
    前記テストスキャン手段は、被検体に造影剤を注入し、血流のある位置でテストスキャンし、その位置への造影剤の到達時間を得た後、被検体に再び造影剤を注入し、別の位置へ移動してテストスキャンし、その位置への造影剤の到達時間を得ることを、3カ所以上で繰り返すことを特徴とする断層像撮影装置。
  9. 請求項8に記載の断層像撮影装置において、
    前記テストスキャン手段は、被検体に造影剤を注入し、血流の3カ所以上に設けたデテクタを用いてテストスキャンし、各位置への前記造影剤の到達時間を得ることを特徴とする断層像撮影装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の断層像撮影装置において、
    該断層像撮影装置がX線CT装置であることを特徴とする断層像撮影装置。
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