JP6633291B2 - 放射線断層撮影装置及び方法 - Google Patents

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本発明は、放射線断層撮影装置による造影撮影の改良技術に関する。
放射線断層撮影装置による造影撮影の方法として、被検体の体軸方向に複数の造影剤監視位置を設定し、本スキャン(scan)中に監視位置ごとに造影剤の到達を逐一確認し、未到達ならモニタリングスキャン(monitoring scan)を維持し、到達を確認したら本スキャンを続行する方法が提案されている(特許文献1,要約等参照)。
この方法によれば、スキャン位置が造影剤の到達位置を追い抜いてスキャンすることを防止することができ、不適切なコントラスト(contrast)での造影撮影を抑制することができる。
特開2008−148917号公報
しかしながら、上記の方法では、造影剤の到達位置とスキャン位置とが常に一致しているわけではないため、常に最適なコントラストでの造影撮影を行うことが難しい。
このような事情により、放射線断層撮影装置による造影撮影の方法として、常に最適なコントラストでの造影撮影を行うことができる技術が望まれている。
第1の観点の発明は、
造影剤が注入された被検体を放射線でスキャンしてデータ(data)を収集する撮影部と、該撮影部を制御する制御部とを備えており、
前記制御部が、
前記被検体の体軸方向における互いに異なる第1〜第Nの観測位置(N≧2)をスキャン進行方向に沿って設定する第1の設定部と、
前記被検体に前記造影剤を予備的に注入した後に、前記被検体の前記設定された観測位置におけるモニタリングスキャンを行って該観測位置における前記造影剤の到達時間を特定することと、該観測位置における前記造影剤の到達に応答してモニタリングスキャン位置をスキャン進行方向側の隣の観測位置に変更することとを、前記第1〜第Nの観測位置における前記造影剤の到達時間が特定されるまで交互に行うよう、前記撮影部を制御する第1の制御部と、
前記特定された前記第1〜第Nの観測位置における前記造影剤の到達時間に基づいて、前記被検体に前記造影剤を注入した後に前記被検体に設定された撮影範囲に対する本スキャンを行う際に用いる本スキャン条件を決定する決定部と、を有する放射線断層撮影装置を提供する。
ここで、Nは2以上の自然数である。
第2の観点の発明は、
前記第1の制御部が、第i(i=1,…,N)の観測位置における前記造影剤の到達時間を、前記造影剤を予備的に注入してから、前記第iの観測位置におけるモニタリングスキャンにより得られた、前記被検体の前記第iの観測位置における断層内の第iの関心領域の造影剤濃度が第iの閾値に到達するまでの時間として求める、上記第1の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
ここで、iは1からNまでの自然数の各々である。
第3の観点の発明は、
前記第1の制御部が、前記第iの観測位置におけるモニタリングスキャンにより得られた断層像に基づいて、前記第iの関心領域における画素値の代表値が前記第iの閾値に対応する画素値に到達した際に、前記第iの観測位置における前記造影剤の到達を検知する、上記第2の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第4の観点の発明は、
前記代表値が、平均値または加重平均値である、上記第3の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第5の観点の発明は、
前記制御部が、
前記造影剤を予備的に注入する前に、前記被検体のスキャンを行って前記第1〜第Nの観測位置における断層像を得るよう、前記撮影部を制御する第2の制御部と、
操作者の操作に応じて、前記得られた第iの観測位置における断層像ごとに該断層像上に前記第iの関心領域を設定する第2の設定部と、をさらに有する、上記第2の観点から第4の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第6の観点の発明は、
前記第1の設定部が、前記撮影範囲に基づいて、前記第1〜第Nの観測位置を設定する、上記第1の観点から第5の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第7の観点の発明は、
前記第1の設定部が、前記第1〜第Nの観測位置を、前記撮影範囲の開始位置と、これよりスキャン進行方向側の1または複数の位置とに設定する、上記第6の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第8の観点の発明は、
前記第1の設定部が、前記第1〜第Nの観測位置を、前記撮影範囲内において、該撮影範囲における一端の位置及び他端の位置を含むように設定する、上記第7の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第9の観点の発明は、
前記第1の設定部が、前記第1〜第Nの観測位置のうち、前記撮影範囲における一端の位置及び他端の位置とは異なる観測位置を、操作者の操作に応じて設定する、上記第8の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第10の観点の発明は、
前記第1〜第Nの観測位置が、3以上の観測位置である、上記第1の観点から第9の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第11の観点の発明は、
前記第1の設定部が、前記第1〜第Nの観測位置を均等な間隔を置いて設定する、上記第10の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第12の観点の発明は、
前記制御部が、操作者の操作に応じて、前記第1〜第Nの閾値を設定する、第3の設定部をさらに有する、上記第2の観点から第11の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第13の観点の発明は、
前記本スキャンが、ヘリカルスキャン(helical scan)であり、
前記決定部が、前記本スキャン条件の1つとして、ヘリカルスピッチ(helical pitch)を決定する、上記第1の観点から第12の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第14の観点の発明は、
前記制御部が、前記被検体のスカウトスキャン(scout scan)を行うよう、前記撮影部を制御する第3の制御部をさらに有しており、
前記決定部が、前記スカウトスキャンにより得られたデータと、前記特定された第1〜第Nの観測位置における前記造影剤の到達時間とに基づいて、前記本スキャン条件の一部として、前記ヘリカルピッチと放射線の照射出力の時間変化曲線とを決定する、上記第13の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第15の観点の発明は、
前記第1〜第Nの観測位置が、3以上の観測位置であり、
前記決定部が、前記撮影範囲内で変化する複数のヘリカルピッチを決定する、上記第13の観点または第14の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第16の観点の発明は、
前記決定部が、互いに隣接する観測位置間の領域ごとにヘリカルピッチを決定する、上記第13の観点から第15の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第17の観点の発明は、
前記撮影範囲が、前記被検体の下肢を含む、上記第1の観点から第16の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第18の観点の発明は、
前記撮影範囲が、60cm以上の範囲である、上記第1の観点から第16の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第19の観点の発明は、
造影剤が注入された被検体を放射線でスキャンしてデータを収集する撮影部と、該撮影部を制御する制御部とを備えた放射線断層撮影装置の制御方法であって、
前記制御部に、
前記被検体の体軸方向における互いに異なる第1〜第Nの観測位置(N≧2)をスキャン進行方向に沿って設定する第1の設定処理と、
前記被検体に前記造影剤を予備的に注入した後に、前記被検体の前記設定された観測位置におけるモニタリングスキャンを行って該観測位置における前記造影剤の到達時間を特定することと、該観測位置における前記造影剤の到達に応答してモニタリングスキャン位置をスキャン進行方向側の隣の観測位置に変更することとを、前記第1〜第Nの観測位置における前記造影剤の到達時間が特定されるまで交互に行うよう、前記撮影部を制御する第1の制御処理と、
前記特定された前記第1〜第Nの観測位置における前記造影剤の到達時間に基づいて、前記被検体に前記造影剤を注入した後に前記被検体に設定された撮影範囲に対する本スキャンを行う際に用いる本スキャン条件を決定する決定処理と、を実行させる、放射線断層撮影装置の制御方法を提供する。
第20の観点の発明は、
造影剤が注入された被検体を放射線でスキャンしてデータを収集する撮影部を制御するためのプログラム(program)であって、
コンピュータ(computer)に、
前記被検体の体軸方向における互いに異なる第1〜第Nの観測位置(N≧2)をスキャン進行方向に沿って設定する第1の設定処理と、
前記被検体に前記造影剤を予備的に注入した後に、前記被検体の前記設定された観測位置におけるモニタリングスキャンを行って該観測位置における前記造影剤の到達時間を特定することと、該観測位置における前記造影剤の到達に応答してモニタリングスキャン位置をスキャン進行方向側の隣の観測位置に変更することとを、前記第1〜第Nの観測位置における前記造影剤の到達時間が特定されるまで交互に行うよう、前記撮影部を制御する第1の制御処理と、
前記特定された前記第1〜第Nの観測位置における前記造影剤の到達時間に基づいて、前記被検体に前記造影剤を注入した後に前記被検体に設定された撮影範囲に対する本スキャンを行う際に用いる本スキャン条件を決定する決定処理と、を実行させるプログラムを提供する。
上記観点の発明によれば、本スキャン前における造影剤の1回の予備的な注入により撮影範囲における造影剤の到達位置の時間変化を事前に把握し、その情報を基にスキャン位置が造影剤の到達位置に合うよう本スキャン条件を決定することができ、常に最適なコントラストでの造影撮影を行うことができる。
X線CT装置の模式的構成を示す図である。 X線CT装置の模式的構成を示す図である。 X線照射・検出装置の構成を模式的に示す図である。 X線検出器のX線入射面の平面図を模式的に示す図である。 造影撮影のフロー図を示す図である。 撮影範囲及び造影剤観測位置を示す図である。 各観測位置での造影剤の到達時間を示す図である。 造影剤の到達位置の時間変化を示す図である。 撮影範囲の各領域でのヘリカルピッチを示す図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための最良の形態を説明する。なお、発明は、本形態に限定されるものではない。
図1にX線CT(X-ray Computed Tomography)装置の模式的構成を示す。本装置は発明を実施するための最良の形態の一例である。本装置の構成によって、X線CT装置に関する発明を実施するための最良の形態の一例が示される。本装置の動作によって、スキャン制御方法に関する発明を実施するための最良の形態の一例が示される。
本装置は、ガントリ(gantry)100、テーブル(table)200およびオペレータコンソール(operator console)300を有する。ガントリ100は、テーブル200によって搬入される被検体10を、X線照射・検出装置110でスキャンして複数ビュー(view)の投影データを収集し、オペレータコンソール300に入力する。
オペレータコンソール300は、コンピュータ301を有する。オペレータコンソール300は、ガントリ100から入力された投影データに基づいて画像再構成を行い、再構成画像をディスプレイ(display)302に表示する。画像再構成は、オペレータコンソール300内の専用のコンピュータ(computer)311によって、所定のプログラムを実行することにより行われる。画像再構成用のコンピュータ311とガントリ100およびテーブル200は、本発明における撮影部の一例である。
オペレータコンソール300は、また、ガントリ100とテーブル200の動作を制御したり、設定や計測等その他の処理をしたりする。この制御や処理はオペレータコンソール300内の専用のコンピュータ312によって、所定のプログラムを実行することにより行われる。制御・処理用のコンピュータ312は、画像再構成をも制御する。制御・処理用のコンピュータ312は、本発明における制御部の一例である。また、制御・処理用のコンピュータ312は、本発明における第1の制御部、第2の制御部、第1の設定部、第2の設定部および決定部の一例でもある。
オペレータコンソール300による制御の下で、ガントリ100は所定のスキャン条件でスキャンを行い、テーブル200は所定の部位がスキャンされるように、被検体10の位置決めを行う。位置決めは、内蔵する位置調節機構により、天板202の高さおよび天板上のクレードル(cradle)204の水平移動距離を調節することによって行われる。
クレードル204を停止させた状態でスキャンすることにより、アキシャルスキャン(axial scan)を行うことができる。クレードル204を連続的に移動させながらスキャンを連続的に行うことにより、ヘリカルスキャン(helical scan)を行うことができる。クレードル204を間欠的に移動させながら停止位置ごとにスキャンすることによりクラスタスキャン(cluster scan)を行うことができる。
天板202の高さ調節は、支柱206をベース(base)208への取付部を中心としてスイング(swing)させることによって行われる。支柱206のスイングによって、天板202は垂直方向および水平方向に変位する。クレードル204は天板202上で水平方向に移動して天板202の水平方向の変位を相殺する。スキャン条件によっては、ガントリ100をチルト(tilt)させた状態でスキャンが行われる。ガントリ100のチルトは、内蔵のチルト機構によって行われる。
なお、テーブル200は、図2に示すように、天板202がベース208に対して垂直に昇降する方式のものであってよい。天板202の昇降は内蔵の昇降機構によって行われる。このテーブル200においては、昇降に伴う天板202の水平移動は生じない。
図3に、X線照射・検出装置110の構成を模式的に示す。X線照射・検出装置110は、X線管130の焦点132から放射されたX線134をX線検出器150で検出するようになっている。
X線134は、図示しないコリメータ(collimator)で成形されてコーンビームまたはファンビーム(fan beam)のX線となる。X線検出器150は、X線の広がりに対応して2次元的に広がるX線入射面152を有する。X線入射面152は円筒の一部を構成するように湾曲している。円筒の中心軸は焦点132を通る。
X線照射・検出装置110は、撮影中心すなわちアイソセンタ(isocenter)Oを通る中心軸の周りを回転する。中心軸は、X線検出器150が形成する部分円筒の中心軸に平行である。
回転の中心軸の方向をz方向とし、アイソセンタOと焦点132を結ぶ方向をy方向とし、z方向およびy方向に垂直な方向をx方向とする。これらx,y,z軸はz軸を中心軸とする回転座標系の3軸となる。
図4に、X線検出器150のX線入射面152の平面図を模式的に示す。X線入射面152は検出セル(cell)154がx方向とz方向に2次元的に配置されたものとなっている。すなわち、X線入射面152は検出セル154の2次元アレイ(array)となっている。なお、ファンビームX線を用いる場合は、X線入射面152は検出セル154の1次元アレイとしてよい。
個々の検出セル154はX線検出器150の検出チャンネル(channel)を構成する。これによって、X線検出器150は多チャンネルX線検出器となる。検出セル154は、例えばシンチレータ(scintillator)とフォトダイオード(photo diode)の組合せによって構成される。
本装置による造影撮影について説明する。図5に、造影撮影のフロー図を示す。造影撮影は、オペレータコンソール300による制御の下で遂行される。
ステップS1では、スカウトスキャン(scout scan)を行う。スカウトスキャンとは、撮影計画に用いる参照用のスカウト像やCT自動露出機構(機能)に用いる被検体10のX線吸収率の分布情報等を得ることを目的とするスキャンである。スカウト像は、典型的には、被検体10をAP(前後)方向やLR(左右)方向に投影した像として表現される。スカウトスキャンは、後述する本スキャンよりも低線量で実施される。スカウトスキャンは、例えば、ガントリ100の回転角度すなわちX線照射・検出装置110の回転角度を固定して、クレードル200を連続的に移動させながらスキャンを連続的に行うことによって実施される。なお、スカウトスキャンは、ヘリカルスキャンを低線量で行う方法でも実施することができる。
ステップS2では、撮影範囲を設定する。撮影範囲の設定は、オペレータにより、オペレータコンソール300を通じて行われる。この際、スカウトスキャンで得られたスカウト像が参照される。これによって、例えば、図6に示すような撮影範囲Lが設定される。撮影範囲Lは被検体10の体軸上の位置Aから位置Bまでの範囲である。
ステップS3では、造影剤観測位置を設定する。造影剤観測位置の設定は、オペレータによりオペレータコンソール300を通じて行われる。この際、スカウト像が参照される。造影剤観測位置の設定は、撮影範囲Lの設定に伴って自動的に行われてもよい。造影剤観測位置は、撮影範囲Lを概ねカバー(cover)する範囲において分散して設定される。自動的に設定する場合は、例えば、撮影範囲Lの広さに応じて造影剤観測位置の設定数を決定する。そして、決定した設定数分の造影剤観測位置を、撮影範囲L内において、撮影範囲Lにおける一端の位置Aと他端の位置Bを含むように設定する。撮影範囲Lの開始位置と、これよりスキャン進行方向側の1または複数の位置とに設定するようにしてもよい。造影剤観測位置は、自動的に設定する場合でも、オペレータにより調整できるようにする。互いに隣接する造影剤観測位置同士の間隔は、造影剤の典型的な進行速度やクレードル204の移動速度の上限などを考慮して、一定の距離以上、例えば30cm以上にする。造影剤観測位置は、均等な間隔を置いて設定するようにしてもよい。
これによって、例えば、図6に示すような造影剤観測位置a,b,c,dが設定される。造影剤観測位置aは撮影範囲Lの一端の位置Aに設定されており、造影剤観測位置dは撮影範囲Lの他端の位置Bに設定されている。造影剤観測位置b,cは、位置Aと位置Bとの間に設定されている。なお、ここでは、造影剤観測位置の設定数を4とした例を示すが、当該設定数はこれに限らず適宜の数としてよい。以下、造影剤観測位置を単に観測位置ともいう。
ステップS4では、ベーススキャン(base scan)を行う。ベーススキャンは、ベースラインスキャン(base line scan)ともいう。ベーススキャンは、被検体10に造影剤を注入しない状態で、観測位置a,b,c,dにおいてそれぞれ行われる。これによって、観測位置a,b,c,dごとの断層像12a,12b,12c,12dが得られる。なお、ここでは、観測位置だけをスキャンして各観測位置での断層像を得る例を示すが、造影検査の一部として、被検体10に造影剤を注入しない状態で撮影範囲Lをスキャンし比較参照用の断層像を得る場合には、これらの断層像から各観測位置での断層像を得るようにするとよい。
ステップS5では、ROI(Region Of Interest)及び閾値を設定する。ROIは関心領域を意味する。ROI設定は、オペレータにより、各観測位置での断層像が参照され、オペレータコンソール300を通じて行われる。これによって、断層像12a,12b,12c,12dについて、例えば、ROI14a,14b,14c,14dがそれぞれ設定される。これらのROIは、造影剤の通過が予想される体内部位に対応する領域である。ここでは、ROIの設定を各断層像に1つずつとしているが、ROIの設定数は複数としてもよい。また、設定数は断層像ごとに異ならせてもよい。閾値設定は、オペレータにより、オペレータコンソール300を通じて行われる。あるいは、撮影範囲Lや観測位置a,b,c,dの設定に伴って、若しくはプリセット(preset)されている情報に基づいて、自動的に設定してもよい。これによって、ROI14a,14b,14c,14dについて、閾値THa,THb,THc,THdがそれぞれ設定される。なお、閾値は、ROIに造影剤が流入していないときのCT値より大きく、造影剤が流入したときのCT値より小さい値が設定される。
ステップS6では、予備的スキャンを行う。予備的スキャンは、タイミングボーラススキャン(timing boras scan)ともいう。具体的には、造影剤を被検体10に予備的に注入して、事前に設定した各観測位置でのモニタリングスキャンを順次行う。モニタリングスキャンは、ボーラススキャンともいう。モニタリングスキャン位置は、その観測位置での造影剤の到達の検知をきっかけに次の隣の観測位置に移動させる。これにより、各観測位置での造影剤の到達時間を特定することができ、造影剤の到達位置の時間変化を見積もることができる。この予備的スキャンをステップS61〜S65のフローにて説明する。
ステップS61では、被検体10への造影剤の予備的注入を開始する。造影剤の予備的注入は、テストインジェクション(test injection)ともいう。造影剤の予備的注入の開始時刻t0は記録される。
ステップS62では、モニタリングスキャンを行う。モニタリングスキャンは、後述する本スキャンよりも低線量で実施されるスキャンであり、造影剤の到達を観測することを目的とするスキャンである。モニタリングスキャンは、被検体10への造影剤の予備的注入とともに開始される。モニタリングスキャンは、まず観測位置aにおいて行われる。これによって、断層像12aが得られる。
ステップS63では、CT値が閾値を超えたか否かを判定する。判定はオペレータコンソール300によって行われる。CT値は、モニタリングスキャンが行われている観測位置の断層像に対して設定されたROIの代表的なCT値である。代表的なCT値は例えばROIの全画素におけるCT値の平均値または加重平均値である。加重平均値を用いる場合には、例えばROIの中心近傍の重みが周辺より高くなるように重み付けをする。閾値は当該ROIに対して設定された閾値である。
ここでは、CT値は断層像12aにおけるROI14aのCT値である。閾値は、ROI14aに対して設定された閾値THaである。
CT値が閾値を超えないときは、造影剤が未到達であることを示している。この場合は、ステップS62に戻ってモニタリングスキャンを継続する。これによって断層像12aが更新され、その断層像について、ステップS63でのCT値の判定が行われる。CT値が閾値を超えない間は、ステップS62,S63の動作が繰り返される。
造影剤が観測位置aに到達し、ROI14aのCT値が閾値を超えると、そのことがステップS63で判定される。すなわち、観測位置aへの造影剤の到達が検知される。造影剤の到達を検知したことにより、観測位置aでの造影剤の到達時刻taが記録される。そして、ステップS64に移行する。なお、モニタリングスキャン中にROIのCT値が一旦上昇してピーク(peak)を迎え下降する場合には、CT値が閾値を超えない場合であっても、造影剤が到達したと判断して造影剤の到達時刻を記録し、ステップS64に移行するようにしてもよい。この場合、造影剤の到達時刻は、CT値が実質的にピークに達した時刻とする。
ステップS64では、次の観測位置があるか否かを判定する。ここでは、次の観測位置bが設定されているので、ステップS65に移行する。
ステップS65では、モニタリングスキャン位置を次の隣の観測位置に変更する。ここでは、モニタリングスキャン位置を観測位置bに変更する。そして、ステップS62のモニタリングスキャンに戻る。
以下、観測位置b,c,dについて、観測位置aに対するものと同様な動作が逐次行われる。そして、ステップS64で、次の観測位置がなくなったときは、予備的スキャン完了となる。これにより、例えば図7に示すような造影剤の予備的注入の開始時刻t0、観測位置a,b,c,dでの造影剤の到達時刻ta,tb,tc,tdが特定される。予備的スキャン完了後は、ステップS7に移行する。
ステップS7では、造影剤の到達時間を算出する。造影剤の到達時間は造影剤の到達時刻から予備的注入の開始時刻を減算して求められる。これによって、各観測位置a,b,c,dでの造影剤の到達時間Ta,Tb,Tc,Tdが算出される。なお、ここでは、各観測位置での造影剤の到達時刻を記録する例を示すが、造影剤の予備的注入を開始してからの経過時間を計測するタイマ(timer)を起動させ、各観測位置での造影剤の到達の検出とともに、造影剤の到達時間を特定するようにしてもよい。
ステップS8では、本スキャン条件を決定する。本スキャン条件とは、本スキャンを行うときに用いるスキャン条件である。本スキャンとは、実際に診断等に供される断層像を得るためのスキャンである。
本スキャン条件は、スキャン位置の制御に係る部分とその他の部分とに分けて考えることができる。ここでは、スキャン位置の制御に係る部分については、少なくともステップS7で得られた各観測位置での造影剤の到達時間に基づいて決定する。その他の部分については、オペレータにより、オペレータコンソール300を通じて決定される。
本スキャン条件のうちスキャン位置の制御に係る部分を決定する上での基本的な考え方は、被検体における造影剤の到達位置とスキャン位置とが極力一致するよう決定することである。
ここでは、本スキャンをヘリカルスキャンにより行い、本スキャン条件のうちスキャン位置の制御に係る部分として、ヘリカルピッチを決定する場合を例に説明する。
造影剤の到達位置の時間変化を表す曲線は、例えば図8に示すように、ステップS7で得られた各観測位置での造影剤の到達時間に基づいて求めることができる。この例では、互いに隣接する観測位置同士の間について、造影剤の到達位置は一定速度で移動するものと仮定している。つまり、観測位置a,b間の領域Rabにおける造影剤の進行速度Vabは、観測位置aから観測位置bまでの距離Dabと、観測位置bでの造影剤の到達時間Tbから観測位置aでの造影剤の到達時間Taを減算して成る時間ΔTabとを用いて、進行速度Vab=距離Dab/時間ΔTabであると考えることができる。同様に、領域Rbcにおける造影剤の進行速度Vbc=距離Dbc/時間ΔTbcであり、領域Rcdにおける造影剤の進行速度Vcd=距離Dcd/時間ΔTcdであると考えることができる。
このような場合、まず、スキャン位置の初期位置は観測位置aに決定される。次に、造影剤の注入開始からの待機時間は到達時間Taに決定される。待機時間が経過した後にスキャン及びクレードル204の移動が開始されるよう、スキャン開始とクレードル移動開始のタイミング(timing)が決定される。そして、領域Rab,Rbc,Rcdでのクレードルの移動速度は、それぞれ進行速度Vab,Vbc,Vcdに決定される。これによって、造影剤の到達位置とスキャン位置とが一致する。ここで、ガントリ100の回転速度すなわちX線照射・検出装置110の回転速度はω、z軸方向の検出器幅はdでそれぞれ一定であると仮定する。すると、図9に示すように、領域RabにおけるヘリカルピッチHPabは、回転速度ω、検出器幅d、クレードル204の移動速度Vabに基づいて決定される。領域Rbc,RcdにおけるヘリカルピッチHPbc,HPcdも、領域Rabの場合と同様の方法により決定される。
なお、被検体10へのX線の出力は、通常、一定にするか、CT自動露出機構(CT-AEC)で求められた変調曲線にしたがってz軸方向や断面(xy平面)方向で変調させる。CT自動露出機構とは、スカウトスキャンにより得られたデータに含まれる被検体10の体軸方向や断面方向におけるX線吸収率の情報を基に、再構成画像が所望のノイズ指標値NIに対応したノイズレベル(noise level)の画質となるよう、本スキャンの際に被検体10に照射するX線の強度に係る条件を決定することができる機能である。CT自動露出機構は、制御・処理用のコンピュータ312が所定のプログラムを実行することにより実現される。このCT自動露出機構により、被検体10の被曝線量をその位置に依らず期待するレベルに保つことができ、再構成画像におけるノイズをコントロール(control)して所望の画質を得ることができる。しかし、上述したようにヘリカルピッチをz軸方向で変化させる場合、被検体10の被曝線量を期待するレベルに保つためには、ヘリカルピッチごとに、被検体10へのX線の出力あるいは変調曲線を決定する必要がある。
例えば、被検体10へのX線の出力を、CT自動露出機構で求められた変調曲線にしたがってz軸方向や断面方向で変調させる場合、次のような処理を行う。
ノイズ指標値NIは、オペレータにより、オペレータコンソール300を通じて設定される。CT自動露出機構は、スカウトスキャンにより得られたデータの撮影領域Rabに対応する被検体10のX線吸収率に基づいて、ノイズ指標値NIに相当する画質の再構成画像を得るために必要なX線被曝線量K(θ,z)を求める。ここで、θは被検体10の断面(xy平面)方向における回転角度であり、zはz軸方向における座標位置である。そして、さらに、このX線被曝線量K(θ,z)とヘリカルピッチHPabとに基づいて、領域RabにおけるX線照射出力曲線Wab(θ,z)を求める。領域Rbc,Rcdについても、領域Rabの場合と同様に、X線照射出力曲線Wbc(θ,z),Wcd(θ,z)を求めることができる。
なお、ヘリカルピッチ及びX線照射出力曲線は、互いに隣接する領域同士の境界で滑らかに変化するように調整してもよい。
また、ここでは、本スキャンをヘリカルスキャンにより行う例で説明したが、ヘリカルスキャンに代えて上述のクラスタスキャンを行うようにしてもよい。クラスタスキャンの場合は、スキャン位置の変化はステップ的となるが、この場合はスキャン位置の平均的な移動速度が造影剤の進行速度に合うように、ステップ的移動の速度ピッチが決定される。
ステップS9では、本スキャンを実施する。本スキャンは、ステップS8で決定された本スキャン条件にしたがって行われる。
以上、このような実施形態によれば、本スキャン前における造影剤の1回の予備的な注入により撮影範囲における造影剤の到達位置の時間変化を事前に把握し、その情報を基にスキャン位置が造影剤の到達位置に合うよう本スキャン条件を決定することができ、常に最適なコントラストでの造影撮影を行うことができる。また、造影剤の予備的な注入が1回だけで済むため、被検体10への負担が少ない。さらに、ワークフロー(workflow)も単純で済むため、撮影ミス(mistake)のリスク(risk)低減、操作者への負担軽減が可能になる。
なお、観測位置は、その設定数を2とし、撮影範囲Lの一端である位置Aと他端である位置Bとに設定するようにしてもよい。もちろん、その設定数を3以上のいずれの自然数にしてもよい。
また、造影剤の到達位置の時間変化を表す曲線は、各観測位置での造影剤の到達時間から最小二乗法などのフィッティング処理(fitting processing)により、滑らかな曲線として求めてもよい。
なお、本実施形態に係る造影撮影方法は、比較的広い範囲、例えば60cm以上の範囲を造影撮影する場合に大きな効果を発揮する。したがって、本方法は、撮影範囲の典型的な広さが100〜120cmに及ぶ下肢動脈造影検査に対して特に有効な方法である。
また、発明は本実施形態による装置に限定されず、コンピュータを発明における制御部として機能させるためのプログラム及びこれを記憶した媒体もまた、発明の一実施形態である。
10 被検体
100 ガントリ
110 X線照射・検出装置
130 X線管
132 焦点
134 X線
150 X線検出器
152 X線入射面
154 検出セル
200 テーブル
202 天板
204 クレードル
206 支柱
208 ベース
300 オペレータコンソール
301 コンピュータ
302 ディスプレイ
311 画像再構成用のコンピュータ
312 制御・処理用のコンピュータ

Claims (19)

  1. 造影剤が注入された被検体を放射線でスキャンしてデータを収集する撮影部と、該撮影部を制御する制御部と、前記被検体における所定の部位がスキャンされるように前記被検体を移動して位置決めを行なうテーブルと、を備えており、
    前記制御部は、
    前記被検体の体軸方向における互いに異なる第1〜第Nの観測位置(N≧2)をスキャン進行方向に沿って設定する第1の設定部と、
    前記被検体に前記造影剤を予備的に注入した後に、前記被検体の前記設定された観測位置におけるモニタリングスキャンを行って該観測位置における前記造影剤の到達時間を特定することと、該観測位置における前記造影剤の到達に応答してモニタリングスキャン位置をスキャン進行方向側の隣の観測位置に、前記テーブルによって被検体を移動することによって変更することとを、前記第1〜第Nの観測位置における前記造影剤の到達時間が特定されるまで交互に行うよう、前記撮影部を制御する第1の制御部と、
    前記特定された前記第1〜第Nの観測位置における前記造影剤の到達時間に基づいて、前記被検体に前記造影剤を注入した後に前記被検体に設定された撮影範囲に対する本スキャンを行う際に用いる本スキャン条件を決定する決定部と、を有する放射線断層撮影装置。
  2. 前記第1の制御部は、第i(i=1,…,N)の観測位置における前記造影剤の到達時間を、前記造影剤を予備的に注入してから、前記第iの観測位置におけるモニタリングスキャンにより得られた、前記被検体の前記第iの観測位置における断層内の第iの関心領域の造影剤濃度が第iの閾値に到達するまでの時間として求める、請求項1に記載の放射線断層撮影装置。
  3. 前記第1の制御部は、前記第iの観測位置におけるモニタリングスキャンにより得られた断層像に基づいて、前記第iの関心領域における画素値の代表値が前記第iの閾値に対応する画素値に到達した際に、前記第iの観測位置における前記造影剤の到達を検知する、請求項2に記載の放射線断層撮影装置。
  4. 前記代表値は、平均値または加重平均値である、請求項3に記載の放射線断層撮影装置。
  5. 前記制御部は、
    前記造影剤を予備的に注入する前に、前記被検体のスキャンを行って前記第1〜第Nの観測位置における断層像を得るよう、前記撮影部を制御する第2の制御部と、
    操作者の操作に応じて、前記得られた第iの観測位置における断層像ごとに該断層像上に前記第iの関心領域を設定する第2の設定部と、をさらに有する、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  6. 前記第1の設定部は、前記撮影範囲に基づいて、前記第1〜第Nの観測位置を設定する、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  7. 前記第1の設定部は、前記第1〜第Nの観測位置を、前記撮影範囲の開始位置と、これよりスキャン進行方向側の1または複数の位置とに設定する、請求項6に記載の放射線断層撮影装置。
  8. 前記第1の設定部は、前記第1〜第Nの観測位置を、前記撮影範囲内において、該撮影範囲における一端の位置及び他端の位置を含むように設定する、請求項7に記載の放射線断層撮影装置。
  9. 前記第1の設定部は、前記第1〜第Nの観測位置のうち、前記撮影範囲における一端の位置及び他端の位置とは異なる観測位置を、操作者の操作に応じて設定する、請求項8に記載の放射線断層撮影装置。
  10. 前記第1〜第Nの観測位置は、3以上の観測位置である、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  11. 前記第1の設定部は、前記第1〜第Nの観測位置を均等な間隔を置いて設定する、請求項10に記載の放射線断層撮影装置。
  12. 前記制御部は、操作者の操作に応じて、前記第1〜第Nの閾値を設定する、第3の設定部をさらに有する、請求項2から請求項11のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  13. 前記本スキャンは、ヘリカルスキャンであり、
    前記決定部は、前記本スキャン条件の1つとして、ヘリカルピッチを決定する、請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  14. 前記制御部は、前記被検体のスカウトスキャンを行うよう、前記撮影部を制御する第3の制御部をさらに有しており、
    前記決定部は、前記スカウトスキャンにより得られたデータと、前記特定された第1〜第Nの観測位置における前記造影剤の到達時間とに基づいて、前記本スキャン条件の一部として、前記ヘリカルピッチと放射線の照射出力の時間変化曲線とを決定する、請求項13に記載の放射線断層撮影装置。
  15. 前記第1〜第Nの観測位置は、3以上の観測位置であり、
    前記決定部は、前記撮影範囲内で変化する複数のヘリカルピッチを決定する、請求項13または請求項14に記載の放射線断層撮影装置。
  16. 前記決定部は、互いに隣接する観測位置間の領域ごとにヘリカルピッチを決定する、請求項13から請求項15のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  17. 前記撮影範囲は、前記被検体の下肢を含む、請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  18. 前記撮影範囲は、60cm以上の範囲である、請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  19. 造影剤が注入された被検体を放射線でスキャンしてデータを収集する撮影部と、該撮影部を制御する制御部と、前記被検体における所定の部位がスキャンされるように前記被検体を移動して位置決めを行なうテーブルと、を備えた放射線断層撮影装置の制御方法であって、
    前記制御部に、
    前記被検体の体軸方向における互いに異なる第1〜第Nの観測位置(N≧2)をスキャン進行方向に沿って設定する第1の設定処理と、
    前記被検体に前記造影剤を予備的に注入した後に、前記被検体の前記設定された観測位置におけるモニタリングスキャンを行って該観測位置における前記造影剤の到達時間を特定することと、該観測位置における前記造影剤の到達に応答してモニタリングスキャン位置をスキャン進行方向側の隣の観測位置に、前記テーブルによって被検体を移動することによって変更することとを、前記第1〜第Nの観測位置における前記造影剤の到達時間が特定されるまで交互に行うよう、前記撮影部を制御する第1の制御処理と、
    前記特定された前記第1〜第Nの観測位置における前記造影剤の到達時間に基づいて、前記被検体に前記造影剤を注入した後に前記被検体に設定された撮影範囲に対する本スキャンを行う際に用いる本スキャン条件を決定する決定処理と、を実行させる、放射線断層撮影装置の制御方法。
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