JP6831673B2 - 放射線断層撮影装置およびプログラム - Google Patents

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本発明は、放射線を用いて被検体をスキャンする放射線断層撮影装置、および当該放射線断層撮影装置に適用されるプログラムに関する。
従来より、X線を用いて画像を生成する放射線断層撮影装置として、X線CT装置が知られている。X線CT装置は、X線を放出するX線管と、X線を検出するX線検出器を有している。X線管から放出されたX線は被検体を通過し、X線検出器で検出される。X線検出器は、被検体の透過X線を検出し、その強度に応じた電気信号を出力する。X線検出器から出力された電気信号はデータ収集部で受信され、X線データに変換される。このX線データに基づいて画像が再構成される。

画像再構成を行う場合、被検体を撮影して得られたデータは、水や空気などの基準物質を撮影して得られた補正データ(data)など用いて補正される。この補正により、高品質な画像を得ることができる。しかし、X線CT装置の使用環境や、X線CT装置の使用期間などが原因で、再構成される画像にアーチファクトが発生し、画像品質が低下することがある。 そこで、アーチファクトを軽減するために、ファントムを用いてキャリブレーションを行う技術が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2006−034306号公報

一般的に、ファントムを用いたキャリブレーションは、専門的知識が必要な作業であるので、X線CT装置のユーザ(例えば、撮影技師)がこの作業を行うことは難しいという問題がある。そこで、ユーザは、アーチファクトを発見した場合、フィールドエンジニアに連絡し、キャリブレーションの依頼をすることが多い。フィールドエンジニアは、キャリブレーションの依頼を受けると、病院に訪問し、アーチファクトが現れた画像を解析する解析作業を行い、解析結果に基づいて、キャリブレーションを行う。したがって、アーチファクトが低減された画像を得ることができる。

しかし、上記の方法では、ユーザがフィールドエンジニアに連絡を取り、その連絡を受けたフィールドエンジニアが病院を訪ねる必要があるので、アーチファクトを見つけてからキャリブレーションの作業を開始するまでの時間が長くなるという問題がある。また、フィールドエンジニアは、病院に到着した後、アーチファクトが現れた画像やX線CT装置の状態などの解析作業を行い、キャリブレーションによりアーチファクトを低減できるかどうかを判断する必要がある。また、フィールドエンジニアは、キャリブレーションによりアーチファクトを低減できそうだと判断した場合、クレードルにファントムを設置し、ファントムを設置した後で、ファントムがスキャンに適した位置に位置決めされるように、クレードルを移動させる必要もある。このような解析作業やファントムの位置決めを行うにはある程度の時間を要する。したがって、キャリブレーションを実行する場合、X線CT装置のダウンタイムが増加するという問題がある。

このような理由から、キャリブレーションを実行する場合であっても、X線CT装置などの放射線断層撮影装置のダウンタイムが短縮可能な技術が望まれている。
本発明の第1の観点は、放射線を用いて被検体をスキャンする放射線断層撮影装置であって、
クレードルに設置されたファントムの位置又は前記クレードルに取り付けられたホルダに設置されたファントムの位置と、前記ファントムが位置決めされるべき所定の位置との間の位置ずれ量を計算するずれ量計算手段と、
前記位置ずれ量に基づいて、前記ファントムが前記所定の位置に位置決めされるように前記クレードルを駆動する駆動手段と、
前記ファントムをスキャンして前記ファントムのデータを収集するための撮影手段と、
前記ファントムのデータと、画像再構成に必要な補正データとに基づいて、画像を再構成する再構成手段と、
再構成された画像にアーチファクトが含まれている場合、前記補正データを校正するために必要なデータが収集されるように前記撮影手段を制御する制御手段と、
を有する、放射線断層撮影装置である。
本発明の第2の観点は、放射線を用いて被検体をスキャンする放射線断層撮影装置に適用されるプログラムであって、本発明の第1の観点に記載のずれ量計算手段、再構成手段、および制御手段を実現するためのプログラムである。
ファントムの位置と空洞部内の所定の位置との間の位置ずれ量を計算し、計算された位置ずれ量に基づいてファントムが所定の位置に位置決めされるように、クレードルが移動する。したがって、ユーザ自身がファントムの位置決めをする必要が無いので、放射線断層撮影装置のダウンタイムを短縮することができる。
本形態に係るX線CT装置のハードウェアの構成を概略的に示す図である。 X線CT装置のガントリおよびテーブルの側面図である。 本形態に係るX線CT装置の操作コンソールの機能ブロック図である。 記憶装置63に記憶されているプログラムおよびデータを概略的に示す図である。 本形態に係るX線CT装置における処理の流れを示すフロー図である。 ファントムの設置方法の一例の説明図である。 現在のファントムの位置z1とファントムの基準位置z0との間のずれ量LZを示す図である。 ずれ量LZだけ移動した後のクレードルを示す図である。 補正データD〜Dを用いて、(kVp,SFOV,FS)の組合せごとに得られた複数スライスの画像を概略的に示す図である。 画像ごとに計算された指標の説明図である。 判定結果の説明図である。 キャリブレーションの一例の説明図である。 ディテールドキャリブレーションで得られた補正データDc1が補正データDに上書きされた様子を概略的に示す図である。 補正データD〜DW−1およびキャリブレーションにより得られた補正データDc1を用いて再構成された画像を概略的に示す図である。 画像ごとに計算された2つの指標(平均値mおよび標準偏差σ)の値を概略的に示す図である。 判定結果を示す図である。 基準値を超える指標が現れた一例を概略的に示す図である。 2回目のディテールドキャリブレーションで得られた補正データDc2が補正データDc1に上書きされた様子を示す図である。 判定結果を示す図である。 ディテールドキャリブレーションとは異なるキャリブレーションの幾つかの例の説明図である。
以下、発明を実施するための形態について説明するが、本発明は、以下の形態に限定されることはない。
図1は、本形態に係るX線CT装置1のハードウェアの構成を概略的に示す図、図2は、X線CT装置1のガントリおよびテーブルの側面図である。
図1に示すように、ガントリ2は、X線管21、アパーチャ(aperture)22、コリメータ装置(collimator device)23、X線検出器24、データ収集部(data acquisition system)25、回転部26、高電圧電源27、アパーチャ駆動装置28、回転駆動装置29、制御部30を有している。尚、X線管21、アパーチャ22、コリメータ装置23、X線検出器24、データ収集部25、回転部26、高電圧電源27、アパーチャ駆動装置28、および回転駆動装置29を合わせたものが、本発明における撮影手段の一例に相当する。
回転部26は回転可能に支持されている。X線管21、アパーチャ22、コリメータ装置23、X線検出器24、およびデータ収集部25は、回転部26に搭載されている。
X線管21及びX線検出器24は、被検体5が載置される撮影空間、すなわちガントリ2の空洞部2Bを挟んで互いに対向して配置されている。
アパーチャ22は、X線管21と空洞部2Bとの間に配置されている。アパーチャ22は、X線管21のX線焦点からX線検出器24に向けて放射されるX線をファンビーム(fan beam)やコーンビーム(cone beam)に成形する。
コリメータ装置23は、空洞部2BとX線検出器24との間に配置されている。コリメータ装置23は、X線検出器24に入射する散乱線を除去する。
X線検出器24は、X線管21から放射される扇状のX線ビームの広がり方向および厚み方向に、2次元的に配列された複数のX線検出素子を有している。各X線検出素子は、空洞部2Bに配された被検体5の透過X線をそれぞれ検出し、その強度に応じた電気信号を出力する。
データ収集部25は、X線検出器24の各X線検出素子から出力される電気信号を受信し、X線データに変換して収集する。
撮影テーブル4は、クレードル(cradle)41および駆動装置42を有している。被検体5は、クレードル41の上に載置される。駆動装置42は、クレードル41がy方向に昇降するようにクレードル41を駆動し、更に、クレードル41がz方向に移動するように、クレードル41を駆動する。
高電圧電源27は、X線管21に高電圧及び電流を供給する。
アパーチャ駆動装置28はアパーチャ22を駆動しその開口を変形させる。
回転駆動装置29は回転部26を回転駆動する。
制御部30は、ガントリ2内の各装置・各部、および駆動装置42等を制御する。
操作コンソール6は、操作者9からの各種操作を受け付ける。操作コンソール6は、入力装置61、表示装置62、記憶装置63、及び演算処理装置64を有している。本例では、操作コンソール6は、コンピュータ(computer)により構成されている。
なお、ここでは、図1に示すように、被検体5の体軸方向、すなわち撮影テーブル4による被検体5の搬送方向をz方向とする。また、鉛直方向をy方向、y方向およびz方向に直交する水平方向をx方向とする。
図3は、本形態に係るX線CT装置の操作コンソールの機能ブロック図(block diagram)である。
本形態に係るX線CT装置の操作コンソール6は、上記機能を実現させるための機能ブロックとして、ずれ量計算部71、再構成部72、指標計算部73、判定部74、生成部75、およびカウント部76などを有している。
ずれ量計算部71は、後述するずれ量LZ(図7参照)を計算する。
再構成部72は、スキャンによって得られたデータと、画像再構成に必要な補正データとに基づいて画像を再構成する。
指標計算部73は、後述する平均値mおよび標準偏差σの値を計算する。
判定部74は、平均値mの値および標準偏差σの各々が許容される値の範囲に含まれているか否かを判定する。
生成部75は、画像再構成に必要な補正データを生成する。
カウント部76は、補正データを校正するためのキャリブレーションの実行回数をカウントする。
尚、ずれ量計算部71は、本発明におけるずれ量計算手段の一例である。再構成部72は、本発明における再構成手段の一例である。指標計算部73は、本発明における指標計算手段の一例である。判定部74は、本発明における判定手段の一例である。生成部75は、本発明における生成手段の一例である。カウント部76は、本発明におけるカウント手段の一例である。
操作コンソール6は、演算処理装置64が所定のプログラム(program)を実行することにより各機能ブロックとして機能する。所定のプログラムは、記憶装置63に記憶されている(図4参照)。
図4は、記憶装置63の説明図である。
記憶装置63は、プログラムPG〜PGが記憶されている。これらのプログラムPG〜PGのうちの少なくとも一つのプログラムは、演算処理装置64で実行されるプログラムである。また、記憶装置63には、補正データD〜Dが記憶されている。補正データD〜Dは、画像再構成に必要な補正データを表している。補正データD〜Dは、例えば、X線管球の特性を補正するためのデータ、X線検出器24の特性などを補正するためのデータを含んでいる。被検体5の画像は、被検体5をスキャンすることにより得られたデータと補正データD〜Dとに基づいて再構成される。
尚、図4に示すプログラムPG〜PGおよび補正データD〜Dは、操作コンソール6に外部接続された記憶装置又は記憶媒体90(図1参照)に記憶されていてもよく、記憶装置63と記憶装置又は記憶媒体90とに振り分けて記憶されていてもよい。操作コンソール6の各部の機能の詳細は、X線CT装置における処理の流れを説明する際に併せて説明する。
本形態のX線CT装置は、画像再構成に必要な補正データ(図4参照)を校正するためのキャリブレーションを実行しなければならない状況が生じた場合、フィールドエンジニアではなく、X線CT装置のユーザ(例えば、撮影技師)自身でキャリブレーションを実行することができるように構成されている。したがって、X線CT装置のダウンタイムを低減できるという効果が得られる。以下に、本形態において、キャリブレーションを実行しなければならない状況が生じた場合、X線CT装置がどのような処理を実行するかについて説明する。
図5は、本形態に係るX線CT装置における処理の流れを示すフロー図(flowchart)である。
X線CT装置は、必要に応じて、補正データ(図4参照)を校正するためのキャリブレーションを実行する必要がある。キャリブレーションが必要な状況としては、例えば、X線CT装置で撮影した画像にアーチファクトが現れた場合、X線CT装置の定期点検を行う場合、X線管球を交換した場合などがある。本形態では、ユーザがキャリブレーションを実行する必要があると考えた場合、以下のフローに従って、キャリブレーションを実行する。以下、フローで実行される各ステップについて説明する。
ステップ(step)S1では、ユーザがファントムを設置する。図6は、ファントム51の設置方法の一例の説明図である。
ユーザは、ガントリ2又は撮影テーブル4に設けられた操作部を操作し、クレードル41を所定の高さまで垂直方向(y方向)に昇降させるのに必要な指示を入力する。この指示が入力されると、制御部30(図1参照)は、クレードル41が所定の高さまで昇降するように、撮影テーブル4を動かす。
クレードル41が昇降した後、ユーザは、クレードル41の一端部41aにホルダ50を取り付け、ホルダ50にファントム51を設置する。本形態では、ファントム51は水ファントム51であるが、水とは異なる物質を含むファントムを用いることも可能である。尚、図6には、ホルダ50にファントム51を設置する例が示されているが、ファントム51をホルダ50ではなくクレードル41に設置することも可能である。ファントム51を設置した後、ステップS2に進む。
ステップS2では、ユーザが、入力装置61(図1参照)を用いて、ファントム51のスキャンを実行させるための指示を表すコマンド(command)を入力する。コマンドの入力は、例えば、入力装置61の所定のボタンを押す等の簡単な操作により行われる。
ステップS3では、ステップS2で入力されたコマンドに応答して、ファントム51が所定位置に位置決めされるように、クレードル41が移動する(図7および図8参照)。
図7および図8は、ファントム51の位置決めの説明図である。
先ず、図7に示すように、ずれ量計算部71(図3参照)は、現在のファントム51の位置z1と、ファントム51が位置決めされるべき基準位置z0との間のずれ量LZを計算する。ファントム51の基準位置z0は、例えば、空洞部2Bのアイソセンターであるが、空洞部2Bのアイソセンターからずれた位置を、ファントム51の基準位置z0とすることも可能である。ずれ量LZを求める方法としては、例えば、カメラ(図示せず)を用いる方法がある。カメラを用いる場合は、ファントム51を含む領域をカメラで撮影する。カメラによる撮影を行った後、カメラで得られた画像データに対して画像認識技術を適用して現時点のファントム51の位置を特定する。したがって、現時点のファントム51の位置を特定することができるので、ずれ量計算部71は、ずれ量LZを計算することができる。
尚、カメラを用いない方法でずれ量LZを求めてもよい。カメラを用いずにずれ量LZを求める方法としては、スキャンを実行する方法がある。この場合、ずれ量計算部71は、スキャンにより得られたデータに基づいてずれ量LZを計算することができる。
制御部30は、ずれ量LZだけクレードル41が移動するように駆動装置42(図1参照)を制御する。駆動装置42は、クレードル41を水平方向(z方向)にずれ量LZだけ移動させる。図8は、ずれ量LZだけ移動した後のクレードル41を示す図である。クレードル41をずれ量LZだけ移動させることにより、ファントム51を基準位置z0に位置決めすることができる。
尚、本形態では、クレードル41をy方向に所定の高さまで昇降させた後に、ユーザがファントム51を設置し(ステップS1)、クレードル41をz方向に移動させることにより、ファントム51を基準位置x0に位置決めしている(ステップS3)。しかし、クレードル41を所定の高さまで昇降させる前に、ユーザがファントム51を設置し、ユーザがファントム51を設置した後に、ファントム51が基準位置x0に位置決めされるように、クレードル41をy方向およびz方向に移動させてもよい。また、撮影テーブル4は、図2等に示す構造に限定されることは無く、例えば、支柱をスイング(swing)させることによりクレードルをy方向およびz方向に移動させることができる構造を有する撮影テーブルを用いてもよい。
図8に示すようにファントム51を位置決めした後、ステップS4に進む。
ステップS4では、ファントム51の画像を得るためのファントムスキャンを実行する。ファントムスキャンでは、複数のパラメータを調整しながらファントムのスキャンが実行される。ファントムスキャンの実行時に調整されるパラメータとしては、例えばX線管球の管電圧を表すkVp、データの収集範囲の広さを表すSFOV(スキャンFOV)、X線焦点のサイズを表すFS(Focal Spot)などがある。以下では、この3つのパラメータ(kVp,SFOV,FS)を調整しながら、ファントムスキャンをする例について説明する。しかし、上記の3つのパラメータのうちの一つ以上のパラメータを別のパラメータに置き換えることも可能であることに留意すべきである。また、パラメータの数は3つに限定されることは無く、1つ、2つ、又は4つ以上にすることも可能である。
本形態では、上記の3つのパラメータkVp,SFOV,FSを以下のように変更する。
(1)kVpは、p=1〜n、即ち、n個の値(kV1、kV2、kV3、・・・kVn)に変更可能なパラメータである。nは、例えば、n=3とすることができる。
(2)SFOVは、2つのSFOV、即ち、スモールSFOVとラージSFOVに変更可能なパラメータである。スモールSFOVは、狭い範囲の領域をスキャンするためのSFOVを表し、ラージSFOVは、広い範囲の領域をスキャンするためのSFOVを表す。
(3)パラメータFSは、2つのFS、即ち、スモールFSとラージFSに変更可能なパラメータである。スモールFSは、X線焦点のサイズが小さく、ラージFSはx線焦点のサイズが大きいことを表している。
したがって、本形態では、(kVp,SFOV,FS)を以下のように変更しながら、ファントムスキャンが実行される。
(kV,SFOV,FS)=(kV1,スモールSFOV,スモールFS)
=(kV1,スモールSFOV,ラージFS)
=(kV1,ラージSFOV,スモールFS)
=(kV1,ラージSFOV,ラージFS)
=(kV2,スモールSFOV,スモールFS)
=(kV2,スモールSFOV,ラージFS)
=(kV2,ラージSFOV,スモールFS)
=(kV2,ラージSFOV,ラージFS)




=(kVn,スモールSFOV,スモールFS)
=(kVn,スモールSFOV,ラージFS)
=(kVn,ラージSFOV,スモールFS)
=(kVn,ラージSFOV,ラージFS)
本形態では、kVpはn通り、SFOVは2通り、FSは2通りである。したがって、(kVp,SFOV,FS)の組合せは、n×2×2=4n通り存在する。
ファントムスキャンでは、(kVp,SFOV,FS)の組合せを、4n通りに変更しながら、ファントムのスキャンを行う。また、本形態では、ファントム51の画像をマルチスライスの画像として取得するとする。したがって、本形態では、ファントムスキャンを実行することにより、(kVp,SFOV,FS)の組合せごとに複数スライスの画像を得るためのデータを収集することができる。再構成部72(図3参照)は、ファントムスキャンにより得られたデータと、予め登録されている補正データ(図4参照)とに基づいて、ほぼリアルタイムで各スライスに対応した断層像を順次再構成する。したがって、補正データD〜Dを用いることにより、(kVp,SFOV,FS)の組合せごとに、複数スライスの画像を再構成することができる。図9に、補正データD〜Dを用いて、(kVp,SFOV,FS)の組合せごとに得られた複数スライスの画像を概略的に示す。図9では、説明の便宜上、(kVp,SFOV,FS)の組合せのパターンは、以下の3通りの組合せH1、H2、およびH3で表されると仮定している。
組合せH1:(kV1,スモールSFOV,スモールFS)
組合せH2:(kV1,スモールSFOV,ラージFS)
組合せH3:(kVn,ラージSFOV,ラージFS)
尚、マルチスライスでは、例えば、64スライスの画像、128スライスの画像を得ることができるが、図9では、紙面の制約上、3スライスの画像のみが示されている。画像再構成を行った後、ステップS5に進む。
ステップS5では、指標計算部73(図3参照)が、画像ごとに、アーチファクトを検出するための指標の値を計算する。図10は、アーチファクトを検出するための指標の説明図である。指標の値の算出方法としては、既存の技術を使用することができる。例えば、画像の体内領域に一つ又は複数の領域を設定し、領域ごとに、CT値の平均値mとCT値の標準偏差σとを求め、この平均値mと標準偏差σの各々を指標とすることができる。以下では、指標として、平均値mと標準偏差σの2つが用いられるとする。図10では、説明の便宜上、画像ごとに、2つの領域r1およびr2を設定し、領域r1およびr2の各々に対して平均値mの値および標準偏差σの値が計算された例が示されている。
平均値mの値および標準偏差σの値を計算した後、ステップS6に進む。
ステップS6では、判定部74(図3参照)が、ステップS5で計算された2つの指標(平均値mおよび標準偏差σ)の値が、許容できる値の範囲に含まれているか否かを判定する。本形態では、平均値mの計算値が許容できる値の範囲に含まれているか否かを判定するための基準値mthと、標準偏差σの計算値が許容できる値の範囲に含まれているか否かを判定するための基準値σthが予め設定されている。判定部74は、平均値mの計算値と基準値mthとを比較することにより、平均値mの計算値が許容できる値の範囲に含まれているか否かを判定し、更に、標準偏差σの計算値と基準値σthとを比較することにより、標準偏差σの計算値が許容できる値の範囲に含まれているか否かを判定する。本形態では、平均値mの基準値mthは平均値mの上限値を表しており、標準偏差σの基準値σthは標準偏差σの上限値を表しているとする。したがって、判定部74は、平均値mの計算値が基準値mth以下の場合、平均値mの計算値は許容できる値の範囲に含まれていると判定し、一方、平均値mの計算値が基準値mthを超えた場合、平均値mの計算値は許容できる範囲に含まれていないと判定する。同様に、判定部74は、標準偏差σの計算値が基準値σth以下の場合、標準偏差σの計算値は許容できる値の範囲に含まれていると判定し、一方、標準偏差σの計算値が基準値σthを超えた場合、標準偏差σの計算値は許容できる範囲に含まれていないと判定する。図11は判定結果の説明図である。図11において、○で囲まれた計算値は、基準値以下である(許容できる値の範囲に含まれている)ことを表しており、×で示された計算値は、基準値を超えている(許容できる値の範囲に含まれていない)ことを表している。例えば、組合せH1:(kV1,スモールSFOV,スモールFS)におけるスキャンで得られた画像IM11、IM12、およびIM13を参照すると、どの画像であっても、平均値mおよび標準偏差σの各々の計算値は、基準値以下である(許容できる値の範囲に含まれている)。したがって、組合せH1:(kV1,スモールSFOV,スモールFS)で得られた画像IM11、IM12、およびIM13は、アーチファクトが十分に低減されている。しかし、組合せH2:(kV1,スモールSFOV,ラージFS)および組合せH3:(kVn,ラージSFOV,ラージFS)では、一部の計算値は基準値を超えている。例えば、組合せH2:(kV1,スモールSFOV,ラージFS)では、画像IM21の領域r2における平均値mの計算値が基準値を超えている。したがって、組合せH2およびH3では、画像に無視できないアーチファクトが現れる恐れがあると考えられる。そこで、平均値mおよび標準偏差σの計算値に、基準値を超えているものが含まれている場合、判定部74は、補正データD〜D(図4参照)の全部又は一部を校正するためのキャリブレーションを実行する必要があると判定する。キャリブレーションを実行する必要があると判定された場合、ステップS7に進む。
ステップS7では、補正データD〜Dの全部又は一部を校正するためのキャリブレーションが実行される。尚、以下では、説明の便宜上、補正データD〜Dのうち、補正データDのみが校正の対象であるとする。しかし、本発明は、校正の対象は、補正データDに限定されることは無く、補正データDとは別の補正データを校正の対象の補正データとしてもよく、二つ以上の補正データ(例えば、二つの補正データDおよびD、全ての補正データD〜D)を、校正の対象の補正データとしてもよい。
図12は、キャリブレーションの一例の説明図である。
図12は、詳細な校正を実行するためのディテールドキャリブレーションの一例を概略的に示す図である。ディテールドキャリブレーションは、(kVp,SFOV,FS)の全ての組合せに対応したa個のプロセスP1〜Paから構成されている。ディテールドキャリブレーションでは、a個のプロセスの各々においてスキャンが実行される。そして、スキャンにより得られたデータに基づいて、画像再構成に使用される補正データが生成される。a個のプロセスP1〜Paには、例えば、スモールSFOVのファントムキャリブレーションのためのプロセス、ラージSFOVのファントムキャリブレーションのためのプロセス、およびエアキャリブレーションのためのプロセスなどが含まれている。
スモールSFOVのファントムキャリブレーションのためのプロセスでは、アイソセンターから所定距離だけ上側の位置にファントム51を位置決めし、ファントム51の画像を取得するためのファントムスキャンが実行される。ラージSFOVのファントムキャリブレーションのプロセスでは、アイソセンターから所定距離だけ下側の位置にファントム51を位置決めし、ファントム51の画像を取得するためのファントムスキャンが実行される。エアキャリブレーションのプロセスでは、X線管21とX線検出器24の間にファントム51が設置されない状態でスキャンが行われる。
上記のように、ディテールドキャリブレーションでは、a個のプロセスP1〜Paにおいてスキャンが実行される。生成部75(図3参照)は、スキャンにより得られたデータに基づいて、画像再構成に使用される補正データDc1を生成する。この補正データDc1は、校正の対象である補正データD(図4参照)に上書きされる。図13に、ディテールドキャリブレーションで得られた補正データDc1が補正データDに上書きされた様子を概略的に示す。
このようにして、補正データDを校正するためのキャリブレーションが実行される。キャリブレーションを実行した後、ステップS8に進む。
ステップS8では、カウント部76(図3参照)が、キャリブレーションの実行回数vをカウントする。ここでは、キャリブレーションは1回しか実行されていないので、カウント部76は、v=1とカウントする。キャリブレーションの実行回数vをカウントした後、ステップS3に戻り、ファントム51を基準位置z0(図8参照)に位置決めする。そして、ステップS4に進む。
ステップS4では、ファントムスキャンが実行される。そして、再構成部72が、ファントムスキャンにより得られたデータと、補正データD〜DW−1と、ステップS7のキャリブレーションにより得られた補正データDc1(図13参照)とに基づいて、画像再構成を行う。したがって、キャリブレーションにより得られた補正データDc1を用いて、(kVp,SFOV,FS)の組合せごとに複数スライスの画像を再構成することができる。図14に、補正データD〜DW−1およびキャリブレーションにより得られた補正データDc1を用いて再構成された画像を概略的に示す。画像再構成を行った後、ステップS5に進む。
ステップS5では、指標計算部73が、画像ごとに、アーチファクトを検出するための指標を計算する。図15に、画像ごとに計算された2つの指標(平均値mおよび標準偏差σ)の値を概略的に示す。平均値mおよび標準偏差σの各々の値を計算した後、ステップS6に進む。
ステップS6では、判定部74が、平均値mおよび標準偏差σの各々の計算値が、許容できる値の範囲に含まれているか否かを判定する。図16は、判定結果の一例を概略的に示す図である。図16において、○で囲まれた値は、基準値以下である(許容できる値の範囲に含まれている)ことを表している。図16では、平均値mおよび標準偏差σの全ての計算値が○で囲まれている。したがって、ディテールドキャリブレーションによる校正は成功したと判定し、フローを終了する。
一方、ディテールドキャリブレーションで得られた補正データDc1を用いても、平均値mおよび標準偏差σの計算値に、基準値を超えるものが含まれる場合がある。図17は、平均値mおよび標準偏差σの計算値に基準値を超えるものが含まれる一例を概略的に示す図である。図17において、○で囲まれた値は、基準値以下である(許容できる値の範囲に含まれている)ことを表しており、×で示された値は、基準値を超えている(許容できる値の範囲に含まれていない)ことを表している。例えば、組合せH1:(kV1,スモールSFOV,スモールFS)および組合せH3:(kVn,ラージSFOV,ラージFS)では、平均値mおよび標準偏差σの全ての計算値は基準値以下である(許容できる値の範囲に含まれている)。しかし、組合せH2:(kV1,スモールSFOV,ラージFS)では、平均値mおよび標準偏差σの一部の計算値は基準値を超えている。そこで、判定部74は、キャリブレーションを再度実行する必要があると判定する。キャリブレーションを再度実行する必要があると判定された場合、ステップS7に進む。
ステップS7では、補正データDc1を校正するために2回目のキャリブレーションが実行される。2回目のキャリブレーションを実行することにより、補正データDc2が得られる。補正データDc2は、1回目のキャリブレーションで得られた補正データDc1に上書きされる。図18に、2回目のディテールドキャリブレーションで得られた補正データDc2が補正データDc1に上書きされた様子を示す。
2回目のキャリブレーションを実行した後、ステップS8に進み、キャリブレーションの実行回数vをカウントする。ここでは、キャリブレーションは2回実行されたので、カウント部76は、v=2とカウントする。キャリブレーションの実行回数vをカウントした後、ステップS3に戻ってファントム51のセンタリングを行い、ステップS4においてファントムスキャンを実行し、2回目のディテールドキャリブレーションにより得られた補正データDc2(図18参照)を用いて、画像を再構成する。画像を再構成した後、ステップS5に進み、画像ごとに平均値mおよび標準偏差σの各々の値を計算する。そして、ステップS6に進む。
ステップS6では、判定部74が、平均値mおよび標準偏差σの各々の計算値が、許容できる値の範囲に含まれているか否かを判定する。図19に判定結果を示す。図19において、○で囲まれた値は、基準値以下である(許容できる値の範囲に含まれている)ことを表しており、×で示された値は、基準値を超えている(許容できる値の範囲に含まれていない)ことを表している。例えば、組合せH1:(kV1,スモールSFOV,スモールFS)および組合せH3:(kVn,ラージSFOV,ラージFS)では、平均値mおよび標準偏差σの全ての計算値は基準値以下である(許容できる値の範囲に含まれている)。しかし、組合せH2:(kV1,スモールSFOV,ラージFS)では、平均値mおよび標準偏差σの一部の計算値は基準値を超えている。
したがって、図19の判定結果は、キャリブレーションを2回実行したが、平均値mおよび標準偏差σの一部の計算値は、依然として基準値を超えていることを示している。このように、2回のキャリブレーションを実行したにも関わらず、指標の計算値が基準値を超えるということは、ディテールドキャリブレーションを更に実行しても、アーチファクトが許容レベルに低減された画像を得ることができないと考えられる。そこで、キャリブレーションを2回実行したにも関わらず、平均値m又は標準偏差σの計算値に、基準値を超えるものが含まれている場合、X線CT装置は、ディテールドキャリブレーションではアーチファクトが低減できないことを表す警告をユーザに報知する。警告を報知する方法としては、表示装置62(図1参照)を用いてユーザに警告を視覚的に知らせる方法や、音声によりユーザに警告を聴覚的に知らせる方法がある。この警告が発生したら、ステップS9に進む。
ステップS9では、ユーザがフィールドエンジニア(FE:Field Engineer)に連絡する。フィールドエンジニアは、ユーザからの連絡を受けたら、X線CT装置が設置されている施設に訪問し、アーチファクトの原因を特定する。
このようにして、フローが実行されるフローが終了する。
本形態では、ユーザがキャリブレーションの指示をした後(ステップS2)、この指示に応答してファントム51の位置決めが自動的に行われ(ステップS3)、ファントム51の位置決めが行われた後、キャリブレーションが実行される(ステップS7)。したがって、ユーザ自身が、ファントム51の位置決めなどのキャリブレーションに必要な作業をする必要が無いので、X線CT装置のダウンタイムを短縮することができる。
また、本形態では、ファントムスキャンにより得られた画像に対して、アーチファクトを検出するための指標(平均値mおよび標準偏差σ)の値を計算し(ステップS5)、指標の値に基づいて、キャリブレーションを実行するか否かを判定している(ステップS6)。したがって、ユーザ自身が、キャリブレーションに必要なプロセスを選択する必要が無いので、X線CT装置のダウンタイムを更に短縮することもできる。
尚、上記の説明では、ディテールドキャリブレーションを実行する場合、(kVp,SFOV,FS)の全ての組合せに対応したa個のプロセスP1〜Paが実行される例について説明されている。しかし、場合によっては、a個のプロセスP1〜Paのうちの一部のプロセスのみを実行してもよい。例えば、図11に示す指標の判定結果について考えると、組合せH2:(kV1,スモールSFOV,ラージFS)および組合せH3:(kVn,ラージSFOV,ラージFS)では、平均値mおよび標準偏差σの一部の計算値は基準値を超えているが、組合せH1:(kV1,スモールSFOV,スモールFS)では、平均値mおよび標準偏差σの全ての計算値が基準値以下である。したがって、図11に示すような判定結果が得られた場合は、a個のプロセスP1〜Paのうち、組合せH2およびH3に対応するキャリブレーションのプロセスのみを実行し、組合せH1に対応するキャリブレーションのプロセスは実行しないようにしてもよい。このように、平均値m又は標準偏差σの計算値が基準値を超えてしまう組合せに対してのみキャリブレーションのプロセスを実行することにより、アーチファクトを低減する効果を保持しつつ、キャリブレーションに必要な時間を短縮することができる。
尚、上記の説明では、ステップS7において、ディテールドキャリブレーションが実行されている。しかし、必ずしもディテールドキャリブレーションを実行する必要はない(図20参照)。
図20は、ディテールドキャリブレーションとは異なるキャリブレーションの幾つかの例の説明図である。
図20には、ディテールドキャリブレーションの他に、ディテールドキャリブレーションとは異なるキャリブレーションの例として、簡易キャリブレーション、マニュアルキャリブレーション、機械学習キャリブレーションの3つの例が示されている。
簡易キャリブレーションは、ディテールドキャリブレーションに含まれるa個のプロセスのうちの一部のプロセスのみを含んでいる。図20では、簡易キャリブレーションに含まれるプロセスは、符号「Pi」、「Pi+1」、・・・「Pj」で示されている。簡易キャリブレーションに含まれるプロセスは、図5に示すフローが開始される前に、ユーザによって選択されている。
マニュアルキャリブレーションは、ユーザがステップS6で得られた判定結果を確認した後で、ユーザが、ディテールドキャリブレーションに含まれるa個のプロセスP1〜Paの中から、実行されるべきプロセスを選択し、この選択されたプロセスを実行するものである。マニュアルキャリブレーションを実行する場合、ユーザは、先ず、マニュアルキャリブレーションで実行されるべきプロセスを選択する。そして、ユーザは、入力装置61を操作し、選択されたプロセスを含むマニュアルキャリブレーションの実行を指示するためのコマンドを入力する。このコマンドが入力されると、制御部30は、マニュアルキャリブレーションによる補正データの校正を行うために必要なデータが収集されるように、ガントリ2内の各装置・各部などを制御する。
機械学習キャリブレーションは、フローが実行される前に、機械学習の手法を用いて、アーチファクトを低減するのに適したプロセスをX線CT装置に学習させておき、ステップS7において、指標の値に基づいて最適なプロセスを実行するものである。
このように、ディテールドキャリブレーションの他に、様々なキャリブレーションを実行することができる。
また、ステップS7においてキャリブレーションを実行する場合、ユーザが、ディテールドキャリブレーション、簡易キャリブレーション、マニュアルキャリブレーション、機械学習キャリブレーションのうちのいずれかを選択できるようにしてもよい。
尚、本形態では、2回のキャリブレーションを実行しても指標の計算値に基準値を超えるものが含まれている場合、ユーザに警告を報知している。しかし、ユーザに警告を報知するか否かの基準となるキャリブレーションの実行回数は2回に限定されることは無く、1回でもよいし、又は3回以上であってもよい。
また、本形態では、アーチファクトを検出するための指標として、2つの指標、即ち、平均値mおよび標準偏差σが使用されている。しかし、平均値mおよび標準偏差σのいずれか一方のみを指標として用いてもよい。また、指標は、平均値mおよび標準偏差σに限定されることはなく、平均値m又は標準偏差σを別の特徴量に置き換えてもよいし、平均値mおよび標準偏差σに、一つ以上の別の特徴量を加えて、3つ以上の指標を用いてもよい。
また、本形態はX線CT装置であるが、本発明は、X線以外の放射線、例えばガンマ線(gamma ray)を用いる放射線断層撮影装置にも適用可能である。
また、コンピュータを上記X線CT装置における制御や処理を行う各手段として機能させるためのプログラムやこれを記録した記録媒体もまた、発明の形態の一例である。
1 X線CT装置
2 ガントリ
2B 空洞部
4 撮影テーブル
5 被検体
6 操作コンソール
21 X線管
22 アパーチャ
23 コリメータ装置
24 X線検出器
25 データ収集部
26 回転部
27 高電圧電源
28 アパーチャ駆動装置
29 回転駆動装置
30 制御部
41 クレードル
42 駆動装置
50 ホルダ
61 入力装置
62 表示装置
63 記憶装置
64 演算処理装置
71 ずれ量計算部
72 再構成部
73 指標計算部
74 判定部
75 生成部
76 カウント部
90 記憶媒体

Claims (10)

  1. 放射線を用いて被検体をスキャンする放射線断層撮影装置であって、
    クレードルに設置されたファントムの位置又は前記クレードルに取り付けられたホルダに設置されたファントムの位置と、前記ファントムが位置決めされるべき所定の位置との間の位置ずれ量を計算するずれ量計算手段と、
    前記位置ずれ量に基づいて、前記ファントムが前記所定の位置に位置決めされるように前記クレードルを駆動する駆動手段と、
    前記ファントムをスキャンして前記ファントムのデータを収集するための撮影手段と、
    前記ファントムのデータと、画像再構成に必要な補正データとに基づいて、前記ファントムの画像を再構成する再構成手段と、
    前記ファントムの画像にアーチファクトが含まれている場合、前記補正データを校正するために必要なデータが収集されるように前記撮影手段を制御する制御手段と
    を有する、放射線断層撮影装置。
  2. 前記画像のアーチファクトを検出するための指標の値を計算する指標計算手段と、
    前記指標の値と前記指標の基準値とを比較し、その比較結果に基づいて、前記補正データを校正するためのキャリブレーションを実行するか否かを判定する判定手段とを有し、
    前記制御手段は、
    前記判定手段が前記キャリブレーションを実行すると判定した場合、前記補正データを校正するために必要なデータが収集されるように前記撮影手段を制御する、請求項1に記載の放射線断層撮影装置。
  3. ユーザによって操作され、前記補正データを校正するためのキャリブレーションの実行を指示するためのコマンドを入力する入力装置を有し、
    前記制御手段は、前記コマンドが入力された場合、前記補正データを校正するために必要なデータが収集されるように、前記撮影手段を制御する、請求項1に記載の放射線断層撮影装置。
  4. 前記キャリブレーションは、前記補正データを校正するための複数のプロセスを含み、
    前記複数のプロセスは、
    前記ファントムが第1のSFOVに対応した位置に設定された状態で前記ファントムのスキャンが実行されるプロセスと、
    前記ファントムが、前記第1のSFOVよりも広い範囲のデータをスキャンするための第2のSFOVに対応した位置に設定された状態で、前記ファントムのスキャンが実行されるプロセスと、
    前記ファントムを用いずにスキャンが実行されるプロセスと
    を含む、請求項2又は3に記載の放射線断層撮影装置。
  5. 前記補正データを校正するための複数のキャリブレーションの中から、ユーザによって選択されたキャリブレーションを実行する、請求項2〜4のうちのいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  6. 前記撮影手段は、複数のパラメータを変更しながら、前記ファントムのスキャンを実行する、請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  7. 前記複数のパラメータの第1の組合せに対して、前記指標の全ての計算値が前記基準値以下であり、前記複数のパラメータの第2の組合せに対して、前記指標の少なくとも一つの計算値が前記基準値を超えた場合、前記制御部は、前記複数のプロセスのうち、前記第1の組合せに対応するプロセスは実行されず、前記第2の組合せに対応するプロセスが実行されるように、前記撮影手段を制御する、請求項6に記載の放射線断層撮影装置。
  8. 前記複数のパラメータは、X線管球の管電圧を表すパラメータ、データの収集範囲の広さを表すパラメータ、およびX線焦点のサイズを表すパラメータのうちの少なくとも1つのパラメータを含む、請求項6又は7に記載の放射線断層撮影装置。
  9. 前記被検体が載置される撮影空間を構成する空洞部を有するガントリを備え、
    前記所定の位置は、前記空洞部のアイソセンターである、請求項1〜8のうちのいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置
  10. 放射線を用いて被検体をスキャンする放射線断層撮影装置に適用されるプログラムであって、
    請求項1に記載のずれ量計算手段および再構成手段を実現するためのプログラム。
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