JP2007312778A - HMG蛋白質(highmobilitygroupprotein)遺伝子の核酸配列およびそれらの使用 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】血管系の形成に影響し、また避妊および組織を再生するための因子であるMAG遺伝子またはHMG蛋白質(high mobility group protein)遺伝子のDNA配列の使用、ならびに適切なキットおよび方法。説明された配列、因子、使用、キット、および方法は、さまざまな疾患、血管系の形成、避妊、および組織再生に関する基礎を共同して形成する分子機構に特異的に影響することを可能にする。
【選択図】なし
Description
Schoenmakerら、Nature Genet 10: 436-444 (1995) Asharら、Cell 82: 57-65 (1995)
本発明のもう一つの目的は、MAG遺伝子またはHMG蛋白質遺伝子の配列の新しい使用を示し、病気の特異的な治療のための因子または生物系に影響を与えるための因子を、通常それらに付随する副作用を軽減しながら提供することにある。
本発明の目的は、図1から19に示された少なくとも一つの配列によって特徴づけられるDNA配列によって達成される。
一つの態様において、DNA配列は、部分的または完全に、HMGI-C遺伝子の配列に相当する。
別の態様において、図1から19に示された配列の一部が、HMGI-C遺伝子のDNA配列の一部を構成する。
DNA配列は、図1から19に示されたDNA配列に対する突然変異配列であってもよい。
本発明は、各相補鎖および両鎖を改変したものを含む図1から19に示された配列と同じ配列を、DNA配列が本来は有することを提唱している。
またはDNA配列が、図1から19に示された配列と、本来、機能的に一致する核酸配列であることを提唱する。
一つの態様において、本発明に係るDNA配列は、それに対応する翻訳産物のDNA結合部分をコードする少なくとも一つの配列を持っている。
または本発明に係るDNA配列が、それに対応する翻訳産物のDNA結合部分をコードする配列をもっていない。
好ましい態様において、本発明に係るDNA配列は、それに対応する翻訳産物の蛋白質結合部分をコードする配列を置換または補足する、一つまたは数個のSr配列をもっている。
特に好ましい態様において、Sr配列は、ヒトゲノムのその他の配列、その他の(ドナー)生物の配列、および人工的配列、ならびにそれらを組み合わせたものからなる群より選択される。
別の態様において、図1から19に示された配列は、HMGI-C遺伝子の異常な転写物である。
本発明はまた、少なくとも一つの転写プロモーターで、さらに下流に、少なくとも一つのSAT配列が続くプロモーターを含む発現ベクターも説明している。
さらに、本発明は、本発明に係る発現ベクターで遺伝子導入または形質転換された宿主細胞を含む。
好ましい態様において、宿主細胞は、原核生物の細胞である。
さらに別の態様において、宿主細胞は、真核生物の細胞である。
好ましい態様において、真核生物の細胞は、酵母の細胞である。
特に好ましい態様において、真核生物の細胞は、哺乳動物の細胞である。
さらに、本発明は、SAT配列の翻訳産物、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する転写物の翻訳産物であって、天然型もしくは変異型、および/または完全長もしくは断片として存在し、および/またはグリコシル化された、部分的にグリコシル化された、もしくはグリコシル化されていない、および/またはリン酸化されたもしくはリン酸化されていない、および/または化学的に修飾された、もしくは化学的に修飾されていない翻訳産物である蛋白質について説明する。
本発明はまた、本発明の目的が、血管新生物に影響を与えるために、MAG遺伝子を使用することによって達成される局面を説明している。
本発明の目的を達成する別の局面は、血管新生物に影響を与えるために、少なくとも一つのHMG蛋白質遺伝子を使用することである。
好ましい態様において、HMG蛋白質遺伝子は、HMGI-C遺伝子およびHMGI-Y遺伝子からなる群より選択される。
GG遺伝子と本質的に同じ塩基配列を有する配列を使用することができる。
またはGG遺伝子の配列と本質的に同じ機能の塩基配列を有する配列を使用することができる。
別の態様において、SG配列は、対応する翻訳産物のDNA結合成分をコードする少なくとも一つの配列を有する。
本発明の、もう一つの選択肢において、本発明に係るSG配列およびそれらの派生配列は、対応する翻訳産物の蛋白質結合部分をコードする配列をもたない。
さらに、本発明に係るSG配列または派生配列は、それに対応する翻訳産物の蛋白質結合部分をコ−ドする配列を置換または補足する、一つまたは数個のSr配列をもっている。
Sr配列は、ヒトゲノムのその他の配列、その他の(ドナー)生物の配列、および人工的配列、ならびにそれらを組み合わせたものからなる群より選択することができる。
本発明に係るSATおよびSG配列ならびにその誘導体は、天然型および/もしくは変異型、および/または断片状もしくは非断片状であってもよい。
本発明の一態様において、本発明に係るSATおよびSG配列およびその誘導体は、少なくとも一つのプロモーターおよび/または少なくとも一つのエンハンサー因子および/または少なくとも一つの転写終結因子および/または少なくとも一つの耐性遺伝子および/または少なくとも一つの追加のマーカー遺伝子を有してもよい。
一態様において、本発明に係るSATおよびSG配列またはそれらの誘導体の少なくとも一つは宿主系にクローニングされてもよい。
この場合には、本発明に係るSATおよびSG配列ならびにその誘導体は少なくとも一度コピーされる。
本発明に係る本発明の目的は、血管新生に影響を与えるために使用され、一本鎖または二本鎖としてのセンスDNA、センスRNA、センスcDNA、アンチセンスDNA、アンチセンスRNAおよびアンチセンスcDNAならびにそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも一つの薬物MSを含む薬物を用いることによって、達成される。
薬物(類)MSの配列(類)は、天然型もしくは変異型であってもよく、および/または全長もしくは断片であってもよく、および/または化学的に修飾されていてももしくは化学的に修飾されていなくてもよい。
本発明の好ましい態様において、MS薬物(類)の配列は、全長もしくは断片の天然型もしくは変異型の、一つまたはいくつかのSTまたはSAT配列(類)および/または対応する転写物(類)に相当する。
MP薬物が、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片のSTまたはSAT配列および/またはその対応する転写物(類)に対して作用する場合には特に好ましい。
特に好ましい態様において、MP薬物は、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片のSTまたはSAT配列またはいくつかの配列および/またはその対応する転写物(類)の、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片であり、グリコシル化された、一部グリコシル化された、もしくはグリコシル化されていないおよび/またはリン酸化されたもしくはリン酸化されていない一つまたはいくつかの翻訳産物に対して作用する。
また、本発明の範囲内において、本発明に係る薬物MPは、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片の、一つまたはいくつかのSTまたはSAT配列および/または翻訳産物(類)および/またはその対応する転写物(類)に対して作用する抗体または該抗体断片に対して作用する。
また、本発明の薬物MPは、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片の、STまたはSAT配列および/またはその対応する転写物(類)の一つまたはいくつかの、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片であり、グリコシル化された、一部グリコシル化された、もしくはグリコシル化されていないおよび/またはリン酸化されたもしくはリン酸化されていない一つまたはいくつかの翻訳産物に対して作用する抗体または該抗体断片に対して作用することができる。
本発明によると、本発明の目的はまた、血管新生に影響を与えるために使用され、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片の一つまたはいくつかのSTもしくはSAT配列および/または対応する転写物(類)の、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片であり、グリコシル化された、一部グリコシル化された、もしくはグリコシル化されていないおよび/またはリン酸化されたもしくはリン酸化されていないおよび/または化学的に修飾されたまたは化学的に修飾されていない、少なくとも一つの翻訳産物を含む薬物を用いることにより達成される。
最後に、本発明の目的は、血管新生に影響を与えるために使用され、少なくとも一つの発現阻害因子および/または少なくとも一つの発現刺激因子を含む、本発明に係る薬物を用いることにより達成される。
発現阻害因子および/または発現刺激因子が、それぞれの遺伝系の他の遺伝子と比較して、STまたはSAT配列の一つまたはいくつかに対してより高い特異性を有する場合、特に好ましい。
発現阻害因子および/または発現刺激因子が一つまたはいくつかのSTまたはSAT配列に特異的である場合が特に好ましい。
上記の発現阻害因子を発現阻害因子Iと呼び、上記発現刺激因子を薬物ESと称する。
血管形成を減少させおよび/または阻害する作用が特に好ましい。
別の方法として、血管形成が刺激されてもよい。
血管新生に対する影響が腫瘍の血管形成に影響を与える態様が特に好ましい。
また、本発明に係る、血管新生に影響を与えるための薬物の一用途は血管新生に関する。
この場合には、血管新生が刺激される態様が特に好ましい。
別の方法として、血管新生を減少または阻害する。
本発明の別の局面は、本発明に係る血管新生に影響を与えるための薬物を少なくとも一つ使用している間の、新血管新生による失明の治療および/または予防に関する。
最後に、本発明の別の局面は、本発明に係る血管新生に影響を与えるための少なくとも一つの薬物を使用している間に、心筋梗塞障害を有する心筋組織の血管供給を改善することである。
ヒトおよび/または動物に対して本発明に係る薬物を使用することが可能である。
また、ヒトおよび/または動物における治療的用途および/または診断的用途のための薬物を使用することができる。
また、薬物をインビトロで使用することができる。
本発明に係る薬物の少なくとも一つの、本発明に係る別の用途は、血管新生に影響を与えるための治療的用途および/または診断的用途のための医薬品を製造する際に使用することである。
キットは、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片のSTまたはSAT配列および/またはその対応する転写物の一つまたはいくつかの、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片であり、グリコシル化された、または一部グリコシル化された、もしくはグリコシル化されていない、および/またはリン酸化されたもしくはリン酸化されていない、および/または化学的に修飾されたまたは化学的に修飾されていない、少なくとも一つの翻訳産物を含有することができる。
少なくとも一つの発現阻害因子Iおよび/または少なくとも一つの発現刺激因子ESは、キットの一態様に含まれる。
本発明の特に好ましい態様において、キットは少なくとも一つのMMAKSおよび/または少なくとも一つのMMAKP薬物および/または一つの転写物TPおよび/または少なくとも一つの発現阻害因子Iおよび/または少なくとも一つの発現刺激因子ESを含有する。
特に好ましい態様において、キットは腫瘍の血管形成に影響を与えるために使用され得る。
別の態様において、キットは血管形成に影響を与えるために使用される。
血管新生に影響を与えるためにキットを使用することもできる。
別の方法は、血管新生を阻害するためにキットを使用することである。
別の方法は、血管新生を刺激するためにキットを使用することである。
最後に、新血管新生を治療および/または予防するためにキットを使用することができる。
また、心筋梗塞により損傷された心筋組織の血管供給を改善するために、本発明に係るキットを使用することができる。
治療処置のためおよび/または診断目的のためにキットを使用してもよい。
キットをヒトおよび/または動物に使用することができる。
最後に、キットをインビトロ系で使用することができる。
本発明が達成される広い局面において、本発明は子宮内膜症を治療するためにMAG遺伝子を使用することに関する。
本発明の目的が達成される本発明のさらに別の局面は、子宮内膜症を治療するために、少なくとも一つのHMG蛋白質遺伝子を使用することに関する。
好ましい態様において、HMGI-C遺伝子およびHMGI-Y遺伝子からなる群より選択されるHMG蛋白質遺伝子が提供される。
本質的にGG遺伝子と同じ配列の核酸を有する配列が使用されることが提供され得る。
別の態様おいて、本質的にGG遺伝子と同じ機能である核酸配列を有する配列が使用され得る。
上記に規定される配列および上記に規定されるGG遺伝子は以降、SG配列と称する。
さらに別の態様において、SG配列が、対応する翻訳産物(類)のDNA結合部分をコードする少なくとも一つの配列を有することが提供される。
本発明のさらに別の態様において、SG配列およびそれらの誘導体が、対応する翻訳産物(類)の蛋白質結合部分をコードするいかなる配列も有さないことが提供される。
この場合には、Sr配列は、ヒトゲノムの他の配列、他の(ドナー)生物および人工的配列ならびにそれらの組み合わせからなる群より選択されうる。
本発明に係るSATまたはSG配列ならびにそれらの誘導体は、天然型および/もしくは変異型、および/または断片もしくは全長で含有されることがさらに提供され得る。
一態様において、本発明に係るSATもしくはSG配列またはそれらの誘導体の少なくとも一つは宿主系においてクローンとして存在する。
この場合には、本発明に係るSATもしくはSG配列またはそれらの誘導体は少なくとも一つのコピー内に含有されることが提供される。
上記GG遺伝子、SG配列およびそれらから誘導される配列または種々の態様は以降、ST配列と称する。
好ましい態様において、薬物(類)MSの配列は、天然型もしくは変異型の全長もしくは断片で存在するST配列(類)または対応する転写物(類)に相当する。
核酸を含む群より選択される上記の薬物は以下においてMMAKSと称する。
薬物MPは、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片のSTまたはSAT配列(類)および/またはその対応する転写物(類)に対する場合が特に好ましい。
特に好ましい態様において、薬物MPは、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片の一つのもしくはいくつかのSTまたはSAT配列および/または対応する転写物(類)の、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片、および/またはグリコシル化された、一部グリコシル化された、もしくはグリコシル化されていないおよび/またはリン酸化されたもしくはリン酸化されていない一つまたはいくつかの翻訳産物に対して作用する。
また、本発明に係る薬物が、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片の一つまたはいくつかのSTまたはSAT配列および/または対応する転写物(類)の、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片で、および/またはグリコシル化された、一部グリコシル化された、もしくはグリコシル化されていないおよび/またはリン酸化されたもしくはリン酸化されていない一つまたはいくつかの翻訳産物に対して作用する抗体または該抗体断片に対して作用することが提供され得る。
本発明に係る目的は、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片の一つまたはいくつかのSTまたはSAT配列および/または対応する転写物(類)の、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片で、および/またはグリコシル化された、一部グリコシル化された、もしくはグリコシル化されていないおよび/またはリン酸化されたもしくはリン酸化されていないおよび/または化学的修飾されたまたは化学的修飾されていない少なくとも一つの翻訳産物を含む薬物により達成される。
最後に、少なくとも一つの発現阻害因子および/または少なくとも一つの発現刺激因子を含む、子宮内膜症を治療するための本発明に係る薬物によって、本発明の目的は達成される。
発現阻害因子および/または発現刺激因子は、問題としている遺伝子系の他の遺伝子と比較して、STまたはSAT配列の一つ以上に対する特異性が高い場合、特に好ましい。
発現阻害因子および/または発現刺激因子は一つ以上のSTまたはSAT配列に特異的である場合、極めて特に好ましい。
一態様において、ヒトおよび/または動物における治療および/または診断用途のための使用が適応される。
本発明に係るさらに別の用途は、本発明に係る薬物の少なくとも一つのインビトロでの適用を提供する。
最後に、本発明に係る一用途は、子宮内膜症の治療に対する治療および/または診断用途のための薬物を製造するため、本発明に係る薬物の少なくとも一つの適用を提供することができる。
キットは、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片のSTまたはSAT配列および/または対応する転写物(類)一つ以上の、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片、および/またはグリコシル化された、一部グリコシル化された、もしくはグリコシル化されていないおよび/またはリン酸化されたもしくはリン酸化されていないおよび/または化学的修飾されたまたは化学的修飾されていない翻訳産物を含有することができる。
キットの一態様において、少なくとも一つの発現阻害因子Iおよび/または少なくとも一つの発現刺激因子ESが含有される。
特に好ましい態様において、少なくとも一つの薬物MMAKSおよび/または少なくとも一つの薬物MMAKPおよび/または少なくとも一つの翻訳産物TPおよび/または少なくとも一つの発現阻害因子Iおよび/または少なくとも一つの発現刺激因子ESが含有されることが提供される。
キットは治療処置および/または診断に使用され得る。
キットはヒトおよび/または動物の場合に使用されることが提供される。
最後に、キットはインビトロ系においても使用され得る。
本発明の目的が達成される広い局面において、本発明は、MAG遺伝子を避妊のために使用することに関する。
本発明の目的が達成される本発明の別の局面は、少なくとも一つのHMG蛋白質遺伝子を避妊のために使用することに関する。
好ましい態様において、HMG蛋白質遺伝子は、HMGI-C遺伝子およびHMGI-Y遺伝子からなる群より選択されることが提供される。
上記遺伝子および遺伝子群を以下においてGG遺伝子と称する。
GG遺伝子と本質的に同じ核酸配列を有する配列が使用されることが提供され得る。
別の局面において、GG遺伝子と機能的に同じ核酸配列を有する配列が使用され得る。
上記に規定された配列および同様に上記に規定されたGG遺伝子をこれ以降SG配列と称する。
本発明のさらに別の局面において、SG配列およびその誘導体は対応する翻訳産物(類)の蛋白質結合部分をコードする配列を含まないことが提供される。
さらに、本発明に係るSG配列またはそれらの誘導体は、対応する翻訳産物(類)の蛋白質結合部位をコードする配列または配列群と置換または補足する一つ以上のSr配列を有することが提供され得る。
この場合には、Sr配列は、ヒトゲノムの他の配列、他の(宿主)生物の配列および人工的配列ならびにそれらの組み合わせからなる群より選択されうる。
さらに、本発明に係るSATおよびSG配列ならびにそれらの誘導体は、天然型および/または変異型および/または断片または全長として存在することが提供され得る。
本発明の一態様において、SATおよびSG配列ならびにそれらの誘導体は、少なくとも一つのプロモーターおよび/または少なくとも一つのエンハンサー因子および/または少なくとも一つの転写終結因子および/または少なくとも一つの耐性遺伝子および/または少なくとも一つの他のマーカー遺伝子を有する。
一態様において、本発明に係るSATもしくはSG配列またはそれらの誘導体は宿主系においてクローンとして存在する。
この場合には、本発明に係るSATおよびSG配列ならびにそれらの誘導体は、少なくとも一つのコピー中に存在することが提供される。
上記GG遺伝子、SG配列およびそれらからまたは種々の態様から誘導される配列を以下においてSTと称する。
薬物(類)MSの配列(類)は、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片および/または化学的修飾されたまたは化学的修飾されていない形態で存在することが提供される。
好ましい態様において、薬物(類)MSの配列は、天然型もしくは変異型で、全長もしくは断片であるSTまたはSAT配列および/または対応する転写物(類)に相当する。
本発明の目的は、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体ならびにそれらの断片および誘導体からなる群より選択される少なくとも一つの薬物MPを含む、避妊のための薬物によっても達成され得る。
薬物MPは、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片で存在するSTまたはSAT配列(類)および/または対応する転写物(類)に対して作用する場合、特に好ましい。
特に好ましい態様において、薬物MPは、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片で存在する一つ以上のSTまたはSAT配列および/または対応する転写物(類)の、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片で存在し、グリコシル化された、一部グリコシル化された、もしくはグリコシル化されていないおよび/またはリン酸化されたもしくはリン酸化されていない一つ以上の翻訳産物に対して作用する。
さらに、本発明に係る薬物MPが、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片で存在するSTまたはSAT配列および/または対応する転写物(類)に対して作用する抗体または該抗体断片に対して作用することは、本発明の範囲内である。
さらに、本発明に係る薬物MPが、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片で存在する一つ以上のSTまたはSAT配列および/または対応する転写物(類)の、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片で存在し、グリコシル化された、一部グリコシル化された、もしくはグリコシル化されていないおよび/またはリン酸化されたもしくはリン酸化されていない一つまたはいくつかの翻訳産物に対して作用する抗体または該抗体断片に対して作用することが提供され得る。
本発明に係る目的は、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片で存在する一つ以上のSTまたはSAT配列および/または対応する転写物(類)の、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片で存在し、グリコシル化された、一部グリコシル化された、もしくはグリコシル化されていないおよび/またはリン酸化されたもしくはリン酸化されていないおよび/または化学的修飾されたまたは化学的修飾されていない少なくとも一つの翻訳産物を含む、避妊のための薬物により達成される。
最後に、本発明の目的は、少なくとも一つの発現阻害因子および/または少なくとも一つの発現刺激因子を含む、避妊のための本発明に係る薬物により達成される。
発現阻害因子および/または発現刺激因子は、特定の遺伝子系の他の遺伝子と比較して、STまたはSAT配列の一つ以上に対する特異性が高い場合、特に好ましい。
発現阻害因子および/または発現刺激因子は一つ以上のSTまたはSAT配列に特異的である場合、特に好ましい。
上記発現阻害因子を以下において発現阻害因子Iと命名し、上記発現刺激因子を以下においてESと称する。
本発明に係るさらに別の用途は、局所的避妊のために、本発明に係る薬物の少なくとも一つを使用することを提供する。
この用途はヒトおよび/または動物用であることが提供され得る。
別の局面において、本発明の用途はヒトおよび/または動物のための治療への適用に関する。
本発明に係る薬物の少なくとも一つの本発明に係るさらに別の用途は、治療への適用のための薬物を製造することに関する。
キットは、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片で存在するSTまたはSAT配列および/または対応する転写物(類)の一つ以上の、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片で存在し、グリコシル化された、一部グリコシル化された、もしくはグリコシル化されていないおよび/またはリン酸化されたもしくはリン酸化されていないおよび/または化学的修飾されたまたは化学的修飾されていない少なくとも一つの翻訳産物を含有することができる。
キットの一態様において、少なくとも一つの発現阻害因子Iおよび/または少なくとも一つの発現刺激因子ESが含有される。
極めて特に好ましい態様において、キットは経口避妊のために使用され得る。
さらに、キットは局所的避妊のために使用されることができる。
キットは、治療処置および/または診断のための使用され得る。
キットがヒトおよび/または動物のために使用されることが提供される。
最後に、キットはインビトロ系においても使用され得る。
避妊のための本発明に係る方法の好ましい態様において、該薬物は経口投与される。
さらに好ましい態様において、該薬物は定期的に投与される。
本発明に係るさらに別の方法は、該薬物が受胎後に投与されることを提供する。
本発明の目的が達成されるさらに別の局面において、本発明は組織再生のためにMAG遺伝子を使用することに関する。
本発明の目的が達成される本発明の別の局面は、組織再生のため、少なくとも一つのHMG蛋白質遺伝子を使用することに関する。
好ましい態様において、HMG蛋白質遺伝子は、HMGI-C遺伝子およびHMGI-Y遺伝子からなる群より選択されることが提供される。
上記遺伝子または遺伝子群を以下においてGG遺伝子と称する。
GG遺伝子と本質的に同じ核酸配列を有する配列が使用されることが提供され得る。
別の局面において、本質的にGG遺伝子と機能的に同じ核酸配列を有する配列が使用される。
上記に規定された配列および上記に規定されたGG遺伝子を以下においてSG配列と称する。
さらに別の態様において、SG配列は対応する翻訳産物(類)のDNA結合部分をコードする少なくとも一つの配列を有することが提供される。
本発明のさらに別の局面において、SG配列およびその誘導体は対応する翻訳産物(類)の蛋白質結合部分をコードするいかなる配列も含まないことが提供される。
さらに、本発明に係るSG配列またはそれらの誘導体は、対応する翻訳産物(類)の蛋白質結合部位をコードする配列または配列群と置換またはそれを補足する一つ以上のSr配列を有することが提供され得る。
この場合には、Sr配列は、ヒトゲノムの他の配列、他の(宿主)生物の配列および人工的配列ならびにそれらの組み合わせからなる群より選択されうる。
さらに、本発明に係るSATまたはSG配列およびその誘導体は、天然型および/または変異型および/または断片または全長として存在することが提供され得る。
本発明の一態様において、SATまたはSG配列およびその誘導体は、少なくとも一つのプロモーターおよび/または少なくとも一つのエンハンサー因子および/または少なくとも一つの転写終結因子および/または少なくとも一つの耐性遺伝子および/または少なくとも一つの他のマーカー遺伝子を有する。
一態様において、本発明に係るSATもしくはSG配列またはそれらの誘導体は宿主系においてクローンとして存在する。
この場合には、本発明に係るSATまたはSG配列ならびにおよびその誘導体は、少なくとも一つのコピー中に存在することが提供される。
上記GG遺伝子、SG配列およびそれらからまたは種々の態様から誘導される配列を以下においてSTと称する。
薬物(類)MSの配列(類)は、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片および/または化学的修飾されたまたは化学的修飾されていない形態で存在することが提供される。
好ましい態様において、薬物(類)MSの配列は、天然型もしくは変異型で、全長もしくは断片であるSTまたはSAT配列および/または対応する転写物(類)に相当する。
核酸を含む群より選択される上記薬物を以下においてMMAKSと称する。
薬物MPは、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片で存在するSTまたはSAT配列(類)および/または対応する転写物(類)に対して作用する場合、特に好ましい。
特に好ましい態様において、薬物MPは、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片で存在する一つの配列またはいくつかのSTまたはSAT配列および/または対応する転写物の、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片、および/またはグリコシル化された、一部グリコシル化された、もしくはグリコシル化されていないおよび/またはリン酸化されたもしくはリン酸化されていない一つ以上の翻訳産物に対して作用する。
さらに、本発明に係る薬物MPが、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片で存在するSTまたはSAT配列(類)および/または対応する転写物(類)に対して作用する抗体または該抗体断片に対して作用することは、本発明の範囲内である。
さらに、本発明に係る薬物MPが、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片で存在するSTまたはSAT配列(類)および/または対応する転写物(類)の、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片で存在し、グリコシル化された、一部グリコシル化された、もしくはグリコシル化されていないおよび/またはリン酸化されたもしくはリン酸化されていない一つ以上の翻訳産物(類)に対して作用する抗体または該抗体断片に対して作用することが提供され得る。
抗体ならびにその断片および誘導体からなる群より選択される上記薬物を以下においてMMAKPと称する。
最後に、本発明の目的は、少なくとも一つの発現刺激因子を含む、組織再生のための本発明に係る薬物により達成される。
特定の遺伝子系の他の遺伝子と比較して、発現刺激因子はSTまたはSAT配列の一つ以上に対する特異性が高い場合、特に好ましい。
上記発現刺激因子を以下において発現刺激因子ESと称する。
組織再生のための、本発明に係る薬物の少なくとも一つの本発明に係る一用途は、再生される組織が、変性性組織、外傷性損傷組織および他の手段により損傷された組織からなる群より選択されることを提供する。
組織再生のための、本発明に係る薬物の少なくとも一つの一用途は、再生される組織が間葉組織である場合に特に好ましい。
間葉組織が、軟骨、筋肉、脂肪ならびに結合および支持組織からなる群より選択されることが極めて特に好ましい。
本発明に係るさらに別の用途は、インビボでの組織再生のために、本発明に係る薬物の少なくとも一つを適用することに関する。
本発明は、この使用がヒトおよび/または動物において行われることを示す。
さらに、ヒトおよび/または動物において治療的用途が使用されることが提供される。
本発明の別の局面は、インビトロでの組織再生のために、本発明に係る薬物の少なくとも一つを使用することに関する。
この用途が、細胞培養、組織培養、器官培養およびそれらの組み合わせからなる群より選択される培養物中または培養物上で行われることが特に好ましい。
本発明に係るさらに別の用途において、本発明に係る薬物は、組織再生に対する治療用途のための医薬品を製造するために提供される。
キットは、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片で存在するSTまたはSAT配列および/または対応する転写物(類)の一つまたはいくつかの、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片で存在し、グリコシル化された、一部グリコシル化された、もしくはグリコシル化されていないおよび/またはリン酸化されたもしくはリン酸化されていないおよび/または化学的修飾されたまたは化学的修飾されていない少なくとも一つの翻訳産物を含有することができる。
特に好ましい態様において、少なくとも一つの薬物MMAKSおよび/または少なくとも一つの薬物MMAKPおよび/または少なくとも一つの翻訳産物TPおよび/または少なくとも一つの発現刺激因子ESが、本発明に係るキットに含有されることが提供される。
キットは治療処置および/または診断のために使用され得る。
さらに、キットはインビボで使用されることが提供され得る。
キットはヒトおよび/または動物のために使用されることが提供される。
最後に、キットはインビトロ系においても使用され得る。
キットが、細胞培養、組織培養、器官培養およびそれらの組み合わせからなる群より選択される培養物中または培養物上で使用される場合に特に好ましい。
本発明の目的が達成されるさらに別の局面において、本発明は以下の段階:
a)標的細胞と称される細胞の調製;
b)STまたはSAT配列の少なくとも一つの標的細胞への導入;
c)標的細胞中のSTまたはSAT配列の少なくとも一つによる発現の誘導;および選択的に、
d)標的細胞の培養
を含む。
標的細胞を培養する際に、STまたはSAT配列の少なくとも一つが発現されることが提供され得る。
また、発現および/または発現の誘導は、少なくとも一つの薬物MMAKSおよび/または少なくとも一つのMMAKPおよび/または少なくとも一つの翻訳TPおよび/または少なくとも一つの発現刺激因子ESにより影響されることが提供され得る。
一態様において、標的細胞は、ヒトを含む動物由来であってもよい。
別の態様において、標的細胞は、ヒト以外の動物由来であることが提供される。
標的細胞は、再生される予定の組織に含有される細胞種ではない異なる細胞種であることが提供され得る。
別の方法として、細胞種は、再生される予定の組織に含有されるような細胞種であることが提供され得る。
方法の好ましい態様において、標的細胞は他の細胞および/または細胞種と共培養される。
この場合には、共培養に使用される細胞および/または細胞種が標的細胞の分化状態に影響を与えることが特に好ましい。
さらに別の態様において、細胞を含有する生物学的液体、細胞(cells)、各細胞(individual cells)、組織および器官からなる群より選択される物質を生物から取り出すことにより標的細胞が調製される。
さらに、STまたはSAT配列の少なくとも一つが標的細胞に導入された後に、これらの標的細胞を動物体内に導入することが提供される。
さらに、STまたはSAT配列の少なくとも一つが標的細胞に導入された後で、標的細胞が動物生体に導入される前に、標的細胞内で発現が誘導されることが提供される。
好ましい態様において、動物体内に導入される標的細胞は分化状態および/または分化能を有する状態にある。
極めて好ましい態様において、動物はヒトである。
標的細胞が導入される生物は、標的細胞が採取される生物と同じであることが提供される。
別の局面において、標的細胞が導入される生物は、標的細胞が由来する生物とは異なることが提供される。
STまたはSAT配列の少なくとも一つが、再生される予定の生物の組織および/またはその対応する細胞に導入されることが提供され得る。
特に好ましい態様において、STまたはSAT配列の少なくとも一つが、遺伝子療法を使用することにより、再生される予定の組織および/またはその対応する細胞に導入されることが提供される。
本発明に係る方法の一態様において、導入されたSTまたはSAT配列は発現される。
導入されたSTまたはSAT配列の発現が、少なくとも一つの薬物MMAKSおよび/または少なくとも一つのMMAKPおよび/または少なくとも一つの翻訳TPおよび/または少なくとも一つの発現刺激因子ESにより影響されることが特に好ましい。
本発明に係る特に好ましい態様は、再生される予定の組織は、間葉組織からなる群より選択されることを提供する。
本発明に係る方法のさらに極めて特に好ましい態様は、間葉組織が軟骨、筋肉、脂肪ならびに結合および支持組織からなる群より選択されることを提供する。
本発明の目的が達成されるさらに別の局面において、本発明は腫瘍疾患を治療するためにMAG遺伝子を使用することに関する。
本発明の目的が達成される本発明の別の局面は、腫瘍疾患を治療するために少なくとも一つのHMG蛋白質遺伝子を使用することに関する。
好ましい態様において、HMG蛋白質は、HMGI-C遺伝子およびHMGI-Y遺伝子からなる群より選択されることが提供される。
本質的にGG遺伝子と同じ配列の核酸を有する配列が使用されることが提供され得る。
別の局面おいて、本質的にGG遺伝子と同じ機能である核酸配列を有する配列が使用され得る。
上記に規定される配列と上記に規定されるGG遺伝子を以下においてSG配列と称する。
さらに別の態様において、SG配列は、対応する翻訳産物(類)のDNA結合部分をコードする少なくとも一つの配列を有することが提供される。
本発明のさらに別の態様において、本発明に係るSG配列およびそれらの誘導体が、対応する翻訳産物(類)の蛋白質結合部分をコードする配列を有さないことが提供される。
さらに、本発明に係るSG配列または誘導体が、対応する翻訳産物(類)の蛋白質結合部分をコードする配列または配列類と置換または補助する一つ以上のSr配列を有することがさらに提供され得る。
この場合には、Sr配列は、ヒトゲノムの他の配列、他の(ドナー)生物および人工的配列ならびにそれらの組み合わせからなる群より選択されうる。
一態様において、本発明に係るSATまたはSG配列ならびにそれらの誘導体は、二本鎖、および/またはコーディングおよび/または非コーディングの一本鎖、および/またはcDNAとして含有されることが提供される。
さらに、本発明に係るSATまたはSG配列ならびにそれらの誘導体は、天然型および/または変異型および/または断片または全長で含有されることがさらに提供され得る。
一態様において、本発明に係るSATもしくはSG配列またはそれらの誘導体の少なくとも一つは宿主系においてクローンとして存在する。
この場合には、本発明に係るSATもしくはSG配列またはそれらの誘導体は少なくとも一つのコピー内に含有されることが提供される。
本発明により、一本鎖および/または二本鎖としてのセンスDNA、センスRNA、センスcDNA、アンチセンスDNA、アンチセンスRNAおよびアンチセンスcDNAならびにそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも一つの薬物MSATを含み、MSAT剤の配列がSATまたはST配列一つ以上または対応する転写物(類)に相当する、腫瘍疾患を治療するための薬物により、本発明に係る目的が達成される。
態様のさらに別の形態において、MSAT薬物の配列は、天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片および/または化学的に修飾されたまたは化学的に修飾されていない形態で存在することが提供され得る。
さらに、本発明は、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体ならびにそれらの断片および誘導体からなる群より選択される少なくとも一つの薬物MPATを含み、MPAT薬物が天然型もしくは変異型および/または全長もしくは断片で存在するSATまたはST配列(類)および/またはその対応する転写物(類)に対して作用する、腫瘍疾患を治療するための薬物を提供する。
さらに、本発明は、SATまたはST配列の少なくとも一つに特異的な発現阻害因子である少なくとも一つのMJAT薬物を含む、腫瘍疾患を治療するための薬物を提供する。
さらに、本発明の薬物の一つは、腫瘍疾患を治療するための医薬品を製造するために使用されることが提供され得る。
態様の好ましい形態において、MAG遺伝子、HMG蛋白質遺伝子、HMGI-C遺伝子、HMGI-Y遺伝子およびそれらの誘導体からなる群より選択される遺伝子を発現する医薬品が、種々の腫瘍を治療するために使用されることが提供される。
態様のさらに別の形態において、MAG遺伝子、HMG蛋白質遺伝子、HMGI-C遺伝子、HMGI-Y遺伝子およびそれらの誘導体からなる群より選択される遺伝子を発現する、本発明の少なくとも一つの薬物が、種々の腫瘍を治療するために使用されることが提供され得る。
図1〜図19に示される配列の一部が、HMGI-C遺伝子のDNA配列の一部である場合には、これらの一般的な利点も提供される。
図1〜図19に示される配列と比較して、本発明のDNA配列に突然変異が生じていることは、突然変異により、例えば本発明の配列に対して作用する形態のアンチセンスDNAの配列特異的薬物は、必要であれば、他の作用部位と識別することができる利点をさらに提供し、従って突然変異ではない配列が使用されるときに生じる厳密度では、それぞれの相補鎖間の相互作用に必要な特異性が保証されないと思われる。
さらに、該突然変異配列により、生物活性が天然の配列の翻訳産物と本質的に同じ翻訳産物が入手され得る。翻訳産物のアミノ酸配列のレベルでは、該突然変異は、挿入、欠失またはサイレント突然変異を含む種々の方法でアミノ酸配列の中に発現しうる。DNAのレベルでは、該突然変異により、配列はある種のtRNAアンチコドンが使用されたときと同じになり、それにより対応する配列の翻訳率はそれぞれの要求量またはそれぞれの宿主系と同じになる。
このように、例えば、異常な転写物の翻訳産物が、例えば競合的阻害物質として作用することにより、細胞事象におけるある種の反応連鎖を刺激または妨害することが考えられる。
動物用医薬品用途の意味における用途も、もちろん含まれる。
この非常に広い治療用途に加えて、有利な診断用途も、ヒトおよび動物両者において可能である。中でも、薬物が、非侵襲的な試験方法により検出され得る標識を保有するときには、MMAKSおよびMMAKP薬物を使用することが特に有利である。このように、例えば、治療手段が、遺伝子レベルにおいて望ましい成果を挙げているか否かを調べることができる。本発明に係る血管発生への影響は、本発明の薬物および/またはSTおよび/またはSAT配列の一つおよび/またはそれらの用途がインビトロにて使用されるときも有利である。これは、中でも、細胞培養、組織培養および器官培養における用途を含む。
キットの利点は、中でも一般に、それぞれの薬物がその用途のための最適な方法で使用されるという点にあると考えられる。これはまた、好適な空間的な配置を含む。種々の薬物を組み合わせることにより有利な影響が生じうる。
本発明の出願に関連して、治療処置は化粧目的の処置剤を含むことも意図される。
本発明の薬物の用途は、本発明の方法において極めて特に有利であるということがさらに支持される。
再生される予定の組織に依存して、種々の方法がSTおよび/またはSAT配列を導入するために選択され得る。当業者は、適当な日常的な試験により各々の場合において形質転換またはトランスフェクション実験計画を確認することができる。
逆に、本発明の配列の少なくとも一つまたはST配列を導入した後に、標的細胞を動物生体に導入してから、標的細胞内で発現を誘導する事も有利である。望ましい方向ではない方向への未熟な分化を排除するために、特異的な分化シグナルおよび因子を有する標的領域または標的組織の影響下で、標的細胞の増殖および/または分化が生ずる場合には、その後の誘導が有利となりうる。
もちろん、該利点は、動物生体に導入される標的細胞が分化状態および/または分化可能状態にあるか否かに関しても生じる。
標的細胞が導入される動物生体がヒト生体である場合には、中でも、例えば、関節疾患または筋ジストロフィーなどの変性性疾患の治療に関して、本発明により、特有の利点が生じる。好適な標的細胞の回収に関連して考察される利点と同様に、標的細胞が、収集された生体と同じ生体に導入されることからも特定の利点が生じる。
逆に、例えば、標的細胞が導入される生体が、それ自身の出発材料のいかなるものをもはや入手しえないとき、標的細胞が導入される生体が、標的細胞が由来する生体と異なることも適切となりうる。
図1 配列番号:1に相当する
図2 配列番号:2に相当する
図3 配列番号:3に相当する
図4 配列番号:4に相当する
図5 配列番号:5に相当する
図6 配列番号:6に相当する
図7 配列番号:7に相当する
図8 配列番号:8に相当する
図9 配列番号:9に相当する
図10 配列番号:10に相当する
図11 配列番号:11に相当する
図12 配列番号:12に相当する
図13 配列番号:13に相当する
図14 配列番号:14に相当する
図15 配列番号:15に相当する
図16 配列番号:16に相当する
図17 配列番号:17に相当する
図18 配列番号:18に相当する、および
図19 配列番号:19に相当する。
図1〜図19に示される塩基がA、C、GおよびT以外のときは、以下の呼称を適用する:
RはAまたはGであってもよく、
YはCまたはTであってもよく、
KはGまたはTであってもよく、
MはAまたはCであってもよく、
SはGまたはCであってもよく、および
WはAまたはTであってもよい。
以下の実施例に使用された技法を以下に要約する。個々の実施例について変更が必要なときは、適当な箇所に記載する。
逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)は、RNAをcDNAへ転写し、次いで好適なプライマーを使用して、通常のポリメラーゼ連鎖反応を実施する。
本明細書に記載する実施例において、TRIzol試薬(Life Tehnologoes社、ゲイセルスバーグ、米国)を用いてRNAを単離した。組織、健康組織ならびに腫瘍組織を、除去/手術時からRNA単離時までの期間、液体窒素下で保存した。
M-MLV逆転写酵素(Life Tehnologoes社、ゲイセルスバーグ、米国)を使用して、RNAをcDNAに転写し、次いでRT-PCRのために使用した。
RT-PCRは、いわゆる入れ子PCR(nested PCR)、すなわち、互いの内側に重ねて使用されるプライマーを用いた2回のポリメラーゼ連鎖反応として実施された。特別の場合として、本明細書において使用されたポリメラーゼ連鎖反応において、プライマーは一方の側にのみ重ねられ、もう一方の側には同じプライマーが両ポリメラーゼ連鎖反応のために使用された。図1は、HMGI-Cのエクソン内プライマーの詳細および位置を示す。
RNA分子
断片長
[他の全ては原料あたりとして]
図1:HMGI-遺伝子、RNAおよびcDNAのゲノム構造ならびにRT-PCRに使用したプライマーの位置。
図1に示すPCRは、エクソン4および5を含まない短いまたは異常な転写物を対象としない。従って、上記に示したプライマーを用いたPCRに加えて、いくつかの例において、プライマーRevex 4(図1参照)を第3番目以降のエクソンのプライマーと交換したPCRを使用した。使用した全てのプライマーの配列を表1に要約する。
シェーンメイカーズ(Shoenmakersら、Nature Genet 10:436〜444(1995))が記載した方法を使用した。
報告された標準的な方法(Bullerdiekら、Cytogenet Cell Genet 45:187〜190(1987);Kievitsら、Cytogenet Cell Genet 53:134〜136(1990))により、細胞遺伝学的手順および分子細胞遺伝学的手順(FISH(蛍光インサイチューハイブリダイゼーション))を実施した。以下のプローブを使用した:cRM133、cRM76、cRM99、cRM53(Shoenmakersら、Nature Genet 10:436〜444(1995))。
RT-PCRを用いて、HMGI-C遺伝子の発現に関して異なる組織種を調査した;非腫瘍原料の組織だけを試験した。
結果を表2に要約する。
モデルとしてHMGI-Cの遺伝子を用いて試験を実施した:配列の相同性の広範さおよびマウスの胚発生および胎仔発生における発現パターンの類似性に基づくと、HMGI-Y遺伝子を用いて同様の結果が期待される。
樹立細胞系およびヒトの良性間葉性腫瘍(子宮平滑筋腫、肺過誤腫性軟骨腫、進行性血管粘液腫)由来の原発腫瘍材料ならびに頭部唾液腺の腫瘍由来の原発腫瘍材料からcDNAを単離した;次いで、RACE-PCRにより増幅し、配列を決定した。 得られた配列を、天然のHMGI-C遺伝子の配列と比較した。
この配列決定の結果に基づいて、最小単位として、(合計5つのエクソンのうち)エクソン1〜3の配列が存在し、エクソン3の配列の次にエクソン4ではない配列が存在するか、またはエクソン4の配列の次にエクソン5ではない配列が存在するとき、転写物またはそのcDNAを異常な転写物として標識した。HMGI-C遺伝子と融合した配列は、HMGI-Cではない第12染色体の領域の由来であるか、または別の染色体由来であることが証明され得たとき、異所性と考えた。
記載したように実施した試験は、図1〜図19に詳細に示すような種々の異常な転写物を生じた。転写物の配列は常にHMGI-C遺伝子のエクソン1の1番目のヌクレオチドから始まる;第1のエクソンの第1のヌクレオチドからプライマーの第1のヌクレオチドまでの配列領域はデータバンクから加えられた。配列は全長のポリA鎖またはその一部分のどちらかを含有する。いかなる場合においても、配列は第3のエクソンまたは第4のエクソンより長く、従って異常な転写物を特徴づける。
パラフィンマトリックスに固定した2種の腫瘍由来の腫瘍材料についてFISH(蛍光インサイチューハイブリダイゼーション)を実施した。HMGI-Cの領域または3'および5'に直接隣接する配列から入手したコスミドクローンをプローブとして使用した。腫瘍材料から単離した界面核について試験を実施し、切断点は、試験した腫瘍のコスミド含有領域内であることを示した:このことは、これが他の間葉性腫瘍と同じ種類の変異であるという結論を考慮する。
HMFI-C遺伝子の転位が明らかにされた腫瘍細胞(脂肪腫3例、肺過誤腫5例、子宮平滑筋腫2例)を正常な軟骨細胞と共培養した。共培養のための細胞培養条件(Bullerdiekら、Cytogent Cell Genet 45:187〜190(1987))を、培養中に分化状態の軟骨細胞が維持されるように調節した(ウシ胎仔血清は含まない)。腫瘍細胞は、ウシ胎仔血清を添加した初代培養から得た。細胞培養中に、腫瘍細胞は、軟骨を含有する腫瘍であるか否かに関係なく、軟骨細胞に分化した。
新血管形成、新血管新生および血管新生欠損に関連する事象は、腫瘍の発育ばかりでなく、糖尿病などの多数の他の疾患の病因における重要な因子である(Battegayら、J Mol Med. 1995(73),333〜346)。本明細書に記載した実施例は、最初に記載した技法を使用し、またクローン化試験(clonarity tests)を加えて、新血管形成および新血管新生に関連するHMGI-C遺伝子の役割を調査した(Noguchiら、Cancer Res. 52:6594〜6597(1992))。最初に記載した技法およびクローン化試験は、観察された血管新生は腫瘍細胞自身によるものであることを示した。周皮細胞の増殖および分化に対するHMGI-C、腫瘍細胞由来の筋腫、脂肪腫、平滑筋腫および進行性血管粘液腫の新血管新生の役割のため、および遺伝子発現に関するデータに基づいて、(新)血管形成および(新)血管新生は、図1〜19に示す配列、ST配列、請求の範囲に記載された手段および材料、キットならびにおそらく方法により、またはそれらの使用により、望ましいように影響され得る。
子宮内膜症という用語は、「子宮内膜体の正常な周期変化および異常な変化」に関与する異所性子宮内膜をいう(Psychrembel, 1982)。組織学的な構造は、上皮および間葉成分が存在する限りは、正常な子宮内膜と同じである。異所性子宮内膜症の組織は、生理学的に正常な子宮内膜と同様に、HMGI-C遺伝子の発現に基づいていることが、始めに記載した技法を使用して示されるだろう。従って、子宮内膜症の治療は、図1〜19に示す配列、ST配列、請求の範囲に記載された手段および材料、またはそれらの使用に基づいて実施され得る。
始めに記載した技法を使用して、HMGI-C遺伝子の発現が子宮内膜組織に関与することが示されるだろう。従って、図1〜19に示す配列、ST配列、請求の範囲に記載された手段および材料、またはそれらの使用は、避妊の手段および方法を提供する。
始めに記載した技法を使用して、全例、第12染色体と第14染色体との間の転座を示し、第12染色体2例および第14誘導体1例は正常で、対応する第12誘導体は紛失している、3例の肺過誤腫性軟骨腫を調査した。第12染色体の染色体切断点はHMGI-Cの5'側に位置し、その発現も全ての腫瘍中で示された。
これは、STまたはSAT配列の一つを導入することにより、正常組織の増殖を生じ、組織再生または血管形成もしくは血管新生の刺激に使用され得ることを証明している。
マウスのHMGI-C遺伝子のcDNA断片(約1.8kb 長さ、約800bp 5' UTR〜200bp 3' UTR)をインビトロにおいて翻訳ベクターにクローニングした。T7またはSp6 RNAポリメラーゼの存在を、インサイチューRNA-RNAハイブリダイゼーションに好適なRNAプローブを合成するために利用した。次いで、このプローブを発生段階が異なるマウス胎芽の組織切片中でのハイブリダイゼーションに使用した。結果は、中でも、遺伝子の非常に強い発現は、間葉性前駆細胞からの軟骨形成中に生じることを示している。
この発現は、中胚葉起源だけでなく、外胚葉起源(頭部)の間葉を用いて検出される。
マウスの上記cDNA断片または対応するアンチセンス配列を真核細胞の発現ベクターにクローニングした。この構築物において、モロニーマウス肉腫ウイルスのLTR配列により制御される。次いで、種々の一次細胞および樹立細胞へのリポフェクションによるトランスフェクションに使用した。ヒト胎児一次線維芽細胞へのトランスフェクションの結果、トランスフェクション体集団の累積倍加体は、ベクターでトランスフェクションしただけの対照よりもかなり増加したことを示すことができた。アンチセンス構築物を用いたトランスフェクションについては、逆の影響が観察された。次いで、このベクター系を、記載したヒトHMGICの異常な転写物のクローニングに使用した;この場合にも同様に、集団の累積倍加体の数の増加が観察された。使用したcDNA配列に応じて、この増加は、マウスのcDNA配列の場合よりも10〜35%多かった。
HMGI-C遺伝子のcDNA配列の一部であるDNA配列配列番号1〜19およびこの遺伝子の第3エクソンに接続していることが多い他のDNA配列を使用して、発現ベクターpET7C中で組換え蛋白質を合成し、精製した。
次いで、ニッセン(Nissen)およびレーベス(Reeves)(J. Biol. Chem. 270, 4355〜4360, 1995)が記載したトポイソメラーゼによる弛緩アッセイにおいて、いわゆる天然型超らせんの形成について、この方法で精製した蛋白質を試験した。この検討は、全ての誘導体において、該負の超らせんを誘導する能力は、対照として使用した非修飾組換えHMGI-C蛋白質よりも大きいことを示した。中でも、蛋白質とDNAとの相互作用が治療効果に影響を与えるという許容できる結論により、示した全ての配列は、記載した用途に関する高い有効性を有するという結論が得られる。
前述の説明および請求の範囲において明らかにされた本発明の特徴は、単独および任意に組み合わせることにより、種々の形態の実行における本発明の実現にとって重要となりうる。
Claims (256)
- 図1〜19に示されている配列の少なくとも一つによって特徴づけられる、DNA配列。
- HMGI-C遺伝子のDNA配列と、全部または一部が一致することを特徴とする、請求項1記載のDNA配列。
- 図1〜19に示されている配列の一部が、HMGI-C遺伝子のDNA配列の一部を構成することを特徴とする、請求項1または2記載のDNA配列。
- 図1〜19に示されている配列に対する変異型であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のDNA配列。
- 各場合に相補鎖と両鎖の改変配列とを含み、図1〜19に示されている配列と本質的に同じ配列を示すことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のDNA配列。
- 核酸配列が、図1〜19に示されている配列に、本質的かつ機能的に同一であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のDNA配列。
- 対応する翻訳産物のDNA結合成分をコードする配列または対応する翻訳産物をコードする配列を、少なくとも一つ有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のDNA配列。
- 対応する翻訳産物の蛋白質結合成分をコードする配列または対応する翻訳産物をコードする配列をもたないことを特徴とする、請求項7記載のDNA配列。
- DNA配列が、対応する翻訳産物の蛋白質結合成分をコードする配列または対応する翻訳産物をコードする配列に代わるか、またはそれを補足する一つ以上のSr配列を有することを特徴とする、請求項7記載のDNA配列。
- Sr配列が、その他のヒトゲノム配列、その他の(ドナー)生物の配列、および人工的配列、ならびにそれらの組み合わせからなる群より選択されることを特徴とする、請求項9記載のDNA配列。
- 図1〜19に示されている配列がHMGI-C遺伝子の異常型の転写物であることを特徴とする、DNA配列。
- 請求項1〜11記載の下流DNA配列を少なくとも一つ有する、少なくとも一つの転写プロモーターを含む、発現ベクター。
- 請求項12記載の発現ベクターでトランスフェクトまたは形質転換された宿主細胞。
- 原核生物の細胞であることを特徴とする、請求項13記載の宿主細胞。
- 真核生物の細胞であることを特徴とする、請求項13記載の宿主細胞。
- 真核生物の細胞が、酵母の細胞であることを特徴とする、請求項15記載の宿主細胞。
- 真核生物の細胞が、哺乳動物の細胞であることを特徴とする、請求項15記載の宿主細胞。
- 請求項1〜11のいずれか一項で定義された一つもしくは数個の遺伝子/一つもしくは数個の配列の翻訳産物、および/またはそれに対応する一つもしくは複数の転写物で、天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する転写物の翻訳産物であって、天然型もしくは変異型、および/または完全長もしくは断片として存在する、および/またはグリコシル化された、部分的にグリコシル化された、もしくはグリコシル化されていない、および/またはリン酸化された、もしくはリン酸化されていない、および/または化学的に修飾された、もしくは化学的に修飾されていない翻訳産物であることを特徴とする、蛋白質。
- 血管形成に作用させるための、請求項1〜11記載の配列の少なくとも一つの使用。
- 血管形成に作用させるための、少なくとも一つのMAG遺伝子の使用。
- 血管形成に作用させるための、少なくとも一つのHMG蛋白質(high mobility group protein)遺伝子の使用。
- HMG蛋白質(high mobility group protein)遺伝子が、HMGI-C遺伝子およびHMGI-Y遺伝子からなる群より選択されることを特徴とする、請求項21記載の使用。
- 請求項20〜22で定義された遺伝子の配列と本質的に同じ核酸配列が使用されることを特徴とする、請求項20〜22のいずれか一項に記載の使用。
- 請求項20〜22で定義された遺伝子の配列と機能的に同じ核酸配列を有する配列が使用されることを特徴とする、請求項20〜22のいずれか一項に記載の使用。
- 請求項20〜24で定義された遺伝子または配列が、対応する翻訳産物のDNA結合部位をコードする配列を、少なくとも一つ有することを特徴とする、請求項20〜24のいずれか一項に記載の使用。
- 請求項20〜25で定義された遺伝子または配列が、対応する翻訳産物の蛋白質結合部位をコードする配列をもたないことを特徴とする、請求項25記載の使用。
- 請求項20〜25で定義された遺伝子または配列が、対応する翻訳産物の蛋白質結合部位をコードする配列を置換または延長する、一つ以上のSr配列を有することを特徴とする、請求項25記載の使用。
- Sr配列が、ヒトゲノムのその他の配列、その他の(ドナー)生物の配列、および人工的配列、ならびにそれらの組み合わせからなる群より選択されることを特徴とする、請求項27記載の使用。
- 遺伝子または配列が、二本鎖、および/またはコーディングおよび/もしくは非コーディングの一本鎖、および/またはcDNAの形で存在することを特徴とする、請求項19〜28のいずれか一項に記載の使用。
- 遺伝子または配列が、天然型および/もしくは変異型、および/または断片化された、もしくは断片化されていない形であることを特徴とする、請求項19〜29のいずれか一項に記載の使用。
- 遺伝子または配列が、少なくとも一つのプロモーター、および/または少なくとも一つのエンハンサー因子、および/または少なくとも一つの転写終結因子、および/または少なくとも一つの抵抗性遺伝子、および/または少なくとも一つの別のマーカー遺伝子を有することを特徴とする、請求項30記載の使用。
- 遺伝子または配列の少なくとも一つが、宿主系の中にクローニングされた状態で存在することを特徴とする、請求項19〜31のいずれか一項に記載の使用。
- 遺伝子または配列が、少なくとも一つのコピーで存在することを特徴とする、請求項19〜32のいずれか一項に記載の使用。
- センスDNA、センスRNA、センスcDNA、アンチセンスDNA、アンチセンスRNA、およびアンチセンスcDNA、ならびに一本鎖および/または二本鎖としてそれらを組み合わせたものからなる群より選択される、少なくとも一つのMS因子によって特徴づけられる、血管形成に影響する因子。
- MS因子の配列が、天然型もしくは変異型で、および/または完全長もしくは断片として、および/または化学的に修飾されているか、もしくは化学的に修飾されていない形で存在することを特徴とする、請求項34記載の因子。
- MS因子の配列が、請求項1〜11および20〜33のいずれか一項で定義された配列もしくは遺伝子、および/または天然型もしくは変異型で、完全長もしくは断片として存在する、対応する転写物に相当することを特徴とする、請求項34または35記載の因子。
- ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、ならびにそれらの断片および誘導体からなる群より選択される、少なくとも一つのMp因子によって特徴づけられる、血管形成に影響する因子。
- Mp因子が、請求項1〜11および20〜33のいずれか一項で定義された配列もしくは遺伝子に対して作用し、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する転写物に対して作用することを特徴とする、請求項37記載の因子。
- 請求項1〜11および20〜33のいずれか一項で定義された一つ以上の遺伝子もしくは一つ以上の配列の翻訳産物、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する転写物の翻訳産物であって、天然型もしくは変異型、および/または完全長もしくは断片として存在する、および/またはグリコシル化された、部分的にグリコシル化された、もしくはグリコシル化されていない、および/またはリン酸化された、もしくはリン酸化されていない形で存在する一つ以上の翻訳産物に対して、Mp因子が作用することを特徴とする、請求項37記載の因子。
- 請求項1〜11および20〜33のいずれか一項で定義された配列もしくは遺伝子、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する転写物に対して、その一部が作用する抗体または該抗体断片に対して、Mp因子が作用することを特徴とする、請求項37記載の因子。
- 請求項1〜11および20〜33のいずれか一項で定義された一つ以上の遺伝子もしくは一つ以上の配列の翻訳産物、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する転写物の翻訳産物であって、天然型もしくは変異型、および/または完全長もしくは断片として存在する、および/またはグリコシル化された、部分的にグリコシル化された、もしくはグリコシル化されていない、および/またはリン酸化された、もしくはリン酸化されていない一つ以上の翻訳産物に対して、その一部が作用する抗体または該抗体断片に対して、Mp因子が作用することを特徴とする、請求項37記載の因子。
- 請求項1〜11および20〜33のいずれか一項で定義された一つ以上の遺伝子もしくは一つ以上の配列の翻訳産物、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する転写物の翻訳産物であって、天然型もしくは変異型、および/または完全長もしくは断片として存在する、および/またはグリコシル化された、部分的にグリコシル化された、もしくはグリコシル化されていない、および/またはリン酸化された、もしくはリン酸化されていない、および/または化学的に修飾されているか、もしくは化学的に修飾されていない少なくとも一つの翻訳産物によって特徴づけられる、血管形成に影響する因子。
- 少なくとも一つの発現阻害因子および/または少なくとも一つの発現刺激因子によって特徴づけられる、血管形成に影響する因子。
- 発現阻害因子および/または発現刺激因子が、問題となっている遺伝子系の別の遺伝子と比較すると、請求項1〜11および20〜33のいずれか一項で定義された一つ以上の配列または一つ以上の遺伝子に対する特異性を強化させていることを特徴とする、請求項43記載の因子。
- 発現阻害因子および/または発現刺激因子が、請求項1〜11および20〜33のいずれか一項で定義されている遺伝子または配列に対して特異的であることを特徴とする、請求項43記載の因子。
- 脈管形成に関係する血管形成に影響を及ぼすことを特徴とする、請求項34〜45のいずれか一項に記載された血管形成に影響する因子の少なくとも一つの使用。
- 脈管形成が、抑制および/または中断されることを特徴とする、請求項46記載の使用。
- 脈管形成が刺激されることを特徴とする、請求項46記載の使用。
- 血管形成に対する影響が、腫瘍脈管形成に関するものであることを特徴とする、請求項46記載の使用。
- 血管新生に関係する血管形成に影響を及ぼすことを特徴とする、請求項34〜45のいずれか一項に記載された、血管形成に影響する因子の少なくとも一つの使用。
- 血管新生が刺激されることを特徴とする、請求項50記載の使用。
- 血管新生が抑制または中断されることを特徴とする、請求項50記載の使用。
- 新生血管形成の結果としての失明の治療および/または予防のための、請求項34〜45のいずれか一項に記載の因子の少なくとも一つの使用。
- 梗塞によって損傷を受けた心臓組織への血管供給を改善するための、請求項34〜45のいずれか一項に記載の因子の少なくとも一つの使用。
- ヒトおよび/または動物で行われることを特徴とする、請求項19〜33および45〜54のいずれか一項に記載の使用。
- ヒトおよび/または動物において、治療的および/または診断的に応用するための、請求項55記載の使用。
- インビトロで実施されることを特徴とする、請求項19〜33および45〜54のいずれか一項に記載の使用。
- 血管形成への影響において、治療および/または診断に用いるための薬物の製造を目的とする、請求項34〜45のいずれか一項に記載の少なくとも一つの因子の使用。
- 請求項34〜36記載の因子および/または請求項37〜41記載の因子を、少なくとも一つ含むことを特徴とする、血管形成に影響を与えるためのキット。
- 請求項1〜11および20〜33のいずれか一項に定義されている一つ以上の遺伝子もしくは一つ以上の配列の翻訳産物、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する転写物の翻訳産物であって、天然型もしくは変異型で、および/または完全長もしくは断片として存在する、および/またはグリコシル化された、部分的にグリコシル化された、もしくはグリコシル化されていない、および/
またはリン酸化された、もしくはリン酸化されていない、および/または化学的に修飾された、もしくは化学的に修飾されていない形で存在する翻訳産物を少なくとも一つ含むことを特徴とする、血管形成に影響を与えるためのキット。 - 請求項43〜45記載の、少なくとも一つの発現阻害因子および/または少なくとも一つの発現刺激因子が含まれることを特徴とする、血管形成に影響を与えるためのキット。
- 請求項34〜36および/もしくは37〜41で定義された因子を少なくとも一つ、および/または請求項42で定義された翻訳産物を少なくとも一つ、および/または請求項43〜45記載の発現阻害因子および/もしくは発現刺激因子を少なくとも一つ含むことを特徴とする、血管形成に影響を与えるためのキット。
- 腫瘍脈管形成に影響させるために使用されることを特徴とする、請求項59〜62のいずれか一項に記載のキット。
- 脈管形成に影響させるために使用されることを特徴とする、請求項59〜62のいずれか一項に記載のキット。
- 血管新生に影響させるために使用されることを特徴とする、請求項59〜62のいずれか一項に記載のキット。
- 血管形成に対して阻害的な効果を有することを特徴とする、請求項59〜65のいずれか一項に記載のキット。
- 血管形成に対して刺激的な効果を有することを特徴とする、請求項59〜65のいずれか一項に記載のキット。
- 新生血管形成の結果として起こる失明の治療および/または予防のために使用されることを特徴とする、請求項59〜62および64〜66のいずれか一項に記載のキット。
- 梗塞によって損傷を受けた心臓組織への血管供給を改善するために使用されることを特徴とする、請求項59〜69、ならびに64、65および67のいずれか一項に記載のキット。
- 治療処置のためおよび/または診断のために使用されることを特徴とする、請求項59〜69のいずれかに記載のキット。
- ヒトおよび/または動物において使用されることを特徴とする、請求項59〜70に記載のキット。
- インビトロ系で使用されることを特徴とする、請求項59〜70に記載のキット。
- 子宮内膜症を治療するための、請求項1〜11記載の配列の少なくとも一つの使用。
- 子宮内膜症を治療するための、少なくとも一つのMAG遺伝子の使用。
- 子宮内膜症を治療するための、少なくとも一つのHMG蛋白質(high mobility group protein)遺伝子の使用。
- HMG蛋白質(high mobility group protein)遺伝子が、HMGI-C遺伝子およびHMGI-Y遺伝子からなる群より選択されることを特徴とする、請求項75記載の使用。
- 配列が、請求項74〜76で定義された遺伝子配列と本質的に同じ核酸配列とともに使用されることを特徴とする、請求項74〜76のいずれか一項に記載の使用。
- 請求項74〜76で定義された遺伝子配列と、本質的に機能が同じ核酸配列を有する配列が使用されることを特徴とする、請求項74〜76のいずれか一項に記載の使用。
- 請求項74〜78で定義された遺伝子または配列が、対応する翻訳産物のDNA結合部位をコードする、少なくとも一つの配列を有することを特徴とする、請求項74〜78のいずれか一項に記載の使用。
- 請求項74〜79で定義された遺伝子または配列が、対応する翻訳産物の蛋白質結合部位をコードする配列をもたないことを特徴とする、請求項79記載の使用。
- 請求項74〜79で定義された遺伝子または配列が、対応する翻訳産物の蛋白質結合部位をコードする配列を置換または延長する、一つ以上のSr配列を有することを特徴とする、請求項79記載の使用。
- Sr配列が、その他のヒトゲノム配列、その他の(ドナー)生物の配列、および人工的配列、ならびにそれらの組み合わせからなる群より選択されることを特徴とする、請求項81記載の使用。
- 遺伝子または配列が、二本鎖、および/またはコーディングおよび/もしくは非コーディングの一本鎖、および/またはcDNAの形で存在することを特徴とする、請求項73〜82のいずれか一項に記載の使用。
- 遺伝子または配列が、天然型および/または変異型、および/または断片化された、もしくは断片化されていない形であることを特徴とする、請求項73〜83のいずれか一項に記載の使用。
- 遺伝子または配列が、少なくとも一つのプロモーター、および/または少なくとも一つのエンハンサー因子、および/または少なくとも一つの転写終結因子、および/または少なくとも一つの抵抗性遺伝子、および/または少なくとも一つの別のマーカー遺伝子を有することを特徴とする、請求項73〜84のいずれか一項に記載の使用。
- 少なくとも一つの遺伝子または少なくとも一つの配列が、宿主系の中にクローニングされた形で存在することを特徴とする、請求項73〜85のいずれか一項に記載の使用。
- 遺伝子または配列が、少なくとも一つのコピーで存在することを特徴とする、請求項73〜86のいずれか一項に記載の使用。
- センスDNA、センスRNA、センスcDNA、アンチセンスDNA、アンチセンスRNA、およびアンチセンスcDNA、ならびに一本鎖および/または二本鎖としてそれらを組み合わせたものからなる群より選択される、少なくとも一つのMS因子によって特徴づけられる、血管形成に影響する因子。
- MS因子の配列が、天然型もしくは変異型で、および/または完全長もしくは断片として、および/または化学的に修飾されているか、もしくは化学的に修飾されていない形で存在することを特徴とする、請求項88記載の因子。
- その配列が、請求項1〜11および71〜84のいずれか一項で定義された配列もしくは遺伝子に相当するか、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型で完全長もしくは断片として存在する転写物に相当することを特徴とする、請求項88または89記載の因子。
- ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、ならびにそれらの断片および誘導体からなる群より選択される、少なくとも一つのMp因子によって特徴づけられる、子宮内膜症を治療するための因子。
- Mp因子が、請求項1〜11および74〜87のいずれか一項で定義された配列もしくは遺伝子に対して作用し、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する転写物に対して作用することを特徴とする、請求項91記載の因子。
- Mp因子が、請求項1〜11および74〜87のいずれか一項で定義された一つ以上の遺伝子もしくは一つ以上の配列の翻訳産物、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する転写物の翻訳産物であって、天然型もしくは変異型、および/または完全長もしくは断片として存在し、および/またはグリコシル化された、部分的にグリコシル化された、もしくはグリコシル化されていない、および/またはリン酸化された、もしくはリン酸化されていない形で存在している一つ以上の翻訳産物に対して作用することを特徴とする、請求項91記載の因子。
- 請求項1〜11および74〜87のいずれか一項で定義された配列もしくは遺伝子、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する転写物に対してその一部が作用する抗体または該抗体断片に対して、Mp因子が作用することを特徴とする、請求項91記載の因子。
- 請求項1〜11および74〜87のいずれか一項で定義された一つ以上の遺伝子もしくは一つ以上の配列の翻訳産物、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する転写物の翻訳産物であって、天然型もしくは変異型、および/または完全長もしくは断片として存在する、および/またはグリコシル化された、部分的にグリコシル化された、もしくはグリコシル化されていない、および/またはリン酸化された、もしくはリン酸化されていない一つ以上の翻訳産物に対して、その一部が作用する抗体または該抗体断片に対して、Mp因子が作用することを特徴とする、請求項91記載の因子。
- 請求項1〜11および請求項74〜87のいずれか一項で定義された一つ以上の遺伝子もしくは一つ以上の配列の翻訳産物、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する転写物の翻訳産物であって、天然型もしくは変異型、および/または完全長もしくは断片として存在する、および/またはグリコシル化された、部分的にグリコシル化された、もしくはグリコシル化されていない、および/またはリン酸化された、もしくはリン酸化されていない、および/または化学的に修飾された、もしくは化学的に修飾されていない形で存在する少なくとも一つの翻訳産物を特徴とする、子宮内膜症を治療するための因子。
- 少なくとも一つの発現阻害因子および/または少なくとも一つの発現刺激因子によって特徴づけられる、子宮内膜症を治療するための因子。
- 発現阻害因子および/または発現刺激因子が、問題となっている遺伝子系の別の遺伝子と比較すると、請求項1〜11および74〜87のいずれか一項で定義された一つ以上の遺伝子または一つ以上の配列に対する特異性を強めていることを特徴とする、請求項97記載の因子。
- 発現阻害因子および/または発現刺激因子が、請求項1〜11および74〜87のいずれか一項で定義されている一つもしくは数個の遺伝子または一つもしくは数個の配列に対して特異的であることを特徴とする、請求項97記載の因子。
- ヒトおよび/または動物で行われることを特徴とする、子宮内膜症の治療を目的とする、請求項88〜99のいずれか一項に記載の因子の少なくとも一つの使用。
- ヒトおよび/または動物において、治療的および/または診断的に応用するための、請求項100記載の使用。
- インビトロで実施されることを特徴とする、子宮内膜症の治療を目的とする、請求項88〜99のいずれか一項に記載の因子の少なくとも一つの使用。
- 子宮内膜症の治療において、治療および/または診断に用いるための薬物の製造を目的とする、請求項88〜99のいずれか一項に記載の因子の少なくとも一つの使用。
- 請求項88〜90および/または請求項91〜95に記載の因子の少なくとも一つを含むことを特徴とする、子宮内膜症を治療するためのキット。
- 請求項1〜11および74〜87のいずれか一項で定義された一つ以上の遺伝子もしくは一つ以上の配列の翻訳産物、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する転写物の翻訳産物であって、天然型もしくは変異型、および/または完全長もしくは断片として存在し、および/またはグリコシル化された、部分的にグリコシル化された、もしくはグリコシル化されていない、および/またはリン酸化された、もしくはリン酸化されていない、および/または化学的に修飾された、もしくは化学的に修飾されていない形で存在する翻訳産物を少なくとも一つ含むことを特徴とする、子宮内膜症を治療するためのキット。
- 請求項97〜99記載の少なくとも一つの発現阻害因子および/または少なくとも一つの発現刺激因子を含むことを特徴とする、子宮内膜症を治療するためのキット。
- 請求項88〜90および/もしくは請求項91〜95で定義された因子を少なくとも一つ、および/または請求項96で定義された翻訳産物を少なくとも一つ、および/または請求項97〜99で定義された発現阻害因子および/もしくは発現刺激因子を少なくとも一つ含むことを特徴とする、子宮内膜症を治療するためのキット。
- 治療的な処置および/または診断のために使用されることを特徴とする、請求項104〜107のいずれか一項に記載のキット。
- ヒトおよび/または動物において使用されることを特徴とする、請求項104〜108に記載のキット。
- インビトロ系で使用されることを特徴とする、請求項104〜108に記載のキット。
- 避妊のための、請求項1〜11記載の配列の少なくとも一つの使用。
- 避妊のための、MAG遺伝子の少なくとも一つの使用。
- 避妊のための、HMG蛋白質(high mobility group protein)遺伝子の少なくとも一つの使用。
- HMG蛋白質(high mobility group protein)遺伝子が、HMGI-C遺伝子およびHMGI-Y遺伝子からなる群より選択されることを特徴とする、請求項113記載の使用。
- 配列が、請求項112〜114で定義された遺伝子配列と本質的に同じ核酸配列とともに使用されることを特徴とする、請求項112〜114のいずれか一項に記載の使用。
- 請求項112〜114で定義された遺伝子配列と、本質的に機能が同じ核酸配列を有する配列が使用されることを特徴とする、請求項112〜114のいずれか一項に記載の使用。
- 請求項112〜116で定義された遺伝子または配列が、対応する翻訳産物のDNA結合部位をコードする少なくとも一つの配列を有することを特徴とする、請求項112〜116のいずれか一項に記載の使用。
- 請求項112〜117で定義された遺伝子または配列が、対応する翻訳産物の蛋白質結合部位をコードする配列をもたないことを特徴とする、請求項117記載の使用。
- 請求項112〜117で定義された遺伝子または配列が、対応する翻訳産物の蛋白質結合部位をコードする一つまたは複数の配列を置換または延長する一つ以上のSr配列を有することを特徴とする、請求項117記載の使用。
- Sr配列が、その他のヒトゲノム配列、その他の(ドナー)生物の配列、および人工的配列、ならびにそれらの組み合わせからなる群より選択されることを特徴とする、請求項119記載の使用。
- 遺伝子または配列が、二本鎖、および/またはコーディングおよび/もしくは非コーディングの一本鎖、および/またはcDNAの形で存在することを特徴とする、請求項111〜120のいずれか一項に記載の使用。
- 遺伝子または配列が、天然型および/もしくは変異型、および/または断片化された、もしくは断片化されていない形で存在することを特徴とする、請求項111〜121のいずれか一項に記載の使用。
- 遺伝子または配列が、少なくとも一つのプロモーター、および/または少なくとも一つのエンハンサー因子、および/または少なくとも一つの転写終結因子、および/または少なくとも一つの抵抗性遺伝子、および/または少なくとも一つの別のマーカー遺伝子を有することを特徴とする、請求項111〜122のいずれか一項に記載の使用。
- 少なくとも一つの遺伝子または少なくとも一つの配列が、宿主系の中にクローニングされた形で存在していることを特徴とする、請求項111〜123のいずれか一項に記載の使用。
- 遺伝子または配列が、少なくとも一つのコピーで存在することを特徴とする、請求項111〜124のいずれか一項に記載の使用。
- センスDNA、センスRNA、センスcDNA、アンチセンスDNA、アンチセンスRNA、およびアンチセンスcDNA、ならびに一本鎖および/または二本鎖としてそれらを組み合わせたものからなる群より選択される少なくとも一つのMS因子によって特徴づけられる、避妊のための因子。
- MS因子の配列が、天然型もしくは変異型で、および/または完全長もしくは断片として、および/または化学的に修飾されているか、もしくは化学的に修飾されていない形で存在することを特徴とする、請求項126記載の因子。
- MS因子の配列が、請求項1〜11および112〜125のいずれか一項で定義された配列または遺伝子に相当し、および/または天然型もしくは変異型で、完全長もしくは断片として存在する対応転写物に相当することを特徴とする、請求項126または127記載の因子。
- ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、ならびにそれらの断片および誘導体からなる群より選択される少なくとも一つのMp因子によって特徴づけられる、避妊のための因子。
- Mp因子が、請求項1〜11および112〜125のいずれか一項で定義された配列または遺伝子に対して作用し、および/または天然型もしくは変異型、および/または完全長もしくは断片として存在する対応する転写物に対して作用することを特徴とする、請求項129記載の因子。
- 請求項1〜11および112〜125のいずれか一項で定義された一つ以上の遺伝子もしくは一つ以上の配列の翻訳産物、および/または天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する対応する転写物の翻訳産物であって、天然型もしくは変異型、および/または完全長もしくは断片として存在し、および/またはグリコシル化された、部分的にグリコシル化された、もしくはグリコシル化されていない、および/またはリン酸化された、もしくはリン酸化されていない形で存在する一つ以上の翻訳産物に対して、Mp因子が作用することを特徴とする、請求項129記載の因子。
- 請求項1〜11および112〜125のいずれか一項で定義された配列もしくは遺伝子に対して、および/または天然型もしくは変異型で、および/または完全長もしくは断片として存在する対応する転写物に対して、その一部が作用する抗体または該抗体断片に対して、Mp因子が作用することを特徴とする、請求項129記載の因子。
- 請求項1〜11および112〜125のいずれか一項で定義された一つ以上の遺伝子もしくは一つ以上の配列の翻訳産物、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型、および/または完全長もしくは断片として存在する転写物の翻訳産物であって、天然型もしくは変異型、および/または完全長もしくは断片として、および/またはグリコシル化された、部分的にグリコシル化された、もしくはグリコシル化されていない、および/またはリン酸化された、もしくはリン酸化されていない一つ以上の翻訳産物に対してその一部が作用する抗体または該抗体断片に対して、Mp因子が作用することを特徴とする、請求項129記載の因子。
- 請求項1〜11および請求項112〜125のいずれか一項で定義された一つ以上の遺伝子もしくは一つ以上の配列の翻訳産物、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する転写物の翻訳産物であって、天然型もしくは変異型、および/または完全長もしくは断片として存在する、および/またはグリコシル化された、部分的にグリコシル化された、もしくはグリコシル化されていない、および/またはリン酸化された、もしくはリン酸化されていない、および/または化学的に修飾された、もしくは化学的に修飾されていない形で存在する少なくとも一つの翻訳産物を特徴とする、避妊のための因子。
- 少なくとも一つの発現阻害因子および/または少なくとも一つの発現刺激因子によって特徴づけられる、避妊のための因子。
- 発現阻害因子および/または発現刺激因子が、問題となっている遺伝子系の別の遺伝子と比較して、請求項1〜11および112〜125で定義された一つ以上の遺伝子または一つ以上の配列に対する特異性を増強していることを特徴とする、請求項135記載の因子。
- 発現阻害因子および/または発現刺激因子が、請求項1〜11および112〜125で定義されている一つもしくは数個の遺伝子または一つもしくは数個の配列に対して特異的であることを特徴とする、請求項135記載の因子。
- 請求項126〜137記載の少なくとも一つの因子の、経口避妊のための使用。
- 請求項126〜137記載の少なくとも一つの因子の、局所的な避妊のための使用。
- ヒトおよび/または動物で行われることを特徴とする、請求項138または139のいずれか一項に記載の使用。
- ヒトおよび/または動物における治療的用途を目的とする、請求項140記載の使用。
- 治療に用いるための薬物の製造を目的とする、請求項126〜137のいずれか一項に記載の少なくとも一つの因子の使用。
- 請求項126〜128および/または129〜133記載の因子を少なくとも一つ含むことを特徴とする、避妊のためのキット。
- 請求項1〜11および112〜125のいずれか一項で定義された一つ以上の遺伝子もしくは一つ以上の配列の翻訳産物、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する転写物の翻訳産物であって、天然型もしくは変異型、および/または完全長もしくは断片として存在し、および/またはグリコシル化された、部分的にグリコシル化された、もしくはグリコシル化されていない、および/またはリン酸化された、もしくはリン酸化されていない、および/または化学的に修飾された、もしくは化学的に修飾されていない形で存在する翻訳産物を少なくとも一つ含むことを特徴とする、避妊のためのキット。
- 請求項135〜137記載の少なくとも一つの発現阻害因子および/または少なくとも一つの発現刺激因子を含むことを特徴とする、避妊のためのキット。
- 請求項126〜128および/もしくは請求項129〜133で定義された因子を少なくとも一つ、および/または請求項134で定義された翻訳産物を少なくとも一つ、および/または請求項135〜137記載の発現阻害因子および/もしくは発現刺激因子を少なくとも一つ含むことを特徴とする、避妊のためのキット。
- 経口避妊のために使用されることを特徴とする、請求項143〜146のいずれか一項に記載のキット。
- 局所的な避妊のために使用されることを特徴とする、請求項143〜146のいずれか一項に記載のキット。
- 治療的な処置および/または診断のために使用されることを特徴とする、請求項143〜148のいずれか一項に記載のキット。
- ヒトおよび/または動物において使用されることを特徴とする、請求項143〜149のいずれか一項に記載のキット。
- インビトロ系で使用されることを特徴とする、請求項143〜149のいずれか一項に記載のキット。
- センスDNA、センスRNA、センスcDNA、アンチセンスDNA、アンチセンスRNA、およびアンチセンスcDNA、ならびに一本鎖および/または二本鎖としてそれらを組み合わせたものからなる群より選択される因子であって、この群より選択された該因子の配列が、請求項1〜11および112〜125のいずれか一項で定義された配列もしくは遺伝子、および/または天然型もしくは変異型、完全長もしくは断片として存在する対応する転写物に相当するような因子を少なくとも一つ備えていることを特徴とする、避妊のための方法。
- ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、ならびにそれらの断片および誘導体からなる群より選択される因子であって、この群より選択された該因子が、請求項1〜11および112〜125のいずれか一項で定義された配列もしくは遺伝子、および/または天然型もしくは変異型で、完全長もしくは断片として存在する対応する転写物に対して作用するような因子を少なくとも一つ備えていることを特徴とする、避妊のための方法。
- ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、ならびにそれらの断片および誘導体からなる群より選択される因子であって、この群より選択される該因子が、請求項1〜11および112〜125のいずれか一項で定義された一つ以上の遺伝子もしくは一つ以上の配列の翻訳産物、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型、および/または完全長もしくは断片として存在する、および/またはグリコシル化された、部分的にグリコシル化された、もしくはグリコシル化されていない、および/またはリン酸化された、もしくはリン酸化されていない形で存在する転写物の翻訳産物の一つ以上に対して作用するような因子を少なくとも一つ備えていることを特徴とする、避妊のための方法。
- 請求項1〜11および112〜125のいずれか一項で定義された一つ以上の配列もしくは遺伝子の翻訳産物、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する転写物の翻訳産物であって、天然型もしくは変異型、および/または完全長もしくは断片として、および/またはグリコシル化された、部分的にグリコシル化された、もしくはグリコシル化されていない、および/またはリン酸化された、もしくはリン酸化されていない、および/または化学的に修飾された、もしくは化学的に修飾されていない形で存在する翻訳産物である少なくとも一つの因子を備えていることを特徴とする、避妊のための方法。
- 因子が、経口投与されることを特徴とする、請求項152〜155のいずれか一項に記載の方法。
- 因子が、定期的に投与されることを特徴とする、請求項152〜156のいずれか一項に記載の方法。
- 因子が、受胎後に投与されることを特徴とする、請求項152〜157のいずれか一項に記載の方法。
- 組織再生のための、請求項1〜11のいずれか一項に記載の配列の少なくとも一つの使用。
- 組織再生のための、MAG遺伝子の少なくとも一つの使用。
- 組織再生のための、HMG蛋白質(high mobility group protein)遺伝子の少なくとも一つの使用。
- HMG蛋白質(high mobility group protein)遺伝子が、HMGI-C遺伝子およびHMGI-Y遺伝子からなる群より選択されることを特徴とする、請求項161記載の使用。
- 請求項160〜162で定義された遺伝子配列と本質的に同じ核酸配列を有する配列が使用されることを特徴とする、請求項160〜162のいずれか一項に記載の使用。
- 請求項160〜162で定義された遺伝子配列と本質的に機能が同じ核酸配列を有する配列が使用されることを特徴とする、請求項160〜162のいずれか一項に記載の使用。
- 請求項160〜164で定義された遺伝子または配列が、対応する翻訳産物のDNA結合部位をコードする少なくとも一つの配列を有することを特徴とする、請求項160〜164のいずれか一項に記載の使用。
- 請求項160〜164で定義された遺伝子または配列が、対応する翻訳産物の蛋白質結合部位をコードする配列をもたないことを特徴とする、請求項165記載の使用。
- 請求項160〜164で定義された遺伝子または配列が、対応する翻訳産物の蛋白質結合部位をコードする一つまたは複数の配列を置換または延長するSr配列を一つ以上有することを特徴とする、請求項165記載の使用。
- Sr配列が、その他のヒトゲノム配列、その他の(ドナー)生物の配列、および人工的配列、ならびにそれらの組み合わせからなる群より選択されることを特徴とする、請求項167記載の使用。
- 遺伝子または配列が、二本鎖、および/またはコーディングおよび/もしくは非コーディングの一本鎖、および/またはcDNAの形で存在することを特徴とする、請求項159〜168のいずれか一項に記載の使用。
- 遺伝子または配列が、天然型および/もしくは変異型、および/または断片化された、もしくは断片化されていない形で存在することを特徴とする、請求項159〜169のいずれか一項に記載の使用。
- 遺伝子または配列が、少なくとも一つのプロモーター、および/または少なくとも一つのエンハンサー因子、および/または少なくとも一つの転写終結因子、および/または少なくとも一つの抵抗性遺伝子、および/または少なくとも一つの別のマーカー遺伝子を有することを特徴とする、請求項159〜170記載の使用。
- 少なくとも一つの遺伝子または少なくとも一つの配列が、宿主系の中にクローニングされた形で存在することを特徴とする、請求項159〜171のいずれか一項に記載の使用。
- 遺伝子または配列が、少なくとも一つのコピーで存在することを特徴とする、請求項159〜172のいずれか一項に記載の使用。
- センスDNA、センスRNA、センスcDNA、アンチセンスDNA、アンチセンスRNA、およびアンチセンスcDNA、ならびに一本鎖および/または二本鎖としてそれらを組み合わせたものからなる群より選択される少なくとも一つのMS因子によって特徴づけられる、組織再生のための因子。
- MS因子の配列が、天然型もしくは変異型で、および/または完全長もしくは断片として、および/または化学的に修飾されているか、もしくは化学的に修飾されていない形で存在することを特徴とする、請求項174記載の因子。
- MS因子の配列が、請求項1〜11および160〜173のいずれか一項で定義された配列もしくは遺伝子に相当し、および/または天然型もしくは変異型で完全長もしくは断片として存在する対応する転写物に相当することを特徴とする、請求項174または175記載の使用。
- ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、ならびにそれらの断片および誘導体からなる群より選択される少なくとも一つのMp因子によって特徴づけられる、組織再生ための因子。
- Mp因子が、請求項1〜11および160〜173のいずれか一項で定義された配列もしくは遺伝子、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型、および/または完全長もしくは断片として存在する転写物に対して作用することを特徴とする、請求項177記載の因子。
- 請求項1〜11および160〜173のいずれか一項で定義された一つ以上の遺伝子もしくは一つ以上の配列、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する転写物の翻訳産物であって、天然型もしくは変異型、および/または完全長もしくは断片として存在し、および/またはグリコシル化された、部分的にグリコシル化された、もしくはグリコシル化されていない、および/またはリン酸化された、もしくはリン酸化されていない形で存在している一つ以上の翻訳産物に対して、Mp因子が作用することを特徴とする、請求項177記載の因子。
- 請求項1〜11および160〜173のいずれか一項で定義された配列もしくは遺伝子、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する転写物に対してその一部が作用する抗体または該抗体断片に対して、Mp因子が作用することを特徴とする、請求項177記載の因子。
- 請求項1〜11および160〜173のいずれか一項で定義された一つ以上の遺伝子もしくは一つ以上の配列の翻訳産物、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する転写物の翻訳産物であって、天然型もしくは変異型、および/または完全長もしくは断片として存在し、および/またはグリコシル化された、部分的にグリコシル化された、もしくはグリコシル化されていない、および/またはリン酸化された、もしくはリン酸化されていない一つ以上の翻訳産物に対してその一部が作用する抗体または該抗体断片に対して、Mp因子が作用することを特徴とする、請求項177記載の因子。
- 請求項1〜11および160〜173で定義された一つ以上の遺伝子もしくは一つ以上の配列の翻訳産物、および/またはそれに対応する転写物で、天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する転写物の翻訳産物であって、天然型もしくは変異型、および/または完全長もしくは断片として存在する、および/またはグリコシル化された、部分的にグリコシル化された、もしくはグリコシル化されていない、および/またはリン酸化された、もしくはリン酸化されていない、および/または化学的に修飾された、もしくは化学的に修飾されていない形で存在する少なくとも一つの翻訳産物を特徴とする、組織再生のための因子。
- 少なくとも一つの発現刺激因子によって特徴づけられる、組織再生のための因子。
- 発現を刺激する因子の特異性が、それぞれの遺伝子系のその他の遺伝子と比較して、請求項1〜11および160〜173で定義された遺伝子または配列に対して増強されていることを特徴とする、請求項183記載の因子。
- 発現を刺激する因子が、請求項1〜11および160〜173で定義された一つもしくは数個の遺伝子または一つもしくは数個の配列に対して特異的であることを特徴とする、請求項183記載の因子。
- 再生すべき組織が、退化した組織、外傷による損傷を受けた組織、およびその他の方法で損傷を受けた組織からなる群より選択されることを特徴とする、組織再生のための、請求項174〜185のいずれか一項に記載の因子の少なくとも一つの使用。
- 再生すべき組織が間葉組織であることを特徴とする、組織再生のための、請求項174〜185のいずれか一項に記載の因子の少なくとも一つの使用。
- 間葉組織が、軟骨組織、筋肉組織、脂肪組織、結合組織、および支持組織からなる群より選択されることを特徴とする、請求項187記載の使用。
- インビボで使用されることを特徴とする、組織再生のための、請求項174〜185のいずれか一項に記載の因子の少なくとも一つの使用。
- ヒトおよび/または動物において使用されることを特徴とする、請求項186〜189の少なくとも一項に記載の使用。
- ヒトおよび/または動物において、治療に用いるために使用されることを特徴とする、請求項190記載の使用。
- インビトロで使用されることを特徴とする、組織再生のための、請求項174〜185のいずれか一項に記載の因子の少なくとも一つの使用。
- 細胞培養、組織培養、器官培養、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される培養物中で用いられる、または該培養物に対して用いられることを特徴とする、請求項159〜173および192のいずれか一項に記載の使用。
- 組織再生における治療的用途のための医薬品の製造を目的とする、請求項174〜185のいずれか一項に記載の因子の少なくとも一つの使用。
- 請求項174〜176記載の因子および/または請求項177〜181記載の因子を少なくとも一つ含むことを特徴とする、組織再生のためのキット。
- 請求項1〜11および160〜173のいずれか一項で定義された一つもしくは数個の遺伝子または一つもしくは数個の配列の翻訳産物、および/またはそれに対応する一つもしくは複数の転写物で、天然型もしくは変異型、完全長もしくは断片として存在する転写物の翻訳産物であって、天然型もしくは変異型、および/または完全長もしくは断片として存在する、および/またはグリコシル化された、部分的にグリコシル化された、もしくはグリコシル化されていない、および/またはリン酸化された、もしくはリン酸化されていない、および/または化学的に修飾された形で存在する少なくとも一つの翻訳産物を含むことを特徴とする、組織再生のためのキット。
- 請求項183〜185記載の発現を刺激する少なくとも一つの因子が存在することを特徴とする、組織再生のためのキット。
- 請求項174〜176および/もしくは請求項177〜181で定義された因子を少なくとも一つ、および/または請求項182で定義された翻訳産物を少なくとも一つ、および/または請求項183〜185で定義された、発現を刺激する因子を少なくとも一つ含むことを特徴とする、組織再生のためのキット。
- 治療的処置および/または診断のために使用されることを特徴とする、請求項195〜198のいずれか一項に記載のキット。
- インビボで用いられることを特徴とする、請求項195〜199のいずれか一項に記載のキット。
- ヒトおよび/または動物に対して使用されることを特徴とする、請求項200記載のキット。
- インビトロ系で使用されることを特徴とする、請求項195〜199のいずれか一項に記載のキット。
- 細胞培養、組織培養、器官培養、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される培養物中で用いられる、または該培養物に対して用いられることを特徴とする、請求項195〜199および202のいずれか一項に記載のキット。
- 請求項1〜11および160〜173で定義された遺伝子/配列の少なくとも一つが、再生される組織で発現されることを特徴とする、組織再生のための方法。
- a)標的細胞として標識された細胞を提供する段階、
b)請求項1〜11および160〜175で定義された遺伝子/配列の少なくとも一つを標的細胞の中に導入する段階、
c)請求項1〜11および160〜173で定義された遺伝子/配列の少なくとも一つを標的細胞中で誘導し発現させる段階、および選択的に、
d)標的細胞を培養する段階
を特徴とする、組織再生のための方法。 - 請求項1〜11および160〜173で定義された遺伝子/配列の少なくとも一つが、標的細胞の培養中に発現されることを特徴とする、請求項205記載の方法。
- 請求項1〜11および160〜173で定義された遺伝子/配列の少なくとも一つを、トランスフェクション、マイクロインジェクション、エレクトロポレーション、およびリポソーム法による遺伝子導入、および因子を用いた形質転換からなる群より選択される方法によって、インビトロで、標的細胞の中に導入することを特徴とする、請求項205または206記載の方法。
- 発現の誘導および/または発現が、請求項174〜176および/もしくは177〜181で定義された少なくとも一つの因子、および/または請求項182で定義された少なくとも一つの翻訳産物、および/または請求項183〜185で定義された発現を刺激する少なくとも一つの因子によって影響されることを特徴とする、請求項205〜207のいずれか一項に記載の方法。
- 標的細胞が、ヒトの細胞を含む、動物由来であることを特徴とする、請求項205〜208のいずれか一項に記載の方法。
- 標的細胞が、ヒトでない動物に由来することを特徴とする、請求項205〜208のいずれか一項に記載の方法。
- 標的細胞が、再生される組織の中に含まれている細胞型とは異なる細胞型を示すことを特徴とする、請求項205〜210のいずれか一項に記載の方法。
- 標的細胞が、再生される組織の細胞型に含まれている細胞型を示すことを特徴とする、請求項205〜210のいずれか一項に記載の方法。
- 請求項1〜11および160〜173で定義された遺伝子/配列の少なくとも一つの影響下で、標的細胞が、多能性幹細胞に(脱)分化することを特徴とする、請求項205〜212のいずれか一項に記載の方法。
- 標的細胞を、別の細胞および/または細胞型とともに共培養することを特徴とする、請求項205〜213のいずれか一項に記載の方法。
- 共培養に用いられる細胞および/または細胞型が、標的細胞の分化条件に影響を与えることを特徴とする、請求項214記載の方法。
- 細胞系が、細胞を含む生物学的液体、細胞(cells)、各細胞(individual cells)、組織、および器官からなる群より選択される物質を、生物から取り出すことによって提供されることを特徴とする、請求項205〜215のいずれか一項に記載の方法。
- 請求項1〜11および160〜173で定義された遺伝子/配列の少なくとも一つが標的細胞の中に導入された後に、該標的細胞を動物の中に導入することを特徴とする、請求項205〜216のいずれか一項に記載の方法。
- 請求項1〜11および160〜173で定義された遺伝子/配列の少なくとも一つが標的細胞の中に導入され、標的細胞を動物に導入する前に、標的細胞の中でその発現が誘導されることを特徴とする、請求項127記載の方法。
- 請求項1〜11および160〜173で定義された遺伝子/配列の少なくとも一つが標的細胞の中に導入され、標的細胞が動物に導入された後で、標的細胞の中でその発現が誘導されることを特徴とする、請求項217記載の方法。
- 動物の中に導入された標的細胞が、分化した状態および/または分化能を有する状態にある、請求項217〜219のいずれか一項に記載の方法。
- 動物がヒトであることを特徴とする、請求項217〜220のいずれか一項に記載の方法。
- 標的細胞を導入される生物が、標的細胞を取り出した生物と同じであることを特徴とする、請求項217〜221のいずれか一項に記載の方法。
- 標的細胞を導入される生物が、標的細胞が由来する生物とは異なることを特徴とする、請求項217〜221のいずれか一項に記載の方法。
- 請求項1〜11および160〜173で定義された遺伝子/配列の少なくとも一つが、生物の体内の再生すべき組織中に、および/または適当な細胞の中に導入されることを特徴とする、請求項204記載の方法。
- 請求項1〜11および160〜173で定義された遺伝子/配列の少なくとも一つが、遺伝子治療法を用いて、再生すべき組織および/またはそれに対応する細胞の中に導入されることを特徴とする、請求項224記載の方法。
- 導入された遺伝子または導入された配列が発現されることを特徴とする、請求項224および225記載の方法。
- 導入された遺伝子または導入された配列の発現が、請求項174〜176および/もしくは177〜181で定義された因子の少なくとも一つ、および/または請求項182で定義された翻訳産物の少なくとも一つ、および/または請求項183〜185で定義された発現を刺激する因子の少なくとも一つによって影響を受けることを特徴とする、請求項224〜226のいずれか一項に記載の方法。
- 再生すべき組織が、間葉組織からなる群より選択されたことを特徴とする、請求項204〜227のいずれか一項に記載の方法。
- 間葉組織が、軟骨組織、筋肉組織、脂肪組織、結合組織、および支持組織からなる群より選択されることを特徴とする、請求項228記載の方法。
- 腫瘍を治療するための、請求項1〜11記載の配列の少なくとも一つの使用。
- 腫瘍を治療するための、少なくとも一つのMAG遺伝子の使用。
- 腫瘍を治療するための、少なくとも一つのHMG蛋白質(high mobility group protein)遺伝子の使用。
- HMG蛋白質(high mobility group protein)遺伝子が、HMGI-C遺伝子およびHMGI-Y遺伝子からなる群より選択されることを特徴とする、請求項232記載の使用。
- 配列が、請求項231〜233で定義された遺伝子配列と本質的に同じ核酸配列を有する配列が使用されることを特徴とする、請求項231〜233のいずれか一項に記載の使用。
- 配列が、請求項231〜233で定義された遺伝子の配列と、本質的に機能が同じ核酸配列を有する配列が使用されることを特徴とする、請求項231〜235のいずれか一項に記載の使用。
- 請求項231〜235で定義された遺伝子または配列が、対応する翻訳産物のDNA結合部位または対応する翻訳産物をコードする配列を少なくとも一つ有することを特徴とする、請求項231〜235のいずれか一項に記載の使用。
- 請求項231〜236で定義された遺伝子または配列が、対応する翻訳産物の蛋白質結合部位または対応する翻訳産物をコードする配列をもたないことを特徴とする、請求項236記載の使用。
- 請求項231〜236で定義された遺伝子/配列が、対応する翻訳産物の蛋白質結合部位または対応する翻訳産物をコードするそれぞれの配列を置換または補足する一つ以上のSr配列を有することを特徴とする、請求項236記載の使用。
- Sr配列が、その他のヒトゲノム配列、その他の(ドナー)生物の配列、および人工的配列、ならびにそれらの組み合わせからなる群より選択されることを特徴とする、請求項238記載の使用。
- 遺伝子または配列が、二本鎖、および/またはコーディングおよび/もしくは非コーディングの一本鎖、および/またはcDNAの形で存在することを特徴とする、請求項230〜239のいずれか一項に記載の使用。
- 遺伝子または配列が、天然型および/もしくは変異型、および/または断片化された、もしくは断片化されていない形で存在することを特徴とする、請求項230〜240のいずれか一項に記載の使用。
- 遺伝子または配列が、少なくとも一つのプロモーター、および/または少なくとも一つのエンハンサー因子、および/または少なくとも一つの転写終結因子、および/または少なくとも一つのR決定因子、および/または少なくとも一つの別のマーカー遺伝子を有することを特徴とする、請求項241記載の使用。
- 少なくとも一つの遺伝子/少なくとも一つの配列が、宿主系の中にクローニングされた形で存在していることを特徴とする、請求項230〜242のいずれか一項に記載の使用。
- 遺伝子または配列が、少なくとも一つのコピーで存在することを特徴とする、請求項230〜243のいずれか一項に記載の使用。
- センスDNA、センスRNA、センスcDNA、アンチセンスDNA、アンチセンスRNA、およびアンチセンスcDNA、ならびに一本鎖および/または二本鎖としてそれらを組み合わせたものからなる群より選択される、少なくとも一つのMSAT因子であって、該MSAT因子の配列が、請求項1〜11および231〜244で定義された一つもしくは数個の配列、および/またはそれに対応する一つもしくは複数の転写物に相当するようなMSAT因子によって特徴づけられる、腫瘍を治療するための因子。
- 請求項1〜11および231〜244で定義された配列またはそれに対応する転写物の配列が、天然型もしくは変異型で、および/または完全長もしくは断片として存在することを特徴とする、請求項245記載の因子。
- MSAT因子の配列が、天然型もしくは変異型で、および/または完全長もしくは断片として、および/または化学的に修飾された、もしくは化学的に修飾されていない形で存在することを特徴とする、請求項245および246記載の因子。
- ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、ならびにそれらの断片および誘導体からなる群より選択される少なくとも一つのMPAT因子であって、請求項1〜11および231〜244で定義された一つもしくは数個の配列に対して作用し、ならびに/またはそれに対応する一つもしくは複数の転写物が、天然型もしくは変異型で、および/または完全長もしくは断片として存在するようなMPAT因子によって特徴づけられる、腫瘍を治療するための因子。
- ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、ならびにそれらの断片および誘導体からなる群より選択される少なくとも一つのMPAT因子であって、請求項1〜11および231〜244で定義された一つもしくは数個の配列の翻訳産物、および/またはそれに対応する一つもしくは複数の転写物で、天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する転写物の翻訳産物であって、天然型もしくは変異型、および/または完全長もしくは断片として存在する、および/またはグリコシル化された、部分的にグリコシル化された、もしくはグリコシル化されていない、および/またはリン酸化された、もしくはリン酸化されていない形で存在している一つもしくは複数の翻訳産物に対して作用するMPAT因子によって特徴づけられる、腫瘍を治療するための因子。
- 請求項1〜11および231〜244のいずれか一項で定義された一つもしくは数個の配列の翻訳産物、および/またはそれに対応する一つもしくは複数の転写物で、天然型もしくは変異型および/または完全長もしくは断片として存在する転写物の翻訳産物であって、天然型もしくは変異型で、および/または完全長もしくは断片として存在する、および/またはグリコシル化された、部分的にグリコシル化された、もしくはグリコシル化されていない、および/またはリン酸化された、もしくはリン酸化されていない、および/または化学的に修飾された、もしくは化学的に修飾されていない形で存在する少なくとも一つの翻訳産物によって特徴づけられる、腫瘍を治療するための因子。
- 対応する遺伝子系の別の遺伝子と比較すると、請求項1〜11および231〜244で定義された一つもしくは数個の配列に対する特異性を増強した発現阻害因子である、少なくとも一つのMJAT因子よって特徴づけられる、腫瘍を治療するための因子。
- 請求項1〜11および231〜244で定義された配列の少なくとも一つに対して特異的な発現阻害因子である少なくとも一つのMJAT因子によって特徴づけらる、腫瘍を治療するための因子。
- 治療される腫瘍が、MAG遺伝子、HMG蛋白質(high mobility group protein)遺伝子、HMGI-C遺伝子、HMGI-Y遺伝子、およびそれらの誘導体からなる群より選択される遺伝子を発現させることを特徴とする、請求項245〜252のいずれか一項に記載の、腫瘍を治療するための因子。
- 腫瘍を治療するための医薬品の製造を目的とする、請求項245〜253のいずれか一項に記載の少なくとも一つの因子の使用。
- 医薬品が、MAG遺伝子、HMG蛋白質(high mobility group protein)遺伝子、HMGI-C遺伝子、HMGI-Y遺伝子、およびそれらの誘導体からなる群より選択される遺伝子を発現させる、腫瘍の治療のために用いられることを特徴とする、請求項254記載の使用。
- MAG遺伝子、HMG蛋白質(high mobility group protein)遺伝子、HMGI-C遺伝子、HMGI-Y遺伝子、およびそれらの誘導体からなる群より選択される遺伝子を発現させて、いくつかの型の腫瘍を治療するための、請求項245〜253のいずれか一項に記載の少なくとも一つの因子の使用。
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