JP2007311869A - 電子カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】画像処理に関する設定変更を許可しない撮影モード、画像処理に関する設定変更を許可する撮影モード、および多重撮影モードを備える電子カメラを使いやすくする。
【解決手段】本発明による電子カメラは、外部からの画像処理に関する設定変更指示を許可しない第1撮影モードと、外部からの画像処理に関する設定変更指示を許可する第2撮影モードとを有し、選択した撮影モードに応じた撮影制御を行うとともに、多重露光を行う多重撮影モードを設定した場合には多重撮影制御を行う制御手段101と、制御手段101が第1撮影モードを選択している場合、制御手段101が多重撮影モードを設定することを禁止する禁止手段101とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子カメラに関する。
多重露光撮影が可能な電子カメラが知られている(たとえば特許文献1参照)。特許文献1の電子カメラでは、多重撮影モードに設定された場合に、画像処理に関する設定変更が禁止される。
特開2002−218313号公報
従来技術のカメラでは、画像処理に関する設定変更を許可する撮影モードと画像処理に関する設定変更を許可しない撮影モードとを有する場合、多重撮影モードの設定時に画像処理に関する設定変更をどうするかが不明で使いにくい。
(1)本発明による電子カメラは、外部からの画像処理に関する設定変更指示を許可しない第1撮影モードと、外部からの画像処理に関する設定変更指示を許可する第2撮影モードとを有し、選択した撮影モードに応じた撮影制御を行うとともに、多重露光を行う多重撮影モードを設定した場合には多重撮影制御を行う制御手段と、制御手段が第1撮影モードを選択している場合、制御手段が多重撮影モードを設定することを禁止する禁止手段とを備えることを特徴とする。
(2)本発明による電子カメラは、外部からの画像処理に関する設定変更指示を許可しない第1撮影モードと、外部からの画像処理に関する設定変更指示を許可する第2撮影モードとを有し、選択した撮影モードに応じた撮影制御を行うとともに、多重露光を行う多重撮影モードを設定した場合には多重撮影制御を行う制御手段と、制御手段が多重撮影モードを設定している場合、制御手段が第1撮影モードを選択することを禁止する禁止手段とを備えることを特徴とする。
(3)本発明による電子カメラは、外部からの画像処理に関する設定変更指示を許可しない第1撮影モードと、外部からの画像処理に関する設定変更指示を許可する第2撮影モードとを有し、選択した撮影モードに応じた撮影制御を行うとともに、多重露光を行う多重撮影モードを設定した場合には多重撮影制御を行う制御手段と、制御手段が多重撮影モードを設定している状態で第1の撮影モードおよび第2の撮影モード間の選択変更を行う場合、当該選択変更とともに多重撮影モードを解除するように制御手段へ指示する指示手段とを備えることを特徴とする。
(4)請求項3に記載の電子カメラにおいて、制御手段は、多重露光を行った撮影画像に対する画像処理および画像処理された撮影画像の保存後に多重撮影モードを解除することもできる。
本発明によれば、画像処理に関する設定変更を許可しない撮影モード、画像処理に関する設定変更を許可する撮影モード、および多重撮影モードを備える電子カメラが使いやすくなる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態による電子カメラの構成を説明するブロック図である。図1において、演算回路101はマイクロコンピュータなどによって構成される。演算回路101は、後述する各ブロックから出力される信号を入力して所定の演算を行い、演算結果に基づいて各ブロックへ制御信号を出力する。
撮像素子121は、CCDイメージセンサなどによって構成される。撮像素子121は、撮影レンズLを通過した被写体光による像を撮像し、撮像信号をA/D変換回路122へ出力する。本実施形態では、撮像素子121の撮像感度(露光感度)をISO100相当にセットする。撮像感度とは、撮像素子121に蓄積される電荷の検出感度、もしくは不図示の増幅回路の増幅利得を変化させる被制御量のことをいい、相当するISO感度値で表される。
A/D変換回路122は、アナログ撮像信号をディジタル信号に変換する。撮像素子121およびA/D変換回路122は、タイミング回路124から出力される駆動信号によって所定の動作タイミングで駆動制御される。
撮像信号処理回路を構成するASIC123は、演算回路101からの指示に応じてディジタル変換後の画像信号に所定の信号処理を行う。処理内容は、カラー画像データの色温度を適切にするホワイトバランス(WB)調整などの画像処理、画像処理後の画像データを所定の形式で圧縮する圧縮処理、圧縮処理後のデータを伸長する伸長処理などである。バッファメモリ125は、ASIC123による信号処理中、あるいは信号処理前後の画像データを一時的に格納する。記録媒体126は、着脱可能なフラッシュメモリなどによって構成される。記録媒体126は、バッファメモリ125に格納されている画像データを記録する。
測光装置102は、撮影レンズLを透過した光量を検出し、光量検出信号を演算回路101へ出力する。光量検出信号は被写界の明るさを示す。表示装置103は、演算回路101からの指示に応じて設定撮影モード、シャッタ速度、絞り値、多重設定マーク、多重コマ数Nなどを示す表示を行う。
撮影モード設定装置104は、不図示の撮影モードダイヤルの回転位置を検出し、検出位置に応じた撮影モードを示す信号を演算回路101へ出力する。撮影モードは、少なくとも「自動(オート)モード」と「Aモード」とを有する。「自動モード」は、電子カメラが露出に関する設定、およびディジタル画像処理に関する設定を自動的に行う撮影モードである。「Aモード」は、設定されている絞り値を用いて電子カメラが露出に関する設定を自動的に行う撮影モード(絞り値優先自動露出モード)である。
シャッタ制御回路105は、シャッタ106の不図示の先幕および後幕の保持および解除をそれぞれ制御する。絞り位置検出装置107は、後述するシーケンス装置によって絞り込み駆動されている絞りの位置を検出し、絞り位置検出信号を演算回路101へ出力する。絞り係止装置108は駆動中の絞りを係止し、所定の絞り値で絞りを停止させる。
モータ制御回路109は、演算回路101の指示によってシーケンスモータ110を駆動制御する。シーケンスモータ110は不図示のシーケンス駆動装置を構成し、不図示のミラーのアップ/ダウン、不図示の絞りの駆動、およびシャッタ106のチャージなどを行う。シーケンススイッチSW5は不図示のシーケンス駆動装置に組み込まれ、シーケンスモータ110のブレーキ制御タイミングなどを発生する。
多重撮影設定スイッチSW1は、多重撮影設定ボタン(不図示)の押し下げ操作に連動してオンし、押し下げ操作の解除に連動してオフする。多重撮影設定スイッチSW1からの操作信号は演算回路101へ入力され、演算回路101は、当該操作信号が入力されている場合にコマンドダイヤル(不図示)からの操作信号を「多重撮影モード」に関する操作信号として扱う。「多重撮影モード」は、多重露光による撮影制御を行うモードである。
コマンドダイヤルスイッチSW2およびSW3は、コマンドダイヤル(不図示)の回転操作に連動してオン/オフする。演算回路101は、両スイッチSW2、SW3による信号のオン/オフ回数に基づいて回転操作量を検出し、両スイッチSW2、SW3による信号の位相関係に基づいて回転方向を検出する。
レリーズスイッチSW4は、レリーズボタン(不図示)の押し下げ操作に連動してオンし、押し下げ操作の解除に連動してオフする。レリーズスイッチSW4からのオン信号は演算回路101へ入力され、撮影開始の指示として扱われる。
画像パラメータ設定装置111は、不図示の操作部材からの操作信号に応じてディジタル画像処理に関する設定(たとえば、ホワイトバランス、コントラスト、シャープネス、彩度、色合い調整など)のパラメータを変更し、変更パラメータを示す信号を演算回路101へ出力する。
演算回路101は、コマンドダイヤルスイッチSW2およびSW3から単独で操作信号が入力されると、当該操作信号を絞り値変更指示として扱う。電子カメラは、絞り値変更指示に応じて、F2.8〜F22の範囲で所定ステップで絞りの設定内容を変更する。
本実施形態の電子カメラは、「多重撮影モード」の設定は撮影モードが「Aモード」時のみ許可され、撮影モードが「自動モード」時には「多重撮影モード」による制御を禁止するように構成されている。
<メイン処理>
電子カメラの演算回路101で行われるカメラ動作の処理について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。図2のフローチャートによるプログラムは、電子カメラに不図示の電池が装填されると起動する。
図2のステップS1において、演算回路101は以下の初期設定を行う。すなわち、多重コマ数Nを1に、多重撮影フラグMEを0に、撮影モードフラグMを0に、設定絞り値AVsを5(F5.6)に、それぞれセットしてステップS2へ進む。なお、AVsはアペックス値が用いられる。
多重コマ数Nは、「多重撮影モード」において多重露光するコマ数を示し、1〜9の範囲で設定可能にされる。なお、「多重撮影モード」が解除される場合はN=1とされる。多重撮影フラグMEは、「多重撮影モード」を設定後に多重撮影が開始されると1に、多重撮影が終了または中止されると0にセットされる。電子カメラは、多重撮影中にN=1になると画像の記録を行うように構成される。
撮影モードフラグMは、撮影モードが「自動モード」に設定されると0に、「Aモード」に設定されると1にセットされる。AVsは、アペックス値で3〜9(F2.8〜F22)の範囲で設定可能にされている。
ステップS2において、演算回路101は設定処理を行ってステップS3へ進む。設定処理の詳細については後述する。ステップS3において、演算回路101は、測光装置102から入力される検出信号によってレンズ透過光量(BV−AV0)を演算し、この演算値を用いて被写体輝度BVを演算する測光を行い、ステップS4へ進む。被写体輝度BVは、レンズ透過光量(BV−AV0)に開放絞り値AV0を加算することにより求めることができる。なお、本実施の形態ではAV0=3、すなわちF2.8とする。なお、BV、AV0(上記例では3)はそれぞれアペックス値が用いられる。
ステップS4において、演算回路101は露出演算処理を行ってステップS5へ進む。露出演算処理の詳細については後述する。ステップS5において、演算回路101は表示装置103に対する表示処理を行ってステップS6へ進む。表示処理の詳細については後述する。
ステップS6において、演算回路101はレリーズ操作されたか否かを判定する。演算回路101は、レリーズスイッチSW4からオン信号が入力された場合にステップS6を肯定判定してステップS7へ進み、レリーズスイッチSW4からオン信号が入力されない場合にはステップS6を否定判定してステップS2へ戻る。ステップS7において、演算回路101は撮像処理を行ってステップS2へ戻る。撮像処理の詳細については後述する。これにより、一連の撮影処理が終了する。
<設定処理>
設定処理の詳細について、図3〜図5のフローチャートを参照して説明する。図3のステップS11において、演算回路101は、撮影モードが「自動(オート)モード」か否かを判定する。演算回路101は、撮影モード設定装置104からの入力信号が「自動モード」を示す場合にステップS11を肯定判定してステップS12へ進み、「自動モード」を示さない(本実施形態では「Aモード」)場合にはステップS11を否定判定し、図4のステップS31へ進む。
ステップS12において、演算回路101は撮影モードフラグM=1か否かを判定する。演算回路101は、M=1(Aモード)の場合にステップS12を肯定判定してステップS13へ進み、M≠1(本例では自動モード)の場合にステップS12を否定判定し、図3による設定処理を終了して図2のステップS3へ進む。
ステップS13以降の処理は、「Aモード」が選択されていた状態で「自動モード」に切替え操作された場合に行う処理である。ステップS13において、演算回路101は多重撮影フラグME=1か否かを判定する。演算回路101は、ME=1(多重撮影開始後)の場合にステップS13を肯定判定してステップS14へ進み、ME≠1(多重撮影を開始していない)の場合にはステップS13を否定判定し、ステップS19へ進む。ステップS19へ進む場合は、「自動モード」選択の際に「多重撮影モード」が設定されていない場合、または「多重撮影モード」であっても多重撮影が開始されていない場合である。
ステップS14において、演算回路101は、バッファメモリ125内に格納されている多重撮影(多重露光)による画像データを合成し、合成後の画像を再度バッファメモリ125に格納してステップS15へ進む。
ステップS15において、演算回路101はASIC123に指示を送り、バッファメモリ125内の合成画像データにホワイトバランス、コントラスト、シャープネス、彩度および色合い調整などのディジタル画像処理を行わせ、ステップS16へ進む。ステップS16において、演算回路101はASIC123に画像圧縮処理を行わせ、ステップS17へ進む。ステップS17において、演算回路101は、画像圧縮後にバッファメモリ125に格納されている画像データを記録媒体126に記録してステップS18へ進む。
ステップS18において、演算回路101は多重撮影フラグMEを0にセットしてステップS19へ進む。ステップS19において、演算回路101は多重コマ数N=1か否かを判定する。演算回路101は、N=1の場合にステップS19を肯定判定してステップS21へ進み、N≠1の場合にはステップS19を否定判定してステップS20へ進む。ステップS20において、演算回路101は、多重コマ数Nを1にセットしてステップS21へ進む。ステップS21において、演算回路101は、撮影モードフラグMを0にセットして図3による設定処理を終了し、図2のステップS3へ進む。撮影モードフラグMを0にセットすることによって「自動モード」が選択される。
ステップS11を否定判定して進む図4のステップS31において、演算回路101は撮影モードフラグM=0か否かを判定する。演算回路101は、M=0(自動モード)の場合にステップS31を肯定判定してステップS32へ進み、M≠0(本例ではAモード)の場合にステップS31を否定判定してステップS33へ進む。
ステップS32において、演算回路101は、撮影モードフラグMを1にセットしてステップS33へ進む。撮影モードフラグMを1にセットすることによって「Aモード」が選択される。ステップS33において、演算回路101は多重撮影設定ボタンが押下されているか否かを判定する。演算回路101は、多重撮影設定スイッチSW1からオン信号が入力されている場合にステップS33を肯定判定してステップS34へ進み、多重撮影設定スイッチSW1からオン信号が入力されていない場合にはステップS33を否定判定し、図5のステップS61へ進む。
ステップS34において、演算回路101は表示装置103へ指示を送り、多重コマ数Nを示す表示を行わせてステップS35へ進む。ステップS35において、演算回路101は多重撮影フラグME=0か否かを判定する。演算回路101は、ME=0(多重撮影を開始していない)の場合にステップS35を肯定判定してステップS36へ進み、ME≠0(多重撮影を開始後)の場合にはステップS35を否定判定し、ステップS43へ進む。
ステップS36において、演算回路101は表示装置103へ指示を送り、多重マークを点灯表示させてステップS37へ進む。ステップS37において、演算回路101はアップ回転か否かを判定する。演算回路101は、コマンドダイヤルスイッチSW2およびSW3から反時計回転を示す操作信号が入力された場合にステップS37を肯定判定してステップS38へ進み、反時計回転を示す操作信号が入力されない場合にはステップS37を否定判定し、ステップS40へ進む。
ステップS38において、演算回路101は、多重コマ数Nが9か否かを判定する。演算回路101は、N=9の場合にステップS38を肯定判定してステップS49へ進み、N≠9の場合にはステップS38を否定判定してステップS39へ進む。ステップS39において、演算回路101は、多重コマ数Nに1を加算してステップS49へ進む。
ステップS40において、演算回路101はダウン回転か否かを判定する。演算回路101は、コマンドダイヤルスイッチSW2およびSW3から時計回転を示す操作信号が入力された場合にステップS40を肯定判定してステップS41へ進み、時計回転を示す操作信号が入力されない場合にはステップS40を否定判定し、ステップS49へ進む。
ステップS41において、演算回路101は、多重コマ数Nが1か否かを判定する。演算回路101は、N=1の場合にステップS41を肯定判定してステップS49へ進み、N≠1の場合にはステップS41を否定判定してステップS42へ進む。ステップS42において、演算回路101は、多重コマ数Nから1を減算してステップS49へ進む。
ステップS35を否定判定して進むステップS43において、演算回路101は表示装置103へ指示を送り、多重マークを点滅表示させてステップS44へ進む。ステップS44において、演算回路101はコマンドダイヤルが回転操作されたか否かを判定する。演算回路101は、コマンドダイヤルスイッチSW2およびSW3から操作信号が入力された場合にステップS44を肯定判定してステップS45へ進み、操作信号が入力されない場合にはステップS44を否定判定し、ステップS49へ進む。
ステップS45において、演算回路101は多重コマ数Nが0か否かを判定する。演算回路101は、N=0の場合にステップS45を肯定判定してステップS48へ進み、N≠0の場合にはステップS45を否定判定してステップS46へ進む。ステップS46へ進む場合は、撮影開始後に「多重撮影モード」が解除されたと判断し、ステップS48へ進む場合は、撮影開始後に「多重撮影モード」が解除された状態でコマンドダイヤルが回転操作されたと判断する。
ステップS46において、演算回路101は、メモリXに多重コマ数Nの値を格納してステップS47へ進む。ステップS47において、演算回路101は、多重コマ数Nの値を0にセットしてステップS49へ進む。ステップS48において、演算回路101は、メモリXに格納されている値を多重コマ数NへセットしてステップS49へ進む。
ステップS49において、演算回路101は多重撮影設定ボタンが押下されているか否かを判定する。演算回路101は、多重撮影設定スイッチSW1からオン信号が継続して入力されている場合にステップS49を肯定判定してステップS34へ戻り、多重撮影設定スイッチSW1からオン信号が入力されていない場合にはステップS49を否定判定し、ステップS50へ進む。
ステップS50において、演算回路101は多重撮影フラグME=1か否かを判定する。演算回路101は、ME=1(多重撮影開始後)の場合にステップS50を肯定判定してステップS51へ進み、ME≠1(多重撮影を開始していない)の場合にはステップS50を否定判定し、図4の設定処理を終了して図2のステップS3へ進む。
ステップS51において、演算回路101は多重コマ数Nが0か否かを判定する。演算回路101は、N=0の場合にステップS51を肯定判定してステップS52へ進み、N≠0の場合にはステップS51を否定判定し、図4の設定処理を終了して図2のステップS3へ進む。ステップS52へ進む場合は撮影開始後に「多重撮影モード」が解除されたと判断し、設定処理を終了する場合は撮影開始後に「多重撮影モード」が解除されていないと判断する。
ステップS52において、演算回路101は、バッファメモリ125内に格納されている多重撮影(多重露光)による画像データを合成し、合成後の画像を再度バッファメモリ125に格納してステップS53へ進む。
ステップS53において、演算回路101はASIC123に指示を送り、バッファメモリ125内の合成画像データにホワイトバランス、コントラスト、シャープネス、彩度および色合い調整などのディジタル画像処理を行わせ、ステップS54へ進む。ステップS54において、演算回路101はASIC123に画像圧縮処理を行わせ、ステップS55へ進む。ステップS55において、演算回路101は、画像圧縮後にバッファメモリ125に格納されている画像データを記録媒体126に記録してステップS56へ進む。
ステップS56において、演算回路101は多重撮影フラグMEを0にセットしてステップS57へ進む。ステップS57において、演算回路101は多重コマ数Nを1にセットして図4による設定処理を終了し、図2のステップS3へ進む。
ステップS33を否定判定して進む図5のステップS61において、演算回路101は多重撮影フラグME=1か否かを判定する。演算回路101は、ME=1(多重撮影開始後)の場合にステップS61を肯定判定してステップS64へ進み、ME≠1(多重撮影を開始していない)の場合にはステップS61を否定判定し、ステップS62へ進む。
ステップS62へ進む場合は、「Aモード」を選択、かつ多重撮影が開始されていないので、画像パラメータの変更操作が許容される。ステップS62において、演算回路101は、画像パラメータの変更操作が行われたか否かを判定する。演算回路101は、画像パラメータ設定装置111から信号が入力されるとステップS62を肯定判定してステップS63へ進み、画像パラメータ設定装置111から信号が入力されない場合にはステップS62を否定判定し、ステップS64へ進む。
ステップS63において、演算回路101は、画像パラメータ設定装置111からの信号に応じてディジタル画像処理に関する設定(たとえば、ホワイトバランス、コントラスト、シャープネス、彩度、色合い調整など)のパラメータ変更処理を行って図5による設定処理を終了し、図2のステップS3へ進む。
ステップS64において、演算回路101は、コマンドダイヤルがアップ回転されたか否かを判定する。演算回路101は、コマンドダイヤルスイッチSW2およびSW3から反時計回転を示す操作信号が入力された場合にステップS64を肯定判定してステップS65へ進み、反時計回転を示す操作信号が入力されない場合にはステップS64を否定判定し、ステップS67へ進む。
ステップS65において、演算回路101は設定絞り値AVs=9(F22)か否かを判定する。演算回路101は、AVs=9の場合にステップS65を肯定判定して図5による設定処理を終了し、図2のステップS3へ進む。一方、AVs≠9の場合にはステップS65を否定判定してステップS66へ進む。ステップS66において、演算回路101は設定絞り値AVsの値に1を加算して図5による設定処理を終了し、図2のステップS3へ進む。これにより、設定絞り値が1段階高く変更される。
ステップS64を否定判定して進むステップS67において、演算回路101はコマンドダイヤルがダウン回転されたか否かを判定する。演算回路101は、コマンドダイヤルスイッチSW2およびSW3から時計回転を示す操作信号が入力された場合にステップS67を肯定判定してステップS68へ進み、時計回転を示す操作信号が入力されない場合にはステップS67を否定判定し、図5による設定処理を終了して図2のステップS3へ進む。
ステップS68において、演算回路101は設定絞り値AVs=3(F2.8)か否かを判定する。演算回路101は、AVs=3の場合にステップS68を肯定判定して図5による設定処理を終了し、図2のステップS3へ進む。一方、AVs≠3の場合にはステップS68を否定判定し、ステップS69へ進む。ステップS69において、演算回路101は設定絞り値AVsの値から1を減算して図5による設定処理を終了し、図2のステップS3へ進む。これにより、設定絞り値が1段階低く変更される。
<露出演算処理>
露出演算処理の詳細について、図6のフローチャートを参照して説明する。図6のステップS81において、演算回路101はステップS3にて算出した被写体輝度BVを用いて、EV=BV+SVを演算してステップS82へ進む。ここで、EVは露出値である。SVは撮像感度であり、上述したISO100に対応してSV=5とされる。なお、EV、BV、SVはそれぞれアペックス値を用いる。
ステップS82において、演算回路101は撮影モードフラグM=0か否かを判定する。演算回路101は、M=0(自動モード)の場合にステップS82を肯定判定してステップS83へ進み、M≠0(本例ではAモード)の場合にステップS82を否定判定してステップS88へ進む。
ステップS88において、演算回路101は、制御絞り値AVに設定絞り値AVsをセットしてステップS89へ進む。AV、AVsはそれぞれアペックス値を用いる。
ステップS83において、演算回路101は、AV=EV/2−1を演算してステップS84へ進む。AVは制御絞り値である。
ステップS84において、演算回路101は制御絞り値AVがF2.8より小か否かを判定する。演算回路101は、AV<3が成立する場合にステップS84を肯定判定してステップS85へ進み、AV<3が成立しない場合にはステップS84を否定判定し、ステップS86へ進む。ステップS85において、演算回路101は、制御絞り値AVを3(F2.8(開放絞り))にセットしてステップS89へ進む。
ステップS86において、演算回路101は、制御絞り値AVがF22より大か否かを判定する。演算回路101は、AV>9が成立する場合にステップS86を肯定判定してステップS87へ進み、AV>9が成立しない場合にはステップS86を否定判定し、ステップS89へ進む。ステップS87において、演算回路101は、制御絞り値AVを9(F22(最小口径絞り))にセットしてステップS89へ進む。
ステップS89において、演算回路101は、制御絞りパルス数Pcを絞り込み段数(AV−3)の関数fとして算出し、ステップS90へ進む。ステップS90において、演算回路101は露出値EVから制御絞り値AVを減算した値を制御シャッタ速度TVにセットしてステップS91へ進む。TVはアペックス値を用いる。
ステップS91において、演算回路101はTV<0が成立するか否かを判定する。演算回路101は、TV<0が成立する(制御シャッタ速度が1秒より低速)場合にステップS91を肯定判定してステップ92へ進み、TV<0が成立しない場合にはステップS91を否定判定してステップS93へ進む。ステップS92において、演算回路101は、制御シャッタ速度TVを0にセットして図6による露出演算処理を終了し、図2のステップS5へ進む。これにより、制御シャッタ速度が制御範囲の下限である1秒にセットされる。
ステップS93において、演算回路101は、TV>10が成立するか否かを判定する。演算回路101は、TV>10が成立する(制御シャッタ速度が1/1000秒より高速)場合にステップS93を肯定判定してステップS94へ進み、TV>10が成立しない場合にはステップS93を否定判定して図6による露出演算処理を終了し、図2のステップS5へ進む。
ステップS94において、演算回路101は、制御シャッタ速度TVを10にセットして図6による露出演算処理を終了し、図2のステップS5へ進む。これにより、制御シャッタ速度が制御範囲の上限である1/1000秒にセットされる。
<表示処理>
表示処理の詳細について、図7のフローチャートを参照して説明する。図7のステップS101において、演算回路101は多重撮影フラグME=1か否かを判定する。演算回路101は、ME=1(多重撮影開始後)の場合にステップS101を肯定判定してステップS102へ進み、ME≠1(多重撮影を開始していない)の場合にはステップS101を否定判定し、ステップS103へ進む。
ステップS102において、演算回路101は表示装置103へ指示を送り、多重マークを点滅表示させてステップS105へ進む。ステップS105において、演算回路101は表示装置103へ指示を送り、多重コマ数Nを示す表示を行わせてステップS106へ進む。ステップS106において、演算回路101は表示装置103へ指示を送り、撮影モード、シャッタ速度、絞り値を示す表示をそれぞれ行わせて図7による表示処理を終了し、図2のステップS6へ進む。
ステップS101を否定判定して進むステップS103において、演算回路101は多重コマ数Nが1より大か否かを判定する。演算回路101は、N>1が成立する場合にステップS103を肯定判定してステップS104へ進み、N>1が成立しない場合にはステップS103を否定判定し、ステップS106へ進む。演算回路101は、ステップS104へ進む場合に「多重撮影モード」が設定されていると判断し、ステップS106へ進む場合に「多重撮影モード」が解除されていると判断する。ステップS104において、演算回路101は表示装置103へ指示を送り、多重マークを点灯表示させてステップS105へ進む。
<撮像処理>
撮像処理の詳細について、図8および図9のフローチャートを参照して説明する。図8のステップS111において、演算回路101はシャッタ制御回路105へ指示を出力し、シャッタ106の不図示のマグネットに通電して先幕および後幕を保持させる。ステップS112において、演算回路101はモータ制御回路109へ指示を出力し、シーケンスモータ110に正転を開始させてステップS113へ進む。これにより、不図示のミラーのミラーアップおよび絞りの絞り込みが開始される。
ステップS113において、演算回路101は、絞り位置検出装置107から入力される信号から絞りパルス数Pkを検出してステップS114へ進む。ステップS114において、演算回路101は、検出絞りパルス数Pkおよび制御絞りパルス数Pcとの間にPk≧Pcが成立するか否かを判定する。演算回路101は、Pk≧Pcが成立する場合にステップS114を肯定判定してステップS115へ進み、Pk≧Pcが成立しない場合にはステップS114を否定判定する。否定判定する場合には、絞り込みを継続するようにステップS113へ戻る。
ステップS115において、演算回路101は絞り係止装置108へ指示を出力し、絞りを係止させてステップS116へ進む。ステップS116において、演算回路101は、ミラーアップが完了したか否かを判定する。演算回路101は、シーケンススイッチSW5からオン信号が入力されるとステップS116を肯定判定してステップS117へ進み、シーケンススイッチSW5からオン信号が入力されない場合にはステップS116を否定判定する。否定判定する場合には、ミラーアップを継続するように判定処理を繰り返す。
ステップS117において、演算回路101はモータ制御回路109へ指示を出力し、シーケンスモータ110を停止させてステップS118へ進む。なお、ミラーアップの終了より先に絞り係止装置108によって絞りの係止が終了するように不図示のシーケンス駆動装置が構成されている。ステップS118において、演算回路101は、所定時間(少なくともミラーアップ時のバウンドが安定するまで)のウェイトを実施してステップS119へ進む。
ステップS119において、演算回路101は、タイミング回路124に駆動信号の発生を開始させて撮像素子121の駆動を開始し、ステップS120へ進む。これにより、撮像素子121が電荷蓄積を開始する。
ステップS120において、演算回路101はシャッタ制御回路105へ指示を出力し、シャッタ106の不図示のマグネットへの通電を解除して先幕保持を解除させ、ステップS121へ進む。これによってシャッタ先幕の走行が開始され、撮像素子121の撮像面に到達した被写体光の強さに応じて撮像素子121が電荷を蓄積する。ステップS121において、演算回路101は、制御シャッタ速度TVに相当する時間(=2−TV)ウェイトを実施してステップS122へ進む。
ステップS122において、演算回路101はシャッタ制御回路105へ指示を出力し、シャッタ106の不図示のマグネットへの通電を解除して後幕保持を解除させ、ステップS123へ進む。これによってシャッタ後幕の走行が開始され、撮像素子121への被写体光が遮断される。
ステップS123において、演算回路101は、シャッタ後幕走行完了ウエイトを実施してステップS124へ進む。ウェイト時間は、後幕が撮像素子121の撮像領域を完全に遮光し、走行完了するまでに要する時間である。ステップS124において、演算回路101は、撮像素子121の電荷蓄積を終了させてステップS125へ進む。ステップS125において、演算回路101はモータ制御回路109へ指示を出力し、シーケンスモータ110に逆転を開始させて図9のステップS131へ進む。これにより、不図示のミラーのミラーダウンおよび絞りの開放復帰が開始される。
図9のステップS131において、演算回路101はタイミング回路124へ指示を出力し、撮像素子121から蓄積電荷の読み出しを行わせてステップS132へ進む。ステップS132において、演算回路101は多重コマ数N=1か否かを判定する。演算回路101は、N=1の場合にステップS132を肯定判定してステップS139へ進み、N≠1の場合にはステップS132を否定判定してステップS133へ進む。
ステップS133において、演算回路101はステップS131にて読み出した画像データをバッファメモリ125へ格納してステップS134へ進む。ステップS134において、演算回路101は多重コマ数Nから1を減算してステップS135へ進む。ステップS135において、演算回路101は多重撮影フラグME=1か否かを判定する。演算回路101は、ME=1の場合にステップS135を肯定判定してステップS137へ進み、ME≠1の場合にはステップS135を否定判定し、ステップS136へ進む。演算回路101は、ステップS137へ進む場合に多重撮影の2コマ目以降と判断し、ステップS136へ進む場合には多重撮影の1コマ目と判断する。
ステップS136において、演算回路101は多重撮影フラグMEを1にセットしてステップS137へ進む。ステップS137において、演算回路101はミラーダウンが完了したか否かを判定する。演算回路101は、シーケンススイッチSW5からオン信号が入力されるとステップS137を肯定判定してステップS138へ進み、シーケンススイッチSW5からオン信号が入力されない場合はステップS137を否定判定し、ミラーダウンを継続するように判定処理を繰り返す。
ステップS138において、演算回路101はモータ制御回路109へ指示を出力し、シーケンスモータ110を停止させて図9による撮像処理を終了し、図2のステップS2へ戻る。これにより、一連の撮影処理が終了する。
ステップS132を肯定判定して進むステップS139において、演算回路101は多重撮影フラグME=1か否かを判定する。演算回路101は、ME=1の場合にステップS139を肯定判定してステップS140へ進み、ME≠1の場合にはステップS139を否定判定し、ステップS143へ進む。演算回路101は、ステップS140へ進む場合に多重撮影の最終コマと判断し、ステップS143へ進む場合には多重撮影でないと判断する。
ステップS140において、演算回路101はステップS131にて読み出した画像データをバッファメモリ125へ格納してステップS141へ進む。ステップS141において、演算回路101は、バッファメモリ125内に格納されている多重撮影(多重露光)による画像データを合成し、合成後の画像を再度バッファメモリ125に格納してステップS142へ進む。
ステップS142において、演算回路101は多重撮影フラグMEを0にセットしてステップS143へ進む。ステップS143において、演算回路101はASIC123に指示を送り、バッファメモリ125内の画像データにホワイトバランス、コントラスト、シャープネス、彩度および色合い調整などのディジタル画像処理を行わせ、ステップS144へ進む。ステップS144において、演算回路101はASIC123に画像圧縮処理を行わせ、ステップS145へ進む。ステップS145において、演算回路101は、画像圧縮後にバッファメモリ125に格納されている画像データを記録媒体126に記録してステップS137へ進む。
以上説明した実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)撮影モードとして「自動モード」が選択された(ステップS11を肯定判定)後は、「多重撮影モード」の設定ができないようにした(多重撮影設定ボタンに関する処理へ進まない)。これにより、「自動モード」選択と「多重撮影モード」の設定との組み合わせが禁止され、簡単な撮影を望むユーザーにとって使い勝手が向上する。
上記使い勝手の向上について説明する。「自動モード」では、電子カメラがディジタル画像処理に関する設定を自動的に行うが、その設定内容はコマごとに異なる場合がある。一方、「多重撮影モード」よる多重露光で得られる複数コマの画像は、合成処理によって一画像に合成してからディジタル画像処理を施す。この場合、合成処理前の各画像に対する画像処理に関する設定が異なると、合成処理後の画像に対する画像処理に関する設定をどうするかが複雑になる。そこで、「自動モード」を選択するユーザーがこのような画像処理に関する設定を気にしなくて済むように、上記モードの組み合わせを禁止した。
(2)多重撮影開始後の場合(ステップS13を肯定判定)、すなわち、撮影モードとして「自動モード」を選択する前から「多重撮影モード」が設定されていた場合は、「自動モード」の選択(ステップS21)とともに「多重撮影モード」を解除する(ステップS20)ようにした。これにより、「自動モード」の選択と「多重撮影モード」の設定との組み合わせが禁止され、上記(1)と同様に、簡単な撮影を望むユーザーにとって使い勝手が向上する。
(3)上記(2)において「多重撮影モード」の解除前に多重撮影が開始されている場合(ステップS13を肯定判定)は、バッファメモリ125内に蓄積済みの多重露光した各コマの画像を合成し、合成画像にディジタル画像処理し、ディジタル画像処理後の画像を記録媒体126へ保存してから「多重撮影モード」を解除(ステップS21)したので、バッファメモリ125内に蓄積した画像を無駄にしない。
(4)多重撮影を開始後(ステップS50を肯定判定)に「多重撮影モード」が解除された場合(ステップS51を肯定判定)、バッファメモリ125内に蓄積済みの多重露光したコマの画像を合成し、合成画像にディジタル画像処理し、ディジタル画像処理後の画像を記録媒体126へ保存したので、バッファメモリ125内に蓄積した画像を無駄にしない。
(変形例1)
図10は、変形例1による電子カメラの構成を説明するブロック図である。図1と比べて、撮影モード設定装置104の代わりに撮影モードスイッチSW11が設けられる点が異なる。撮影モードスイッチSW11は、撮影モードボタン(不図示)の押し下げ操作に連動してオンし、押し下げ操作の解除に連動してオフする。撮影モードスイッチSW11からの操作信号は演算回路101へ入力され、演算回路101は、当該操作信号が入力されている場合にコマンドダイヤル(不図示)からの操作信号を撮影モードの選択操作信号として扱う。
<設定処理1>
変形例1では、図3〜図5のフローチャートによる設定処理に代えて、図11〜図13のフローチャートによる設定処理1が用いられる。図11のステップS201において、演算回路101は多重撮影フラグME=1か否かを判定する。演算回路101は、ME=1(多重撮影開始後)の場合にステップS201を肯定判定して図12のステップS211へ進み、ME≠1(多重撮影を開始していない)の場合にはステップS201を否定判定し、ステップS202へ進む。ステップS202へ進む場合は、「自動モード」を選択する際に「多重撮影モード」が設定されていない場合、または「多重撮影モード」であっても多重撮影が開始されていない場合である。
ステップS202において、演算回路101は多重コマ数Nが1より大か否かを判定する。演算回路101は、N>1が成立する場合にステップS202を肯定判定してステップS202Aへ進み、N>1が成立しない場合にはステップS202を否定判定し、図12のステップS211へ進む。演算回路101は、ステップS202Aへ進む場合に「多重撮影モード」が設定されていると判断し、ステップS211へ進む場合には「多重撮影モード」が解除されていると判断する。
ステップS202Aにおいて、演算回路101は撮影モードボタンが押下されているか否かを判定する。演算回路101は、撮影モードスイッチSW11からオン信号が入力された場合にステップS202Aを肯定判定してステップS203へ進み、撮影モードスイッチSW11からオン信号が入力されない場合にはステップS202Aを否定判定し、図12のステップS211へ進む。
ステップS203において、演算回路101は表示装置103へ指示を送り、撮影モードを示す表示を行わせてステップS204へ進む。ステップS204において、演算回路101はコマンドダイヤルが回転操作されたか否かを判定する。演算回路101は、コマンドダイヤルスイッチSW2およびSW3から操作信号が入力された場合にステップS204を肯定判定してステップS205へ進み、操作信号が入力されない場合にはステップS204を否定判定し、ステップS208へ進む。
ステップS205において、演算回路101は撮影モードフラグM=0か否かを判定する。演算回路101は、M=0(自動モード)の場合にステップS205を肯定判定してステップS206へ進み、M≠0(本例ではAモード)の場合にステップS205を否定判定してステップS207へ進む。
ステップS206において、演算回路101は、撮影モードフラグMを1にセットしてステップS208へ進む。これにより、「Aモード」が選択される。ステップS207において、演算回路101は、撮影モードフラグMを0にセットしてステップS208へ進む。これにより、「自動モード」が選択される。
ステップS208において、演算回路101は撮影モードボタンが押下されているか否かを判定する。演算回路101は、撮影モードスイッチSW11から継続してオン信号が入力されている場合にステップS208を肯定判定してステップS203へ戻り、撮影モードスイッチSW11からオン信号が入力されなていない場合にはステップS208を否定判定し、図11による設定処理1を終了して図2のステップS3へ進む。
図12のステップS211において、演算回路101は撮影モードフラグM=0か否かを判定する。演算回路101は、M=0(自動モード)の場合にステップS211を肯定判定して図12による設定処理1を終了し、図2のステップS3へ進む。演算回路101は、M≠0(本例ではAモード)の場合にステップS211を否定判定してステップS212へ進む。
ステップS212において、演算回路101は多重撮影設定ボタンが押下されているか否かを判定する。演算回路101は、多重撮影設定スイッチSW1からオン信号が入力されている場合にステップS212を肯定判定してステップS213へ進み、多重撮影設定スイッチSW1からオン信号が入力されていない場合にはステップS212を否定判定し、図13のステップS237へ進む。
ステップS213〜ステップS236の処理は、それぞれ図4におけるステップS34〜ステップS57の処理と同様なので説明を省略する。なお、接続子「6」は、図12による設定処理1を終了して図2のステップS3へ進むことを表す。
図13のステップS237〜ステップS245の処理は、それぞれ図5におけるステップS61〜ステップS69の処理と同様なので説明を省略する。なお、接続子「6」は、図13による設定処理1を終了して図2のステップS3へ進むことを表す。
以上説明した変形例1によれば、以下の作用効果が得られる。
(1)撮影モードとして「自動モード」が選択されている(ステップS211を肯定判定)場合は、「多重撮影モード」の設定ができないようにした(多重撮影設定ボタンに関する処理へ進まない)。これにより、「自動モード」選択と「多重撮影モード」の設定との組み合わせが禁止され、上述した実施形態と同様に、簡単な撮影を望むユーザーにとって使い勝手が向上する。
(2)多重撮影開始後(ステップS201を肯定判定)は、撮影モードの選択変更ができないようにした(撮影モードボタンに関する処理へ進まない)。これにより、「自動モード」選択と「多重撮影モード」の設定とを組み合わせるおそれがなくなり、上記(1)と同様に、簡単な撮影を望むユーザーにとって使い勝手が向上する。さらに、撮影モードの選択変更にともなって「多重撮影モード」が解除されることもないから、多重撮影を重んじるユーザーにとって都合がよい。
(3)多重撮影が開始後(ステップS229を肯定判定)に「多重撮影モード」が解除された場合(ステップS230を肯定判定)、バッファメモリ125内に蓄積済みの多重露光したコマの画像を合成し、合成画像にディジタル画像処理し、ディジタル画像処理後の画像を記録媒体126へ保存したので、バッファメモリ125内に蓄積した画像を無駄にしない。
(変形例2)
上述した説明では、「自動モード」選択と「多重撮影モード」の設定との組み合わせを禁止した。この代わりに、「多重撮影モード」よる多重露光で得られる複数コマの画像から合成した画像に対するディジタル画像処理に関し、あらかじめ設定内容を定めておく場合(たとえば、多重撮影コマの先頭画像に対する設定内容で合成後の画像に対するディジタル画像処理を行う)は、「自動モード」選択と「多重撮影モード」の設定との組み合わせを許可してもよい。
ただし、上記変形例2の場合にも、「自動モード」および「Aモード」間で撮影モードを選択変更する前から「多重撮影モード」が設定されていた場合は、当該撮影モードの選択変更とともに「多重撮影モード」を解除するのが好ましい。これにより、「多重撮影モード」の解除忘れが防止され、簡単な撮影を望むユーザーにとって使い勝手がよい。
なお、上記変形例2における「多重撮影モード」の解除前に多重撮影が開始されている場合は、バッファメモリ125内に蓄積済みの多重露光した各コマの画像を合成し、合成画像にディジタル画像処理し、ディジタル画像処理後の画像を記録媒体126へ保存してから「多重撮影モード」を解除すると、バッファメモリ125内に蓄積した画像を無駄にすることがなく、簡単な撮影を望むユーザーにとって使い勝手がよい。
(変形例3)
「自動モード」と異なる撮影モードの例として「Aモード」を示したが、上記「Aモード」の他に、「Pモード」や「Sモード」でもよい。「Pモード」は電子カメラが輝度に応じて露出に関する設定を自動的に行う撮影モード(プログラム自動露出モード)であり、「Sモード」は、電子カメラが設定されているシャッタ速度を用いて露出に関する設定を自動的に行う撮影モード(シャッタ速度優先自動露出モード)である。
さらに、これらの「Aモード」、「Pモード」、「Sモード」が複数あってもよい。さらにまた、「自動モード」は、「ポートレートモード」、「風景モード」、「クローズアップモード」、「スポーツモード」、「夜景モード」、「夜景ポートレートモード」でもよく、これらのモードが複数あってもよい。
以上の説明はあくまで一例であり、上記の実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
本発明の一実施の形態による電子カメラの構成を説明するブロック図である。 演算回路で行われるカメラ動作の処理を説明するフローチャートである。 設定処理の詳細について説明するフローチャートである。 設定処理の詳細について説明するフローチャートである。 設定処理の詳細について説明するフローチャートである。 露出演算処理の詳細について説明するフローチャートである。 表示処理の詳細について説明するフローチャートである。 撮像処理の詳細について説明するフローチャートである。 撮像処理の詳細について説明するフローチャートである。 変形例1による電子カメラの構成を説明するブロック図である。 設定処理1の詳細について説明するフローチャートである。 設定処理1の詳細について説明するフローチャートである。 設定処理1の詳細について説明するフローチャートである。
符号の説明
101…演算回路
102…測光装置
103…表示装置
104…撮影モード設定装置
121…撮像素子
125…バッファメモリ
SW1…多重撮影設定スイッチ(多重撮影設定ボタン)
SW2、SW3…コマンドダイヤルスイッチ(コマンドダイヤル)
SW4…レリーズスイッチ(レリーズボタン)
SW5…シーケンススイッチ
SW11…撮影モードスイッチ(撮影モードボタン)

Claims (4)

  1. 外部からの画像処理に関する設定変更指示を許可しない第1撮影モードと、外部からの画像処理に関する設定変更指示を許可する第2撮影モードとを有し、選択した撮影モードに応じた撮影制御を行うとともに、多重露光を行う多重撮影モードを設定した場合には多重撮影制御を行う制御手段と、
    前記制御手段が前記第1撮影モードを選択している場合、前記制御手段が前記多重撮影モードを設定することを禁止する禁止手段とを備えることを特徴とする電子カメラ。
  2. 外部からの画像処理に関する設定変更指示を許可しない第1撮影モードと、外部からの画像処理に関する設定変更指示を許可する第2撮影モードとを有し、選択した撮影モードに応じた撮影制御を行うとともに、多重露光を行う多重撮影モードを設定した場合には多重撮影制御を行う制御手段と、
    前記制御手段が前記多重撮影モードを設定している場合、前記制御手段が前記第1撮影モードを選択することを禁止する禁止手段とを備えることを特徴とする電子カメラ。
  3. 外部からの画像処理に関する設定変更指示を許可しない第1撮影モードと、外部からの画像処理に関する設定変更指示を許可する第2撮影モードとを有し、選択した撮影モードに応じた撮影制御を行うとともに、多重露光を行う多重撮影モードを設定した場合には多重撮影制御を行う制御手段と、
    前記制御手段が前記多重撮影モードを設定している状態で前記第1の撮影モードおよび前記第2の撮影モード間の選択変更を行う場合、当該選択変更とともに前記多重撮影モードを解除するように前記制御手段へ指示する指示手段とを備えることを特徴とする電子カメラ。
  4. 請求項3に記載の電子カメラにおいて、
    前記制御手段は、前記多重露光を行った撮影画像に対する画像処理および前記画像処理された撮影画像の保存後に前記多重撮影モードを解除することを特徴とする電子カメラ。
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