JP2007309925A - 磁歪式トルクセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】少なくとも電源投入のときから所定時間経過までの間は、検出コイルに過大電流が流れることを回避することができる磁歪式トルクセンサを提供する。
【解決手段】磁歪膜30a、30bが被覆されたシャフト20と、磁歪膜30a、30bの磁気特性変化を検出する検出コイル40a,40b,40c,40dとを備え、シャフト20に加えられたトルクを検出する磁歪式トルクセンサ100において、前記磁歪式トルクセンサは、さらに、通電遮断手段70を備え、通電遮断手段70は、電源投入のときから所定時間経過までの間は、検出コイル40a,40b,40c,40dに励磁電圧を印加させない。言い換えれば、通電遮断手段70により励磁信号Iおよびその反転信号がブリッジ回路10に入力されることが遮断される。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁歪膜の磁気特性変化を検出する検出コイルを備えた磁歪式トルクセンサに関する。
車両に搭載される電動パワーステアリング装置は、運転者の操舵によってステアリング軸(シャフト)に加えられるトルクをトルクセンサが検出するように構成されている。そして、電動パワーステアリング装置は、このトルクセンサからのトルク信号に応じた操舵補助力が付与されるように構成されている。このようなトルクセンサとして磁歪式トルクセンサが開示され(特許文献1、特許文献2)、この技術はシャフトの表面に磁気異方性を備えた磁歪膜を被着させている。そして、シャフトに外部からトルクが加えられたときには、捩れに応じた磁歪膜の透磁率変化をシャフトを離間して挿入した検出コイルのインピーダンス特性の変化として検出するようになっている。また、特許文献2には、パルス状の励磁電圧を印加して、検出コイルのインピーダンス特性の変化を検出している技術が開示されている。この技術は、パルス幅を制限した励磁電圧を印加することによって、検出コイルに流れる増加電流の最大値が所定範囲に納まるようになっている。
特開2004−239652号公報(図4) 特開2005−331453号公報(図11,図12)
特許文献2に開示されている技術を電動パワーステアリング装置に用いる場合において、車両のイグニッションスイッチをONするとスイッチング回路の起動が安定せず、直流の励磁電圧が検出コイルに印加されることがある。また、矩形波状の励磁電圧を生成するスイッチング回路が矩形波信号、および、その反転信号により生成される場合には、電源投入時にCPUにより作られる矩形波信号が生成されるまでの所定時間は、ハイレベル信号、および、ローレベル信号がスイッチング回路に入力され、この所定時間は直流の励磁電圧が検出コイルに印加されることになる。
直流の励磁電圧印加により、検出コイルの内部抵抗で定まる飽和電流が流れ、磁歪膜、および、シャフトが磁化され、トルク検出開始時の検出信号が不安定になることがある。これにより、イグニッションスイッチをONする毎に操舵トルクの変化が生じ、操舵フィーリングが悪化する問題点がある。
なお、検出コイルへの直流電圧の印加が継続すると、過大電流が流れることによる検出コイルの断線、あるいは、スイッチング素子の破壊が生じることもある。
そこで、本発明は、少なくとも電源投入のときから所定時間経過までの間は、検出コイルに過大電流が流れることを回避することができる磁歪式トルクセンサを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の磁歪式トルクセンサは、磁歪膜が被覆されたシャフトと、前記磁歪膜の磁気特性変化を検出する検出コイルとを備え、前記シャフトに加えられたトルクを検出する磁歪式トルクセンサにおいて、前記磁歪式トルクセンサは、さらに、通電遮断手段を備え、前記通電遮断手段は、電源投入のときから所定時間経過までの間は、前記検出コイルに励磁電圧を印加させないことを特徴とする。
これによれば、シャフトに加えられたトルクによって磁歪膜の磁気特性が変化する。この磁気特性変化を検出コイルのインダクタンス変化として検出することができる。また、少なくとも電源投入のときから所定時間経過までの間は、通電遮断手段が励磁電圧を検出コイルに印加させないので、電源投入時の不安定性が回避される。
また、前記通電遮断手段には、前記励磁電圧を生成するブリッジ回路の電源を遮断するリレーも含まれる。これによれば、リレーがブリッジ回路の電源を遮断するので、励磁電圧が生成されない。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の磁歪式トルクセンサにおいて、前記励磁電圧は、複数のスイッチング素子により生成され、前記通電遮断手段は、前記複数のスイッチング素子に入力される駆動信号を遮断することを特徴とする。これによれば、励磁電圧を生成する複数のスイッチング素子の駆動が駆動電流遮断手段によって停止される。このため、検出コイルに励磁電圧が印加されない。
また、請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の磁歪式トルクセンサにおいて、前記トルクセンサは、車両に搭載され、前記電源投入は、前記車両のイグニッションスイッチのONにより行われることを特徴とする。これによれば、イグニッションスイッチONのときから所定時間経過までの間は、検出コイルに励磁電圧が印加されない。
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の磁歪式トルクセンサにおいて、前記励磁信号の供給を行う制御手段を更に備え、前記制御手段は、前記励磁信号の送信が可能となったときに、前記通電遮断手段に対して通電許可信号を供給することを特徴とする。これによれば、励磁信号が送信可能になったときに通電許可信号が通電遮断手段に供給され、通電遮断手段による励磁信号の遮断が解除される。
また、励磁電圧が、矩形波状の励磁信号、および、この反転信号から生成される矩形波電圧であるとき、電源投入時から励磁信号が発生するまでの所定時間は、少なくとも励磁信号、あるいは、この反転信号の何れか一方が直流電圧となるので、直流電圧が検出コイルに印加される。これにより、検出コイルに飽和電流が流れ、励磁信号の生成時のトルク検出に誤差が発生することがある。しかし、電源投入時から励磁信号が発生するまでの所定時間に、検出コイルに励磁電圧を印加しないことにより、直流電圧が検出コイルに印加されることがない。なお、励磁信号のパルス幅は、検出コイルに流れる増加電流が飽和しない程度に短くする必要がある。
本発明によれば、少なくとも電源投入のときから所定時間経過までの間は、検出コイルに過大電流が流れることを回避することができる磁歪式トルクセンサを提供することができる。
(第1実施形態)
本発明の一実施形態である磁歪式トルクセンサは、後記するように電動パワーステアリング装置のステアリング軸(シャフト)に加えられるトルクを検出するものである。
図1の構成図に示される磁歪式トルクセンサ100は、シャフト(ステアリング軸)20の近接する軸方向2箇所の全周に被着されている磁歪膜30a,30bと、直列接続されている検出コイル40a,40bと、逆向きに直列接続されている検出コイル40c,40dと、検出コイル40a,40b,40c,40dに矩形波状の励磁電圧を印加するブリッジ回路10と、検出コイル40a,40bの接続点VS1および検出コイル40c,40dの接続点VS2の差分電圧を出力する差動増幅器50と、ブリッジ回路10による励磁電圧の印加を遮断する通電遮断手段70と、これらの素子、手段を制御しシャフト20に印加されるトルク強度とその方向を演算するCPU60とを備えている。
ブリッジ回路10は、4個のスイッチング素子10a,10b,10c,10dを備えており、スイッチング素子10a,10cはpチャネルMOSFETであり、スイッチング素子10b,10dはnチャネルMOSFETである。スイッチング素子10aおよびスイッチング素子10cのドレインが検出コイル電源に接続され、スイッチング素子10bおよびスイッチング素子10dのソースが接地されている。また、スイッチング素子10aのソースとスイッチング素子10bのドレインと端子S1とが接続され、スイッチング素子10cのソースとスイッチング素子10dのドレインと端子S2とが接続されている。また、スイッチング素子10aのゲートとスイッチング素子10bとゲート端子G1とが接続され、スイッチング素子10cのゲートとスイッチング素子10dのゲートとゲート端子G2とが接続されている。
この構成によれば、ブリッジ回路10は、端子G1を接地電位にすることにより端子S1が電源電位になり、ゲート端子G1を検出コイル電源の電源電位にすることにより端子S1が接地電位になるインバータ回路を構成している。同様に、ブリッジ回路10は、ゲート端子G2を接地電位にすることにより端子S2が電源電位になり、ゲート端子G2を電源電位にすることにより端子S2が接地電位になる。
磁歪膜30a,30bは、例えば、Fe−Ni系やFe−Cr系の磁気異方性を有する膜であり、シャフト20の近接した軸方向2箇所に各々逆方向の異方性となるように被着されている。このため、シャフト20にトルクが一方向に加えられると、磁歪膜30a,30bには、透磁率差が現れ、トルクが逆方向に加えられると透磁率変化が逆方向に現れる。
ここで、磁歪膜30a,30bの被着方法および異方性の付与方法について説明する。まず、シャフト20に、ロックウェル硬さがHRC40〜65となる熱処理を施した後、シャフト20の軸方向2箇所の外周面に、上下に離間して磁歪膜30a,30bをメッキや蒸着によって被着する。次に、シャフト20を捩ることにより、磁歪膜30aに対し反時計廻りのトルクT(例えば、10kgf・m(98N・m)程度)を加え、この状態でコイルを用いて磁歪膜30aを高い周波数で振動させることにより、磁歪膜30aを約300℃で数秒加熱して冷却した後に反時計廻りのトルクTを取り除くと、磁歪膜30aには異方性が付与される。次に、逆方向へとシャフト20を捩ることにより、磁歪膜30bに対し時計廻りのトルクT(例えば、10kgf・m(98N・m)程度)を加え、この状態でコイルを用いて磁歪膜30bを磁歪膜30aと同様に高い周波数で振動させることにより、磁歪膜30bを約300℃で加熱する。この結果、磁歪膜30bには磁歪膜30aとは逆方向の異方性が付与される。
検出コイル40a,40bの直列回路あるいは検出コイル40c,40dの直列回路は、磁歪膜30a,30bの透磁率差をインダクタンス差として検出するものである。直列回路の両端に励磁電圧を印加すると、磁歪膜30a,30bの透磁率差が接続点VS1,VS2の電位変動となって検出される。すなわち、トルク発生前の中間電位と接続点VS1,VS2の電位の差分がトルクに対応する。このとき、検出コイル40c,40dは逆方向に接続されているので、接続点VS1の電位と接続点VS2の電位とは逆方向に変動する。これにより、何れか一方の電位を検出する場合よりも2倍の感度が得られる。また、検出コイルを直列接続し、2つの電位信号の差動出力を得ることにより温度変化による変動が打ち消される。
差動増幅器50は、オペアンプにより構成され、接続点VS1と接続点VS2との電位差を増幅するものである。CPU60は、制御手段として機能し、A/D変換器60aが内蔵されており、差動増幅器50のアナログ出力電圧をデジタル信号に変換して処理する。さらに、CPU60は、シャフト20に加えられたトルクの強度と方向を算出して、トルク信号Tを出力する。また、CPU60は、矩形波信号である励磁信号Iを生成し、この励磁信号Iは後記する通電遮断手段70を介してブリッジ回路10のゲート端子G2に入力され、インバータ55および通電遮断手段70を介してゲート端子G1に入力される。また、この励磁信号IはCPU電源投入のときから所定時間(信号起動時間)、矩形波電圧の発生が禁止され、ローレベルが出力される。そのため、励磁信号Iの反転信号は、この所定時間ハイレベルとなる。なお、CPU60は、CPU電源の立ち上がり後、所定時間経過することにより、励磁信号Iの送信が可能になったことを通知する通電許可信号を生成する。なお、この通電許可信号を伝送する伝送線は、抵抗器Rでプルダウンされている。また、差動増幅器50はOP Amp電源により駆動され、CPU60はCPU電源により駆動され、双方の電源共に5Vである。
本実施形態の特徴構成である通電遮断手段70は、ブリッジ回路10のゲート端子G1,G2への励磁信号Iおよびその反転信号の伝達を所定時間遮断し、通電許可信号を用いてこの遮断を許可する。具体的には、ゲート端子G1およびゲート端子G2を接地電位あるいは電源電位に設定することにより、端子S1および端子S2が同電位となり、検出コイル40a,40b,40c,40dに電流が流れない。この通電遮断手段70により、検出コイル40a,40b,40c,40dへの励磁電圧の印加がCPU電源の立ち上がり後に所定時間遮断される。すなわち、励磁信号Iとその反転信号との双方の信号がブリッジ回路10に入力されることが遮断される。
次に、磁歪式トルクセンサ100の動作を説明する。電動パワーステアリング装置に備えられる磁歪式トルクセンサ100は、車両のイグニッションスイッチがONになることにより各部が起動する。
図2(a)はイグニッションスイッチ(IG−SW)の出力電圧の時間変化を示し、図2(b)は検出コイル電源の時間変化を示し、図2(c)はゲートIC電源の時間変化であり、図2(d)はCPU電源の時間変化を示す図である。イグニッションスイッチのONにより各部の電源電圧[V]が立ち上がっている。
図2(e)は、励磁信号Iの波形であり、イグニッションスイッチONから所定の信号起動時間が経過してからパルス幅t1、デューティ1/2の矩形波電圧が発生する。この矩形波電圧が、通電遮断手段70を介してブリッジ回路10のゲート端子G2に印加され、この反転波形の電圧がゲート端子G1に印加される。図2(f)の実線は通電許可信号の波形であり、CPU60によって励磁信号Iの送信が可能になったときにローレベル状態からハイレベル状態に遷移している。この通電許可信号により、通電遮断手段70は励磁信号Iおよびその反転信号のゲート端子G1,G2への入力を許可する。
図2(g)は検出コイル電圧の波形である。励磁信号Iのハイレベル信号がブリッジ回路10のゲート端子G2に印加され、この反転信号であるローレベル信号がゲート端子G1に印加されると、端子S2が接地電位になり、端子S1が電源電位となる。一方、励磁信号Iのローレベル信号がゲート端子G2に印加され、この反転信号であるハイレベル信号がゲート端子G1に印加されると、端子S1が接地電位になり、端子S2が電源電位になる。これにより、検出コイル40a,40bの直列回路、および、検出コイル40c,40dの直列回路には、正および負の電圧に交互に反転する矩形波交流電圧が印加される。
図2(h)は、検出コイル電流の波形である、検出コイル40a,40b,40c,40dに正の電圧が印加されると、インダクタンスの逆数を比例係数として時間的に単調増加する電流が流れる。また、検出コイル40a,40b,40c,40dに負の電圧が印加されると時間的に単調減少する電流が流れる。このとき、増加電流あるいは減少電流は、パルス幅t1により制限され、飽和電流は流れない。なお、インダクタンスを規定する透磁率は非線形特性を有するので、電流は直線的には変化しない。
また、図2(f)の破線のように、励磁信号Iのタイミングと通電許可信号のタイミングをずらした場合には、図2(g)の破線のように時間幅t2の負のパルス電圧が印加され、この時間t2だけ負の減少電流が流れる。そして、パルス幅t1の正のパルス電圧が印加されると、負の電流値から時間的に電流が増加し、負のパルス電圧が印加される時点で、電流の増加が停止し、電流が再び減少する。すなわち、時間幅t2を可変することにより平均電流が低下し、さらには、時間幅t2をパルス幅t1に略等しくすることによって、図2(i)の検出コイル電流に示すように検出コイル40a,40b,40c,40dに交流電流を流すことができる。言い換えれば、励磁信号Iの立ち上がりあるいは立ち下がりタイミングでの検出コイル電流の値を適切に設定することにより交流電流を流すことができる。
図3(a)は、シャフト20に、検出コイル40a,40b,40c,40dが巻回された様子を示した図である。シャフト20に被着された磁歪膜30bの表面に検出コイル40a,40cが軸方向2箇所に遊挿され、磁歪膜30aの表面に検出コイル40b,40dが軸方向2箇所に遊挿されている。なお、巻線の巻回方向は、同一方向であり磁界H1,H2,H3,H4を打ち消していない。また、検出コイル40a,40dと検出コイル40b,40cとの間には矩形波電圧が印加され、検出コイル40aと検出コイル40bとの接続点VS1が引き出され、検出コイル40cと検出コイル40dとの接続点VS2が引き出されている。
図3(b)は、矩形波交流電圧を検出コイル40a,40b,40c,40dに印加し、交流電流が流れた場合の磁界H[A/m]と磁束密度(磁化力)B=4πI[T]との関係を示した図である。励磁信号のパルス幅t1を適切に選定することにより、磁束を飽和させないようにすることができる。また、正負対称の交流電流を流すことにより、正または負のパルス電流の場合のみよりも磁束密度の絶対値が約半分となる。また、電流と磁束密度(磁化力)との関係が線形性を保つことができる。
以上説明したように本実施形態によれば、通電遮断手段70によって、励磁信号Iとその反転信号との何れか一方あるいは双方がブリッジ回路10のゲート端子G1,G2に入力されることが回避される。これにより、信号起動時間に生成される直流信号によって検出コイル40a,40b,40c,40dに直流電圧が印加されることが回避され、内部抵抗に依存する飽和電流が検出コイル40a,40b,40c,40dに流れることはない。このため、信号起動時間に磁歪膜30a,30bは飽和することはない。また、信号起動時間の終了時刻と通電遮断手段70の遮断終了時刻との差である時間差t2を変えることにより、平均電流を変えることができるので、検出コイル40a,40b,40c,40dに流れる電流を交流にすることができる。
(第2実施形態)
第1実施形態は、信号起動時間に発生する直流電圧がゲート端子G1に入力されることを回避するために、通電遮断手段70を用いて励磁信号Iおよびその反転信号を遮断したが、信号起動時間に対応する時間を微分回路を用いて生成し、ゲートICを用いて信号を遮断することができる。
図4は、磁歪式トルクセンサ110の構成図である。図4において、ブリッジ回路10、シャフト20、磁歪膜30a,30b、検出コイル40a,40b,40c,40d、差動増幅器50、CPU60については第1実施形態と同様であるので説明を省略し、相違点のみ説明する。
CPU60が生成する励磁信号Iは、右側FET駆動信号として、ゲート端子G2に直接入力される。また、コンデンサCと抵抗器Rとで構成される微分回路80がゲートIC電源の立ち上がり電圧の微分波形を生成する。この微分波形と励磁信号IとのNOR演算がゲートIC85を用いて行われる。この演算結果であるNOR信号が、左側FET駆動信号として、ゲート端子G1に入力される。
図5は、各部の信号波形であり、図5(a)〜(e)については、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。図5(f)は、微分回路80の出力波形であり、この波形は、ゲートIC電源(図6(c))の立ち上がりと同時に電源電圧に略等しい電圧が瞬時に発生し、コンデンサCと抵抗器Rとの時定数で減少している。図5(g)は、右側FET駆動信号の波形であり、励磁信号Iの波形(図5(e))そのものである。図6(h)は左側FET駆動信号の波形であり、励磁信号Iの反転信号が出力されるが、微分回路80の出力電圧が一定電圧以上ある場合には出力されない。なお、微分回路80の時定数は、信号起動時間に合わせて適宜選定される。図6(i)は、検出コイル電圧波形であり、図6(j)は検出コイル電流波形であり、これらも基本的には第1実施形態と同様の波形である。但し、微分回路出力とゲートIC85のしきい値電圧との関係により、左側FET駆動信号の立ち上がり時刻が変化し得る。
(第3実施形態)
前記各実施形態は、ブリッジ回路10のゲート端子G1,G2に入力される矩形波信号を制御したが、ブリッジ回路10に印加される電源電圧を制御しても検出コイル40a,40b,40c,40dに直流電圧が印加されることを回避することができる。
図6は、磁歪式トルクセンサ120の構成図である。図6において、ブリッジ回路10、シャフト20、磁歪膜30a,30b、検出コイル40a,40b,40c,40d、差動増幅器50、インバータ55、CPU60については第1実施形態と同様であるので説明を省略し、相違点のみ説明する。
通電遮断手段であるリレー95は、リレーコイル95aおよび接点95bを内蔵しており、リレーコイル95aに通電することにより、検出コイル電源をブリッジ回路10のスイッチング素子10a,10cに供給する。タイマ手段90は、検出コイル電源が立ち上がってから設定時間後にリレーコイル95aに通電する。この設定時間は、前記した信号起動時間である。
図7の信号波形を参照して、本実施形態の動作を説明する。
図7(a)〜(e)の各波形は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。図7(f)は、リレー駆動信号であり、タイマ手段90が生成する。この信号は、イグニッションスイッチ(IG−SW)(図7(a))がONしてから励磁信号I(図7(e))の信号起動時間だけ遅延している。図7(g)の右側FET駆動信号は、励磁信号Iと同一波形であり、図7(h)の左側FET駆動信号は励磁信号Iの反転波形である。図7(i)は検出コイル電圧波形であり、信号起動時間経過後に第1実施形態と同様の矩形波交流電圧が印加される。図7(j)は、検出コイル電流であり第1実施形態と同様の電流が流れる。すなわち、本実施形態によれば、信号起動時間に発生する左側FET駆動信号の直流電圧によって、検出コイル40a,40b,40c,40dに直流電圧が印加されることはない。
(使用例)
次に、前記実施形態の磁歪式トルクセンサ100,110,120が使用される電動パワーステアリング装置について、図8を参照して説明する。
電動パワーステアリング装置200は、操向ハンドル210を回転させると操向ハンドル210に直結するステアリング軸であるシャフト20は、ラックピニオン機構270を構成するピニオン260を回転し、これによってラック軸250を移動させて転舵輪220の方向を変える。このとき、検出コイル40を用い磁歪式トルクセンサ100,110,120が検出したトルク信号Tに応じて、制御装置230が電動機240を駆動制御する。電動機240は、動力伝達機構280を介してピニオン260を回転させ、操向ハンドル210の操舵トルクを軽減するように動作する。なお、運転者の操舵トルクをTHとし、ピニオン260に伝達されるトルクをTPとし、電動機240による補助トルクの大きさに関連した定数をKAとすると、TH=TP/(1+KA)の関係が成立する。また、電動パワーステアリング装置200には、操向ハンドル210と転舵輪220とが機械的に切り離されたステアバイワイヤ(Steer_By_Wire)が含まれる。
本使用例によれば、イグニッションスイッチがONするときの信号起動時間は、ブリッジ回路10が駆動しないので、トルク検出開始時の検出信号が不安定になることがなく、磁歪膜、および、シャフトが不要に磁化されることが無い。これにより、操舵トルクの変化が生じることがなく、操舵フィーリングが悪化することもない。
(比較例)
次に、通電遮断手段を設けない場合の構成・動作を比較例として説明する。図9において、ブリッジ回路10、シャフト20、磁歪膜30a,30b、検出コイル40a,40b,40c,40d、差動増幅器50、インバータ55、CPU60については前記各実施形態と同様であるので説明を省略する。すなわち、本比較例は、励磁信号Iおよびこの反転信号が直接ブリッジ回路10のゲート端子G1,G2に入力され、検出コイル電源がスイッチング素子10a、10cのドレインに直接印加されている。
次に、本比較例の動作について図10を参照して説明する。
図10(a)〜(d)の各波形は、前記各実施形態と同様であるので説明を省略する。図10(e)の励磁信号Iは、信号起動時間経過後にCPU60によって生成されるデューティ1/2の矩形波信号波形である。この励磁信号とこの反転信号がブリッジ回路10のゲート端子G1,G2に入力され、図10(f)に示される検出コイル電圧の波形が生成される。この波形は、信号起動時間以外の部分は、前記各実施形態と同様に矩形波交流電圧であるが、信号起動時間は、検出コイル40a,40b,40c,40dに直流電圧が印加される。このため、図10(g)に示される検出コイル電流波形は、検出コイル電源の立ち上がりと共に、徐々に増加し、検出コイルの内部抵抗で規定される飽和電流が流れる。そして、検出コイル電圧の極性が負に反転すると、電流の減少が始まる。このとき電流の減少幅は、励磁信号のパルス幅t1で規定され、再び、検出コイル電圧の極性が正に反転すると検出コイルの電流が増加する。このため、検出コイル40a,40b,40c,40dに流れる平均電流はΔIのオフセットが生じ、磁歪膜30a,30bが磁化される。なお、図10(h)は右側FET駆動信号の波形であり、図10(i)は左側FET駆動信号の波形である。
次に、図11を参照して本比較例の磁歪膜30a,30bが磁化されることを説明する。図11(a)は、信号起動時間に直流電圧Vが印加され、直流電流Iが流れた状態を図示しており、一方向に磁化されている点が図3(a)と相違する。図11(b)は、飽和した直流電流が流れ、磁化力4πIが飽和した状態を示している。図11(c)は、残留磁束密度[T]とトルクセンサ中点電圧との関係を示した図であり、残留磁束密度の増加と共に中点電圧(接続点VS1,VS2の電圧)が変動する。なお、ブリッジ回路10によって、検出コイル40a,40b,40c,40dには矩形波交流電圧が印加されるが、接続点S1,S2の電位が電源電位あるいは接地電位の何れかになるので、接続点VS1,VS2の電圧は、電源電圧(5V)の中点電位(2.5V)が基準である。
(変形例)
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下のような種々の変形が可能である。
(1)前記各実施形態は、検出コイル40a,40b,40c,40dに矩形波交流電圧の励磁電圧を印加したが、正または負のパルス電圧を印加した場合でも、電源投入後所定時間経過するまでは、励磁電圧の印加を行わないことにより、電源投入後のスイッチング回路の起動が安定するまで信号起動時間の間、検出コイル40a,40b,40c,40dに直流電圧が印加されない。
(2)前記各実施形態では、検出コイル40c,40dを検出コイル40a、40bの逆方向に接続して接続点VS1と接続点VS2との差動出力を得たが、同方向に接続するとトルク印加により同方向に電位変動し、差動出力はゼロ点近傍になる。言い換えれば、異常が発生するとゼロ点でなくなるので、これを検出して異常検出手段とすることができる。
本発明の一実施形態である磁歪式トルクセンサの構成図である。 本発明の一実施形態である磁歪式トルクセンサの各部の時間変化を示す図である。 シャフトに検出コイルが巻回され、矩形波交流電圧が印加された様子を示す図および磁界と磁化力の関係を示した図である。 本発明の他の実施形態である磁歪式トルクセンサの構成図である。 本発明の他の実施形態である磁歪式トルクセンサの各部の時間変化を示す図である。 本発明のさらに他の実施形態である磁歪式トルクセンサの構成図である。 本発明のさらに他の実施形態である磁歪式トルクセンサの各部の時間変化を示す図である。 電動パワーステアリング装置の構成図である。 本発明の比較例である磁歪式トルクセンサの構成図である。 本発明の比較例である磁歪式トルクセンサの各部の時間変化を示す図である。 シャフトに検出コイルが巻回され、直流電圧が印加された様子を示す図、磁界と磁化力の関係を示した図、および、残留磁束密度とトルクセンサ中点電圧との関係を示す図である。
符号の説明
10 ブリッジ回路
10a,10b,10c,10d スイッチング素子
20 シャフト(ステアリング軸)
30a,30b 磁歪膜
40,40a,40b,40c,40d 検出コイル
50 差動増幅器
55 インバータ
60 CPU(制御手段)
60a A/D変換器
70 通電遮断手段
80 微分回路
85 ゲートIC
90 タイマ手段
95 リレー(通電遮断手段)
95a リレーコイル
95b 接点
100,110,120 磁歪式トルクセンサ
200 電動パワーステアリング装置
210 操向ハンドル
220 転舵輪
230 制御装置
240 電動機
250 ラック軸
260 ピニオン
270 ラックピニオン機構
280 動力伝達機構

Claims (4)

  1. 磁歪膜が被覆されたシャフトと、前記磁歪膜の磁気特性変化を検出する検出コイルとを備え、前記シャフトに加えられたトルクを検出する磁歪式トルクセンサにおいて、
    前記磁歪式トルクセンサは、さらに、通電遮断手段を備え、
    前記通電遮断手段は、電源投入のときから所定時間経過までの間は、前記検出コイルに励磁電圧を印加させないことを特徴とする磁歪式トルクセンサ。
  2. 前記励磁電圧は、複数のスイッチング素子により生成され、
    前記通電遮断手段は、前記複数のスイッチング素子に入力される励磁信号を遮断することを特徴とする請求項1に記載の磁歪式トルクセンサ。
  3. 前記トルクセンサは、車両に搭載され、
    前記電源投入は、前記車両のイグニッションスイッチのONにより行われることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁歪式トルクセンサ。
  4. 前記励磁信号の供給を行う制御手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記励磁信号の送信が可能となったときに、前記通電遮断手段に対して通電許可信号を供給することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の磁歪式トルクセンサ。
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