JP2007309564A - 断熱箱体、冷蔵庫及びこれらの製造方法 - Google Patents

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政明 吉岡
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Abstract

【課題】発泡断熱材の原液が均一に行き渡って強度不足を防止できる断熱箱体を提供する。
【解決手段】前面を開口して背面及び周面を覆う箱状に形成される外箱3及び内箱4を有し、外箱3と外箱3内に配された内箱4との隙間に発泡断熱材21が充填される断熱箱体2の製造方法において、外箱3は発泡断熱材21の原液21aが注入される注入口5と、一端が外箱3に固定された弾性体から成るとともに注入口5を塞ぐカバー6とを有し、発泡断熱材21の原液21aを吐出する注入ノズル20の先端を当接して弾性変形したカバー6により、発泡断熱材21の原液21aを所定方向に向きを変えて注入した。
【選択図】図4

Description

本発明は、発泡断熱材が充填される断熱箱体及びこれを用いた冷蔵庫に関する。また本発明は、断熱箱体及び冷蔵庫の製造方法に関する。
冷蔵庫等に用いられる従来の断熱箱体は特許文献1に開示されている。この断熱箱体は前面を開口して周面及び背面を覆う箱状に形成される外箱及び内箱を有している。外箱と内箱とは所定の隙間を有して配置され、該隙間に発泡断熱材が充填されている。外箱の背面板には発泡断熱材の原液を注入する注入口が設けられる。注入口に注入ノズルを挿通し、外箱と内箱との間に発泡断熱材の原液が注入される。その後、加熱により原液が発泡して外箱と内箱との間に発泡断熱材が充填される。
図6は従来の断熱箱体の上面断面図を示している。断熱箱体2は前面2aを開口した金属から成る外箱3及び樹脂成形品から成る内箱4を有している。外箱3は背面板8、側面板7、天板(不図示)、底板9(図8参照)を有し、対向する両側面と対向する上下面とを含む周面及び背面が覆われた箱状に形成される。
内箱4も同様に対向する両側面と対向する上下面とを含む周面及び背面が覆われ、外箱3の内側に所定の隙間を有して配置される。外箱3と内箱4との間には発泡ウレタン等の発泡断熱材21が充填されている。
外箱3の背面板8は側面板7に隣接する端部が折曲され、背面部8aに対して傾斜した傾斜面8bを有している。傾斜面8bには発泡断熱材21の原液21aを注入する複数の注入口5が設けられる。注入口5は背面板8の内面側に取付けられるカバー6によって塞がれている。カバー6は側面板7に垂直な方向の一端に設けた取付部6aが背面板8に固定された弾性体から成っている。
図7、図8は外箱3と内箱4との間に発泡断熱材21の原液を注入する状態を示す断熱箱体2の上面断面図及び背面斜視図である。発泡断熱材21の原液21aを吐出する複数の注入ノズル20は注入口5に挿通される。これにより、カバー6は取付部6aを支点に弾性変形し、断熱箱体2の内部に挿入された注入ノズル20から原液21aが吐出される。
外箱3と内箱4との間に所定量の原液21aが注入されると注入ノズル20が退避する。その後、断熱箱体2は所定の温度で加熱され、原液21aが発泡して外箱3と内箱4との間に発泡断熱材21が充填される。この時、カバー6は弾性により注入口5を塞ぐため、注入口5からの発泡断熱材21の漏洩が防止される。
特開平5−113288号公報(第3頁−第5頁、第7図)
断熱箱体2は機種が異なり大きさが異なっても注入口5が同じ間隔L1、L2(図7、図8参照)で設けられる。これにより、断熱箱体2の製造工程で注入ノズル20の配置を機種に応じて変える必要がなく、製造工数の削減を図ることができるようになっている。注入口5の間隔L1、L2が大きいと、小さい断熱箱体2の製造時に断熱箱体2の外側に注入ノズル20が配置されて原液21aを注入できない。このため、小さい断熱箱体2でも原液21aを注入可能なように注入口5の間隔L1、L2が決められる。
これにより、注入口5の間隔L1、L2が狭くなるため大きな断熱箱体2では注入口5に対して背面部8aに垂直な方向に内箱4の背面部4a(図7参照)が配置される。この時、注入口5から吐出される原液21aが内箱4の背面部4aに衝突し、飛散する場合や乱流が発生する場合がある。このため、発泡断熱材21の原液21aが外箱3と内箱4との間を円滑に流動せず、均一に行き渡らなくなる。これにより、発泡断熱材21内にボイドが発生して断熱箱体2が強度不足になる問題があった。
また、断熱箱体2を有する冷蔵庫等には前面の開口を開閉する扉が取り付けられ、扉の開閉を検知する検知スイッチが設けられる。断熱箱体2には検知スイッチを収納するスイッチボックス11(図8参照)は前面側の外箱3と内箱4との間に設けられる。スイッチボックス11は樹脂成形品から成り、外箱3と内箱4との間にスイッチボックス11を設置した後に発泡断熱材21の原液21aが注入される。
この時、図8に示すように原液21aはスイッチボックス11によって流動が遮られて均一に行き渡らなくなる。その結果、図9に示すように、各注入口5a〜5dから注入された原液21aが発泡した後の発泡断熱材21の境界線22が上下方向及び左右方向で偏って形成される。これにより、スイッチボックス11に対して注入口5aと反対側の境界線22付近にボイド23が発生して断熱箱体2が強度不足になる問題があった。
本発明は、発泡断熱材の原液が均一に行き渡って強度不足を防止できる断熱箱体、断熱箱体を用いた冷蔵庫、断熱箱体の生産システムを提供することを目的とする。また本発明は、発泡断熱材の原液が均一に行き渡り、強度不足を防止できる断熱箱体及び冷蔵庫の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、前面を開口して背面及び周面を覆う箱状に形成される外箱及び内箱を有し、前記外箱と前記外箱内に配された前記内箱との隙間に発泡断熱材が充填される断熱箱体の製造方法において、前記外箱は前記発泡断熱材の原液が注入される注入口と、一端が前記外箱に固定された弾性体から成るとともに前記注入口を塞ぐカバーとを有し、前記発泡断熱材の原液を吐出する注入ノズルの先端を当接して弾性変形した前記カバーにより、前記発泡断熱材の原液を所定方向に向きを変えて注入したことを特徴としている。
この構成によると、外箱の内側に内箱が配置され、外箱に設けた注入口に注入ノズルを挿通すると注入ノズルの先端に接するカバーが弾性変形する。注入ノズルから吐出された発泡断熱材の原液は弾性変形したカバーに沿って流下し、飛散や乱流が発生しない方向に導かれる。発泡断熱材の原液の注入が終了すると注入ノズルが退避し、カバーが弾性によって注入口を塞ぐ。そして、断熱箱体を加熱すると発泡断熱材の原液が発泡し、外箱と内箱との間に発泡断熱材が充填される。
また本発明は、上記構成の断熱箱体の製造方法において、前記発泡断熱材の原液が前記外箱と前記内箱との中間を落下するように、前記カバーにより前記発泡断熱材の原液の向きを変えたことを特徴としている。この構成によると、注入ノズルから吐出された発泡断熱材の原液は弾性変形したカバーを流下し、外箱の周面と内箱の周面との中間に導かれる。
また本発明は、上記構成の断熱箱体の製造方法において、前記注入口を前記外箱の背面に設けるとともに前記外箱の周面と前記内箱の周面との間に電子部品の収納ボックスを備え、前記収納ボックスを設置した後、前記発泡断熱材の原液が前記注入ノズルから前記収納ボックスよりも離れた位置に落下するように前記カバーにより前記発泡断熱材の原液の向きを変えたことを特徴としている。この構成によると、注入ノズルから吐出された発泡断熱材の原液は弾性変形したカバーを流下し、収納ボックスよりも遠い側へ導かれる。
また本発明は、上記構成の断熱箱体の製造方法において、前記外箱の背面は対向する2つの周面と隣接する端部にそれぞれ傾斜面を有し、前記注入口を前記傾斜面に設けたことを特徴としている。この構成によると、例えば外箱の背面には側面に隣接して傾斜面が形成される。注入ノズルから吐出された発泡断熱材の原液は弾性変形したカバーを流下し、傾斜面の傾斜方向に導かれる。
また本発明は、上記構成の断熱箱体の製造方法において、前記注入口対して前記傾斜面を除く前記背面に垂直な方向に前記内箱の背面が配置されることを特徴としている。この構成によると、注入ノズルから吐出された発泡断熱材の原液は弾性変形したカバーを流下し、内箱の背面から離れるように導かれる。
また本発明は、上記構成の断熱箱体の製造方法において、前記カバーは前記外箱の周面と前記内箱の周面との隙間に沿う方向の端部で前記外箱に固定されることを特徴としている。この構成によると、例えば外箱の背面には側面に隣接して傾斜面が形成される。注入ノズルから吐出された発泡断熱材の原液は弾性変形したカバーを流下し、注入口に対して外箱の底面の方向に離れるように導かれる。
また本発明は、上記構成の断熱箱体の製造方法において、前記外箱の周面と前記内箱の周面との間に電子部品の収納ボックスを備えたことを特徴としている。
また本発明は、前面を開口して背面及び周面を覆う箱状に形成される外箱及び内箱を有し、前記外箱と前記外箱内に配された前記内箱との隙間に発泡断熱材が充填される断熱箱体を備えた冷蔵庫の製造方法において、前記外箱は前記発泡断熱材の原液が注入される注入口と、一端が前記外箱に固定された弾性体から成るとともに前記注入口を塞ぐカバーとを有し、前記発泡断熱材の原液を吐出する注入ノズルの先端を当接して弾性変形した前記カバーにより、前記発泡断熱材の原液を所定方向に向きを変えて注入したことを特徴としている。
また本発明は、前面を開口して背面及び周面を覆う箱状に形成される外箱及び内箱を有し、前記外箱と前記外箱内に配された前記内箱との隙間に発泡断熱材が充填される断熱箱体において、前記外箱は対向する2つの周面と背面との間にそれぞれ形成される傾斜面と、前記傾斜面に配されて前記発泡断熱材の原液が注入される注入口とを有し、前記外箱の周面と前記内箱の周面との隙間に沿う方向の端部で前記外箱に固定された弾性体から成るとともに前記注入口を塞ぐカバーを設けたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の断熱箱体において、前記外箱の周面と前記内箱の周面との間に電子部品の収納ボックスを設けたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の断熱箱体において、前記注入口対して前記傾斜面を除く前記背面に垂直な方向に前記内箱の背面が配置されることを特徴としている。
また本発明の冷蔵庫は、上記各構成の断熱箱体を備えたことを特徴としている。
また本発明は、前面を開口して背面及び周面を覆う箱状に形成される外箱及び内箱を有し、前記外箱と前記外箱内に配された前記内箱との隙間に発泡断熱材が充填される断熱箱体の生産システムにおいて、前記外箱は前記発泡断熱材の原液が注入される複数の注入口と、一端が前記外箱に固定された弾性体から成るとともに前記注入口を塞ぐカバーとを有し、前記外箱の大きさが異なる複数の断熱箱体に対して、前記注入口を同じ間隔で設けるとともに前記カバーの取付方向を可変し、前記発泡断熱材の原液を吐出する注入ノズルの先端を当接して弾性変形した前記カバーにより、前記発泡断熱材の原液を所定方向に向きを変えて注入したことを特徴としている。
この構成によると、機種に応じて大きさの異なる断熱箱体には同じ間隔で複数の注入口が設けられる。注入口に挿入される注入ノズルの先端は外箱に一端が取り付けられるカバーに当接し、カバーが弾性変形する。カバーは機種に応じて異なる向きや異なる端辺で取り付けられ、取付方向が可変される。注入ノズルから吐出された発泡断熱材の原液は弾性変形したカバーを流下し、大きさの異なる断熱箱体のそれぞれに適した方向に導かれる。
本発明によると、注入ノズルの先端を当接して弾性変形したカバーにより、発泡断熱材の原液を所定方向に向きを変えて注入したので、原液を飛散や乱流の発生しない方向へ導くことができる。これにより、機種に応じて大きさの異なる断熱箱体に対して同じ間隔で注入ノズルを配置し、製造工数を削減するとともに発泡断熱材の原液を断熱箱体に均一に行き渡らせることができる。従って、発泡断熱材の発泡時のボイドの発生を防止し、断熱箱体の強度不足を防止することができる。
また本発明によると、発泡断熱材の原液が外箱の周面と内箱の周面との中間を落下するようにカバーにより発泡断熱材の原液の向きを変えたので、原液の飛散や乱流の発生を容易に防止することができる。
また本発明によると、発泡断熱材の原液が注入ノズルから収納ボックスよりも離れた位置に落下するようにカバーにより発泡断熱材の原液の向きを変えたので、収納ボックスによって原液の流動が遮られることを容易に回避することができる。
また本発明によると、外箱の背面に設けた傾斜面に注入口を設けたので、カバーが傾斜面の傾斜方向に沿って弾性変形し、原液が傾斜方向に流下する。従って、注入口を外箱の周面から離れて設けても、内箱の周面と外箱の周面との間に容易に原液を導くことができる。
また本発明によると、注入口に対して傾斜面を除く背面に垂直な方向に内箱の背面が配置されるので、内箱の背面と原液との衝突を回避し、原液を内箱の周面と外箱の周面との間に導くことができる。
また本発明によると、カバーは外箱の周面と内箱の周面との隙間に沿う方向の端部で外箱に固定されるので、注入ノズルにより弾性変形するカバーは隙間に沿う方向に傾斜する。従って、カバーによって該隙間に沿って設けられる他の注入口から離れる方向へ原液を簡単に導くことができる。
また本発明によると、外箱の周面と内箱の周面との間に収納ボックスを備えたので、カバーによって注入口から収納ボックスよりも遠い側へ原液を簡単に導くことができる。
また本発明の断熱箱体の生産システムによると、外箱の大きさが異なる複数の断熱箱体に対して、注入口を同じ間隔で設けてカバーの取付方向を可変し、注入ノズルの先端を当接して弾性変形したカバーにより発泡断熱材の原液を所定方向に向きを変えて注入したので、機種の異なる断熱箱体に応じてカバーの向きによって原液を飛散や乱流の発生しない方向へ導くことができる。これにより、製造工数を削減するとともに発泡断熱材の原液を断熱箱体に均一に行き渡らせることができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。説明の便宜上、前述の図6〜図9に示す従来例と同一の部分は同一の符号を付している。図1は一実施形態の冷蔵庫を示す背面斜視図である。冷蔵庫1は本体部1aの前面を扉(不図示)により開閉可能になっている。本体部1aは断熱箱体2を有し、断熱箱体2の下方に機械室10が設けられる。機械室10内には圧縮機や凝縮器(いずれも不図示)が設置される。
図2は断熱箱体2の上面断面図を示している。断熱箱体2は前面2aを開口した金属から成る外箱3及び樹脂成形品から成る内箱4を有している。外箱3は背面板8、側面板7、天板(不図示)、底板9(図4参照)を有し、対向する両側面と対向する上下面とを含む周面及び背面が覆われた箱状に形成される。
内箱4も同様に、対向する両側面と対向する上下面とを含む周面及び背面が覆われ、外箱3の内側に所定の隙間を有して配置される。外箱3と内箱4との間には発泡ウレタン等の発泡断熱材21が充填されている。
外箱3の背面板8は側面板7に隣接する端部が折曲され、背面部8aに対して傾斜した傾斜面8bを有している。傾斜面8bには発泡断熱材21の原液21aを注入する複数の注入口5が設けられる(以下、各注入口を5a、5b、5c、5dで表わす場合がある)。注入口5は背面板8の内面側に取付けられるカバー6によって塞がれている。
カバー6は外箱3と内箱4の隙間に沿って底板9(図4参照)に垂直な方向の端部に設けられる取付部6a(図5参照)により背面板8に固定された弾性体から成っている。また、外箱3の上部に設けたカバー6は下端の取付部6aで固定され、下部に設けたカバー6は上端の取付部6aで固定される。
断熱箱体2には前面を開閉する扉(不図示)の開閉を検知する検知スイッチ(不図示)が設けられている。断熱箱体2の前面下部の外箱3と内箱4との間には検知スイッチを収納する樹脂成形品から成るスイッチボックス11(図4参照)が設けられている。スイッチボックス11を内箱4と一体に形成してもよい。
図3、図4は外箱3と内箱4との間に発泡断熱材21の原液を注入する状態を示している。図3は図2のB矢視図であり、図4は断熱箱体2の背面斜視図である。断熱箱体2にはスイッチボックス11が取り付けられる。その後、発泡断熱材21の原液21aを吐出する複数の注入ノズル20は注入口5に挿通され、先端がカバー6に当接する。これにより、カバー6は取付部6aを支点に弾性変形し、注入口5の先端がカバー6に当接した状態で注入ノズル20から原液21aが吐出される。
注入ノズル20から背面部8aに垂直な方向に吐出された原液21aはカバー6により向きを変える。即ち、原液21aはカバー6によって傾斜面8bの傾斜方向と同じ向きの矢印C(図5参照)の方向に流下するとともに、カバー6の弾性変形によって取付部6aから離れるように矢印D(図5参照)の方向に流下する。これにより、原液21aは注入口5から近い側の断熱箱体2の側面及び注入口5から近い側の断熱箱体2の上下面に向かう方向に導かれる。
断熱箱体2は機種に応じて大きさが異なっても、複数の注入口5は左右方向及び上下方向に同じ間隔L1、L2(図2、図4参照)で設けられている。これにより、断熱箱体2の機種が変わっても注入ノズル20の配置を変える必要がなく、製造工数を削減することができる。
この時、断熱箱体2が小さくても注入ノズル20が外れて配置されないように注入口5の間隔L1、L2は小さい断熱箱体2に合わせて決められる。これにより、注入口5の間隔L1、L2が狭くなるため、大きな断熱箱体2の製造時に注入口5に対して背面部8aに垂直な方向に内箱4の背面部4a(図2参照)が近設される。
注入口5から吐出される原液21aは矢印Cの方向に導かれるため、外箱3の側面と内箱4の側面との中間に原液21aを容易に導くことができる。これにより、内箱4の背面部4aとの衝突による原液21aの飛散や乱流を発生を防止し、発泡断熱材21の原液21aを断熱箱体2に均一に行き渡らせることができる。
また、注入口5から吐出される原液21aは矢印Dの方向に導かれるため、断熱箱体2の下部に設けられた注入口5aから原液21aを容易に下方へ導くことができる。また、断熱箱体2の上部に設けられた注入口5bから原液21aを容易に上方へ導くことができる。これにより、間隔L2の狭い注入口5a、5bから原液21aを互いに離れる方向に導いて断熱箱体2に均一に行き渡らせることができる。
加えて、断熱箱体2の下部に設けられた注入口5から収納ボックス11よりも離れた位置へ原液21aを容易に導くことができる。これにより、原液21aの流動が収納ボックス11によって遮られず、原液21aを断熱箱体2に均一に行き渡らせることができる。
外箱3と内箱4との間に所定量の原液21aが注入されると注入ノズル20が退避し、断熱箱体2は所定の温度で加熱される。その後、断熱箱体2は所定の温度で加熱され、原液21aが発泡して外箱3と内箱4との間に発泡断熱材21が充填される。この時、カバー6は弾性により注入口5を塞ぐため、注入口5からの発泡断熱材21の漏洩が防止される。
図5は発泡断熱材21の発泡した状態を示している。各注入口5a〜5dから注入された原液21aは断熱箱体2に均一に行き渡るため、発泡後の発泡断熱材21の境界線22は上下方向及び左右方向で偏って形成されない。これにより、ボイド23(図9参照)の発生を防止することができ、断熱箱体2の強度不足を防止することができる。
本実施形態によると、注入ノズル20の先端を当接して弾性変形したカバー6により、発泡断熱材21の原液21aを所定方向に向きを変えて注入したので、原液21aを飛散や乱流の発生しない方向へ導くことができる。これにより、機種に応じて大きさの異なる断熱箱体2に対して同じ間隔で注入ノズル20を配置し、製造工数を削減するとともに発泡断熱材21の原液21aを断熱箱体2に均一に行き渡らせることができる。従って、発泡断熱材21の発泡時のボイド23の発生を防止し、断熱箱体2の強度不足を防止することができる。
また、機種に応じて外箱3の大きさが異なる複数の断熱箱体2に対して注入口5を同じ間隔L1、L2で設けてカバー6の取付方向を可変することにより、注入ノズル20の配置を一定にし、弾性変形したカバー6によって原液21aを飛散や乱流の発生しない方向へ導くことができる。これにより、製造工数を削減するとともに発泡断熱材21の原液21aを均一に行き渡らせて強度低下を防止可能な断熱箱体2の生産システムを得ることができる。
尚、本実施形態において、収納ボックス11は扉開閉の検知スイッチを収納しているが、他の電子部品を収納してもよい。
本発明は、発泡断熱材が充填される断熱箱体及び冷蔵庫に用いることができる。また本発明は発泡断熱材が充填される断熱箱体及び冷蔵庫の製造方法に用いることができる。また本発明は、断熱箱体及び冷蔵庫の生産システムに用いることができる。
本発明の実施形態の冷蔵庫を示す背面斜視図 本発明の実施形態の冷蔵庫の断熱箱体を示す上面断面図 図2のB矢視図 本発明の実施形態の冷蔵庫の断熱箱体の発泡断熱材の原液を注入する状態を示す背面斜視図 本発明の実施形態の冷蔵庫の断熱箱体の発泡後の発泡断熱材の状態を示す背面斜視図 従来の断熱箱体を示す上面断面図 従来の断熱箱体の発泡断熱材の原液を注入する状態を示す上面断面図 従来の断熱箱体の発泡断熱材の原液を注入する状態を示す背面斜視図 従来の断熱箱体の発泡後の発泡断熱材の状態を示す背面斜視図
符号の説明
1 冷蔵庫
2 発泡断熱材
3 外箱
4 内箱
5 注入口
6 カバー
6a 取付部
7 側面板
8 背面板
9 底板
11 収納ボックス
20 注入ノズル
21 発泡断熱材
21a 原液
22 境界線

Claims (13)

  1. 前面を開口して背面及び周面を覆う箱状に形成される外箱及び内箱を有し、前記外箱と前記外箱内に配された前記内箱との隙間に発泡断熱材が充填される断熱箱体の製造方法において、前記外箱は前記発泡断熱材の原液が注入される注入口と、一端が前記外箱に固定された弾性体から成るとともに前記注入口を塞ぐカバーとを有し、前記発泡断熱材の原液を吐出する注入ノズルの先端を当接して弾性変形した前記カバーにより、前記発泡断熱材の原液を所定方向に向きを変えて注入したことを特徴とする断熱箱体の製造方法。
  2. 前記発泡断熱材の原液が前記外箱と前記内箱との中間を落下するように、前記カバーにより前記発泡断熱材の原液の向きを変えたことを特徴とする請求項1に記載の断熱箱体の製造方法。
  3. 前記注入口を前記外箱の背面に設けるとともに前記外箱の周面と前記内箱の周面との間に電子部品の収納ボックスを備え、前記収納ボックスを設置した後、前記発泡断熱材の原液が前記注入ノズルから前記収納ボックスよりも離れた位置に落下するように前記カバーにより前記発泡断熱材の原液の向きを変えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の断熱箱体の製造方法。
  4. 前記外箱の背面は対向する2つの周面と隣接する端部にそれぞれ傾斜面を有し、前記注入口を前記傾斜面に設けたことを特徴とする請求項1に記載の断熱箱体の製造方法。
  5. 前記注入口対して前記傾斜面を除く前記背面に垂直な方向に前記内箱の背面が配置されることを特徴とする請求項4に記載の断熱箱体の製造方法。
  6. 前記カバーは前記外箱の周面と前記内箱の周面との隙間に沿う方向の端部で前記外箱に固定されることを特徴とする請求項1または請求項4に記載の断熱箱体の製造方法。
  7. 前記外箱の周面と前記内箱の周面との間に電子部品の収納ボックスを備えたことを特徴とする請求項6に記載の断熱箱体の製造方法。
  8. 前面を開口して背面及び周面を覆う箱状に形成される外箱及び内箱を有し、前記外箱と前記外箱内に配された前記内箱との隙間に発泡断熱材が充填される断熱箱体を備えた冷蔵庫の製造方法において、前記外箱は前記発泡断熱材の原液が注入される注入口と、一端が前記外箱に固定された弾性体から成るとともに前記注入口を塞ぐカバーとを有し、前記発泡断熱材の原液を吐出する注入ノズルの先端を当接して弾性変形した前記カバーにより、前記発泡断熱材の原液を所定方向に向きを変えて注入したことを特徴とする冷蔵庫の製造方法。
  9. 前面を開口して背面及び周面を覆う箱状に形成される外箱及び内箱を有し、前記外箱と前記外箱内に配された前記内箱との隙間に発泡断熱材が充填される断熱箱体において、前記外箱は対向する2つの周面と背面との間にそれぞれ形成される傾斜面と、前記傾斜面に配されて前記発泡断熱材の原液が注入される注入口とを有し、前記外箱の周面と前記内箱の周面との隙間に沿う方向の端部で前記外箱に固定された弾性体から成るとともに前記注入口を塞ぐカバーを設けたことを特徴とする断熱箱体。
  10. 前記外箱の周面と前記内箱の周面との間に電子部品の収納ボックスを設けたことを特徴とする請求項9に記載の断熱箱体。
  11. 前記注入口対して前記傾斜面を除く前記背面に垂直な方向に前記内箱の背面が配置されることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の断熱箱体。
  12. 請求項9〜請求項11のいずれかに記載の断熱箱体を備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  13. 前面を開口して背面及び周面を覆う箱状に形成される外箱及び内箱を有し、前記外箱と前記外箱内に配された前記内箱との隙間に発泡断熱材が充填される断熱箱体の生産システムにおいて、前記外箱は前記発泡断熱材の原液が注入される複数の注入口と、一端が前記外箱に固定された弾性体から成るとともに前記注入口を塞ぐカバーとを有し、前記外箱の大きさが異なる複数の断熱箱体に対して、前記注入口を同じ間隔で設けるとともに前記カバーの取付方向を可変し、前記発泡断熱材の原液を吐出する注入ノズルの先端を当接して弾性変形した前記カバーにより、前記発泡断熱材の原液を所定方向に向きを変えて注入したことを特徴とする断熱箱体の生産システム。
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