JP2007307146A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技盤の広範な領域に渡って装飾効果を高めることが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】本発明に係る遊技機は、遊技球が転動流下する遊技領域2aを有し、少なくとも一部が透光性を有する部材で構成された遊技盤2と、遊技盤2の背面側に配設され、装飾LED65b、および少なくとも一部が透光性を有する部材で構成されて装飾LED65bを覆う装飾カバー65aを含む装飾ユニット65とを備え、装飾ユニット65は、装飾LED65bの発する光が遊技盤2の前面側に到達可能な位置に配設されることを特徴とする。
【選択図】図5
【解決手段】本発明に係る遊技機は、遊技球が転動流下する遊技領域2aを有し、少なくとも一部が透光性を有する部材で構成された遊技盤2と、遊技盤2の背面側に配設され、装飾LED65b、および少なくとも一部が透光性を有する部材で構成されて装飾LED65bを覆う装飾カバー65aを含む装飾ユニット65とを備え、装飾ユニット65は、装飾LED65bの発する光が遊技盤2の前面側に到達可能な位置に配設されることを特徴とする。
【選択図】図5
Description
本発明は、遊技機に関し、特に遊技盤を装飾する装飾部材を備えたパチンコ遊技機に関するものである。
従来より、パチンコ遊技機、アレンジボール機等の各種の弾球遊技機では、遊技盤の盤面上に、遊技球が転動流下する遊技領域が設けられており、そして、その遊技領域内には、釘、風車、各種入賞装置(例えば、一般入賞装置、大入賞装置、始動入賞装置等)、LED等から構成され遊技盤を装飾する装飾部材等が配置されていた(例えば、特許文献1,2参照)。
なお、上記装飾部材は、始動入賞装置の近傍や遊技領域の端部等に配置されるケースが一般的である。
特開平07−33387号公報
特開平07−313666号公報
しかしながら、特許文献1,2の遊技盤では、遊技領域において、少なくとも上述した入賞装置等が配置される領域や遊技球が流下するための領域等を確保せねばならず、装飾部材を配置可能な領域が限られていた。
そのため、遊技盤の装飾効果は、場所を選ばす装飾部材を配置できる台枠に比べると高いとは言い難かった。
そこで、本発明は、遊技盤の広範な領域に渡って装飾効果を高めることが可能な遊技機を提供する。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の遊技機は、遊技球が転動流下する遊技領域(遊技領域2a)を有し、少なくとも一部が透光性を有する部材で構成された遊技盤(遊技盤2)と、遊技盤の背面側に配設され、発光体(装飾LED65b)、および少なくとも一部が透光性を有する部材で構成されて発光体を覆うカバー部材(装飾カバー65a)を含む装飾部材(装飾ユニット65)とを備え、装飾部材は、発光体の発する光が遊技盤の前面側に到達可能な位置に配設されることを特徴とする。
本構成によれば、遊技盤の少なくとも一部を透光性を有する部材で構成させているので、光の照射により遊技盤を装飾する装飾部材を遊技盤の背面側に配設したとしても、当該装飾部材の発する光が上記透光性を有する部材を介して遊技盤の前面に到達するようになる。つまり、本発明によれば、装飾部材を、その大きさや、遊技領域における空きスペース等に縛られずに、遊技盤の背面側において自由に配置することができ、遊技盤の広範な領域に渡って装飾効果を高めることが可能となる。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、遊技盤の背面側に配設されたスペーサ(スペーサ10)と、スペーサの背面に配設され、所定の演出画像を表示する表示装置(液晶表示装置21)とを備え、装飾部材は、スペーサに配設され、スペーサの少なくとも一部は、透光性を有する部材で構成されたことを特徴とする。
本構成によれば、遊技盤、スペーサおよび装飾部材におけるカバー部材は、少なくとも一部が透光性を有する部材で構成されているので、所定の演出画像を表示する表示装置をこれら遊技盤、スペーサおよび装飾部材の背面側に配設したとしても、当該表示装置に表示される演出画像を、上記遊技盤、スペーサおよび装飾部材の前面から視認することが可能となる。つまり、本発明によれば、表示装置を、その大きさ、遊技領域やスペーサにおける空きスペース、装飾部材の大きさ等に縛られずに、スペーサの背面側において自由に配置することができ、遊技盤の演出効果を高めることができる。
請求項3に記載の本発明は、請求項1または2に記載の発明の構成に加えて、装飾部材におけるカバー部材の少なくとも一部には、光を拡散させる拡散部(拡散部65ac)が設けられたことを特徴とする。
本構成によれば、この拡散部によって、発光体の発する光を拡散させることができるので、当該光を視認できる範囲を拡大させることができ、装飾効果をより高めることができる。
請求項4に記載の本発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明の構成に加えて、遊技盤における遊技領域には、遊技球の入賞が可能な入賞装置(電動役物構成部材18)が配置され、装飾部材は、入賞装置の背面側に位置するように配設されたことを特徴とする。
本構成によれば、光の照射により遊技盤を装飾する装飾部材は、入賞装置の背面側に位置するように配設されているので、当該入賞装置の装飾効果をより高めることができる。
請求項5に記載の本発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明の構成に加えて、装飾部材におけるカバー部材の少なくとも一部は、半透明の部材で構成されたことを特徴とする。
本構成によれぱ、装飾部材におけるカバー部材の少なくとも一部は、半透明の部材で構成されているため、装飾効果を高める塗装等が表面に施されていない部材(例えば、カバー部材に覆われる発光体の本体部分や基板、カバー部材の背面に配設された基板や部材等)等を隠蔽することができ、装飾効果の低下を防ぐことができる。
本発明によれば以下の効果を奏することができる。
すなわち、本発明によれば、遊技盤の広範な領域に渡って装飾効果を高めることが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しつつさらに具体的に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
図1は本実施の形態に係る遊技機を示す斜視図、図2は図1に示した遊技機の分解斜視図、図3は背面側にスペーサが配設された遊技盤を示す斜視図、図4は背面側にスペーサが配設された遊技盤を示す正面図、図5は図3に示す遊技盤において電動役物構成部材を取り除いた状態を示す説明図、図6は図4に示す遊技盤において電動役物構成部材を取り除いた状態を示す説明図、図7は図4に示す遊技盤を背面側から見た説明図、図8は本実施の形態に係るスペーサを示す斜視図、図9は図8に示すスペーサを背面側から見た説明図、図10は本実施の形態に係る装飾ユニットを示す斜視図、図11は本実施の形態に係る装飾カバーを示す斜視図、図12は図10に示す装飾カバーの背面図、図13は本実施の形態に係る装飾ユニットを上方から見た断面図である。
図1および図2に示すように、パチンコ遊技機(遊技機)1は、遊技盤2(図2)が装着されるとともに、前面に開口3aaが形成された本体枠3aと、その本体枠3aにおける開口3aaの内部に配設される各種の部品と、遊技盤2の前面側を視認可能に被うガラス板4aが嵌め込まれたガラス扉4と、本体枠3aの後方に配置され、島設備に固定される外枠3bとから構成されている。
なお、本体枠3aは、その一方端が、ヒンジ(図示せず)を介して外枠3bに回動可能に取り付けられるようになっており、これら本体枠3aおよび外枠3bで遊技機本体3が構成されている。そして、このような遊技機本体3の本体枠3aの前面には、スピーカ8a,8b、上述したガラス扉4、皿ユニット5、および発射ハンドル7が配設されている。
これらガラス扉4および皿ユニット5は、その一端が遊技機本体3に回動可能に軸支されており、他端が遊技機本体3に係合するようになっている。これにより、通常、ガラス扉4は遊技盤2の前面(主面)に対面閉鎖した状態で遊技が行われる。
本体枠3aの開口3aaの内部には、後述するように、演出画像(例えば、遊技状態に対応したアニメーションやその他の報知情報など)等を表示可能な表示領域21aを有する液晶表示装置21、スペーサ10、遊技盤2等が配設されている。なお、遊技盤2、スペーサ10、液晶表示装置21以外の各種の部品(図示せず)については、理解を容易にするために説明を省略する。
遊技盤2は、光を透過する透光性を有する板形状の樹脂(透光性を有する部材)によって形成されている。この透光性を有する部材としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂など各種の材質が該当する。また、遊技盤2は、ガラス扉4におけるガラス板4aと対向する主面側に、発射された遊技球の転勤流下が可能な遊技領域2aを有している。この遊技領域2aは、レール6に囲まれ、遊技球の転勤流下が可能な領域である。
遊技領域2aは、図2乃至図4に示すように、レール6に包囲されており、多数の遊技くぎや風車などの障害物(図示せず)や、始動ゲート15、一般入賞口11、大入賞口13、アウト口14、始動ゲート15、ワープ口16、始動口12および普通電動役物17を有する電動役物構成部材(入賞装置)18などの遊技部材が配置されている。
スペーサ10は、遊技盤2の後方(背面側)に配設されるとともに、液晶表示装置(表示装置)21の前方(前面側)に配設される。つまり、スペーサ10は、遊技盤2と液晶表示装置21によって扶持される。このスペーサ10は、透光性を有した部材で形成されており、中央に大きな貫通孔10aが設けられている。そして、スペーサ10は、貫通孔10aに、装飾LED(発光体)65aおよびLED基板65cを覆う装飾カバー(カバー部材)65aを含む装飾ユニット(装飾部材)65、遊技に関する所定の情報を報知する電飾ユニット26等が納められるような厚みを提供する。
さらにスペーサ10において、貫通孔10aの下方には、装飾ユニット65を配設可能な載置部10cが設けられているとともに、載置部10の後方には、当該載置部10cに配設された装飾ユニット65の転倒を防ぐとともに、内部に遊技球が流下する流路が形成された裏通路部10bが設けられている。
また、スペーサ10の背面には、上述した液晶表示装置21が配置されている。なお、液晶表示装置21の表示領域21aは、所定の演出画像(例えば、装飾図柄が変動表示する演出画像等)を表示する領域である。
また、遊技盤2およびスペーサ10が透光性を有した部材で形成された本実施の形態では、液晶表示装置21の表示領域21aが遊技盤2およびスペーサ10を通して視認可能に配置されている。ここで、液晶表示装置21にかえて、例えばCRT(陰極線管)あるいはプラズマディスプレイ等を用いることもできる。
さらに、本実施の形態では、遊技盤2およびスペーサ10が透光性を有しているため、遊技盤2の前面からは、スペーサ10に配置された部材(例えば、装飾ユニット65等)を視認可能であるとともに(図3乃至図6参照)、スペーサ10の背面からは、遊技盤2の遊技領域2aに配置された部材(例えば、始動ゲート15、ワープ口16等)を視認可能である(図7参照)。
ここで、一般入賞口11は、遊技球が入賞すると所定の数の遊技球が払い戻される装置、通過ゲート13は、遊技球が通過したことを契機として、電飾ユニット26における普通図柄を変動および停止させるための装置、大入賞口13は、電飾ユニット26における特別図柄や液晶表示装置21における装飾図柄が、それぞれ予め設定された態様で停止し、そして、これに伴い特別遊技状態に移行した場合に開放状態となる装置である。
ワープ口16は、流入した遊技球を、遊技盤2の背面側に配置されているワープ球通路16aへと導く装置である。
ワープ球通路16aに導かれた遊技球は、ワープ球通路16aを転動流下し、始動口12の上方に位置するワープ出口16bから排出される。つまり、ワープ口16に流入した遊技球は、ワープ球通路16aによって始動口12へと案内される。また、本実施の形態のワープ出口16bの位置は、遊技領域2aのほぼ中央である。
ここで、ワープ球通路16aは、遊技盤2の背面側において、透光性を有する遊技盤2の前方から視認可能に配置されている(図2、図3および図5参照)。また、当該ワープ球通路16aは、少なくとも一部が透光性を有している。
普通電動役物17は、遊技球を受け入れる受け入れ口17aを有しており、遊技球を受け入れ易い状態と、遊技球を受け入れ難い状態との間で切換可能な開閉機構を備えた装置である。この普通電動役物17は、通常の状態では遊技球を受け入れ難い状態となっており、所定の条件が成立した場合(例えば、電飾ユニット26における普通図柄が、「当り」を意味する態様で停止した場合)に、所定時間(例えば、0.3秒間)だけ開いて遊技球を受け入れ易い状態に切り換えられる。
また、始動口12および上記普通電動役物17の受け入れ口17aは、遊技球が入賞すると電飾ユニット26における特別図柄や、液晶表示装置21における装飾図柄が、それぞれ変動および停止する契機となる装置である。さらに、始動口12や受け入れ口17aに遊技球が入賞すると所定の数の遊技球が払い戻されるようになっている。
アウト口14は、遊技領域2aの最下位置付近に設けられ、当該最下位置付近に流下してきた遊技球が入球するようになっている。
すなわち、アウト口14は、一般入賞口11、大入賞口13、始動口12、普通電動役物17の受け入れ口17aの何れにも入賞しなかった遊技球が流入して回収される装置である。
ガラス扉4の下方には、図1に示すように皿ユニット5が配置されている。皿ユニット5の上部に、払い出された遊技球および遊技領域2aに打ち込まれる遊技球が貯留される上皿5aが配置されているとともに、皿ユニット5の下部に、払い出しにより上皿5aからオーバーフローした遊技球が貯留される下皿5bが配置されている。また、上皿5aの所定の位置に、遊技終了時などにおいて上皿5aに貯留された遊技球を下皿5bに移動させて取り出す場合に操作されるシャッタレバー8が設けられている。
下皿5bの右側には、レール6を介して遊技領域2aへ遊技球を発射する際に回動操作される発射ハンドル7が設けられている。発射ハンドル7には遊技球の発射を停止するストップボタン(図示せず)が設けられている。
そして、遊技者が上記発射ハンドル7を回動して打ち出し操作をすることにより、上皿5a中の遊技球が、発射球供給装置(図示せず)により本体枠3aの背面に配設された発射装置(図示せず)に供給されて、当該発射装置によりレール6に沿って遊技領域2aに発射される。
次に、本発明の要部である装飾ユニット65について説明する。
装飾ユニット65は、図10乃至図13に示すように、発光体である装飾LED65bと、当該装飾LED65bを発光させるLED基板65cと、装飾LED65bおよびLED基板65cを覆う装飾カバー65aとを有しており、装飾LED65bからの光の照射により遊技盤2を装飾する部材である。
装飾カバー65aは、図5乃至図13に示すように、ほぼ中央位置に上方に向かって隆起した本体部65ahが形成され、当該本体部65ahには、電動役物構成部材18の背面側が差し込まれる貫通孔65aaが形成されている。また、上記本体部65ahの両側には、外方に向うほど低くなる段差が形成された腕部65ai,65ajが設けられている。
貫通孔65aaの上方には、当該貫通孔65aaに差し込まれる電動役物構成部材18と嵌合する凸部65adが設けられている。貫通孔65aaに差し込まれる電動役物構成部材18は、この凸部65aと嵌合することによって、装飾ユニット65の前方に、より確実に固定される。
ここで、電動役物構成部材18は、遊技盤2の前面側から、遊技盤2におけるワープ出口16bの下方に設けられている電動役物構成部材差込孔2c(図5〜図7、および図13参照)に部材の一部が差し込まれるようになっており、そして、電動役物構成部材差込孔2cに差し込まれた部材は、装飾カバー65aの中央に形成された貫通孔65aa(図5〜図13)に嵌め込まれるようになっている。すなわち、本実施の形態における装飾ユニット65は、入賞装置である電動役物構成部材18の背面側に位置するように載置部10cに配設されている。このように、光の照射により遊技盤2を装飾する装飾ユニット65は、入賞装置である電動役物構成部材18の背面側に位置するように配設されているので、当該電動役物構成部材18の装飾効果をより高めることができる。
装飾カバー65aの背面側には、装飾LED65bおよびLED基板65cを収容するための空間が形成されている。また、装飾カバー65aにおける背面側の右端下部からは、LED基板65cを搭載可能な基板ベース65abが、左方へと延びて形成されている(図12参照)。
本実施の形態においては、装飾LED65bを搭載するLED基板65cを、当該装飾LED65bを搭載する側の面を装飾カバー65aに向けた状態で上記基板ベース65abに搭載することにより、装飾LED65bおよびLED基板65cにおける装飾LED65bを搭載する側の面を装飾カバー65aにて覆うことができる(図9および図10参照)。
さらに、装飾カバー65aにおける背面側の右端下部および左端下部には、それぞれ、ネジ孔65af、ネジ孔65aeが形成され、LED基板65cが基板ベース65abに搭載される際には、当該ネジ孔65af、65aeに、LED基板65cの右側および左側にそれぞれ形成されたネジ孔(図示せず)を介して、ネジ等が固定される。
また、装飾カバー65aは、光を透過する透光性を有する部材で形成されているため(なお、この透光性を有する部材としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂など各種の材質が該当する)、装飾カバー65aに覆われた装飾LED65bが発する光を、遊技盤2へ到達させることが可能となっている。
さらに、装飾カバー65aの裏面のうち、基板ベース65abと対向する側の面(すなわち、基板ベース65abに搭載されるLED基板65cにおける装飾LED65bと対向する側の面)には、凹凸が生じるように面取りされた拡散部65acが形成されている。
ここで、当該拡散部65acは、上記凹凸によって光を屈折させる作用を有している。そのため、装飾LED65bの発する光は、当該拡散部65acを透過する際、上記凹凸により複雑に屈折し、図13に示すように拡散する。
具体的には、装飾LED65bの発する光は、図13に示すとおり、まず拡散部65acを透過する際に拡散され、そして、拡散された光が、装飾カバー65a、遊技盤2などの透光性を有する部分を透過して、遊技盤2の前面側に到達する。
このように、拡散部65acによって、装飾LED65bの発する光を拡散させることができるので、当該光を視認できる範囲を拡大させることができ、装飾効果をより高めることができる(図13参照。なお、図中において、符号70は遊技者の目を示す。)。
さらに本実施の形態において、装飾カバー65aの裏面のうち、上部および左右に位置する面には、湾曲形状の突起65agが連続して形成されている(図12参照)。この突起65agによっても光を屈折させる凹凸が生じてるため、装飾カバー65aの裏面のうち上部および左右に位置する面を透過する光をも拡散させることができる。
基板ベース65abの右端には、スペーサ10にネジ止めされるためのネジ孔65abaが設けられてる。
本実施の形態においては、基板ベース65abの右端に形成されているネジ孔65abaを介して、スペーサ10に形成されているネジ孔(図示せず)にネジ等を固定することにより、装飾ユニット65をスペーサ10の載置部10cに配設することができる(図7および図9参照)。但し、装飾ユニット65をスペーサ10に配設する技術はこれに限定されず、例えば、ピン等により配設してもよいし、装飾ユニット65をスペーサ10に係止させることによって配設してもよい。また、接着により配設してもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これは本発明を具体的に例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではない。
また、本実施の形態においては、光の照射により遊技盤2を装飾する装飾ユニット65が、入賞装置である電動役物構成部材18の背面側に位置するように配設された例をあげているが、これに限られず、装飾ユニット65は、他の装置(例えば、遊技くぎ、風車、ガイドレール6、始動ゲート15、一般入賞口11、大入賞口13、アウト口14、始動ゲート15、ワープ口16等)の背面側に位置するように配設されていてもよいし、前方に遊技部材が配置されていない位置に配設されていてもよい。この場合、電動役物構成部材18の背面側を差し込むための貫通孔65aaを形成させなくともよく、装飾ユニット65の製造工程を削減することができる。また、貫通孔65aaを形成させなければ、その分装飾カバー65aの面積を増加させることができ、装飾効果を高めることができる。
さらに、装飾ユニット65は、遊技盤2の背面側を覆い尽くすように配設されていてもよい。この場合であっても、遊技領域2aにおける遊技球の転動や遊技部材の配置を妨げることなく装飾効果を高めることができる。また、たとえ遊技盤2の背面側を覆い尽くすように装飾ユニット65を配設したとしても、装飾カバー65aが透光性を有しているため、液晶表示装置21における表示領域21aの視認を妨げる虞もない。
また装飾ユニット65が配設される位置は、装飾LED65bの発する光が遊技盤2の前面側に到達可能な位置であればよい。すなわち、たとえ装飾ユニット65が遊技盤2における透光性を有する部分の背面側でなくとも、装飾LED65bの発する光が遊技盤2の前面側に到達することが可能な位置であればよい。
さらに本実施の形態における装飾ユニット65は、スペーサ10に配設されていたが、本発明はこれに限られず、遊技盤2の背面側に配設されるようになっていてもよい。
また、本実施の形態においては、装飾LED(発光体)65bとしてLED(発光ダイオード)が用いられているが、本発明は装飾LED(発光体)65bがLEDであることに限定されるものではない。例えば、装飾LED(発光体)65bとしてランプを採用してもよい。
ここで、装飾カバー65aは、透明の部材で構成されていてもよいが、半透明の部材で構成されていてもよい。装飾カバー65aが半透明の部材で構成された場合、当該半透明の部材によって、装飾カバー65aに覆われた部材および装飾カバー65aの背面側に位置する部材を隠蔽することが可能となる。これにより、装飾効果を高めるための細工が施されていない部材(例えば、装飾カバー65aに覆われる装飾LED65bの本体部分、LED基板65cおよび装飾カバー65aの背面に配設される基板や部材等の、装飾効果を高めるための塗装等が表面に施されていない部材)等を隠蔽することができ、装飾効果の低下を防ぐことができる。
さらに、本実施の形態において装飾カバー65aの裏面には、光を拡散させるために、拡散部65acや突起65agが形成されていたが、本発明はこれに限られず、これら拡散部面65acや突起65agは、装飾カバー65aの表面に形成されていてもよい。
また、本実施の形態では、光を拡散させるために、装飾カバー65aに拡散部65acや突起65agを形成させていたが、本発明はこれに限られず、他の技術により光を拡散させるようにしてもよい。例えば、装飾カバー65aを、光の屈折パターンが異なる部材を貼り合わせて構成させることによって光を屈折させて拡散させるようにしてもよいし、当該装飾カバー65aに、手で触ってざらざらする程度の凹凸が多数形成されたシールを貼着することにより、光を屈折させて拡散させるようにしてもよい。または、装飾カバー65aの表面もしくは裏面にダイヤカットを施すことにより、光を屈折させて拡散させるようにしてもよい。
また、装飾カバー65aの形状は、本実施の形態にて説明した形状に限られず、他の形状であってもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、遊技盤2の少なくとも一部を透光性を有する部材で構成させているので、光の照射により遊技盤2を装飾する装飾ユニット(装飾部材)65を遊技盤2の背面側に配設したとしても、当該装飾ユニット65の発する光が上記透光性を有する部材を介して遊技盤2の前面に到達するようになる。つまり、本発明によれば、装飾ユニット65を、その大きさや、遊技領域2aにおける空きスペース等に縛られずに、遊技盤2の背面側において自由に配置することができ、遊技盤2の広範な領域に渡って装飾効果を高めることが可能となる。
また、本実施の形態によれば、遊技盤2、スペーサ10および装飾ユニット65におけるカバー部材65aは、少なくとも一部が透光性を有する部材で構成されているので、所定の演出画像を表示する液晶表示装置(表示装置)21をこれら遊技盤2、スペーサ10および装飾ユニット65の背面側に配設したとしても、当該液晶表示装置21に表示される演出画像を、上記遊技盤2、スペーサ10および装飾ユニット65の前面から視認することが可能となる。つまり、本発明によれば、液晶表示装置21を、その大きさ、遊技領域2aやスペーサ10における空きスペース、装飾ユニット65の大きさ等に縛られずに、スペーサ10の背面側において自由に配置することができ、遊技盤2の演出効果を高めることができる。
さらに、本実施の形態によれば、装飾カバー65aにおける拡散部65acによって、装飾LED65bの発する光を拡散させることができるので、当該光を視認できる範囲を拡大させることができ、装飾効果をより高めることができる。
また、本実施の形態によれば、光の照射により遊技盤2を装飾する装飾ユニット65は、電動役物構成部材(入賞装置)18の背面側に位置するように配設されているので、当該電動役物構成部材18の装飾効果をより高めることができる。
以上の説明においては、本発明をパチンコ遊技機本体が遊技台に取り付けられた遊技機に適用した場合が説明されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチスロ機、雀球、スマートボールあるいはゲームセンターに設置された各種ゲーム機など、種々の遊技機に適用することが可能である。
1 パチンコ遊技機(遊技機)
2 遊技盤
2a 遊技領域
2c 電動役物構成部材差込孔
3 遊技機本体
3a 本体枠
3b ベース枠
4 ガラス扉
4a ガラス板
5 皿ユニット
5a 上皿
5b 下皿
6 レール
7 発射ハンドル
8 シャッタレバー
8a,8b スピーカ
10 スペーサ
10a 貫通孔
10b 裏通路部
10c 載置台
11 一般入賞口
12 始動口
13 大入賞口
14 アウト口
15 始動ゲート
16 ワープ口
16a ワープ球通路
16b ワープ出口
17 普通電動役物
17a 受け入れ口
18 電動役物構成部材(入賞装置)
21 液晶表示装置(表示装置)
21a 表示領域
26 電飾ユニット
65 装飾ユニット(装飾部材)
65a 装飾カバー(カバー部材)
65aa 貫通孔
65ab 基板ベース
65aba ネジ孔
65ac 拡散部
65ad 凸部
65ae,65af ネジ孔
65ag 突起
65ah 本体部
65ai,65aj 腕部
65b 装飾LED(発光体)
65c LED基板
70 遊技者の目
2 遊技盤
2a 遊技領域
2c 電動役物構成部材差込孔
3 遊技機本体
3a 本体枠
3b ベース枠
4 ガラス扉
4a ガラス板
5 皿ユニット
5a 上皿
5b 下皿
6 レール
7 発射ハンドル
8 シャッタレバー
8a,8b スピーカ
10 スペーサ
10a 貫通孔
10b 裏通路部
10c 載置台
11 一般入賞口
12 始動口
13 大入賞口
14 アウト口
15 始動ゲート
16 ワープ口
16a ワープ球通路
16b ワープ出口
17 普通電動役物
17a 受け入れ口
18 電動役物構成部材(入賞装置)
21 液晶表示装置(表示装置)
21a 表示領域
26 電飾ユニット
65 装飾ユニット(装飾部材)
65a 装飾カバー(カバー部材)
65aa 貫通孔
65ab 基板ベース
65aba ネジ孔
65ac 拡散部
65ad 凸部
65ae,65af ネジ孔
65ag 突起
65ah 本体部
65ai,65aj 腕部
65b 装飾LED(発光体)
65c LED基板
70 遊技者の目
Claims (5)
- 遊技球が転動流下する遊技領域を有し、少なくとも一部が透光性を有する部材で構成された遊技盤と、
前記遊技盤の背面側に配設され、発光体、および少なくとも一部が透光性を有する部材で構成されて前記発光体を覆うカバー部材を含む装飾部材とを備え、
前記装飾部材は、前記発光体の発する光が前記遊技盤の前面側に到達可能な位置に配設される、
ことを特徴とする遊技機。 - 前記遊技盤の背面側に配設されたスペーサと、
前記スペーサの背面に配設され、所定の演出画像を表示する表示装置とを備え、
前記装飾部材は、前記スペーサに配設され、
前記スペーサの少なくとも一部は、透光性を有する部材で構成された、
ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。 - 前記装飾部材におけるカバー部材の少なくとも一部には、光を拡散させる拡散部が設けられた、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。 - 前記遊技盤における遊技領域には、遊技球の入賞が可能な入賞装置が配置され、
前記装飾部材は、前記入賞装置の背面側に位置するように配設された、
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。 - 前記装飾部材における前記カバー部材の少なくとも一部は、半透明の部材で構成された、
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006139344A JP2007307146A (ja) | 2006-05-18 | 2006-05-18 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006139344A JP2007307146A (ja) | 2006-05-18 | 2006-05-18 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007307146A true JP2007307146A (ja) | 2007-11-29 |
Family
ID=38840549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006139344A Pending JP2007307146A (ja) | 2006-05-18 | 2006-05-18 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007307146A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015083262A (ja) * | 2015-02-04 | 2015-04-30 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005152112A (ja) * | 2003-11-21 | 2005-06-16 | Aruze Corp | 弾球遊技機 |
JP2006081752A (ja) * | 2004-09-16 | 2006-03-30 | Aruze Corp | 遊技機 |
JP2006122246A (ja) * | 2004-10-27 | 2006-05-18 | Aruze Corp | 遊技機 |
-
2006
- 2006-05-18 JP JP2006139344A patent/JP2007307146A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005152112A (ja) * | 2003-11-21 | 2005-06-16 | Aruze Corp | 弾球遊技機 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015083262A (ja) * | 2015-02-04 | 2015-04-30 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090428 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110922 |