JP2007307095A - ゴルフクラブのアイアンヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】未熟なプレーヤーでもフェース1をオープンに構えることが容易で使い勝手が良く、かつ打球にスピンを与えることが可能なゴルフクラブのアイアンヘッド10を提供することを目的とする。
【解決手段】 ヘッド10のフェース11に該フェース11の前後方向に延びる第1スコアライン13を複数本平行に形成するとともに、前記フェース11の第1スコアライン群を形成した領域の上部領域に前記第1スコアライン13に対して前下がりに傾斜して延びる第2スコアライン14を複数本平行に形成し、クラブを普通に構えるときは飛球線が第1スコアラインに直交するようにアドレスし、オープンに構えるときは飛球線が第2スコアラインに直交するようにアドレスする。
【選択図】図1

Description

本発明はゴルフクラブのアイアンヘッドに関し、より詳しくはアドレス時にヘッドのフェースをオープンに構えるための目安線をフェースに形成したアイアンヘッドに関する。
この種のアイアンヘッドの一形式として、実開昭60−119457号公報には図7に示すようにヘッドaのフェースbに複数種類の目安線c〜gを形成したサンドウェッジが開示されている。この目安線c〜gはフェースbの後端寄りの領域にフェースbの上下方向に延びる一本の基準線cと、この基準線に対し線の上端側が前方へ傾倒した上前倒れの複数本の目安線d〜gから成る。そして、各目安線c〜gはフェースbの前寄り位置に形成したものほど傾倒角度が次第に大きくなるように刻設されている。
このサンドウェッジを使う場合、目標地点とゴルフボールを結ぶ飛球線が基準線cまたは複数の目安線d〜gのうちの一本に合致するようにアドレスする。そうすることにより、プレーヤーはフェースbを選択した目安線c〜gの傾倒角度に応じたオープン角度で構えることができる。
実開昭60−119457号公報
一般に、ゴルフクラブのアイアンヘッドには打球時、ゴルフボールにスピンを与えるためのスコアラインがヘッドのフェースに形成されている。通常、スコアラインはフェースに前後方向に延びる複数本の平行直線溝で構成されている。スコアラインの働きによってスピンを与えられた打球はグリーン上に落下したとき、落下地点近辺に停止し易い。これに対し、スピンのかかっていない打球は落下地点から走り転がって離れてしまう。
図7に示す従来のサンドウェッジでは、飛球方向を目安線に合わせることで、フェースbを所望のオープン角度に構えられるように構成されている。つまり、飛球方法、換言すればスイング方向と目安線の向きが略一致することになるので、各目安線を直線溝で構成したとしても、打球にスピンを与えるスコアラインとしては機能しない。
本発明はかかる問題点に鑑み、未熟なプレーヤーでもフェースをオープンに構えることが容易で使い勝手が良く、かつ打球にスピンを与えることが可能なゴルフクラブのアイアンヘッドを提供することを目的とする。
本発明に係るゴルフクラブのアイアンヘッドは、ヘッドのフェースに該フェースの前後方向に延びる第1スコアラインを複数本平行に形成するとともに、前記フェースの第1スコアライン群を形成した領域の上部領域に前記第1スコアラインに対して前下がりに傾斜して延びる第2スコアラインを複数本平行に形成したことを特徴とする。
本発明に係るゴルフクラブのアイアンヘッドは、フェースに前後方向に延びる第1スコアラインと、このスコアラインに対して前下がりに傾斜した第2スコアラインを形成した。このため、クラブをフェアウェーで使用するときのように格別オープンに構える必要のない状況にあっては、アドレス時、第1スコアラインが目標地点とゴルフボールを結ぶ飛球線に直交するように構えてスイングする。スイング時、打球には第1スコアラインによってスピンが与えられる。
一方、サンドウェッジを使用するバンカーショットのようにフェースをオープンに構える必要がある場合、第2スコアラインが飛球線に直交するように構えてスイングする。このようにアドレスすると、フェースは第2スコアラインの傾斜角度に応じた所定角度でオープンに構えることができる。また、打球には第2スコアラインによってスピンが与えられる。
本発明の一実施例としてサンドウェッジのアイアンヘッド10を図1示す。図において、ヘッド10のフェース11の前端Fとはフェース11の先端を意味し、フェース11の後端Bとは反先端側、換言すればヘッド本体10に一体に設けられ、シャフトに連結されるパイプ部分12の基端部を意味する。また、フェース11の下端Lとはサンドウェッジを構えたとき接地する端部を、上端Uとは反接地側端部を意味する。
当該10ヘッドのフェース11には複数本の互いに平行な第1スコアライン13と、同じく複数本の互いに平行な第2スコアライン14が形成されている。第1スコアライン13はフェース11の前後方向に延びている。また、第2スコアライン14は第1スコアライン群を形成した領域の上部前寄りの領域に形成されている。そして、各第2スコアライン14は第1スコアライン13に対して前下がりに傾斜して延びている。
本実施例においては、第1スコアライン13と第2スコアライン14の延長線が約25度の角度で交差するように配列されている。また、第1スコアライン13と第2スコアライン14はいずれも直線溝で構成されている。
本実施例に係るサンドウェッジのアイアンヘッド10の構造は以上の通りであって、次ぎにその使用方法を説明する。図2及び図3にはサンドウェッジをフェアウェーで使用するときのように格別オープンに構える必要のない状況における使用方法を示す。かかる状況にあっては、アドレス時、矢印Mで示すように第1スコアライン13を目視する。そして、目標地点とゴルフボールを結ぶ飛球線Nが第1スコアライン13に直交するように構える。あるいは第1スコアラインの延長線Oがプレーヤーに向くように構えてスイングする。図4に模式的に示すように、このとき打球20には第1スコアライン13によって矢印Pで示すスピンが与えられる。
なお、本実施例のサンドウェッジのアイアンヘッド10では、第1スコアライン13を目視し、飛球線Nが第1スコアライン13と直交するように構えたとき、ヘッド本体10のソール面15と地面Gとの成すバウンス角B1が約10度となるように設計されている。
次ぎに、バンカーショットのようにサンドウェッジのフェース11をオープンに構える必要がある場合の使用方法を図5及び図6に示す。このような場合は、第2スコアラインを目視し、飛球線Nが第2スコアライン14に直交するように構えてスイングする。このようにアドレスすると、フェース11は第2スコアライン14の傾斜角度に応じた所定角度でオープンに構えることができる。本実施例のサンドウェッジのアイアンヘッド10ではこのように構えたとき、バウンス角B2が約20度となるように設計されている。そして、打球20には第2スコアライン14によってスピンが与えられる。
なお、本実施例では本発明をサンドウェッジに適用したアイアンヘッドについて説明したが、本発明は他の番手のゴルフクラブのアイアンヘッドに適用することもできる。
また、第1スコアライン13に対する第2スコアライン14の傾斜角度を25度としたが、この角度を大きく設定すればクラブを構えたときのフェースのオープン角が大きくなり、傾斜角度を小さくすれば、オープン角が小さくなる。
本発明の実施例に係るサンドウェッジのアイアンヘッドを示す正面図である。 同サンドウェッジを普通に構えたときのアイアンヘッドを示す平面図である。 同サンドウェッジを普通に構えたときのアイアンヘッドを示す側面図である。 同サンドウェッジのスイング時におけるアイアンヘッドとゴルフボールの挙動を模式的に示す説明図である。 同サンドウェッジをオープンに構えたときのアイアンヘッドを示す平面図である。 同サンドウェッジをオープンに構えたときのアイアンヘッドを示す側面図である。 従来のサンドウェッジのアイアンヘッドを示す斜視図である。
符号の説明
10…サンドウェッジのアイアンヘッド
11…フェース
12…連結パイプ
13…第1スコアライン
14…第2スコアライン
15…ソール面
F…フェースの前端
B…フェースの後端
L…フェースの下端
U…フェースの上端

Claims (1)

  1. ヘッドのフェースに該フェースの前後方向に延びる第1スコアラインを複数本平行に形成するとともに、前記フェースの第1スコアライン群を形成した領域の上部領域に前記第1スコアラインに対して前下がりに傾斜して延びる第2スコアラインを複数本平行に形成したことを特徴とするゴルフクラブのアイアンヘッド。
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