JP2007305291A - 垂直磁気媒体計測の方法とシステム - Google Patents

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ウィリアム・ヴァン・ドレント
Ferenc Vajda
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Abstract

【課題】垂直配向した磁気磁気記録層を有する磁気薄膜の磁気特性の測定に適した磁気書き込みと読み出しヘッドのシステムを提供する。
【解決手段】本システムはコンピュータと交信する巨視的記録ヘッドを有する。該記録ヘッドはヨークと磁場を発生するための少なくとも1つの磁場発生因子を有し、該ヨークは磁気記録媒体層を有するデバイスの第一の側の上に位置決めされることが可能である第一磁極と、第一磁極と反対側にあり、かつデバイスの第二の側の下に位置決めされることが可能である第二磁極とを有し、デバイスを通過する磁束の封じ込めを提供する第一ならびに第二の磁極の位置決めを行う。本システムは、さらに、デバイスとヨークの相対的な位置決めと移動を実行可能であり、デバイスと巨視的記録ヘッドと交信可能な移送機構を有している。
【選択図】図1

Description

関連出願
この出願はウィリアム・バン・ドレントにより2006年5月11日に出願された、垂直磁気記録計測の方法とシステム、と題される米国特許11/432,730号の継続出願であり、当出願に関する開示は本願明細書に援用される。
この発明は一般に計測法の分野にかかるものであり、より詳しくは、垂直記録むけ磁気媒体の計測システムに関するものである。
従来の磁気記録技術においては、水平記録法として知られる技術により、より高いデータ密度がディスク・ドライブ上に記録されてきた。図3(先行技術)に示される如く、水平記録においては、記録ヘッドが表面に対して移動する方向に対し、磁気媒体の磁化は平行もしくは反平行に切り替えられていた。水平記録法に関しては、過去数年間において、1年もしくは2年毎に100パーセントに近い面密度の増加が達成されてきたが、超常磁性の限界がこの種の記録法の限界を示し始めたと考えられている。結果として、さらなる面密度の増加を目指して、数多くの製造業者により垂直記録が採用されつつある。従来法において、ビットはディスクまたは磁気表面と同じ面に「横たわる」のに対し、垂直記録では、ビットは磁気表面に「垂直」に記録され、大幅に高い記録密度が達成される。
垂直記録により、より高い保磁度を有する媒体の使用が可能となる。結果として、データを垂直に記録するために使用される磁気ヘッドは、より大幅に大きな磁界を発生する必要がある。保磁度が高いほど、より熱的に安定であるため、現行の記録密度よりも高い密度において、超常磁性効果により媒体が影響される可能性はより少なくなる。しかしながら、同時に、このことは、磁気媒体の磁気特性を測定する通常の方法の多くは、垂直記録への適用に際し、不適切である場合があることを示す。なぜなら従来法は、より高い保磁度を有する媒体を切り替えるのに十分な磁界を有していない場合があり得るからである。
通常、垂直記録媒体は、少なくとも、1つの垂直記録層と軟磁性下地層(SUL)により構成される。垂直記録層の磁化の切り替えに際し、十分な大きさの垂直磁場を与える必要がある。図5(先行技術)に示される如く、垂直ハード・ディスク・ドライブにおいて、磁化の切り替えは、接触距離近傍にある(10ナノメータのオーダー)単一の微視的単極チップ(SPT)記録ヘッド30によりなされる。この場合、SUL12はSPTヘッドの磁束フィードバック経路として機能し、磁気鏡像効果によりヘッドにおける磁場を実質的に2倍とする。
生産設備と共に使用されるディスク試験機では、回転スタンド上の飛翔SPTヘッドは実用的でない。この時点では、プロセス・フィードバックとしてMRT(残留磁気と厚さの積)やHr(残留保磁度)などの巨視的特性を迅速に知る必要がある。これらの特性は、ディスク上の広い領域において、高い精度と高い再現性(両者共にパーセントの端数)で測定されることが要求され、さらに迅速な測定(1つのディスクを1分のオーダーで処理)が求められる。現行の水平巨視的ディスク測定では、例えば、2.5mm幅の巨視的ヘッドが使用され、ディスクから凡そ25‐100マイクロメートルの位置に設定されている。ヘッドは実際には飛翔せず、予め定められた距離を保つよう位置づけられている。通常、外径(OD)、中間径(MD)、内径(ID)の3つのトラックが測定される。
巨視的SPT記録ヘッドを有する垂直試験機用として、軟磁性下地層は、磁束フィードバックとして機能するには薄すぎる。一般に軟磁性下地層は、1マイクロメーターよりも薄く、それ故、数オーダー大きいコアからの磁束に対処することはできない。SULからの磁束フィードバックがない場合、巨視的SPT記録ヘッドの垂直磁場の強さは限られており、垂直媒体の書き込みにさえ十分でない場合がある。この先、数年来に亘り、より小さな磁気ビットの熱的安定性を強化するために保磁度が上昇することが予想されるため、この問題は深刻である。さらに巨視的試験機の適切な作動には、磁化を切り替えるのみならず、最大の残留磁気を達成ために、通常、保磁度よりも少なくとも2.2倍大きい磁場を発生できることが要求される。
ディスクの一面側に集約された巨視的ヘッドの原理は、過去、水平磁場検査や測定機器に関して有用であった。しかしながら、この方法では、垂直試験や検査機器に関し、ディスクに十分な垂直磁場を与えることはできない。
本発明は、垂直配向した磁気磁気記録層を有する磁気薄膜の磁気特性の測定に適した磁気書き込みと読み出しヘッドのシステムに関する。本発明にかかるシステムのより、軟磁性下地層(SUL)が単一または複数の磁気記録層の下にあるか否かによらず、記録層の磁気特性を測定できる。
図1の一実施態様では、磁気データ保管に使用される表面の上にある垂直磁化可能な記録層を磁化するのに十分な大きさの垂直磁場を発生できる包括的形態の巨視的記録ヘッド04が示されている。包括的形態の巨視的記録ヘッド04はヨーク00と単一または複数のコイル02を含む。ヨーク00では1つの磁極P1が基板08上の磁気記録媒体の片側に位置するように配置されており、他の磁極P2が基板の反対側にある磁気記録層の上に位置している。それ故、磁束の封じ込めは、磁気薄膜、基板、そして他に存在する薄膜を通じておこなわれる。書き込みプロセスに際し、磁気媒体は、包括的形態の巨視的記録ヘッド04のいくらか内側に位置し、円盤状の記録媒体もしくは記録表面の片側に装着された磁気記録ヘッドを有する従来のシステムとは異なっている。
包括的形態の巨視的記録ヘッド04により交流磁場が発生される傍ら、包括的形態の巨視的記録ヘッド04を介して、磁気記録媒体06は、水平方向に移動させられるか、回転させられる。ヨーク00の周囲にある単一または複数のコイル02に電流を印加することにより磁場は発生される。このプロセスにより、垂直方向に配向した磁気記録媒体層06に磁気転移が記録される。磁気記録媒体層06と基板08を経て、包括的形態の巨視的記録ヘッド04により磁束の封じ込めが達成されているため、ディスク基板08の両側に位置する単一または複数の磁気記録媒体層に転移が同時に書き込まれる。
図4に示されるように、磁気記録媒体層の磁気特性の評価に際し、引き続き、読み出しヘッドが磁気記録層を通過する。ここでは、移動する媒体により誘起される磁束の変化は電圧の変化に変換される。後に、電圧の変化は増幅され、デジタル化され、磁化の大きさの情報として用いられる。書き込み磁場を変化させ、引き続き、読み出しヘッド05を用いて記録された情報を読み出すことで、多数の磁気パラメータが得られる。
図1に示される如く、本発明は、ヨーク00と単一または複数のコイル02を有する巨視的記録ヘッド04を有する。それぞれのコイル02は、磁界を発生するためにコイル・ドライバへの電気的結線22を有する。図1に示される実施形態において、磁気媒体はハード・ドライブ・ディスク・プラッターであり、ここでデバイス09は、該磁気媒体の表部と裏部の両表面に磁気記録媒体06を有している。ただし、デバイス09によっては、磁気媒体の片面側のみに記録層があることに留意されたい。通常、磁気媒体では、軟下地層SUL12を有する基板08の上に単一の磁気記録層が堆積されている。全ての垂直媒体はSUL12を有するが、垂直ハード・ディスク・ドライブ・デバイス09によっては、基板08がアルミニウムを含む場合があり、また基板08がガラスから構成される場合もある。本発明は磁気テープまたは磁気カードといった他の垂直媒体の磁気特性の測定に使用可能である。
図1の実施形態において、スピンドル24の上にデバイス09が据え付けられている。ここで明らかなように、デバイス09は、磁極P1とP2の間にある包括的形態の巨視的記録ヘッド04のいくらか内側に位置している。この実施形態においては、ヨーク00にある複数のコイル02に電流が印加され、結果として起因する包括的形態の巨視的記録ヘッド04からの交流磁場が生じる傍らで、包括的形態の巨視的記録ヘッド04を通過するようにデバイス09が回転させられる。以下に明らかになるように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、移送機構により、包括的形態の巨視的ヘッド04とデバイス09は様々な態様で、位置を設定でき、移動できる。
図1Aにおいて、コンピュータ制御を有する実装された本発明にかかるブロック・ダイアグラムが示されている。コンピュータ・システム52は入出力バス58を通じてデータ取得およびアナログ・インターフェイス・モジュール50と交信をおこなう。コンピュータ・システム52において、コントロール・ソフトウェア56が、上述の本発明のオペレーションを構成するのに用いられる。コントロール・パラメータは、入出力バス58を経て、データ取得およびアナログ・インターフェイス・モジュール50に送られる。データ取得およびアナログ・インターフェイス・モジュール50は、必要に応じて、コントロール・パラメータを変換する。コンピュータ・システム52はスピンドル・モータ11に指示を送り包括的形態の巨視的記録ヘッド04の内側に位置しているデバイス09を回転させる。
さらに図1Aにおいて、データ取得およびアナログ・インターフェイス・モジュール50は、コントロール・パラメータを変換し、適切な電圧をドライバ04aに送信することで、包括的形態の巨視的記録ヘッド04による書き込みを開始し、さらに、データが読み込まれる際に、単一または複数の読み出しヘッド05aにより読み出し、増幅器05aにより戻される信号を変換する。ここでは汎用的な誘起読み出しヘッドが示されているが、本技術関連分野に精通した者には、磁気抵抗ヘッドも使用できることは明らかであろう。単一または複数の読み出しヘッド05aからの試験データが読み戻されると、データ取得およびアナログ・インターフェイス・モジュール50は、読み戻された試験データをデジタル・フォーマットに変換し、解析ソフトウェア54による解析をおこなうため、入出力バス58を介し、コンピュータ・システム52へ送信する。データ取得およびアナログ・インターフェイス・モジュール50は、スピンドル24に連動したエンコーダ(図示されていない)からの信号を用いて、任意の時点において、これらプロセスとデバイス09の実際のディスク位置とを相関づけることが可能である。
ここでの実施形態においては、Microsoft WindowsTMオペレーティング・システムを有するIBMと互換性のあるパーソナル・コンピュータがコンピュータ・システム52として使用されている。データ取得モジュールに関しては、同時入出力機能を有する、任意の高速多機能入出力カードを使用でき、このカードは、コンピュータ・システム52の内部または外部に設置できる。ここでの実施形態では、Data Translation DT9836 と呼ばれる高機能USBデバイスが使用されているが、Data Translation、National Instruments などによる他のカードも使用できる。本技術関連分野に精通した者には、本発明の趣旨を逸脱すること無く、コンピュータ・システム、バス、インターフェイス・モジュール、そしてソフトウェア・プログラムの異なる設定を使用できることは明らかであろう。例えば、ここで記載される様々な移送機構に対して、追加のコントロールとデバイスを実装可能である。
図1に戻ると、デバイス09が、包括的形態の巨視的記録ヘッド04のいくららか内側に位置している場合、包括的形態の巨視的記録ヘッドのコイル02に十分な電流が印加され、磁気記録媒体層06における垂直磁気転移が誘起される。包括的形態の巨視的記録ヘッド04の磁極P1とP2の間にある間隙28にデバイス09を位置づけることは、デバイス09上にある全ての層を介しての磁束の封じ込めにつながる。
図5(先行技術)では、説明を目的として、通常の垂直記録に使用される単極チップヘッドのコイルの動作を示す拡大図が示されている。ここでは、デバイス09は、アルミニウム基板08の両側にある軟下地層SUL12の上に被覆された磁気記録媒体層06を有する。実際には、基板08は、数オーダーにわたり、図5(先行技術)に示されたものより厚い。垂直記録法用に製造されたディスクにおいては、磁束線16により示される磁場の効率的な帰還経路を提供するためにSUL12が使用される。図5に示されるように、SUL12の使用は、磁気記録媒体層06内の磁場を大幅に増加させることが知られている。磁束線16はSUL12の全般に亘り分布しており、結果として生じる弱い磁束帰還が書き込まれた垂直ビット14に影響を与えることはない。この磁場増大効果は、高い保磁度を有する記録層を使用できることに寄与する因子の1つである。保磁度が高いほど、代償として、そのような材料を試験するために用いられる本発明のようなシステムが要求され、より高い磁場を発生できなくてはならない。
図5に示された単極チップ書き込みヘッド30は、本発明にかかる巨視的なサイズに比べて、微視的な大きさであることに留意されたい。換言すれば、単極チップ書き込みヘッドの大きさは、通常マイクロメートル単位であるのに対し、包括的形態の巨視的記録ヘッド04はセンチメートル単位の大きさであり、線寸法において、10,000対1の違い、または、磁心の体積において、10の12乗対1の違いとなる。
図2において、より大きなスケールであるが、本実施形態における包括的形態の巨視的記録ヘッド04は、図5(先行技術)に示された単極チップヘッド30の鏡像とほとんど同じに作用することがわかる。図2において、基板08のいずれかの側の表面にある磁気記録層06と複数のSULを有するデバイス09は、包括的形態の巨視的記録ヘッド04の磁極P1とP2の間にある間隙28のいくらか内側に設置されている。ここに示されている実施形態においては、包括的形態の巨視的記録ヘッド04のヨーク00は、Carpenter により製造されたものであり、HiperCoTM50から作られている。HiperCoTM50は鉄・コバルト・バナジウムの軟磁性合金であり、高い飽和磁化Ms(24キロガウス)、高い直流最大透磁率、低い直流保磁度、低い交流磁心損失を示す。ヨーク00は、電気鉄、磁石鉄、ケイ素鋼、またはパーメンジュールなど、HiperCoTM50と同等な特性を有する材料より構成可能である。本発明にかかるHiperCoTM50に関しては、渦電流を削減するために、積層されることが好ましい。かかる材料に関しては、焼結とアニールも可能である。
ここで示される実施態様に於いて、ヨーク00も、典型的な単極チップヘッドよりも、数オーダー大きく、上述されたように、少なくとも、互いに対向する2つの極、P1とP2を有し、間隙28を形成している。
さらに図2において、説明を目的として、ただしこの態様に制約されることなく、包括的形態の巨視的記録ヘッド04のヨーク00は、20×12ミリメートルの磁心面積を有し、40ミリメートル長のコイルと2ミリメートルの間隙28を有し、2×6ミリメートルの寸法にまでテーパーが付けられた単極チップを備えるように構築されている。ここに示される実施形態においては、コイル02は100回巻で、コイル02毎に150V/20Aでの駆動が可能である。これにより、間隙において、凡そ20,000Gsの最大磁場が発生される。特定の間隙と書き込み幅へ対する磁場を最適化するために3次元的磁気シミュレーションが使用可能である。しかし、一般に、ヨーク00の磁心面積の増加は、磁場が電流に対して比例する領域である包括的形態の巨視的記録ヘッド04の線形領域を増加させ、また、得られる最大磁場も増加させる。機能を維持するため、間隙28の増加に際しては、ヘッド全般に亘る寸法も比例して増加されなくてはならない。ここに示される実施形態においては、磁心の寸法は、更に、必要とされる最大切り替え周波数により決定される(より大きなコアに巻かれているコイルはより大きなインダクタンスを有し、それ故、駆動に際してはより高い電圧が必要となる)。ここに示される実施形態においては、磁極チップPLTの大きさは、読み出しヘッド幅よりも幾らか大きい領域に亘り均一な場の分布を有しなくてはならないという必要性により決定される。ここに示される実施形態においては、このことにより、2.5mmの読み出し幅、6mmの書き込み幅と設計される。本技術関連分野に精通した者には、本発明の趣旨を逸脱すること無く、包括的形態の巨視的記録ヘッドは異なる寸法、形状、そして特性のものを使用できることは明らかであろう。
さらに図2において、磁場を発生するために、包括的形態の巨視的記録ヘッドへ最大6000ワットにわたる電力が短期間(1ms)に亘り、印加される。しかしながら、通常の動作においては、測定プロセスに適用される磁場シーケンスのパラメータを考慮すると、測定サイクルに亘るヘッドの平均電力損失は、3〜15Wのオーダーと考えられる。一般に、測定学システムにおいて、記録媒体層を精密に測定するために、包括的形態の巨視的記録ヘッドは、垂直記録媒体を飽和させる磁場を発生できなくてはならない。実際には、このことにより、記録媒体層06の保磁度よりも少なくとも2倍高い磁場を発生することが通常要求される。
さらに図2において、包括的形態の巨視的記録ヘッド04は、垂直記録媒体に使用される典型的な単極書き込みヘッドよりも数オーダー大きく、そして、極めて高い磁場を発生できるため、飛翔ヘッドとして構築する必要は無い。代わりに、アルミニウム基板を有する薄膜フィルムまたはガラス基板からなるディスクといった特定領域で試験される大多数の媒体の厚さに適合するように寸法を変えることが可能である。以下で説明されるように、本発明は磁気テープまたは磁気カードといった他の垂直媒体の試験にも適用可能である。
図6に示される典型的な適用例では、デバイス09の両側(該当する場合)にT1、T2、T3のトラックに書き込むことで、記録媒体の磁気特性を試験するために、包括的形態の巨視的記録ヘッド04が使用されている。ここで示されているように、この例においては、デバイス09と包括的形態の巨視的記録ヘッド04は、デバイス09の上にある両方の磁気記録媒体層06の上に外径(OD)、内径(ID)、中間径(MD)の3つのトラックが書き込まれるように、位置づけられている。ここに示される実施形態においては、トラックあたり32のデータ点(これは通常セクタと呼ばれる)を有する3つのトラックがデバイス09のそれぞれ両面上に書き込まれるので、総計は192のセクタとなり、これらセクタは磁気記録媒体層06の磁気特性の解析に使用される。
図7において、デバイス09のトラックT3内に書き込まれたセクタ40が示されている。磁気層を切り替えるのに十分な磁場が加えられた場合、斜線部は磁化が上向きであることを示し、白い部分は磁化が下向きであることを示している。ここに示される実施形態においては、磁場の強さを変更可能である。ここに示される実施形態においては、例えば、包括的形態の書き込みヘッドの内側にあるディスクの領域を完全に磁気的に飽和させるのに十分に大きな交流書き込み電流が、全ての32のセクタ40への最初の書き込みに使用される。全ての32のセクタ40への次の書き込みは、試験される媒体を切り替えるには微弱すぎると考えられる、予め定められた最も弱い磁場が反対方向に、通常適用される。全てのセクタ40の第3の書き込みでは、予め定められた増分のより強い磁場が使用される。ここに示される実施形態においては、最も強い磁場で書き込みがなされる32回目の書き込みにより、32のセクタ40が書き込まれるまで、逐次的により高い磁場が、書き込み毎に使用される。最後に用いられる磁場の強さは、通常、最初の書き込みの磁場の強さと等しいが、波形の符号が逆となる。このことにより、それぞれの書き込みの後に、セクタ40を読み戻す際に、媒体を切り替える上で、どれだけの磁場の強さが必要であるかを確実に知ることができる。
図6に戻ると、本技術関連分野に精通した者には、本発明の趣旨を逸脱すこと無く、記録パターンの様々な変形を使用できることは明らかであろう。例えば、片側あたりT1−T3の3つのトラックを使用する代わりに、より広いトラック幅を記録するように作られた包括的形態の書き込みヘッド04を用いて、2つのトラックに書き込むことが可能である。あるいは、いくらか狭いトラック幅を記録するように成形された包括的形態の書き込みヘッド04を用いて、より多くのトラックに書き込むことが可能である。同様に、デバイス09の位置、及び/又は包括的形態の書き込みヘッド04の位置を変更することによりトラックの位置を変えることが可能である。さらに、デバイス09に固有の厚みに適応する間隙を有する包括的形態の書き込みヘッドが実装可能である。
同様に、図18に示される如く、単一のヨーク内に複数の極P1とP2を有する包括的形態の書き込みヘッド04を構築することが可能である。ここでは、包括的形態の書き込みヘッド04は、包括的形態の書き込みヘッド04のそれぞれのアーム03の上にある3極チップPLTを用いることにより作られる3組の磁極P1とP2の有する。本技術関連分野に精通した者には、本発明の趣旨を逸脱すること無く、アーム毎に、極チップPLTが様々な数を有するように構築できることは明らかであろう。特定領域に磁場を集中させるため、そしてアルミニウム基板08を有するディスクなどの導電材料より作られるディスク内の渦電流を減少させるために、極チップの数、そして寸法を変更できる。
図2に戻ると、本実施形態はスピンドル24と連動して使用される包括的形態の書き込みヘッド04を示している。この実施形態においては、チャックまたはスピンドル24の上に、デバイス09が装着され、包括的形態の書き込みヘッド04の間隙28内にあるデバイスが回転させられる。
図10と図11を参照すると、この実施形態においては、包括的形態の書き込みヘッド04は可動ステージ07の上に取り付けられおり、デバイス09上の様々な位置において書き込みが出来るように包括的形態の書き込みヘッド04の位置を変更可能である。この実施形態において、ステージ07とスピンドル24は、移送機構の1つを構成している。本技術関連分野に精通した者には、本発明の趣旨を逸脱すること無く、これらの実施形態においては、デバイス09の上側に示されている可動ステージはデバイス09の裏面側または側部側に取り付け可能であることは明らかであろう。同様に、この実施形態においては、平行ガイド機構(クロス・ローラー・ベアリング、ボール・ベアリング、スライド機構)に沿って、キャリッジが駆動機構(モーターならびに主ねじもしくはボールねじ、リニアモーター)により移動される平行移動機構が示されている。
図19に示される実施形態においては、異なる移送機構を有する包括的形の書き込みヘッド04が示されている。この実装態様において、可動ステージ07bなどコンベア状機構の上にデバイス09が置かれており、包括的形態の書き込みヘッド04の内側でデバイス09は平行に移動する。この例においては、デバイス09は試験される磁気カード・デバイスなどである。本技術関連分野に精通した者には、本発明は、デバイス09は包括的形態の書き込みヘッド04を通過し、読み出しヘッド05を通過するように、デバイス09であるテープをリールに巻き取るかリールから送り出すことで、垂直記録用の磁気テープの試験と検査に適用可能であることは明らかであろう。
図8は本発明にかかる実施形態の平面図である。ここでは、包括的形態の書込みヘッドは定常状態にあり、デバイス09は回転している。図8から明らかなように、読み出しヘッドもまた定常状態にある。図8では、デバイス09の磁気記録層06に幅広いトラックを書き込むことができるように、包括的形態の書き込みヘッド04のヨーク00が成形されている。
しかしながら、図9においては、設定可能な移動ステージ07の移送機構が示されている。この例では、包括的形態の書き込みヘッド04は、スピンドル24の上に装着されたデバイスの上を移動する。解析のために、固定された読み出しヘッドが使用され、記録された結果を読み戻す。この実装においては、記録ヘッド04は、図8のものよりも狭い極チップの1組を有するように成形されたヨーク00を有するが、依然として、単一のトラックを一度に書き込むことができる。これにより、インダクタンスが減少し、それ故、動作速度を改善し、またアルミニウム基板08を有するデバイス09の渦電流も減少する。この実施形態においては、デバイスの回転中心から極チップPLTまでの距離とデバイスの回転中心から1つの読み出しヘッド極チップ05までの距離が等しくなる位置に、包括的形態の書き込みヘッド04が移動しており、引き続き、記録と読み戻しシーケンスが実行される。包括的形態の書き込みヘッド04は次の読み出しヘッドに対応した適切な位置に移動し、記録と読み戻しシーケンスが実行され、この手順は繰り返される。異なる読み出しヘッドに対応したシーケンスは必ずも同じものである必要はなく、全ての読み出しヘッドを使用しなくても差し支えない。
図9における実施形態においては、包括的形態の書き込みヘッド04を制御するコンピュータ内にあるソフトウェア・プログラムがシーケンスの選択に使用される。それ故、設定可能な実装においては、MRT(残留磁気と厚さの積)のみを決定するシーケンスは、磁気パラメータの全てを決定するシーケンスよりも迅速に実行される。説明を目的として、ただしこれに制約されることなく、包括的形態の書き込みヘッド04を、内径IDと外径ODではMRTのみを決定し、中間径MDにおいてのみ全てのパラメータが決定されるように設定可能である。試験と測定のための数多くの異なるシーケンスが設定可能であり、コンピュータにより制御可能である。
図2に戻ると、包括的形態の書き込みヘッド04の別の実装例が示されている。図2においては、中心部29が間隙28と同じ平面にあるように、中心部29の周辺に上部アーム03aと下部アーム03bを有する1つの部分品としてヨーク00が示されている。別の実施形態では、2つの部分品として上部アーム03aと下部アーム03bを有するヨーク00を実装可能であり、この場合、間隙28はヘッド全体に亘り存在し、デバイス09は包括的形態の書き込みヘッド04へ完全に挿入可能である。更に、中心部29を間隙として、気体、液体、非磁性材料、さらには磁心材料とは異なる他の磁性材料で充填可能である。
ここで図4を参照すると、軟磁性下地層SUL12を有するデバイス09に包括包括的形態の書き込みヘッド04を使用した場合、汎用の読み出しヘッドにより読み戻すと、SUL12の配向が雑音の原因となる場合がある。このような雑音を減少するために、図4に示されるように、本発明においても、読み出しヘッドと連動した永久磁石または同等の静的磁石が使用される。静的磁場10を追加することで、SUL12は、結果として配向し、雑音を減少させる。
更に図4において、今までに試験されたSUL12の大多数においては、UL12は極めて磁気的に柔らかいため、経時的な配向が安定でないように見受けられる。回転媒体の試験においては、SUL12のそれぞれの領域は包括的形態の書き込みヘッド04へと入り、そして読み出しヘッド05へと移行する。包括的形態の書き込みヘッド04をオフにしても、残留磁場が存在する場合があり、SUL12が包括的形態の書き込みヘッド04を通過する毎にSUL12の磁気配向が撹乱される場合がありえる。典型的なSUL12はディスクの平面内で好ましい配向を有しており、SUL12が包括的形態の書き込みヘッド04を通過する毎に、SUL12内の磁区は短い期間垂直に配向される。そして、ディスクの該領域が取り除かれると、SUL12の磁区は、ランダム・パターン13である、平面内の好ましい配向に戻る。このランダム・パターン13は垂直に記録されたパターンの上にある読み取りヘッド05への雑音となると考えられる。SUL12のランダム・パターン13は雑音の原因となるように見受けられる。雑音問題の寄与する他の因子に拘らず、SUL12の磁区パターンの不規則性を最小限に抑えるように読み取り位置近傍で小さな磁場を加えることで、雑音は顕著に減少されるように見受けられる。
例えば、図4Aは、読み取りヘッド05の近傍で複数の静磁場をどのように使用するかを示しており、ここでは磁場は異なる方向に印加されているが、同様な結果をもたらしている。同様にして、直流電流場もしくは交電流場を読み取りヘッド05に印加することも、SUL12、または、磁気記録媒体層である記録層以外の層からの信号を減少もしくは安定化させる傾向がある。同様にして、読み取りヘッド05に作用する任意の波形形状の場を用いて、他の記録層からの信号を減少もしくは安定化させることが可能である。
図13では、ヒステリシス曲線が示されており、縦軸には磁化Mが、横軸には磁場Hが示されている。上で上述の如く、本発明の目的はデバイス09の記録媒体層06の磁気特性を測定することである。垂直材料の磁気ヒステリシス・ループに関しては、磁化は、垂直磁場の存在下で測定される。ただし、ここで示される本実施形態においては、書き込み中に垂直磁場は存在するが、読み取り中には存在しない。このような測定は残留磁気ループと呼ばれる。ここで、トラックTにおけるセクタ40は様々な磁場強度で書き込まれ、図14に示されるように測定がおこなわれる。
図14においては、印加磁場の経緯(FE:field excursion)が左側にステップで示され、派生する残留曲線RCが右側に示されている。ステップS1では、最大の大きさを有する磁場経緯が印加されている。これは負の飽和ステップと呼ばれる。ステップS2において反転位相の小さな磁場による経緯が印加されている。これは正の書き込みステップと呼ばれる。ここに示される実施形態においては、少なくとも1つの、一般には2つの転移が、個々のセクタ40において記録される。S6のような正の磁場が引き続き段階的に加えられる。最後のセクタでは、最大の大きさを有する転移であるステップSLが印加されている。これは正の飽和ステップと呼ばれる。最初のステップS1の位相は、それ以降の全てのステップと位相が逆であるか、あるいは180度位相がずれている。
ここで図16においては、書き込みWがディスク位置DLで起こる場合に、セクタあたり2つの転移(1つが上向き、1つが下向き)を用い、解析ソフトウェア54により水平記録媒体になされる測定の例が示されている。図16においては、書き込み電流Iは転移を引き起こすのに用いられる。包括的形態の書き込みヘッド04は極めて強力な磁場を発生し、これらの転移は往々にしてサイン波であり、図16に示された矩形波とは異なる。包括的形態の書き込みヘッド04は水平媒体に書き込むことはできないが、包括的形態の書き込みヘッド04は図16に示されたものと比較的類似した結果をもたらす。より高い電圧をコイル02に印加することで、立ち上がり時間を減少することが可能であり、図16に示された矩形波に類似した台形形状の波を発生できる。
図17においては、セクター毎の2つの転移が示されており、1つが上向き、1つが下向きである。本技術関連分野に精通した者には、所望に応じ、僅か1つの転移、または2つ以上の転移をセクタ毎に使用可能であることは明らかであろう。
図15に示される実施形態では、残留曲線におけるデータ点が示されていが、本発明にかかるシステムを制御するソフトウェアにより磁場の間隔を設定できる。
図1Aと関連付けて既述されたように、試験と測定に使用される異なる種のパターンの設定にコントロール・ソフトウェア56を使用できる。例えば、記録パターンは上で既述されたように変更可能であり、またかかるパターンの頻度も変更可能である。またコントロール・ソフトウェア56は、読み取り前の書き込み経路の数のみならず、包括的形態の書き込みヘッド04に送られる波形形状を特定することにも使用できる。同様に、コントロール・ソフトウェア56は読み取り経路の数を指定可能であり、これにより、熱安定性の評価が可能となる。更に、コントロール・ソフトウェア56は読み取り、及び/又は書き込みに際し、様々な媒体速度を指定可能である。また、データ取得およびアナログ・インターフェイス・モジュール50に関しては、コントロール・ソフトウェア56は、様々な媒体試験で用いられる様々な移送機構へ位置決めの指令を送ることができる。
図20においては、包括的形態の書き込みヘッド04にかかる、さらに追加的な実施形態が幾つか示されている。これらの実施形態においては、アーム03aと03bの間に間隙G1またはシムSを有するようにヨーク00は成形されている。シムSが用いられた場合には、気体、液体、非磁性材、磁心材料とは異なる他の磁性材料などで間隙を充填することが可能である。図20においては、間隙28(書き込み向け)と間隙G1の2つの間隙を有する包括的形態の書き込みヘッド04が示されている。本技術関連分野に精通した者には、本発明の趣旨を逸脱すること無く、これらの実施形態においては、書き込み間隙28以外に複数の間隙G1を有するようにヨーク00を成形できることは明らかであろう。同様に、本発明の趣旨を逸脱すること無く、間隙28のみを残すように包括的形態の書き込みヘッド04のほぼ全ての点を閉鎖した形状にすることも可能である。
さらに図20においては、磁場をより集中させることを目的として、ヨーク00の極チップPLTの片側もしくは両側をテーパー形状とすることが可能である。
図21から明らかなように、包括的形態の書き込みヘッド04にかかる1つまたは複数の極チップPLTにセンサ70を取付可能である。センサは熱センサとして熱特性の測定に使用可能であり、また近接センサとして磁気記録媒体層06の上部にあるPSTへの距離の測定に使用可能であり、また磁場センサとして磁場の測定に使用可能であり、更には上述の組み合わせを用いることができる。
本技術関連分野に精通した者には、上の既述と関連図により提示された教示の恩恵を有する本発明において、数多くの変更と他の実施形態が可能であることは明らかであろう。それ故、本発明は、開示された特定の実施形態に制約されるものではなく、変更と他の実施形態は、添付される請求項の範囲内に含まれることを意図している。ここで使用された用語は一般的かつ記述的な意味合いで使用されたものであり、制約を目的としたものではない。
本発明にかかる巨視的磁気ヘッドの側面概略図である。 本発明にかかる垂直記録計測システムをオペレーションするコンピュータ・システムの概略図である。 本発明にかかる巨視的記録ヘッドの断面概略図である。 先行技術にかかる水平記録法の概略図である。 本発明にかかる読み出しヘッドの概略図である。 本発明にかかる読み出しヘッドの別の実施形態の概略図である。 先行技術にかかる単極チップ書き込みヘッドの概略図である。 本発明により試験されるディスク状円盤の上面概略図である。 本発明により試験されるディスク状円盤の上面概略図である。 本発明にかかる巨視的記録ヘッドの一実施形態の上面概略図である。 本発明にかかる巨視的記録ヘッドの一実施形態の上面概略図である。 本発明にかかる巨視的記録ヘッドの一実施形態の上面概略図である。 本発明にかかる巨視的記録ヘッドの一実施形態の上面概略図である。 本発明にかかる巨視的記録ヘッドの一実施形態の断面側面概略図である。 ヒステリシス曲線のグラフである。 本発明による試験手順の概略表示である。 本発明を用いた試験結果のグラフである。 試験測定のグラフの一例である。 試験測定のグラフの一例である。 本発明にかかる巨視的記録ヘッドの一実施形態の断面側面概略図である。 本発明にかかる巨視的記録ヘッドの一実施形態の上面概略図である。 本発明にかかる巨視的記録ヘッドの二つの実施形態の側面概略図である。 本発明にかかる巨視的記録ヘッドの単極チップの側面概略図である。
符号の説明
00 ヨーク
02 コイル
03a 上部アーム
03b 下部アーム
04 包括的形態の書き込みヘッド
04a
05読み出しヘッド
05a
06磁気記録媒体
07 ステージ
07b
08 基板
09 デバイス
10 静的磁場
11 スピンドル・モータ
12 軟磁性下地層(SUL)
13 ランダム・パターン
14 垂直ビット
16磁束線
18
22 電気的結線
24 スピンドル
28 書き込み間隙
29 中心部
30 微視的単極チップ(SPT)記録ヘッド
40 セクタ
50 データ取得およびアナログ・インターフェイス・モジュール
52 コンピュータ・システム
54 解析ソフトウェア
56 コントロール・ソフトウェア
58 入出力バス
70 センサ
G1 間隙
ID 外径(OD)、内径(ID)、中間径
MD 中間径
OD 外径
P1 磁極
P2 磁極
PLT 磁極チップ
S シム
T1 トラック
T2 トラック
T3 トラック

Claims (10)

  1. 磁気記録媒体層を有する第一の側を有し、垂直記録に使用されるデバイスの磁気特性の測定用の計測システムであって、
    該システムは、コンピュータと交信する巨視的記録ヘッドを有し、該記録ヘッドはヨークと磁場を発生するための少なくとも1つの磁場発生因子を有し、該ヨークは磁気記録媒体層を有するデバイスの第一の側の上に位置決めされることが可能である第一磁極と、第一磁極と反対側にあり、かつデバイスの第二の側の下に位置決めされることが可能である第二磁極とを有し、デバイスを通過する磁束の封じ込めを提供する第一ならびに第二の磁極の位置決めを行うものであり、
    さらに該システムは、デバイスおよび巨視的記録ヘッドと交信可能な移送機構を有し、該移送機構はデバイスとヨークの相対的な位置決めと移動を実行可能であり、
    さらに該システムは、巨視的記録ヘッドの磁場発生因子に加えられる電流を含み、該電流はヨークの第一磁極と第二磁極の間にデバイスが位置決めされ、さらに移送機構が該デバイスと該ヨークの相対的な動きに影響を与えている場合に、磁気記録媒体層内で垂直磁化転移を引き起こすのに十分な大きさであり、
    さらに該システムは、かかる磁気記録媒体層を有するデバイスの1つの側の上に少なくとも1つの読み出し素子を有し、該読み出し素子は移送機構と交信し、さらに巨視的記録ヘッドにより記録された転移を、デバイスの磁気特性のプロセスと解析用の信号に変換することを特徴とする、計測システム。
  2. 2つのアームが間隙を有するように配置され、デバイスが完全に挿入され得る単一の間隙が構成されたヨークであることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 書き込み間隙を形成する2つのアームを有し、該書き込み間隙がシムにより接続されたヨークであることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  4. 移送機構がデバイスに対し巨視的記録ヘッドを相対的に移動させるための可動ステージを有することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  5. 読み出し素子がデバイスの片側の上に位置決めされた複数の第一読み出しヘッドと該デバイスの逆側の下に位置決めされた複数の第二読み出しヘッドを有することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  6. 巨視的記録ヘッドが装着された熱センサを有することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  7. 巨視的記録ヘッドが装着された近接センサを有することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  8. 巨視的記録ヘッドが取り付けられた磁場センサを有することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  9. デバイスが両側に磁気記録媒体層を有するハード・ドライブ・ディスクであることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  10. 移送機構が、定常状態にあるデバイスに対し、巨視的記録ヘッドと読み出し素子を相対的に動かすための移送機構を有することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
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