JP2007305233A - 磁気ディスク装置およびヘッド位置決め制御方法 - Google Patents

磁気ディスク装置およびヘッド位置決め制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】目標速度に対するモデル速度の追従性を向上させることができるともに、制御指令の加速から減速への切替えを滑らかにして機械共振の励起を抑制すること。
【解決手段】磁気ディスク装置において、ヘッド位置決め制御系に、ヘッドの目標位置と前記ヘッドの実際の位置の誤差に基づいてフィードバック制御を行う位置誤差フィードバック制御系260と、予め定められた制御数式モデルによって、制御指令uと位置誤差フィードバック制御系260に対して目標位置の指令として出力するモデル位置とヘッドの目標速度に追従させるためのモデル速度とを求める制御系であってヘッドの目標位置を入力して、モデル位置から目標位置までの残り距離に対応する目標速度の微分値に基づいて制御指令uとモデル位置を求めるモデル制御系250と、を備えた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ヘッドを磁気ディスク上の目標位置に位置決め制御する機構を備えた磁気ディスク装置およびヘッド位置決め制御方法に関する。
従来から、磁気ディスク装置のヘッド位置決め制御系においてはマイクロコンピュータを用いたディジタル制御系が構成されることが一般的であり、離散的に得られたヘッドの位置情報からマイクロプロセッサ内部で制御指令を計算し、D/Aコンバータを介してアクチュエータの駆動ドライブに制御指令を与えている。
一般的にアクチュエータは、高周波帯域に機械共振を有しているので、ヘッドを高速、低振動かつ低騒音で磁気ディスク上の目標位置に移動させるためには、機械共振を励起しないフィードフォワード制御入力を生成することが非常に重要となってくる。このため、ヘッドを短距離だけ高速で移動させるためには、機械共振を励起しないようなアクチュエータへのフィードフォワード制御入力とフィードバック制御系への目標位置指令を最適化手法を用いて予め計算してメモリ等にテーブルとして保持しておき、ヘッドの位置決めの際に、このテーブルを参照してアクチュエータへのフィードフォワード制御入力とフィードバック制御系への目標位置指令を決定する手法が考えられる。
しかしながら、このようなヘッド位置決め制御の手法では、全シーク距離に対してアクチュエータへのフィードフォワード制御入力とフィードバック制御系への目標位置指令をテーブルに保持することが必要となり、マイクロプロセッサのメモリ容量の制限から実現が不可能である。
このため、長距離のシークの場合、アクチュエータへのフィードフォワード制御入力と目標位置指令を逐次計算して求めることが必要となる。例えば、位置決め制御系の内部にアクチュエータのモデル制御系を保持し、モデル速度を目標速度曲線に追従させることにより、モデル制御系への制御指令とモデル位置をアクチュエータへのフィードフォワード制御入力と目標位置指令としてフィードバック制御系に出力する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−73618号公報
このような従来技術では、モデル制御系への制御指令とモデル位置をアクチュエータへのフィードフォワード制御入力と目標位置指令としてフィードバック制御系に出力しており、短距離のシーク動作の場合のように、アクチュエータへのフィードフォワード制御入力と目標位置指令を最適化手法などを用いて予め用いることができない。このため、モデル速度を目標速度曲線へ追従させる制御系の構成が非常に重要になってくる。
しかしながら、このような従来技術では、例えば、特許文献1の段落0044に開示されているように、「補償要素35は差分要素34の速度誤差に定数値Kのゲインを掛ける要素である」と記載されているように、モデル速度を目標速度に追従させることから単純な速度フィードバック制御系しか構成されていない。
このため、目標速度を高速にした場合にモデル速度が追従しきれなくなり、モデル位置がオーバーシュートを起こしてしまうという問題がある。
また、モデル速度の目標速度への追従性を向上させるために速度フィードバックゲインを高い値に設定することも考えられる。しかしながら、この場合には、モデル速度が目標速度に到達した時点で急速に減速に切り替わり、加速から減速への切り替えが急峻なフィードフォワード制御指令がアクチュエータに与えられてしまい、その結果、機械共振の励起を抑制することができないという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ヘッドの磁気ディスク上の目標位置へのシーク制御時において、目標速度に対するモデル速度の追従性を向上させることができるともに、制御指令の加速から減速への切替えを滑らかにして機械共振の励起を抑制することができる磁気ディスク装置およびヘッド位置決め制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、データの記録が可能な磁気ディスクと、磁気ディスクに対してデータの記録再生を行うヘッドと、前記ヘッドを前記磁気ディスクの径方向に移動させるヘッド駆動手段と、前記ヘッド駆動手段に対して制御指令を与え、前記ヘッドを前記磁気ディスク上の目標位置に位置決め制御する位置決め制御手段と、を備え、前記位置決め制御手段は、前記ヘッドの目標位置と前記ヘッドの実際の位置の誤差に基づいてフィードバック制御を行う位置誤差フィードバック制御手段と、予め定められた制御数式モデルによって、前記制御指令と、前記位置誤差フィードバック制御手段に対して前記目標位置の指令として出力するモデル位置と、前記ヘッドの目標速度に追従させるためのモデル速度とを求める制御系であって、前記ヘッドの目標位置を入力して、前記モデル位置から前記目標位置までの残り距離に対応する前記目標速度の微分値に基づいて前記制御指令と前記モデル位置を求めるモデル制御手段と、を備えたことを特徴とする磁気ディスク装置である。
また、本発明は、位置誤差フィードバック制御手段によって、磁気ディスクに対してデータの記録再生を行うヘッドの目標位置と前記ヘッドの実際の位置の誤差に基づいてフィードバック制御を行って、前記ヘッドを磁気ディスク上の目標位置に位置決め制御する工程と、予め定められた制御数式モデルによって、前記ヘッドを磁気ディスクの径方向に移動させるヘッド駆動手段に対して与える制御指令と、前記位置誤差フィードバック制御手段に対して前記目標位置の指令として出力するモデル位置と、前記ヘッドの目標速度に追従させるためのモデル速度とを求める工程であって、前記ヘッドの目標位置を入力して、前記モデル位置から前記目標位置までの残り距離に対応する前記目標速度の微分値に基づいて前記制御指令と前記モデル位置を求める工程と、を含むことを特徴とするヘッド位置決め制御方法である。
本発明によれば、ヘッドの磁気ディスク上の目標位置へのシーク制御時において、目標速度に対するモデル速度の追従性を向上させることができるともに、制御指令の加速から減速への切替えを滑らかにして機械共振の励起を抑制することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる磁気ディスク装置およびヘッド位置決め制御方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。以下の実施の形態は、本発明の磁気ディスク装置を、ハードディスクドライブ装置(HDD)に適用したものである。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかるハードディスクドライブ装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかるハードディスクドライブ装置(HDD)は、ハードディスク(HD)114と、磁気ヘッド111、アーム112、ボイスコイルモータ(VCM)113などの機構を備えたアクチュエータ130と、ハードディスクドライブ装置内部のプリント基板上にヘッド位置決め制御機構を有する制御回路として設けられたHDD制御部140とを備えた構成となっている。
HD114は、一枚または複数枚設けられており、スピンドルモータにより高速回転している。HD114上には同心円状に複数のトラックが形成されており、所定間隔ごとにサーボエリア120が設けられている。サーボエリア120にはトラックの位置情報が予め埋め込まれており、各サーボエリア120間にはユーザデータを記録するためのデータセクタが設けられている。
アクチュエータ130では、図1に示すように、ヘッド111がアーム112に保持されている。ヘッド111は、サーボエリア120からトラックの位置情報を読み出し、またデータセクタからユーザデータを読み出す。アーム112は、ボイスコイルモータ(VCM)113の駆動力により回転運動を行い、ヘッド111をHD114の半径方向に移動させる。VCM113は、マグネット115と駆動コイル116とからなり、パワーアンプ117から供給される駆動電流により駆動する。
HDD制御部140は、図1に示すように、マイクロプロセッサ(MPU)118を主要構成要素として、サーボデータ処理回路122、ヘッドアンプ121、パワーアンプ117を備えている。
ヘッドアンプ121は、ヘッド111から読み出されたトラックの位置情報またはユーザデータに相当するリード信号を増幅してMPU118に出力するものである。
MPU118は、D/Aコンバータ119と、I/Oポート123とを有するマイクロプロセッサであり、本実施の形態におけるヘッド位置決め制御系の各種演算処理を実行し、VCM113に与える制御指令を生成するものである。
パワーアンプ117は、パワーアンプ117は、MPU118からの制御指令を駆動電流に変換してVCM113に供給するものである。
ヘッド111がサーボエリア120を走査することにより、ヘッド111からの信号をヘッドアンプ121で取り込み、リード信号を増幅してサーボデータ処理回路122に信号が供給される。サーボデータ処理回路122は、増幅されたリード信号からサーボ情報を生成し一定時間間隔でMPU118に出力する。MPU118は、I/Oポート123から取り込んだサーボ情報からヘッド位置を算出し、得られたヘッド位置からVCM113に与える制御指令(フィードフォワード制御指令u)を一定時間間隔で計算する。MPU118は、計算された制御指令をD/Aコンバータ119によりアナログ信号に変換してパワーアンプ117に与える。パワーアンプ117は、MPU118からの制御指令を駆動電流に変換してVCM113に供給し、これにより、VCM113が駆動して、ヘッド111が制御指令に従ってHD114の半径方向に移動する。
次に、MPU118が実現するヘッド位置決め制御系について説明する。本実施の形態のヘッド位置決め制御系では、ヘッド111を現在位置から目標位置まで移動(シーク)させるシーク制御を行っている。ここで、目標位置とは、HD114のアクセスがセクタ単位の方式であれば、そのセクタを含む目標トラック(シリンダ)である。
図2は、実施の形態1にかかるヘッド位置決め制御系の制御ブロック図である。本実施の形態にかかるヘッド位置決め制御系は、モデル側制御系250と位置誤差フィードバック制御系(C(z))260の2つの制御ループを有している。
位置誤差フィードバック制御系260は、ヘッド11の目標位置とヘッド111の実際の位置の誤差に基づいてフィードバック制御を行う制御ループである。
モデル側制御系250は、予め定められた制御数式モデルによって、VCM113へ与えるフィーフォフォワード制御指令uと、位置誤差フィードバック制御系260に対して目標位置指令として出力するモデル位置と、モデル速度とを生成してヘッド111の目標速度に追従させるための制御ループである。
シーク性能を向上させるには、滑らかなフィードフォワード制御指令をVCM113に与えることが重要となってくる。このため、モデル側制御系250は、アップサンプラ261およびダウンサンプラ262によって位置誤差フィードバック制御系260のn倍のサンプリング周期で計算される。
位置誤差フィードバック制御系260は、シーク時においてはオブザーバモードと2自由度制御モードを有している。シーク動作前半では、スイッチをモデル側制御系250に接続してオブザーバモードに切替え、フィードバック制御器(C(z))210の出力をモデル側制御系250の入力端に加え、モデルの状態(モデル位置とモデル速度)がアクチュエータ130の動きに近くなるように制御している。そして、シーク動作後半では、スイッチをVCM113側に接続して2自由度制御モードに切り替え、フィードバック制御器(C(z))210の出力をVCM113に入力している。このように制御することにより、シーク時の電流飽和の影響と位置検出誤差の影響を小さくしている。ここで、ZOH208はゼロ次ホールド装置であり、サンプリングされたフィードバック制御器(C(z))210の出力信号を連続時間信号に変換して、VCM113に出力する。
図28は、比較例のヘッド位置決め制御系の制御ブロック図である。比較例のヘッド位置決め制御系では、図2と同様の位置誤差フィードバック制御系260を備えている。モデル側制御系2850に関しては、加速時の電流飽和があることから、目標速度とモデル速度の速度誤差に対して定数ゲインフィードバックβが施されている。ここで、目標速度テーブルは、目標位置とモデル位置との差、すなわち目標位置までのモデル位置からの距離(残り距離)に対する目標速度の関係を目標速度曲線として予め対応づけたテーブルである。
比較例のヘッド位置決め制御系において、シーク速度を速くするために目標速度を速くしていくと、定数ゲインフィードバック制御では追従出来なくなり目標位置がオーバーシュートを起こしてしまう。モデル速度の目標速度との誤差を小さくするには速度の定数フィードバックゲインβを大きくする必要があるが、定数フィードバックゲインβを大きくするとモデル速度が目標速度へ到達すると直ぐに減速状態となるために、モデルへの制御指令(アクチュエータへのフィードフォワード制御)の加速から減速への変化が急峻になってしまう。このような急峻に変化するフィードフォワード制御指令はアクチュエータの機械共振を励起してしまい、シーク終了時の残留振動やシーク時騒音の原因となってしまう。このため、本実施の形態では、モデル側制御系250において、目標速度への追従性を犠牲にすることなく、制御指令の加速から減速への変化が緩やになる速度制御系を構成してる。
本実施の形態にかかるヘッド位置決め制御系におけるモデル側制御系250の原理について説明する。
まず、モデルの状態方程式を(1)式で示す。ここで、x1はモデル位置の目標位置までの距離(残り距離)を示し、x2はモデル速度を示す。
Figure 2007305233
ここで、目標速度曲線をf(x1)で示すと、速度誤差σは(2)式で表される。
Figure 2007305233
モデル速度が目標速度に追従している場合には、速度誤差σ=0であるため、(3)式が成立する。
Figure 2007305233
(1)式に(3)式を代入すると(4)式が成立する。
Figure 2007305233
アクチュエータは2次系と機械共振で表されるので、モデルとして完全2重積分を選ぶと(1)式の各パラメータは(5)式のようになる。
Figure 2007305233
(5)式のパラメータを(4)式に代入して計算すると、目標速度に追従するために必要な制御入力uは(6)式で表される。
Figure 2007305233
ここで、(6)式の物理的意味を考える。(6)式は(7)式に変形することができる。
Figure 2007305233
すなわち、(6)式で示される制御入力ueqは、加速度フィードフォワードを表している。ただし、この制御入力ueqは、モデル速度が目標速度に到達してから追従するために必要な制御入力であり、速度誤差の項を含んでいないため、目標速度までモデル速度を加速させることができない。また、シーク動作の前半においてはフィードバック制御器210の出力がモデル側制御系250に加えられるので、(6)式の制御入力だけでは目標速度とモデル速度に誤差が生じてしまう。そこで、(8)式に示す制御入力を考える。
Figure 2007305233
(8)式の第一項は加速度フィードフォワードであり、第二項は速度誤差の非線形フィードバックであり、2自由度制御系を構成している。第二項は速度誤差が大きい時はフィードバック量が小さく、速度誤差が小さくなるとフィードバック量が大きくなる。しかしながら、第一項はモデルと目標速度曲線から定まるため、(8)式で表される制御入力では、目標速度曲線への到達の仕方を調整する自由度は無く、目標速度曲線への到達の仕方は第二項のαとβによって決まってしまう。αを小さくしてβを大きくする事により目標速度への到達の仕方を滑らかにすることはできるが、同時に、シーク動作前半において加えられるフィードバック制御器210の出力によって目標速度曲線への追従性能も劣化させてしまう。そこで、本実施の形態では、(9)式に示す制御入力を考え、(9)式を実現するモデル側制御系250を図2に示すように構成している。
Figure 2007305233
(9)式において、第1項は、モデル位置から目標位置までの残り距離に対応する目標速度の微分値とモデル速度の乗算値に基づく値であり、第2項は、モデル速度と目標速度の誤差σに基づく値であり、第3項は残り距離に対応する目標速度の微分値と残り距離の乗算値にゲイン定数λを乗算した値に基づく値である。(9)式で表される本実施の形態にかかるモデル側制御系250は、これらの3項の値から、フィードフォワード制御指令uを求めている。
具体的には、以下のようにフィードフォワード制御指令uが算出される。図2に示すように、目標位置が設定され、モデル側制御系250に入力されると、差分要素211により、目標位置と2重積分モデル207により算出されたモデル位置との差である残り距離x1を求める。そして、残り距離x1に対応する目標速度f(x1)を目標速度テーブル201の目標速度曲線を参照して求める。ここで、目標速度テーブル201は、残り距離x1に対する目標速度の関係を目標速度曲線f(x1)として予め対応づけたテーブルであり、MPU118内のメモリ等の記憶手段に予め記憶されている。
そして、差分要素212によって、求めた目標速度f(x1)と2重積分モデル207で算出されたモデル速度x2との差である速度誤差σが算出され、この速度誤差σは補償要素203、204による演算が行われて、(9)式の第2項の値が補償要素204から出力される。
一方、モデル側制御系250に目標位置が入力されると、微分値テーブル202を参照して、残り距離x1に対応する目標速度曲線f(x1)の残り距離x1による微分値df(x1)/dx1を求める。ここで、微分値テーブル201は、残り距離x1と目標速度曲線f(x1)の残り距離x1による微分値df(x1)/dx1を予め対応づけたテーブルであり、MPU118内のメモリ等の記憶手段に予め記憶されている。なお、本実施の形態では、目標速度曲線f(x1)の残り距離x1による微分値df(x1)/dx1を微分値テーブル202を参照して求めているが、これに限定されるものではなく、例えば、MPU118の処理能力が高い場合には、目標速度テーブル201から求めた目標速度f(x1)に微分演算を施すことにより求めてもよい。
微分値df(x1)/dx1は、乗算器215によって、2重積分モデル207によって算出されたモデル速度x2と乗算され、その乗算値が補償要素216で1/Bと乗算されて、(9)式の第1項の値が補償要素216から出力される。
さらに、微分値df(x1)/dx1は、乗算器217によって、残り距離x1と乗算され、乗算値が補償要素206により1/Bと乗算され、さらに補償要素205によりゲインλと乗算されて、(9)式の第3項の値が補償要素205から出力される。
そして、上述のように算出された(9)式の第1項、第2項および第3項の各値が加算要素218および差分要素214によって加減算され、制御指令uが求められる。制御指令uは、2重積分モデル207に入力されるとともに、アクチュエータにフィードフォワード制御指令uとして与えられる。
2重積分モデル207では、制御指令uを入力して、モデル速度x2とモデル位置を算出する。そして、モデル位置は、目標位置指令として、位置誤差フィードバック制御系に出力される。
このように、本実施の形態では、制御指令の加速から減速への変化を滑らかにするために、モデル速度x2の目標速度への到達を滑らかにしてやれば良いことに着目し、目標速度の残り距離x1に対する微分値df(x1)/dx1を用いて、モデル側制御系を構成し、目標速度の残り距離x1を用いてモデル速度x2が目標速度に追従するために必要なフィードフォワード制御指令uを生成している。これにより、ゲインλを必要以上に高くする必要がなくなり、モデル速度の目標速度x2への到達を滑らかにすることが可能となる。
(9)式において、目標速度に到達するまでは第2項と第3項が支配的であり、主に第2項と第3項によりモデル速度を目標速度曲線に到達させる。目標速度曲線に到達した後は第1項と第2項が支配的となる。その際、αとβはモデル速度の目標速度曲線への追従性能から決定し、モデル速度の目標速度曲線への到達の仕方はゲインλによって調整する。ゲインλを大きくするとモデル速度を滑らかに目標速度曲線に到達させることができ、加速から減速への変化を緩やかにすることができる。このため、本実施の形態では、ゲインλを変更可能に制御する。
ただし、目標速度曲線への到達が滑らかになることはシーク時間も長くなることになるので、λの大きさとシーク時間の間にはトレードオフが存在する。
次に、式(9)に示す制御入力を用いた時にモデル側制御系が安定になる条件を考える。
リアプノフ関数Vとして、速度誤差σを用いた式(10)を定める。
Figure 2007305233
リアプノフ関数Vが0に漸近する場合にはフィードバック制御系は安定になる。Vの微分は(11)式で表される。
Figure 2007305233
(11)式に(9)式で示される制御入力uを加えると(12)式のようになる。
Figure 2007305233
(12)式が負になる場合に、リアプノフ関数Vは0に漸近することになる。そこで、以下の4つに場合分けを行って考える。な、df(x1)/dx1>0であり、βは|σ|に比べて十分小さいものとし、移動距離をrとする。
まず、σ<0、x1<0の場合には、(13)式が成り立つことから、(14)式が成立すればよいことになる。
Figure 2007305233
Figure 2007305233
(14)式から(15)式となり、(16)式が成立する。
Figure 2007305233
Figure 2007305233
以上により、σ<0、x1<0の場合には、ゲインλを(17)式の条件を満たすように選んだ場合に、(12)式は負となってリアプノフ関数Vは0に漸近し、モデル側制御系250は安定となる。
Figure 2007305233
ここで、目標速度曲線は、一般的に(18)式に示す式で表されるので、df(x1)/dx1dの最大値は、(19)式に示すように、残り距離が少ない時の傾きR1となり一定値となる。
Figure 2007305233
Figure 2007305233
次に、σ<0、x1≧0の場合には、(12)式は常に負となる。従って、この場合には、モデル側制御系250は常に安定となる。
次に、σ≧0、x1<0の場合には、(12)式は常に負となる。従って、この場合には、モデル側制御系250は常に安定となる。
次に、σ≧0、x1≧0の場合には、(20)式が成り立つことから、(21)式を満たせば、(12)式は負となる。
Figure 2007305233
Figure 2007305233
(21)式から、(22)式となり、(23)式が成り立つ。
Figure 2007305233
Figure 2007305233
以上により、σ≧0、x1≧0の場合には、ゲインλを(24)式の条件を満たすように選んだ場合に、(12)式は負となってリアプノフ関数Vは0に漸近し、モデル側制御系250は安定となる。
Figure 2007305233
以上(17)式および(23)式から、本実施の形態では、ゲインλを(25)式の条件を満たすように設定することにより、(9)式で示す制御指令により、モデル側制御系250は安定にしている。
Figure 2007305233
次に、以上のように構成された実施の形態1にかかるヘッド位置決め制御処理について説明する。図3は、実施の形態1にかかるヘッド位置決め制御処理の手順を示すフローチャートである。
まず、モデル側制御系250に目標位置が設定され(ステップS301)、モデル側制御系250はモデル位置と目標位置の差から残り距離を算出する(ステップS302)。そして、シーク動作の1サンプル目か否かを判断し(ステップS303)、シーク動作の1サンプル目である場合には(ステップS303:Yes)、ゲインλを(25)式の範囲で設定する(ステップS304)。シーク動作の2サンプル目以降の場合には(ステップS303:No)、ゲインλの設定は行わない。
次に、残り距離から目標速度テーブルの目標速度曲線を参照して目標速度を求め、さらに、目標速度の残り距離に対する微分値を、微分値テーブルを参照して求める(ステップS305)。そして、目標速度とモデル速度との差を算出し(ステップS306)、モデル速度、モデル位置、目標速度、目標速度の残り距離に対する微分値から(9)式に従って二重積分モデル207への制御指令を求める(ステップS307)。また、二重積分モデル207への制御指令uをフィードフォワード制御指令uとしてアクチュエータに与える(ステップS308)。
そして、2重積分モデル207では、入力された制御指令uからモデル位置とモデル速度を算出し(ステップS309)、モデル位置を目標位置指令として位置誤差フィードバック制御系260に与える(ステップS310)。これにより、位置誤差フィードバック制御系260では、目標位置指令としてのモデル位置と、ヘッド111の現在の実位置とから位置誤差フィードバック制御を行って、ヘッド111のシーク制御を行う。
一方、モデル側制御系250では、次に、モデル位置と目標位置が位一致するか否かを判定し(ステップS311)、モデル位置と目標位置が一致した場合には、モデル側制御系250によるは終了する。一方、モデル位置と目標位置が一致しない場合には、一致するまで、ステップS302からS310までの処理を繰り返し実行する。
次に、本実施の形態にかかるハードディスクドライブ装置(HDD)によるヘッド位置決め制御をの有効性を計算結果と実験結果を用いて説明する。
図4は、シミュレーションに使用するアクチュエータの制御モデルの周波数特性とモデル側制御系に用いる2重積分モデルの周波数特性を示す説明図である。この例では、2.5インチサイズのHDDのアクチュエータをモデル化したものである。図4に示すように、主に10.6kHz近傍と14kHz近傍に機械共振を有している。ここで、位置誤差を読み取るサンプリング周期は10.08kHzであり、モデル側制御系は2倍周期(20.16kHz)で計算される。このモデルに対して、比較例の方法での1/3トラックシーク時のシミュレーション結果を図5〜図8に示す。図5に示すアクチュエータへの制御指令の減速への切り替え変化が急峻であるために、図6に示すサンプル点間応答まで含んだアクチュエータ位置に残留振動が見られることがわかる。さらに、図7に示すアクチュエータ位置の二階微分から、減速への切り替え時に機械共振が励起されていることがわかる。このことから、比較例の手法によりヘッド位置決め制御の場合、シーク時騒音が大きいことが考えられる。また、モデル速度の目標速度への追従性は、図8に示すように目標速度に対して誤差を有しており、比較例の手法のヘッド位置決め制御では、高速な目標速度に対して追従することができないことが分かる。
次に、同じアクチュエータの制御モデルに対して、図2に示した本実施の形態にかかるヘッド位置決め制御系を使用した場合のシミュレーション結果について説明する。図9は、(8)式で算出される制御指令uを用いた場合のモデル速度の目標速度曲線への追従性能を示す説明図である。図9に示すように、(8)式の制御指令を用いた場合には、比較例の手法に比べて、目標速度への追従性能が向上していることが分かる。ただし、目標速度曲線が与えられると目標速度曲線の残り距離に対する微分は決まってしまうので、モデル速度の目標速度への到達の仕方を調整するにはαとβを変化させる必要がある。しかしながら、αとβを変えて到達の仕方を変えると、目標速度への追従性能にも影響してしまう。そこで、(9)式に示す制御指令を用いる。
図10は、(9)式において、ゲインλを変化させた場合のアクチュエータへの制御指令の状態を示す説明図である。図11〜14は、(9)式の制御指令を用いた場合におけるアクチュエータ位置の状態を示す説明図である。図11はλ=0の場合、図12はλ=2の場合、図13はλ=4の場合、図14はλ=6の場合をそれぞれ示している。
図9に示すように、ゲインλを大きくすることにより、制御指令の加減速変化を滑らかにすることが可能となり、また、図11〜図14に示すようにアクチュエータのセトリング時の残留振動が小さくなっていることがわかる。この時のアクチュエータ位置の2階微分を図15〜18に示す。図15はλ=0の場合、図16はλ=2の場合、図17はλ=4の場合、図18はλ=6の場合をそれぞれ示している。
図15〜18からわかるように、制御指令の減速への変化を滑らかにできるために、減速時における機械共振の励起が比較例の方法に比べて抑えられていることが分かる。これらのことから、シーク時の低騒音が期待できる。
また、2.5インチサイズのHDDに提案する制御系を実装し、本実施の形態によりヘッド位置決め制御と比較例の手法のヘッド位置決め制御を用いて1/3トラックシーク時のセトリング波形と騒音を測定した。図19は、比較例のヘッド位置決め制御系による場合のセトリング時の波形を示す説明図である。図19から、上記シミュレーション結果と同様に、アクチュエータの機械共振による残留振動が現れていることがわかる。
図20〜23は、実施の形態1にかかるヘッド位置決め制御系によるセトリング時の波形を示す説明図である。図20はλ=0の場合、図21はλ=2の場合、図22はλ=4の場合、図23はλ=6の場合をそれぞれ示している。図20〜23に示すセトリング波形から、上記シミュレーション結果と同様に、ゲインλを大きくすることにより機械振動による残留振動を抑えられていることが分かる。
次に、図24は、1/3トラックの連続シーク時における騒音の1/3オクターブ解析の結果を示す説明図である。図24に示すように、騒音の1/3オクターブ解析から、高周波領域における騒音を大幅に低減することが可能となっていることがわかる。
比較例のヘッド位置決め制御系において、目標速度への追従性を犠牲にすることなく加速から減速への切り替えを滑らかにするには、速度誤差によって速度フィードバック係数を変える必要が出てくる。例えば、「モデル速度が目標速度から大きく離れている時はゲインを大きくして到達時間を短くし、モデル速度が目標速度に近くなったらゲインを小さくして目標速度への到達を滑らかにする。そして、速度誤差がある一定値より小さくなったら追従特性を向上させるためにゲインを大きくする。」といった手法が考えられる。この場合の例を図25に示す。図25に示すように、目標速度曲線に近くなった時にゲインを小さくすることにより減速への切り替え時の変化を滑らかにすることができる。また、目標速度への追従も大幅に劣化していない。
しかしながら、目標速度への追従性をよくするために再びフィードバックゲインを大きくした時に制御指令が急峻に変化するので、アクチュエータの機械共振を励起しやすくなってしまう。比較例の手法でこのような機械共振を回避するには、加速から減速に変化する短時間の間に多くのゲイン切り替え行う必要がある。短時間の間のゲイン切り替えはタイミングの設定が非常に困難である。また、切り替え時間とフィードバックゲインといった設定パラメータが多い。さらに、シーク距離によって加速から減速への変化の態様が変わるので、減速の切り替えタイミングをシーク距離によって変える必要があり、制御プログラムが非常に複雑になってしまう。このような事から、比較例の手法において加速から減速への切り替えの仕方を調整することは非常に困難であることがわかる。
このように実施の形態1にかかるハードディスクドライブ装置におけるヘッド位置決め制御系では、目標速度の残り距離x1に対する微分値df(x1)/dx1を用いて、モデル側制御系を構成し、目標速度の残り距離x1を用いてモデル速度x2が目標速度に追従するために必要なフィードフォワード制御指令uを生成しているので、目標速度に対するモデル速度の追従性を向上させることができるともに、制御指令の加速から減速への切替えを滑らかにして機械共振の励起を抑制することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2にかかるハードディスクドライブ装置では、ヘッド位置決め制御系において制御指令uの算出方法が実施の形態1と異なっている。
図26は、実施の形態2にかかるヘッド位置決め制御系の制御ブロック図である。本実施の形態にかかるヘッド位置決め制御系も、モデル側制御系2650と位置誤差フィードバック制御系(C(z))260の2つの制御ループを有している。ここで、位置誤差フィードバック制御系(C(z))260については実施の形態1と同様である。
本実施の形態では、実施の形態1における制御指令uの算出式(9)の代わりに、(26)式により制御指令uを求めている。
Figure 2007305233
すなわち、(26)式の第3項が(9)式と異なっており、モデル側制御系2650は、残り距離x1に対応する目標速度曲線f(x1)の残り距離x1による微分値df(x1)/dx1とモデル速度x2の乗算値と、微分値df(x1)/dx1と残り距離x1の乗算値とモデル速度x2との差にゲイン定数λを乗算した値とに基づいて制御指令uとモデル位置とを求めている。
具体的には、図26に示すように、乗算器217によって、微分値df(x1)/dx1と残り距離x1が乗算され、差分要素2601によって、2重積分モデル207によって算出されたモデル速度x2からの乗算値との差が算出されて補償要素206、205によって順次、1/B、ゲインλが乗算される。これにより、補償要素205から(26)式の第3項の値が出力される。(26)式の第1項および第2項の値は、実施の形態1と同様に算出される。
そして、このように算出された(26)式の第1項、第2項および第3項の各値が加算要素218および差分要素214によって加減算され、制御指令uが求められる。制御指令uは、2重積分モデル207に入力されるとともに、アクチュエータにフィードフォワード制御指令uとして与えられる。
このように実施の形態2にかかるハードディスクドライブ装置におけるヘッド位置決め制御系では、目標速度の残り距離x1に対する微分値df(x1)/dx1を用いて、モデル側制御系を構成し、目標速度の残り距離x1を用いてモデル速度x2が目標速度に追従するために必要なフィードフォワード制御指令uを生成しているので、目標速度に対するモデル速度の追従性を向上させることができるともに、制御指令の加速から減速への切替えを滑らかにして機械共振の励起を抑制することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3にかかるハードディスクドライブ装置では、ヘッド位置決め制御系において制御指令uの算出方法が実施の形態1および2と異なっている。
図27は、実施の形態3にかかるヘッド位置決め制御系の制御ブロック図である。本実施の形態にかかるヘッド位置決め制御系も、モデル側制御系2750と位置誤差フィードバック制御系(C(z))260の2つの制御ループを有している。ここで、位置誤差フィードバック制御系(C(z))260については実施の形態1と同様である。
本実施の形態では、実施の形態1における制御指令uの算出式(9)の代わりに、(27)式により制御指令uを求めている。
Figure 2007305233
すなわち、(27)式の第3項が(9)式および(26)式と異なっており、モデル側制御系2750は、残り距離x1に対応する目標速度曲線f(x1)の残り距離x1による微分値df(x1)/dx1が所定の閾値Lより小さい場合には、微分値df(x1)/dx1とモデル速度x2の乗算値と、微分値df(x1)/dx1と閾値Lとの差にモデル速度x2とゲイン定数λを乗算した値とに基づいて、制御指令uとモデル位置とを求めている。
具体的には、図27に示すように、差分要素2702によって閾値Lから微分値df(x1)/dx1との差が演算され、乗算器217によって、この差と、2重積分モデル207によって算出されたモデル速度x2とが乗算される。そして、この乗算値に、補償要素206、205によって順次1/B、ゲインλが乗算される。そして、微分値df(x1)/dx1が閾値Lより小さい場合にswitchがONとなり、補償要素205の出力が(27)式の第3項として出力される。一方、微分値df(x1)/dx1が閾値Lより大きい場合にswitchはOFFとなり、補償要素205から出力は行われない。なお、閾値と等しい場合には、switchのON/OFFはいずれか一方とする。
そして、このように算出された(27)式の第1項、第2項および第3項の各値が加算要素218および差分要素214によって加減算され、制御指令uが求められる。制御指令uは、2重積分モデル207に入力されるとともに、アクチュエータにフィードフォワード制御指令uとして与えられる。
このように実施の形態3にかかるハードディスクドライブ装置におけるヘッド位置決め制御系では、目標速度の残り距離x1に対する微分値df(x1)/dx1を用いて、モデル側制御系を構成し、目標速度の残り距離x1を用いてモデル速度x2が目標速度に追従するために必要なフィードフォワード制御指令uを生成しているので、目標速度に対するモデル速度の追従性を向上させることができるともに、制御指令の加速から減速への切替えを滑らかにして機械共振の励起を抑制することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
実施の形態1にかかるハードディスクドライブ装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1にかかるヘッド位置決め制御系の制御ブロック図である。 実施の形態1にかかるヘッド位置決め制御処理の手順を示すフローチャートである。 シミュレーションに使用するアクチュエータの制御モデルの周波数特性とモデル側制御系に用いる2重積分モデルの周波数特性を示す説明図である。 比較例の方法での1/3トラックシーク時のシミュレーション結果を示す説明図である。 比較例の方法での1/3トラックシーク時のシミュレーション結果を示す説明図である。 比較例の方法での1/3トラックシーク時のシミュレーション結果を示す説明図である。 比較例の方法での1/3トラックシーク時のシミュレーション結果を示す説明図である。 (8)式で算出される制御指令uを用いた場合のモデル速度の目標速度曲線への追従性能を示す説明図である。 (9)式において、ゲインλを変化させた場合のアクチュエータへの制御指令の状態を示す説明図である。 (9)式の制御指令を用いた場合におけるアクチュエータ位置の状態を示す説明図である。 (9)式の制御指令を用いた場合におけるアクチュエータ位置の状態を示す説明図である。 (9)式の制御指令を用いた場合におけるアクチュエータ位置の状態を示す説明図である。 (9)式の制御指令を用いた場合におけるアクチュエータ位置の状態を示す説明図である。 (9)式の制御指令を用いた場合におけるアクチュエータ位置の2階微分をに示す説明図である。 (9)式の制御指令を用いた場合におけるアクチュエータ位置の2階微分をに示す説明図である。 (9)式の制御指令を用いた場合におけるアクチュエータ位置の2階微分をに示す説明図である。 (9)式の制御指令を用いた場合におけるアクチュエータ位置の2階微分をに示す説明図である。 比較例のヘッド位置決め制御系による場合のセトリング時の波形を示す説明図である。 実施の形態1にかかるヘッド位置決め制御系によるセトリング時の波形を示す説明図である。 実施の形態1にかかるヘッド位置決め制御系によるセトリング時の波形を示す説明図である。 実施の形態1にかかるヘッド位置決め制御系によるセトリング時の波形を示す説明図である。 実施の形態1にかかるヘッド位置決め制御系によるセトリング時の波形を示す説明図である。 1/3トラックの連続シーク時における騒音の1/3オクターブ解析の結果を示す説明図である。 ゲインとモデル速度との関係を示す説明図である。 実施の形態2にかかるヘッド位置決め制御系の制御ブロック図である。 実施の形態3にかかるヘッド位置決め制御系の制御ブロック図である。 比較例のヘッド位置決め制御系の制御ブロック図である。
符号の説明
111 ヘッド
112 アーム
113 ボイスコイルモータ(VCM)
114 ハードディスク(HD)
115 マグネット
116 駆動コイル
117 パワーアンプ
118 マイクロプロセッサ(MPU)
119 D/Aコンバータ
120 サーボエリア
121 ヘッドアンプ
122 サーボデータ処理回路
123 I/Oポート
130 アクチュエータ
201,2851 目標速度テーブル
202 微分値テーブル
203,204,205,206,216 補償要素
207 二重積分モデル
208 ゼロ次ホールド装置(ZOH)
210 フィードバック制御器
211,212,214,2702 差分要素
215,217 乗算器
218 加算要素
250,2650,2750,2850 モデル側制御系
260 位置誤差フィードバック制御系
261 アップサンプラ
262 ダウンサンプラ

Claims (13)

  1. データの記録が可能な磁気ディスクと、
    磁気ディスクに対してデータの記録再生を行うヘッドと、
    前記ヘッドを前記磁気ディスクの径方向に移動させるヘッド駆動手段と、
    前記ヘッド駆動手段に対して制御指令を与え、前記ヘッドを前記磁気ディスク上の目標位置に位置決め制御する位置決め制御手段と、を備え、
    前記位置決め制御手段は、
    前記ヘッドの目標位置と前記ヘッドの実際の位置の誤差に基づいてフィードバック制御を行う位置誤差フィードバック制御手段と、
    予め定められた制御数式モデルによって、前記制御指令と、前記位置誤差フィードバック制御手段に対して前記目標位置の指令として出力するモデル位置と、前記ヘッドの目標速度に追従させるためのモデル速度とを求める制御系であって、前記ヘッドの目標位置を入力して、前記モデル位置から前記目標位置までの残り距離に対応する前記目標速度の微分値に基づいて前記制御指令と前記モデル位置を求めるモデル制御手段と、
    を備えたことを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 前記モデル制御手段は、前記微分値と前記モデル速度の乗算値とに基づいて前記制御指令と前記モデル位置とを求めることを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  3. 前記モデル制御手段は、さらに、前記モデル速度と前記目標速度の誤差とに基づいて、前記制御指令と前記モデル位置とを求めることを特徴とする請求項2に記載の磁気ディスク装置。
  4. 前記モデル制御手段は、さらに、前記微分値と前記目標位置までの残り距離の乗算値とに基づいて、前記制御指令と前記モデル位置とを求めることを特徴とする請求項2または3に記載の磁気ディスク装置。
  5. 前記モデル制御手段は、さらに、前記微分値と前記目標位置までの残り距離の乗算値にゲイン定数を乗算した値に基づいて、前記制御指令と前記モデル位置とを求めることを特徴とする請求項2または3に記載の磁気ディスク装置。
  6. 前記モデル制御手段は、さらに、前記ゲイン定数を変更可能に制御することを特徴とする請求項5に記載の磁気ディスク装置。
  7. 前記モデル制御手段は、さらに、前記微分値に前記残り距離を乗算した値と前記モデル速度との差に、ゲイン定数を乗算した値に基づいて、前記制御指令と前記モデル位置とを求めることを特徴とする請求項2または3に記載の磁気ディスク装置。
  8. 前記モデル制御手段は、前記微分値が所定の閾値より小さい場合には、前記微分値と前記モデル速度の乗算値と、前記モデル速度と前記目標速度の誤差と、前記微分値と前記閾値との差に前記モデル速度とゲイン定数を乗算した値とに基づいて、前記制御指令と前記モデル位置とを求めることを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  9. 前記モデル制御手段は、さらに、前記微分値が所定の閾値より大きい場合には、前記微分値と前記モデル速度の乗算値と、前記モデル速度と前記目標速度の誤差とに基づいて、前記制御指令と前記モデル位置とを求めることを特徴とする請求項8に記載の磁気ディスク装置。
  10. 前記残り距離と前記目標速度の微分値とを対応づけた微分値テーブルを記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記モデル制御手段は、前記目標位置と前記モデル位置とから前記残り距離を算出し、算出した前記残り距離に対応する前記目標速度の微分値を前記微分値テーブルを参照して求め、前記微分値に基づいて前記制御指令と前記モデル位置を求めることを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  11. 前記残り距離と前記目標速度とを対応づけた目標速度曲線テーブルを記憶する第2の記憶手段をさらに備え、
    前記モデル制御手段は、前記目標位置と前記モデル位置との差から前記目標速度曲線テーブルを参照して前記目標速度を求め、前記残り距離に対応する前記目標速度の微分値に基づいて前記制御指令と前記モデル位置を求めることを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  12. 前記モデル制御手段は、前記モデル位置と前記モデル速度を生成するため2重積分処理手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  13. 位置誤差フィードバック制御手段によって、磁気ディスクに対してデータの記録再生を行うヘッドの目標位置と前記ヘッドの実際の位置の誤差に基づいてフィードバック制御を行って、前記ヘッドを磁気ディスク上の目標位置に位置決め制御する工程と、
    予め定められた制御数式モデルによって、前記ヘッドを磁気ディスクの径方向に移動させるヘッド駆動手段に対して与える制御指令と、前記位置誤差フィードバック制御手段に対して前記目標位置の指令として出力するモデル位置と、前記ヘッドの目標速度に追従させるためのモデル速度とを求める工程であって、前記ヘッドの目標位置を入力して、前記モデル位置から前記目標位置までの残り距離に対応する前記目標速度の微分値に基づいて前記制御指令と前記モデル位置を求める工程と、
    を含むことを特徴とするヘッド位置決め制御方法。
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