JP2007305190A - 印刷装置、光ディスク装置、電子機器及び印刷方法 - Google Patents

印刷装置、光ディスク装置、電子機器及び印刷方法 Download PDF

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真人 安藤
Takahiro Toyoda
高博 豊田
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Abstract

【課題】どのような光記録媒体であっても印刷すべきか否か等の対処を行うことができる印刷装置、光ディスク装置及び印刷方法を提供すること。
【解決手段】ステップ402において記録再生処理部の光ピックアップが、その光ディスクに記録された印刷可−不可情報を読み出すことにより、その光ディスクがプリンタブルメディアであるか否かが判定される。また、印刷可−不可情報が光ディスクに記録されていない場合であっても、ステップ407において、光センサによって、光ディスク表面からの戻り光を検出することにより、その光ディスクにインク受容層があるか否かが推定される。
【選択図】図4

Description

本発明は、光記録媒体に印刷することが可能な印刷装置、その印刷の機能を有する光ディスク装置、電子機器及びその印刷方法に関する。
従来から、光ディスクに記録したデータの内容を分かりやすくするために、光ディスクのレーベル印刷面に印刷することができるレーベル印刷装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、このようなレーベル印刷装置に適用される光ディスクとして、印刷可能なレーベル印刷面を有する光ディスク(以下、「プリンタブルメディア」という。)が現実に製造、販売されている。特許文献1の装置では、例えばユーザが、パーソナルコンピュータを用いて、文字や絵画等の印刷データを作成し、その印刷データをレーベル印刷装置が取り込み、インクジェット方式により印刷する。
一方、インクジェット方式ではなく、光ディスクドライブによるレーザ光を用いてレーベル印刷を行う装置もある。この場合に用いられる光ディスクとして、情報の記録面とは反対側の面に感熱記録層が設けられ、この感熱記録層にレーザ光が照射されることによりレーベル印刷が行われる。しかし、ユーザにとって、データの記録層と、レーベルの記録層とを識別できない場合もある。そこで、その2つの層が1つの光ディスクにあることを判別可能な文字列またはマークが付与されている光ディスク(光情報記録媒体)も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平5−238005号公報(段落[0014]、図1) 特開2005−149645号公報(段落[0007]、[0008]、[00022]〜[0025])
しかしながら、すべての光ディスクが上記特許文献2に記載の光情報記録媒体に統一されれば、ユーザを煩わすことなく正しい情報が所望の記録層に記録されるが、現実はそうではない。つまり、プリンタブルメディアであっても、プリンタブルであることの情報がすべての光ディスクに記録(付与)されているわけではない。したがって、極力どのような光ディスクであっても、印刷すべきかそうでないか対応することができることが望まれる。
一方、特許文献1の装置では、ユーザが間違えてプリンタブルメディアではない光ディスクを光ディスクドライブに装填してしまった場合、印刷を失敗するおそれや、ディスクのレーベル面に付着できなかったインクが光ディスクドライブ内を汚すおそれがある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、どのような光記録媒体であっても印刷すべきか否か等の対処を行うことができる印刷装置、光ディスク装置、電子機器及び印刷方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、印刷可能な光記録媒体にきれいに印刷を行うことができる印刷装置等を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷装置は、光記録媒体に印刷する印刷機構と、前記光記録媒体が印刷可能な媒体であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記光記録媒体が印刷可能な媒体であると判定された場合、前記印刷機構により当該印刷可能な光記録媒体に印刷させるように制御する制御手段とを具備する。
本発明では、光記録媒体が印刷可能な媒体であるか否かが判定手段により判定された上で、印刷処理を実行するように制御され、または、例えば印刷処理を実行しないように制御される。したがって、光記録媒体の種類に関わらず、印刷するか否かの対処を行うことができる。
「印刷可能な光記録媒体」とは、光記録媒体の製造者が意図して、印刷可能な面を光記録媒体に積極的に設けた場合の光記録媒体を意味するが、必ずしもこの場合に限られない。当該製造者が意図せず、偶然に印刷可能な面や部位を有する光記録媒体も、「印刷可能な光記録媒体」に含まれる。
本発明において、前記判定手段は、前記光記録媒体に、該光記録媒体が印刷可能な媒体である否かの情報を示す印刷可/不可情報が光学的に記録されている場合に、前記印刷可/不可情報を読み取る読み取り手段を有する。このように、光学的に印刷可/不可情報が記録されている光記録媒体であれば、例えば、制御手段は、印刷可能な光記録媒体には印刷処理を実行するように制御し、印刷不可能な光記録媒体には印刷処理を実行しないように制御することができる。
「読み取り手段」としては、例えば光ピックアップのように、光学的に印刷可能情報を読み取ることができるものが用いられる。
本発明において、前記判定手段は、前記光記録媒体が印刷可能な印刷面を検出する検出手段を有する。検出手段により印刷面があることが検出されれば、制御手段は、その印刷面を有する光記録媒体に印刷処理を実行するように制御することができる。また、検出手段により印刷面が検出されなければ、制御手段は、例えば、印刷面を有しないその光記録媒体には印刷処理を実行しないように制御することができる。
本発明において、前記判定手段は、前記光記録媒体が印刷可能な印刷面を検出する検出手段と、前記読み取り手段により前記印刷可/不可情報が読み取られなかった場合に、前記検出手段による検出処理を実行させる手段とを有する。第1の段階で、読み取り手段が、光記録媒体に印刷可/不可情報が記録されているか否かを読み取ることができなかった場合、この段階では、印刷装置にとっては、当該光記録媒体が印刷可能な媒体であるか否かが分からない。したがって、そのような場合に、次の第2の段階で、検出手段により検出処理を実行させることにより、どのような光記録媒体であっても、印刷するか否か等の所定の対処が可能となる。
本発明において、前記制御手段は、前記検出手段により前記印刷面が検出された場合、前記印刷機構により前記光記録媒体に印刷させる。例えば、印刷装置は、前記検出手段により前記印刷面が検出されなかった場合、前記印刷機構により前記光記録媒体に印刷するか否かの選択を提示する選択提示手段をさらに具備していればよい。これにより、ユーザは、前記光記録媒体に印刷するか否かを判断することが可能となる。例えば、印刷面がなかった場合でも、ユーザが印刷することを望む場合、その光記録媒体に印刷処理を行うことができるようになる。
本発明において、前記検出手段は、前記光記録媒体に光を照射する光照射器と、前記照射された光の、前記光記録媒体からの戻り光を検出する光検出器と、前記光検出器により検出された前記戻り光の強度に基づき、前記印刷面の有無を決定する決定手段とを有する。
具体的には、前記光検出器は、前記光記録媒体からの反射光を検出する反射光検出器と、前記光記録媒体からの散乱光を検出する散乱光検出器とを有し、前記決定手段は、前記反射光と前記散乱光の強度比または差分を算出することで、前記印刷面の有無を決定する。
「前記戻り光の強度に基づき」の「基づき」は、決定手段が、例えば反射光及び散乱光の強度比、または差分等を求めることで、印刷面の有無を検出することを意味する。これにより、検出手段による検出の精度を向上させることができる。
「反射光」とは、光照射器による、光記録媒体の表面に対する入射角(マクロレベルで見た表面に対する入射角)と、その反射光の反射角との差が所定の差以内である場合の、当該反射光のことを指す。「散乱光」とは、その入射角と反射角との差が、上記所定の差より大きい場合の反射光を指す。すなわち、散乱光とは、光記録媒体の表面粗さが比較的粗い場合(表面に細かい凹凸がある場合)に、その凹凸によって反射した反射光のことを指す。「所定の差」は、適宜設定可能であり、設定された値に応じて反射光と散乱光とがそれぞれ定義され、一方が定まれば、他方も定まる。
本発明において、印刷装置は、前記光照射器及び前記光検出器を、前記光記録媒体の径方向に一体的に移動させる移動機構をさらに具備する。これにより、検出手段は、光記録媒体上の複数のスポットに対して検出処理を行うことができ、検出誤差を少なくし、検出精度が向上する。
本発明において、印刷装置は、前記光記録媒体を回転駆動させる回転駆動機構をさらに具備し、前記検出手段は、前記回転駆動機構により前記光記録媒体を回転させている状態で検出処理を実行する。本発明においても、検出手段は、光記録媒体上の複数のスポットに対して検出処理を行うことができ、検出誤差を少なくすることができ、検出精度が向上する。この場合、上記発明のように、光照射器及び光検出器を、光記録媒体の径方向に一体的に移動させる移動機構により、光照射器及び光検出器が一体的に移動して検出処理が複数回実行されてもよい。あるいは、検出回数は、複数でなくてもよく、光記録媒体が回転している状態で、かつ、光照射器及び光検出器が移動している状態で、検出処理が実行されてもよい。これにより、検出精度が向上する。
本発明において、印刷装置は、前記光記録媒体を回転駆動させる回転駆動機構をさらに具備し、前記検出手段は、前記回転駆動機構により、前記光記録媒体の回転角度を変えて当該回転を停止させるごとに前記検出処理を実行する。この場合も上述したように、検出誤差を少なくすることができ、検出精度が向上する。この場合に、上述した光照射器及び光検出器を一体的に移動させる移動機構があれば、より高精度な検出処理が可能となる。
また、本発明では、光記録媒体のうち光が照射される位置の領域によっては、例えば戻り光の強度が、他の領域に対する戻り光の強度に比べ小さい場合には、印刷装置は、当該戻り光の強度が小さい領域は既に印刷済みであると判定することも可能である。なお、「印刷済み」とは、光記録媒体の製造または販売時点において既に印刷されている場合、あるいは、本発明に係る印刷装置の印刷機構により既に印刷されている場合を意味する。
本発明において、前記印刷機構は、前記光記録媒体に対面して配置されたインクジェット型の印刷ヘッドを有する。
本発明において、前記決定手段は、前記戻り光の強度に基づき前記光記録媒体の表面の色度を測定することで、前記印刷面の有無を決定する。これにより、光記録媒体が印刷面を有するか否かの検出精度がより向上する。また、色度が特定されることにより、適切なカラーマネージメントによる印刷が可能となる。
「前記戻り光の強度に基づき」の「基づき」とは、例えば光強度と色度との変換テーブルが用いられる場合や、色の三原色の強度比が算出されて色度が測定される場合、またはその他の方法で色度が測定される場合等、様々な形態が考えられる。
「所定の色度範囲」とは、白色系の色度範囲であることが好ましいが、必ずしもこれに限られず、適宜設定可能である。
本発明において、前記制御手段は、前記決定手段により前記光記録媒体は前記印刷面を有するもの決定した場合、前記印刷機構により前記印刷面に試し印刷させ、前記光照射器は、前記印刷面のうち前記試し印刷された部分であるテスト印画部に光を照射し、前記光検出器は、前記テスト印画部からの戻り光を検出し、当該印刷装置は、前記光検出器で検出された前記戻り光に基づき前記光記録媒体の表面の色度を測定する測定手段をさらに具備する。これにより、より良いカラーマネージメントによる印刷が可能となり、きれいな印刷を行うことができる。
本発明に係る光ディスク装置は、信号を記録可能なディスク状の光記録媒体を保持し、回転駆動する回転駆動機構と、前記回転する光記録媒体に光を照射することで、前記信号を前記光記録媒体に記録し、または、再生するための光ピックアップと、前記保持された光記録媒体に印刷する印刷機構と、前記光記録媒体が印刷可能な媒体であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記光記録媒体が印刷可能な媒体であると判定された場合、前記印刷機構により当該印刷可能な光記録媒体に印刷させるように制御する制御手段とを具備する。
本発明に係る電子機器は、信号を記録可能なディスク状の光記録媒体を保持し、回転駆動する回転駆動機構と、前記回転する光記録媒体に光を照射することで、前記信号を前記光記録媒体に記録し、または、再生するための光ピックアップと、前記保持された光記録媒体に印刷する印刷機構と、前記光記録媒体が印刷可能な媒体であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記光記録媒体が印刷可能な媒体であると判定された場合、前記印刷機構により当該印刷可能な光記録媒体に印刷させるように制御する制御手段とを有する光ディスク装置を搭載する。
本発明に係る印刷方法は、光記録媒体に印刷する印刷機構を備えた印刷装置の印刷方法であって、前記光記録媒体が印刷可能な媒体であるか否かを判定するステップと、前記判定手段により前記光記録媒体が印刷可能な媒体であると判定された場合、前記印刷機構により当該印刷可能な光記録媒体に印刷させるように制御するステップとを具備する。
以上のように、本発明によれば、どのような光記録媒体であっても印刷すべきか否か等の対処を行うことができる。また、適切なカラーマネージメントにより、印刷可能な光記録媒体にきれいに印刷を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
光ディスク装置100は、光記録媒体としての光ディスク10を保持するクランパ5と、クランパ5に保持された光ディスク10を回転駆動するスピンドルモータ6とを備えている。クランパ5及びスピンドルモータ6によって回転駆動機構が構成される。光ディスク10としては、CD−R、CD−RW、DVD±R、DVD±RW、DVD−RAM、BD(Blu-ray Disc(登録商標))、近接場光を利用するディスク、ホログラム等を利用するディスク等が挙げられる。光ディスク10は、光を用いて信号を記録または再生することができれば、どんな媒体でもよい。
光ディスク装置100は、光ディスク10に信号を記録し、記録された信号を再生する記録再生処理部2、光ディスク10に印刷処理を行うための印刷機構3、光ディスク10の表面の状態を検出するための表面センシング部4を備えている。これらのうち、まず記録再生処理部2について説明する。
記録再生処理部2は、記録制御回路1、光ピックアップ7、信号処理部11を有する。
記録制御回路1は、光ディスク10に記録する記録信号を生成し、記録時の各種の制御を行う。具体的には、記録制御回路1は、図示しない誤り訂正符号付加回路、信号変調回路、レーザ駆動回路等を含む。
光ピックアップ7は、レーザ光を出射するレーザ光源8と、レーザ光を光ディスクの信号記録面に導くことが可能な、対物レンズや偏光ビームスプリッタ等を含むレンズ系31と、光ディスク10からの反射光を受け、電気信号に変換する受光素子9とを有している。レーザ光源8としては、400nm付近、650nm程度、または780nm付近の波長を持つレーザ光を出射する光源が用いられ、光ディスク10の種類に応じて適宜設定可能である。もちろん、上記各波長のレーザ光を出射する光源に限られず、別の波長のレーザ光を出射する光源であってもよい。
信号処理部11は、主に、受光素子9から出力される電気信号に基づき、光ディスク10に記録された信号を再生する。信号処理部11は、具体的には、図示しないプリアンプ、A/D変換回路、同期検出回路、信号復調回路、誤り訂正回路等を含む。また、信号処理部11は、受光素子9から出力される電気信号に基づき、後述するドライブ制御部24によりサーボを行うための各種のサーボ信号を生成する。
光ディスク装置100は、中央制御部23、インターフェース部27、ドライブ制御部24、プリント画像生成部25、トレイ駆動回路26を備えている。
中央制御部23は、光ディスク装置100全体の動作の制御を司る。
インターフェース部27は、図示しない外部コンピュータや映像音声源等を接続するためのインターフェースである。
ドライブ制御部24は、信号処理部11から出力されるサーボ信号に応じて、スピンドルモータ6の駆動を制御したり、光ピックアップ7を光ディスク10の半径方向に移動させる図示しないスレッド機構の駆動を制御したりする。また、ドライブ制御部24は、トラッキング制御及びフォーカシング制御のために、対物レンズをトラッキング方向及びフォーカシング方向に動かす図示しない2軸アクチュエータも駆動する。トレイ駆動回路26は、光ディスクをこの光ディスク装置100内に挿入したり、排出したりする。なお、トレイ駆動回路26の駆動の制御は、ドライブ制御部24により行われる。
プリント画像生成部25は、プリントされる画像データを生成する。この画像データは、例えばユーザが作成したデータ、あるいは所定の場所からダウンロード等したデータが元になっており、印刷機構3により印刷される画像データである。ユーザが作成等したデータとは、具体的には、例えば写真画像や、絵画、または、イメージに限られず文字・記号列も含まれる。
印刷機構3は、プリントヘッド13、プリントヘッド移動機構12、インク吐出駆動回路14、プリント機構駆動回路15、プリント制御部19を有する。
プリントヘッド13は、クランパ5にクランプされた光ディスク10の表面に対面して配置され、光ディスク10の表面にインクを吐出する、インクジェット方式のヘッドである。プリントヘッド13には、インクを吐出するための、圧電アクチュエータや静電アクチュエータ等の図示しないアクチュエータが内蔵されている。
プリントヘッド移動機構12は、プリントヘッド13を例えば光ディスク10の径方向させる機構である。プリントヘッド移動機構12は、例えばボールスクリュー12bを回転させるモータ12aを備え、ボールスクリュー12bにプリントヘッド13が接続されている。プリントヘッド移動機構12は、光ディスク10の径方向ではなく、あるいは当該径方向に加え、光ディスク10の周縁の接線方向に移動させる機構を備えていてもよい。
なお、プリントヘッド移動機構12は、ボールスクリュータイプに限られず、プリントヘッドがタイミングベルトに接続されて駆動されるタイプであってもよい。あるいは、リニアモータにより電磁駆動されるタイプであってもよい。
インク吐出駆動回路14は、プリントヘッド13に内蔵された上記アクチュエータを駆動する。これにより、所望の色のインクが所望の量で吐出される。
プリント機構駆動回路15は、プリントヘッド移動機構12を駆動するための回路である。プリント機構駆動回路15は、そのほか、プリントヘッド13のインク吐出部分を覆うヘッドキャップ16の開閉動作、インクを吸引する吸引ポンプ17の動作、プリントヘッド13をクリーニングするためのブレード18の移動動作等を駆動する。
プリント制御部19は、この印刷機構3を統括制御し、例えばプリント機構駆動回路15やインク吐出駆動回路14の各駆動を制御する。
表面センシング部4は、光センサ30、光センサ移動機構29、センサ駆動回路22、センサ機構駆動回路21、センサ制御部20を有する。
光センサ30は、光ディスク10の表面に光を照射する光照射器及びその戻り光を検出する光検出器で構成されている。図2は、光センサの構成を示す図である。光照射器41は、光を照射できればどんなものでもよいが、例えばLED(Light Emitting Diode)やレーザダイオード等の発光素子が用いられる。光照射器41が発する光は、可視光(何色でもよい)でよいが、必ずしも可視光に限られず、赤外線等であってもよい。光検出器は、例えば、光ディスク10からの戻り光のうち、反射光を検出する反射光検出器42、及び、戻り光のうち散乱光を検出する散乱光検出器43で構成される。なお、ここでいう「反射光」とは、「戻り光」の下位概念であり、「戻り光」には、「反射光」と「散乱光」とが含まれるものとする。光検出器42は、上記の受光素子のように光強度を電気信号に変換できる機器であれば何でもよい。
光センサ移動機構29は、光センサ30を例えば光ディスク10の径方向させる機構である。光センサ移動機構29は、例えばボールスクリュー29bを回転させるモータ29aを備え、ボールスクリュー29bに光センサ30が接続されており、上記のプリントヘッド移動機構12と同様の機能を有する。もちろん、光センサ30を移動させる方向としては、光ディスク10の径方向ではなく、あるいは当該径方向に加え、光ディスク10の周縁の接線方向に移動させる機構を備えていてもよい。なお、光センサ移動機構29は、プリントヘッド移動機構12の場合と同様、ボールスクリュータイプに限られず、ベルト駆動タイプ、リニアモータ駆動タイプであってもよい。
センサ駆動回路22は、光センサ30の光照射器41による光照射の動作制御や、光検出器42、43により検出された電気信号の処理等を行う。
センサ機構駆動回路は21、光センサ移動機構29を駆動するための回路である。
センサ制御部20は、表面センシング部4全体を統括制御し、例えばセンサ駆動回路22及びセンサ機構駆動回路21の駆動を制御する。
なお、中央制御部23、センサ制御部20、プリント制御部19、及びその他各回路のうち少なくとも1つは、1つのIC(Integrated Circuit)として構成されてもよいし、もちろん別々のICであってもよい。
以上のように構成された光ディスク装置100の信号の記録動作及び再生動作については、一般的な動作と変わらないので、ここでは説明を省略する。
次に、光ディスク装置100で取り扱われる光ディスク10のうち、プリンタブルメディアであるか否かを示す情報等が記録されている光ディスクについて説明する。この光ディスク10には、当該光ディスク10がプリンタブルメディアであるか否かを示す情報、あるいは、当該光ディスク10がプリンタブルメディアであることを示す情報が記録されていることが好ましい。両者を、以下、「印刷可/不可情報」という場合もある。これらの情報は、例えば一般的な光ピックアップ7により光学的に読み出すことができるように、ピットによるデータ、ランド/グルーブによるデータ、あるいはホログラムによるデータとして記録されることが好ましい。
また、これらの情報は、光ディスク10の記録領域のうちリードイン領域(Lead-in Zone)に記録されることが望ましいが、これに限られない。
例えば、DVD−Rでは、Lead-in ZoneにPre-pit data blockがあり、ここにディスク出荷時の初期情報が記録されている。例えば、その中の12ByteのManufacturer IDを用いて、その最終バイトが文字コードで「P」ならばプリンタブル、「X」ならばプリント禁止メディアであるとする。あるいは、上記文字コードで「P」のみ(「印刷可情報」)が記録されていてもよい。
DVD+R、またはDVD+RWでは、Lead-in ZoneにADIP Aux Frameで記録されたPhysical format informationがあり、ここにディスク出荷時の初期情報が記録されている。その中に8ByteのManufacturer IDや3ByteのMedia type IDがある。例えば、3ByteのMedia type IDを用いて、その先頭バイトが文字コードで「P」ならばプリンタブル、「X」ならばプリント禁止メディアであるとすればよい。
これらの例は、あくまでも代表例に過ぎず、印刷可/不可情報の記録領域や記録方式等については、適宜設定可能である。
次に、光ディスク装置100のうち、印刷機構3によるプリント動作について説明する。図4は、その動作を示すフローチャートである。
例えばユーザにより光ディスク装置100に光ディスク10が挿入された場合、または、既に光ディスク装置100に光ディスク10が挿入されている場合に、ユーザが、光ディスク装置100に対する操作入力によってプリントの指示を出す(ステップ401)。そうすると、中央制御部23の制御に応じて、記録再生処理部2が、その光ディスク10に記録された上記印刷可/不可情報を読み出す(ステップ402)。具体的には、ドライブ制御部24がスピンドルモータ6を回転させ、光ピックアップ7が、光ディスク10の記録領域のうち印刷可/不可情報の記録領域にアクセスすることで、当該情報を読み出す。
印刷可/不可情報を読み出すことができた場合(ステップ403のYES)であって、中央制御部23が、当該光ディスク10がプリンタブルメディアであると判定すると(ステップ404のYES)、中央制御部23の制御に応じて、印刷機構3が、光ディスク10の表面の印刷面(インク受容層10a)に印刷を開始する。印刷処理では、中央制御部23の制御に応じて、ドライブ制御部24がスピンドルモータ6を用いて光ディスク10を回転させたりしながら、プリント制御部19が、インク吐出駆動回路及びプリント機構駆動回路の駆動を制御することにより、プリント画像生成部25で生成された画像データを基に印刷処理を実行する(ステップ405)。光ディスク10が停止した状態で、プリントヘッド13が光ディスク10の表面上を移動することにより印刷されてもよい。
図5(A)及び図5(B)は、例えば「ABCDEFGH」と印刷された場合の光ディスクを示す図である。例えばスピンドルモータ6により、光ディスク10が角度θ1で1回だけ回動したり、あるいは角度θ1の間で往復回動しているときに、プリントヘッド13からインクが吐出されることで、図5(A)のような文字列が印刷される。あるいは、光ディスク10が所定の回転速度で回転しているときに、所定のタイミングでインクが吐出されることで、図5(A)のような文字列が印刷される。
一方、図5(A)のような、円弧状に印刷するのではなく、図5(B)のように直線状に印刷することも可能である。例えば、プリント画像生成部25により生成された画像が、図5(B)のような直線状に並んだ文字列の画像の場合に、ユーザは、回転する光ディスク10に印刷された後も、図5(B)のような直線状のそのままの画像で印刷したいと思う場合もある。その場合、プリント画像生成部25は、文字列の画像のデータを座標変換しておき、新たな画像データを生成しておく。そして、中央制御部23あるいはプリント制御部19がその新たな画像データを基に印刷することで、図5(A)のように円弧状に印刷されてしまうことを防ぐようにすることができる。
あるいは、印刷処理時において、必ずしも光ディスク10が回転しなくてもよい。例えば、プリントヘッド13が、光ディスク10の表面に平行な面内で2軸方向、つまり径方向及びその径方向に直行する方向に移動可能であれば、光ディスク10が停止した状態でも、図5(A)及び図5(B)に示すような印刷が可能である。
ステップ404において、中央制御部23が、当該光ディスク10がプリンタブルメディアでないと判定した場合(ステップ404のNO)、中央制御部23の制御に応じて、例えば図示しない表示手段等により「印刷できない」旨の情報を提示する。「印刷できない」旨の情報提示の方法は、表示に限らず、音声であってもよい。
ステップ403に戻る。ステップ403において、記録再生処理部2が印刷可/不可情報を読み出すことができなかった場合(ステップ403のNO)、すなわち、その光ディスク10に印刷可/不可情報が記録されていなかった場合は、ステップ407へ進む。ステップ407では、中央制御部23の制御に応じて、表面センシング部4が光ディスク10の表面の状態を検出する。具体的には、中央制御部23は、その表面センシング部4の検出結果に基づき、その表面にインク受容層10aがあるか否か、つまりその表面が印刷可能な印刷面であるか否かを推定する(ステップ407)。
図6は、そのステップ407の具体的な動作の詳細を示すフローチャートである。図2及び3を参照して、例えば光センサ30の光照射器41により光ディスク10に光が照射され(ステップ601)、反射光検出器42及び散乱光検出器43によりその戻り光が検出される(ステップ602)。中央制御部23またはプリント制御部19は、反射光検出器42で得られた反射光の強度と、及び、散乱光検出器43で得られた散乱光の強度との比(散乱光強度/反射光強度(=B/A))を算出する(ステップ603)。算出の結果、中央制御部23またはプリント制御部19は、例えば上記A/Bが予め設定された閾値より大きい場合、散乱光が比較的強いので、これによりこの光ディスク10は印刷面を有すると推定(判定)する(ステップ605)。A/Bが閾値以下の場合、散乱光は弱いので、中央制御部23またはプリント制御部19は、印刷面がないと推定(判定)する(ステップ606)。
ここで、「反射光」とは、図2に示すように、光照射器41による印刷面に対する入射角αと、その反射光の反射角β1(〜β2)との差が所定の差以内である場合の、当該反射光のことを指す。つまり、角度β1〜β2の範囲で検出されるものは、ここでいう反射光に含まれる。この範囲はβ1〜β2の範囲は、適宜設計により定められればよい。図3は、図2に比べ散乱光の強度が大きい場合を示す図である。
「散乱光」とは、その入射角αと反射角β1〜β2との差が、上記所定の差より大きい場合の反射光を指す。つまり、特にβ2より大きい角度で反射した反射光が「散乱光」となる。印刷面の表面粗さが比較的粗い場合(インク受容層10aのように、印刷面に細かい凹凸がある場合)に、その凹凸によって反射する反射光は散乱するので、これを散乱光とする。
図4の説明に戻る。ステップ408において、印刷面があると推定された場合(ステップ408のYES(ステップ605))、中央制御部23は、表示または音声等の手段により、この光ディスク10はプリンタブルメディアであると推定された旨の情報を提示する(ステップ409)。印刷面がないと推定された場合(ステップ408のNO(ステップ606))、中央制御部23は、表示または音声等の手段によりこの光ディスク10はプリンタブルメディアでないと推定された旨の情報を提示する(ステップ410)。その後は、ユーザがその光ディスク10に印刷するか否かを選択すればよい。つまり、この場合、中央制御部23は、表示または音声等の手段により、この光ディスク10に印刷するか否かの再確認のための情報を提示する(ステップ411)。
なお、上記反射光及び散乱光の強度比に限らず、両者の差分が算出され、その差分に基づきプリンタブルメディアであるか否かが推定されてもよい。
また、プリント制御部19は、プリント機構駆動回路15により、光センサ30を移動させ、光ディスク10の表面上の複数のスポットを検出するようにすることもできる。「複数のスポット」は、例えばプリント制御部19がランダムに定めてもよいし、予め決められたスポットであってもよい。この場合、複数のスポットの検出処理のうち、印刷面を判定することができるスポットが所定の割合以上あれば、センサ制御部20は、当該光ディスク10がプリンタブルメディアであると判定すればよい。あるいは、センサ制御部20が複数のスポットの検出光強度の、平均値や中央値を算出することにより、当該光ディスク10がプリンタブルメディアであるか否かの判定をしてもよい。このような複数スポットの検出処理により、検出誤差を少なくすることができ、検出精度を向上させることができる。
また、次のように光ディスクを回転させながら、光センサで光ディスクの表面状態を検出することも可能である。
図7は、例えばスピンドルモータ6により光ディスク10が回転している状態で、光センサ30が光ディスク10の表面状態を検出している様子を示す模式図である。これにより、上記同様、検出誤差を少なくすることができ、検出精度を向上させることができる。また、このとき、光センサ30は、光センサ移動機構29によって光ディスク10の半径方向に移動するとともに、移動を停止させた状態で検出処理を実行し、再度移動し、さらに停止して検出処理を実行し、・・・というように処理されてもよい。つまり、光ディスク10の異なる半径において、複数回検出処理が実行されてもよい。
あるいは、光ディスク10が回転している状態で、かつ、光センサ30が移動し続けている状態で、検出処理が実行されてもよい。これにより、検出光の強度変化から光ディスク10の表面のうねりや傾きも検出することができ、これをその後の印刷処理のための条件データとして図示しない記憶部に記憶しておくことができる。うねりや傾きのデータは、例えば光ディスク10の表面とプリントヘッド13との相対的な距離、またはインクの吐出量を制御するとき等の被制御データとして用いることができる。
図8は、所定の回転角度が変えられるごとに検出処理が実行される様子を示す模式図である。例えばスピンドルモータ6により、光ディスク10が所定の角度θ2だけ回動させられた後、その回動が停止した状態で検出処理が実行され、さらにその後再度θ2だけ回動させられた後、検出処理が実行される。θ2は、適宜設定可能である。このように所定の回転角度ごとに検出処理が実行されることによっても、検出誤差を少なくすることができ、検出精度を向上させることができる。なお、この場合、スピンドルモータ6は、ステッピングモータ的な機能を備えていればよい。また、図8の場合において、上記のように、光センサ30が光ディスク10の径方向に移動しながら、検出処理が実行されてもよい。
また、図7または図8に示した動作では、既に印刷済みであるか否かを判断することもできる。例えば、光ディスク10の表面上のある一部の領域からの戻り光の強度が、他の領域に対する戻り光の強度に比べ小さい場合には、センサ制御部20または中央制御部23は、当該戻り光の強度が小さい領域は既に印刷済みであると判定することも可能である。なお、「印刷済み」とは、光ディスク10の製造または販売時点において既に印刷されている場合、あるいは、本実施の形態に係る印刷機構3により既に印刷されている場合を意味する。この場合、既に印刷済みの領域に、重ねて印刷する、または、上記他の領域に印刷する等の処理を行うことも可能である。あるいは、既に印刷済みの場合は、ユーザに印刷済みである旨の情報を提示するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態に係る光ディスク装置100では、光ディスク10がプリンタブルメディアであるか否かが判定された上で、印刷処理を実行するように制御され、または、例えば印刷処理を実行しないように制御される。これにより、光ディスク装置100は、光ディスク10の種類に関わらず、印刷するか否かの対応を取ることできる。
ここでいう「判定処理」は、図4で示したステップ403〜404の処理と、ステップ407〜408の処理(すなわち、図6で示した処理)の2つの概念が含まれている。このように、判定処理が段階的に行われることにより、当該光ディスク10がプリンタブルメディアであるか否かが確実に判定される。
また、本実施の形態では、図4で示したステップ411において、ユーザに印刷するかどうか再確認されるので、ユーザは、その光ディスク10に印刷するか否かを判断することができる。例えば、ステップ410のように印刷面がないと推定された場合であっても、ユーザが印刷することを望む場合、光ディスク装置100は印刷処理を行うことができるようになる。
次に、プリンタブルメディアであるか否かの判定についての他の実施の形態について説明する。
図9は、例えば光センサ40には、それぞれ色の異なる光を照射する光照射器41R、41G、41Bが設けられている。この例では、赤、緑及び青の光を照射するLEDが設けられる。また、図2及び図3の場合と同様に、反射光検出器42及び散乱光検出器43が備えられている。本実施の形態では、光センサ40の構成以外は、図1で示した光ディスク装置100の構成と同様であるので、必要に応じて図1を参照する。
図10は、この実施の形態に係る動作を示すフローチャートである。本実施の形態に係るセンサ制御部20または中央制御部23は、例えば図4に示したステップ407において、その印刷面の色度を測定する(ステップ1001)。本実施の形態では、R、G及びBからそれぞれ赤、緑及び青の光がその印刷面に照射され、すなわち、異なる波長域の光が印刷面に照射される。反射光検出器42及び散乱光検出器43のうち少なくとも1つがその戻り光を検出し、センサ制御部20は、その各波長域の異なる戻り光のそれぞれの強度比率から色度(色度図上の座標)を求める。
例えば、予め各戻り光の強度と、色度とが対応付けられたテーブルが用意されていることにより、色度が求められる。このテーブルが図示しないメモリ(半導体、ハードディスク等、その他の記憶装置)に記憶され、センサ制御部20または中央制御部23がこれを読み出すことで色度を求めることができる。あるいは、センサ制御部20または中央制御部23が、3つの戻り光から、いわゆる三刺激値を演算処理することにより色度を算出してもよい。センサ制御部20または中央制御部23は、このようにして求められた色度が所定の色度範囲内にある場合(ステップ1002のYES)に、その光ディスク10は印刷面を有する光ディスク10である、すなわちプリンタブルメディアであると判定することができる(ステップ1003)。一方、求められた色度が所定の色度範囲内にない場合(ステップ1002のNO)、その光ディスク10は、プリンタブルメディアでないと判定する(ステップ1004)。
「所定の色度範囲」とは、色度図上の2次元的な領域を持つ、例えば白色系の範囲であり、その細かい座標は適宜設定されればよい。もちろん白色系の範囲に限られず、他の色が所定の色度範囲に設定されてもよい。
設定された「所定の色度範囲」が白色系でない場合、図6で示したフローでプリンタブルメディアであるか否かが推定された後に、色度が求められることで、プリンタブルメディアであるか否かがさらに判定されることが望ましい。すなわち、プリンタブルメディアであるか否かの検出精度を向上させるための2段階の検出処理が行われることが望ましい。このようにするのは、次のような理由による。つまり、「所定の色度範囲」が白色系でない場合において、実際上はその光ディスク10がプリンタブルメディアでない場合に、当該光ディスク10の製造時等に予め印刷された部分(白色でない色の付いた部分)が光センサ10により検出され、それが「白色系でない印刷可能な印刷面」であるかのようにセンサ制御部20が誤認識することを避けるためである。
また、もちろん、「所定の色度範囲」が白色系である場合であっても、図6で示したフローでプリンタブルメディアであるか否かが推定された後に、色度が求められることで、プリンタブルメディアであるか否かが判定されるようにしてもよい。これによりプリンタブルメディアであるかどうかの検出の精度を向上させることができる。
色度が求められ、その色度が所定の白色系の範囲内にない場合、センサ制御部20または中央制御部23は、その光ディスク10の表面は既に印刷済みであると判断するようにしてもよい。なお、「印刷済み」とは、上記した定義と同様である。また、この場合、既に印刷済みの領域に、重ねて印刷する、または上述したように、他の白色系の領域があれば、その領域に印刷する等の処理を行うことも可能である。あるいは、既に印刷済みの場合は、ユーザに印刷済みである旨の情報を提示するようにしてもよい。
光ディスク10の表面の色度が測定された後は、印刷機構3により印刷される。その場合、センサ制御部20または中央制御部23は、その印刷された画像の色度や、印刷面の余白が白色であることによる色順応を計算し、そのデータを記憶しておくことで、その後に印刷するときに、適切なカラーマネージメントによる印刷が可能となる。これにより、きれいな印刷を行うことができる。カラーマネージメントとは、具体的には、色合い、彩度及び明度のうち少なくとも1つを必要に応じて適切に調整することである。カラーマネージメントは、プリント画像生成部25により行われればよい。
カラーマネージメントを行う場合には、光ディスク10の印刷面に試し印刷を行うようにしてもよい。光ディスク10の印刷面は、メーカー、または使用されるインク受容層10aの材質等によって、印刷面の色が異なる。また、印刷面の色が異なるだけでなく、当該インク受容層10aとインクの材質の組み合わせによっても印刷後の色は異なる。そこで、図11に示すように、印刷機構3により印刷面10a(インク受容層10a)の内周部に試し印刷し、その色度を測定する。
具体的には、印刷面10aの内周部にインクの1次色であるCMY(シアン、マゼンダ、イエロー)、及び2次色であるRGB(赤、緑、青)、及び、3次色であるCMYの混色によるK(黒)が印画される。これらの各色と印刷面10aの白色Wを合わせた計8色の色度が測定される。そして、測定の結果で得られた色度点に対して、印画された時の中間色の色度及び上記色順応が計算されることで、より良いカラーマネージメントによる印画が可能となる。なお、試し印刷される領域は、光ディスク10の内周部ではなく、外周部でもよい。
本発明は以上説明した実施の形態には限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
上記各実施の形態では、光ディスク装置100に印刷機構3や表面センシング部4が一体的に組み込まれた形態を示した。しかし、印刷機構3及び表面センシング部4が、光ディスク装置100と独立して1つの印刷装置として実現されてもよい。この場合、もちろん当該印刷装置には、プリント制御部19及びセンサ制御部20等を統括的に制御する中央制御部23や、光ディスク10を回転させる回転駆動機構等、その他必要な機構や機能が備えられる。
図9では、光照射器として、3色の発光素41R、41G、41Bが用いられた。しかし、白色の発光素子が光照射器として用いられてもよい。この場合、3色を実質的に同時に発光させて白色を生成することもできる。また、この場合、光検出器としては、分光測色機能を有するカラーセンサ、またはカラーフィルタが搭載されたCCDやCMOS等のイメージセンサが用いられればよい。
例えば、図4において、ステップ401の後、ステップ402〜406を行わないでステップ407へ進む形態も考えられる。すなわち、最初から光センサ30を用いて印刷面を検出する形態も本発明の範囲内である。
例えば、図1に示した光センサ30は複数設けられていてもよい。この場合において、例えば光センサ30が2つある場合、光ディスク10の表面上で、対向する位置(回転角度で180度互いに離れた位置)に配置させることも可能である。
上記実施の形態に係る光ディスク装置100を搭載した電子機器も本発明の範囲内である。電子機器としては、コンピュータ(パーソナルコンピュータの場合、ラップトップ型であっても、デスクトップ型であってもよい。)、PDA(Personal Digital Assistance)、ディスプレイ装置、オーディオ/ビジュアル機器、プロジェクタ、ゲーム機器、その他の電化製品等が挙げられる。
本発明の一実施の形態に係る光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 光センサの構成を示す図である。 同様に、光センサの構成を示す図であり、図2に比べ散乱光の強度が大きい場合を示す図である。 光ディスク装置のうち、印刷機構によるプリント動作を示すフローチャートである。 例えば光ディスクに印画された様子を示す図である。 図4に示すステップ407の具体的な動作の詳細を示すフローチャートである。 光ディスクが回転している状態で、光センサが光ディスク表面状態を検出している様子を示す模式図である。 所定の回転角度が変えられるごとに検出処理が実行される様子を示す模式図である。 他の実施の形態に係る光センサを示す図であり、それぞれ色の異なる光を照射する光照射器が設けられた光センサを示す図である。 当該他の実施の形態に係る動作を示すフローチャートである。 試し印刷された光ディスクを示す図である。
符号の説明
3…印刷機構
4…表面センシング部
6…スピンドルモータ
7…光ピックアップ
10…光ディスク
10a…インク受容層、印刷面
12…プリントヘッド移動機構
13…プリントヘッド
19…プリント制御部
20…センサ制御部
23…中央制御部
24…ドライブ制御部
25…プリント画像生成部
29…光センサ移動機構
30、40…光センサ
40…光センサ
41、41R、41G、41B…光照射器
42…反射光検出器
43…散乱光検出器
100…光ディスク装置

Claims (19)

  1. 光記録媒体に印刷する印刷機構と、
    前記光記録媒体が印刷可能な媒体であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記光記録媒体が印刷可能な媒体であると判定された場合、前記印刷機構により当該印刷可能な光記録媒体に印刷させるように制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記判定手段は、前記光記録媒体に、該光記録媒体が印刷可能な媒体である否かの情報を示す印刷可/不可情報が光学的に記録されている場合に、前記印刷可/不可情報を読み取る読み取り手段を有することを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記判定手段は、前記光記録媒体が印刷可能な印刷面を検出する検出手段を有することを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記判定手段は、
    前記光記録媒体が印刷可能な印刷面を検出する検出手段と、
    前記読み取り手段により前記印刷可/不可情報が読み取られなかった場合に、前記検出手段による検出処理を実行させる手段と
    を有することを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項4に記載の印刷装置であって、
    前記制御手段は、前記検出手段により前記印刷面が検出された場合、前記印刷機構により前記光記録媒体に印刷させることを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項4に記載の印刷装置であって、
    前記検出手段により前記印刷面が検出されなかった場合、前記印刷機構により前記光記録媒体に印刷するか否かの選択を提示する選択提示手段をさらに具備することを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項3に記載の印刷装置であって、
    前記検出手段は、
    前記光記録媒体に光を照射する光照射器と、
    前記照射された光の、前記光記録媒体からの戻り光を検出する光検出器と、
    前記光検出器により検出された前記戻り光の強度に基づき、前記印刷面の有無を決定する決定手段と
    を有することを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項7に記載の印刷装置であって、
    前記光検出器は、
    前記光記録媒体からの反射光を検出する反射光検出器と、
    前記光記録媒体からの散乱光を検出する散乱光検出器とを有し、
    前記決定手段は、前記反射光と前記散乱光の強度比または差分を算出することで、前記印刷面の有無を決定することを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項7に記載の印刷装置であって、
    前記光照射器及び前記光検出器を、前記光記録媒体の径方向に一体的に移動させる移動機構をさらに具備することを特徴とする印刷装置。
  10. 請求項7に記載の印刷装置であって、
    前記光記録媒体を回転駆動させる回転駆動機構をさらに具備し、
    前記検出手段は、前記回転駆動機構により前記光記録媒体を回転させている状態で検出処理を実行することを特徴とする印刷装置。
  11. 請求項10に記載の印刷装置であって、
    前記光照射器及び前記光検出器を、前記光記録媒体の径方向に一体的に移動させる移動機構をさらに具備することを特徴とする印刷装置。
  12. 請求項7に記載の印刷装置であって、
    前記光記録媒体を回転駆動させる回転駆動機構をさらに具備し、
    前記検出手段は、前記回転駆動機構により、前記光記録媒体の回転角度を変えて当該回転を停止させるごとに前記検出処理を実行することを特徴とする印刷装置。
  13. 請求項11に記載の印刷装置であって、
    前記光照射器及び前記光検出器を、前記光記録媒体の径方向に一体的に移動させる移動機構をさらに具備することを特徴とする印刷装置。
  14. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記印刷機構は、前記光記録媒体に対面して配置されたインクジェット型の印刷ヘッドを有することを特徴とする印刷装置。
  15. 請求項7に記載の印刷装置であって、
    前記決定手段は、
    前記戻り光の強度に基づき前記光記録媒体の表面の色度を測定することで、前記印刷面の有無を決定することを特徴とする印刷装置。
  16. 請求項7に記載の印刷装置であって、
    前記制御手段は、前記決定手段により前記光記録媒体は前記印刷面を有するもの決定した場合、前記印刷機構により前記印刷面に試し印刷させ、
    前記光照射器は、前記印刷面のうち前記試し印刷された部分であるテスト印画部に光を照射し、
    前記光検出器は、前記テスト印画部からの戻り光を検出し、
    当該印刷装置は、
    前記光検出器で検出された前記戻り光に基づき前記光記録媒体の表面の色度を測定する測定手段をさらに具備することを特徴とする印刷装置。
  17. 信号を記録可能なディスク状の光記録媒体を保持し、回転駆動する回転駆動機構と、
    前記回転する光記録媒体に光を照射することで、前記信号を前記光記録媒体に記録し、または、再生するための光ピックアップと、
    前記保持された光記録媒体に印刷する印刷機構と、
    前記光記録媒体が印刷可能な媒体であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記光記録媒体が印刷可能な媒体であると判定された場合、前記印刷機構により当該印刷可能な光記録媒体に印刷させるように制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする光ディスク装置。
  18. 信号を記録可能なディスク状の光記録媒体を保持し、回転駆動する回転駆動機構と、前記回転する光記録媒体に光を照射することで、前記信号を前記光記録媒体に記録し、または、再生するための光ピックアップと、
    前記保持された光記録媒体に印刷する印刷機構と、
    前記光記録媒体が印刷可能な媒体であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記光記録媒体が印刷可能な媒体であると判定された場合、前記印刷機構により当該印刷可能な光記録媒体に印刷させるように制御する制御手段と
    を有する光ディスク装置を搭載する電子機器。
  19. 光記録媒体に印刷する印刷機構を備えた印刷装置の印刷方法であって、
    前記光記録媒体が印刷可能な媒体であるか否かを判定するステップと、
    前記判定手段により前記光記録媒体が印刷可能な媒体であると判定された場合、前記印刷機構により当該印刷可能な光記録媒体に印刷させるように制御するステップと
    を具備することを特徴とする印刷方法。
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